廃材天国HP

2013年02月13日

「自分の仕事をつくる」

2日休みの後の塩釜の窯作り現場は延々と耐火レンガ積み。
一つ一つがバラバラのレンガを積んで、形になっていくのは即興性の強い面白い作業。

廃材天国での自分たち家族の生活のための仕事と、こういうヨソの作業では自分の中に違いはあるか?

以前はあった。
無意識にも、「自分のための仕事」と「他人に頼まれた仕事」という区別があったように思う。

今は、これは自分の生活のために必要な労働だから楽しいけど、これはお金を稼ぐための割り切った仕事という区別はない。
自給自足での左ウチワ自画杜撰生活を実現してしまったからというのもある。
月々決まったペイがなく、生活費がほとんど要らないんやから、「いくら稼がないといけない。」という切迫感がない。

そんな金の話よりも大事な事は、その「仕事」が本当に「自分の仕事」かどうかだ。
ともすれば「自分の家を作ったり田んぼや畑などの手作り作業は楽しいけど、 自給自足では金にならないからたまにはバイトで現金収入を。」となってしまう。
そういう矛盾の事をダブルバインド(二重拘束)という。

例えば、さっきまで感動で涙を流した映画の帰りに親が前の車にイラついてクラクション長押しするような。
純粋な子どもはその矛盾についていけない。

過剰包装の健康「的」な食品や、広告に金かけまくる環境「的」な商品。
「癒し」とやらに金を払う社会。
それらは完全に本質を欠いている。

「自分の仕事」とは自分が満足しないと意味がない。
自己満足とは初歩のステップとして必要不可欠。
徹底的にそれを貫くと、周りも満足し始める。
結果的に生活が成り立ったり、金になる。
これが本質だ。


この西村さんの本おススメ。

いわゆる自給自足系や環境系じゃなく、デザインとかプロダクトの現場の第一人者たちにインタビューしてる。
でも、内容は極めて本質をついてる。

「自分の仕事をつくる。」とは生きるための当たり前の事。
全力を出し切り、自分を最大限に活す状態。
実は余裕を持って、力が抜けた状態。

西村さんの著書は多いんで、他のも読みたい!
  
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Posted by 陣 at 07:35Comments(0)社会