廃材天国HP

2012年11月02日

東京から母子居候来廃

先日からメールでやりとりして、廃材天国の弟子型居候として合格したミコさん親子。
野遊と同学年(10)のナホちゃんと土歩と同学年(8)のノンたんと3人での来廃。

ミコさんはNPO法人ネットワーク「地球村」の通信にウチが載ってるのを読んで、メールしてきた。
僕ら夫婦がこういう生活に入ったキッカケの「地球村」の会員さんということはさぞかし骨のある方と予想してたら、予想を上回るマニアック度炸裂。
東京でも自然食のNPO[オルター」の宅配を取ってたり、かつては岡山の「百姓屋敷わら」にも来たことのあるマニアさ。
もちろん東京では実際に農的な暮らしじゃないのでウチに体験に来てくれた。
娘さんたちもしっかり自分の意見を持ってて、「六本木や渋谷になんか行きたくない!」という感性の持ち主。


早速にこちゃんを交えて女の子同士で、シーソー遊び。
このシーソーも廃材天国建設中に作って、最早5年ぐらいになる。
雨ざらしだけど、材がしっかりしてて未だ健在。
1、2年全く使われてない時期もあったけど、最近はにこちゃんのお気に入り。
こういうオモチャはそういうもの。


野遊に指導されるのは先日のテレビのレポーターだけじゃなく、来廃者全員。
薪料理も底が煤まみれの鍋の洗い方も一から学ぶ。
ヤル気がある者は吸収力が凄いね。


これはみんなでスコーン作り中。
野遊の得意なスコーン作りをみんなでやろうということになった。
この間、土歩とノンたんはターザンロープ三昧。


みんなで作ってみんなで食べる。
厚揚げとネギとジャガイモの味噌煮、ネギとモヤシとマテ貝の和えもの。
ハラさんが太ネギを持って来てくれたので、ジャンジャン使えて嬉しい。

居候で同学年というのは初めてで子ども同士で盛り上がる。
食事が終わるや否や、みんなでターザンロープの取り合いで超はしゃぎまくる。
とにかく何やっても爆笑。
大人も見てるだけで楽しい。

実は11/3、4は宇多津の「収穫祭」への移動式ピザ窯出店!
10月からの毎週末の出店ラッシュの大トリ。
テント劇「どくんご」の時にもピザは焼いたけど、廃材天国から移動するのは春以来の移動式ピザ窯。

こういうイベントの仕込みの時の居候は渡りに船状態で超助かる。
出店の仕込みもさることながら、食事の用意、風呂焚き、洗濯、畑の世話、、、一日や二日では中々慣れるだけでも精一杯やと思うけど、みんなよくやってくれる。
ほんとにありがたい。
向こうは、「是非行かせて下さい!」、こっちは「来てくれて超助かるー!」というお互いに金を介さずにメリットのある関係性。

この「お互いにメリットがある」と言う所が超大事。
自分が我慢して社会貢献しようというのは、実は貢献になってない。

自分がやりたい事やってて、来る人も感動してくれて、引いては社会に影響を与えることになる。
そういうので十分。
「社会を変える!」
「みんなのために生きる!」
というような崇高な目線じゃないのだ。

社会の中でも求める者はこの甘い水の味についてくる。
それでライフスタイルが変わる者はそれで良かったと思えばいい。

世の中需要と供給で成り立ってる。
この廃材ライフの供給に需要が迫ってくればくる程、よっぽどこちらが来て欲しい者しか来られなくなる。
それは当然の事。
来たいと思う者はよほどの覚悟&予備勉強がないと無理でっせー♪



  
タグ :居候

Posted by 陣 at 23:08Comments(0)居候

2012年04月21日

クライミング居候

東京から軽トラに幌を付けて生活しながら全国各地でロッククライミングをしながら旅をしてる、あっちゃんという旅人が来廃。


コレ。


中は機能的になってて、食べるものや着るものは引き出しに収納されてて、後は寝る場所だけという様相。


クライミングの道具が一杯ある。


ハーネスというベルトのようなもんに、アルミの岩のスキマに差し込んで固定する道具が山ほどある。


キッチンの前に毎年自生してるゴボウの収穫をしてもらった。


売ってるゴボウと違って、こんな状態。
いかにも生命力がありそう。

その後、イッセイくんとあっちゃんとはあっこスイーツ作りの手伝い。
先日完成した玄米珈琲の袋詰めや塩麹のスコーンの型抜きやクラッカーの型抜き。


あっちゃんがスラックラインという綱渡りを教えてくれた。
まずは廃材の柱でやってみた。
土歩には難しかったけど、野遊はあっという間にクリア。


今度は距離を延ばして。


お手本。
太い筋肉を使わないのがコツだとか。
僕も挑戦したけど、超揺れまくってこの距離は無理やった。
数時間やってると、このぐらいは行けるようになるんだそう。
彼は30mとかでも行けると!


これなーんだ?
玄米菜食やってる人なら聞いたことはあると思う。
「長岡式酵素玄米」を作るためのセット。
圧力鍋は「平和」のもの。
重りを重く改良してる。
友達から「使わんから」ということで頂いた。


このシールを貼ってあるのは象印の保温専用のジャー。


この中に焚き方というか作り方が儀式ばりに説明されてる。


一升の玄米に5勺の小豆と塩を入れて、3分間混ぜる。
これは圧力鍋の中に入れる内鍋。


圧力鍋の内と外の間に入れる水は270ccとごく僅か。
その水が蒸発しきった時に、釜の中は真空磁場が発生して1200℃に達する。
その時に光分子が電子になって有機ゲルマニウムが発生する。

炊けたら保温。
保温して3日目ぐらいから美味しいそう。
日に日に酵素が増え続けていくよう。
ちゃんとやれば10日経っても腐らないとか!?

説明の脳書きのスケールが凄過ぎて、うさんくさいのを通り越してるのが最高。

http://www.n-kousogenmai.co.jp/aisatsu.html
「太陽の家」のサイト

まだ僕らも初めて使ったので、これから慣れていかないとね。
とりあえず、22日の高松のピザの出店の時に酵素玄米出すよ。

  
タグ :酵素玄米

Posted by 陣 at 07:11Comments(0)居候

2012年04月16日

新たな弟子居候

観音寺の入江麹製造所にお願いしてた麹の加工ができた。
早速、完成した天ぷらカーで片道20㌔の観音寺まで往復した。
廃油タンクの5分の一~4分の一ぐらい減った。
燃費は10㌔以上は伸びてると思われる。
一度ちゃんと燃費計算したいな。


帰りに、麹屋の近くの湧き水を汲む。
山の清水という感じじゃなく田んぼの中の資材置き場という、何とも味のないロケーション。
何でも四国山地の伏流水だそうで、水質はお墨付き。


最近、習慣化してる弟子居候の審査をメールでやりとりして合格したイッセイくん。
出身の北海道から沖縄まで飛行機で飛び、歩き旅で日本縦断してる。
5カ月かけてここまで来た。
旅の途中、ウチのことを聞いてメールしてきた。
「虹の戦士」の訳者であり、ネイティブ文化の研究者北山耕平氏の本に影響を受けたり、福岡正信師の本も読んだそう。

昨日は初めての自然農の畑の草取り。


徳島からカニさんがコレを持ってきてくれた。
マコモダケの苗。
今年は菊イモを植えたし、天ぷらカーを見に来た「まんがら農園」の野満さんにヤーコンの種芋をもらったり、このマコモダケと原始野菜ブームになってきた。

マコモダケは稲の原種で、茎に黒穂菌が入って肥大化した部分を食べる。
お釈迦さんも茎でムシロを編んで病人を癒したとか。
古事記や日本書紀にも登場するらしく、出雲大社の神事で現在も使われてるそう。

アメリカマコモの種をワイルドライスと言って、やはり古くから食用にしてきたよう。

こういう野菜たちはそんなに流通はしてない。
商品価値がないからやろうけど、作る側はほぼほっからかしで出来るものばかりで超楽ちん。
その上、栄養価や薬効が次々と明らかになって注目されてる。


まだまだ畑に残ってる人参のフライ。
豆腐マヨネーズに玉ねぎの塩揉みとユズを入れた、タルタルソースと相性抜群。


ワケギのぬた和えにノビルも入れた。
無添加の美味しい白みそを使うと最高。


一度、刈っておいた人参の葉がまた出て来た。
このほろ苦いゴマ和えは酒の肴になる。


ノビルの豆腐マヨネーズ焼き。
豆腐マヨネーズは久保さんの豆腐の「かたもめん」に限る。


カラシ菜の名残り。
「ハシリ」があり、「旬」を向かえ、「ナゴリ」で締めるのがクール。


菊イモのキンピラ。
カリちゃんが大好きで何回も作ってたけど、これで最後。


手打ちパスタの残りで簡単ラザニア。

ウチの居候に徹底的に叩きこむのは「食」の事。
セルフビルドも自然農も薪の生活も自由な仕事も、根幹にあるのはこの手作りの食事。
毎日、自分たちで手植えした玄米を3食食べる。

イッセイくんはしばらく居たいようなので、途中になってる屋根の葺き替えも一緒にしよかー。
  
タグ :居候

Posted by 陣 at 07:28Comments(0)居候

2011年12月28日

またしょうたくん来たよ

年末になって、山口に行ってたしょうたくんが京都の実家に帰るついでに来廃した。

前々から彼は山口で土地なり空家を探してた。
ウチで窯焚きの後12月の頭に山口に行ってから、即決で山の小屋を借りられたそう。
知り合いの建築会社で働きながら、そこに住めるようになったとか。
小屋には五右衛門風呂に薪ストーブもあって、井戸もある。
知り合いの知り合いという形で紹介してもらって、家賃はタダ。
貸してくれてる大家さんもその山小屋でそば打ったり、ピザ窯作ってイベントしたりしてて、しょうたくんが住んでくれて、色々と発展したらという想いでタダにしてくれたそう。

僕が一軒目の廃材ハウスを作る前にも香川県内を随分軽トラで走りまくって空家を探してた。
結局三豊市の河野さんが「ウチの土地なら自由に使ってええよ。」と言うてくれて廃材建築がスタートした。
思いっきり自由に一から作るのなら土地は買った方がいい。
必ず借りてると色々な制約が出てくる。
でも若くて金がなく、「とりあえず始めたい。」という時には「自分で廃材で家建てて、薪で生活したいんです。」とか言いまくってると、こういう大家さんに出会える。
河野さんには「将来的にも売るつもりはないから、俺に何かあって出ていくハメになってもええ覚悟でやりな。」と言われてた。
それがかえってよかった。
実際にいつ出て行ってもええ覚悟で作った。
何も資材を買わない。
プロの業者には頼まない。
見てくれなんかお構いなしで、とにかく廃材のトタンやスレートでバラックよろしく1年で12坪の工房と14坪の住まい、外に五右衛門風呂とコンポストトイレ、7mの穴窯+屋根とを作った。
何でも出来るまでが楽しい。

しょうたくんもずっとそこで暮らすというよりは、そこで住みながら更に自分の土地を探すそう。
まあ、家賃タダで仕事も建築屋でバリバリする方向やったらすぐに土地代も貯まるやろし。
彼も金を使う生活とは無縁。
早速、現場の弁当に圧力鍋ごと玄米を持って行って大ウケしたり。

彼は今までの居候の中でも価値観なり、考え方、自己実現という意味では群を抜いてハッキリしてる。
自分の好みがハッキリしてくると、次第に実現に向かう。
アレもコレもと定まらないウチは実現する訳がない。
最近、「こんなことやっていきたいんです。」という若者の話を聞いてると、実現する度が分かるようになってきた。

自分の好みにフィットした仕事なり生活しかできない。
僕の中では確固とした結論。
自分に合わない理想や夢は永遠に妄想してるだけで終わるよ。
自分に合った夢は実現して当たり前やもん。
成功かどうかは自分が決めるもの。
儲からない成功者は本やメディアに出てこないだけ。

大きな夢なんかよりも、自分が納得する日々を送れないとねー。
  
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Posted by 陣 at 08:53Comments(0)居候

2011年11月15日

新たな居候が二人来たよ

野遊がサッカーのゴールを作りたいと言い出した。
「ええよ。」と、インパクトとビスを出しただけで僕は他の用事をしてた。


廃材を使って、自分で考えた構造で作ってた。
インパクトなんかも簡単そうに見えて、初めての人ではキレイに入らない。
もう何年も前から使ってるからねー。


左右に倒れないように、角材で押さえるようにという所だけ教えた。


2個目は土歩と二人でやりきったみたい。

僕はいなかったんであっこちゃんに聞くと、途中うまく行かずに木が倒れてきて頭にあたって泣いたりトラブルもあったそう。
思いついた閃きを実行に移す。
この時ほどワクワクするものはない。
うまくいかなくて、やり直す時もまた新たなアイデアが自然と生まれるもの。
そういう小さな成功体験の積み重ねで段々と出来るようになっていく。
やったことがないと、「まず何からとりかかったらいいのか?」が分からない。
ちょっとした日曜大工にしたって、肝は「何をどうしたら強度が得られて用途を果たすのか?」。
これはちょっとした基本が分かればいくらでも応用を発展させられる。


僕はこっちに出かけてた。
看板屋に頼んでた看板の取りつけ。
野遊の書いたボンドに砂のデザインをそのままスケールアップした。
鉄工所で鉄板を50㎝角に切ってもらって、看板屋で切り抜いた文字を貼ってもらった。
塗装してないので次第にこの鉄板が錆びて、茶色くなっていく。
真っ赤に錆びた方が、今の鉄板の硬い質感が穏やかになると思ってのアイデア。


丁度、僕が作業中にピアノがトラックで到着した。
これで、完全に完成した「田村ピアノ学校」。
既に、予約してる生徒さんもいるとか。

真穂ちゃんのサイト
http://tamuramaho.jugem.jp/?pid=1
関心のある人は問い合わせてみてねー。

廃材天国に帰ると、新たな居候が作業をしてくれてた。
ユウジくんは愛媛は内子の「菜月自然農園」の和田さん家で4ヶ月修行した帰りだと。
東京の自宅の屋上でプランターをたくさん並べて菜園をしてる。
野菜だけじゃなく、何とブドウなどの果樹にも成功してるそう。
それと平行して取り組んでるのが、皮細工。
バックや財布など見せてもらったけど、かなり完成度が高い!
それと、3年間アフガンの「ペシャワール会」の中村先生の所で活動した経歴も持ってる。

もう一人。
お遍路のノザキくん。
昔「善根宿リスト」に廃材天国も連絡先を載せてて、それを見て連絡してきた。
よく考えるとウチは宿じゃないので、今はリストから外してもらってるけど、古いののコピーを見せてもらったよう。

夕方暗くなるまで二人で種蒔きをしてくれた。
廃材天国のせまーい菜園も僕は最近ロクにしてない。
あっこちゃんがちょこちょこやってるぐらい。
以前なら「アレが出来てないー。」とかイライラしてた。
やりたいこと山盛りなのに、全部一遍にはできない。
当たり前やけど、、、。
そういう「したいのに出来てない。」というのは気持ちのいいもんではない。
毎日したいことをして、出来てないことは「今は出来んのやなー。」と受け入れる。

今の僕のホットな課題は薪ストーブの改造計画の実行。
そろそろ窯焚きも始まるし、多少は平行してできることもある。

全員365日24時間という条件は一緒。
誰かが凄い訳では決してないぞ。
何でも出来る人なんかいないし、自分の役割しか演じられない。
人生あっという間。
「将来は〇〇したい。」という見えない計算しててもワクワクせんぞ。
客観的に見て、あの人はすばらしいとかたいしたことないという尺度はナンセンスの極み。

自分が納得する。
これしかないいじゃん。  
タグ :閃き

Posted by 陣 at 07:08Comments(1)居候

2011年11月13日

家族のプチ居候来廃

今日の「廃材天国経済セミナー」に備えて、滋賀から泊まりがけで来てるプチ居候がいる。
エイスケくん、カオリさん、マリちゃんの家族で。

昨日の朝から来廃し、エイスケくんは薪作り、カオリさんはあっこちゃんと料理。
一泊の予定なので、急に薪調理には慣れるわけないけど、体験としては「こんな生活でもええんかー。」と思ってもらえるとありがたい。
3、11直後に家族でオーストラリアまで海外移住の下見に行った猛者でもある。
今は少しでも、自分で生きていく力をつけたいという事でウチにセミナーのついいでもあって、体験に来てる。
「見ず知らずなのにこうして泊めてくれるのがありがたい。」と言う。
ウチとしては、お客として接待するんじゃないから負担にはならない。
むしろ、手伝ってもらって「来てくれて助かったーーー。」と心底思えるような形じゃないと出来ない。
既に、「廃材天国といえば常に誰かが居候してる。」という空気がある。
でも、ウーフのホストなどには登録しない。
来過ぎてもアレなんでね。
ただ、「本気で廃材天国のライフタイルを学んで実践したい!」という弟子型の居候は歓迎する。
僕がこういう自画自賛ライフを実現してるのも、備前焼の弟子時代にアチコチでお世話になった経験があるから。
見学とかいう気分ではもったいないからねー。

カオリさんは何度も「陣さんのような、何がっても生きていけると、断言できるのが羨ましい。」と言いながら、「私にはそういう力がないから、、、。」と繰り返す。
これはねー。
誰だって、やる前は自信なんてないのが当たり前。
僕やあっこちゃんだって、一軒目の廃材ハウスの生活に入った頃は不安もあった。
ホンマにこんなんで生活していけるんやろか?と。
今となっては10年以上の廃材生活を経て、怖いもんナシの自信満々になりつつある。

結論。
「私には出来ない。」という思いで、実践に移さないとホンマに出来ない。
「出来るかどうか分からんけど、とにかくやってみたい。」と実行すると誰でも出来るようになる。
至ってシンプルで分かりやすい。
僕の考え方は簡単でシンプル。
それを躊躇せずに実行するだけ。
何年かやってりゃ、何とかなるもの。
何もしないで「何とかなるさー。」というのはワクワクしない。
「やりたいことを思いっきりやる!」から結果的に何とかなってるだけ。
今後も何が起ころうとも手加減ナシで全力直球勝負で行こう♪
やりたくない事を排除して、やりたい事に集中すること。
これが無理せずに、疲れないコツ。


薪ストーブ改造計画は着々と進んでる。
天板を切って、作りかえることにした。
3㎜は薄いので、6㎜の厚板にして、鉄工所のコンピューター制御の自動プラズマ切断機で、鍋に直火があたる穴を開けてもらうように頼んだ。
薄いというても3㎜の鉄板をグラインダーの切断砥石では中々、、、。
丸鋸につける鉄鋼用チップソーの存在を思い出して買いに行った。
これならベニヤ板を切るかのごとくあっという間に切れる。


この上に鉄工所の社長が作ってくれる穴開きの厚板をつける。
ステンレスカマドのような多重の蓋は難しいので、サイズを変えて3個開けてもらうようにする。
それと煙突用の穴。
6㎜の厚さがあっても、真円に切れるのは専門の大きな機械ならでは。
知り合いなので、純粋に鉄の重さの値段だけでやってくれるので数千円もあればかなりの材料になる。


大根葉やサツマイモの料理で宴会。
いよいよ大根葉の季節になってきたねー。
  
タグ :居候

Posted by 陣 at 07:02Comments(0)居候

2011年11月04日

大ダコと新居候の来廃

秋山家お抱えの携帯電話の販売店のおっちゃんからタコが届いた。
今年はイイダコが獲れないという「ヤポネシ屋」のアララトさんの話もあったけど、最近は大ダコをよく頂く。


かなりの大物。

それと、昨日から新しい居候が来廃してる。
東京のショウコちゃん。
2、3日前にメールが来て、すぐに来た。
最近は東京からが多いな。
大学生で、「人類の自己家畜化」というテーマで研究してるそう。

東京生まれの東京育ちでも、お父さんが長野に小屋を持っててよく行くとか。
で、自給自足とかセルフビルドに関心がある。
自分でも廃材建築を是非やってみたいと意気込んでる。

昨日も書いたように、廃材建築は腕力や経験と関係ない。
「家なんか自分で作れるの!?」という驚きと感動からスタートする。
僕はハセヤンの「廃材王国」を読んで、そう思って始めた。
しょうたくんはウチで居候して、廃材建築ができるようになったし。

まあ、ウチやカナディアンファームのようにうまくいってる所に実際に行って手伝うことやな。
ノウハウは自分でやってるうちについてくるもの。
まずは「こんなんアリかーーー!」と、そこの空気にふれること。
本やサイトで見るだけでは話にならない。
見学だけでも難しい。
やっぱりガッツリ手伝うことで、自分の中のスイッチが目覚めていくもの。


タコの刺身、カボチャと揚げの煮物、ヒジキとキャベツのマリネ、つるむらさきのオイル蒸しでパーティー。
この写真を撮る直前にトミーも来廃して急遽合流。
最近は純米酒やけど、まだまだ昼間労働してると暑くてプレミアムビールも美味しい。
大勢で喋ってるとつい飲みすぎるのが玉にキズ、、、。
  
タグ :タコ

Posted by 陣 at 06:37Comments(0)居候

2011年09月23日

ケンイチくん再廃

さすがにもう雨の心配はなく、現場の作業再開。
しょうたくん、シュウジくん、僕とで現場に向かう。


久ーしぶりに、ブルーシートを外した。
シートの下になってた濡れたゴザは当然剥がして棄てる。
ゴザも野地もカビだらけ、、、。
台風一過の秋晴れで、野地もあっという間に乾いた。
早速、乾いた野地の上に新たなゴザを張る。
最近、廃材天国の屋根とここの屋根にゴザを大量に消費してるんで、いきつけの畳屋の在庫も尽きた。
でもゴザは廃材なので、取りに行くと「全部持って帰って下さい!」と喜んで積み込んでくれる。


エアのタッカーの連射であっという間に張り終わる。
この上にルーフィングを張って、屋根材はアスファルトシングルにしようという方向に進んでた。
が、、、。
真穂ちゃんたちは部屋が暑くなるのを心配。
もちろん天井がなくなった上に、断熱材がない訳やからねー。
廃材天国の場合は屋根材は大抵廃材の木で葺いてるから暑くはない。
まさか、ここの屋根を木で葺く訳にはいかない。
建築士のわきおさん、住み心地工房の社長に相談すると、、、。
垂木と野地をダブルにして、スタイロフォームで断熱する。
僕もこの策が断熱という目的を最短、低コストで実現する最善の方法という結論に至った。

現場が近いので、今回はお昼は廃材天国に帰ることにしてる。
軽トラに積んだ廃材をその都度下ろせるという、仕事上一石二鳥のメリットもあるし。
その昼時に春に一ヶ月ぐらい居たケンイチくんが再廃した。
「アートで田んぼ」の会場の河野さんの所に自転車を置いて、夏は富士山の山小屋で住み込みのバイトをしてて、旅はストップしてたそうな。
それでまた、河野さんの所から旅を再開。
ウチとウチに来ることになったピクシーのナ~タンの所に寄って、今度は高知に向かうと。


長いも素麺、うどパーのつけ出汁の残りをかける。


こういう煮物が美味しい季節になった。


この大豆もやしは国産の豆、ナスが親父の畑ではまだまだ採れてる。
スーパーのもやしって豆は全て中国産やからね。


ウチのお好み焼きでは定番のお米焼き。
キャベツも豚肉も入らない、玄米ご飯と乾物のシンプルなもの。
これも先日のたこ焼きの自家製ソース、自家製豆腐マヨ、自家製紅ショウガが定番。

人が増えると、僕としては作業がはかどって嬉しいけど、あっこちゃんは料理と洗濯が増えて大変。
若い男の居候ってそういう所がねー。
まあ、今のように現場通いの時はしゃあないよね。
もちろん、シュウジくんは洗い物なんかは徹底的にやってくれてるけどね。
しょうたくんは延々と酒を飲むので、あっこちゃんにはうっとうしがられてる、、、。
あっこちゃんからは、やっぱゲストルームが欲しいという要望が高まってきてる。
最近中々廃材天国の作業がはかどってないからねー。
今の仕事が終わってからの話やね。
  
タグ :居候

Posted by 陣 at 05:32Comments(0)居候

2011年08月22日

ヨウコさん出発

いやー、晴れたねー。
雨上がって何より。
屋根の修理に入ったのは関係ないと思うけど、今までよりも一層雨漏りも激しくなってきた。


ステンレスのボウル、鍋、筒、プラスチックのモノブタ、これら全てに雨が溜まってる。
何箇所?
と、答えられない程多数、、、。
浮き輪は関係ないよ。


壁の厚みの所の漏りには上にモノブタを設置する。

雨漏りって、ちびっ子たちは超盛り上がる。
大人が、「ホレ来たぞ!」、「ビニール、鍋やー!」と対策しだすと、ちびっ子たちもスイッチ入る。
実際、急激に来ることがあって、子どもたちの手を借りないとスムーズにはいかない。
こういうプチ緊急事態って、何か楽しいんよね。
漏れる場所が移動したりすると、鍋やボウルも移動しないといけない。
土歩くんがじっと見て、「動いたー。」と鍋を移動してくれる。
壁の上に登ってモノブタを設置してくれるのも子どもの仕事。
やっぱり何もないのに登って遊んでることもあるけど、こういう時には超テキパキ作業モードで登る。
知らんうちに漏る場所が移動してたりして畳が濡れると厄介やけど、最近はブルーシートを事前に広く敷いてから鍋を置くというアドバンス対策に至ってる。
万全を期して、ちゃんと鍋とボウルに落ちるのを見守るのは中々風流なもの。
ま、畳だって、畳屋の廃材なので、ダメになったらまたもらえばいいだけ。
何が起きようとも「絶対に困る。」という想定がないのが廃材建築。


昨日はヨウコさんとの最後のディナー。
パスタマシンで生地を延ばして、ラザニア。
手作りの豆乳ホワイトソースとトマトソースを交互に塗って、最後にはチーズも乗せて焼く。


オーブン料理ついでに、鮭のチャンチャン焼き。
玉ねぎ、人参、じゃが芋の千切り、シメジ、鮭の上にニンニクスライスを置く。
酒でのばした自家製の味噌をまんべんなく落として焼く。
これは玄米ご飯が超進むご馳走!


キュウリのスティックサラダ、豆腐マヨネーズ添え。
にこちゃんの後ろのがパスタマシン。


野遊が早々と寝たけど、三脚で記念撮影。

毎日のちびっ子たちと大人に別れて英会話のレッスンはほんとによかった。
それ以外の時には徹底的に家事を手伝ってくれた。
若い男の子の居候と違い、あっこちゃんはほんとに助かったと思う。
やはり、人生の先輩でもあるので、英会話以外にも色々と教わることも多かった。

もちろん若くて何も経験がない者はバリバリ労働することでありがたいし。
結局、どんな居候が来てもありがたいには違いない。
ウーファーがあまり労働をしないで、ホストに迷惑をかけるという話を聞いたことがあるけど、お門違いやと思う。
ウチで僕とあっこちゃんと生活なり作業をしてて、横でボーッとできる空間は存在しない。
もちろん、学びたいという姿勢が強ければ強い程、自分の持てる力を最大限に発揮するのは当然。
僕自身やりたくない事に頑張りたくないから、やりたくないことはしない。
若い子にも、嫌々頑張ったりはして欲しくない。
学びたい人は歓迎するし、そうじゃないと来れないよねー。

そういう意味でも、年上なのに僕らも気を遣わずに色々お世話になった。
彼女は今日の早朝、飛行機で札幌の家族の元へと帰っていった。
ヨウコさんありがとう!!!


  
タグ :雨漏り

Posted by 陣 at 16:07Comments(3)居候

2010年06月03日

しょうたくんの出発

しょうたくんの車が来た。
彼は前々から、タダに近い車を探してた。
ウチの車も代々知り合いからのお下がりで、買わずに乗り継いでる。

でもさすがに、車検や保険や税金はしかたない。
全くのタダでは車は持てない。
なので、「15万ぐらいで乗れるのあるんなら。」と、同級生の車屋に頼んでた。

すぐに手配しようとすると、中々いい出物がない。
「あれば。」というののなら、タイミングで出る時は出る。
ウチのやりかたは今乗ってる車がまだ大丈夫なうちに、次の予備の車を手に入れとく。
置く場所さえあれば、知り合いが乗り換えるタイミングで貰って、自分で軽の検査協会に行って、名義変更と廃車手続きをしとく。
で、今の車が潰れたら、保険をかけたりユーザー車検を受けて、乗れるようにする。
こういうサイクルを作れば、最低限の保険や車検代だけで乗れる。
少なくとも車本体にお金が掛かったりはしない。

しょうたくんはいろんな所での居候体験で、大工仕事や土方仕事、百姓仕事を経験して、逆に色々行く先々で「ちょっと、手伝って欲しい。」と仕事を頼まれるようになりつつあるそう。
なので、車にインパクトドライバーと丸鋸などの道具と玄米と七輪を積み込んで、定住せずにあちこちに出向いては仕事をして、多少の経費も賄おうというモクロミ。
具体的に数箇所で、依頼があって、そこに住み込んで仕事をする事になってるそう。

大体、ドロップアウト組なり、バックパッカーを経験して、キチンと就職せずにあちこち自由に飛びまくってても、いつしか資金が尽きて、バイトや派遣の仕事に逆戻りしてしまうケースも多い。
廃材天国で居候する若者も大抵金がない。
というか、金はみんな余ってはない。
入ってくる分だけ使うもの。
必要最低限というラインをどこに設定するか?
やはり途上国などに行って「!!!???」な目からウロコ体験をするのが、日本の常識から開放されるには手っ取り早い。

この世界一金持ちの日本で、総理がダメだの官僚のせいだのボヤイててもしょうがない。
自分のしたい事は何なのか?
そこがハッキリして、覚悟が固まれば実現する。
何者かになるという成功幻想じゃない、反対の努力。
成功しなければ、、、という努力を辞める努力が必要。

そういう意味ではしょうたくんはいいスタートラインに立てたと思う。
金がないと、、、という囚われからも開放されてきてるし、多少のお金を作るスキルも身につけつつある。
この両方を同時進行していくことを20代で徹底的にやって、何年も経験を積んでいくと、僕みたいにアチコチから声がかかって、ちゃんと仕事として成り立つようになる。

ま、どっちにせよ、困難やトラブルは山ほどやってくるやろね。
それもネタにして乗り越えていって欲しいね。
後はやるだけやからねー。
イエーーーイ、しょうた!行け行けーーー!!


三菱の軽の乗用車、10年くらい前のやけど、6万キロぐらいの走行距離で、まだまだ大丈夫そう。
  
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Posted by 陣 at 08:01Comments(0)居候