廃材天国HP

2012年10月31日

籾が乾燥したので脱穀作業

さあ、いよいよ脱穀作業。
ハゼに掛けて自然乾燥してた籾がイイ感じに乾燥した。
水分率で15%切ると丁度いい。
13~14%まで乾いた。
口に入れて噛むとカキッと割れる固さ。


脱穀はハーベスタという脱穀機で行う。
この機械も40年前クラスのベテラン。
近所の農家の納屋に眠ってるのをもらって使ってる。
今じゃ、コンバインが普及してハーベスタの出番はない。

手植え、無農薬、無肥料で作ってる自家用米の最後のこだわりがこの自然乾燥。
不耕起で5畝(約150坪)の田んぼを作ってた時は手植え、手刈り、この脱穀は足踏み脱穀でやってた。
今は3反(約1000坪)に増やしたので、手植え、バインダーで刈り、ハーベスタで脱穀という工程。
こういう古い機械なら「欲しいんです!」とアチコチ声をかければ必ず出てくる。

折角、有機無農薬でもコンバインで刈り取ると乾燥機でボイラー乾燥になる。
コンバインが高いからわざわざ買いたくないという意味もあるけどと、刈り取ってから3週間も天日乾燥するという所に大きな違いがある。
籾は刈り取られてからも、茎からの養分を蓄えようとするそうな。
しかも、天日乾燥の籾は確実に来年発芽するのに比べ、ボイラー乾燥の籾はそうじゃない。
ここが決定的な違い。

発芽しないとは命がないということだ。
命のないお米を喰って自分の命が養えるか!
美味しいか美味しくないかは主観の問題なので置いておくとして、命のエネルギーを取りこんで生きているのは厳然とした事実なのだ。
しかし、天日乾燥までのクオリティーになってくるとネットで見ても、5㌔4500円とか10㌔7000円という少量でとんでもなく高い。

ちなみに有機無農薬米の相場は1㌔500円~。
一袋30㌔で15000円~になる。
除草剤と化学肥料入りの普通栽培の米なら1万円を切る。
それでもまだ、新米の単一米100%なら良心的な方。
田舎の生産者から玄米を30㌔単位で買うと間違いなく大丈夫。
近頃は100円で10㌔精米できるコイン精米も増えたし。
でも、スーパーの5㌔や10㌔に小分けされた精白米はほぼブレンド米。
中には古古古米を混ぜる猛者も居る。
今は放射能の問題もあるから混ぜて薄めて100ベクレル以下なんてのもザラ。

高い安い、安全性が、、、とか言う議論の前に自分で作るとこんなに簡単なのか!?とビックリする。
一家族が一年分自給する量を家族総出で作業すると年間に直すとほんの数日の作業でいける。
今は実家、廃材の家、弟家族と3家族分をみんなでやってるけど、非常に楽チン。

こんな貴重なお米を売る訳にはいかないが、黒煎り玄米珈琲、麹にして甘酒、米飴などに加工する。
それらがあっこちゃんのマクロビスイーツの材料になる。
玄米珈琲は最近人気でよく煎ってる。
しかも薪で煎るので、陽性が強くて冷え症の人にはもってこい。

イベント出店の時限定で、玄米オムスビやライスバーガーにも使う。
最近では長岡式酵素玄米のオムスビというプレミアムメニューも加わった。


子どもたちは脱穀後の稲ワラを田んぼ中に散らばらせるのが仕事。


ハゼの木を片づける時に上に乗って走るのが楽しい。


  
タグ :田んぼ

2012年10月30日

遠征から帰り、また廃材の家で火を焚く生活

泊りがけでの内子の手作り市「笑心市」に行って来たよ。


玉ねぎ染めの「廃材天国」のノボリ初登場。
妹の雅(みやび)作。
彼女も京都の京北町で畑しながら「かめのみみ」という屋号で出店やケータリングして暮らしてる。


一町歩の不耕起の農園「菜月自然農園」がこの手作り市の舞台。
家は主の和田さんのハーフビルド。
ここでも当然のように毎日薪を焚く生活。
出店者も自給自足や自然農、オーガニックというキーワードを持つ者が中心で、年に一度の同窓会のよう。


美しい不耕起の畑。
レタスの向こうはウコン。


人参とブロッコリーの混植。


ホウレンソウもイイ感じに発芽してる。


マグロもどきはトマトの漬け、ウニもどきは人参、ウナギもどきはじゃがいもとおから、イナリ寿司は普通。
普通じゃないのは砂糖ナシという所。
梅酢と米酢を半々ぐらいで寿司飯を作る。
ウチはパスタマシンのパスタ屋とこのマクロビ寿司、玄米おむすび。車麩のカツのライスバーガー、マクロビスイーツ。


ウチでは市販の加工品は一切買わない生活、ここでは子どもが何を欲しがっても安心というのも最高。
このフランクフルトは自然養鶏の中谷さんの所のもの。
鶏肉の素性もいいし、亜硝酸ナトリウムに発色剤、アミノ酸調味料のない無添加本物。


ここのイタドリソーダは世界初やと思う。


神山から来てるカミヤーマンバンドの店。
はったい粉の「元気玉」というスイーツが美味しかった。


西条の野満さんの「まんがら農園」の店。
ここも和田さんと同じく不耕起自然農の農家。
僕らと同世代で、自然農の農家として軌道にのって活躍してる。

写真がないけど「山そだち」という大崎さん一家も同世代で自然農の農家。
何とこの菜月自然農園の隣のブドウ園を買って越してくる事になったとか。
内子は移住者のメッカ。
その中でも自然農のネットワークが広がる理想的な所。
こういう暮らしで近くに同士が居て、子ども達が自由に遊べるって最高。
親が自由な暮らしを選択すると、自然と子ども達もホームスクーリングになっていくしね。

内子から高知に越して、電気、ガス、水道のない山小屋暮らしに入った「パーラー雨」の池田家も来てた。
廃材天国にも出店してくれたけど、ここでも会えてよかった。


インドカレー屋はハギさんとこの高知のJの店があり、野遊は両方とも食べてた。
こういう出店者との物々交換が楽しい。

他にもたくさんのお店があったけど、写真を撮りきれてない、、、。
今回は2年ぶりの出店なので、「3、11以降に内子に移住してきました。」というニューフェイスも多くて楽しかった。


イエーイ青木ことユウくんの「仏教ロック」炸裂!
ふざけてる訳じゃなく、大真面目に仏の教えをロックで表現してる。
ユウくんは真言密教の修行をして仏教の世界に入ってる。
MCで分かりやすく色々お話してくれた。

かいつまんで、こういう曲やった。
「仏の太陽」あなたが仏様を求めるように仏様もあなたを見つけたがってる。
「君は宇宙を知っている」生まれた時はみんな宇宙と繋がってる、それを思い出そう。
「因果」曼荼羅の中心の大日如来様が自分自身、いい事をすれば回りにいい仏様の曼荼羅になってゆく。
「あなたのロック」自分は何者なのか?何がしたいのか?それぞれにそれぞれの生き方があっていい。

金と権力、バビロンシステムから解放される自由な暮らしの一つである自給自足。
その中で冠婚葬祭も自給したいもの。
ウチらも結婚式は神社であげ、披露宴は実家の座敷という昔風にした。
こと葬祭に関しては葬儀屋とお寺がセットでオルタナティブな選択肢がない。
これから高野山で100日の修行に入るユウくんにはフリーの仏教家になってもらって、手作りの葬式を実現したいもの。


ギニアから香川でワークショップを展開してた、サイオンカマラさんたちのジャンべ隊もよかった。
香川の「月麻太陽自然道」にトウヨウくんが招いたジャンべの先生。
ダンサーのサランさんの魅力溢れるステージ。


カッサという収穫のリズムで実際にタカキビを刈る。
タイコと農作業が日常にあるギニアのスタイル。

夜には焚火を囲んでみんなでお酒を飲みながらお喋り。
月が出て、美味しいものがあって、仲間が居る。
理想郷は遠くに求めるものじゃない。
ここにある。
夢は既に実現してる。
そう思えるのが自由な暮らしを手に入れた者の最大の醍醐味。
そして、それを求める者は着実に増えてる。
それは実現困難なイバラの道ではない。
ハッピーでラッキーなワクワクの道。

自分を解放せよ!
自分の人生の満足は自分にしか分からない。
「これでいいのだ!」と大声で言える生活を目指すのだ!


2日間の遠征の片づけをしながら残りモノのパスタ生地を延ばす。


今回は土歩とにこちゃんは実家で留守番だったので、後で食べられてよかった。

廃材の家に帰り、薪のキッチンで玄米炊いて、五右衛門風呂をわかして入れる。
イベントとしての祭りは超楽しい。
でも、ここに帰り日常の生活が一番落ち着く。
自分にフィットするコンテンツが揃ってるからね。

自分に向いた自分の好きな事をせよ!
自分に向かない違和感のある事はするな、辞めろ!
その繰り返しで自由で納得のいく人生が構築される。

こんな戯言言うてるウチに人生なんかあっという間に終わる。
これでいいのだ!!!
  
タグ :手作り市

Posted by 陣 at 08:19Comments(0)イベント

2012年10月26日

内子の「笑心市」の仕込み

前日に仕込んでおいた〆サバ完成。


薄塩にしてるので、ショウガ醤油につけて頂く。
最近はアサツキが豊富に育ってるのでジャンジャン使えて嬉しい。


畑の大根の間引き菜が次々と押し寄せてくる。
「食べないといけない」というレベル。
厚揚げ、椎茸と煮浸しにする。
味噌汁の残りのイリコ出汁、塩、醤油で、簡単に美味しい。

もう27(土)、28(日)が近づいてきた。
今度は愛媛の内子まで出店の遠征。
高知のぽっちり堂と内子の手作り市はいつも手打ちパスタがメイン。
昨日はトマトソースなど、早くから仕込むものをやってた。
あっこちゃんはマクロビスイーツの仕込み。
こういう忙しい時は自分たちのご飯作りに時間はかけない。

自然農の農家の多い内子。
30年前から移住し、息子さんも一緒にされてる中谷さんや今回の手作り市の会場の和田さん。
和田さんの「菜月自然農園」の隣で、僕らと同世代の大崎さん家族が始めることになったみたいやし。
過疎の内子や、先日行った高知の嶺北などは移住者に対するケアも厚い。

毎月「菜月自然農園」で行われる「丘の上の日曜市」の出店者が核になって、この年に一度の「笑心市」が開かれる。
50店もの出店者と1000人に上るお客。
http://nazukizuzu.blog12.fc2.com/
菜月自然農園のブログに詳しい案内があるよ。

凄いのはお客がマイバックはおろか、マイ箸、マイ食器、マイカップを持参してくれる所。
これは出店者には超ありがたい。
ウチの店では、ピザやパスタを出す時に使い捨て容器は使わない。
他ではその洗い物が一つの仕事になってるけど、ここではそれがない。
もし、マイ食器を忘れた人がいても、必ず洗って返してくれる。
そういう空気がここの市には作られてる。

オーガニック、手作りがキーワードの市としては四国でも有数の場所。
それだけに廃材天国の店の内容を充実させるべく、あっこちゃんも仕込みに余念がない。
当然子ども達も張り切って手伝う。


こういう時には、いつもは朝ご飯で活躍する常備菜が重宝する。
上から時計回りに、煎りヌカのフリカケ、マコモ茸のしぐれ味噌(ゆかりちゃん作)、シソの醤油漬け、穂ジソの塩漬け、大根の皮のキンピラ。
こういう常備菜があれば玄米ご飯がモリモリ食べられる。
色々と贅沢なオカズが並んで、ご飯の量が少なくなるよりもかえって健康的。


えー。
近畿地方の方にお知らせ。
先日のよみうりテレビの取材の放送はこの日曜日「大阪ほんわかテレビ」22:30~。
誰か大阪の人で、ウチが出る部分をYOU TUBEに上げてくれたらありがたいなー。
  
タグ :手作り市

Posted by 陣 at 08:43Comments(3)イベント

2012年10月25日

天ぷらカー、軽油では回復

長引く天ぷらカーの不調。
軽油に切り替えても2000回転も吹けなかったり、、、。


透明のチューブが集まってる部分が天ぷら油と軽油を切り替えるポート(弁)。


供給の元に電磁ポンプという車の解体屋から買ってきた部品を取り付けて(緑のテープで固定してる部品)強制的に燃料を送るようにしたりもした。


それでもダメで、ポートを介さずに直接噴射ポンプに燃料を送る「点滴」を実行。
エアクリーナーの左に空間があったので、2ℓのペットボトルをねじ込んだ。
そこに燃料を入れて、ピンクの供給系のホースと透明のリターンのホースを繋ぐ。
これで、4500回転まで吹き上がるようになった。
ボンゴは5000回転からレッドゾーンなので、これで十分。
ということはポートに問題があるのか?
一つずつこうして問題が疑われる箇所を潰していく。


ポートを外し、軽油の系統を直接噴射ポンプに繋ぐ。
要は天ぷらカーに改造される前の元々軽油だけで走ってる状態に戻した。
これで3500回転ぐらいに落ち着いた。
これだけ吹ければ普通走る分には問題ない。
でも点滴で4500回転まで上がったのに、これで3500回転てことは軽油の供給系統のどこかにも問題があるのかも?
なので元々のボンゴの燃料フィルターを同級生の車屋に注文した。
他にも燃料タンクのストレーナー(燃料を濾す網)など疑わしい部分もある。

この間、天ぷらカーに改造してもらった満月屋の岩本さんと電話でやりとりしながら修理を続ける。
最悪のケースである噴射ポンプの故障ではない事が分かったので、一安心。
後はポートの掃除をしてもう一度取り付けて見る必要がある。

こうして天ぷらカーに改造した部分を一通り外してみると、改造の工程がよく分かった。
元々の車の構造そのものもかなり分かって来た。
僕は元来そこまでメカマニアとかじゃないので、車をバラバラにして組み直したりとかは出来ない。
そこまでマニアックな車屋レベルのスキルがなくても、天ぷらカーの改造やメンテナンスぐらいはできるって事。
今回の一連の作業で随分自信がついた。

陶芸に関しては3年間の弟子生活を経て、17年もやってる。
これは正式に勉強したし、自分で窯まで作ってやてきたんで出来て当たり前。
でも、建築に関しては全くの素人からブッツケ本番で始めた。
廃材の材木を使っての建築や木工を12年もやってる間に徐々にスキルがついてきた。
鉄の廃材を使う溶接なんかはここ3年ぐらい。
その上、結構苦手感のあった車のメンテの知識やスキルがついてきたのは喜ばしい限り。

スキルアップに欠かせないのは「自分で何とかしないといけない」という追い込み。
ブッツケ本番が一番勉強になる。
専門学校に行く、資格を取るというスマートなのが好きな人はそうしたらいい。
僕は資格は運転免許しかないし、それで十分。
「やれば出来る」というのはやってみないと分からない。

またまた魚をもらった。
今釣って来たばかりの超新鮮なもの。
ここの所続くねー!


ベラ、この辺りではギザミともいう。


小サバ。


小アジ。


コチとイイダコも混じってた。


サバは3枚に下ろして〆サバ用に塩を振る。
包丁を研いだばかりで捌くのもサクサクと美しく進む。


イワシもあった。
生姜醤油とアサツキでの刺身は純米酒にも玄米ご飯にも最高。


ベラとアジは唐揚げにした。
スダチを絞るのがお約束。


前日から仕込んでたイイダコのおでんもあった。
大人は自家製の柚子コショウを添えてみた。
和辛子もいいけど、柚子コショウもかなりいい!

これぞ、瀬戸内海のマクロビオティック食というメニュー。
あっこちゃんが作ると野菜中心になるし、魚料理は僕が担当。
男と女では嗜好性も必要なものも違う。
オカズが多くなってご飯の量が少なくなるといけないので、おでんなどは翌日のお昼用にとっておく。

  
タグ :天ぷらカー

2012年10月24日

包丁研ぎトランス

包丁を研いだ。
自給自足生活において刃物の質と手入れは最重要事項。

切れない包丁やチェーンソーぐらい気持ちの悪いものはない。
いい刃物をよく研いでこそ、気持ちのいい作業が約束される。
研ぐという行為自体が楽しいし、よく研げた刃物は美しい。

毎日頻繁に使うのは月に2回は研ぐ。
出番の少ないものは刃の状態を見て。


手前から荒砥(300番)、中砥(1000番)、超仕上げ(6000番)の3種類。
ウチで使ってるのは「キング砥石」、大型で使いやすい。
去年研ぎ職人に習った、「必ず砥石は荒砥から!」という鉄則に従って研ぐ。
慌てず、大きなストロークで淡々と研ぐ。


手前の3本が使用頻度が高い。
あっこちゃんや子ども達は軽めの包丁がいい。
にこちゃんもギンギンに研がれた包丁を日々使ってる。
3本目の変わったデザインのはポルシェのデザイナーがデザインした包丁で、デザインもさることながら非常に使いやすい。
奥になるほど重い包丁。
でも、延々と千切りをする時などは中華包丁の重みがかえって楽。


ステンレス合金の錆びないのも魅力やけど、やはり鋼の出刃と柳が一番美しい。

一番安いものでも8000円~、出刃や柳、中華包丁は2万円近い。
毎日一日3食の美味しい料理を作る道具としては決して高くない。
家族でディナーに行って1万使うなら、本物の包丁や純正調味料なんかどこの家庭でも買える。
しかも一回買ったら何十年と使える包丁や、一ヶ月ぐらいもつ調味料なんか安いもの。

もちろん家の材料が100%廃材で、ステンレスカマドに五右衛門風呂や薪ストーブの材料だって廃材ばかり。
「あるもんで生活」は買わないのが基本。
でも、包丁やチェーンソーなどの道具は別。
解体現場から持ってきたバケツや箒などの日用品は十分間に合うけど、安物の包丁はダメダメ。
何しろ研いでもすぐに切れ止む。
いい包丁は一回研げばかなり切れ味が持続する。
チェーンソーだって、ハスクバーナ社ので40cc超えると10万以上するけど、それだけの仕事をしてくれる。

要は一回使って終わる刹那的なもんじゃなく、ずっと使える素晴らしい道具にこそ喜んで貴重な金を払えるというもの。
金を稼ぐための仕事をできるだけしたくないから、払うものには限定が必要。
この強固な意志が座ると「金に依らない生活」が実現する。
ここが「金がないから、、、」という弱気な発想との決定的な違いだ。

それが僕の座右の銘「攻撃は最大の防御」の所以だ。
それによって、廃材と薪の生活による、便利快適で超贅沢な暮らしが成り立つ。
「金がないと生活できない。」という軟弱な発想は都市の消費生活者のボヤキでしかない。
それで営々と田舎で田んぼして炭焼きして暮らして来た先祖に顔向けできるか!
景気が悪いとか喋る前に自らの生活で攻撃だ!!!


これまた出店のマクロビ寿司の残りもの。
豆腐とジャガイモのウナギのかば焼きもどきの卵とじ。
下にはタイのアラ炊きのゴボウと残った調味液で手軽に美味しい。


イイダコの酢味噌和え。
ほんの一瞬ボイルしただけのイイダコのフレッシュ感が最高。
畑のオクラやか細いアスパラがアクセント。


サッと茹でた大根葉を塩揉みして玄米ご飯に混ぜる菜飯がいい。
小松菜とイイダコはニンニクとオイルでソテーに。
  
タグ :包丁

2012年10月23日

もらいもの三昧の日

連日で魚をもらった。
実家に届いたもののお裾分け。


メバルとアイナメとオコゼ。

タイのアラ。
色と尾ビレの状態で天然と分かる。
養殖は日焼けしてて、ヒレが傷んでる。


大根、小松菜、タア菜も頂いた。


僕が魚料理をしてる間に、みんなで近所の放棄されてる畑に生えてる柿の収穫。
ここの主は「ウチは採らんきん好きなだけ採ったらええで。」と言うてくれてる。
柿の木の下には春になるとフキが採れる。


たくさん採り過ぎて土歩の自転車がひっくり返ったみたい。
左ウチワ自給自足のコツは全て自分で作ろうとせずに、もらいものやこういう採らせてもらえるものを積極的に活用する。
ここの柿は毎年採ってるけど、ほんとに甘くて美味しい。
世話がなく、採るだけというのが更に最高。  


瀬戸内海のメバルやアイナメは上品で繊細な心底感動する味。


タイのアラは超大量のゴボウとアラ炊きにした。
メバルもアラも酒を煮切って、塩、醤油、味醂で味を見ながら調節していく。


アラのお吸い物。


タア菜のニンニクオイル蒸し。
ほろ苦いタア菜とオリーブオイルが合う。
味付けはちょっぴりの塩だけ。


出店の残りものが子ども達に嬉しい。
たまには白ご飯のお寿司はご馳走。


コンニャクのタン塩風の握り。

  
タグ :もらいもの

Posted by 陣 at 09:40Comments(0)もらいもん

2012年10月22日

ぽっちりカフェの秋祭り大盛況

高知の土佐町の「ぽっちり堂」のイベント大盛況やった。
4年間毎年出店してるけど、毎回凄いお客の量。
出店者それぞれが自分の事として積極的に集客に動いてる賜物なんだとか。


ぽっちり堂のカフェ本体の回りに小さな店がたくさん並ぶ。


一番高い所の店が廃材天国。


11時のスタートと同時に怒涛のお客。
2時ごろまで子どもたちも一心不乱に店を手伝ってくれて、最後のパスタ生地を売りきれたことにしてやっと食べられた。
ここは毎年子ども達の成長ぶりが発揮される場所。
年々子ども達の働きぶりも本格化して、頼もしい限り。

土歩は僕と二人組でパスタマシンを回しっぱなし。
野遊は接客が十分にこなせるまでになった。
廃材天国でも好評だったマクロビ寿司をここでも出してて、「トマトのヅケでマグロ風で、人参でウニもどき、ジャガイモと豆腐の磯辺揚げがウナギの代わりなんです。」と上手く説明してた。


何と、ユニックで窯を降ろして店を開く移動式のピザ屋が来てた!
見せてもらいながら「ウチのはけん引式なんですよー。」と情報交換。


やはりモチモチのナポリ風。
全粒粉の生地が美味しい本格派やった。
ウチのはこういうのと違って、下火を効かせてカリカリにするのが特徴。
同じピザでも色々と違いが楽しめる。


築100年を超える古民家の室内では手作りの雑貨屋がたくさん。
これはどくんごの時にも出店してくれた「パーラー雨」の藍染めの雑貨。
シンたち家族は内子からウイくんたちの香北町で暮らしてる。
子育て世代のIターンの若者がたくさん移住してきてイイ感じなんだとか。


ウチの店を構えさせてもらってるデッキの向こうは、キレイな沢がサラサラと流れてて超気持ちいい。


沢づたいにどんどん上っていける。
こういう場所がすぐに家の敷地に接してるなんて超贅沢!

イベント終了後の交流会としての打ち上げが有意義やった。
ぽっちり堂の主人のボンちゃんは嶺北地区の移住者受け入れの事務局長に就任して、店から離れてたり。
けいこちゃんも田舎で起業するという事を大学で講義したり。
店は若いスタッフが育って回ってるとか。
ボンちゃんは元々ボランティアでやってた事が仕事として出来るので、思う存分本領発揮してる。

カフェをバリバリ盛り上げていきたいのかと僕は思ってたんで、ビックリ。
でも店が軌道に乗り、また別のやりたいことも出来るというのは非常にいい事やと思う。
人生決まりきってたら面白くない。
紆余曲折でも何でも変化があった方が飽きない。

他にも同世代で子育ての事を色々喋れるのが楽しかった。
ウイくんの所やボンちゃんの所も学校に入る年代に入っていくので、野遊や土歩の経験は超興味深いよう。
ウチは子育てや教育の事だけにクローズアップして講演できるぐらいネタが深まってきてる。
廃材建築や自給自足よりもそっちの方が重要が大きいんちゃうかなー?
またそれはそれで温めていくと面白い。

イベント中に、秋山家の余ってる畑を貸してるおっちゃんがわざわざ来てくれた。
何と発泡スチロールの箱を担いで!?
嫌な予感は当たり、「市場で仕入れて来たからー!」とプレゼント。
何で高知までイベント出店に来てる所に、魚!?
と、思いつつもありがたく頂いた。


氷ギュウ詰めで一回も開けてないので、鮮度はよかった。
甲イカと大きなシラサエビ。


イイダコは塩揉みしてサッとボイルした。


  
タグ :祭り

Posted by 陣 at 08:58Comments(0)イベント

2012年10月20日

21日は「ぽっちりカフェの秋祭り」

明日は高知の土佐町(大豊インターから20分ぐらい)の「ぽっちり堂」に出店する。
昨日からその仕込みが始まってる。

そこは友人のぼんちゃん、けいこちゃんの経営するカフェ。
年に一度「ぽっちりカフェの秋祭り」というイベントが開かれて、毎年呼ばれてる。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=evx8DwpPchg
ぽっちり堂が5分ぐらいテレビで紹介されてる動画。



ここのイベントはまた独特の雰囲気がある。
フードはもちろん、ぽっちり堂本体を始めオーガニックのこだわり系が並ぶ。

それと、カフェの隣の築100年の古民家に展開する雑貨のクオリティーが高い。
手作りと言っても、「趣味でやってます。」という程度から、「これで起業します!」というのはレベルは当然違ってくる。
 
主人のぼんちゃんは元々、京都でオーガニックのお菓子教室に通ってたそうな。
それで高知の田舎の土佐町に帰って、お菓子屋を開くことにした。
田舎では仕事が少ない。
だったら自分で作ればいい。
しかも、初期投資をするリスクを控えてネットショップを立ち上げた。
その通販サイトが流行って、今のカフェにグレードアップしてる。

とにかく、環境がいい。
これは市街地郊外の廃材の家からすると羨ましい限り。
でも、そこで商売をするにはリスクがある。
そこで自分でブランドを作り、お客を呼べるまでになってるのはほんとに凄いと思う。

他所のいい部分を見て羨ましがるのは悪いことではない。
それが自分の目指すものに近いのなら真似ればいい。

人間の嗜好性は思ったより幅がある。
自分の嗜好性とかけ離れてるものに憧れてもしかたがない。
それは妄想に終わる夢とやらのことだ。

自分のやりたい事と言ってもたくさんある。
その優先順位とマニアック度が高いことに焦点を絞る。
それが夢を具現化させる秘訣。
コレもやりたいアレもやりたいでは実現しない。

ぽっちり堂はぼんちゃんとけいこちゃんが具現化した一つの形。
廃材天国は僕とあっこちゃんが具現化した形。
そういうスタイルは人の数だけある筈だ。

自分が「これや!」と思う先人を真似て、次第に自分のオリジナルが形作られる。
価値観の多様化してる今はいい時代。
お手本の情報が本やネットで知れるからね。

まあ、ウチの生活を真似るのは半端な覚悟では無理やけどね♪





  
タグ :起業

Posted by 陣 at 08:28Comments(0)イベント

2012年10月19日

2日間に渡るロケ終了

17、18日とテレビの取材が来てた。
大阪のよみうりテレビの「大阪ほんわかテレビ」という番組。
この辺りは映らない。
大阪と近畿地方、広島でも映るそう。


17日から丸亀に泊りこみでのロケ。
モニターを覗かせてもらったけど、大きなカメラのハイビジョン映像なので実際に見るよりもキレイ。

18日はレポーターの女性が実際に色々とウチの生活に入って、一緒に作業したりご飯食べたりした。

最初は僕が案内してたけど、普段から何でも子ども達がやってる事なので子ども達が案内してた。

鶏の世話では餌の配合から、なぜそうするのかなども教える。
薪運びは兄妹3人でリレーで運ぶ。
ご飯作りは僕が畑で収穫して、土歩が火をつけて、みんなで包丁に鍋にフライパンと機能的なステンレスカマドがフル稼働する様子にレポーターは目を丸くしてた。
風呂焚きは土歩がやりながら説明。
手打ちうどん作りは野遊担当。
屋根に上がって、みんなでバラバラの瓦の屋根の補修。

居候が来ても、そういう部分は子ども達が指導する。
野遊は骨折も治り、手打ちうどんもテキパキとこなしてた。
その間に土歩が羽釜を沸かして茹でる準備。

ウチの子ども達には当たり前の日常作業がレポーターだけじゃなく、初めての大人には、「へー、そうやるんやー!?」の連続。

何度もレポーターが、「そんなに働いて大変やとか思わへんの?」と聞いてたけど、ウチの子らは「???」。
やりたくてしかたないから、「やらせてー!」と意気揚々とやってるワクワク作業に「大変か?」と聞かれてもねー。

2歳からだ!
子どもは喋れるようになったら、「にこちゃんがするー!」と大人が何をやっててもやりたくなる。
それを全部やらせるだけ。
もちろん料理でも作業でも大人だけでやった方が早い。
それを敢えてやらせるのだ。
実際に4、5歳にもなれば戦力になる。
ポイントはテレビに子どものお守をさせないことだ。

そうした方がいい事ぐらいみんな分かってる。
分かれ道は親に気持ちの余裕があるかどうか?
夫婦で毎日家に居る生活では当たり前に余裕がある。
ノルマも時間も関係ない生活。
いかにそれを実現させるかに労力を注ぎこめ!

子ども達は3人とも2歳からギンギンに研がれた包丁を使ってるし、薪も焚いてる。
切ったり火傷も1、2回はみんなしてる。
2、3歳でも一回やれば注意深くなって失敗は繰り返さない。

ほんと、野遊や土歩がティーンエイジャーになったら僕なんかバトンタッチして隠居してもいいぐらい。
今でさえ、定年退職した親父連中のような「さあ、今日じゃ何しよ?」みたいな生活やけど、彼等が大人になったらいよいよ出る幕ないよねー。
もちろん、大人になったら、東京でもニューヨークでも一回はここから離れて欲しい気持ちもある。
試しに外資系ファンドに勤めたって構わない。

でも、確実に分かってるのは「なりたい自分になれる」ということ。
常にやりたいことをする習慣のついた子どもは大人になっても自分でいられるということ。
何者かになるとか、成功する、何かを成し遂げるって古めかしい幻想だ。

無理や我慢をして勝ち取る成功って、客観的な価値でしかない。
自らの主観で堂々と「これでいいのだ!」と開き直るのだ。
もちろん子ども達にもタイプに違いがある。
形はそれぞれ違ってくるもの。

他にも色々要望に応えたよ。
薪ストーブの煙突の設置。
天ぷらカーの燃料の廃天ぷら油の回収。
鉄工所に鉄の廃材をもらいにいく。

そういう細々した日常の作業そのものが廃材生活の目的。
夢は?と聞かれても「既に実現してます!」としか言えない。

たまたま僕は自画杜撰というキーワードを見つけた。
そんで「毎日の生活が革命だ!」とか勝手にほざいてる。

そういう自分の納得する生活スタイルを各自が築くのだ!!!
  
タグ :テレビ出演

Posted by 陣 at 09:45Comments(1)取材

2012年10月17日

どくんご打ち上げ

昨日はどくんごのメンバーと打ち上げ。


先日もらった猪肉を解凍した。


今回の猪のモモ一本で「肉を捌く」という事を覚えた。
筋に包まれた筋肉を筋から外していく。

市販の肉にはこんな作業は必要ないけど、野生の肉の筋は食べれたもんじゃない。
いわゆるすじ肉というのも畜舎の中で不自然な飼われ方をされてるからこそ、普通に食べられる固さにとどまってるだけ。

捌き方は自己流。
稲刈りに来てくれた高知のまーくんに「陣ちゃん、モモをナタでバラシたらいかんでー!」とアドバイスをもらってた。
こういうのは素材を触ってるうちに分かってくるもの。
魚の皮を外すのと似てるけど、猪の筋は強烈な固さなので、包丁で削いで肉と分離するのはたやすい。


どくんごのメンバーと流れ作業。
奥から串を刺して、粉をつけ、水溶き粉をつけ、パン粉をまぶす。


小さないかなご入りの掻き揚げと猪肉と玉ねぎ、いんげんの串カツ。
猪肉に自家製の塩麹とニンニク、醤油で下味をしっかりと利かせてるので、串カツにはスダチを絞るだけが旨い。


キャベツの塩揉みの上に乗ってるのは豆腐の卵もどき。
卵が生産できるようになってもこれはこれで美味しい。


ウチのナスでどくんごのみんなが作ってくれたマーボーナス。
レンコンが入ってて、美味しかった。


ヤポネシ屋が残した大根の皮のキンピラ。
圧搾ゴマ油で炒めてピリ辛にするのがポイント。


毎年、子ども達の感想で超盛り上がる打ち上げタイム。

来年はどんな芝居になるのやら?
謎の中国人役で有名な「暗悪健太さん」が帰って来るという情報も入った!  
タグ :打ち上げ

Posted by 陣 at 08:13Comments(0)どくんご

2012年10月15日

2012年、作り市&テント劇」終わったよー

さあ、13、14日は「手作り市」と「テント劇」の本番。

僕は大半ピザ窯の前に張り付いてた。
予め断っておく必要があるが、マメに各お店の写真を撮ったりは出来てない。
両日で30店舗を超える店を全部を紹介する訳にはいかないので、一部を紹介する。


毎年の常連、ヤポネシ屋。
イイダコの出店のテーブルの裏には常に客が座り込んでて、朝から居酒屋状態。


今治のさすらい治療師のもくさんの看板がかわいくなってた。
僕本人が施術してもらう余裕がなくて残念。
僕が知ってる中ではピカイチの腕前。


山形、宮城からの原発震災移住者のコラボの芋煮会。
ロケットストーブで炊いてるのがクール。


いつもあっこちゃんが出してる、宇多津「公楽」の「さぬきオーガニックマルシェ」の中心のたまさん。
全粒粉100%のチャパティーとパキスタン風のチキンカレーが絶品やった。
オーガニックマルシェのメンバーでこぞって出してくれてたのがよかった。


なんと今年はどくんごテント内でにも出店ブースが!


これが最高やった!
昼間のどくんごテント内でのスピリチュアル紙芝居。
子ども達には大好評。


高知は香美市から来てくれた「パーラー雨」の伸さん。
七輪でオヤキを焼く姿が板についてる。
屋久島にいく道すがら泊めてもらった内子の古民家を引き払って、高知の山小屋で電気、ガス、水道ナシのワイルドライフに入ってる。
この若い夫婦もハラの座った頼もしい生活者。


愛媛は内子の「菜月自然農園」の和田さん家族。
この和田さんの農園で行われる四国最大級の手作り市が「笑心まつり」。
そこには手作りでこだわりの出店者50店にお客は1000人を超えるという伝説の手作り市なのだ。
そして、四国でも屈指の自然農のベテラン農家という大先輩。

ここに憧れて、廃材天国でも4年前から「手作り市」を始めたといういきさつがある。
どくんごのテント劇と手づくり市とを同時開催にしてしまおうというアイデアを閃いたのが4年前。
僕らも10/27、28の内子の「笑心まつり」にかけつける。


廃材の家の外にはお店が一杯。


家とどくんごのテントの間にも所狭しと店が並ぶ。


駐車場は廃材天国のすぐ脇の田んぼ。
土のう袋の進入路が成功した!


ライトアップされた本番前のどくんごテント。

いやーーー。
今年の「太陽がいっぱい」!
やっぱり最高やったーーー!!!
今年一番ウケてたのはにこちゃん。
もちろん野遊も土歩も、他の子どもたちにも。
子どもたちには瞬間的なインパクトのあるシーンだけが焼きついてるんやと思う。
大人のようにすぐに頭で「これって何が言いたいんやろ?」、「意味が分からないじゃん!」とか余計な事を考えない。
再三ここに書いてるけど、頭で考えないというのは大人にとっては最大級の難問。
それをウチの子ども達は毎日一日中いとも簡単にこなしまくってる。

どくんごの劇の進行とともに取り払われて、奥のウチの庭が舞台化するのにも新鮮さがあった。
特に今年は僕が植えた雑木たちにライティングされて、幻想的やった。
この廃材の家や雑木たちと共に成長を続ける僕ら家族にとっては超意義深い時間。

唐十郎の黒テントなどのテント劇の隆盛期から数十年、、、。
今や、全国巡業を実行するのはこの「どくんご」だけになってしまってる。

岡山で備前焼の弟子時代。
タウン情報おかやまを見てて、「テント劇 劇団魚人帝国 泥修羅ボンバー」というのを見つけるやいなや、直感でチケットの予約をしたのが16、7年前。
その時の若い僕にテント劇はメクルめく目からウロコの仰天世界だった。
その感動体験があったから4年前に「どくんご」に縁があってここでするようになった。

何が人の人生に影響を与えるか分からない。
でもハッキリ分かる事がある。
意味のないことに全力を尽くすことは中々出来る事ではない。
意味がないことや金にならないことをオミットしようとする社会ぐるみの「常識」に囚われている以上は。

だからこそ、その常識に風穴を開け、自分の納得のいく人生を構築するのだ。
家を建てるセルフビルドの前に、自分の人生をセルフビルドせよ!
人間は自分の心の赴くままにしか生きられない。
そういうことを実践してる者が集まる「手作り市&テント劇」。

来年は深緑のタープテント辞めて、廃材&ゴザのテントをメイメイが建てたら面白いんちゃうかなー。
慣れてない人には一週前の土日とかに僕が指導してみんなで廃材ワークショップで店作りとか!!
これまた新たな閃きが来たねーーー!!!
どくんご様々♪  
タグ :手作り市

Posted by 陣 at 22:03Comments(0)どくんご

2012年10月15日

「どくんご」テント設営

12日の朝から「どくんご」メンバー始動。


トラックの集約された積み荷を下ろす所から。


トラックのリフトにワクワクの子どもたち。
ウチではないウィーーーンという油圧の音に超反応してた。


まずは楽屋テントの設置。
いわゆるビニールハウスを簡単に建てられるように細やかな改造がなされていて勉強になる。
的確に運び、団員がラチェットレンチでテキパキと建てていく様は壮観。
ウチの子ども達も鉄パイプ運んだりして手伝う。


1時間ちょいであっという間に完成!
ほんとによく出来てる。
この中にはコンパネの床もあり、小さなプロパンガスでの炊事が出来るようになってる。
もちろん、寝袋や毛布で寝るのも快適にできるようになってる。
それに、全国40カ所公演というのは5月に、本拠地の鹿児島を出発する時にはまだ確定してない所もある。
そういう公演地の受け入れの主催者とのやりとりや、フライヤーの作成や発送などの事務作業もここで行われるそうな。
更には、テント劇の始まる前に販売される「どくんごグッズ」の制作も行われているという、以外と効率的な楽屋テントなのだ。


こちらはテント劇本番用のテントを建ててる所。
簡易とはいえ、建築現場さながらの作業風景。
一年間に40回も建てるのとバラすのを繰り返す訳やから、嫌でも能率的になるやろね。


ほぼ完成。
ここからデコレーションが成されていく。


夜の廃材置き場にディーゼルのジェネレーターの低音が響き、照明のリハ。
毎年、「いよいよかー!」と思う瞬間。

この間、、、。
寝るのも惜しみ、猛烈な仕込み作業を延々とこなしていくあっこちゃん。
僕も早朝のPCも辞しての追随。
こういう目一杯の全力作業こそが、生きているリアリティーを生む。

そりゃあ、大声で怒鳴り散らしての本気の喧嘩はしょっちゅう。
何を作るか?
どの材料を使うか?
何を買いに行くのか?
どれをいくらにするか?
常にお互いの納得のいく議論を戦わせる。

彼女はどんだけ大規模な出店になろうとも、「買わずに作る!」ことにフィーチャーする。
僕はいかに能率化してあっという間に仕事をこなすかにこだわる。
そういう違いはあって当たり前。
お互いに黙々と作業をこなすのではなく、本気でぶつかる。
そこで初めてリアリティーが生まれる。

遠慮や気遣いは無用だ。
いや、他人なら気遣いも大事やけど、、、。
夫婦という常に一緒に居る者同士が仕事でもパートナーとしてやっていくにはそのぐらいで丁度いい。
それでお互いがリスペクトして、支え合う。

たまたまウチの場合はそれでうまくいってる。
それぞれの家庭で違いがあっていい。





  
タグ :夫婦

Posted by 陣 at 20:31Comments(0)どくんご

2012年10月12日

「どくんご」来廃!

稲刈り4日目で美しく終了。


野遊の骨折もだいぶよくなりバリバリ手伝う。


最後にみんなで田んぼをまわって落ち穂拾い。
これで随分の量になる。


いよいよ「劇団どくんご」のテント劇が迫って来た。
これは近所の田んぼを駐車場にするための作業。
土のう袋に土を入れて、田んぼの入り口から車が入りやすくする。


車高の低い車には対応していないけど、一応完成。

暗くなってから、昨日のうちにどくんご一行は廃材天国までたどり着いた。
岡山公演の後、昨日テントをバラして移動。
夜に着いて、みんなの泊る楽屋テントも建てられないので廃材の家に泊った。

うちの家族5人とどくんごの6人の11人で晩ご飯。
ご飯と宿泊に付きもののお手伝いもしっかりやってもらった。
ピザの仕込みのためのソース作りやトッピングの野菜のカットなど。


やりたがりのちびっ子たちとワイワイ。


早起きのウチら夫婦からすると劇団員の朝は遅い。
みんなまだ寝てる(6:40現在)。
今日の朝からこのトラックに収納されてる芝居小屋のテントと楽屋テントの2つを建てる。


このトラックで全国40カ所回ってる。
今年で4年連続。
劇団としては20年以上のキャリアを持つどくんご。
連続巡業を決行する前までは、4年に一回とかしかやってなかったそうな。
それは、半年間もトラック2台とハイエース1台リースしたりあらゆる経費がかさんでたからだと。
今は中古のトラックを購入して、本拠地鹿児島から5月に出発して11月までかけて全国を回る。
巡業が終わると本拠地で次の年の公演に向けて脚本を作り、稽古をする。

本拠地では近くの農家が野菜や果物をくれたりしてよくしてくれてるとか。
それでも巡業中にかかる経費は半端じゃない。
食事は楽屋テントの中で当番制で作ってる。
銭湯に行ったり、衣装のクリーニング代だけでもバカにならない。
車3台に加え、照明用の大型ジェネレーターの燃料代もかさむと思う。
経費はお客のチケット代だけで賄えるのか?

経費以上の利益が出て、団員に給料が出る所までは相当厳しいそうな、、、。
それでも4年連続で実行してる!
その動機は何だ?
答えは彼等の舞台にある。
あの全力疾走舞台を生で見れば必ず納得できるね。
まさに全身全霊をかけてる。
ウチの生活もそうやけど、どくんごのメンバーもまた違ったベクトルで全力。

人間は好きな事、やりたい事には全力を注げる。
嫌な事やしゃあなしでやってる時には本領発揮できない。
それは誰に聞かれてもお茶を濁したり、グチになったりしない事だ。

真に自分の納得する事に、駆け引きはいらない。
「やりたいからやる」というのは無条件だ。

「何であんな事やってるんやろ?」と、他人に思われるのは当たり前。
絶対に理解できないし、されなくても大丈夫だぜー♪

この僕が尊敬する本当に凄い劇団!
13、14日の芝居には絶対に来た方がええよ!!!







  
タグ :どくんご

Posted by 陣 at 07:20Comments(0)どくんご

2012年10月11日

稲刈り3日目でほぼ終わりが見えた

稲刈り3日目。

近所のベテラン農家のおっちゃんが来て、「よう出来とるのう。ほんまにキレイな稲じゃ。」と言ってくれた。
何でも、今年は近所の稲の多くに紋枯病という病気が出たそう。
原因は機械植えで株と株の間が狭い上に、化学肥料で成長過多になり、風通しが悪くなって稲の生命力が弱るから。


手植えなら株の間が広いし、一本植えなのでしっかりした稲になる。
しかも無肥料というのが更にいい。
化学肥料、有機肥料、まして農薬という要らないもののオンパレードで悪循環に陥ってる。


一本植えで無肥料なら稲の株の分ケツが進んで多くなる。
しかも一本一本のワラが固い。
稲そのものが健康なので、病気や害虫が来ない。


昨日は源が居たし、午後からからハラさんも手伝ってくれたりして随分進んだ。
3枚目の田んぼまで、刈り取りとハゼ掛けが終わった。


苗代にしてるこの小さな田んぼを残すのみとなった。

作物も人間も一緒。
免疫力が高い健康な身体にする。
コレしかない!

健康な苗を一本ずつ植える。
これで、肥料と農薬は要らない。
肥料をやらないから、病気や虫の問題は起こらない。

玄米と純正調味料を食べて市販の加工品と砂糖を辞める。
これで、サプリメントも病院もいらない。
粉モノ辞めて白いご飯をしっかり食べるだけでもいい。
加工品と砂糖を減らすと身体は楽になる。

稲も人間も本来健康であるようにDNAに書き込まれてる。
それを病気にするには途方もないような努力を費やさないと出来ないのだ。

「現代の機械農業では無理やわー。」
「忙しい現代人には出来んわー。」
と、最初から狂ってる社会ありきで思考をストップさせるな!!
その当たり前の常識を覆せ!

ウチらは家族で自分たちの食べるお米を作って、一日3食玄米でモリモリ食べてる。
ウンコもスルスルで体調もバッチリ、頭脳も明晰!
生活と食は切り離せない。

自分の納得するウチのような手作り生活のをしたいのならまず食生活から。
こういう食生活が送れない仕事や日常のありかたに問題があるのだ。
それを改めようともせずに羨ましがってもしゃあないぞ。


京都の北部で農暮らししてる妹の雅から素敵なものが届いた。
自家栽培の舞茸。


オリーブオイルと塩だけでサッと炒めて、スダチを絞る!
割としっかりと塩を利かせる。
これは純米酒にピッタリ。


キンピラゴボウとさつま芋。
後で素揚げした芋を混ぜたのがよかった。


ゴーヤとニラの天ぷら。
ゴーヤは輪切りで厚切りの種ごとが美味しい。
ニラだけの天ぷらは掻き揚げ風でまた目新しい。
天ぷらにもやはりスダチが合う。


最近ウチで流行ってるオカラサラダ。


徳島の半田素麺でのナス素麺。
もちろんこれは前菜で玄米ご飯をしっかり食べる。

  
タグ :稲刈り

2012年10月10日

稲刈り中に天ぷらカー修理

稲刈り2日目。
昨日は香川の南部で空き家探しに燃えるナオミさんが手伝ってくれた。


ハゼの木(稲の乾燥木)を杭で田んぼに打ち込む。
この乾燥の仕方は全国で異なる。
山陰の稲城という縦に9段とかとんでもなく高くかけるのや、東北の焼き鳥みたいな串刺しのとか、ご当地のノウハウがあって面白い。


この辺りでの伝統的な干し方はコレ。
上も稲の束でフタをしてビニールもかけない。
実はこのハゼの歴史もまだ100年に満たないとか。
僕のじいちゃんが若い頃はムシロの上に広げて干してたらしい。
段々と効率を考えて進化したんやろね。
今では更に進化してコンバインになったけど、、、。


早朝の田んぼは気持ちいい。
奥の田んぼがまだ刈り残ってる。


あっこちゃんの実家から本ユズが届いた。
稲刈りに行く前にあっこちゃんが加工した。


皮をむいて、フードプロセッサーで潰す。


麹と塩、生の青唐辛子を混ぜておいたものに、この青ユズを混ぜた。
これで、しばらく熟成させると自家製ユズコショウが出来る。

それと祭りの前に天ぷらカーがまた不調になってた。
軽油にしたままで天ぷら油に切り替えなくても2000回転も吹けない。
夕方、稲刈り後に修理に取り掛かる。

前回の9/26にストレーナーの詰まりを掃除したばかりなので、また他の部分の問題。
実はストレーナー掃除で問題解決した後にも一回吹き上がらなくなった。
その時は天ぷら油に切り替えて不調になって、軽油に切り替えてしつこく吹かしてると回転数が戻って難を逃れた。
この2週間の間にトラブルが続いたね。

今回もエンジンはかかるので、調子悪くなってから2、3日間毎日一回はエンジンをかけて吹かしてみてた。
それでもいよいよダメなので、満月屋の岩本さんに電話。
今度は「電磁ポンプ」という部品を買うよう指示がきた。
軽の古いタイプのキャブレター方式のならどの車種のでもいいそうな。


早速、行きつけの車の解体屋に行って探してもらうとすぐに見つかった。
中古部品代2000円也。

善通寺(隣町)にある業者で、今までもタイヤ(一本1500円)やミラー(一個1000円)、リアガラス(一枚5000円)、と何でも安値で買って修理してきた。
軽のタイヤは人気で常にないのである時に買ってストックしておく。
こうした常々の地道な動きで、車にかかる経費を極限まで抑えることができる。


それと耐油ホースとシガレットソケットから電源をとる部品。
これはホームセンターで両方で500円ぐらい。


この電磁ポンプとやらを燃料の供給ホースの間にかませる。
電源も繋いだり、全て岩本さんと電話しながら作業を進める。
まるで、キャノンや富士通のオペレーターと電話しながらPCのトラブルを直すみたいに!

要するに、岩本さんも原因は推測でしか分からない。
どこかに何かが詰まってるのか?
噴射ポンプ内にエアを噛んでるのか?
回転数が上がらずに白い排気ガスが出るという燃料が供給されてない症状なので、電磁ポンプで強制的に燃料を送ることにしたのだ。

電磁ポンプを繋いでからも、すぐには解決しない。
燃料供給ホースとリターンのホース(天ぷらカーじゃなくてもディーゼル車はそうなってる)の中にエアが通るのが見える。
それが段々なくなっていくと、回転数が上がってくる。
しばらくやってると3000回転、4000回転と上がってきた。
それでもまだ白煙は出てる。


岩本さんの指示で電磁ポンプを繋いだまま、近所を走ってみるように言われた。
電磁ポンプを絶縁テープで仮り止めして一応固定した。
これで、運転席を元通りにして走ってみた。
走る時にブレーキ踏んだり左右に揺すったりして動きを出すのがポイントだそう。

浜街道まで出て、80㌔まで出て快調に走れるようになった。
岩本さんの指示で電磁ポンプの電源も切り、それでも大丈夫になった。
オマケに天ぷら油に切り替えてみた。
それでも加速の状態もすこぶるよく、完全復活を成し遂げた!

結局、車屋に行ってもこういうディーゼル車の吹き上がらないという症状には「噴射ポンプの交換ですね。」と断言されて、乗り換えを余儀なくされるパターンになるとか。
噴射ポンプはディーゼル車の要。
部品も高いし、工賃も高い(両方で20~30万)ので、古くなった車の場合は交換する価値ナシとなる。

岩本さんは車屋でもあるけど、東北の支援の際に天ぷらカーで行った来たりして5万㌔も天ぷらカーで走ってる。
その最中には何度もトラブルがあり、ありとあらゆる対策で凌いできてるそうな。
この電磁ポンプによる、燃料の強制的供給もしょっちゅうやってきたと。

うーーーん。
出来るようになってしまえば、何てことはない作業。
天ぷらカー自体、エンジンや噴射ポンプのような機械的な所を改造してる訳ではない。
軽油と天ぷらの2系統の燃料をポート(弁)で切り替え、天ぷらの方に熱交換器という油を温める装置をつけてるだけ。
メンテナンスもそこら回りに限られる。

もちろん、軽油だけで走ってる場合にはここの所のトラブルのような事はまず起こらないそう。
天ぷらカーに改造するという事は、こういうメンテナンスを自分でしながら乗るという事。
さあ、最近改造した高知のサダくんや徳島のともえちゃんはちゃんとやれるかなー?
四万十塾もウチの後3台改造てるけど、塾長のとーるさんもセルフビルドの家に住んでるぐらいやから軽くこなすと思うね。

「乗り越えられない壁は現れない」
「出来ない宿題は与えられない」
とよく言われる。
「問題が起きる=解決できる」

嫌になって諦めさえしなければ!

近所でタダの天ぷら油が安定的にもらえるルートも出来てるのに、ミスミスガソリンスタンド通いに戻れるかよ!
こういう執念がこの廃材生活を支えている。

僕は何が起ころうとも絶対に諦めない!!!

「やり続けると実現する」という味をしめてしもたからねー♪


 
  
タグ :稲刈り

2012年10月09日

稲刈りスタート

待ちに待った稲刈りスタート。


今年もよく実ってる。
レンゲを蒔くだけの全くの無肥料でもよく出来る。

畑は不耕起だけど、田んぼはトラクターで代掻きして手植えしてる。
トラクターが壊れたら、田んぼも不耕起にしようと思ってる。
年間数日間だけ集中的に作業すれば、年中美味しい玄米が供給されるんやからほんとに効率がいい。


親父、お袋、あっこちゃん、野遊、土歩、にこに加え、女性が2人来てくれた。
源とこの家族は来てない。
僕がバインダーで刈って、畔の周囲の刈り取りと結束をみんなでやる。
たまにバインダーが結束ミスをしたのも結束する。
この田んぼが1反3畝(約)400坪で、バインダーなら午前中で刈ってしまえる。
よっぽど細い棚田でもバインダーなら入れる。
何せ、刈り取りと結束を同時にしてくれるのが最高。


親父のピザ窯の前で玄米ご飯とうどんでランチ。

お昼ご飯の後、高知へIターンで自給自足生活に入ってるまーくんが来た。
いつもの1ナンバーのキャラバンから新型のハイエースにグレードアップしてて、これ見よがしに田んぼの横に停めて手伝ってくれた。
容量的にウチのボンゴの二倍以上あるんちゃうかと思われるデカさ!
田舎暮らしにハイエースは最高!!
車、ユンボ、チェーンソー、電動工具、、、「アレは値段の割に調子いい。」など、こういう情報交換は大切。


チヂミ5種。
スダチと醤油、豆板醤のタレが相性がいい。


晩ご飯が終わりかけた頃に、近所の人が釣りたての魚を持って来てくれた。
ママカリが中心で鰯、鯵が混じる超新鮮そのもの。


捌いてるといつもやりたがりのちびっ子が手伝う。
ウロコを落とすのだけやってたのが、「にこちゃん、ないぞうとりたいー。」と進歩した。
新鮮な魚は気持ち悪くないからね。


最初は小さいし下ろすのがめんどくさいけど、新鮮さの魅力で丸ごとガリガリと食べてた。
やっぱり下ろした方が美味しい。
同じ青魚が3種類あってもそれぞれ味わいが違っていい。
大型の回遊魚のような大味さがなく、繊細な違いに順番に食べてるといつまでも飽きない。
後は焼いて3杯酢に漬けこんだ。
  
タグ :稲刈り

2012年10月08日

秋の大祭

八十主(やそすか)神社、秋の大祭。

土曜日、獅子組のみんなは早朝神社でお祓いを受けて、氏子の家48軒に獅子を奉納する。
氏子以外の家にも呼ばれれば行くので、60軒近く回る。


秋山家本宅では92歳のばあちゃんが楽しみにしてた。
野遊が獅子を覚えて、積極的に入るので頼もしい。
廃材の家の方にも毎年来てもらってる。


最後は暗くなるまでやる。
これは部落の人が経営する居酒屋「季里」での奉納。

祭りは神事という意味で重要なイベント。
でも、それ以外に大事な役割がある。

獅子が48軒の家を回り、座敷で奉納する。
コレが大事。
どの家にも年に一回は上がるというのは獅子ならでは。


日曜日が本祭り。
神社で神事の後、全部落が集まっての一斉奉納。


ノワくんはダカ(天狗)にお約束の反応。


神社からご神体が頭屋に行った後、このお旅所に来る。
ここでまた神事が行われる。


ここでも一斉奉納。

田舎の近所付き合いが難しいというのは視点の問題。
人付き合いがややこしいのは近所だろうと、会社だろうと一緒。
その地に暮らすのなら、付き合いをしない訳にはいかない。
人付き合いをしない事のメリットよりはデメリットの方が圧倒的に多い。

価値観が違うのは当たり前。
違った考えの人たちでコミュニティを形成してるのは昔から営々とやってきたこと。
価値観が多様化してる現代でも、こういう祭りが残ってるのは救い。
そしてその核になるのが神社なり、獅子なり、伝統文化なのだ。

正月だって、1月1日になれば自動的にメデタクなる訳でもなんでもない。
年末には餅つきや大掃除をして、お節料理を作って、玄関にしめ飾りをつける。
そういう準備段階からモチベーションが上がって来る。
旅でも家作りでも準備が一番楽しいとよく言うやん。


祭りの後は早速獅子ごっこ。
ミニの獅子はいつも廃材の家で使ってるので、野遊が実家で急遽こしらえた。


カマボコみたいでカワイイ。






  
タグ :祭り

Posted by 陣 at 08:04Comments(0)イベント

2012年10月08日

最高の猪肉

また五色台(高松と坂出の間)の猪肉を頂いた。


足一本。


猪のエネルギーに負けないよう、気合いを入れてバラす。


ナタで骨を砕いて、中華包丁でぶつ切りにする。
小分けにして冷凍保存。


全くサシの入らないモモ肉なので、網焼きよりはフライパン焼きにした。
味付けは塩とコショウだけで、焼き上がりにスダチを絞った。
これは今までに食べた猪肉の中でも飛び切り美味しさ!

猪や鹿、野生の肉は本来旨い。
牛や豚だって、不自然な環境で薬や女性ホルモン入りの餌を食べさせる飼い方に問題があるだけ。
生産者の中には放し飼いで自家飼料、抗生物質もナシという「当たり前の飼い方」の人も居る。
もちろんスーパーには出回らないけど、自然食品屋やこだわりの宅配で注文することができる。

この畜産というジャンルは特にえげつない。
不自然な「当たり前」が横行するのが常識になってる中、「本来的な当たり前」の畜産なり、食生活が迫られる。
それは自分や子どものためやからねー。

ウチはこうしてたまに頂くぐらいで買わなくても丁度いい。
野生の猪は増えてるみたいなので、もらえる頻度が上がるなら焼きものと物々交換するのが理想的。  
タグ :

Posted by 陣 at 07:06Comments(0)もらいもん

2012年10月05日

稲刈り迫る

また、テレビの話。
大阪の読売テレビの取材が入った。
最近重なるねー。


打ち合わせに来たディレクターが子ども達とサッカーをしてくれて、みんな大喜び。
テント劇「どくんご」公演に向けて、庭の草刈りもバッチリ整ったゴール前。


稲がイイ感じに熟れてきた。
草取りせずにこんだけ美しく実るのはジャンボタニシ様のお陰。
ここでは猪の害もないし、後は刈り取るだけ。


穂のついた茎の色が3分の1程枯れると刈り頃。
まだ若干早いぐらい。

出荷する米は青米の混じった未熟気味じゃないといけない。
なぜなら熟れすぎは等級が下がって、値段も下がるから。
それはコンバインで刈り取って、乾燥機のボイラーの熱で乾燥する時に胴割れを起こすから。

手刈りやバインダーで刈りとって、自然乾燥ならそういう心配は皆無。
籾は刈り取った後、乾燥木に吊るしてる間にも稲全体の養分を吸収する。
そういう意味でも自然乾燥がいいに決まってる。
ただ、労力を惜しんでコンバインで刈り取るようになってる。

機械化のためには小型でも200~300万もするコンバイン、トラクター、田植え機、最低でもこの3台は必要。
更に、乾燥機、籾すり機、パッカー、冷蔵貯蔵庫まで揃えると全部自分の所で玄米になる。
自前で揃えるのは大変というのならコンバインだけ外注するというのもある。
ただ、反当たり24000円という対価が必要。
当然その後の乾燥機も委託しないといけない。

そもそも、お米程効率のいい穀類はないのだ。
反当たり7俵しか採れなくても、30㌔の玄米が14袋。
4人家族ならそのぐらいで十分。
一年分に食べるお米を食べる人数で作るのなら、トラクターもコンバインもナシの完全手作業はたやすい。
一人か二人で5反も作るということになると、機械化が迫られる。
そして、5反ごときのお米の収入から高価な機械代はペイしない。

20町歩とかべらぼうに作る大規模営農の700万の大型コンバインだって、国の補助があってこそ成り立つ代物。
農や食に関する事を大規模化して起きる問題は山ほど。
自分でそこに関わらずに、喋ってるだけでの政治的な解決は望めないのだ。


昨日は田んぼにレンゲの種を蒔いた。
稲が生えてる間に蒔いておいて、稲刈り後に発芽する。
ウチは化学肥料だけじゃなく、有機肥料もナシ。
このレンゲが唯一の施肥的なもの。
有機肥料も植物性の完熟堆肥ならまだしも、動物性のものはかえって悪い場合が多い。

さあ。
稲刈りが迫ってきた。
この土日は神社の秋祭りがあるので、それが終わってから。
8日から10日か11日まで予定してる。
実家の親父やお袋、廃材天国の家族、源の家族、+αの手伝い人でワイワイやるよ。


種蒔き機。


こんな風に使う。


冬に向けて冷凍庫を減らしていく。
これはイカナゴ、玉ねぎ、さつま芋の掻き揚げ。
醤油と味醂で濃い目の天出汁を作って、大人はショウガやミョウガをたっぷりと利かせる。


玉井さんの「雲南百草」という葉物と揚げの白みそ和え。


もやしはオルター(自然食の宅配NPO)の国産豆のもの。
まだ若い自家製豆板醤入りのナムル風。
畑のピーマンがカワイイ。





  
タグ :稲刈り

2012年10月03日

自作オリジナル楽器奏者

今年はミョウガが大豊作やった。
冷や奴、味噌汁、刺身、素麺、、、色んな薬味に活躍した。


まだまだたくさんあるので、梅酢に漬けて保存する。


半日ぐらい置いておくとキレイな色になってくる。
梅酢の色が染み込むというより、ミョウガが発色してるような感じ。
更に置いておくともっとピンクになる。


自作五右衛門風呂。


排水の部分の目地が悪くなってきたので修理が必要。
どうも、ここから少しづつ水が下に流れ込んでる様子。
この石の下は土で、風呂の下に水が入るのは風呂建屋にとってよくない。


インスタントセメントで盛り上げ気味に塗る。
これは普通のセメントに細かい骨材と接着剤の入ったもので、こういう所の施工に適してる。


ある程度乾燥させて、サンドペーパーでなめらかに仕上げする。


同級生の畑シェフが猪のベーコンを作ったのを持って来てくれた。
ゴーヤとナスと炒めるととてつもなく相性抜群で感動!


これは玉井さんの「はんだま」という野菜のお浸し。
茹でる前は、葉の表と裏が緑と紫でクッキリしてて美しい。


玉ねぎのコンソメ風スープ。

昨日は突然の旅人来廃。
ノーアポで作業中の来廃は全く歓迎しないけど、相模原の藤野から来た万華鏡作家の傍島飛龍氏の紹介だったので受け入れた。
藤田陽介という若者でオリジナルで自作の「ムーンオルガン」という小さなパイプオルガンのような楽器を作って演奏してる。

http://www.youtube.com/watch?v=9e5aaBYLepc&feature=relmfu
何と、ホーミーやノイズで有名な巻上公一氏と2人でセッションしてる動画があった。

彼は旅の最中にたまたま寄った藤野で空き家を見つけて住み始めたら、飛龍くんたちのような移住者と出会って色々繋がったそうな。
「田舎で空き家を借りるのは難しい。」という先入観がなかったからドンドンアタックして何度も通って、今の家に住めるようになったと言う。
最近、全国的に空き家を探してる人多し。
そりゃ、こんだけ市街地郊外に軒のない新しい家が建ちまくってるんやから空き家の数はウナギ上りの筈。
でも、現実は「空いてても中々借りられないんよねー。」という話になる。

この陽介くんのように、先入観がないというのは行動力を発揮する原点。
自然農はいわゆる農業従事者にこそ難しいし、廃材建築は大工さんには酷な仕事。
「〇〇はこういうもの」という決めつけが事を難しくさせてるだけ。
その呪縛のような決めつけが自分の可能性にブレーキをかけてるのだ。

そういうクソのような常識に、「そんな訳ないやろー!」とツッコミを入れつつ、動いて風穴を開けろ!
すぐに結果が出ない事でクヨクヨするな。
動くプロセスを楽しめる奴には結果がもたらされる事になってる。
その順番は絶対だ!!!
  
タグ :楽器

Posted by 陣 at 09:12Comments(0)来訪者

2012年10月02日

シソの実とオスプレイ

シソの実の収穫時期が来た。
もう涼しくなって、葉がどんどん収穫できなくなってきたら穂を収穫する。
花が咲いたのが収まり掛けた頃、実が膨らんでプチプチして食べごろになる。
遅すぎると当然固くなって食べられない。


一回で収穫するんでなく、何度かに分けて選びながら収穫する。


手で穂をしごいて種だけを落とす。
この作業はプチプチして楽しい。
最初はやってなかった野遊と土歩もみんなが楽しそうにやってると、寄って来る。

その後、水に浮かべてゴミと虫を落とす。


大した量じゃないので、小さなタッパーで塩漬けにする。


こんな感じで2、3週間漬けておくと食べられる。


とにかくまだまだナスが採れてる。
これは自家製醤油ソースにトマトピューレで洋風っぽい味付けにした。


オカラのサラダ。
オカラ=オカラ煮というありきたりになるけど、これは目からウロコ。
オリーブ油とニンニクでよく炒めたオカラに、塩、スダチ、コショウ、シナモン、オールスパイスで味付け。
上のナス料理と相性がよかった。


前の日のラーメンスープの残りでお昼に中華丼ぽい餡かけにした。
更にそれが残って、このカボチャとナスを炊いた。

と、この生活が革命だと言いながらもやはり気になる問題がある。

今、ホットな話題のオスプレイ問題。
沖縄の高江にヘリパッドが出来ようとしてて、住民たちが反対してる。
これは沖縄のテレビ番組になってて分かりやすいので、オススメ。
http://www.dailymotion.com/video/xtavz8_yyyy-yyyyyyyyy-yyyyyyy_news

大間原発の建設も再開されることになったし。
でも、悲観して諦めてはならん!

無関心で見て見ぬふりをするのは簡単過ぎてつまらない。
仕事に忙殺されて、知らんぷりしたくないからこんな生活をしてるというのもある。

全国のこういう現場に想いを馳せる事で、自分の日常が引き締まる。
そういう真剣な行動をフィードバックさせてもらうのだ。

こういうのも自立と自律を目指す生活の指針となる。
自由な生活って、ゴロゴロダラダラするのと真反対の自主的に動くことだ。

もちろん、家族で大飯原発に駆けつけたように現地に行くのも一つ。
でも、あの後の日記に書いたようにそれが全てじゃないし、行けないことを悔むことはないぞ。

とにかく上の動画見てね!
  
タグ :オスプレイ

Posted by 陣 at 09:43Comments(0)社会

2012年10月01日

ラーメンの手作りスープは美味い

もらいもののB級品の乾燥ソラマメ。


まだたくさんあって、サヤごと置いてた。
こういうコツコツ作業は子ども達に、「集合ー!」と号令をかける。


みんなでやるとホント速い。
もちろん、みんながずーっとワクワクしたテンションでやる訳ではない。
小さい順に「やめたくなったーーー。」と飽きてくる。
無理やりやらせてるんじゃないので、「じゃ、止めたらー。」という時もある。

どうしても手伝って欲しい時は「みんなでやった方が速いきんなー。」とか「めっちゃ助かるきん。」とおだてたり。
昨日は「これ終わったらお昼にはラーメン作ろう!」と食べ物で釣ったり。


一部ブーブー言いながらもなんとかやり終えた。


豆ガラを燃やすのはまた別モノみたいで、超スイッチ入って楽しそう。


約束通り、お昼ご飯は手作りのスープでラーメン。
車麩の照り焼きラーメン。
麺は手打ちじゃなくって、自然食品屋の無添加の生麺。
最後に玄米ご飯を入れたラーメンライスが格別。

スープは前日の夜ごはん作りのついでに仕込んでた。
ササガキにしたゴボウをゴマ油で徹底的に炒める。
アク抜きしないのがポイント。
ゴマ油で炒めることでアクが旨味に変わる。
その後、ニンニク、ショウガ、玉ねぎ、人参、干し椎茸も一緒に炒める。
多めの油で超弱火にしてほったらかしにしておいて、たまに混ぜる。
ここまでが手間がかかるんで、予めやっとくと楽。
お昼はいつもそこまで料理に手間をかけないんで、前の日の残り物利用。

じっくりと炒まった野菜に濃い目の出汁を入れる。
出汁は昆布、いりこ、鰹節の和風のもの。
味付けは塩、練りゴマ、3年味噌、醤油、を色々入れながら美味しくなるまで整える。
後は各自、コショウ、ラー油など好みで入れながら食べる。
納得のいく出来になった。

一日3食毎日手作りでやってると、子ども達は外食やジャンクフードが羨ましくなる。
大手チェーンのどうしようもない外食産業やゴミと呼ばれるものにはお金を払いたくない。
お金云々よりも、食こそ利益最優先の大企業のものは避けないといけない。

「何やってるか分からない。」んじゃないぞ。
もう、完全に分かってる。
現場を見たら絶対に食べられないような非人道的な事しないと成り立たないような事業。
原材料は徹底的に安く抑えて、添加物で誤魔化す。
そこには訳ありの裏事情なくして成り立たないレッキとした理由がある。
コギレイな店舗、看板、広告、宣伝に大半のエネルギーをかけ、派遣やバイトという安い人件費で回す。
こういうえげつない企業の仕業に騙されるな。

しかも、僕から言わせると、300円で一食食べられるのでさえ高い。
手作りすれば家族5人で一食1500円もかかる訳がない。
その300円より遥かに安く純正調味料と干物が買えるもん。

外食全てが悪い訳ではないぞ。
素晴らしい職人の誇りある仕事をするお店には高い金払ってでもたまには行きたい。
産業となり、社長や中枢の社員が自分の子どもに食べさせられないような所のものが問題なのだ。

それは理想やけど、忙しい現代人には出来ない!?
そんなことはない。
ウチだってあらゆる作業と並行して飯作りをしてる訳で、一日中手作り料理にかかりっきりではない。
何が大事なのかという盤石の価値観と、段取りだ。
段取りとは、干物、調味料、手作りの保存食などが常備されてること。
何を作るにも、「おっ、アレがあったな。」と機転が利く。

これは会社勤めしてようがマンション暮らししてようが、実践してる猛者はたくさんおる。
最近、手作り系の料理書もやたら多いしね。
ま、する人としない人の格差は開いてるんやろうけど、、、。

何が大事なのか?
という価値観そのものが多様化してるんやからねー。
それこそが各自に突きつけられてる時代だということなのだ!





  
タグ :ラーメン

Posted by 陣 at 08:53Comments(0)手作り、無添加