廃材天国HP

2013年05月14日

四万十塾、塾長来廃

日本最後の清流四万十川。
その上流に構える四万十塾。
塾長のとーるさんはカヌーガイド。
四万十川はもちろん、全国の川をガイドすべくキャラバンされてる。

四万十塾のサイト
http://www.40010.net/

僕が訪れたのはにこちゃん(5歳)が産まれる前。
土佐清水で葦船の石川仁ちゃんのワークショップに行った縁で。
とーるさんも仁ちゃんの葦船のクルーでもある。

去年はその石川仁ちゃんが来廃してくれて、一緒にヨットで瀬戸内海をクルージングと楽しかった。

去年の日記
http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e555900.html


で!
いよいよ、とーるさんも来廃してくれた。


こんなトレーラーで!!!
しかも、これを引っ張るのは天ぷらかーのハイエース。


廃材天国の庭で一旦切り離して、廃油の給油。


分っかるかなー。
左下の給油口から電磁ポンプでハイエースの底にある天ぷらタンクに給油。

とーるさんはBDF(廃油を加工し、軽油っぽくした燃料)歴20年の脱石油の大ベテラン。
今までは廃油を集めてはBDFプラントを持つ知り合いに頼んでディーゼルの燃料である軽油の代わりのBDF燃料にしてもらってたそう。
その知り合いが加工を辞めたのを機にSVO(廃油でそのまんま走る車)にした。
それがウチの天ぷらカーを改造してくれた「満月屋」の岩本さん!?
ほぼウチと同時期にSVO化されてる。


トレーラーの中にはこんな小さな廃油濾過機が仕込んである。


驚くなかれ、これは電磁ポンプ式濾過機!!!


とーるさんの載ってるカヌー雑誌。


左上がとーるさん。

ウチに寄ったのは、これから石巻でのボランティア活動に向かうキャラバンで。
全行程の廃油を積んで出る訳にもいかないので、アチコチで天ぷら油を給油しながらのキャラバン。
四万十名物「ダバダ火振り(栗焼酎)」と物々交換させて頂いた。

四万十塾のスペシャル天ぷらカーも勉強になった。
キャラバン時には廃油を漉しながら走ったり、ありとあらゆる工夫が成されてる。
何よりも、感動したのはトレーラー。
写真のトレーラーは5、9mと車本体よりもロングなスペシャルバージョン。

ウチのピザ窯もこういうトレーラーに積み込めば高速にも乗れるようになる。
ていうか、けん引式ピザ窯の正式版を製作できるがな!
今までにも問い合わせはあったけど、そこまで気のりしなかった。
でも、こういうちゃんとしたトレーラーの上に取り付ければ俄然現実味を帯びてくる。

実は自作のピザ窯は随分ヒビが入り、劣化が進みつつある。
こういうのを知ると新バージョンの製作に入りたくなるというもの。
いや、別にピザに思い入れがある訳でも何でもない。
ピザ屋で一儲けししようなんてサラサラ思ってもない。

このトレーラーにピザ窯を乗せたらおもろい!
これが直観。
絶対におもろい!
そのために実践する。
それだけだ。

ん~~~、誰か移動式ピザ窯作って欲しいのならキット化するで!
まずはウチが作って実験する所からや!!!

  

Posted by 陣 at 22:30Comments(0)来訪者

2013年01月26日

天ぷらカーのケンジくんとなっちゃん来廃

四万十川上流に住む、ケンジくんとなっちゃんが来廃。
実家が関西なので、通り道に来廃することが多い。
普段は高知で自給自足の生活をしてる。

彼らも天ぷらカーオーナー。
ウチと同じく、マツダのボンゴを和歌山の「満月屋」岩本さんに改造してもらってる。


ウチに来ると給油。
作業を手伝ってもらう代わりに給油するという物々交換のスタイル。
前回は脱穀作業の時で、バッチリ手伝ってくれた。


今回はコレ。
近所のうどん屋がやりかえた釜。
花壇として使われてて、土がギッシリ詰まってて、そのままもって帰って欲しいと言われてた。
当然一人では持てないんで、誰か来たら一緒に運んでもらおうと思ってた。
直径60㎝もあって、味噌作りの時に大豆を茹でるのにもってこい。
ただ、排水の穴が開いてるので塞がないといけない。

ケンジくんの住む四万十川流域には天ぷらカーが多い。
カヌートレッキングツアーガイド「四万十塾」のとーるさんも岩本さんにハイエース2台を天ぷらカーに改造してもらってる。
これから更にケンジくんの近所にも導入者が増えるとか。

今回、神戸の実家に帰省したタイミングでケンジくんは和歌山の岩本さんの所まで行ってきたそう。
それは恐怖の噴射ポンプからの燃料漏れによって。
古くなったディーゼル車にとって、噴射ポンプの故障は車の寿命に繋がる。
今回の燃料漏れは何とか直ったそう。
さすが、岩本さん。


コレがその時に使ったという極小のラチェットレンチ。
「アストロプロダクツ」という工具メーカーで、僕も有事の際には必要になるので、要チェック。


モチを小さくカットして乾燥させてたのが、完成した。


油で揚げるとムツゴイ(くどい)ので、薪ストーブの上に直接転がしてオカキにしてみた。
焼き立てを醤油につけて食べると最高!
  
タグ :天ぷらカー

Posted by 陣 at 08:27Comments(0)来訪者

2013年01月14日

廃材の家でプチ同窓会

お正月に「はるや」を招いて以来、もてなし料理に全力を尽くした。
昨日は同級生の来廃。

大阪の友人の帰省に合わせたプチ同窓会。
廃材生活の弟子に来る連中とは違って、年齢的にも社会の中枢でバリバリ仕事してる連中。
僕は異業種交流にはとっても興味が強い。
他の業種の詳しい話はとても面白い。
この現在進行形の社会の中で生きてるんだ。
好奇心が減らない限り、ためにならないことなどない。


前菜。
大根は両面とも強火で焼きつけた後、水と塩を入れて火を通す。
アナゴは塩をして蒸す。
盛り付けの時にマスタードとレタスを添えるだけ。
超簡単な料理。
実は大根にもアナゴにも予想以上に塩が効きすぎたため、ソースをかける余地がなくなり、レタスとマスタードでバランスをとった。
結果オーライのお手本のような料理になった。


昨日は日曜日で市場のセリは開かれない。
産直の「魚の大空」も休み。
でも個人的に大空くんに電話して、活かしてある魚を融通してもらう事ができる。
魚屋同士で連携してるとの事。
非常に効率がいい。
このカワハギも超鮮度がよかった。


ホウレン草の白和え。
昼の間に菜園のホウレン草を収穫して掃除しておいた。
こういう小さい野菜は収穫だけでなく、丁寧な掃除が重要。
そこから料理は始まってる。
居酒屋ではでないこういうアットホームな箸休めがいい。
「くぼさんのとうふ」の豆腐で白和えを作ると最高に美味い。


揚げ出し里芋。
この里芋も掃除に手間をかけるほど美味しい。
そろそろ寒さでやられるので、保存に気を使う。
というか、もう食べてしまわないといけない季節。


白菜ときんかんの甘酒ドレッシング。


イイダコの天ぷら。
この後、アナゴの天ぷら。
どちらも揚げたてで食べるのが最高。
タコが超柔らかく揚がってて美味しかった。
固くなりやすい料理だけに気を遣う。
刺身も天ぷらも皆が食べ始めてからやったので、段取りが悪くてササッと出せなかったのが反省。
薪調理では揚げものが難しい。
天ぷらなんかは強火を保てば概ねいけるけどね。
後、揚げてる本人が薪ストーブの熱で気持ち悪くなってくるというデメリットもある。

イイダコはサッとボイルして小さく切って、塩、橙酢、オリーブオイルに漬け込んで、アボカドとレタスと和えるマリネも作った。
写真は撮り忘れたけど、超美味しかった。
それに忘れてはいけないのが炊き立ての玄米ご飯。
平和の圧力鍋に自作の壺を入れ子にして薪で炊いた玄米ご飯はモチモチで最高。
後、モチピザも子ども達に大ウケ。
サイコロ状に切ったモチをフライパンに並べて、フタをして焼く。
モチが溶けてくるとターナーで押さえつけて、トマトソースとチーズをかけて更に焼く。
トマトソースは常に瓶詰めしてストックしてあるので、こういう時にもすぐに間に合う。


店に行かずに家で宴会できるのがいい。
準備に一日かかるけど、それもまた楽しみ。
魚は仕入れるけど、野菜はほとんどが菜園のもの。
量としての自給自足というよりは、美味しいから作ってる。
特に、ホウレン草なんかは買って来たのとは全然違う。
こんな事は一回ホウレン草の種を蒔けば分かる厳然たる事実。

美味い不味いの判断は主観が伴う。
客観的に絶対美味いなんて事は測れない。
現にジャンクフードだって美味いという支持の元に存続できてる訳やから。
でも、素材がよくて調味料がいいと、まず間違いない。

僕は料理も当然れっきとした素人。
素人がしても美味しく出来易いって事。
活きのいい魚を刺身に引く、天ぷらに揚げる。
後はいい醤油といい塩をつけて食べると間違いなく美味い。
野菜料理担当のあっこちゃんは僕よりも熱心。
もちろん素材の旨味を引き出す料理を必死で考えてる。
僕は建築も料理もなんちゃってでいいと考える。
彼女は料理やスイーツに関しては販売してる以上は一応プロ。
出店の時とか超真剣やし。

夫婦で役割を分けて、お互いに干渉しない。
大人も子どもも他人に、あーしろこーしろと言われるぐらいモチベーションの下がることはないぞ。
こんなのみんな自分自身で経験済み。
それそれが自分のやりたい分野で全力を尽くす。
これしかないぞ!

  
タグ :同窓会

Posted by 陣 at 10:25Comments(0)来訪者

2012年12月25日

天然で自由な男

「素晴らしいお土産持参の来廃者なら毎日来てくれてもええなー。」と思ってたらほんとに来た。

高知に移住して自給自足生活を実践してるまーくから電話。
「今日一升瓶持って行ってええかな?」と。
娘さんたちが実家に帰ってて、サユリさんと二人で来てくれた。


猪猟のベテランのまーくんに猪肉料理を出す訳にもいかないのでイワシを仕入れた。
これは醤油、味醂、ショウガ、にんにく、隠し味にちょっぴり酢のタレに漬けこんでた。


大きなスルメイカを持って来てくれた。
ゲソは薪ストーブの上で直焼き。


子ども達はシードルで乾杯。


刺身はまーくんに担当してもらった。


ゲソの塩焼きには橙。
エンペラはフライパンで肝と塩とで炒めた。
どっちも最高のお酒のアテ。


鳴門のレンコンも持って来てくれた。
銀杏とレンコンの炒め物は塩コショウだけで抜群の味。
天ぷらはもちろん自然海塩で。


漬けこんでたイワシはオーブンでじっくり焼いた。
甘辛いタレが最高。


昨日はあっこちゃんはクリスマスケーキ作りで忙しかったので、この一品だけ。
ハヤト瓜と椎茸の煮物。
魚ばかりの中にこういう料理があると嬉しい。


子ども達には何持ってくるか迷った末、ラフランスにしてくれた!
ウチの子らは初めて食べる感動の味。

まーくんは高知の移住先では飽き足らず、何町歩もあるような道も電気も来てないような山を探してる。
ウチの環境とは打って変わった、そういう山奥での生活は僕もしたくない訳ではない。
廃材建築もええけど、山の原木をバンバン切りながらの即興建築にも憧れる。

土地の値段って、その土地が生み出す金に比例する。
道も電気もないと超安い。
まーくんは大型ダンプからユンボまで使いこなせるエキスパート。
そういうスキルがあれば道ぐらい自分でチョチョイのチョイで作ってしまえる。
で、そこにある石で石垣組めば平地が作れる。
そいで、木を切り倒せば家だって作れる。
空き家を探すなんていうレベルからはかけ離れてる。

ウチにも色んな田舎暮らし希望者が訪れるけど、まーくんのような男は唯一無二。
普通は都会の生活に疲れて田舎を目指すという流れ。
彼の場合、元々がガキ大将からそのまんま大人になったようなワイルド系。
ちょい悪親父ならぬ、極悪親父って感じ。
僕も極悪ぶりには拍車をかけてるつもりでも、中々追いつけない。

僕も全くの素人からスタートしたとは言え、ちびっ子の頃からおじいちゃんの横でカナヅチ持ったり、鍬やスコップで遊んだりしてた経験が活きてる。
て言うてもしょうたくんのように、街中で育ってても若くしてウチに弟子に来た後アチコチで経験して今では廃材建築を自分で実践してる訳やし。

要するにやりたい奴は出来るし、口だけの奴はいつまで経っても出来ない。
極めてシンプル!
やりたいかやりたくないか?
やりたい事が実現するべく、やりたくない事を辞めていく。
今、自分の中に違和感のある事を辞めていくことが急務だぞ。

出来てないって事はやりたくないだけ。


  
タグ :来廃者

Posted by 陣 at 09:51Comments(1)来訪者

2012年12月23日

弟子居候の旅立ち

ユウジくんとマサヨちゃんは朝の出店前のドタバタ作業も手伝ってくれて、旅立った。
ほんと、助かったーーー。



ウチの後もアチコチ回った後、伊豆で自給自足生活を目指すそう。
伊豆かー!
行ったことない所にまた新たな繋がりが出来て嬉しい。
万華鏡作家の傍島飛龍くんの藤野とも近いし、天ぷらカーで関東ツアーっのもいいかも。

子ども達が大きくなって旅するようになったら、かつての居候の所に行って泊めてもらって作業を手伝うという、逆の事が実現すると面白い。
和田山の「あ~す農場」の大森さんの所の子ども達(もう大人)も10代でキューバやエルサルバドルとアチコチ旅してる。
15、6歳にもなればヒッチハイクも出来るし。
国内であれば「高速ヒッチハイク」で一日あれば四国から関東に楽に移動できるからね。

今はまだ子ども達が小さいので家族の旅が面白い。

まだまだ、子ども達が大きくなるまでには新たな弟子居候が訪れる。
彼等がここで学ぶの同時に、子ども達も彼等の影響を受ける。
そうして、いろんな所やいろんなジャンルの事に興味関心を抱いていく。
後は本人の嗜好性と向き不向きで、取捨選択すればいい。

今回もユウジくんはサッカー経験者で、野遊と土歩は毎日夕方にはサッカーを真剣にやってた。
ユウジくん曰く、「本気度が凄いですねー、僕が来てから何日かで随分上手くなりましたよ。」と。
自由=本気
これは特別な能力でも何でもない。
極めて当たり前の事。

〇〇せなばならないという呪縛から解放される事で誰でもパワー全開。
ただ、そのパワーの向かう方向性は千差万別だ。
そこで他人と比べてることを辞めるのが前提。

比較から脱する事で、「これでいいのだ!」という自画自賛の境地に至れる。
「杜撰」は必ずしもオススメとは言い切れないけど、自賛はオススメよん♪



  
タグ :居候

Posted by 陣 at 09:35Comments(3)来訪者

2012年12月17日

新たな弟子居候は夫婦で来廃

木の看板完成。


掘った字に着色して艶消しのクリアで仕上げた。
杉の木目がクール。
こんだけ板厚があると迫力がある。

午後に新たな弟子居候来廃。
関東から夫婦で来たユウジくんとマサヨちゃん。
一週間ぐらいの予定。
二人ともこの夏で仕事を辞め、ウーフ的にあちこちに行って学んでる最中。
岩手のウレシパモシリ農園では、ウチに天ぷらカーを伝道してくれたコウタくんとアサミちゃんともかぶってるそう。
パーマカルチャーセンターや非電化工房の藤村さんの所にも行ったり。
シャロムヒュッテのゲストハウスでのアースバックハウス作りもしてる。
他にも農園や里山関係とアチコチ旅しながら、体験居候を重ねてきてる。

こういう既に勉強もして、経験も積んだ居候の弟子入りは超ウェルカム。
むしろ僕らも色々とよその話が聞けて勉強になる。
こういうやりとりが「お互いにとってメリットのある関係」。

なぜウチがWWOOFジャパン(ウーフ)のホストに登録しないか?
それはウーフのきまりの「滞在と労働の交換」というドライな関係と、登録さえすればたくさんのウーファー(体験者)が押し寄せて来るという切迫感があるから。
もちろん、ウーフのホストになってる素晴らしい所はたくさんある。
ハセヤンのカナディアンファームだってそうやし、実際に僕も世話になった。
ユウジくんとマサヨちゃんの世話になった所の話も興味深い。

まずウチの場合メールと電話での面接があって、僕が合格を出さないと弟子居候になれない。
別にそんなにハードルが高い訳でもない。
ただ、「見学に行っていいですか?」とか知ってる訳でもないのに「遊びに行かせて下さい。」というノリの者を断る口実を作ってるだけ。

反対にタチの悪いホストも居て、滞在中は毎日草刈り機を持たされて、延々と開墾作業をさせられたというしょうたくんの経験談も聞いてる。

弟子居候はウチの空気を学び成長し、ウチは身を粉にして働いてくれたり情報交換もできて助かる。
これが「お互いにメリットのある関係」。


このあいだの解体工事で出た廃材をキチンと仕分けしてトタン屋根で覆っておく作業に入った。
今は材木屋かというレベルの廃材の量。
これを雨ざらしで無駄にしないように工夫が必要。


タイヤショベルの爪ですくえるようにリン木に小さな単位に分割して置いた。
こうして種類別にしておくと、必要な時にその塊ごと取り出せる。
いつも山のようにある廃材の分類が出来てなくって無駄にしてたから、今回はちゃんと考えた。


暗くなるまで作業して、あっこちゃんとマサヨちゃんが料理してくれてるのがありがたい。
定番のカブの甘酒マリネとゴボウの甘辛煮。
砂糖も味醂もナシで甘辛に出来るのが凄いとこ。
アクをとらずにゴマ油で炒めて梅干しと醤油で炒め煮にしてある。


あまりにも温かかって、にこちゃんの要望で冷や奴。
カボチャとハヤト瓜の煮物。
ハヤト瓜は空音遊の保坂さんが持って来てくれたもの。
これは炒めても、漬けものでのも、煮物でも何でも美味しいし、保存が利くという優れ物。
しかもうまくいくと鈴成りに出来るという。
ウチでは去年植えるも失敗してるんで、来年こそは成功させたい。


これは猪のパテと佃煮。
どちらも猪骨スープを取った後の骨についてる肉をそぎ落としたもの。
パテの方はコショウやクローブというスパイス系の洋風。
佃煮はショウガ醤油と唐辛子で濃く煮詰めた和風。
ご飯にもお酒にも合うのは断然和風の方。


更に嬉しいことに、ユウジくんとマサヨちゃんのお土産は雄町米の純米酒の一升瓶。
広島の竹鶴という酒で何と5年ものの古酒。
最近日本酒でも古酒を売りだす蔵も少なくない。
ほんのり琥珀色で、酸味がある。
それなのにベタつき感がなくスッキリしてる。

お互いに学びになって、、、云々、とか言うより、こういう至高のお土産は最高。
この辺りの酒屋で買えないというのがポイント高い。
出会いは一期一会。
その日呑む酒も一期一会というのがいい。

夜ネットで開票速報をみんなでみてた。
香川3区は予想通り自民、全国的にも自自自自自自自、、、、、、。
予想はしてたけど、はるかにそれを上回る勢い、、、。
一瞬暗澹たる気持ちにもなったけど、原発が再稼働しようとも、消費税が10%になろうともこの盤石の生活はビクともしない。

自分自信の芯が盤石やから、世の中がどう動こうと絶対に生活に困ったりしないのよ。
それはどんな風が吹こうとも、廃材生活によって順風満帆にしてしまえるから。
逆に大事な事を伝えられる時期に来てるとも言える。

益々加速してぶっ飛ばすぜーーー!!!
衆議院選挙ごときで失速するなよ!!!
  
タグ :純米酒

Posted by 陣 at 06:25Comments(0)来訪者

2012年11月18日

「まつなが畑」一行来廃

昨日は雨だったで解体現場には向かわず、廃材天国で竹小舞やペラペラの廃材などを燃やす作業にした。

午後、奈良から有機農業専業家の「まつなが畑」一行が訪れた。
松永さんの所で研修してる米澤夫妻が、かつてあっこちゃんの料理教室に来てた事があった。
米澤さんも脱サラして一年間の予定で学んで、やはり農地付きの空き家を探して就農したいと。
他にも毎週のように援農に来てるミドリさん、最近仕事を辞めて農に向かい始めたユウヘイくん。
大人6人、子ども4人の大所帯での来廃。

松永さん夫妻も専業家というよりは、自分たちが日々納得する暮らしを模索されてる。
毎週のように援農に来てるというミドリさんは子育ても終わり、まつなが畑を子ども天国にしたいと動いてる。

ほんとに来廃者が多い中、さすが「まつなが畑」はわきまえてて、来てすぐに作業モードに入る。
廃材居候チームは外で野焼き、まつながチームは大工さんの木端の整理、黒煎り玄米珈琲作り、ビワエキスのビン詰めなどの作業をしながら交流する。
もちろん、晩ご飯もみんなで作る。

まつなが畑のブログ
http://blog.goo.ne.jp/matsuyuki165


先に腹減り軍団の子どもたちからご飯。


素晴らしい生の無加水純米酒。
微発泡で上品な味。


七輪でもんじゃ焼き。
自家製ソースで味付けする。
真ん中に入れてる具はジャガイモとコンニャクを甘辛く炊いたもの。


素揚げレンコンと銀杏の絡め炒め。


讃岐の伝統料理、醤油豆。
乾燥ソラマメを乾煎りして水で割った醤油に漬け込む。
市販のお土産品のはグズグズに柔らかい上に超激甘な全くの別モノ。


カブの甘酒マリネ。
あっこちゃんの定番の味付けで大好評。


サツマイモ、ブロッコリー、紫玉ねぎのサラダ。
自家製豆腐マヨネーズが美味い。


農や自給自足、現金収入の事、時間の使い方、自分のやりたい事、子育て、医療、、、話題は広範に及ぶが、価値観が似てるので超盛り上がる。
どの項目においても「不安がない」がキーワード。
実践してる人には当たり前の事やけど、やる前の人にはあってしかたないもの。
それは人生の航海に盤石の自信があるという事。



  
タグ :有機農業

Posted by 陣 at 08:23Comments(0)来訪者

2012年11月01日

天ぷらカーのケンジくんと絵本作家のなっちゃん来廃

脱穀作業は2日間で完了。


ワラの束をほぐして絨毯状に田んぼに敷く。
この絨毯の下には種を蒔いたレンゲが芽吹いてて、春にはレンゲ畑になる。


一部ワラを残して畑のマルチ用に取っておく。
そのための倉庫のビニールが朽ちてきてる。
2年ぐらい前に上だけ廃材の波板を針金で結んでたのも割れて飛んでる箇所もある。


いっその事根本的に直してしまおうと考えた。
で、廃材天国に戻り、廃材の物色。


丁度、ウチの後天ぷらカーを導入したケンジくんとなっちゃんが遊びに来てくれたので、即手つだってもらう。
ケンジくんはかつて徳島の佐那河内村のマツケンの所の廃材建築での露天風呂作りに来てくれてた。
電動工具もバリバリ使えて頼もしい。
これはパイプにトタンを張るための下地作り。
ドリルビスでパイプに木を固定する。


廃材のトタンがないのでどうしよかと思ってら、親父が「トタンぐらい長いことモツええぶん張り込め!」という事で、新調した。
美しいガルバリウムの波板。


暗くなるまでかかって何とか上までいった。
米軍基地のようなデザインで気持ち悪いけど、一日で出来る施工性と耐久性は抜群。
これで20年以上はバッチリ。
廃材天国以外での能率と耐久性を求められる仕事ではこの方がいい。

廃材建築の場合、5年持てばいいというスペシャル開き直りな発想。
それはちょくちょく自分でリニューアルしていくのが楽しみという意味で。
今の廃材の母屋だって、4年目で板葺きの屋根を完全にやり直して今は雨漏りも直ってるし。
また悪くなれば直せばいいだけ。
それが僕の仕事だ。


お昼は実家の庭のピザ窯の前でご飯。
実家の親父とお袋、弟の源の家族、ケンジくんとなっちゃん、ウチの家族と大勢になった。
このピザ窯もみんなで作った。
廃材天国の移動式のピザ窯と違って、ヨソで作る時は大体こういうスタイル。


僕らが倉庫を直してる間に脱穀もワラを広げる作業も終わり、他のみんなはイモ掘り。
大きなのが入ってた!


イッサの自分で収穫したのは持ち上げかねる程の重さ。


作業が終わり、ケンジくんの天ぷらカーにウチの天ぷら油をあげた。
これは濾過済みのを室内タンクに給油してる所。


これは濾過前のストックしてある油を持ちかえり用に入れてる所。
ケンジくんが住むのは四万十川上流。
まだ、質のいい廃油を安定的にもらえるまでに至ってないそう。
反対にウチは寿司割烹の店とセルフのうどん屋の2軒でも使いきれないぐらい。
初めて、天ぷらカーの同士に廃油を供給するというワクワクの作業。
ケンジくんも「陣さんが四万十川に遊びに来るまでには油を溜められるになります。」と言うてた。


実はなっちゃんは先日県内の「月麻太陽自然道」で行われてたアフリカのタイコとダンスのワークショップに参加してた。
これはなっちゃん作の絵本。

「バラクランジャン」は川にすむ足の長いとり。
こどもをさずけてくれるとり、、、。

なっちゃんは若い頃、ギニアのマリンケ族の村に行って暮らした経験を持つ。
文字を持たない彼等は音楽と共に口伝で自分たちの歴史や文化を子や孫に伝える。
日々、火を焚き、土で家を作る。
飼ってるヤギを殺して肉を分けあい、皮はタイコになる。
そのタイコで農作業や子どもが生まれたお祝いなどのリズムでお祭りをする。

「いのちのおくりもの リーブル」で検索したら1100円で買えるよ。  
タグ :天ぷらカー

Posted by 陣 at 08:38Comments(0)来訪者

2012年10月03日

自作オリジナル楽器奏者

今年はミョウガが大豊作やった。
冷や奴、味噌汁、刺身、素麺、、、色んな薬味に活躍した。


まだまだたくさんあるので、梅酢に漬けて保存する。


半日ぐらい置いておくとキレイな色になってくる。
梅酢の色が染み込むというより、ミョウガが発色してるような感じ。
更に置いておくともっとピンクになる。


自作五右衛門風呂。


排水の部分の目地が悪くなってきたので修理が必要。
どうも、ここから少しづつ水が下に流れ込んでる様子。
この石の下は土で、風呂の下に水が入るのは風呂建屋にとってよくない。


インスタントセメントで盛り上げ気味に塗る。
これは普通のセメントに細かい骨材と接着剤の入ったもので、こういう所の施工に適してる。


ある程度乾燥させて、サンドペーパーでなめらかに仕上げする。


同級生の畑シェフが猪のベーコンを作ったのを持って来てくれた。
ゴーヤとナスと炒めるととてつもなく相性抜群で感動!


これは玉井さんの「はんだま」という野菜のお浸し。
茹でる前は、葉の表と裏が緑と紫でクッキリしてて美しい。


玉ねぎのコンソメ風スープ。

昨日は突然の旅人来廃。
ノーアポで作業中の来廃は全く歓迎しないけど、相模原の藤野から来た万華鏡作家の傍島飛龍氏の紹介だったので受け入れた。
藤田陽介という若者でオリジナルで自作の「ムーンオルガン」という小さなパイプオルガンのような楽器を作って演奏してる。

http://www.youtube.com/watch?v=9e5aaBYLepc&feature=relmfu
何と、ホーミーやノイズで有名な巻上公一氏と2人でセッションしてる動画があった。

彼は旅の最中にたまたま寄った藤野で空き家を見つけて住み始めたら、飛龍くんたちのような移住者と出会って色々繋がったそうな。
「田舎で空き家を借りるのは難しい。」という先入観がなかったからドンドンアタックして何度も通って、今の家に住めるようになったと言う。
最近、全国的に空き家を探してる人多し。
そりゃ、こんだけ市街地郊外に軒のない新しい家が建ちまくってるんやから空き家の数はウナギ上りの筈。
でも、現実は「空いてても中々借りられないんよねー。」という話になる。

この陽介くんのように、先入観がないというのは行動力を発揮する原点。
自然農はいわゆる農業従事者にこそ難しいし、廃材建築は大工さんには酷な仕事。
「〇〇はこういうもの」という決めつけが事を難しくさせてるだけ。
その呪縛のような決めつけが自分の可能性にブレーキをかけてるのだ。

そういうクソのような常識に、「そんな訳ないやろー!」とツッコミを入れつつ、動いて風穴を開けろ!
すぐに結果が出ない事でクヨクヨするな。
動くプロセスを楽しめる奴には結果がもたらされる事になってる。
その順番は絶対だ!!!
  
タグ :楽器

Posted by 陣 at 09:12Comments(0)来訪者

2012年08月20日

万華鏡作家、傍島飛龍氏の来廃

ピザ窯BBQの当日には大阪からワタルくんとキョウコちゃんという二人のプチ居候が手伝ってくれた。
ピザ窯はいつもハラさんが焼き係を担当してくれるし。
ゆかりちゃんも手伝ってくれたし、やっぱしスタッフは居るねー。

10/20、21の手作り市当日にも、手伝ってくれるスタッフ大募集中!

それに当日飛び入りで、傍島飛龍くんという万華鏡作家も参加してた。
彼のブログ
http://sobajimahiryu.blog67.fc2.com/

相模原から四国に旅の最中で、噂を聞きつけてやってきた。
ピザ窯BBQの後は岩佐さんや幸さんの粟島に行ったよう。
で、また昨日の夕方廃材天国に帰って来た。


ソーラーパネルを乗せたバンで旅してる。
「藤野電力」という自家発電のワークショップしてる人が仲間だとか。
ノートPCやiパッドの充電や扇風機の電源はバッチリだそう。
黒いのは網戸。
この時期の車中泊には最高のアイテム。
ホームセンターで売ってたそうな。

昨日は電話屋のおっちゃんが釣った魚を持って来てくれた。
小さな船を持ってて、趣味で釣ってる。
たまに頂くけど、いっつも超新鮮な状態で持って来てくれる。
死後硬直のカチカチ状態。


これはママカリ。


小さなサバ。


これはグチ。


ママカリはステンレスカマドの直火で焼く。


イイ感じに焼けたのを三杯酢に漬けこむ。


サバは〆サバに。
まずは砂糖をまぶす!?
これは「分とく山」の野崎洋光のレシピ。
やはり塩と同じく、浸透圧で水分を取るため。
塩と違うのは細胞に入るけど、砂糖は入らないから。


しばらく砂糖漬けした後、洗って、水分をふき取って塩をふる。


塩が馴染んだころに、酢に漬ける。
これは5分ぐらいあげて、完全な酢漬けにならないようにする。
この〆サバは最高!


グチは生姜醤油に漬けこんで、龍田揚げにした。
この魚は身がもろくて干物に向くけど、これもよかった。


相変わらずツルムラサキをよく食べてる。


豆乳ソースのサラダ。


オリジナルの万華鏡を頂いた。
2ミラー、3ミラー、それに、レンズが付いてて景色が万華鏡になるのや様々。
中に入れる小さなガラス片もバーナーで溶かして自分で作るんだそう。
オイルが入ってて、なめらかに動いたり。
かなりマニアックな作品。

若い居候じゃなく、こういう経験豊かな同士には色々と情報交換できて有意義。
藤野ではトランジションタウンや地域通貨も動いてるそう。
限界集落で、移住者の方が多いぐらいになってきて、地域のお年寄りともうまくやってるみたい。
半農半Xの仲間が多いと、お互いに協力できてみんな助かる。

自給自足や自然農なんかは結果的な形。
自分の好みの価値観を追及すること。
あらゆる形があっていい。
それが自律と自立の生き方。
決められた事をする生き方から、自分の判断で選択する生き方へ。



  
タグ :万華鏡

Posted by 陣 at 08:15Comments(0)来訪者

2012年03月07日

納豆と居候が来た

京都は舞鶴の自給自足の仲間がいる。
「ザ・ファミリー」という家族でバンドをやってる。
ビンさん、さゆりさん夫婦にレイちゃん、アマちゃんという娘さん。
もうレイちゃんは20歳過ぎてるかな。
半農半音楽の生活。
初めて出会ったのはタイの田舎。
バントーファンという孤児院でのキャンプで。

08年の5月には、コツコツ作ってた廃材天国がソコソコ住めるようになった。
その年の秋に滋賀の山奥の「山水人(やまうと)」というキャンプイン型の祭りに行った。
そこで久しぶりの再会。
帰りにザ・ファミリーの家まで行くことにした。
家は全て薪の生活だった。
丁度稲刈りだったので、僕らは2、3日泊って手伝った。
朝5時台にはレイちゃんが台所を掃いたり、薪の準備をしてご飯作りをしてくれた。
もちろんそういう生活も含めて、色々手伝った。

帰ってきて、10月に廃材天国の業務用ガスレンジの隣に置いてた50㌔のプロパンのボンベが切れた。
それを機に、あっこちゃんも僕も、即「ビンさん所みたいに全部薪で生活しよう!」と閃いた。
それから2カ月かかって、今の廃材天国の薪調理システムを作った。
完成するまではキッチンから一歩出た外に七輪やブリキのカマドを置いての薪調理生活。
毎日のように「こうしたらもっと効率ええな。」と進化を続けた。
わざと薪を大量にくべて、コンプレッサーのエアでガンガンの業火にして中華鍋で炒め物をするアイデアが最高やった!
そういう外の薪調理と並行して、今使ってるステンレスカマドを作ったのが感慨深い。


最近、そのザ・ファミリーのさゆりさんから電話があった。
米飴をどうやって作るのかという内容だった。
新しいCDも出したというのを聞いて送ってもらうことにした。
昨日届いて、同封されてたのがコレ。
手作り納豆!


自家製大豆を手刈りの稲ワラで包んだ手作り納豆。
まず見た目がクール。


ネバネバも超強くて、匂いも強い。
当然味もシッカリしてて、ネギと本醸造の醤油だけで頂いた。
いつもは自然食品店の国産大豆の納豆を買うけど、それとも完全に別格。

それと、昨日から新たな弟子居候が来廃してる。
千葉の市川からヒロハルくんという若者。
今は東京の大学院生で、休学中。
教師になるべく資格も取って、来年から実際に非常勤講師として現場に入るそう。
ウチには教育のことと、お金のことについて学びたいという事で来た。
教育いうてもねえ、、、。
こんな我流ホームスクーリングを教育現場にフィードバック出来得るのか?
むしろそこに、僕の方が興味があるね。


早速、定番の薪作り。
初のチェーンソーの作業を汗だくになってやってくれた。
始めは力で道具を扱おうとするので疲れるもの。
切る道具のチェーンソーと、切ろうとする材木。
どちらの扱いにも慣れないとね。
慣れれば慣れる程、疲れずに早くて安全な作業が出来る。
これは職人系の作業ならどれも共通。


大空くんオススメの茎ワカメの天ぷら。
これはさつま芋とかき揚げ風にしてみた。
茎ワカメは佃煮にして味をつけてあるんで、芋との相性抜群。


久保さんの豆腐と水菜の煮浸し。
すりゴマを大量かけたのがよかった。

後はノビル料理を2品作ってたけど、あっこちゃんから、「姫さんの野草教室の楽しみに取っておこう。」と声がかかったので、ここには載せない。
やっぱり春の味~。

昨日ちょこっと書いたけど、決まりました!
「姫さんの野草教室」

【日程】3/18(日)
9:00~野草摘み、11:00~料理、出来次第みんなでご飯。
小雨決行
大雨の場合は予め採っておいた野草で料理します。

【参加費】3000円

【場所】廃材天国に9時前に集合

【持ち物】 移植ゴテ、野草を入れるビニール袋数枚、輪ゴム数本、採集に適した恰好。

【申し込み】haizaitengoku@gmail.comまで

廃材天国の近くの休耕田や河原をみんなで散歩しながら採集します。

フキノトウ、ハコベ、種付け花、ナズナ、ノビル、カラスのエンドウ、ヨモギなど。
姫さん家に自生してるのをちょこっとづつ瓶詰めにしてもってきてくれるのもお楽しみ。

姫さんの野草料理はお酒のアテとしても秀逸で、夕方からは酒飲み中心の宴会。
お昼に来れない方は同じ参加費+お酒持ち寄りで夕方の宴会だけ参加もOKです。
姫さんは純米酒大好きというのもあって、いいお酒があると料理に力が入ること請け合いです!
  
タグ :居候

Posted by 陣 at 06:23Comments(0)来訪者

2012年03月02日

屋久島からの来廃者

廃材天国建築中に屋久島から来たケンちゃんという旅人が手伝ってくれた。
ケンちゃんは屋久島のネイチャーガイド。
縄文杉などの森の案内を生業にしてる。
その他に、「屋久杉を磨くワークショップ」と言って、台風の後などに浜辺に打ち上げられる屋久杉を集めたものを持参してくれて、参加者がそれを磨くワークショップを各地で開いてる。
そのワークショップを何年か後に再度来廃してくれてやってもらった。

で。
昨日、そのケンちゃんの紹介で震災後にちびっ子を連れて屋久島に移住してやはりガイドをしてるダイちゃんファミリーが来廃した。
www.earth-tribes.com(ダイちゃんのサイト)

ダイちゃんは4年間かけて世界を放浪した時に出会ったエチオピアに魅せられて、好きでやってた写真を本業にしたんだと。
ということで、屋久島の森や海のガイドをしながらお客と森を撮影するという事を打ち出したそう。
その事で、まだ住んで一年も経ってないのに着実にお客が来てるんだとか。


みんなで一緒にご飯作って食べながら、ダイちゃんのスライドショー。
エチオピア編、屋久島編、彼らのアイヌ結婚式編。
エチオピアでは原住民の人たちと一緒に生活しながら、また都市部の路上生活の子どもたちとも一緒に寝泊まりしながら撮り続けてる。
屋久島の魅力も彼の写真からはビシビシ伝わってくる。
アイヌ結婚式ではアイヌのシャーマンのレイラさんに儀式を取り仕切ってもらい、AKIRAさんらたくさんのミュージシャンたちと泊りがけの祭りばりの宴会。

屋久島の数々の写真には子どもたちは魅了されてた。
特に野遊が「行きたい、行きたい!」と連発。

前々からケンちゃんには「屋久島来てよー。」とラブコールをされてたにもかかわらず、行けてなかった。
こんだけ縁が出来れば行くしかない!
と、今年は行く決意が出来た!
G.Wの後で梅雨の前ぐらいにしようかな。
夏休みは混むやろし。


今日は佐多岬から別府に渡り、阿蘇を目指すそう。
今後はオフシーズンの冬場はこうしてアチコチを旅して写真展などをやっていきたいと。
来年あたり廃材天国でもやるかもねー。

次々と色んなつながりが出来るねー。
それもこれも、この廃材の家と何でも手作りのこの最先端ライフのお陰。
彼らも、屋久島で色々手作りしてやって行きたいそうな。
僕らが行くからには彼らの家を改造してあげたりしたいねー。
その頃には天ぷらカーが仕上がってて、天ぷらカー初の旅になりそうになってきたーーー!!!


  
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Posted by 陣 at 13:02Comments(0)来訪者

2012年02月21日

野遊の誕生日

来廃者が相ついだ。

おとといは広島のユミコさん。
4月から「四国医療専門学校」に入学するにあたって、畑つきの古民家を探してる。
マッサージの勉強する間も、普通のアパートでは嫌という意思がある。
ところが、空き家はあっても中々貸してもらえないという現実がある。
不動産屋なんか通すと、立派で高い正式な物件しかない。
まあ、後々のトラブルとか考えて「正式」がいいというのは当たり前。

でもーーー。
彼女はウチに来る以前に、アチコチ自由な田舎暮らし人の所を訪れてるみたいで、「こういうして動いてるご縁でどっかあればいいなー。」という感覚。
非常に分かるけど、こればっかりはタイミングもあるし、中々難しい。
かつて、ミキちゃんという四国医療の学生でよく来てくれる子が居て、一緒にご飯食べてマッサージしてもらうという極めてありがたい関係だった。
ユミコちゃんも近くに決まればいいのになー。



昨日は福島から川合ファミリー。
福島に10年前に移住して、広大な土地に家を建て、畑をして、「オマプの森」という都会の人を受け入れる活動もされてる。
「非電化住宅」で有名な藤村さんとも近いそうで、一緒に活動されてるとか。
この原発震災から一年間は炭や微生物での除染を試みたり、まだ福島に住んでおられる。
ただ、、、。
未だに危なっかしくて解決しない原発からは離れたいという想いもあって、今回の旅を決断されてる。
四国に移住ということも視野に入れられての旅。

http://omapu.eco.coocan.jp/saito/omapuno_sen.html
オマプの森のサイト

こうして来てもらって、色々やりとりしてお互いに情報交換するのはめっちゃ有意義。

ただ、、、。
最近居候が減ってるのは、お遍路や旅人などのから突然の「明日泊めてもらえませんか。」という電話をことごとく断ってるから。
「見学したいんです。」とか、「遊びに行きたいんです。」というのはブッブー。
まあ、こんだけ人が来るようになると、「何だ冷やかしか。」と相手をするのがうっとおしい事もある。
「焼きもの買いに来ました。」というのとかは別に突然でもええけどね。

事前にどういう人間で何を目的に来廃するのか?
ということをお互いに詳しくやりとりして、ハッキリさせてからじゃないともったいないと思う。

僕は「廃材自画ズサンライフ」という自分の自由な生活を構築した。
「そこから何かを掴み取りたい。」
「自分もまた自由に生きていきたい。」
「なにしろ全力で学びたい。」
という人は歓迎。

とはいえ、今回のユミコさんや川合ファミリーには、「また突然メールして来てー。」という空気を全面に押し出して大変失礼をした。

とにかく、早目にメールするように!

えー。
昨日は野遊の10歳の誕生日。


本物の牛肉のステーキ!
「誕生日にはステーキがええなー。」と前々から言うてたのを実現した。
普段の大根ステーキや豆腐ステーキも美味しく食べてくれてるけど、年に一回ぐらいは牛肉でもいい。
「食べたいのに食べたことがない。」というものは例えジャンクと呼ばれるものでも食べた方がいいと思う。
「肉はいけない。」
「添加物はよくない。」
「白砂糖はダメ。」
と、大人の権力で子どもに禁止すると必ずフラストレーションが溜まる。
実際に食べる。
その上での判断は彼等の鋭敏な感覚で下される。
気持ち悪くなったり、どうやってそれが作られてるかを知ったり、虫歯になったりして学ぶ。
もちろん、コレは徳島の素晴らしい牛さんのお肉。
肉食の害の問題は知らないより、知った方がいい。
知った上で自分としてどういう選択をするのか?
そこが重要に思う。


あっこケーキでお祝い。

実家からは親父とお袋、途中ハラさんが知らずに来て、「どうぞ、どうぞ!」と結局大勢での誕生日会になったよ。
  
タグ :誕生日

Posted by 陣 at 07:54Comments(0)来訪者

2012年01月13日

生活=労働

陶芸の工房の片付けをして、作品作りが出来るようにした。

基本は自分の生活に必要な労働で日々楽しく過ぎていく。
でも、田畑や漬物作りや自分家の補修だけでは時間は余る。
そういう時にたまに陶芸なんかをしてみる。


陶芸の作業をしながら音楽やネットラジオが聴けるように、サブのPCを置いてる。

最近PCのスピーカーが壊れた。
で、思いついた。
CDのスロットが壊れた古いミニコンポがある。
それをPCに繋いでスピーカーにしよう。


こんな感じに廃材をみつくろって台を作って、上に持ち上げた。
これなら作業台も広いままやし。

実は母屋で使ってるPCもCDスロットが壊れたミニコンポに繋いでる。
そういう機械的な部分ってよく壊れるけど、アンプやスピーカーは壊れない。

何かが壊れた。
じゃあ、ヤマダデンキに買いに行くとは考えない。
どうにか工夫して用途を満たせばいい。
その「工夫して乗り切ること」そのものにワクワクする。
家の材料はもとより、生活全般がゲリラ的な廃材ライフ。
人の棄てるもので十分生活できる。

夕方、「ラフストーン」のトミーから電話。
「話があるんで、今から行っていい?」と。
大体ウチの客は急に来る。
急に来ても何も困らない。
ゆっくり喋るためには酒でも飲みながらじゃないとねー。

何でも、彼は瀬戸内海に浮かぶ過疎の粟島に入れ込んでて、これから放棄されてる畑の開墾をしていくんだとか。
ラッキーハウスの宮本さんたちの構想はかなりの面積の畑を開墾するんだそう。
まあ、すぐに植えられる状態の畑でもやったことのない人間からすれば、何から手をつければいいのか分からない。
まして、木も生えたような放置畑の開墾とはねー。
でも確実にこれから必要なこと。
食べるものとエネルギーを自給することはこれから誰しも考える必須課題。
そして「開墾から始める」というのがまたいい。
何でも一からやるのは楽しいからねー。

それに、こういう作業は自動車やコンピューターを作るような勉強も訓練もいらない。
ハイテクの反対のローテク。
やったことなかろうが、朝から夕方まで畑で作業すると何かできる。
木を倒して、草を刈って、種まきゃできる。
この「種まきゃできる。」というのは徳島の自然農のベテラン沖津さんの口癖。

自給率が低い!?
種まきゃできる!
労働すりゃできる。
名を成そうとか、一流を目指すような努力はいらん。
資格を取ったり、権威に媚びるようなことも必要ない。
自分に必要な労働を自分が生きていくためにする。
そんだけ。
そうやって人類は営々と生きてきた。
大した偉業を成し遂げたりせん程ベターだ。
楽に行こう。
軽いノリで!


ハコベとじゃこのお浸し。


水菜の即席キムチ。
ヤンニョム(キムチの素)を手作りして保存しておけばサッと一品できる。


いりこ出汁を利かせた煮物。
最近は味醂よりも自家製の米飴で甘みをつけてる。


小松菜と椎茸の豆乳ホワイトクリーム。
にんにく、ショウガを炒めてコクを出すのがポイント。


  
タグ :開墾

Posted by 陣 at 10:41Comments(0)来訪者

2012年01月10日

決める覚悟は簡単に

特に仕事という仕事がある訳ではないけど、片付けや薪を運んだり、ここの所はこまごまとした作業を日々こなしてる。
毎日が日曜日状態の廃材天国ならではの日常。


野遊とにこちゃんがカボチャのクラッカー作り。
備前の実家では食べられてなかったカボチャもウチに来るとあっという間に加工される。

また来廃者があった。

デモクラティックスクールを日本に取り入れたと言ってもいい、高砂のうーたんの息子、ひかるくんファミリー。
ひかるくんは18歳の時に少林寺の専門学校(ウチの近くの多度津の総本山にあるんです)に入ってた。
受験の時からウチに泊まって、通ってる間もちょくちょく来てた。
ひかるくんの4兄弟もホームスクーラー。
やっぱり、友達と遊ぶのが楽しくてちょくちょくは行ってたそう。
大きくなってからは市川町のデモクラティックスクール「まっくろくろすけ」に通ったり、友達の家を泊まり歩いたり。
少林寺は小学高学年から初めて、今も続けてる。

今回はノワくんと誕生日の近い赤ちゃんとパートナーのアミちゃんを連れて家族で来てくれた。
いよいよこの4月から京都の園部で空家を借りて、田舎暮らしをスタートさせるのが決定したとか。
5反の農地と納屋と離れがあって、肝心の母屋は火事で無くなってる家だそう。
でも、その母屋のスペースに自分で好みの家を建てたいんだと。
今では「家なんか、、、。」というレベルの僕でさえ、12年前の一軒目の廃材ハウスを手掛ける前は空家を探してた。
ボロい空家をコツコツ直して、、、というのは大工経験のない素人なら誰でも考える。
でも、今になって思うのは右左も分からずに一軒目の廃材ハウスを建て始めたから今がある。
「始める。」と決める。
そこだ。
始めて、動き出して、毎日朝から夕方まで労働する。
炎天下であろうが、極寒であろうが、動く。
身体を動かしてると、余計な細かい悩みもなくなる。
で、必ず協力者も現れる。
一軒目も二軒目もそうやった。

基礎と構造はプロに頼んで、、、とは全く考えなかった。
一から全て自分でやる。
そのことで、どこがどうなってるかを全て分かる。
一軒目も今の廃材天国も、基礎、構造、配管、配線、とどこがどうなってるか全部頭に入ってる。
実際に身体を動かして労働した記憶は忘れない。
だから、増改築やトラブル時の補修などもサッとできる。
ヨソに働きに行かずに、全てが自分の時間になるというのも大きい。
人生そのもののフットワークが軽くなる。

「やると覚悟を決めました。」という24歳のひかるくんの言葉に迷いはなかった。

夕方はみんなで一緒にご飯を作った。


固ゆで大豆と自家製豆腐マヨネーズのディップ。


菊芋、玉ねぎ、人参の掻き揚げ。


大根ステーキ和風ソース。


ネギ焼き。
このネギは超新玉ねぎの茎の部分。
小さかった玉ねぎをもう一回植えて、今採れたのを頂いた。
自然農の「福福園」のしずこさんから。


さつま芋の練りゴマ味噌和え。


かぶとユズ皮の浅漬け。


泊まった翌日には薪の積み込みを手伝ってくれた。
最近持ってきてくれた生の丸太を整理してたくさん積めるようにする。


光弥(こうや)くんと記念撮影。


  

Posted by 陣 at 06:23Comments(1)来訪者

2011年08月26日

屋根の葺き替え中に旅人きたる

2年前、熊本の天草のNPOに呼ばれて、ピザ窯を作る講師として行った。
その時にそこの研修生として来てたユウコちゃんが来廃した。
彼氏のジョナサンと自転車で実家の大阪から沖縄までの旅の道中。


僕はちびっ子たちと屋根の葺き替え作業中に、屋根の上から自転車で来た二人を出迎えた。

丁度昼時に来たんで、外で炊きたて玄米のお昼ご飯。
泊まって行きなよー。
という流れからジョナサンは屋根の作業、ユウコちゃんはあっこちゃんと作業という自然に手伝ってもらう。


石を落とすのも大体終わって、いよいよ屋根材の廃材の板を落とす。


当時持ち上げた廃材も落とすのは超速い。
かなり落としたねー。
ジョナサンと土歩くん。
このグレーのビニールシートは3重になってて、それがどこから雨漏りしてるかの原因が分からない理由。
雨は毛細管現象で横に走ったりするそうやし。
とにかく一回ビニールを剥がして、塩ビ専用ボンドでとめよう。
当初よく知らなかったんで、シリコンのコーキングで詰めたのが間違いやった。
塩ビやポリエチレンなどはそれ専用のボンドじゃないとつかない。
ブルーシートもこのグレーのシートもビニールハウスの廃ビニールも全て塩化ビニール。
このハンパじゃない労働も勉強代の一つ。

ちなみに、このグレーのシートやブルーシートはシートの「ハトメ」をつける会社のB級品で、当時軽トラに山積みで3000円で分けてくれた。
その会社はもう潰れてなくなってしまって残念。
特にグレーのは高いブルーシートよりも更に分厚くて頑丈やった。
安物のブルーシートは話にならないほど弱いからねー。


もう腐ってて、薪にもならないぐらい。


大物が釣れたーーー。


カボチャとキュウリの煮物。
キュウリがクタクタになって美味しい。


ツルムラサキのゴマ和え。


キュウリ、長ひじき、豆腐のマリネサラダ。


オクラの煮浸し。


鮭のソテー、ビネガーソース。


ジョナサンは切り絵作家でもあって、オリジナルの絵本を読み聞かせしてくれた。
切り絵の絵本で言うと「モチモチの木」が最高やし、彼もそういう本が出せたらええねー。

大阪から3週間かけて沖縄までの旅の予定。
二人ともママチャリで、変速機もないんで、スローペース。

半日手伝ってくれただけでも超助かったーーー。
作業しながら、アレやコレやと話が出来るのもいい。
今度は子どもを連れて来て欲しいもの。

  
タグ :屋根

Posted by 陣 at 06:11Comments(0)来訪者

2011年08月19日

「eco no 実 tommy」のトミー、来廃

あっこちゃん、ヨウコさん、にこちゃんは不耕起の菜園に人参の種まき。


暑くて大変なので、タープの下で作業。


立てるのも仕舞うにも簡単なタープで超便利。
あんまし、畑に利用してるのは見かけないけど。


鉄製のカマドがボロボロに、、、。
死んだおじいちゃんが素人溶接で作ったもの。
僕がその小さな溶接機をもらって、移動式のピザ窯まで作ってしまった。


鉄が劣化して薄くなってる所には新たに廃材の鉄を溶接して補強。


今回はステンレスでクールにリメイク。
こんなステンレス板も解体現場からもって帰ってストックされてる。
「直さなー。」と思い立って、すぐに動いて半日で完成する。
一々金物屋に出かける手間さえナシ。
これが廃材天国での作業の気持ちよさ。

夕方、てんつくマンの「メイクザヘブン」から独立して「eco no 実 tommy」というデザイン工房を立ち上げてるトミーが来廃してくれた。


山芋、オクラ、ヨウコさんのお土産のホタテの貝柱。
梅肉ゴマ油ソース、ゴマダレ、生姜醤油の3種。


ピーマンとプチトマトのオーブン焼き。
パン粉にニンニクのすりおろしとオリーブオイルを混ぜておくのがミソ。


じゃが芋にバジルのジェノベーゼと豆腐マヨネーズを添える。


揚げくるま麩に醤油と味醂を絡めたものを炒めた玄米に載せる。
干しシメジのコクが効いてる。

トミーはあっこちゃんと料理がしたいというのも訪れた理由の一つで、ヨウコさんと3人でプチ料理教室になってた。
バジルのジェノベーゼはトミーが菜園のバジルを採る所からしてくれたし、最近の豆腐マヨネーズの完成度はかなりのもの。
トミーとヨウコさんには「2日以内に作ると感覚を忘れないよー。」とあっこちゃん。

今は坂出の実家に帰って来てるトミーはこれから神戸に「eco no 実 tommy」の拠点を移してデザインの仕事をしていくそう。
廃材天国の同士はみんなが田舎で田んぼして自給自足を目指してる人ばかりじゃあない。
形に捕われてはいけない。
どこで、どういう種類の仕事をしていようと、来るべき将来に必要なことを目指す人は実現するし、ずっとやっていける。
この激動の時代の「永続可能なライフスタイル」なり「永続可能な仕事」とは何か?
それはやはり、トミーのようにてんつくマンの同士の全国のトップランナーたちと仕事をしてると自と身についてるんやろね。

トミーのコンセプトは「みんなの幸せを考えて天職を生きる人を繋げる。」という風に感じた。
てんつくマンの所で居て、全国の色んな人と繋がりもあるみたいで、今もある人と一緒に本を出す仕事を進めてるそう。
これは未定やけど、僕の本の計画もあるそうな、、、。
  
タグ :仕事

Posted by 陣 at 07:23Comments(1)来訪者

2011年08月10日

北海道からの居候

昨日は新たな居候のヨウコさんが北海道から到着。
アメリカ人の旦那さんと子どもたちを置いて、2週間ぐらいの予定で来廃した。

普段見ないのに、たまたまテレビで福岡正信さんを知って、彼の本を読んだのが価値観が変わるきっかけになったんだとか。
それからてんつくマン、地球村、統合医学、、、と色んな講演会や上映会、本などで勉強してるうちに、廃材天国のブログにたどり着いて、メールをくれた。
で、色々やり取りして「行きたいです。」ということで来てくれた。
もちろん、ウチでの薪の生活やマクロビオティックの料理、何でも手作りの生活、、、と色んな体験をするために。


北海道の有名な「小樽ビール」、ホタテの貝柱などのお土産を持ってきてくれた。
酵母の活きたフルーティーな小樽ビールは最高!
貝柱もマイフェイバリットの品で感動。
写真は「北海道方言トランプ」で遊んでる所。

彼女の本業は英会話の先生で、早速にこちゃんとかプチレッスンしてもらって楽しそう。
僕らもヨウコさんが居るうちに教えてもらおうっと!
英語で話しながら作業とかしたらいいかも。
こういう、既に一芸に秀でた特別なスキルを持った居候の場合は僕らも学べてありがたい。

もちろん、同時にお互いの価値観の転換になった本や情報の話をご飯時に話すのも楽しい。
彼女はアンドリュー・ワイルの「完全なる治癒」も読まれてて、面白い話になった。

お盆に僕らが備前に帰省する時には小豆島の「元、元気の種村」にも行ってみたいんだとか。


  
タグ :英会話

Posted by 陣 at 07:49Comments(0)来訪者

2011年05月08日

旅立ち

今朝、丁度一ヶ月居たケンイチくんが旅立った。

ウチはウーフのホストには登録しない。
ウーフとは「滞在と労働を交換する」というシステム。
ただ、手伝ってくれるから居させてあげるという関係性だけでは長続きしない。
ウチの場合、プライベートと作業の線引きがない。
それは、「オルタナティブな価値感のライフスタイル」という意味では、そこを勉強したい者には家族同然に扱う。
ピンポイントで「玄米菜食」とか「廃材建築」というキーワードだけで、他のコンテンツにはピンと来ないようでは文字通り枝葉末節な事柄だけしか学べない。
もちろんそういう「事柄」を入り口に入門するのは悪くはない。
僕だって、陶芸の弟子時代から「何じゃこの空気はーーー!!!???」というすんごい方や場所に触発されて今日に至る。
ただ、今の廃材天国で「泊り込みで学びたい」という弟子型居候に関しては、本質的な「生きる目的の素」みたいな部分にこそフォーカスしてほしいと常々思ってる。

打てば響く熱意がなきゃ僕もあっこちゃんもワクワクしない。
廃材天国での「体験」は僕らが提供するモノを訪問者が受け取るという形の画一的なものではない。
お互いの人生の中での各々の生の経験、感動、実績、目的を研鑽して、進化発展させ得ない限り、お互いにとって有益な関係は構築できない。
何か難しくなってきたけど、お互いに感動できない関係は楽しくないってコト。
常に「マジでーーー!!!」、「すっげーーー!!!」というシンプルなフキダシがバロメータ。

実はケンイチくんが旅立つ前に訪れた旅人2人組が居る。
彼らも純粋に廃材天国に共鳴してる。
しかも乗ってるのが二人でこぐ変わり自転車で、今故障してて直るのが5月末という状況。
僕も若い男2人と思いっきり廃材建築でもするとなるとテンションは超上がる。
別に内容云々よりも、「じゃあ、ウチで手伝う?」と一言かければおそらくそういう流れになると思う。
でも、ここの所の作業と言えば毎週末の出店や菜園、田んぼの準備ぐらい。
この機会に廃材建築を一棟着工してもええかなと思ったぐらい(実は作りたい建物はいくつもある)。
でも、無理矢理に急な流れに変えるのに違和感を感じた。
で、丁度5月末の超常イベント「アートで田んぼ」の河野さんの所(一軒目の廃材ハウス)を紹介する流れになった。
もち、河野さんは大喜び。
条件はメシと寝る所とビールはフリーで、「アートで田んぼ」の準備に関わる。
僕も今年はピザ窯の出店だけじゃなく、大きなオブジェを依頼されてる。
瀬戸芸なんかよりはこのイベントで作品を作る方が僕にとっては思い入れがひとしお。

てことで、彼らは向こうで滞在してる間に僕がちょこちょこ行って、何か作るのを手伝ってもらうということにした。
自然農、セルフビルド、芸術、自宅出産、自給自足、ロハス、物々交換、脱原発、、、とキーワードは横にいくらでも並べればいい。
問題は「いかに自分自身を解放できるか」。
ここに帰結してしまう。




この後は「石巻ダッシュ」のボランティアの時に一緒だった県内の人たちから「是非おいでー!」と声がかかってるそう。
みんな世話好きなんよねー。  
タグ :居候

Posted by 陣 at 22:03Comments(1)来訪者

2011年03月30日

「月の庭」の料理長、来訪

高松は錦町に移転オープンした、天然石の店「ピクシー」のナ~タン。
一月ほど前に、三重県亀山のオーガニックレストラン「月の庭」のカオリさんを連れてきてくれた。
今回は以前月の庭の料理に腕を振るってたシュンスケさんを連れてきた。
三重でもオーガニックマーケットを主催されてて、かの有名な高知の「オーガニック土曜市」の会場で、全国から主催者仲間が集まるために四国に来られたそう。

以前、カオリさんが来てくれてみんなで料理した時から、ナ~タンの目論見はウチで「月の庭」の料理教室をすることにあった。
今年の9月あたりに四国にカオリさんを呼び、高松やウチでカオリさんに指導してもらうと。
月の庭の自然食のベースは大谷ゆみこさんの「つぶつぶ雑穀料理」。
知り合いの米屋さんを通して、県内の契約栽培の雑穀を使ってる。
シュンスケさんが居た頃は昼のランチタイムと夜の営業とをしてたのが、今は昼だけの営業。

カオリさんの料理教室をウチで出来るのも光栄やけど、ここまで月の庭とご縁が出来たんやから、一回亀山のお店に行きたくなってきた!
何かアッチの方へ出かける便を作って行きたいなー。


京都の知り合いの豆腐、車麩など色々食材を持参してくれて、ウチで料理。
凄かったのは「寺田本家」の精米歩合90%のドブロクのような風味の純米酒!


「あらいぶキッチン」の豆腐で冷奴、カブの葉とクルミ味噌添え
その豆腐と、フルーツトマト、セリのカルパッチョ風サラダ
揚げ車麩と大根の煮物
アンチョビーとアサツキのパスタ
玄米ご飯&鉄火味噌

どれも美味しかったけど、車麩の料理はヤバかった、、、!
豆腐も豆くささのない、上品な味。
県内の久保さんのとうふに近い、今流行の「濃厚豆腐」とは一線を画するモノ。


上の記事とは関係ないけど、今週のポパイくんのマクロビスイーツ三種。
「干し柿とクルミのケーキ」
「ざっくり甘酒酵母スコーン」
「じゃがいもとローズマリーのクラッカー」

最近はあっこスイーツもホールで注文が入って来たりして、需要が高まってきてる。
ケーキ言うても、まず店では買えんベツモノやしね。


  

Posted by 陣 at 08:40Comments(3)来訪者

2011年03月29日

懐かしい「銭型金太郎」出演者

2005年に「銭形金太郎」というバラエティー番組にウチが出た。
自給自足貧乏特集ということで。
その時に一緒に出たのは福島の「獏原人村」のマサイさん(実家の茨城に避難されてるそう)。
自然農の「やまなみ農場」の佐藤さんの弟子で、廃墟の脇に小さな小屋を建てて就農してた葵ちゃん。
その葵ちゃんが初めて廃材天国に!

彼女はあの雪の中の小さい小屋での農生活を2年した後、長野の有機農業の学校へ一年、フランス語を勉強して、青年海外協力隊の隊員としてブルキナファソ(西アフリカ)に2年間いってたそう。
去年帰ってきて、国内でウーファーしたりしてたそう。
で、この4月からは飛騨高山の伝統工法の大工の学校に行くんだそう。

いやー、こういう元気な若者が居ていいねー。
大体ウチにくる若者は、当たり前の月何十万か稼いでそのお金を何でも買って生活していくというんじゃない路線を選んでる。
もちろん、自分の心に違和感がなくて最高に好きな事をして何十万稼ぐのはとってもいいことだとも思う。
昨日も書いたのは「現時点でいくらいくらないと生活できない。」という守りに入ると全然楽しくないってこと。

「なるようになる」とかいう言葉が僕は大嫌い。
それって見方の問題。
結論としては、何でもなるようにしかなりようがない(当たり前)。
問題は「どうなりたいか」という自分の主体性。
僕の姿勢は「したいようにする」が基本。
一番大事なのはそうできない状況を作ってはならないということ。
ソレが昨日書いたローンだ、家賃だと月々のペイが増えると、いかにソレをこなすかという守りに入ってしまうから。
したい事も好きな事もみんな違う。
バラバラでいい。
そもそも自然界はバラバラの要素が重なり合って調和してる。

僕の自画自賛生活なり、言ってる事は他の人にとってはどうでもいいと思う。
自分として、自分の好きな事や楽しいことにしかモチベーションは上がらんという事実がある。
嫌なことにはノーと言うし、やらない。
やりたい事には全力で向かう。
今はできてなくても、そういう生き方を目指す若者には最大の応援をしたい。

この原発震災はそういう若者には完全に追い風だ。
躊躇するなよ!!!

  
タグ :テレビ

Posted by 陣 at 08:32Comments(4)来訪者

2011年03月23日

職人来訪

おととい、林さんという千葉の方から電話。
原発事故の後、14日日から関東を離れて四国に向かって来られたそう。

設備屋さんの職人で、2tトラックに道具を積み込んで、廃材天国始まって以来の新しい来訪者スタイル。
いつもの、思いっきり手伝ってもらって、ご飯食べたり泊まったりしながら色々情報交換できたらよかったんやけど、あっこちゃんが松見歯科の「無何有庵」の料理教室の集大成の発表が迫ってて、丁度タイミング的に無理やった、、、。
残念!
林さん、また次のタイミングで!!!

きくちゆみさんも住まれてる、千葉の鴨川に空家付きの土地を買ったそう。
これから、一部を解体して増築したり、今からワクワクの廃材建築をスタートされると。
その前にウチを見に来たかったんだそう。
やっぱり、一から作るのが一番面白い。
ここはある程度できてしまったんで、他で始める話を聞くと羨ましくてしかたがない。
ウチも山とか欲しいなーーー。

林さん一家は泊まってもらうことが出来なかったけど、「何でも手伝います。」と言ってくれたので、色々お話しながら玄米珈琲を煎るのを担当してもらった。


そろそろ薪ストーブ焚いてると暑くなりつつある。
この移り変わりの時期は朝と夜だけ薪ストーブ焚いて、昼の料理はキッチンストーブを焚く。
ここの所、一日中薪ストーブ焚いて料理してたんで、キッチンストーブが久しぶりでまた楽しい。
薪を小さくせんといかんのがメンドクサイけど、既に、大工さんの木っ端など、キッチンストーブ用の小さな薪のストックも随分としてあるから大丈夫。
廃材生活において、薪作りの労力がほとんどないのが超ラッキーな所。


薪ストーブとキッチンストーブと併用で。


ここまで真っ黒になると完成。


あっこ料理の一例。
「春野菜のクリアテリーヌ」

  

Posted by 陣 at 09:09Comments(0)来訪者

2011年03月03日

三重県は亀山の「月の庭」

月の庭のカオリさんが廃材天国に来られた。
ピクシーのナ~タンご一行と。

半年前ぐらいに、この「月の庭」の本を読んだ。


岡田屋本店という伝統食材や純米酒を扱う店とその敷地内の蔵を仲間で改装して作ったオーガニック&ベジタリアンレストラン「月の庭」。
地元の生産者の雑穀をふんだんに使った、「穀物、野菜、乾物、時にはお魚を伝統調味料で料理する」というスタイル。

レストラン、酒屋だけに留まらず、しょっちゅうコアなミュージシャンのライブや舞踏と月一以上のペースでされてた事にも驚いた。
僕が出合ってる人だけでも、、、
部族のボブさん、ナーガさん、舞踏の虫丸さん、ディジュリドゥーのGOMA、「カンタ・ティモール」の小向サダム、「観音楽」の小嶋さちほさん、横笛の福井幹さん、えま&慧奏さん、声の巻上公一さん、そして巻末にはナナオサカキさんの詩が刻み付けられていた。
その数倍の濃い面々のスケジュールが残されてた。

初対面のカオリさんは僕が出かけた先から戻ったら、廃材天国の厨房に立って、みんなの陣頭指揮を取って料理してくれてた。
あっこちゃんもナ~タンご一行もメモやら写真やら、にわか料理教室と化してる。
何しろ彼女は亀山でも毎週教室を持ってる上に出張で全国に出向いて雑穀、玄米、野菜の未来食料理教室を開かれてる。
廃材天国で料理教室を主宰したいあっこちゃんとしてはかなり参考になったよう。


ウチにあったヒエを洗ってる所。
何度となく水をかえながら徹底的に洗う。


もちろん薪ストーブの上で全て調理。


炊いたヒエはブロッコリーと人参と和えてサラダ風に。


他にも炊きたての玄米はカブの葉の即席漬けとウチのレモンの皮を混ぜたご飯に。
カブと白菜のポタージュも超上品で美味しかった。
久々に出番が回ってきた僕の酒器とぐい呑みも活躍した。

最近、廃材天国主催のイベントはないんで久々に大勢で楽しんだ。
やはり、人が来るのは楽しい。
片付けや掃除のモチベーションも上がるし。
家族だけの廃材天国も楽やけど、やはり大勢の仲間が居て、こうしてザックバランな付き合いが出来るってほんとに幸せやと思う。
これはあっこちゃんも言うてる。
ウチは店にはせんけど、こうして常に人が絶えないのが有難いねーーー。
  

Posted by 陣 at 22:22Comments(6)来訪者

2010年12月03日

来訪者ラッシュ

またまた新居候到着。
仙台からアンコちゃんという女の子。
ちょっと前にバリバリ働いてた仕事を辞めて、仙台で自由な教育を目指す「be i(ビーアイ)」という所で手伝ってるそう。
ウチに来る前には京都のヴィパッサナー瞑想のセンターで10日間のプログラムを経験してる。
屋久島のケンちゃんと奈央ちゃんを初め、ウチに来た人の中にこのヴィパッサナー経験者は何人も居る。


朝、夜行バスで着いて早々に、ユウコちゃんと屋根に上がるアンコちゃん。


野地板打ちを彼女たちに任せて、僕は奥側の筋交い作り。
これまた曲がったいい感じの廃材の丸太を発見。
でもちょっと太過ぎる。


チェーンソーでタテ割りに。
こういう作業になると40cc以上のチェーンソーじゃないとね。


朝、ウチのオカカエ携帯電話屋のおっちゃんが、活きてるグチを持って来てくれたんで、開きにした。
しょっちゅうマイ船で釣りに行ってて、週に一回は来てくれる。
ウチのビールやお米、野菜などと物々交換してる。
ついでに料金プランの見直しとかもしてくれて好都合。


こっちもいい感じに出来た。


昨日はスペーサー要らずで完全にピッタリ。
しかも一発で合ったんで気持ちいい。

夕ご飯の準備を女居候とあっこちゃんがしてる間に、アララトさんから電話。
「太刀魚が豊漁やったから持って行くわ。」と。
わざわざアララトさんが来てくれるということは当然宴会モード。


ほんのり紫がかった、文字通り刀のような美しい魚。
昼のグチも活きてるまま捌いたから全然臭みがなくて、美味しかった。
このアララトさんの太刀魚も釣りたてなんで、さっきまで活きてた超新鮮なもの。


夕方、兵庫のデモクラティックスクール「まっくろくろすけ」を訪れてて、しょうたくんにウチのことを聞いたとっとちゃん一家が来訪。
彼女たちも家族でインドとかに行ってて、ホームスクーリングしてる。
山梨に住んでるけど、移住先を探してるそう。
子ども達が歩いて行ける所にホームスクーリング仲間がいる所を探してる。
そんなとこ中々ないわねー。


とっとちゃんの4人の子どもとウチの3人の子どもで、子ども天国。


太刀魚は刺身にしてワサビ醤油と、このカルパッチョ。
天草の「小さな海」の塩をしっかり振って、にんにくの摩り下ろしを入れたオリーブオイル、白コショウ、スダチで味付けして、庭の菜園から採ってきたロケットをあしらう。


もちろん塩焼きも。
キッチンストーブの薪調理で焼くと、遠赤外線でうまく焼ける。
当然アララトさんと純米酒を飲み交わして最高の宴になった。

こんなにホームスクーラーの子どもたちが大勢来てるのに、ちゃんと早目に寝て、今日も早く起きて学校に行く。
  
タグ :太刀魚

Posted by 陣 at 07:03Comments(0)来訪者

2010年11月26日

コロラドからの来訪者

軒の上半分は出来たんで、下部分の角材を持ち上げる。
焦げた廃材置き場に行って運ぼうとすると、違和感がある。
全部4mの規格やと思ってたら、5mのが一塊あった。
材木屋が火事になったのを消防が消した廃材なので、4mで揃ってたんやけど、以外に嬉しい規格外品。


まずは持ち上げる。


反対側、ピザの窯の軒の上から見た様子。


親父から電話があって、金倉川に活かしてあるフナを捌くから取りに来いと。
仲南町(現まんのう町)の池から200匹も取ってきて近くの川に活かしてある。
水不足の香川県では、ため池の数が日本一。
冬場の池の水を抜いてメンテナンスする時に大量にフナが取れる。
それをもらってきてる。
フナ料理は香川の伝統郷土料理で、煮付けやてっぱい(酢味噌和え)が有名。
これぞ身土不二のマクロビオティック伝統食。


とにかく徹底的にヌメリをきれいに洗って、霜降りする。
水を入れずに酒だけで煮る。
味付けは本醸造の醤油と三河本味醂だけ。
ショウガ、コンニャク、ゴボウなんかも入れる。
写真は3時間程弱火で煮詰めて、一旦冷ました所。
ゼラチンで煮汁がニコゴリになってる。
これを翌日また火を入れて頂くと、じっくり醤油と味醂がしみて美味しい。

前もって、聞いてたお客が訪れた。
「ラフ・ストーン」のトミーがアメリカ人を連れてきた。
何でも、コロラド州のロッキー山脈の山中に土地を買って、住んでるそう。
東南アジア旅行も毎年のようにしてるらしく、ラオスで見たサウナを自宅に自作してる最中なんだとか。
松、杉、ヒノキはそこら中に生えてるし、枯れてるのを選んで薪ストーブで焚いてるそう。
冬場は-20℃とかになるんだと。
ウチの薪調理システム、自作薪ストーブ、五右衛門風呂など、興味深く見学してた。
コロラドに来て色々教えて欲しいと言われたけど、60代の大学教授をリタイヤした夫婦だったんで、廃材天国スタイルではどうなん?と思うけどね。
田んぼや畑も見学して、熱心に聞いてくれた。
いかんせんトミーの通訳を通すんで、専門用語は伝わりにくい。
ほんと、僕の単語英会話では、中々伝わらない。

差し入れにビール持参できてくれたのも有難い。
最近、寒くなって夜は純米酒なので、昼間作業中のおやつには丁度いい。
廃材天国のお土産に市販の甘いものはNG。

僕がお客と喋ってる間にも、ユウコちゃんは米飴を煮詰めたり、フナの煮つけの管理。
どうせ火の番するんなら空いてる口にフライパンをかけて玄米も煎る。
薪調理をやってると、「薪のあるうちについでに、、、。」とエンドレスで色々できてしまう。
一方、外のチーくんは持ち上げた角材に新たな野地板を打ちつけてくれてた。

  

Posted by 陣 at 06:22Comments(2)来訪者

2010年11月23日

また新居候、八王子のちーくん

アートマーケットの日に、ユウコちゃんの友達で東京の八王子からちーくんが来た。
彼も廃材建築や手作りの食生活にも関心があって、居候希望。

期間労働などを転々としながら自分の好きな音楽活動をしてるそう。
その中で、好きな事と経済的なバランス、今の社会に疑問を持ち、ウチの自画自賛ライフを参考にしたいと。
若者は聞く、僕やあっこちゃんが何でこんな生活をしてるか?
廃材天国の中で日常的な作業やご飯の合間に、何だカンダと話をする。
彼らには、「どんな生活がしたいん?」と僕は聞く。
ここにピンとくる時点でオオムネの答えは持ってるんやろけどね。
作業や食事の間のおしゃべりもカウンセリングのようなもんかもね。
僕らと喋ってるうちに、自ら気づくんやと思う。

「まず、ドコから取り掛かればいいんでしょうか?」とちーくんは結論を求める。
僕の答えは、
「ウチだけじゃない。今、日本中にお金儲けとは無縁のマイワールドライフを実現し、尚且つ経済的にも何とかなってる先輩方は多い。『かっこええーーー!』と自分が憧れるスタイルの人をどんどん訪問して、その人の創ってる空気を味わう事。」
僕もそうやって、自分のライフタイルを構築してきた。

僕が備前焼バビロンに入って、薄々とは疑問に感じてたことを確信に変えさせた、ネットワーク『地球村』の講演を聞いたの程、目からウロコだったことはない。
もちろん、本との出合いも大きい。
自然農法の福岡さんや川口さん、波動やスピリチュアル系との出会いもその頃。
実際に、今の彼らのように居候的に手伝いながら、アウトロー陶芸家の小向氏、野草博士の姫さん、自然農専業家の沖津さん、20代前半に受けた影響ははかり知れない。

とにかく、そういう今までは全然情報のなかった、表向きに成功者として出てない実践者。
そういう方がたくさん居ることが希望。
有機農業、自給自足、田舎暮らし、などのキーワードの中には猛者が山ほど。

しかもそういう志向を実現させるのには、学歴、資格、お金、経験、とメンドクサイ物はなくていいもんばっかし。
むしろ、そういう古い価値感から解放されることで実現するとも言えるね。
「わら」の船越さんが講演で言われてた、「そういうモノがなかったから桜沢先生の言葉を実践した!」という言葉が印象的。
それは「食べ物を変えれば運命が変わる」という言葉。
今の廃材天国でも一番重要視するのが、毎日の「食」やし、ご飯の為の田んぼや畑の作業や買い物の選択と決断には最大限の注意を払う。
この冬、絶対にしたいことは「クヌギの木を切ってきて、椎茸の菌を打ち込む事。」とか。

どっかで何か仕事をしてきて生活費を稼いで、好きな音楽をし、悠々自適な田舎暮らしを出来る筈がない。
毎日の日常の生活やぞ。
「したい事」とか「楽しい事」ってたいしたことじゃない。
崇高な夢を持って、貧しい日々を送るな。
何やったって、人生なんかどうせあっと言う間に終わるんやからねー。


いやー、ヤル気のある居候が一日薪作ってくれたら、風呂やキッチンストーブで使うには一ヶ月では使い切れん程できる。


大根も急激に太ってきたし、春菊やほうれん草は間引いて食べるのが追いつかない程成長する。
この若い大根の拍子木切りのスティックに、ゴマダレをつけて食べた。
最高ーーー!


午後になって雨が降ってきて、ちーくんには軒下で薪が切れるように段取りした。
で、僕は何しよー?
彼がどんどん切って小さい薪を生産してくれるんで、以前もらってきた鉄材で薪ストッカーを作ろうと思い立った。


まずは下に廃材をかまして、鉄材の水平を出す。


結構しっかりした鉄材なので、切るのが大変そう。
鉄材の長さをそのまんまにして、枠を作る。


ここまでくっつけると、さすがに固くなってきた。
溶接はちょっとつけただけでもしっかりするからね。

久しぶりの溶接作業は超楽しい。
「コレしよ。」と思い立って、その日のうちにソコソコ形になるのが楽しい。
頭の中や机の上で、アーでもないコーでもないと考えるのは大嫌い。
やってりゃ閃く。
それの連続で、設計図なしの廃材天国が出来てるんやから。
この「考えない生活」を是非とも彼らには伝授したいね。
  
タグ :居候溶接

Posted by 陣 at 05:39Comments(0)来訪者

2010年09月25日

お遍路さん

あっこちゃんは10/16(土)の手作り市とテント劇の準備に余念がない。
口を開くとと僕に「片付けしてー。」「ゴミ捨てて来てー。」と言う。

昨日もにこちゃんが大きくなって要らなくなったベビーカーやチャイルドシートなど、人にあげられないようなボロいものを市のゴミ処理場に軽トラ一杯持っていった。
市の処理場でも、こういう普段のゴミに出せないようなものは一キロあたり10円かかる。

夕方も片付けの作業をやってると、、、。
お遍路さんが!?

やはり、野宿お遍路さんご用達の「善根宿リスト」を見て来たそう。
ちょっと前にも電話があって、
「ウチは自分で廃材て家を建てて、毎日薪の生活をする生活なので、そういう生活を本気で体験したい人は歓迎します。」
「夕方に来て翌朝出発するんじゃなくて、2、3日泊まって、バッチリ手伝える人ならOKです。」
と伝えると、
「道中急いでますので、、、。」
と断った人も居た。

一応「要相談」と、善根宿リストには書いてるんやけどなー。
何で電話せんのやろ?

まあでも、昨日来たアキくんに上のような説明をしたら、二つ返事で「えっ、いいんですか?何でも手伝います!」という好奇心があり、気合の入った返事だったんで、気に入った。

何と「おととしの山水人に店出されてましたよね?」と。
僕は覚えてないけど、その時にウチの店に来てくれてるそう。
「陣さんの事はミクシーであまらさんの所から見たことあります。」など、色々繋がってた。

早速暗くなるまで、あっこちゃんの的確な指示に従って、片付けをせっせと手伝ってくれてると。
今年の山水人から帰る道中のナダ、アマラ、スオウの3人組みが!!!
アキくんの話からシンクロニシティー!!
昨日の10時に滋賀を出て、8時間走りっぱなしだったと。
ご飯を誘ったけど、残念ながら時間が無くて急いで帰ってしまったんで、今年の山水人話を逃してしまった。

居候とゆっくり喋るのはご飯の時なので、夜アキくんの話を色々聞いてると。
山尾三省の詩がきっかけで、部族の事を知ったそう。
自然農で田んぼも実践してるツワモノやった。
ウチら夫婦が未体験やけど、ウチに来る居候に多い「ヴィパッサナー瞑想」の経験者でもある。
マクロビオティックなんかも、「聞いた事はあるけど。」ぐらいやけど、僕らとご飯食べながらそういう話になると超関心を持ってきた。

てことで、ちょっとの間手伝ってくれることになった。
最近は居候が居ない上に、週末の出店やよそに廃材建築に出かけたりと、廃材天国の中の作業が進んでないんで、ちょうどよかった。
こういう「勉強になるし興味もあるんで、何でもします!」という姿勢なら大歓迎!
でも、電話はしてよね。

  
タグ :お遍路さん

Posted by 陣 at 06:26Comments(3)来訪者

2010年09月03日

女子居候

最近は居候はいなかったけど、久しぶりのプチ居候。
大分から軽の車で旅をしてる25歳の女の子。
ユミちゃんと言って、オーガニック、自給自足などのキーワードでいろんな所、いろんな人に出会う旅。
宮崎でもセルフビルドした家で自給自足的な生活をしてる人んちで居たそう。
虹の岬祭りや霧島の祭りにも行ってて、この9月の滋賀の山水人にも行くと。
2012年まで旅を続けるそう。
その時の皆既日食をオーストラリアで見たいんだと。
ワーホリで行って。
旅の間は、ウチみたいに手伝う代わりにご飯もビールも出る所ばっかりじゃないんで、週に5千円とちゃんと家計簿つけてるところが微笑ましい。

丁度、この土日は川鶴酒造の酒蔵でピザの出店なので、ばっちりのタイミング。
今日の仕込み、明日、あさってのピザのトッピングとか手伝ってもらうことになった。


近所の放置されてる畑に生えてる、放任栽培のイチジク。
子どもたちと川に遊びに行った帰りに見つけていっぱい取った。
畑の持ち主はここに生えてる、イチジク、柿、フキなど「好きに取ったらええよ。」と言うてくれたぐらいで全く見に来ることもない。
これからあっこスイーツにこのイチジクが登場するやろね。
イチジクのタルトとか人気やもんねー。


同級生の建築屋の一人社長が端材を持って来てくれる。
彼は無垢の木をメインにした、自然素材の家というコンセプトでガンバッてる。
最初に話した段階で、全く話にならないお客も居れば、強く関心のあるお客も居ると。
結局大手住宅メーカーなんかは宣伝費や広告費、それに政治家に賄賂送ったりと、無駄が多い。
今の建築の法改正での規制強化は大手優遇。
建築確認だけでなく、あらゆる法が小さな工務店などには仕事をさせにくくなってる。
木造の場合、絶対に「Zマーク」の金物を使わないと建築確認はおりない、とか。
こんなん、Zマークの会社と国がツルんどるとしか考えれんがな。
もちろん、彼はプロなんで、僕みたいなことは出来ない。
ちゃんと、法律にそって仕事してる。

今、新築を2軒建ててて、たくさんの端材が出る。
昨日も松、杉、ヒノキと無垢の木ばかりを持って来てくれた。
予め小さくなってるのもありがたいよね。
多少長いのも切断機でチュイーンと切るのにそんなに時間はかからんし。
こういう材は日常の料理用と風呂用。
  

Posted by 陣 at 06:48Comments(0)来訪者

2010年06月27日

お遍路

3日間居たジュンちゃんが旅立った。
あっこちゃんは女性居候の到来に大喜び。
ミシンに洗濯や洗い物と大活躍。
気功もアメリカで勉強してて、あっこちゃんは施術してもらったりもした。

お遍路中なので、雨でもゴアテックスの合羽着て歩き始めた。
丁度、みたから市の出店の会場にも寄ってくれて、78番郷照寺を目指す。
88番の大窪寺まで行ったら、「実りの楽園四季」にも行きたいと。
四季はちゃんとしたお遍路さん向けの宿として、低料金でやってるからね。


ちゃんと、笠に雨よけのビニールのカバーもある!

歩き遍路ご用達の善根宿リストに廃材天国が載ってから、それを見て連絡があって来たお遍路さんはジュンちゃんが二人目。
一人目のお遍路さんはちょろっと見学だけしただけやったんで、数日滞在して、手伝ったりしながらウチの生活から学ぼうという姿勢で来たジュンちゃんは初という事になるね。
そのリストを見て来た訳じゃないお遍路さんも居るんで、だんだん玄関の所に「お札」がたまってきた。
お遍路さんを泊めて、そのお札をもらうとお遍路を周るのと同じ御利益があるそうな。
まあ、でも4月から周ってるジュンちゃんにしろ、冬に居たケンシくんにしても、自分の足で毎日歩いてお遍路をまわるってのは凄いよね。
お遍路をまわるという目的から、出会いだったり、新たな人生のきっかけをもらうのが目的になる人が増えるのが頷ける。
そういう意味でも、バスなんかでまわるのはもったいないよね。

今んところ僕はまわる予定はないけど、どんどん四国に押し寄せてくるエネルギーを受け止める意味でも、ウチの薪の生活なり、オルタナティブライフを目指す人限定での受け入れは続けよう。

仕事を辞めてとか、自分探しの旅としての四国遍路は現実逃避じゃない、建設的なドロップアウトだ!
来るなら本気で来い!!!



  
タグ :お遍路

Posted by 陣 at 09:58Comments(0)来訪者

2010年05月28日

小さな海

天草塩の会の松本さんが廃材天国に。
http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e206613.html

以前から、小豆島で塩作りを始めたいカバちゃんに大型の鉄釜を作ってくれと頼まれてた。
それなら天草の松本さんに相談するしかない。
電話すると、「徳島の実家に行く便で廃材天国に行くわ。」と言ってくれた。
で、カバちゃんにもウチに来させて、色々話が出来た。

塩作りの根幹は「かん水」作りだと松本さんは言う。
結構、海水を煮詰めて作ってる所もあるそうやけど、それでは燃料も労力も激しく浪費する。
石油やガスなんて到底合わないし、薪の場合は労力が凄い。
海水の塩分濃度は3%。
松本さんの所では17%に濃縮してから煮詰めたり、天日小屋で結晶させたりしてた。
昭和に入り、ポンプが登場してからは松本さんのようなヤグラにネットを張って、「流下式」になったそう。
実はその流下式は戦後の「イオン交換膜式」に取って変わられて姿を消してる。

カバちゃんが見てきたのは能登の角花さんという「揚げ浜式」。
これは人力で海から海水を汲んで、砂の上にかけて濃縮するという、流下式が登場する前の方法。
瀬戸内海の宇多津や丸亀の塩田では「入浜式」という潮の干満を利用した方法だった。

今のところ、小豆島の元気の種村でカバちゃんがやってるのは「揚げ浜式」。
もの凄い労力だそうな、、、。
で、今回松本さんに色々アドバイスを得て、何とか規模の小さい流下式で生産量を増やしたいと言って、早朝に帰った。

昨日の夜は松本さんのために用意した、くぼさんのとうふの「汲み出し湯葉」、「しっかりもめん」でのピータン豆腐、ゲタガレイのから揚げ、玄米焼きオムスビの餡かけ。
もちろん純米酒で宴会。


松本さんのお土産の天草産マンゴー、一個2000円もするんやって!
宮崎さんのは8000円のもあるそう!?




これが小さな海だーーー!!!  
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Posted by 陣 at 06:39Comments(0)来訪者