廃材天国HP

2010年10月29日

岩笛

昨日は一日中子守り。
あっこちゃんが松見歯科のマクロビオティック料理教室に定期的に行ってるから。
野遊は運動会からずーっと毎日学校に通ってるんで、土歩くんとにこちゃんと3人。
もうにこちゃんも随分と大きくなって、僕だけでもなんとかなるようになってきた。
3人で料理したりね。
土歩くんはもう一人で火も焚けるんで、料理や風呂に活躍してるし、包丁も上手いもの。
にこちゃんの包丁捌きは危なっかしくて最初見てられなかったけど、2回ぐらい血が出たのを経験した今はもう手は切らずに野菜を切ってる。

ゆめタウンの紀伊国屋で、子どもたちが絵本を読んでる間に色々立ち読み。
ビジネス、経営のコーナーにツイッター関連の本が随分と増えてるね。
以前の外人の分厚い本は読む気しなかったけど、IT専門家じゃない日本人の本は分かりやすい。
ツイッターの本でもそれ以外でも、興ざめするのは「成功」の認識が未だに「金儲け」や「社会的地位」に囚われてる所。
そろそろ、金儲けできてない成功者の本出せよ。
僕は自費出版はしたくないんで、依頼があれば書くよ。
あ、でも最近益々やること増えてるんで、もうちょい年とってからがええな。

色んな本をテキトーにパラパラ読んでて、一番残った一言。
脳には「思考脳」と「感情脳」がある。
思考脳は「これをすればこうなって、あんなことになる。」と理屈を通したがる。
感情脳は理屈抜きにしたいコトはしたい!と直感に反応する。
ま、両方ともバランスよくやね。

子どもたちとご飯の片付けを一緒にやってると、アララトさん来訪。
ひとしきり近況を喋ってて、「陣ちゃん角材としっかりした板ない?」と。
最近、岩笛のコレクションが増えて置く所がなくなり、棚を作りたいんだと。
たくさん石を置けるようなしっかりした板が何枚もはなく、3寸角の角材は気に入ったのがあった。


シーカヤック用のキャシャなルーフキャリアも役に立つね。


あまりに大量に採集して、置く所がないんで車に入れっぱなしにしてる。
燃費悪なるやんー!


一番最初に手にとった岩笛を物々交換で頂いた。
この石は珍しく、3つの穴が全部貫通してる。
コレが出来る過程は、ナントカ貝が巣を作る為に自分の出す酸で石をジワジワと溶かして出来るんだと。
どんだけ時間かかるんやー、と思うけど、巣って事は一人の貝が一代で開けるってことかな?
アララトさんのwebショップ「ヤポネシ屋」http://ameblo.jp/veeten/で岩笛販売してる。
パラパラでも注文がある所が凄い!
光らない石マニアは以外と多いそう。
完全に理屈抜きの「感情脳」がマニアにさせるのか!?

マニアという言葉も使い古されてるけど、どこまで深いテーマに「萌え」るか?やと思う。
そういう意味では先日のキャラフェスなんかは軽すぎるよね。
石マニアの人に多いのが、古神道や古事記からカタカムナに行き着いてるのを見ても、日本人の芯をくすぐるんやと思う。
マニアというジャンルでさえ、マスコミやネットで洗脳されて適当な商品かわされてたんじゃあね、、、。
まだ、僕は「カタカムナ」はそんなに勉強してないんやけどー。
  
タグ :マニア

Posted by 陣 at 04:17Comments(7)物、技の交換

2010年10月28日

薪ストッカー

この土日の出店の予定が台風でキャンセルになりそう(嬉)。
土曜の宇多津の収穫祭はピザ窯持って行く予定やったけど、町が中止を発表。
台風で学校が休みになったみたいな気分。
日曜の高知のぽっちり堂はまだ微妙。

どっちにしても、連続出店は仕込みに多大な労力と精神的な負担が強いられる。
まあ、超がつくほど目まぐるしく動かんと金は稼げんものやけどね。

やはり小銭を稼ぐ為に忙しくなるのはまっぴらゴメン。
あっこちゃんにアレコレ指図されるのもストレスなるし。
出店の準備がなくなったのがこんなに嬉しいとは、やっぱりアホほど店なんてやるもんちゃうね。
やっと、久しぶりの廃材天国の日常を取り戻した感じ。

土歩くんとにこちゃんを誘って芋ほりだー。


今年も芋ヅル100本植えたからねー。
こんだけの芋畑が自給用で完全になくなるからね。
廃材天国と実家とで使う。


大きな芋が入っとったよ。


後は親父の菜園の作業。
大根、春菊、人参、小松菜などの間引き。
廃材天国の菜園はガーデニング程度で、しっかり量を供給してくれるのはこっちの菜園。

その後は薪作りの作業。
作りというても、ある程度短くして持って来てくれてる廃材の中で長めなのを高速カッターで挽いたり、運んだりするだけ。
その作業中、アマタの業者が持ってくる廃材のストッカーとして今はパレットで作ってあるのを作り変えようと閃いた。


これが今まで使ってる薪ストッカー。
ただ、4つあるうちの常に3つは雨ざらしなので、パレットの傷みがきて弱くなってる。

この前廃材を持って来てくれた、仮枠大工を廃業した人の資材置き場に鉄の角パイプが大量にあったにおを思い出して、アレで作ったら腐りにくくてええやん!と。


早速、軽トラをすっ飛ばして資材置き場に。
この閃いた直後に動きながらアイデアを練るのが楽しくてしかたがない。


色んなサイズのがよりどりみどり。
4mの角パイプなんか何百とあり、アレだけで鉄建築の家つくれるほど。
今回は薪ストッカーの新調だけなので欲張らない。

やっぱりこういう「さて、何しよか。」と何の気なしに薪作りしてて、新たに必要な仕事を思いつく方が自然。
ほんとに必要なコトができるような気がするね。
イツイツまでにコレコレやらないかん、というのは超ストレスになる訳やからいい仕事ができなくなる。
ま、現代社会の時間とお金が最重要視される中ではそんなことは通りにくい。
通りにくくてもやりゃあ出来る。
出来るのに、イメージだけで「絶対無理。」とかぬかすなよ、コラ!

いやー、出店がキャンセルになっただけでこんなに気持ちよく仕事に取り組めるとはねー。
頼まれたからいうて、自分の心底やりたいこととのバランスを崩さんようにせんとね。
  
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Posted by 陣 at 07:06Comments(2)廃材ハウス

2010年10月27日

休息

出店の(特に移動式ピザ窯)後は疲れてるんで、休息が必要。
買い物や次の仕事の段取りと、重労働はしない。
買い物は全て僕の担当。

気分転換にどっか行こうという発想には中々ならない。
温泉に行ってゆっくりするとかも夫婦そろって出来ない性質。
文章で伝えるのは難しいな。
もちろん休息は必要とは言いながら、全く自分たちの生活とかけ離れた所に出向いていく事や、時間やお金を消費するエンターテイメントなり、癒しはノーサンキュー。
廃材天国の生活なり仕事にはカテゴリーが多いばかりか、やる事の内容は重作業から地味な手仕事、事務作業まで様々。
こういう作業を時期や必要に応じて組み立てる。
それで、肉体的な疲れや精神的な負担のないようにする。

て僕が言うてる間に、あっこちゃんは既に次のお菓子作りの事に動いてるし。
僕は買い物でのワクワクの店、高松の「テンポス」に注文してたモノを取りに行った。
帰りには「久保さんのとうふ」のこだわりの豆腐や「明治城」の山廃の純米酒を求めて店で喋るのが楽しみ。


コレが注文してたもの。


コレが今まで使ってたやつ。
もっともっと種類は豊富にある。

これはパスタマシンのカッターで、一番最初にそれこそテンポスで中古のパスタマシン本体が出てるのを衝動買いしたのが始まり。
僕はキッチンツールマニアで、そのきっかけはアウトロー陶芸家の小向さん。
業務用やプロ志向にコダワルのも、牛窓の小向さんが窯焚きの料理を窯の回りの菜園やハーブ園の素材で、和洋中エスニックと様々な料理でもてなしてくれたから。
彼の名言「外食に遣うなら、その分を料理書と道具に遣え。」というのをそのまんま実践してる。
お陰で、料理道具はテンポスの中古でほとんどプロ仕様。
新品でも、3~4割は定価から引いてくれる。
百貨店のような定価売りはしない。
ビタクラフトの鍋やクイジナートのフードプロセッサーような高価なものなら1万以上は安くなる。

パスタマシンも最初はカッター無しで、延ばすだけやった。
手切りは色々な太さに出来て楽しかったけど、細い麺を素早く大量に作るのにはカッターが不可欠ということで2mmのを買った。
今回新調したのは12mmのカッター。
これはフェトチーネよりも広いパッパルデッレとか言うそう。
これで4mmか6mmのをプラスすればうどんにも使える。

うちのパスタマシンは220mm幅の大型なのでカッターだけで2万超え。
150mm幅のなら1万円台でカッター付きやからえらい差がある。
モノを増やしたくないあっこちゃんの許可が降りたのは、ピザ窯を持っていけない他県への出店の為。
早速、子ども達も大好きなパスタマシンを使って、パスタを試作。
やっぱし、12mmは歯ごたえがあって、いい食感。
作るのと食べるのに必死で写真撮り忘れてた、、、。

次の日曜は高知は土佐町の「ぽっちり堂」のイベント。
11月の最初は愛媛の内子町「菜月自然農園」の伝説の手作り市。
どちらも、オーガニックとか玄米菜食というキーワードでは、近隣では中々ない猛者が集まる市。
これから益々、求める層の薄い場所にはできるだけ出店したくない。
こういう濃い場所には僕らも刺激になるし、何より楽しめる。

後、昨日はユーザー車検に行ったり。
スクラップ屋で中古タイヤを買ってストックしてたのを同級生の車屋に持っていって、整備してもらってた。
検査協会などに行くのも何故か楽しい。
こう、自分にとって異分野のプロの仕事に、素人ながら体験できるという所が楽しいんちゃうかな。
後、ゲームで裏技を見つける的な、みんなはやってないけどやってみたら簡単でお徳という事とか。
廃材天国において、廃材をもらって家を建てて、廃材を薪にして生活するという、日常の「毎日」の中全てにこういう要素が詰まってる。

さあ、今日は天気もいいし何しよっかな~。  

2010年10月25日

雨が上がって満月に

昨日は昼から雨が降ってきた。
えー、この分では満月どころか、ライブも中止か?
と、主催者のさいさいのメンバーに電話。
「雨でもやりますよ!」と。

問題は移動式のピザ窯。
窯本体は粘土で出来てて、内側は焼けて焼き物状態に固くなってるけど、外側は粘土のまんま。
雨に長時間濡れると溶けてくる。

いつもは廃材天国で、ある程度焚いて窯を熱くしてから移動する。
熱くしたらシートがかけられないんで、早めに現地に入って火をつけることにした。


窯をシートで覆ったものの、ロープで固定するためのフックがない、、、。


鉄の廃材の適当なのを選んで切断&研磨。


チョコンと溶接する。
廃材で自作する一番のメリットは、常に臨機応変にこういうリフォームが出来る所。


バッチリ梱包して、現代美術作家のクリストの作品のよう。


雨の中、ライブスタート。


店はウチとココペリ、魚の大空。
窯は一旦熱くなると、雨なんか蒸発してしまうから関係ない。


サンカラン・フォリカンの頃には完全に雨は上がって、満月が現れた。
何と神奈川からプロジャンベ奏者の「三好東曜」も帰って来てて、金関さんと東曜くんのジャンベで贅沢なライブになった。
思わず僕も久しぶりのソロ即興ダンスで、炸裂しすぎたね。
アフリカン最高!
しばらく酸欠で気分が悪くなるぐらい踊りきった。
今もちょっと首が痛い、、、。


丸亀城の見えるこの芝生の会場はすんごくいい雰囲気。
昨日のキャラフェスと連日、新井市長も参加してくれてた。
ウチのやココペリのパンを色々買ってくれた。

ほんと、この満月の下のライブはめっちゃいい雰囲気やったね。
雨がもうちょい早よ止んでたら、お客ももっときたかもね。
でも、アットホームな雰囲気でゆっくりライブを味わえたのもよかった。
店もゆっくりと吟味してくれる人が多くて、作り手としては嬉しかったね。
主催者の「さいさい」のメンバーや参加ミュージシャン、わざわざ来てくれたお客にも感謝!
  
タグ :ライブ

Posted by 陣 at 12:16Comments(0)イベント

2010年10月24日

今日はお城でのイベントに出店

丸亀の「キャラ☆フェス」、移動ピザ窯で出店、ボチボチは売れたね。
もちろんアニメ好きの若い子が多かったんで、マクロビスイーツや玄米モノなんかほとんど興味ない。
それと商店街という環境って、「通行」が目的なんで、ゆっくりしていこうと言う雰囲気ではない。

ここの所、毎週のように出店が続いてるけど、「何の為にやってるのか?」にちゃんと立ち返らないといけない。
ただ、小銭を稼ぐ為のテキ屋路線になりたくてやってる訳じゃない。
大体、自分たち家族で手植えしてオーガニックで育ててるお米を使う玄米料理なり、徹底的に自家製にこだわったピザなり、他の市販のが嫌でオルタナティブを求めてる人にこそ提供したい。
もちろん、全く知らない人に「こんなんもあるんか。」とか、添加物の美味しさじゃない、本来の美味しさを知って欲しいという想いもないことはない。

でも、僕らのような「毎日やりたい事だけして生きていく」という価値感のぶっ飛んだ生活から「お金を稼ぐ」という事に焦点を当てた場合、自分を納得させるのが非常に難しい。
特にあっこちゃんなんかは自分の食べたくないものは絶対に出さないし、材料としても使わない。
反対にこんだけコンセプトをしっかりすれば、大阪の「ロハスフェスタ」なり、京都の「ビーガンフェスタ」、東京の代々木公園の「アースデイ」なんかでは引っ張りだこになること必至。
でも、ここは人口100万人の香川県。
毎日開いてるマクロビオティックレストランもない。

そんな中、移動式のピザ窯の中で薪がメラメラと燃えてる様子は、無添加とかマクロビオティックに関心がなくても「!!!」と興味を引き付ける。
だから、なんだかんだ言うてもソコソコは売れる。

今日も連続での出店。
昨日も書いたけど、丸亀城の前の「市民広場」で「満月の夕べ」という音楽イベント。
三線グループの「さいさい」の主催。

和風バンド「まほろば」
昭和歌謡弾き語り「どりん姫」
アフリカの鼓動「サンカラン・フォリカン」
ギター&三線ユニット「ティブサヌ」(TAO-Q)

他にもまだまだ出るそう。

元々満月の月明かりだけで照明なし、PAもなしのアンプラグドでやってきたライブイベント。
そういう静かな所に出店するのは嬉しいね。
PAのバカ音でお客と会話できかねるイベントも多々あるからねー。
それと飲食ブースがウチと「魚の大空」だけというマニアックさ。
いわゆる正式な屋台とかに頼めなくてウチに頼んでくれた。


これが痛車っていうやつ。


わざわざ徳島からワーゲンのクレープ屋。


メイドの人がキャラクターの描かれた高いセンベイを販売中。


丸亀市長は黄門さまにコスプレ!?


人通りだけはいつものみたから市の10倍以上ちゃうか!


丸亀のバー「ジオン」のシャアと、わざわざ米子から来たネギタオルの人たち。
アニメのキャラがネギを持ってるかららしいけど、、、。


商店街から横に入る路地にもこんなんが。

他にやることないんかーーーーーーい!!!(怒)
いつも自分の好きな事だけやれ!と言うてる僕もほとんど閉口状態。
呆れてモノも言えないとはこの事。
この一過性のブームにハマるのが楽しいと思うならダメダメやね。
まあ、徹底的にコスプレしてる女の子なんかは解放されつつあるような感じは受けたけどね。
恥ずかしさを超えて、コスプレを思いっきり楽しんでる人はまだいい。
シャアには僕も感動したし。
情けない顔してそれについて行く若い男がダサい。
それとキャラセンなり、これを利用した業者の顔がチラホラしてるのも鼻につくね。
メイドや巫女の格好したスタッフの女の子もいくらか居たみたいやし。
そもそも、行政をあげてこんなことを利用して「マチオコシ」とかいうてるのがヤバイ。
今日は高松の商店街でやるそう。
さぞかしブレイクするんやろけど、、、。
  
タグ :移動ピザ窯

Posted by 陣 at 06:38Comments(4)イベント

2010年10月23日

「みたから市」と「満月の夕べ」連続出店

明日、23(土)は丸亀の「通町」という商店街の恒例の「みたから市」。
あさって24(日)はお城の前の市民広場で「満月の夕べ」。
2日連続のピザ窯の出動。
ま、近いしね。

みたから市の方は「キャラ☆フェス」といういわゆるアニメマニアの為のイベントと連動してて、今までの雰囲気とどうも違うけど、気にせずに出店。
キャラ☆フェスは高松の商店街が強力してて、今回で3回目だとか。
例の「痛車」という絵を描いた車も丸亀の商店街にも来るんだと。
新聞でも随分取り上げられてるイベントなんで、いつもとは人手が違いそう。
10:00~17:00のイベント。

「満月の夕べ」の方は、近所の三線グループの「さいさい」の主催。
とにかく、照明なし、アンプラグド。
満月の明かりだけのライブ。
今までも好評だったそう。
今回はさいさい以外にも県内のたくさんの色んなジャンルのバンドが出演予定。
特に今回は、県の芸術祭の関連行事になってて、こちらも広報がゆきとどいてる。
17:00~のイベント。
詳しくは「さいさい」のブログで詳しく宣伝してくださってます。
http://sanshindeegao.ashita-sanuki.jp/

こんだけ毎週のように出店してると、やっと段取りがよくなってきたね。
現在も仕込みの真っ最中やけど、ちょっと休憩がてら宣伝にPCに向かってる。
廃材天国の手作り市のピザを逃したあなた!
近い所で焼くきん来てね。
もちろん、マクロビスイーツもあるよー!

(予定)
薪のピザ
玄米オムスビ
玄米ライスバーガー
玄米キッシュ
玄米珈琲
オカラココアケーキ
いちじく、ナシ、リンゴ、マスカットのパイ
キウイのジャムサンドクランチクッキー
カボチャのタルト
酒粕のスパイシークラッカー

当日場所が分からない人は電話してね。
090-9771-0636


  
タグ :ピザ

Posted by 陣 at 00:14Comments(0)イベント

2010年10月22日

稲刈り、やっと終了か?

稲刈り4日目。
3日目の夕方になって刈りはじめた、古代米の香り米、赤米、を手刈りでかった。
たいした面積じゃないので刈るのはあっという間。
結束もそんなにはかからない。
後は落穂拾い。
お袋、源、あっこちゃん、僕の4人でやったんで、スムーズにいった。

最後に残すのはスズメ除けの網。
去年はハゼの周囲に杭を打って、テグスを何重かに回してた。
それでもスズメには効果がなく、かなりハゼの下にスズメの食べた後の籾殻が落ちてた。
3週間ぐらい干してる間、四六時中食べるんやから。
猪の害を心配して対策してる人と比べるとたいした事じゃあないけどね。
もっとも、昔はみんながこうして干してるから一箇所に集中することはなかったんやと思う。
今はみんなはコンバインであっという間に籾にしてしまうから、ウチにしか稲がない状況やから
しゃあない。

今年は近所の大工の棟梁が現場の養生用のネットも貸してくれた。
でもそれで全部は覆えない。
後はホームセンターにあるスズメ用の細かい目の網でハゼ全体を覆うことにした。
この網がややこしくて、張る際にもつれんようにするのに苦労した。
結局、暗くなってきて、全部は出来んかった。
今日の朝少しやれば完成するやろけどね。


香り米の稲は一本一本も太い上に株の張り方も旺盛で固い。
ここの田んぼは不耕起にしたというのもあるけどね。


ヒノヒカリと比較すると倍ぐらいついてる香り米の籾。


ここも不耕起の所の赤米、放射状に広がってカッコよくに分ケツしてる。


グリーンのが現場用のシート状のネット。


この網をキレイに広げるのが大変。
張るのに最低3人は必要。


上のヒノヒカリに比べると1、5倍ぐらいある古代米、マンモスのようなワイルドさ。

こうして、3週間も干して、籾の水分が15%を切って14%台になると籾摺りして玄米にする。
前歯で籾を噛んでカキンと割れるとOK。
ヒノヒカリはいつも、一軒目の廃材ハウスの大家さんの河野さんに籾摺りしてもらう。
古代米は初めてだし、量が少ないので、大きな籾摺り機では他の米が混じってしまう。
今年、稲を作るシーズン前に「ミニダップ」という超ちっちゃい籾摺り機を中古で友達から譲ってもらってた。
というか、その機械が来たから赤米や黒米を作るのが現実化したという順番。
そこで、あちこち声かけて徳島の神山の火口山(ひぐちやま)つよしくんを紹介してもらって、種籾を譲ってもらった。
焼き物でお返しするよと言うと「圧力鍋の内鍋にするのが欲しい。」というので丁度いい大きさのを見つけて送ってあげた。
さずがは一人で一ヶ月とかかけて手植えしてる若手変態農家だけあって、玄米の炊き方も極めたいと。
千島学説の「腸内造血説」も勉強してるし、稲田さんの「ガン呪縛を説く」ももちろん読んでる。
この物々交換の後に徳島の手作り市の「にこにこ市」で初対面した時、玄米売りながらこういう本を並べて紹介してたのには脱帽した。

やっぱりねー。
人間、目の前に出されると市販の添加物入りのモンやお菓子でもついつい食べてしまう。
そこで僕の実践を提案。
トイレで一日2、3ページでも本を読む。
マクロビオティックの「桜沢如一」、断食小食健康法の「甲田光雄」などの本。
最近のヒットは「マクロビオティックに学ぶ暮らしの知恵」柿本和子(日貿出版社)。
こういう本で自分をテレビや社会の洗脳から自由に再教育させんとね。
「そっかー。」と何かで聞いたり読んだりしても、やっぱり世間の常識からは逃れにくいし、特に食に関しては、今までのクセとかから抜け出すのも容易じゃない。
ボチボチね。
楽しい範囲での勉強じゃないと続かんし。
  
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2010年10月21日

手作業の極意

稲刈り3日目。
3枚で約3反の田んぼは刈るのは終わって、ハゼかけに勤しむ。
親父とお袋は居なかったけど、十分終わった。
終わったのはバインダーで刈ってたヒノヒカリで、香り米、赤米、黒米はまだやった。
少量づつ植えてる古代米たちは手刈り。
黒米だけはまだ穂の先までグリーンで、早いと判断。
香り米と赤米は熟れてる。
昨日は暗くなってきて途中で止めたけど、今日中には刈って吊るす所まで終わる。


一番最初に刈ったのが一番広い田んぼで、こ2枚は両方で1反4畝ぐらいのそんなに広い田んぼじゃない。
写真に撮ると広く感じるね。
にこちゃんも毎日来てる割にはクモが怖いとか情けない有様。


左がヒノヒカリ右が香り米、全然違う。
長いだけじゃなく、ほんとにワイルドな容姿、古代の米って感じ。


黒米とか野遊と同じぐらいやし。

手刈りもそうやし、ハゼかけもそう。
向こうを見ると、延々と続くかに思える。
それを「はよせな!」と捉えてセカセカ無理をするのはダメダメ。

これを滋賀の「はるや」のゆみえさんも今年の田植えの時に引用してた。
ミヒャエル・エンデの小説「モモ」に出てくる、道路掃除夫のベッポじいさんの言葉。

「いちどに道路全部のことを考えてはいかん、分かるかな?次の一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるだ。いつもただ次のことだけをな。」
「するとたのしくなってくる。これがだいじなんだな、たのしければ仕事がうまくはかどる。こういうふうにやらにゃだめなんだ。」
「ひょっと気がついたときには、一歩一歩すすんできた道路が全部終わっとる。どうやってやり遂げたかは、じぶんでも分からん。」
「これがだいじなんだ。」

これはこの「モモ」を読む前に建てた一軒目の廃材ハウスの時を振り返っても、そうそうとうなづける。
2軒目の廃材天国の母屋の積み木建築なんかもマサにそう。
一つ一つ、目の前のことだけ。
いつ完成するかなんて自分でも分からん。
更には、一つ工程が進んで初めて次の工程が見えてくるし、次のデザインが見えて来る。
これが即興作業の醍醐味。
もちろん、田んぼでの農作業はちょっと違うけど、似た所もある。
刈るのがある程度進むと、ハゼの木をどこに立てようかと考えるし、短い杭は筋交い用にしようとか、その場その場の判断の連続で作業は進む。

「こうしないといけない。」という規則も「いつまでに終わらせんといかん。」というノルマもない。
自然のサイクルの中で、状況に応じた作業をするだけ。
稲が十分に熟れたから刈るし、乾燥させる為に木に引っ掛けて干す。
干し方なんかはここらでずっと代々続いてきたノウハウがある。
ハゼの木にかけるかけ方だって、適当にかけてる訳じゃない。
乾燥してスカスカになって落ちることのないように、ギンギンに締めながらかけていく。
かけた上には「屋根」と言って、雨除けにもなるように同じく稲の束を置く。
その置き方だって、扇状に広げた稲束を重ねるように置いていく。

折角のこんな美しい作業をセカセカとやっつけるのはもったいない。
もちろん、僕の性質上しょっちゅう畦に座って喋り続けるのは楽しくない。
そういう意味でも、このベッポじいさんの言葉は超ピッタリくる。

いつもピザ窯作りや家作りのワークショップの時に出てくる感想に多いのが。
「みんなでやったら凄いスピードで出来るんですねー。」
でも。
「一人では自信がないです。」
というもの。
僕は最初の廃材ハウスなんか常に一人だった。
今の廃材天国でさえ、ある程度形になってからは居候的な若者が手伝ってくれるようになってきた。
最初の数年はやっぱし一人。
一反の田んぼを一人で不耕起の手植えで一週間かかったこともある。
一人でもやり続けるからこそ、みんなが集まってきて手伝ってくれるんやんか。
何もしないうちから「みんなでしよう。」と言うても説得力もなければ求心力も生まれない。

色んな要素をいっぺんに書いたけど、廃材のセルフビルドと手作業の田んぼには、かなり近いものがあるな。
後、手刈りが出来る余裕があるってことが贅沢なんやとつくづく思うね。



  
タグ :モモ

2010年10月20日

姿勢

稲刈り2日目。
バインダーでの刈り取りは終わり、後は運んでハゼにかけていくだけ。
3日目の今日は親父とお袋は親戚に葬式があって、出来ない。
弟の源と僕とあっこちゃん、それと親父の陶芸の仕事をしてるまっちゃん。
まあ、4人も居れば今日中には終わるやろ。
黒米なんかは穂がまだまだ鮮やかなグリーンなのでもうちょっと置いとこう。


一応にこちゃんもみんなの真似がしたい。


ちょいちょい写真を撮らせてとやってくるおばちゃん。
県展とかに応募してる。
廃材天国の屋根を魚眼レンズで撮ったおっちゃんのは入選したとか。


土歩くんは今回よく手伝った。
野遊は最近は学校に行ってるんで結構帰りが遅い。
今日は遠足で、普段は行ってない土歩くんも超楽しみにして早起きした。

天日乾燥は47軒のウチの部落の中ではウチだけになった。
ましてや手植えなんか、丸亀市のここらでは小学生の田植え体験ぐらいちゃう?
「大変やねー。」という声も聞くが、何も一日や二日で終わらせないかんというモンでもないしね。
300万のコンバインを買ってローンを返す方が僕には大変。
このたった何日かの作業で一年中自給出来るお米が採れるんやからね。
しかも、お米作りの労働って、ほんとに日本の文化の典型って感じで美しい。
ハゼの木をくくるのも稲がら作った縄やし。
家族数人でその家族が一年間に食べるお米を手作業で作るのなんざほんとに家庭菜園のレベル。
一人で何反も作るとなるとやっぱし機械が要る。

去年採れたのが玄米で30㌔の袋で45袋。
実家と廃材天国、京都の妹にまで送っても十分。
出店の時にも使うし、若い居候が丼飯食べたって大丈夫。

でもねー。
稲ってことは水田。
水の問題がIターンで田舎暮らしを始める若者にはネックになってくる。
水利組合とか、優先順位とかあってね。
ウチは大抵水には困らないし、用水路から流れてこなくても部落のポンプ小屋があって、鍵を開けて自由に水を使える。
いわゆるよそ者にそういう権利はない。
僕は一軒目の廃材ハウスで生活してる時はその高瀬町の山間部の田んぼを借りて作ってた。
その時は大家さんやよく手伝ってくれてた田村さんの顔で何とかなってた。
そういう地元の一部の人にでも信頼されてやっと何とかなる。
でも、一番は「姿勢」。
田舎の人が信頼するのは、毎日朝から晩まで労働する尊敬できる「姿勢」。
そのハッキリとした姿勢さえあればどこでも信頼は得られる。
後、収量ね。
不耕起で、もっさりと実った時なんか「これは凄い!機械がなくても出来るんや!」と大絶賛やったし。
もちろん、ほとんど採れなくても一生懸命に労働する姿勢があれば大丈夫。

  
タグ :お米

2010年10月19日

瀬戸大橋記念公園

坂出の埋立地、番の洲にある瀬戸大橋記念公園。
「オールウェイズ」というバンドが中心になって、年に一度のイベント。
ウチは去年に引き続き、2回目の参加。
代表の柴村さんは、ロケーション最高のこの公園で月に一回ペースで、高知の日曜市のような青空市&ライブ、ダンス、フリーマーケットの開催を目指しての種蒔きパーティーだと言う。

何とウチは2日連続の薪のピザ。
「ココペリ」や「魚の大空」も一緒。

ここは、わざわざイベントを目指して来る客以外に家族連れやアベックなど、ほっといても休日には人が集まる好条件。
やっぱし、イベントってわざわざ来てもらうのに主催者は四苦八苦する。
そういう意味では最高の条件。
毎月とかのイベントにすると、そうそうしょっちゅう客も来ない。

このイベントも今は年に一度というものあってか、去年に輪をかけて凄い盛況やったね。
主催者の柴村さんは庭が広いし、バンドの仲間も居るんで、ピザ窯作りのワークショップをやって欲しいという話にもなったよ。

僕はどくんごの準備と2連続ピザでほとんど寝てない上に、寝てる時間以外は猛烈に動いてたんで、かなり疲れたねー。
でも、あっこちゃんは常に僕よりも更に寝てない。

昨日の稲刈りも久しぶりに居候の居ない、僕ら家族だけの作業となった。


稲刈りって、テンション上がるんよねー。


手前が黒米、右が赤米、中間が香り米、左奥がヒノヒカリ


籾のついた穂の軸の緑色が3分の1ぐらい黄色く枯れたら熟れてる。
と、自然農の川口さんに教わった。
でも、コンバインで刈るのはボイラーの乾燥機を使うのが前提なんで、早目に刈る。
そうしないと、よく熟れた籾は乾燥中に胴割れを起してクダケが多くなるから。
青米が入るのは別に悪いとされないそう。
でも、どう考えたって何でも完熟した方がいいに決まってる。
ウチは天日乾燥なんで、そういう問題はない。
いやそれどころか、刈った後でも干してる間に茎の養分は籾に吸収されるそう。


3反もあるんで、刈るのと結束はバインダー。
それをみんなで運んでハゼに吊るす。
ここらではこの丸太の乾燥の木の事を「ハゼ」という。
山陰のザ・ファミリーのビンさんの稲刈りを手伝った時には「稲城」と言って9段とかに積み上げる、文字通りド迫力のやりかた。

さあ、今日も稲刈りやーーー!!!
昨日はさすがにちょっと僕も疲れが出てたけど、昨日の早寝早起きでバッチリ回復してる。

  
タグ :稲刈り

Posted by 陣 at 07:35Comments(0)出店

2010年10月19日

手作り市

廃材天国での手作り市は3回目。
また今回は新しい店がたくさん出てくれて面白かった。

ウチは薪のピッツァとあっこちゃんのマクロビスイーツ。
「魚の大空」はいいだこの天ぷら。


「ちろりん村」のオーガニックビールや手作りサンドイッチなど。


どくんごのメンバーもお世話になってた、マッサージ「天楽」。


「かまどGOGO」のゆうくんとかよちゃん。


室内では新聞紙エコバック作りワークショップ。


アクセサリー「亜美屋」と、手作り石鹸の「花水月」のともえちゃん、おまけにすおう。


ハラさんのめだか。
ちいさい日本ザリガニも人気。


室内でもマッサージ、るみちゃん。


スリランカの天然石「ラフストーン」の鎌田兄弟。


ウインドウズ7の載るスペックのPCでも2万円台!?
中古PC販売「Collabo style」の十河さん。


バリ子ちゃんの雑貨。


玉井さんの無農薬野菜。


「バオバブ」の廃材積み木はウチに来る前の保育園のイベントで売り切れたそう。


ココペリのパンが残ってて、欲しがってた土歩くん。

みんながたくさん売れるといいやけど、どうやったやろ?
ウチは主催者でありながら自分が店出してるんで、細かいケアは全然出来てない、、、。

次やるとしたら、スタッフを募って何回かはミーティングしたり役割分担して、年に一度がギリギリか。
こういう肝心な時に居候が居なかったしねー。
主催者と店を両立させる事自体に矛盾があるかも。
そういう意味では他への出店は気分が楽やね。

またやる時はお楽しみにー!!!  
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Posted by 陣 at 06:38Comments(5)イベント

2010年10月19日

どくんご公演&手作り市

先週、金土のどくんご公演、日は瀬戸大橋記念公園に移動ピザ窯で出店、18(月)から稲刈りスタート。
と、盛りだくさんなここ数日。


いよいよ、どくんごのテント劇の本番!


金曜は少なかったけど、手作り市の土曜は一杯来てくれたよ。


鹿児島の地元では楽団とも言われてるどくんごの演奏で幕開け。


にこちゃんも眠くならずにじーっと観てた。
野遊と土歩くんにはバカウケ!
観た後、早速どくんごごっこが始まった、、、。


クライマックスのカオスなシーン。
舞台は空で役者は全員廃材天国の庭を暴れまくってるー!
というか自由に遊んでるだけ!?

仙台でどくんごを受け入れてるすいかさんを始め、倉吉の受け入れの人は家族で、岡山の人も去年徳島でされた人も来てくれた。
隠岐からは僕が生まれて初めて観たテント劇、魚人帝国のメンバーも!
受け入れる人に拠って当然客層は変わる。
演劇やってる人ならそういう関係者が多く来たり。
ウチみたいに家族連れが多い所は珍しいんだと。
もちろん内容がマニアックなからねー。

今回誘った友達から「こんな本気の連中は久々に出会った!俺も自分の仕事ガンバろ!!」とか。
反対に「僕はここまでの本気でやってただろうか?」と内省する友人も。
どうも、どくんごを観た感想の中で「本気」というのがキーワード。
大人が本気でとことん遊ぶと凄いことになる。
スマートに処世術を身に着けて生きるもよし、金が儲からんのにトコトン好きな事やり尽くすもよし。
いっつも書いてる「選択」というキーワードが、「本気」には強く結びつく。

その上で需要と供給という問題もある。
どくんごの場合、全国的に見ても供給はない。
実際に全国巡業をコンスタントに20年もやり続けてるテント芝居の劇団はどくんごだけなんだと。
需要はもちろんある。
みんなが劇団四季なんかに高額の金払って行く訳じゃない。
マニアックだろうが、こんだけのスケールとクオリティーを持ちながら全国巡業を可能にしてる所自体で迫力を持つ。
しかも以前は4年に一度とかだったのを去年から毎年にした。
来年も全国ツアーは決定してるそう。
今まではお金の為に働いて、みんなで経費を出し合って4年に一回してたのを思い切って中古のトラックを買って、懇意な友人の紹介で本拠地を埼玉から鹿児島に移してまで、毎年巡業に踏み切った彼等はほんとに尊敬する。

みんな金がないと言う。
事実自分の興味のない事に使う金はないというだけ。
自分の興味、関心、好きな事を突き詰めていくと、究極的には金を出せる価値のあるものって、かなり限られてくる。
反対に好きな事ばっかしやって生きていく為には、安定的なインカムはない方がベター。
毎月の安定性がないって事は、毎月の決まった支払いなんかは組まない。

ウチは家賃も借金もないし、絶対にローンでモノを買わない。
入って来た分でやっていく。
シンプル。
年収100万でも500万でも1千万でも一億でも、その人の自分の中で「余裕」があったらええだけ。
たくさん稼いで余裕がないのは本末転倒。

ぼんやり生きて、何となく使うな!
好きな事使う、好きな事しかしない。
いらんモノに使わない、いらん事はしない。
これやな。


  
タグ :テント劇

Posted by 陣 at 05:52Comments(4)イベント

2010年10月15日

大テント完成

どくんごのみんなは一日でテントを完成させた。
僕はピザの材料の買出しやゴミ出し。


単管を使って効率よく、建てていく。
毎回やってるんで、チームワークもすばらしく、みるみるうちに形になっていく。


買い物から帰って来たらほぼ出来てた。


今回は去年とテントの向きを180°回転させてる。
お客は廃材の家をバックに芝居を観るんで、去年とは随分趣が異なるね。
どくんごのテント芝居の特徴は始めは閉じてるテントが段々開かれていく所。
どくんごのインフォメーションにも「側幕を閉じてる時の狭く濃密な劇世界と、側幕を取り払ったあけすけな現実世界の”混在”を特徴としてます。」と書かれてる。


道路からのビュー。


暗くなってからの照明のリハ。


手前の照明は廃材の家や雑木を照らしてる。
ライトアップされた大量に石の乗った廃材の屋根は威風堂々と言った所。


新メンバーの役者は井戸掘りに使った後、ソリで滑れるようにしてる遊具に登ったり、更には井戸の上に作ってある土屋根にも登ったりしてた。
どくんごの芝居は段々テントが開いてくるに従って、役者も外に飛び出していく。

なんと、あろうことか!?
夜中の2時にひとしきりの雨。
ようやく乾きつつある隣の田んぼを駐車場に見込んでた僕としては大ショック。
まあ、しゃあないね。
3、4百メートル歩けば停められる所もなくはないんで、お客に歩かすしかないな、、、。

15(金)16(土)共に、18:30開場 19時開演
前売り、予約 2500円 
当日      2800円
中高生     1300円
小学生以下 お気持ち

予約は0877-89-9525
    090-9771-0636

  
タグ :テント

Posted by 陣 at 07:25Comments(2)イベント

2010年10月14日

どくんご一団到着

中々田んぼがパリッと乾かんなー。
駐車場にするにはもうちょい乾かなな。

昨日も軽トラ一杯ガラクタを持って行った。
この前、土歩くんの自転車をもらったクリントピアで廃棄する。
数年前なら、自転車だけじゃなく、タンス、ソファーなどの家具類、チャイルドシートや一輪車、ローラーブレード、スケボーや玩具の類までいろんなものがズラリと並んで自由に貰えた。
でもかつて数十台がズラッと並んでた自転車の列は全くなく、数台がチョロッとあるだけ。
家具なんかは全くなくなり、玩具やヌイグルミさえほぼない。
職員に聞くと、「使えるものを持ち込む人が少なくなりましたねー。」と。
それは非常にええことやけど、ああいう歴然とした違いを見るとほんまに不況の実態をヒシヒシと感じるねー。

もちろん景気がよくて無駄に捨てまくるよりは遥かにこっちの方がいい。
問題はそういう儲かりまくって無駄をするのが当たり前という時代がちょっと前にあったという事。
そういう経験をしたおっさん達はこれからの時代について来れてない。
ま、今から10年しても全く石油も食料も無くなって、全部自給自足ということにはならんとは思うけどね。
早よ気づいて、対策した方が楽に決まっとる。
世界情勢を勉強しようよね。
自分の家の生活スタイルも経営と同じ。
常に変化するもの。
今から益々、今までの常識は通用せん。
生き残る条件は「賢い者」でも「「強い者」でもなく「変化に適応できる者」と誰か言うてたな。
まあ、変化に適応できるって事が賢くもあり、強くもあるんやろな。
もうおっさん達に言いたくはないけど、そういうおっさんを見て希望を持てない若者の為にこそこの日記を書いとる。
希望も絶望も自分次第やからなー。

午後になって、どくんごののみんなが到着。
先日の演出のどいのさんのつぶやき「いかに楽しく人生を棒に振るか。」って最高!
ちょっとこの人たちは群を抜いてるんで、ついて行けない人は無理しないように。

2t車2台とハイエース一台。
今年は新メンバー3名も入って、楽しみーーー。


トラックの荷物のバラシ作業。


整然と詰め込まれたトラック内部。


今年は向かいの田んぼを借りて、楽屋テントを設営することに。


手際よく、あという間にパイプハウスの楽屋が設営される。


2時間で設営終了。
早速、ウチに水を汲みに来てはガス釜でご飯を炊いて夕食の準備もしてた。
この旅をしながらのテント芝居の形態としては完全に完成形のスタイル。
  
タグ :テント

Posted by 陣 at 07:56Comments(1)イベント

2010年10月13日

溶接→片付け

あっこちゃんにブツブツ言われながらも、塩釜完成!
部材が出来てるから溶接するだけやん、と思いながらも丸一日はかかったね。


使う際のイメージはこんな感じ。
上の小さい方のが余熱で焚くサブの釜。
下の「落とし」付きのが本焚き用の釜。
昨日の説明の通り、この落としに塩が結晶する前のカルシウムを落としたり、塩が結晶し始めたのもここへ落としていく。


両方完成。


鉄管を付ける。


真鍮のバルブを付けてこうなる。


波のようなキレイな溶接面を作る技術はないんで、ようけ目に盛った後でサンダーで削る。
中々溶接の技術も深いねー。

昨日の日記を見て、大野原のS子さんが手伝いに駆けつけてくれた。
マジあっこちゃんピリピリしてたからねー。
昨日は早めに溶接作業が終わって、僕も片付けに全力を使えるようになった。
まあ、普段から片付けしとかんとね、、、。
一応あっこちゃんの機嫌も直ってきたし。

カレン・キングストンの「ガラクタを捨てれば自分が見える」や「そうじ力」によれば、ゴミを捨てれば捨てる程運勢が良くなると。
とにかく思い切って捨てる。
「思い」を切るって難しいけど。
昔の思い出の品とかもガンガン捨てる訳やからね。
環境問題講演などの活動時代の資料なんかも随分捨てた。
一軒目の廃材ハウスでも居候がどんどん片付けしてくれてるしね。
買わなくてもモノって必ず増える。
てことはどんどん減らすしかない。
元々、何もなかった先祖代々の農地に廃材で家作ってる訳やからね。
確かにサッパリしとかなバチがあたるというもん。

自分がワクワクしないもの=ガラクタ
年に一度も使わなかったもの=ガラクタ
そのガラクタは毎日毎日マイナスのエネルギーを発し続けてる。
そんでどの本にも、ガラクタを減らすと、お金、仕事、恋愛、と人生好転しまくりという部分が、ちょっと嫌味なぐらい書いてるのが鼻につくけど、、、。
ま、こう言い聞かせんと中々進まんしねー。

今日は隣の田んぼの入り口に角材を置いて、駐車場にする作業。
  
タグ :片付け

Posted by 陣 at 07:49Comments(2)廃材ハウス

2010年10月12日

塩釜

ピザ窯や出店グッズの片付けをしてると、鉄工所の社長から電話。
小豆島のカバちゃんに頼まれてる、塩釜の部材が出来たと。


今回は廃材じゃなく、ちゃんとした鉄板を切って、曲げてくれた。
小さい釜なら廃材のツギハギでいった方が材料代もタダでいけるけど、何せ塩を作る釜やからね。


この大きさで3、2mmの鉄板なので(予算の都合上こうなった)かなりグニャグニャ動く。
一旦アングルを真ん中に仮付けして、側面の部材を付けやすくする。
下に落とし込みの段を設けてるのは、塩を煮詰める際に、カルシウムなどが底にたまって来るのを角スコで剥がして、この「落とし」に入れていく為。
この「落とし」の部分には火が当たらないようにかまこの釜を据える時の窯作りをしないといけない。
最後に塩が結晶化して来る時にもこの「落とし」の中にどんどん入れていくんだそう。
そうしないと、塩が焦げたりすることもあるんだとか。
この辺りのノウハウはこの春に、天草の「小さな海」の松本さんとカバちゃんが直接廃材天国で面会してるから大丈夫。


下の段の「本焚き用」のは出来た。
後はサブの「余熱用」の釜。
箱状に溶接が出来たらバルブを付けたりもせんとね。

いつもの廃材パッチワーク溶接の方が楽しいな。
こんなキレイな部材やし、他人が使うモンやからちゃんとした仕事せないかんし、気が抜けない。
部材も溶接箇所も工程も決まってるんで、インスピレーションも何もないし。
まあ、今回はそういう事じゃなく、ちゃんと「塩釜」という目的を達成せんとね。

手作り市までに片付けを慌てて やってるあっこちゃんからはブーイング。
「先にやらないかんことちゃんとやってよね!」と。
これもやらないかん仕事の一つなんですけど、、、。
  
タグ :溶接

Posted by 陣 at 07:02Comments(5)廃材ハウス

2010年10月11日

ちろりん村26周年

宣伝してなかったけど、昨日は高松の自然食品店「ちろりん村」の26周年イベント。
ウチは王仁くんに頼まれて薪のピザ窯出動!
もちろんあっこちゃんのマクロビスイーツも。
後、玄米ライスバーガー、定番の玄米ムスビ、玄米珈琲、ビワエキス、梅干し。

レジを通ったお客が300人超えてるそう。
ほとんどが家族連れだったんで、その倍は来てる。
ちびっ子も入れると更に凄い量の人やったね。
品揃えや店舗の規模は四国一を誇るだけあって、お客の量もさることながら質が高い。
というのは、ウチのピザ以外のものは午前中で完売御礼。
玄米ライスバーガーが一番に売り切れた。
ピザもイベント終了の3時を待たずに売り切れた。

久保さんの豆腐の社長と井利さん(無添加ハム)のトークの時間もあった。
出店者はウチと同じくマクロビオティックの「五名畑」の木村さん。
ここは大谷ゆみこの雑穀料理。
他にも無双や創健社などのブースもあったけど、見に行く余裕はなかった、、、。

ここのお客からすると、まず「原材料」という意味で内容的にウチのクオリティーのものなら、全種類を一通り買うという買い方。
とにかく、需要と供給。
国産、無農薬、無添加、手作りという項目ではデカイ店、ましてや大手の無双などと、ウチらのようなほんとに一から手作りのモノとは別モン。
そう言う意味でも、普段は買えないのが分かってるんで、すぐに完売する。
もちろん完売するからと言うて、どんどん生産できないというのも事実。
久保さんの社長もちゃんと成功しながらも、「食に関わる我々が、自分の手で作れない程の規模拡大は決してしてはならない。」と強く言うてた。
とにかく、求めてる層は多い。
でも供給量は少ないという関係性。
でも、毎日マクロビオティックレストランとして営業できるのは余程の都会じゃないとまだ難しいと思う。
絶対にウチは「店」はせんと決めてるけどね。

よく、「富裕層をターゲットに。」みたいな事を言うけど、何の商売やっても、マーケットはある。
要は経営者のコンセプト。
何でその商売をやってるのか?
ほんとに好きな事じゃない限り、長続きしないし、創意工夫も出来ない。
いくら経営コンサルタントに金払っても一緒。
最近「お、ここはコンサル呼んだな。」という店も増えてきた。
ポップを書きまくったりね。
それだって、形だけポップを書いたってダメ。
ほんとに好きで好きでやりたくてたまらない事にしか誰しもエネルギーを注げない。
反対に自分にフィットした役割にぴったりハマれば、他人から「よーやるねー。」と感心されても、本人からしたら苦労でも努力でもない。

ラー油や小さい犬のようなブームでも、淘汰される所と残る所は必ずある。
そんだけ人間の好みや嗜好は益々多様になってる。
て言うか、元々多様なんやけど、今まで選択肢がなかっただけ。

仕事や商売に限ったことだけじゃない。
食べ物、買い物、生活の仕方、全てに日々万人にこの選択肢は突きつけられてる。
何を選ぶか?
何を良しとし、何を拒むか?
本当に自分の納得する判断をしたなら、そこに失敗や挫折はあるはずが無い。
そもそも何をもって成功と呼ぶか自体が人の数だけあるべき。
って、みんなが自画自賛になったらええのになー。


いちじく(自家製)とマスカット(実家製)のタルト


写真を撮る余裕の出来る前は店の前のこのスペースは人で埋め尽くされてた。


  
タグ :ピザ

Posted by 陣 at 07:56Comments(4)イベント

2010年10月09日

ジャッキアップ


廃材天国の道路から望む独特のカーブした屋根を支える梁。
上下方向にカーブしてる上に、左右にもカーブしてる。


細ーい角材を筋交いに入れてもたしてたのが、段々湾曲してきた。
随分前から「湾曲してきた?」と思いながら「気のせい、気のせい。」とほったらかしにしてた。
昨日、よく見るとかなり曲がってる。
さすがに、この細い筋交いが折れると屋根がガクンと下がる恐れがある。


廃材の角材を適当な長さに切って、油圧ジャッキをかます。


筋交いの湾曲がなくなるまでジャッキを上げる。
正式に突っ張りに入れる角材は3寸角のヒノキの角材が見つかったんで、磨いて長さを合わせて差し込む。


ジャッキと仮の角材を外して完成。

午前中、草刈りの作業の休憩中に、「やっとこか。」と思い立ってから、角材を探したり、加工したりして完成するまでに一時間もかかってない。
何でも取り掛かってしまえば、そんなに苦もなく出来る作業も、「やろ!」と腰を上げるまでが中々ね。
優先順位もあるし。
やっぱり、毎日の自分の作業の組み立てを自由に出来る状態にしとかんとね。
そうしておけば、一番必要で一番やりたい作業が実現する。

午後は高瀬の河野さんの籾摺り場にお米を買いに行った。
もちろん僕は自分で作ってるんで必要ない。
非農家の友達に頼まれて。
今年の相場は一俵1万~1万2千円。
てことは30kが5~6千円。
5k千円切る!?
スーパーの古古古米とかをブレンドした、超ボロイ白米でも5k1500円はする。
無農薬じゃなくても、100%新米で高瀬、財田、仲南と香川でも山間部のお米がこんなに安く買える。

河野さん自身の、化学肥料と農薬なし、除草剤のみ使用のコシヒカリは30k7千円。
除草剤までなしの完全に無農薬のは30kで1万超が相場、一k売りでも500円とか。
ウチの天日乾燥まで行くと、ネット上では超高値で売られてる。
もちろんウチはお米そのものを売る程には作ってない。

何せ、JAや商社を通さない、完全に産直販売で、籾摺りしたてで買うんやから最高。
欲しい人は言うてねー。

  

Posted by 陣 at 09:51Comments(2)廃材ハウス

2010年10月08日

アトリエ孤路庵

かつて僕が美大受験の為に鉛筆デッサンなどを教わった、善通寺のアトリエ孤路庵(ころあん)。
高2から2浪まで4年間もお世話になった。

10/16(土)のどくんごのテント劇と手作り市の宣伝で久しぶりに行った。
そん時に先生が「アトリエの中に作品を収納する中二階ができたらなー。」と言ってたんで、すかさず「廃材の角材僕が持ってきたら安くできますよ。」という流れになった。

何もないスペースに新規に作るんじゃなく、作品や材料などのモノが山積みになってる中に、モノを移動しながら作るんで、多少手間がかかる。
まあそういうのを含めても、一日あったら出来るなと思った。
2mの高さにコンパネ5枚分の中二階。


たったコンパネ5枚といえど高さをかせぐのと、細い角材を使わずに全部4寸や3寸5分の角材で作るんで、かなり量は要る。
たくさん廃材天国内にストックもあるし、解体屋の社長に頼めばすぐに持って来てくれるからね。


まず、20年以上前にアトリエを建設した時の業者が置いていったという鉄の足場の解体や、おびただしい数のダンボールに入った作品を除ける所から。


先生にはサンダーで角材を磨くのを手伝ってもらう。


壁面に柱を固定する。
一番高い所で6m近くある片屋根のシンプルなアトリエなので、2mちょいの所に中二階が出来ると、十分歩ける。


鳥居状に3本の梁を渡す。


1、8mのコンパネに対して5列角材を入れる。


下地が出来たらコンパネをビス留めするだけなんで、速い。


最初はコンパネ4枚の予定が、角材が長いのを切るのももったいないということになり、足りない部分を延長して5枚置けるようにした。


一枚分の延長を含めても夕方には完成した。

角材がタダなんで、コンパネ代と僕の人件費だけで出来る。
ほんの一日の作業やしね。
ここの所、廃材建築の依頼も頻繁に来るようになってきたね。

廃材天国の正面の軒の作業も進めたい所やけど、これから11月の初めまで毎週のように週末は出店の依頼も来てる。
その合間を縫って稲刈りもせんとね。
こういう時はそっちにエネルギーを向けるだけ。
廃材天国の建築を無理に進めようとはしない。

毎日暇つぶししてるような、定年退職したおっちゃんとほぼ変わらないような生活なんで、何も困ることはない。
自分のやりたい事、ワクワクする事にしか僕の時間は使えないからね。
今年の稲刈りは古代米が3種類もあるし、超楽しみー。



  
タグ :アトリエ

Posted by 陣 at 07:28Comments(2)廃材ハウス

2010年10月07日

何でも当たり前にもらえる国って不景気か?

廃材で家を作って生活してると言うと、材木ばかりでなく、子どもの三輪車、チャイルドシート、子ども服、大人の作業着、、、と日用品は何でももらいもんで揃う。

その中で難しいのが靴。
服は多少サイズが違っても着れるけど、靴だけは小さいと足が痛くなるし、ブカブカでも疲れる。
なので、消耗の激しい作業靴は特に無駄に出来ない。
最近のボンドは性能が上がって、靴を補修できるようになった。
ここの所開発した、靴補修技術は中々秀逸。
以前はボンドを塗ってる間、ガムテープで留めたりしたけど調子よくなかった。


つま先などの靴のソールのめくれた部分に早めにボンドを塗って補修するのが望ましい。
ボンドを塗ったらすぐに、靴本体とソールが密着するように周りに木っ端を配置し、ビスで固定。
この方法なら確実に密着する。


セメダイン社の「スーパーX」と、コニシボンド社の「SU」この二つが群を抜いて強力。

後、自転車なんかも市のゴミ処理場でもらえる。
「クリントピア丸亀」という施設。
野遊は4歳からどんどん乗ってるけど、土歩くんは中々練習のモチベーションが上がらずに、最近やっと乗れるようになった。
そうしてるウチに自転車が小さくなって、にこちゃん用になってしまった。
昨日クリントピアに行ってもらって来た。
パンクもしてないし、ちょっと錆びてるぐらいで十分使える。

「子どもがおったら金かかるやろ。」とは常識的な会話。
それは何でも新品買って塾に通えばの話。
ウチの子どもたちはランドセルも制服ももらいもん。
折角もらっても、あんまし学校には行ってないけど、、、。
でも、野遊は運動会の前から丸3週間も行き続けてる。
最近面白いみたい。


嬉しくて、夜になっても乗りたかったんけど、外は暗くて怖いんで家の中で乗ってみた。


もちろん家の中で満足に乗れる筈はなく、灯光器をつけると外で乗り出した。


その勢いで、野遊が「外でご飯食べよう!」と言い出した。
すぐさま実現できるのがいい。

家の材料はおろか、子ども用品、日用品と何から何までもらえて、鍵もなく、夜に外でご飯食べられる程安全な生活が送れるこの国が不景気のどん底なのか?
今までの給料が増え続けるという幻想は終わってる。
どんどん消費するのが美徳という古い価値感はもうええっちゅうの。

金がない金がないって、使うきん無くなるんやんかー。
要らんモンを必要なモンと思わせるテレビの宣伝ばっかし見るなよ。
昨日の日記の一軒目の廃材ハウスに居候してるナリタくんにも、電気代5000円も使ってたんで、ウチらは前の生活で、冬也が中学生の時でも2000円切ってたでと叱咤した所。

まあ実際に、やりたい事やって遊んで暮らしてるような今の感覚に辿り着くまでにはウチらも時間がかかってる。
廃材生活も10年もやってるんやからねー。
自画自賛生活と言い出してまだ、2、3年。
もっと加速するんやろか?




  
タグ :自転車

2010年10月06日

一軒目の廃材ハウスに新手の住人

神社の祭りの後背中も腰も超痛くて、廃材天国に居ると労働してしまうので、色々出かける用事を済ました。

小豆島のてんつくマンの所のカバちゃんから頼まれてる、塩釜作りのために行きつけの鉄工所へ。
今回は大きな鉄板が必要なので、いつものような廃材では間に合わない。
正式に鉄板を図面どおりに加工してもらう事にした。
構造は天草の松本さんの所の釜を参考にした。
僕は溶接したり、バルブを付けたりするだけ。
近々完成するんで、乞うご期待!

何やかんや用事を片付けてると、一軒目の廃材ハウスの師匠であり、最近では移動式のピザ窯作りに尽力してもらった、スーパー田村さんから電話。
ピザ窯をけん引する時のジョイント部分の部品は、かつて田村さんがトラクターでコンバインをけん引してた時の部品をそのまんま使った。

最近はあんまし使わんからと言う事でそうしたんやけど、今の稲刈りシーズンで離れた所にコンバインを出動させるそう。
で、この部品を持っていくことにした。


この出っ張り部分はボルトで留めてるんで、すぐに外せる。


よく見る、ステンレスのボールの付いたけん引用の専用の部品とかさぞかし高いんやろね。
こんなんで十分いけてる。

折角高瀬の麻まで行ったんで、河野さんの籾摺り場に寄った。
それと噂で、一軒目の廃材ハウスに新手の居候が住んでるという事なので、見に行く。
僕よりはちょい若いけど30代の夫婦でナリタくんと言う。
廃材天国にも流れてきた、元居候のケンちゃんを拾ったキーストンのマスターに拾われて、河野さんのOKが出て8月の終わりから住んでるそう。
一軒目の廃材ハウスは僕はほとんど手放してて、河野さんと僕の共同倉庫となってる。
河野さんはもちろん家賃なんか要求しない。
河野さんが要求しないのに僕が要求できる筈もない。
一応、焼き物の作品と窯の周りの耐火煉瓦や棚板などは捨てないように、と指示してきた。

既に一ヶ月以上も住んで、草刈りやゴミの整理と色々やってくれてる。
これは要らんから燃やして、とかこれは鉄屑でもっていけば金になるよ、とか色々指示した。
どんどん片付けして欲しい反面、何でも捨ててしまわれては困るんで、微妙な心境。
僕が何日かついて一緒にやればええんやけど、最近その余裕が無い。

どうやらちょっとの間だけじゃなく、しばらく住み込むつもりらしいんで、軒の半透明の波板が破れたりして雨漏りしてる部分なんかを直してくれると助かるんやけどね。
そこまでやる性根があるかどうか?
しばらくしてまた行ってみよかな。
僕は正直、河野さんやマスター程太っ腹でおせっかい焼きじゃないんで、僕にメリットがなければ住んでもらう意味がないと思ってる。

えー。
16(土)の手作り市とテント劇の方も順調に準備が進んでる。
出店者も増えてきてて、廃材積み木のワークショップや中古のパソコン販売と今までにない異色の店も出るよ。


  
タグ :居候

Posted by 陣 at 06:32Comments(3)廃材ハウス

2010年10月04日

八十主神社秋の大祭

2、3の土日は地域の祭りやった。
ウチの部落は丸亀の金倉町の「川西」という小字。
講中は47軒あり、子どもも多い。

他の部落では人手が少なくて獅子を出せない所もある。
近くに出来た、新興住宅の子どもたちを祭りの時だけ参加させようという動きもあるらしい。
でも、祭りの獅子に使う、太鼓や獅子などは部落の共同財産なので、寄り合いで誰か一人でも反対意見が出ると、そういう新たな取り組みは却下される。

そういう保守的な農村の田舎社会だけに、この川西部落の獅子組が隆盛なのは喜ばしいと思う。
神社でお払いを受けた獅子組の若者が、各家々の座敷で獅子を奉納する。
年に一度は全部の家に上がるのだ。
で、接待好きのウチの親父のようなタイプの家はお酒に天ぷらと色々もてなす。
こういう部落の中で一緒に酒呑んで、こういう祭りで横の繋がりが出来てたら、災害や戦争、エネルギー危機の時にも助け合えると思う。

僕も子どもの頃からずっと参加してきて、備前焼の弟子の頃も祭りには帰って来てた。
今も東京の学生も帰ってくる。
野遊や土歩くん、にこちゃんにとっても今後大切なものになっていくと思う。
僕もそこまで勉強してないけど、神道の世界も深いものがあるしね。
稲作と神道(祭り)の文化の残るこの地域は環境こそガンガン開発されつつあるけど、精神性という意味では神社の果たす役割は大きいね。


秋山家本宅の神棚。
太鼓打ちのちびっ子たちは二礼二拍手一拝してから太鼓を奉納する。




池の下部落の太鼓台。
親父のピザ窯の前でビールに天ぷらを接待。


廃材天国は正式な新家として講中に入ってる訳じゃないんで、講中を全部回った後に来てもらう。


ダカ(天狗)が子どもたちを追いかけるのもお約束。




土歩くんにとっては、まず食べたこともないようなご馳走にご満悦!
こういう市販のものもたまに食べるのがウチの子ども達にとっては楽しみなんやろねー。

僕にしても、獅子や太鼓、鐘とそれなりに疲れるのに、散々呑むビールにお酒と身体は悲鳴をあげる。
こういう時にこそマクロビオティックに学んだ「何を食べ、何を食べないか。」という選択のセンスですぐに調子を整えられる。
  
タグ :祭り

Posted by 陣 at 14:33Comments(3)イベント

2010年10月01日

鴨島のキッチン

今朝、徳島から帰ったよ。
美郷町に出張と前の日記に書いたけど、美郷町は「かまどGOGO」青木ーズのユウくんの家で、現場はユウくんの実家の鴨島町(現吉野川市)やった。
何とかギリギリ3日間で完成を迎えることが出来た。

持って行った廃材の角材なんかもどこにどれを使うかを考えずに適当にもっていってたんで、まず庭に並べて、その工程ごとに考えながら使う。
図面とか計算に費やす時間も手間もキライなんでそういうのはナシ。
なんとかギリギリで足りた。
寸五角の角材やドウブチは買った。
廃材天国での廃材建築と違うのはこういう材料に制限がある所。
これには頭を使う。
それと、ワークショップのような形態の作業なので、誰がどの程度出来るかを見極めながら仕事を任せていく監督的な事と、僕しか出来ん要の作業との同時進行。

初日は自然食業界では有名なヒカリ食品を辞めて、有機農家に就農した「畑の鈴木くん」の鈴木くんが手伝いにきてくれた。
それにユウくんカヨちゃんも一緒に。
お母さんや妹のミワちゃんまで、バールで廃材の釘抜きを手伝う。


カーポートの屋根のある土地一杯に建てる予定。
まずは地面の土をならす。


持参した廃材の角材で床を作る。
角材の下にはブロックやその辺りの石。
吉野川の青石もたくさん使った。
このぐらい小さいと、水平器で十分水平がとれる。


床完成。
新聞紙で養生。
大きな家の場合は壁面、屋根が完成してから床を張るけど、規模が小さいのとカーポートの屋根があったんで、こういう工程にした。


何と、結構広い面積の庭は全部美しい芝生。
この芝生にテーブル出してお茶飲むだけでリゾート気分!
これはお父さんが何十年と自分で管理されてる。
お父さんは馬を飼ってたり、この後の建物はギャラリーで、この屋上には1mも深さのあるプールまである!
もちろん大金持ちでこういう事が成り立ってるんじゃなく、若い頃から何でも自分でやってきたからコツコツと色んな事が実現してるんだそう。
その自由な親の生き方をみて、ユウくんも今の音楽活動やかまどでの薪の生活があると言う。


カヨちゃんもサンダーで廃材を磨くの担当。
だんだん慣れて、インパクトでビスも打ってもらった。


廃材の角材は隠れる面はそのままで、見える室内側の面にだけ電気カンナをあてる。
カンナあてるだけで見違える程キレイになるからねー。
床の塗装コンパネ、壁のコンパネなんかはもちろん買ってもらった。
ここは保健所の営業許可をとるキッチンなので、キレイにしとかなね。


2日目は朝から神山のヨウダイ、昼からはユウくんの妹の旦那のタケシも手伝う。
アルミサッシも青木家にあった大きなのと、最近解体現場で外してきたのと3つ入れる。
このドアは親戚の所からもらって来たのを入れる。


おやつのモンブランは自家製渋皮煮を潰してクリームにした贅沢なもの。
何でも手作りの生活はウチと共通。
これは絶品!


この面だけは吹き降りでコンパネが劣化すると困るんで、トタンを張った。
トタンはユウくん担当。


天井のコンパネはカーポートの屋根の頂点に角材を針金で固定したのに打ちつけた。
換気扇も僕が何年もストックしてたのを持っていって付けた。
3日目の夕方、このサッシに窓を入れて、中にステンレスの流しや作業台を入れて、掃除まで出来た。
ギリギリ一杯での完成に喜びもひとしお。

全然根拠もないのに「大体3日もあれば、、、。」と最初の打ち合わせの下見の時に僕が言うたんやけど、鈴木くんやヨウダイが手伝ってくれんかったら出来てない、、、。
もちろんユウくんやカヨちゃんも丸々手伝ってくれてるからね。
棟梁の僕でさえ素人やし、手伝い人は全く初めてインパクトを持つ程のドシロウト。
ようここまで出来たなー。
お父さんにも「ごっつ、安出来たわー、ありがとう!」と喜んでもらえた。
一番嬉しいのは一番使うお母さんやと思うけど。

お母さんの手作りのご飯やおやつも美味しかったし、毎晩夜はお約束の宴会。
僕のビールに、お父さんセレクトの日本酒。
最後の日は寺田本家の精米歩合90パーセントのしっかり味の「香取」をタケシから頂いた。
これは無農薬米で、あまり精米してないせいか、ドブロクに近い味。


  
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Posted by 陣 at 11:26Comments(1)廃材ハウス