2013年06月23日
ビワに梅に、嬉しい季節
また梅をもらってきた。
今度はよく熟れてるので、梅干しには最適。
「ビワも要る?」
と、その友人の山の畑で採らせてもらった。
成りっぱなしのほったらかしとはいえ、美味しいビワがよく成ってる。
要は摘花と袋掛け。
この2つの手間をかければ売り物級になる。
別にやらなくても、十分に旬の味を享受できる。
しかし、この友人の所に行くまでの30分ぐらいの道中だけでも、ビワがよく成ってる。
ビワと夏みかんが一番成りっぱなしのほったらかし率が高いんちゃうかな?
しかも、よく出来てても収穫さえされてないような木がほとんど。
全国の放置ビワだけで数十トンに上るんちゃうかな?
こういうのは一声掛ければ必ずもらえる。
先に自分の生産物とかをあげてから頼むと100%もらえる上に、「こんなほったらかしのモンにそなん事せんでええのに。」と恐縮されるのがお約束。
今回はうちの鶏の卵をお土産にした。
やっぱし、自分の山持ってるってええなーーー(羨)。
斜面のない廃材天国からすると垂涎モノ。
コンテナに一杯採らせてもらった。
梅は熟れ具合によって選別して洗う。
ヘタの部分をツンツンして取る。
ホワイトリカーで洗う。
15%の塩で漬ける。
塩は必ず「自然海塩」を使う。
天草塩の会の「ちいさな海」という、薪で焚いてゆっくりと結晶させた塩。
味噌や梅干し、たくあん漬けなどの大量に塩を使うものを自給する意義はココにある。
自然食品店のそれらでも中々ここまでの塩を使ってるのは数少ない。
せいぜい海の精ぐらいのもの。
もちろんJTの塩よりは海の精の方がマシ。
でも、突き詰めると天日乾燥か薪で炊くかという部分所になってくる。
このあいだ漬けた甕のが水が上がってるので、重石を軽くする。
で、新たに漬けた方に大きな重石をガツンとかける。
ビワの処理も着々と進む。
最初はみんなで取りかかる。
だんだん脱落者が出始めて、最後は大人二人でやる。
それでいい。
子どもに無理やり手伝わせるのは断じてしてはならない。
「やらせてー。」という好奇心の範囲内じゃないといけない。
野遊ぐらい大きくなってくると、随分と持続力がついてきた。
一つの事に飽きると他の労働に切り替える。
一つの事を延々とやると必ず飽きる。
それは大人も子どもも一緒。
ただ、大人は「こんだけやっとかな。」と頑張れるけど、子どもの持続力は極端に短い。
外で「焚き物運ぶぞー、集合ーーー!」と僕が呼ぶと、長靴を履いて集まってくる。
僕が丸鋸やチェーンソーで切って、子どもたちが運ぶ。
よっぽど子どもたちが自分の遊びに集中してる時は僕も「集合ー!」の時間をずらせる。
でも大抵は暇な空気を見計らって呼ぶ。
マンガ読んでたりゲームしてるような時は必ず集まってくる。
うちにはテレビこそないけど、パソコンやゲームは自由にやってる。
子どもたち自身が、ゲームやマンガよりも外で労働する楽しさを知ってるというのもある。
でも、毎回必ずワクワクでやってるかと言うとそうでもない時もある。
毎日の薪での料理を子どもたちもしてるし、風呂に関しては大人は完全にノータッチ。
彼らの身体の中に、「薪の作業は必然」というものが染み込んでるんやと思う。
それは日常的に大人が毎日やって背中で見せてるからだ。
それを見て、「これはやっとかなな。」と納得してるんやと思う。
で、実際に身体を動かすと気持ちいい。
いつかのテレビの取材の時にも「野遊くんは鶏の世話とか薪の作業が嫌になったりせえへんの?」と聞かれて。
「そう思うこともあるけど、何かやりだすと、こう(大きな手振りで)楽しくなるんよね!」と言うてた。
へー、子どもでもそうなんやー、と感慨深かったのを覚えてる。
みんなで手分けして運ぶ。
にこちゃんも一輪車押したりしたくてしょうがないけど、自分でやろうとしてみて重すぎると理解する。
小さな薪を運ぶ時にはちゃんと出番がある。
ビワはコンポートにして真空脱気した。
これで常温保存できる。
あっこスイーツに使われるまで出番待ち。
ナスの初物が採れた!
何にしようかと悩んだすえ、厚揚げと炒めてショウガ醤油で頂いた。
強火で圧搾のゴマ油で炒めて、少量の酒と多めのショウガ。
何より大事なのは本醸造の美味しい醤油で味付けする。
季節を味わうってほんとに贅沢!!!
Posted by 陣 at 07:10│Comments(0)
│もらいもん