廃材天国HP

2013年07月27日

何でも自分次第や

パイプハウスの屋根の作業。
7/12ぶり。

http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e671842.html
前回のパイプハウスの作業。
その日に廃材天国HPの案内もしてる。
自給自足合宿虎の穴は定員6名のうち、3名まで決定してる。
後3名なので、迷ってる者は決意せよ。


全部隙間を埋め終えた。


端の仕舞はちょっと工夫が必要だった。


これで、やっとこさ下地が完成。

電線のリールの枚数も一応足りた。
どこに配置して残りが何枚で、とか全く計算しないので足りなくても何かで埋めればいい。
どうせ廃材は色々とたくさんある。

廃材天国内のどの建造物の工法も周到に前もって考えるという工程がない。
設計も図面もナシ。
後で、「最初に考えてたのと合わない!」というトラブルも発生しない。
何をやっても失敗がないので、気持ちが超楽。    

一つ一つ丸いのを置いて、間を埋める。
この繰り返しを延々と続けてると、こうして終わる。
キチンと。
正確に。
はお呼びじゃない。

不必要なのが分かってるのに「〇〇しないといけない事になってる。」みたいな事が多い。
法律や決まりって何のためにあるんだ?
少なくとも権力者のためにあるのではない筈。

今回の参院選の争点にもなった、憲法改正だってそう。
元々、権力者に暴走させないために安々と変えられるようにしてある。
そのハードルを下げようとした訳やから。
結論はさすがに2/3には達しなかったので、そう簡単にはいかないよう。

それでもTPP参加で、一般的な生活を送ってる者には益々大変になってくる。
給料は上がらないのに物価は上がり、医療や教育も益々エグいことになる。
今までの価値観的に、慎ましく真面目に生きてる者ほど大変。
正直者がバカを見るようなことはあってはならないのだ。

だから廃材生活までいかなくとも、自分を解放して自由になるほど楽になれる。
その辺りのサジ加減は自分次第だ。
どうあれ、その設定は自分が決定してるのだ。
自分の人生の設定を変えることが出来るのは自分しかいない。
「スタートメニューからコントロールパネルに進み、、、。」と他人が教えてくれはしないぞ。

まあ、大変な状況になればなる程、「何とかせな!」という者は増える。
現にそう考えて、仕事や生活を変化させた者は多い。
これからの予備軍も含めると頼もしい数字になってくる。
それと逆行して、悶々と悩める者も増える。
更に、自分の事として考えられない「自己家畜化」も進む一方。

実はそんな客観的な捉え方をして騒ぐほどのことでもない。
「自分がどうしたいか?」だけだから。

今、政治や社会がそうあれ、自分の人生ぐらい自分次第で必ずよくなる。


午後から子どもたちの要望で釣りに行った。
夏休みで従兄のイッサが来てるので、みんなで釣り具屋に行く時点で超盛り上がった。
この子らにとっては人生初の釣り。


中々お魚は釣れない、、、。


先に近くで釣ってた高校生に色々と教えてもらいながら。


それでもダメなので、夕方場所を変えた。
一匹ぐらいは魚が釣れないとねー。


やっとのことで野遊がフグとアイナメの子を釣った。


イッサはガシラ。


この貴重な釣果は美味しく料理しないといけない。


と言っても魚が小さいので、全部唐揚げにした。
フグは皮と内蔵をキレイに取ると毒はない。
みんなで、釣った時の事をあーのこーの言いながら美味しそうに食べた。

こんな小魚3匹でここまで喜べる子どもたちを見てると、心底「自分次第」やと思えるね。
結果を気にして、マゴマゴするな!

やりたい事やれないというのも自分だぞ!!!


  

Posted by 陣 at 09:43Comments(0)採集

2013年07月08日

カブトにヒラタ

昨日は県内、まんのう町の「明治の学校木石」のオープニングイベント!
木の彫刻家の北添さんのアトリエに、天然石のトミーが一緒にやってるので「木石(きせき)」という名。

廃材天国もラフさでは群を抜いてるけど、ココもかなりラフ!
さすが、日本での生活よりも外国(主に東南アジア)での生活の長いトミーの作った場所。
北添さんも彫刻の作品はキチッとしてるのに、スペースの壁の作り込みなんかはかなりアバウトでいい感じ。
中々ありえないコンビかも!?

ウチはいつもの移動式ピザ窯での出店。
場所が分りにくいのと暑さの極まる中、たくさんのお客が来てくれた。
ピザの出店はこのイベントが最後で夏は予定を入れてない。
暑いと、薪で焼く窯もあんまし有難がられないからねー。

何とカメラを持って行くのを忘れて写真が一枚もない、、、。

トミーの仲間がたくさん出店してて、盛りだくさんで大盛況のイベントになった。
何より、嬉しいのは地元の年配客が多かった事。
田舎で店を開くにしろ住むにしろ、近所の人が理解してくれてナンボやからねー。


えー。
話は変わって、今年の二月に薪割り中に出てきたカブトの幼虫。

http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e626463.html
その時の日記。

それを土歩が丁寧に世話(霧吹きで水をかけたり)してた。


何と、ちゃんとサナギになった。


上の幼虫はしきりに動いてる。
下のサナギになりかけてるのは脱皮中。


このフタ付きのボックスの中にゴロゴロ居る。


更に、何と昨日ヒラタクワガタを廃材天国内で捕まえた。


全長60㎜のヒラタ!
野遊もコクワガタぐらいは捕まえたことがあるけど、こんな大物は初めて。
しかも自分ちで!


早速、PCでクワガタやカブトムシの事を調べ始めた。
興味が湧いた時に即座に調べられてええよねー。
柔軟な子どもたちにはPCのスキルアップもあっという間やろね。
近いうちに色々教えてもらえるぐらいになりそう。

大抵初めて来廃する者は、「こんな市街地にあると思いませんでした!」と驚く、廃材の家。
それぐらい今現在でも、近所には新築の家が増え続け、数十メートル先の交差点にセブンイレブンが出店が決まったような場所。

こんな所でまさか!?と思ったけど、カブトの幼虫は大量に積み込んである丸太が朽ちかけてる所に居た。
ヒラタも雑木が茂ってきたから来たのかもしれない。
クヌギにケヤキ、クス、、、様々な樹種の雑木を植えて、数年。


かなり木が成長してきた。


場所によっては道路から廃材の家が隠れる程になってきてる。


クヌギの木の下に自生してる小さなクヌギの赤ちゃん。

木の成長って遅いようで早い。
こうして改めて写真を撮ると、「もうこんなに大きくなったのか!」と感慨深い。

全国的に似たような構図の、市街化の進む地方都市の一つの丸亀にある廃材の家。
コンクリートやアスファルト化が進み、残された農地は化学肥料と農薬が蔓延する。
そんな所でも、600坪という微々たる土地に木を植え、草を生やしてるとそこには生き物の宝庫になるんやなー。
ウチの土地だけじゃなく、近所の休耕地ではフキノトウやツクシも採れるし。

田舎暮らしに憧れる者なら、必ず素晴らしいロケーションの大自然がいいに決まってる。
僕だって沢の水が飲めるような山の中の丸太を切り倒して家を建てたいとも思う。
でも、先祖代々のこの土地に廃材の家を建てて、今の自画杜撰生活を実現した。
これはこれで悪くはない。

無いものねだりで他に求めるな!
桃源郷は自分の中で実現できるのだ。

自分に自然を内包せよ!
そこから周りが自然回帰を始めるのだ!!!



  

Posted by 陣 at 08:29Comments(3)採集

2013年02月17日

ワカメの採集

ワカメ採りに行ってきた。


瀬戸大橋のかかる沙弥島に。


今の時期は大潮でも午前中がよく引くんだとか。


あるにはあったけど、まだ小さい。


カメノテが豊富にいた。


ワカメ採り用のカマでコロニーごとゴソッと採る。


これは陣笠という貝。
たくさんいたんで、何十個も採った。


採集だけでなく、海にいくこと自体が楽しい。


奥にしょうたくんがいる。
かなり深い洞窟。


帰ってから、親父の陶芸の窯用の薪割り機を借りて薪割り。

直径40㎝で長さ60㎝までの丸太なら割らずに焚ける自作薪ストーブ。
それより大きいのは斧で割ったりしてる。
さすがに、このクラスになると人力では無理。
このエンジンの薪割り機は22tという油圧のパワーでメキメキと割ってくれる。


こういう超デッカイのをためてたのを一気に割ってしまう。


夕方、友達の家に遊びに行ってた子どもたちが帰ってきて、運んでくれる。


カメノテとワケギの酢味噌和え。
これは絶品!

ワカメはサッとボイルして大根おろしとポン酢で頂いた。

瀬戸内海最高!!!

  
タグ :ワカメ

Posted by 陣 at 08:49Comments(0)採集

2013年01月06日

ビワの苗木が落ちてた

廃材天国は市街地郊外の開発の進む田園地帯にある。
近くに里山があるでもなし、美しい川が流れてもいない。

でもすぐ近所に、車の通らない昔の道があって、お地蔵さんのある場所がある。
その辺りには休耕畑があって、柿、ビワ、イチジクなどが勝手に成ってる。
果樹の下にはフキ畑が広がり、他の野草も採れる。
畑の持ち主は全く来ないので許可を得て、季節ごとに色々採ってる。

こういう風に持ち主が管理を放棄してる畑って以外とあるもの。
田舎の農家にはもれなく植わってる夏ミカンなども80%は収穫されずにほったらかしにされてる。
「採っていいですか?」と一言声をかければ、「余って困っとるぐらいやからなんぼでも採ってええで。」となる。

まず聞いてみる。
聞くのはタダだ。
聞きもしないうちから「まず無理やろな。」というブレーキを踏むな。

正しいブレーキの使い方。
軽トラ走らせてて、解体現場を見つけたら躊躇なくブレーキを踏む。
勢いよく「こんちはー!」と挨拶する所から。
そこで「アルミサッシが欲しいんですけど。」と交渉する。
「仕事の邪魔にならんようにするんならええぞ。」となればしめたもの。
自分の取りたいサッシの取り外し以外の作業も進んでやる。
そこで現場の職人以上に働いて、一目置かれるまでがポイント。
そうなれば「軽トラしかないんなら、ウチのダンプで運んだらええわ。」とか融通してくれるようになる。


にこちゃんと散歩中にその休耕畑でビワの苗木発見。
すぐにスコップを取りに帰り、廃材天国に移植する。


3本移植した。
600坪の廃材天国は広いようで廃材がひしめき、果樹をたくさん植えるには手狭になってきた。


こちらは備前の実家からもらってきたビワの葉と枝。

葉はホワイトリカーに漬け込み、ビワエキスにする。
これは薪生活では出番の多い、火傷の特効薬。
他にはオリーブオイルに漬け込み、ビワクリームの原料にする。
ビワエキスはアルコール抽出なので3ヶ月もすれば十分。
でも、ビワクリームの方は2年という時間を要する。
その後、蜜蝋を溶かして混ぜて、塗るのに丁度いいクリーム状にする。


そしてそして枝は細かく削って草木染めの染料にする。
どんだけ利用するんや!?というトコトンぶり。

こういう事のために3、4年前に植えてたビワが一本あっただけだった。
今回3本植えて計4本になった。
漬け込み系だけじゃなく、葉は頭痛や腹痛、腰痛の湿布としても使えるし。

他にも成り物系を色々増やしていきたいもの。
  
タグ :採集

Posted by 陣 at 09:39Comments(0)採集

2012年08月01日

サバイバルキャンプ

香川の角みたいな庄内半島。
その先端にある仁老浜にキャンプに行って来た。

岡山から姫さんが来てくれて、恒例のサバイバルキャンプ。
もちろん、お米や畑の野菜は持って行くけど、魚介類は現地調達。
薪も拾ってきて料理する。

姫さんは野草にも詳しいけど、元々海洋生物学の専門家。
学問よりもフィールドワーク重視でずっと海に入ってる。
僕も潜るスキルは彼女に教わった。
野遊やイッサが、素潜りに興味深々でやる気満々。


姫さんがちびっ子たちに素潜りの指導をしてくれた。
彼女は野草の先生でもあるし、海の先生でもある。  

子どもたちは姫さんに教わった潜りで、まずは海中のゴミ拾い。
先生の姫さんもたくさん集める。
砂浜では自治会の当番のおじいちゃんがクマデでゴミを集めてて、彼に「お願いしますー!」とゴミを渡した。
「すまんなー、ありがとう!」
「ところで、どちらから?」
「私は岡山からなんです。」
と会話が弾む。


にこちゃんも浮輪で沖の岩場まで行った。


大潮で沖の岩がいくつも顔を出して、野遊やイッサは教わったシュノーケリングでついてきた。
これはウミヘビ貝という小さな貝をオヤツに採ってる所。
活きてるのを食べるから美味い。


イッサが撮ってくれた。
瀬戸内海では島かこの半島の先端が割に透明度が高い方。


アワビ、サザエ、ベラ、ウニ、イガイなどを採った。
去年編み出した、イガイを開いて餌にしてチヌを寄せて突く技は成功しなかった。


採ったものの食べ方の講義を真剣に受ける。


丁寧にサザエの身を刺身にして殻の中に仕込んでる。
アワビの肝をすり潰して刺身と一緒に食べるのが最高。
キングオブ瀬戸内海!


ウニの手前はコノワタ(ナマコの内蔵)どちらも日本酒のためにあるような珍味。


これは僕も初めて食べた。
ナマコの精巣。
やはり、ザ・海の味覚。


もちろん、キャンプでも薪料理。
普段から薪料理なのに、砂浜で飯盒でご飯炊いたりするのを子どもたちは喜んでやってた。


ボイルしたイガイはゴマ油とニンニクでソテーして醤油を垂らす。


子どもたちはカレーに大喜び。
大人たちは海の幸とビールに感激。


夜はお約束の花火大会。


翌日、漁師さんの捨てたアイゴが浮かんでた。


お昼ごはんに薪で焼いた。


海水で茹でたパスタが最高。
海水と真水を半々ぐらいが丁度いい。
塩だけでなく、ミネラルがギッシリ入ってるんで濃い。
味付けは自家製ビン詰めのトマトソースを開けて混ぜるだけなので超簡単。


海の先生の姫さんが子どもたちに見せるために採って来たウミウシ。
他にも青や黄色と色んなのがいる。

このぐらいの少人数だと、準備も片づけもほんとに楽。
子ども達も色々出来るようになってきてるし。
毎年行ってたら、ヤスで魚採ったりも上手くなるやろ。

まだ夏は長いので、子どもたちがもう一回ぐらい行きたい言うかもね。
  
タグ :キャンプ

Posted by 陣 at 08:48Comments(0)採集

2012年03月19日

「姫さんの野草教室」本番

昨日はいよいよ「姫さんの野草教室」。


朝、集まって自己紹介姫さんのお話。


早速、採集。
廃材天国の入口を出たすぐの所からスタート。
ここは日陰でまだトウ立ちしていないナズナ(ペンペン草)があった。
根っこごと掘ってしまう時には必ず小さなのは残しておくようにする。
こういうマナーを守らないと、乱獲されるタラの芽のような悲劇が起こる。


これは不耕起の菜園の中。
何か分かるー?
これもナズナ。


このひっくり返してた植木鉢からは春のノゲシ。


椎茸の原木置き場にはセリ。


雨だったんで、みんな傘さして散策。


カラスのエンドウ。
こうやって、姫さんが採り方やその草の特徴を説明してくれながら。


ギシギシの中心の新芽の所はジュンサイのようなヌメリがあって珍味。


ここは廃材天国からほど近い休耕田。


今年になって新たにあっこちゃんが発見したフキノトウの群生地。


帰ってきて、みんなで採集した野草のお掃除。


みんなで野草料理。


姫さんのレクチャーを聞きながらポイントを学ぶ。


これは姫さんが持参してくれたウド菜(ウドとは関係ないけど、ウドの香りのする草)。
姫さんはこうやって、小さな単位で輪ゴムで留める。
こうするとたくさんある野草もスマートにまとまる。


姫さんの持参してくれた保存版の野草も並ぶ。
これはコゴミを塩漬けにしたものをコッチで塩抜きした。
豆腐マヨネーズにワサビを混ぜてつけるのが美味しい。


これは12月中に採って味噌漬けにしたフキノトウの新芽。
淡い苦味と香り高い逸品。


菊芋と種付け花のサラダ。


カンゾウの味噌付け。


カラスのエンドウのお浸し。


ツクシの甘酢。
砂糖を使わない淡い甘味がいい。


白和え


アケビの麹漬け。
中にはシソの実も一緒に漬け込まれてる。
アケビのホロ苦さと麹の甘さ、シソの実の風味が絶妙。


ノビルの球根の味噌マヨ、オーブン焼き。


ナズナの根のキンピラ。
ゴボウのそれとはまた違うこのキンピラは絶品。


これも予め姫さんが持参してくれた、フキノトウペーストのパスタ。
バジルのジェノベーゼのフキノトウバージョン。
フキノトウの風味とオリーブオイルがベストマッチ。


これはみんなビックリのタンポポサラダ。
器の重さに野遊もビックリ。


三つ葉と高野豆腐の卵とじ。
これも姫さんの野草料理の定番の一つ。
出汁の味と三つ葉の風味に醤油味の姫さんスペシャル。


これはそれぞれの野草のそのままの味を試すという「野草のしゃぶしゃぶ」。
12時から時計回りに、カラシ菜、ナズナ、ハコベ、ヨモギ、三つ葉、セリ、ノゲシ。


こんな感じでみんな順番でサッとお湯にくぐらせて出汁醤油で食べる。


姫さんに一通りの説明を聞きながらみんなで頂いた。

もちろん急に全部は覚えられない。
姫さん曰く、「自分の好きな草を一つから覚えて、それを採って食卓に乗せるのを繰り返しながら、段々増やしていくといい。」と。
なるほどー。

野草の旬はほんとに一瞬。
美味しく食べられてた草もちょっと大きくなればもう別物になってしまう。
例えば苦くて有名なドクダミも、花が咲いた後が強烈に苦いだけで、早めに採って乾燥してお茶にすれば非常に上品なんだとか。
姫茶もみんなに飲ませてくれたけど、10数種類の野草のブレンド茶。
昨日はセンブリをひと振りだけした上品な味。
ブッチャー(姫さんの旦那)が好きなのは超苦い仕様と、その時によってブレンドを変えるんだそう。
その為には常にいい時期のを乾燥してストックしておくとか。
今回食べたカラスのエンドウも、お茶にするには花の咲くころとか。

姫さんの下準備の労力は、「どんだけやねん!」と想像を絶する仕事。
これは毎日野に出て、毎日向き合ってるからこそできること。
彼女は「20世紀の原始人」と自分で言ってるけど、昔の人はあらゆる手仕事をコツコツとこなしてきたのが日本の文化。

何でも経験すれば当たり前に簡単に出来るようになる。
スペシャルなスキルでも専門性の高い特殊な技術でもない。
当たり前に生えてる草の採り方や食べ方を知って、当たり前に実践してる。
そこが姫さんの何十年のフィールドワークの賜物。
あっこちゃんは彼女の弟子と言ってもいいぐらいのレベルになってきてる。
僕はガサツに鎌でザザッと刈ったりしてしまうタチなので、どうも姫さんのような繊細な仕事には感動する。

要は自然に向き合う姿勢。
彼女の生き物と対等な目線での所作と、僕の泥棒のようなノリはまた別の世界。
これがお互いの違いの面白さ。
自分の素の姿で100%向き合えるのがいい。


これも昨日採ったのではなく、姫さんが採って乾燥しておいたタンポポの根。
煎ってタンポポコーヒーにする。
甘味のある最高に地味深いもの。


そのコーヒーと一緒にこのアケビのシャーベットがデザート。
初めてアケビの凍らせたのを食べたけど、ほんとに上品な甘さ。


急に春になり、薪ストーブも焚けなくなった。
昨日から廃材天国の中心にある「ステンレスカマド」での調理に切り替えた。
薪ストーブのように大きな丸太をドカンと入れる訳にはいかないけど、小さな薪も種類ごとにストックされてるので、快適に使える。
このカマドは我ながら超よく出来てて、毎日の料理にとっても使いやすい。

春の草たちを食べる日に薪ストーブから、このカマドに切り替えるタイミングの一致が面白かった。



  
タグ :野草

Posted by 陣 at 11:04Comments(0)採集

2012年03月18日

野草の達人、姫さん来廃

昨日は「野草教室」の先生、姫さんが岡山から来てくれた。
前日に廃材天国の近所を散歩して、野草の状態を見る。
彼女の住む高梁市は寒くて、こっちと状況が全然違うんだと。


姫さんファミリーの要望で野遊の手打ちうどんをして欲しいと。
さぬきの夢2000の粉を計る所から野遊担当。


土歩は自分のアイデアでジャガイモの炒め物を担当。


水回しも打つのも全部やる。


にこちゃんは小さな生地で挑戦。


外で薪で茹でて完成。


源がうどん作りには慣れてて、切った後の打ち粉の落とし方もプロっぽい。


何回も茹でるんで、釜揚げ、ザルと色々楽しめる。
フキノトウの天ぷらと一緒に。
薬味に四万十川の青海苔がかなりよかった。


うどんの後、女性人陣はみんなで野草の採集。
ノビルやナズナなど色々採ってきてた。


夕方にはゆかりちゃんも合流。
彼女の大根とヨモギの炒め物。


これもゆかりちゃん作、アシタバと糸コンニャクの和え物。


姫さんの持参したフキでオムスビ。


最近定番化してるカラシ菜の甘酒ドレッシング。


あっこちゃんの野草と豆腐のキッシュ。


生ワカメのポン酢和え。


豆とジャガイモのトマト煮。


姫さんの野草以外のお土産の「さくらチーズ」。
さくら餅のチーズ版で、塩漬けのさくらの花が乗って、葉でくるまれてる。


姫パンに乗せて頂いた。
さくらの風味がめっちゃ上品!


とっておきのヘシコも登場。

とりあえず、前夜祭ということで野草料理は軽目。
さあ、今日は午前中教室の参加者のみんなと散策して採集。
お昼が料理教室。
夜は野草料理で宴会。

姫さんが色々真空脱気した小瓶をたくさん持参してくれてる。
野草って、瞬間瞬間に食べられるタイミングが移り変わってゆく。
一回のパーティーで数十種類の料理を用意するためには、こういうビン詰め保存なんかを駆使しないといけない。
この草はどのタイミングで採って、どういう風に処理をして、どんな味付けにするか?
そこに姫さんの長いフィールドワークの経験の中で培われた感覚がバッチリ蓄積されてる。
何回も何回も繰り返すことでの改良が加えられ、姫さんのゴールデンレシピが出来上がってる。
これは買ってきた野菜で料理するよりも何倍も難しい。
10年以上も前から食べてる僕でも野草の名前間違えたりして、「おいーーー!」とよく突っ込まれてる。

今日も楽しみ楽しみ。

  
タグ :野草

Posted by 陣 at 07:13Comments(2)採集

2012年03月16日

「姫さんの野草教室」迫ってきたよー

3/18(日)は「姫さんの野草教室」

http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e525179.html
姫さんの紹介

http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e525497.html
こっちの日記の後半に詳細アリ

今、10人ぐらい参加の予定。
まだ若干名参加可能です!


昨日はロクロ三昧の日やったー。
3/28(水)~窯焚きなので、ラストスパート。
24日ぐらいから窯詰めなので、それまでに作り終わっとかないといけない。
今回は小さい穴窯での窯焚きなので窯焚きの日数も短くて5日間ぐらいを予定してる。

この間から書いてるように、備前焼の権威から離れただけでなく、香川の中でも県展なんか当然出さない。
公募展には何一つ出さない。
もう個展をしなくなってから久しいし。
今後することはないね。
日常の生活に使う食器をチョロチョロッと作るぐらい。

現在、12ヶ月のうちの1~2ヶ月ぐらいだけを陶芸の作業に充てる。
陶芸の売上げは年に2、30万とかかなー。
経費や労力考えてたら到底出来ない。
後は、廃材の家作り、田んぼ、畑、手作り加工食品作り、薪作り、と日常生活だけでも色々やることがたくさんあって喜ばしい限り。
食べるもん(食)と家(住)と薪(エネルギー)ぐらい自給して「食えない」ということは絶対にあり得ない。
食い物作ってて、食えないって冷静に考えてオカシイ。
自分の労力を現金化して、それで買い物して生活すると「稼ぎがないと食っていけない」という事に陥ってしまう。

移動式ピザ窯での出店もたまにある。
ピザ窯作りの講師も4月の終わりに入ってる。
最近はあっこスイーツの需要も高まったり、料理教室の要望もある。
何やかんやあるねー。

自分の一番やりたいことは、この自画自賛でテキトーな生活。
その延長でちょこっとずつ色んなことが小遣い稼ぎに繋がってる。
そんなんで成り立つ生活。
廃材天国での生活に一番労力を使いたい訳。
最近アチコチから声がかかるけど、一日一万円とかのバイトじみた仕事は断ってる。
賃労働はしない。
これは一軒目の廃材ハウスの生活から貫いてる。
言い方が難しいけど、安定収入がないことがかえっていい。
絶対にローンを組まないし、欲しいものは現金でしか買わない。

保険も年金もなくても、将来や老後の心配は全くない。
他人がどうやこうや言うたって本人がそう思うんやからしゃあない。
子どもに金がかかるって幻想もないし。
20代でこれ言ってても説得力ないけど、40前の家庭を持った親父が言うてるんやからねー。
とにかく僕よりもあっこちゃんの方が金や物欲からは解放されてる。
女性が解放されたパワーはヤバイね。

そもそも金を出してまで欲しいものが少ないんで、金がないから買えないという状況が発生しにくい。
廃材生活を12年もやってると、新車や新品に魅力を感じない。
金出して手に入るってのが当たり前過ぎておもしろくない。
解体現場で必要なものを何でも盗ってくるのにワクワクする。
自分で創り出すのはもっとワクワクする。
こういう生活経験が長いと、どこへ行けば欲しい廃材が手に入るかが分かってるからね。
それと、「〇〇がないかー。」とそこら中に声をかける。
世の中には捨てられてるものがゴマンとある。
必要な時に必要な場所や人に、その情報が入らないとただのゴミ。
それを掴むと宝の山。

ゴミで出来た家で毎日薪でご飯炊きながら、宝を得たと買ってに思いこんでるんやからお気楽なもの。
それは今でいう所の癒しとかユルユルとかでは到達しない血と汗の結晶。
クソ暑くても、極寒の中でもとにかく毎日廃材の家を作り続けるという作業の結果。
完成したって、この生活に休息なんてお呼びじゃない。

いやー、こうも次から次へととやりたいことがあって退屈しないのが最高!


  
タグ :野草

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2012年03月06日

姫さんの野草教室

野草の季節!
先日、フキノトウとツクシを食べた。


これは廃材天国内に自生してるハコベ。
ハコベはサッと茹でてお浸しが美味い。


ナズナ(ペンペン草)のこの白い根っこの皮の部分を剥いてキンピラにすると最高。


このトウ立ちした部分を見るとペンペン草って分かるやろ。
でも、これ以上トウが進むと、根も固くなって食べられなくなる。

野草の達人、岡山の高梁に住む姫さん。
僕らは彼女から色々と教えてもらった。

その姫さんを3/17(土)か18(日)に廃材天国に来てもらっての、「野草教室」を開く。
参加費3000円、先着順に受け付ける。
ちゃんと日にちが決まったらまたアップします。

というても、ここら辺りでは中々野草が少ない、、、。
「あまりたくさんの人数じゃないなら出来るかも。」ということ。
憧れの三つ葉やセリだって、生えてる所には山ほど生えてるもの。
野草が自生するにはその草に合った環境が整ってないと無理。
三つ葉やセリは半日蔭とか湿気の多い所を好む。

本当はそういう意味のいい環境の所に行って、教室を開いた方がいい。
それでも、こういう市街地郊外の全国どこにでもあるような環境でも、食べられる草があるという事の勉強になる。
ウチの近くでもフキやツクシやノビルが自生してるけど、大抵休耕田。
休耕田に化学肥料や除草剤を撒くこともないからね。
最も、除草剤は一番気をつけないといけない。
ウチの近所ならどの土地がよく除草剤を使われてるか把握してる。

一番の野菜との違いは、人間が育ててないという所。
「自然農法」の福岡正信さんの言う、「耕すことが悪い」というのは核心だ。
耕すから土の中の生態系のバランスが崩れる。
だから肥料をやらないと上手く育たない。
肥料で更にバランスを崩す。
その結果、病気や害虫がその崩れたバランスを整えるために現れてくれる。
あげくの果てには農薬を撒く。

そういう、負のサイクルをせっせと回してるのが農業。
だからこそ、不耕起、無肥料という自然農が注目されてる。
「奇跡のリンゴ」の木村さんを知らない人はいないように。

人間が自然をコントロールするということは不可能。
でも、自然のサイクルを学ぶことは可能。
そうやって自然農の実践者たちは試行錯誤してる。

この野草にしても、どの草をどういう方法で処理して、どういう料理にして食べると美味しいか?
姫さんのように何十年と、野に出て実践を繰り返してる経験しかない。
本やネットで勉強したってダメ。
こういう達人から自分の感覚を喚起させてもらう。
後は自分の経験での学び。

姫さんが採集した野草はキレイに束ねられ、処理も早い。
三つ葉と高野豆腐の煮浸しなんか、いつ食べても「これやーーー!」という彼女の味がある。
料理はレシピじゃないという究極がこの野草料理。
ちょっと、時期がズレたらもう別ものやからねー。
もちろん、彼女に半日教わったぐらいで出来るようにならんよ。
せめて、実践の導入だけ。
もちろんそれだけも意義は深いから開催する。
お楽しみにーーー!

  
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2011年08月16日

いつもと違うお盆

いつもお盆と正月はあっこちゃんの実家の備前と決まってる。
彼女は4人兄弟で、みんな集まる。

でも今年は、、、。
お父さんが食中毒になって、「みんなに来てもらっても、、、。」ということで延期にした。

備前の実家で合う予定にしてた高梁の姫さんに連絡して、急遽一週間ぐらい前に行った香川の海でキャンプすることに。
ウチの家族、源ファミリー、滋賀の妹ファミリー、姫、ブッチャー&海人、トウヤ+友達、児島の甥と姪+彼氏。
というウチら夫婦の若い層の親戚大集合+姫&ブッチャーファミリーでキャンプ。

高梁の姫さんと言えば、野草の先生&海の先生。
毎年、一度は彼女たちのファミリーとキャンプは恒例。
お米と調味料ぐらいは持参するけど、その場で捕れたものでのサバイバルキャンプ。
サザエやアワビ、岩牡蠣、ウニ、魚、タコはもちろん、ナマコのコノワタや海ぶどう、カメの手、、、。
もちろん自分たちが食べる以上には捕らない。
当たり前やけど、、、。
しかも、とにかく漁をするという姿勢じゃなくて、海で遊んでついでに少々の収穫物を頂くというスタイル。
今回、野遊とイッサも姫先生にシュノーケリングを学んだ。
大潮というのもあって、沖の岩場が浅くなる。
そこは珊瑚はなくても、海草、貝、魚の群れの住む豊かで美しい世界。
子どもたちはまだそんなに潜れないので、シュノーケルとマスクで浮かんでるだけ。
それでも、充分に楽しめる。
僕も10年以上前に姫さんに学び、海に対する恐怖感も卒業できて、素潜りの虜になった。
海の中を自由に泳いだり潜ったり、海草の様子、魚の群れ、ほんとに癒される。


前ノリで来廃してくれた姫さんファミリー。
もちろん、ミョウガ、エゴマ、野草を持参してくれての宴会。


にこちゃんも従姉妹のお姉ちゃんと楽しそう。


姫先生にシュノーケリングを習う野遊とイッサ。


トウヤと海人くん。


ウニの処理を見学中。
残念ながら、ウニの産卵は終わりつつあって、一番美味しい卵巣の部分はすでに痩せてる。
姫さんによると7月までに捕るとプリプリなんだと。


僕らが海で採集してる間には、ブッチャーが中心でパスタの準備。


若者グループもよく手伝う。

お昼ご飯の後は昼寝したり、また泳いだり、メイメイに楽しんだ。


姫さんがちびっ子たちと岩場で見つけた。
なーんだ?


美しいウミウシさん。
ウミウシだけでなく、アマモ(海草)のコロニーも幾つも出来てた。
よく来てた10年前よりも環境はよくなりつつあるよねー、と姫さんと喋った。


夕方、帰る前に捕まえたクロダイ!
45cm!!!
このクラスの魚は岩場ではよく見かけるけど、捕れたことはなかった。
胸ビレの下のカマの部分にヤスが命中した痕が見える。

高知のフクちゃんの所で水中を見ながらの釣りで学習した。
エサを用意すれば魚は寄ってくることを。
普通に潜ってても、ベラなどの小魚はすぐ目の前まで近づける。
でも、こういう大型の魚は警戒心が強くて近づけない。
特に今回、何度もこのぐらいのタイを見つけて、ヤスがかすめるチャンスもあった。
これはマジにドキドキでワクワク。
それだけに、高知での経験を思い出した。
まずイガイという大きな貝を捕る。
そのまま水中でナイフを突き刺してコジ開ける。
それを大きな岩と岩の間の通路のような所に置く。
後は潜って岩陰に身をひそめてひたすら待つ。
すぐにベラなどの小魚が超集まってくる。
息が続かなくなると出来るだけバックして上がる。
魚は上に動くものがあると敏感に反応する。
ましてや大きなタイなんかは超敏感やから、エサの貝から離れた所から潜って、岩の影に入り、上がる時も離れて上がることを心がけた。
何度もやってると、ドキドキの緊張感が薄れて静かに長く潜っていられるようになる。
すると!!!
キターーー!
小魚を蹴散らすように、ゆっくりと大きなタイが。
最初は警戒してるけど、ガツガツ貝を食べ始めたらこっちのもの。
夢中で食べてるからこっちには気づかない。
後ろからゆっくりと近づき、思い切り引き絞ったヤスで仕留める。
このスローモーションのような瞬間がたまらない。
ヤスを放つタイミングが一瞬早くても、一瞬遅くてもダメ。
その一瞬を掴むとヤスは大きな魚に命中する。
当然魚は超暴れるんで、カエシがついてても外れそうになる。
急いでヤスを海底に押しつけながらエラの所を親指をねじ込むようにして掴む。
ここで外れて逃げることもあるからね。
後は網に入れると、とうとうゲット!
この捕るまでのやり取りから得られる満足感が「生きとる」という感覚なんやと実感する。
縄文時代には1m級のタイを捕ってたそうやけど、単にタイを食べて満足するよりもこの一連のプロセスによって満足してたんちゃうかな。


若いメンバーの多いキャンプになった。
キャンプと言うてもデイキャンプで、この後廃材天国に帰ってワクワクの料理タイム。


クロダイの皮の湯引き、ポン酢和え。
一味唐辛子と柚子の皮がコリコリの皮を引き立てる。


捌くのも気持ちのいい超新鮮さ。
活きてる状態で捌くのは鶏でも全然気持ち悪いという感覚はない。
まだ、死後硬直にも至らないので、ちょっと捌きにくいぐらい。
大根のケンの代わりに大量のミョウガ。
醤油はカメビシの3年醸造で真っ黒けのプレミアム。


アラ炊きも養殖のタイを違うんで、霜ふりも必要ナシ。
純米酒を沸かして、タイと塩と醤油だけ。
砂糖はおろか味醂すら要らない。
絶品とは余計なものをプラスする必要のないこういう味のこと。
更に、海の中でやり取りをしてゲットしたという感慨深さも味わいの一つ。


魚料理ばっかしでもアレなので。
マンバと揚げの煮物。


一枚一枚唐辛子味噌を塗った、姫さんのエゴマ。


あっこちゃんとヨウコさんのコロッケ。


麹の効いたユカリちゃんのカラシ漬け。


姫さんの完熟トマトを「ヅケ」にした。
これは握り寿司にすると最高。


デザートにはマクロビアイスも!
砂糖、卵、乳製品ナシが超美味しい。
大人はラム酒をたっぷりかける。

ここまで完全無欠のディナーになるのは姫さんもそうやし、ユカリちゃん、ヨウコさんと大勢居るから。
自分たち夫婦とちびっ子だけではねー。
自画自賛で贅沢なご馳走は仲間と集まるこういう時にこそ実現する。
文字通りみんなが役割に従って動いた結果がご馳走になる。
いやはや、ほんとうにありがたい。





  
タグ :キャンプ

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2011年08月06日

自給自足キャンプ

車の改造もバッチリで、「いざ柏島!」と言いたい所やったけど、、、。
台風9号の影響で、現地の知り合いに電話したら、「うねりが出てて、透明度も悪いし、子どもさん連れなら難しいですねー。」と。


急遽、変更して、詫間の荘内半島の先端、仁老浜へ。
透明度は5、6mあり、超キレイやった。
今年の冬、ここの海水を汲んで帰って、塩を作ってみた。
それなりに食べられる塩になったよ。


ちびっ子たちが砂浜で遊んでる間、僕は沖の岩場に採集に。


沖の写真がなくて残念やけど、岩場の生態系はほんとに豊かそのもの。


大潮で、超引いてて、サザエ、タコ、イガイ、魚も捕れたね。
ここは僕にはホームグラウンド、10年以上前から年に何回かは訪れる。
当時、岡山の姫さんが教えてくれたように、そろそろウチのちびっ子たちにも岩場の魅力をシュノーケル付けて教えたいね。


常に潜りの人は来てるとはいえ、大きいサザエが撮れる。
もちろん小さなのは捕らない。


物怖じしないにこちゃん。
これは高級魚のアコウ。


紫ウニも山ほど居る。


にこちゃんの初ウニの感想は?
、、、、。
吐き出したー。
んで、僕が食べた。


一嵯にヤスの使い方を教える。


昼ご飯は持っていったお惣菜とオムスビ。
これは夕方のカレー作り。
泊まらないデイキャンプやけど、カレーを作る。
子どもたちは夕方に「腹減ったーーーー!!!」となるのが間違いないから。


土歩くんが火を起こして、料理。


市販のカレールーを使わないんで、スープカレー風。


オムスビが売り切れた後は、この間の出店の残りのピザ生地をナン風に焼く。


そのカレーを食べた後も、まだまだ遊ぶ遊ぶ。


アコウ、ガシラ、メバルの煮付け。
超新鮮なので、酒と醤油だけの味付けで抜群の旨さ。
捌く時にも新鮮なので、内蔵が全然臭くない。
これは当たり前やけど、大事なポイント。
ほんとに貴重な贅沢。


煮付けにする前の頭やヒレを無駄なく唐揚げに。
これも絶品。


サザエとイガイの紫蘇酢味噌和え。
これも日本酒にバッチリ!


箸休め&ちびっ子用のデカデカフライドポテト。
この採れたての男爵の揚げたては最高。


タコ刺し。
30秒だけグラグラのお湯でボイルした後、氷水で締めたタコは生の食感がグー。
紫蘇と生姜醤油で頂く!

と。
帰ってからは大人の酒の肴にウエイトが移るけど、それは当然。
この採れたての瀬戸内の上品な美味しさは捕った人にしか味わえない。
ほんと、自給自足冥利に尽きるねーーー!

結果的には高知行きがキャンセルで残念やったけど、ちびっ子たちにはキツイ長時間のドライブも無く、近場のこんなにも素敵な所で一日遊べたのがラッキー。
まだまだ夏休みは長いので、もう一回行って、野遊と一嵯にどん引きの岩場の魅力を味わわせてやりたいねー。
自給自足キャンプは何家族かでワイワイというのが楽しいんやけどーーー。
やっぱり、狩猟採集はDNAに刻み込まれてる訳やからね!
子どもたちよりも大人が一番楽しんでる!!!
  
タグ :キャンプ

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2010年09月23日

独活の花のてんぷら

今日は高知は大豊町へ。
「移住者文化祭」なるものに出店。
IターンやUターンで移住して、起業してる人たちが出店するお祭り。
ウチは移住者ではないけど、土佐町のお菓子屋「ポッチリ堂」から誘われて。

ポ「陣くんの親父さんの窯って確か大豊にあったがよね?」
僕「そうやで。」

という事で「大豊でも焼き締めの焼き物をしてる。」という縁で出店することになった。


仕込みをしてると夕方、丸亀を拠点に活動してる「TJV」という異業種のジョイントグループのTさんとSさんが訪ねて来てくれた。
今度のどくんごのテント劇と手作り市に出店してくれる。
それにどくんごの宣伝を買って出てくれたのが嬉しい!

Tさんは「はんだま」という琉球野菜を無農薬で育ててる。
Sさんは店舗を持たない個人の中古パソコン販売。
「COllabo Style」というアカウントでツイッターもされてる。
ウチのPCよりもずっとハイスペックのでも1~2万であるんやって!?
もちろんアフターサービスもバッチリだそう。
こういうありそうで中々無い仕事って、みんなからありがたがられる貴重なもの。
早速僕も色々教えてもらって、勉強になった。

彼らが居るうちに、今年初めての独活の花の天ぷらをした。
野草の先生の高梁の姫さんが持って来てくれて、移植してた。
野草パーティーで60品もの野草料理を披露する彼女は基本的に天ぷらはしない。
天ぷらにするとどれも同じようになるからね。
でも、彼女が唯一天ぷらにするのがコレ。


独活の花


あの独活の独特の風味が天ぷらにしても上品に香る。


これがはんだまという野菜。
葉の表が緑、裏が紫という鮮やかなもの。
アントシアニンが多いんやろね。
ツルムラサキを食べやすくしたような味。


魚の大空の「メッキ」という鯵の中でも身が固くて刺身に向くもの。
朝、物々交換してくれた。


はんだまを鯵に沿えて、生姜醤油で頂いた。
この鯵は初めて食べる食感で非常に美味しい。


  
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2010年07月12日

ウコギ

久々に岡山から姫さんが来訪。
野草好きのゆかりちゃんも来た。

僕とノブくんは高瀬の河野さんの所に行ってて、9時過ぎに帰る。
帰ったら、野草料理を残してくれてた。

今回の目玉は「ウコギ」。
野草パーティーで60品とかの野草料理を作り出す姫さんもこのウコギは初めてと。
岡山でも県北の中国山地自生してる野草。
ほんのりとした苦味の中に上品な香り。
野草料理にはやっぱり純米酒ですな。

これがウコギ

姫さんの野草料理は天ぷらはしない。
天ぷらにすると確実に美味しいけど、どれも同じ味になってしまうからね。

これはタラの芽。
このお浸しもオツなもの。

他にもキャラブキやワラビの保存系、山椒の花の塩漬け、と細かい品がズラリ。
山椒の花なんかほんとに繊細な味。
こういう仕事は「時間がない。」「ヒマがない。」「めんどくさい。」と言うてると一生できない。
こういう事こそが貴重で贅沢な手作りの生活。
自分で作らない限り味わえない。
まさに金では買えない贅沢品。
こういう事を生活の中心にドンと据えられるような設計をしないといけない。
難しいぞーーー。
  
タグ :野草

Posted by 陣 at 08:25Comments(0)採集

2009年07月04日

海に行ったら当然こうなるよね

今年、初海。
アララトさんの本拠地、坂出の瀬居島へ。

いつのキャンプでは狩猟採集ながらも料理のグレードを上げる為にかなりの重装備になってしまう。
今回は車を止めてから10分も急な山道を歩くと、アララトさんのプライベートビーチだそうで、なるたけ軽装備に。
まあ、デイキャンプなんで、お弁当、ビール、日除け、シュノーケルぐらい。
ケンちゃんは貝類を獲る気満々。
僕はウェットスーツにウエイトは諦めたんで、子どもと遊ぶモード。

まさにプライベート!
砂浜がいい感じに広がる両サイドにはそこそこの岩場があって、子どもも遊べて、タープも張れて、大人は漁も出来るバッチリのロケーション。

早速子どもたちとケンちゃんは磯だまりで小さなエビやカニ、ダマ(ちっこい巻貝)なんかを獲り始める。
軽く岩場を歩くと、隙間には陣笠(松笠貝)、ムール貝(ムラサキイガイ)、がたくさん。
亀の手の巨大なコロニーは見るだけでも美しい。
おおっと、、、。
ステンレス製のアワビ起こしはおろかマイナスのドライバーさえない、、、。
急いで山道を戻って車を物色すると、なぜかチェーンソー用のマイナスドライバーとレンチが合体した工具発見。
これで僕が陣笠とイガイを獲ってる間に、アララトさんが沖を廻ってカヤックで到着。

野遊は去年の無人島キャンプでアララトさんに仕込まれてるんで、ターンなどもスマートにこなして中々うまい。
僕も土歩くんを乗せたりしてしばらく遊んだ。
海の自転車って感じで、水面をスイスイと飛ばせるのが超気持ちいいー。
あっこちゃんも少し乗ってた。

僕とケンちゃん、アララトさんがシュノーケルでそこそこ獲ったものを焚き火を起こして玄米オムスビと自ビール。
装備がなくモチベーションの上がらない僕とは対照的に、ケンちゃんはシュノーケルとマスク以外は丸腰で、でっかいイガイ、サザエ、ウニ、といろいろ獲ってくれた。
僕もマイナスドライバーの発見で、出遅れながらも陣笠やイガイは獲った。
アララトさんがまあまあの大きさのアイナメをヤスでゲット。
それらを焚き火で焼きながらのビールとムスビはほんと最高。

子どもたちに埋めてもらって砂浴もしたよ。
最初は気持ちいいんやけど、だんだんとチクチク痒くなってきて我慢できなくなった。
それでも30分以上は入ったかな。
正式な砂浴ってどうやるんやろー。

夕方は早めに切り上げてアララトさんのヤポネシ屋へ。
元々漁村のヨロズ屋だったという店を改装したちょこんとした佇まい。
駄菓子や砂糖が現役で売られてる。
その横にステンレスのダブルシンク、干物用の真空パックの機械、冷凍ストッカーなどが置かれてる。
でもそれよりもアララトさんが明らかにエネルギーを注いでるのが分かる、店の前に置かれた大きな岩笛。
店内にもたくさん置かれてる。
自然の石に貝が出す酸で穴の開いた石、これが岩笛。
楽器嫌いの僕でもすっと音が出る。
実は吹奏楽とか笛の経験者の方がキレイな音が出にくいそう。
既に300個も収集してるそうで、ヤポネシ屋のサイトでも徐々に売れてるそう。
http://www10.ocn.ne.jp/~veeten/yaponesia/shop/shopindex.html

僕とあっこちゃんはアララトさんとこへ遊びに行くのに、奥さんのウツサさんの事がどうしても気になる。
しょっちゅう廃材天国のイベントや他の祭りでも一緒になるんで、何とかヤポネシ屋が繁盛まではいかんでも、そこそこ干物などが売れて生計になったらいいのにな。
でも、そこがうまくいなかいのがいいという達観した本人。
どうも僕はこの非論理的な生き方のおじさんから学ぶ所が多いし、リンクしてる部分がたくさんあってとても不思議。

お互いに面白がってるからいいのかもしれんね。

夜はお約束の貝パーティー。
イガイのトマトソースは最高。
陣笠、サザエはケンちゃんが刺身にしてくれた。
ほんと海で遊んで海の幸尽くしはこたえられないねー。












野遊が漕いだカヤックに乗ってて寝てしまったにこちゃん。


これが岩笛  

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2009年04月30日

手段と目的、どっちがどっち?

二階の工房も後一息や。
昨日もしょうたくんと作業を進める。
3つあるサッシのうち、一つだけ窓が足りない。
6枚必要な所、5枚、しかも2枚は割れてる。
ガラスは新しいのを入れればええけど、窓枠自体がないと困るんで随分探した。
廃材天国内には見つからなかったんで、サッシ類のストック場所である一軒目の廃材ハウスに探しに向かう。
折角行くんならしょうたくんと筍も掘ろうとツルハシを持参。

久しぶりの廃材ハウスは草ボウボウでサッシたちも草に埋もれてる。
一通り探すも目的の窓枠はない。
しょうがないんで、筍堀りに山へ入る。
もう大きくなりすぎた筍を折りながら、地面から出るかどうかの先の白いのを探す。
まだ結構いいのが見るかるんで必死に掘りまくる。

この「探す」という行為はとてつもなく楽しい。
見つかった時の「やった!」という気持ちは何者にも代えがたい感動が湧き上がる。
素潜りでサザエやタコを見つけるのも同じ。
狩猟採集をしてきた血がDNAに入っとるんやろか。
この「採る」とか「獲る」という行為は目的よりも手段そのものが楽しいんよ。
今年もたくさん筍もろたけど、やっぱし自分で採るのは一番楽しい。
お金がかからんとかは実は二の次でその「手段」そのもの、要するにプロセスが最も重要なんよね。
プロセスを体験するのがワクワクする訳やから、そこには「しんどそう」とか微塵も思わんし、全く躊躇なし。
現代人の僕らはとかく頭で考える事を教育させられてきたから、ほんとに直感でワクワクする事を躊躇なくするのは中々難しい。
でも、いったんやり始めたら雪だるま式にどんどん加速していくんよ。
それが廃材天国が実現する「やりたい放題」のノーブレーキ状態。
自分の中で「やりたい」気持ちと「怖い」気持ちが綱引きしてて前に向いて進む訳ないぞ。
まあ、進みたくないんならそんでええけど、、、、。

そこそこ筍も採れたんで、窯の周りに竹が進入してきてるのを駆除する。
元々、窯を作る為に竹を伐採して斜面を整地したんで、そこへ向かってまた地下茎はどんどん伸びてくる。
窯にはトタンの屋根があるんで、その屋根が竹で覆われないように周囲の竹を切って、新しい筍も折って徹底的に駆除する。

またこれが竹を切るのが楽しくて、、、。
 またそれかいなー、、、。

結局窓はなかったんで、何か新しいアイデア考えよ。

筍を茹でてるとこ。
皿で重しをして筍が浮いてこないように。

  
タグ :狩猟採集

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