廃材天国HP

2013年02月03日

3Kだからこそ楽しめる

ここの所、香川は暖かくて最高気温が15℃とか。
塩釜の窯作りの作業は超快適。


前日に打ったステコンの上に墨を出す。


しっかりした既存のコンクリートにも墨を出す。


残すコンクリートの境目をダイヤモンドカッターで切る。
180㎜の刃のグラインダーでギャンギャン切る。
道具がいいと作業が気持ちいい。


奥もキチンとカットする。


細かい所まで解体とハツリも終わり、墨も出したので、これからの作業が見えてきた。

解体や耐火レンガをカットするような作業はいわゆる「3K」と呼ばれる「危険、汚い、キツイ」作業。
廃材建築も3K。
その大変な労働をワクワクするエンターテイメントと捉え得るのはなんでか?

今までやったことのない、「どうやったやるんやろ?」、「出来るんかな?」という不安から、「おっ、こうすればいいんか!」という閃きや発見によって、開拓していくような所にワクワク感が起こる。
で、やってるうちにどんどん自分のスキルもアップして更にできるようになる。
この「出来るようになる」プロセスがとっても楽しい。
特に廃材建築の場合、測量、デザイン、土木、大工、左官、内装、設備、、、とあらゆる業種の工事を全部自分でやってしまう。
一つ一つの工事や作業が専門的にやろうとするととてつもなく深いのに、全部をプロ級に掘り下げるのは至難の技。
だからこそいいのだ。
やることが一杯あるってことは終わりがない。
だからいつまでも楽しめる。

分業化が進むのが面白くない根本だ。
餅は餅屋という意味では陶芸家は作品作りだけ。
窯は築炉職人に作ってもらう。
窯の建屋は大工さんに建ててもらう。
それでは自分の出番は作品作るだけになる。
それが飽きる根幹なのだ。

色々やってると、常に勉強やし、常に挑戦の連続。
この現在進行形のリアリティーが楽しいのだ。

昨日の180㎜のダイヤモンドカッターのような作業が超楽しい。
振動、轟音、粉塵にまみれてても、実は自分自身はクールな瞑想状態。
ハイなトランス状態になって楽しくない訳がないじゃん。


家では子どもたちがプチ廃材建築で基地を作ってたみたい。
  
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Posted by 陣 at 11:07Comments(0)