廃材天国HP

2012年07月14日

トリ小屋完成を見ずに、もう鶏さん来た!

トリ小屋作り2日目。
朝起きてすぐ、野遊も土歩も「トリ小屋作ろー!」と大張りきり。

昨日の朝、「今日一日あれば出来るよな。」と思って、県内の自然養鶏の生産者の方に電話。
「2、3羽でいいんで、鶏を分けて欲しいんですけど。」
「明日は予定があって、ダメやけど今日の夕方ならいいよ。」と。
「じゃあ、今日お願いします!」と即決。

この方は「自然卵養鶏法」の中島正さんの理論に基づいて実践されてる。
「自然養鶏」=「中島正」
「自然農法」=「福岡正信」のような、創設者。

中島正さんの著書には「都市を滅ぼせ」という名著がある。
何十年も前から脱原発なり、脱バビロンシステムを唱えられてる。

「自然養鶏」の定義は概ね
「平飼い」(広々とした鶏舎の地面で飼う、一坪10羽未満)
「自家製飼料」(クズ米、米ぬか、魚粉、牡蠣ガラなどを使い、抗生物質や女性ホルモン入りの配合飼料は使わない)

ゲージでギュウ詰めにして、ストレスで病気になるから餌に抗生物質を入れるという、経済効率一辺倒の飼い方とは全く別。
今の養鶏場は鶏インフルエンザを生み、数十万羽の鶏を生き埋めにした「アサダ農産」とどこも似てる。
ウインドウレス(窓ナシ)、24時間点灯(鶏は寝ないで餌を食べ続ける)、エアコンで温度管理、餌やり、採卵はベルトコンベアのオートメーション。
7階建てのゲージで、40㎝ぐらいの仕切りに2羽入れられてる。
その理由は動けないから、食べる事と卵を産むことだけに特化させるため!?
どこも、数万~数十万という単位。
よくあれから鶏インフルエンザ出ないと思うけど、役所からは消毒、殺菌という指導が徹底されてるそう。

卵ってアトピーの的のようなイメージがあるけど、それは不自然卵の中の化学物質に反応してるんやと思う。
スーパーの卵で平飼いの自然卵は滅多とみかけない。
プレミアム卵で有名な「ヨード卵光」のようにゲージ飼い、配合飼料だけどヨードを入れてあるというのは全然違う。
DHA配合とか、名前だけの「大自然卵」とかばかり。
「ヨード卵光」は変にブランド化して高いので別として、それ以外は値段が目安。
10個で400円から500円。
このぐらいが平飼いで飼料にもこだわった卵の平均値。
産直や自然食品屋に行かないとね。

普段、ウチでは肉や卵を常食しないけど、いいものをたまに食べるのは問題ない。
その判別法は「飼い方」と「餌」。
不自然な環境で、薬漬けにされる動物虐待を支持するのも嫌やし。
虐待とは命の尊厳を無視する、経済システムに組み込むこと。


腰袋つけて、インパクトでビス打つ。
野遊は随分上手いけど、土歩もかなり慣れてきた。
荒く枠を作れば金網張ったらええかなと思ってたけど、ちびっ子の活躍ぶりにオール丸太で作ることにした。
前日に横に入れた丸太に縦の格子を入れていく。

途中からの雨で合羽来ての作業。
それから、瞬間的やったけど、凄い豪雨で家の周りを奔走。
雨に当たるといけない物をしまったり、樋や溝の点検。
川のように流れる溝さらえが楽しい。


小雨になったんで、作業再会。
電動工具は使えないぐらいには降ってたんで、針金で細い丸太を留める作戦に変更。

雨で思うように進まなかったのもあるけど、夕方までには間に合いそうにない。
当初はパパッと手軽に作ろうと取り掛かったトリ小屋作り。
ちびっ子たちのモチベーションの高さに触発されて、思わず僕もディティールに入り出したのもある。

やってるウチに面白くなって変更に次ぐ変更ってのはしょっちゅう。
そこれもこれも、設計図ナシ、計画性ナシ、ある廃材での「直感&即興」の廃材建築ならでは。


どっちにせよ、鶏は夕方引き取りに行く。
なので、本小屋が完成するまでの仮小屋を作る。
パレット持って来てビスで留める。


塩ビの廃材ナミ板置いて10分もかけずに完成!
こういう急展開にも、廃材建築はめっぽう強い。


夕方、満濃町の養鶏家の鶏舎を訪ねた。
定番の平飼いのスタイル。


別の場所ではヒヨコが育てられてた。


PHFコーン(ポストハーベストフリー)、米ぬか、煮干し、牡蠣ガラ、EMボカシという自家配合の飼料。
魚粉じゃなく、煮干しというのが凄い!
伊吹島まで行って、クズのいりこを分けてもらえるように交渉したんだとか。
こういう餌だと、ヒヨコは半年近くかけて大人になる。
大手の完全配合飼料だと、肉にする鶏だと2ヶ月で出荷。
一軒目の廃材ハウスではヒヨコから飼ってたから分かるけど、2カ月言うたらまだピヨピヨ言うてるからねー。


2、3羽の予定が、「5羽ぐらい持って帰ったら。」と。
う~ん、あっこちゃんがまた色々言うかな、、、。

どっちにせよ、鶏さん来たんやからこっちのもん。
卵産んでくれるし、殺したての最高の肉も食べられるし!!!

餌やりは最近の風呂焚き同様、当番表を作って、野遊と土歩が交代でやろうとミーティングが為されてるみたいやし。
子どもたちも、僕がやるのを見て捌き方なんかあっという間に覚えるやろしね。




  
タグ :自然卵

Posted by 陣 at 05:40Comments(2)自作