廃材天国HP

2012年07月09日

お神楽

久しぶりのイイ天気だったんで、家の周りをチェックしてた。


廃材の母屋の前の大きな軒の柱。
この二本だけが電柱じゃなくて普通の梁なので松。
ちょっと腐って来つつある。


こんな感じで痩せた所に雨が入って、金槌で叩くとコンコンというまだ大丈夫な所と、ポコポコと不安な音の所がある。


廃材ソーラーの乗ってる軒。

まだ柱ごと取り換える程でもないけど、このまま放っておくとマズイ。
トタンで覆うのが手っ取り早いけど、オシャレじゃないし。
柱に漆喰を塗るのは廃材天国には上品過ぎるかな?
とか色々考える。
販売禁止になってるの劇薬の防腐剤クレオーソートも持ってはいるけど、子どもたちが頻繁に通るし菜園もある場所には使いたくない。


で、とりあえず、コーキング!
水が入るとマズイ所には、何はともあれシリコンコーク。
廃材建築とは切っても切れない素晴らしい素材。


遠目には全然気にならない。
というか気にしない。
まず全体が廃材でグチャッとした雰囲気なのと、こんなに細かい所だけを普段マジマジと見たりしない。
もちろん、この柱二本そのものが常に横降りの雨に晒されないように何かで覆いをする必要はある。
それなりにアイデアは思いつきつつある。


夕方出店から帰ってきたあっこちゃんの残り物で晩ご飯。
左から、車麩の揚げ煮、漬けものサラダ、玄米キッシュ、たま先生のキーマカレー、それに玄米ご飯を盛っただけ。
今回から、この車麩のようにお惣菜を単品で販売するようにしたみたい。
スイーツばっかしでは自分が飽きるし、マクロビスイーツでさえ頻繁な味見は作る本人の負担になるからだと。


ピーナッツクリームと穀物珈琲の珈琲ゼリー。


タルト系も余って子どもたちは大喜び。
余ったものを家族が食べても体に負担にならない。
これがウチの出店のコンセプト。
砂糖や添加物がないのは当然として、市販の味に追いつこうとする「やりすぎ感」はご法度。
かと言って、味もそっ気もない訳ではない。
その辺りがあっこスイーツの研究の成果。
もちろん、パティシエの美しくて甘いスイーツとは似て非なる全くの別物という前提。


夜は地域の氏神様の神社のお神楽。
ウチの実家が頭屋(祭りの世話役)が当たって、庭には神社のノボリが立ってる。
親父は紋付き袴で、朝から神社に出向いた。

丸亀市金倉町にある「八十主(やそすか)神社」の祭りは春、夏、秋と年に3回。
獅子組や神輿の出る秋の祭りが派手だけど、春や夏の祭りは地味にとり行われる。


段々夜も更けてくる。
宮司さん率いる神主さんたちが祝詞を奏上して、氏子の健康と繁栄を祈願する。


巫が天照大神が御隠れになって、ウズメノミコトが裸になって、、、という神話の一連のストーリーを漫才形式で喋ってくれる。


猩々の舞い。
この後客席に降りてきてお酒を振る舞う。
にこちゃんは怖がってた、、、。


最後にまた神主さんたちの舞いと祈祷。

アメノウズメノミコトが裸になって踊り狂ったのが祭りの原点とされてる。
今の再稼働反対でみんな湧いてるのもなんか似てる。
やっぱり祭りが必要なんやねー。

そんなに大勢ではないけど、地域の人たちが来てる。
エンターテイメントのない昔はこういう年に何度かの祭りが楽しみやったんやと思う。
その中で神話にふれたり、地域のみんなとの付き合いがごく普通にできてた。
ここ金倉町はイオンにゆめタウン、新興住宅と様変わりしつつある。
でもまだ、こういう神社の行事や地域のしきたりが残ってる。

この神社を中心として、農に関わる生活。
祭りの段取りのために集まったり、田んぼの水利の事で集まったり、同じメンバーで営々と生活していく訳。
こういう小さな文化圏の中で経済圏が成り立ってたんやろし、またそうなっていきたいもの。

大手優遇、経済優先からのシフト。
それは遠いどこかに理想郷を求めてエコビレッジを建設するんじゃない。

大都会以外の農村は日本中大体こういう感じ。
そこに人が戻り、生活が戻れば大丈夫。

絶望してるヒマはないぞ!




  
タグ :神社

Posted by 陣 at 09:52Comments(6)イベント