廃材天国HP

2009年09月03日

廃材天国鉄工部門の手応え

おととい完成したルーフキャリアに色を塗る。

まずは溶接した部分のカスとかを丁寧に削ったり叩いたりしてキレイにする。
細かいゴミをコンプレッサーで吹き飛ばす。
そして、キャリア本体に仮に吊るす為の針金をつけてチェーンブロックで吊るす。
こういうのは子どもは大好き。
「やらせて、やらせてー。」と野遊と土歩くん交代しながらガリガリガリガリ。
塗装しやすい高さにもっていってOK。

色は車の色と同じ白の塗料を塗るんやけど、まず錆び止めの塗料から。
アングルは錆び止めの塗装済みのだったんで塗る必要はないが、脚の部分や溶接して錆び止めが剥がれた部分は丁寧に塗る。
特にうちの車は雨ざらしやからねー。

そこで、、、。
廃材建築とメチャクチャライフで、一体どこまで丁寧にやるのかがポイントになってくる。
言ってみれば錆び止めまで必要ないと言えばない。
でも素人仕事なだけに、あっと言う間に錆びてきて車までまっ茶色になるのもねぇ、、、。
一応自分の「やったな。」という満足感を得る所までは持っていかんと。
究極的にはその指標しかうちの作業にはないという結論。
家本体にしたって、構造計算も耐久年数も全くの???状態。
自分が納得するかどうか?
それは強度や使い勝手に加え、仕上がりの味や美しさ、どこまで丁寧にするか?にも言える。
結構セルフビルドの家が雑誌に取り上げられてたりするけど、めっちゃキレイ。
プロ顔負け。
もちろんそれはその人の好みやからすばらしい。
うちはわざと火事の焦げた木を使ったり、すぐボロボロになるだろう薄い廃材で屋根を葺いたり、カンナなんかあてなかったり、わざと水平じゃなくしたり、、、とそもそもプロ顔負けは目指してない。
だからプロも自分の価値観の範囲を外した上で「すばらしいねー。」と言うてくれてる。
それが廃材天国全体が「作品やね~。」と言われるゆえんやろね。
技術があるからとか、お金があるからとか、そういうものがないからという理由とは全く別の「嗜好」に尽きる。
キレイにしようとすればホームセンターで新品の木を買って、それなりのプロの使う道具を揃えて、忠実に施工すればなんとかはなる。
僕の場合はどうしてもアート系出身なのと、この廃材建築とオルタナティブ生活をやってるうちに作業そのものにワクワクするかどうかにウエイトが移ってきた。
初めてうちに来て一緒に作業した人は「はよ終わったらえんかいな?」と思うかもしれん。
もちろん事実、僕の中で無駄で必要のない丁寧さは全てオミット。
木材の寸法が合わなければチェーンソーでガリガリ削ったりね。
あたかもメチャクチャやってるみたいやけど、その即興性を持つ瞬間の作業に僕の嗜好性のベクトルが向いてしまう。
何かややこしいな。
とにかく、よりオモロイ事、ワクワクする事がしたい訳。

特に今回は鉄工や溶接の絶対的な技術的な壁とゲリラと言えど職人である田村さんにかなりの部分やってもらったんで、割とマトモな仕上がりになった。
やっぱり一番は積載性という機能重視やからもちろんOK。
農業用のプラスチックのコンテナが10個以上載るからねー。
僕は何でも「目一杯」という傾向があるんで、気をつけんとね。
物理的に軽い軽のバンの頭の上に陶器なんかの重いものをどんどん載せるのはよくないよね、うん、よくないぞ、そうしよう。

夕方、錆び止めが乾いたのを見計らって、白の塗料を塗る。
これで完成。
後は乾かして取り付けや。

ほんとはいろいろ遊びたかったんやけど、、、。
あんまし鉄板や鉄筋のおかしな形のをくっ付けまくっても車検に通らんかったり、危なかったりしてもアレなんで、、、。
廃材天国の鉄工部門はオイオイ進化させていくとしよう。
鉄というまだ加工に慣れてない素材やけど、これからどんどん慣れていくに従って、余裕を持って自由な加工が可能になる。
それは粘土や木材で実証済みなんで、後はやるだけ。
この、「後はやるだけ」って響きもしょっちゅう使うけど大好き。
いやいや、楽しみ楽しみ!






  

Posted by 陣 at 06:25Comments(0)廃材ハウス