廃材天国HP

2009年12月20日

四次元パーラーあんでるせん

15日は前々から予約してた長崎のあんでるせんへ。
廃材天国を訪れた何人もから噂は聞いてた。
「とにかく凄いから絶対に行ってくださいよ!」と。

天草からフェリーで長崎に入って、バスで諫早まで。
そこからJRでハウステンボスの近く、川棚で降りる。
駅から降りるとすぐあった。
単なる田舎の駅前の喫茶店という感じ。
店の中に入っても、ほんとに昔からやってるごく普通の喫茶店。
20人ぐらいが喋りながら待ってた。

ここはあくまでも喫茶店。
コーヒーなり、カレーなりを注文して、その後でマスターの技が見れるというスタイル。
コーヒー代やカレー代以外のお金もとらない。
全国から毎日たくさんの人が予約をして押しかけてきてる。
僕も一ヶ月近く前から予約をしておいてた。

「マジックでもトリックでもなく、超能力でもない。」とマスター。
「皆さん宇宙と繋がってますからねー。」
「宇宙というプロバイダは24時間使い放題でタダですからー。」
と軽くて、ジョークを交えながらのショー。

ネット上であんでるせんの悪口を言う書き込みがあるけど、実際に目の前でアレを見て書いてるんなら、科学とテレビに洗脳されすぎの賢い現代人。
僕は20代の頃から波動の江本さんの本やアーユルベーダのディーバック・チョプラ、量子力学なんかもちょこちょこ読んでる。
旅の間、稲田さんのソマチッドの本と九州大学の高尾さんの量子水理論の本を読んでたのもあって、すぐに目の前の現象に納得がいったね。
波動理論や量子力学も読みやすい形の本もあるから、ちゃんと勉強した方がええよ。
もちろん、東洋哲学と同時進行でね。

千円札の中に50円玉を貫通させたり、5円玉の中に輪ゴムを通したり。
「これは固いと思うから固いんですが、柔らかいと思えばこうなるんです。」
と、お客さんに確認させたキリンラガーの瓶を雑巾を絞るようにグニャグニャにしたり。
後はお客さんに、マスターの思念を送ったりするやりとりも凄かった。
あるお客さんの誕生日を当てるのに、電卓に4桁の数字を入れていってくださいねー。
と5人ぐらいのお客さんにランダムに打ち込んだ数字を足し算していって、最後に出た数字が誕生日になってる、とか。

後、トランプを広げて、10秒下さいね、と言った後、伏せてお客さんに持たせて、全部言い当てたり。
ルービックキューブを8秒で6面揃えて、もう一つ出したのをお客さんにバラバラにさせて、揃った方のをバラバラの方と全く同じバラバラに揃えたり。
これはまさに超能力とかじゃなく、どうも理数的というか、論理的な頭脳の持ち主みたい。
将棋の数十手先まで読むみたいな。
実際にルービックキューブは「ここからだと35手ですね。」と言ってやってみせてくれたりした。

2時間たっぷり、いろんな技を披露してくれた。
ほんとに目が点というか、ただただ驚きの連続の現代の常識では在り得ないショーの合間で彼の一番言いたい部分のトークも挟みながら。
男と女は違いますからねー、とかの夫婦や恋人の話。
向き不向き、仕事の話。
倫理的な話にも聞こえるけど、目の前の在り得ないショーと、やたら詳しい芸能情報にギャグにノリ突っ込みしながらの、あくまで軽いノリ。

何せ11時に来てくれと言われて、ショーは2時過ぎてから。
あの、当たり前の喫茶メニューなんか全くいらないと思うのは僕だけちゃうと思うけど、、、。
でも、これを20年続けてるマスターはやっぱし凄いよね。
絶対にテレビにも出ないらしいし、お金儲けにしない所が本物の証。

行ってよかったね。
わざわざ四国から長崎にその為だけに行くのは大変やけど、九州まで行く機会があるんなら絶対に一日余分に取って、川棚駅までいくべきやね。
子ども達がもう少し大きくなったら連れて行きたいねー。
  

Posted by 陣 at 10:07Comments(0)

2009年12月20日

天草塩の会

在郷美術館の廃材天国展が終わって、月曜日14日。
いつも塩を送ってもらってる、天草塩の会の松本さんを訪ねた。
折角行くんやから、ちらっと行って、仕事の邪魔になりながら30分喋ってもしょうがない。
丸一日、手伝って、塩作りの作業を体験するモクロミで。

笑平くんは月の半分ほど、ここで作業を手伝ってる。

松本さんは天然塩の代名詞、伊豆大島の「海の精」で若い頃、塩作りに入られたそう。
高知の「美味海」などもそう。
海の精で一キロ1000円、高知の美味海は1500円ぐらい、天草塩の会の「小さな海」も1000円。
伯方の塩、赤穂の天塩、シママースなど、一キロ300円クラスのはメキシコなんかの輸入岩塩を溶かして、国内でにがりを添加したもので、完全には自然塩とは言えない。
何が一番違うのか。
JTの精製塩は99、9%が塩化ナトリウムなのに対して、本物の塩は80%ぐらい。
後の2割は鉄分、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラル分。
人間の身体は自然の生き物やから、別々にサプリメントなんかで取り入れてもバランスしない。
例えばカルシウムを大量に取り込むと、バランスを崩して、骨のカルシウムが逆に出て行くような事も起こる。
自然のものをホールで取り入れる事が一番早いし、完全。

海の精が大規模化し始めようとした頃に松本さんや高知でやってる人たちは、経営に疑問を感じてそれぞれ独立されたそう。
今、松本さんの「小さな海」の需要は高く、生産量が追いついてない状態だとか。
それでも生産量を増やすつもりはないと。

やぐらの間に寒冷沙を張って、その間に海水を循環させて濃度を高めて17%ぐらいになった「かんすい」を天日塩はポリカの温室で自然に蒸発させる。
もう一つは釜で焚く「せんごう塩」の二種類。

最初、夫婦二人で、型枠作りから始めて、かんすいのタンクを作ったり、作業場、やぐら、と全て手づくり。
もう天草で始めて20年が経つそう。
地域の自治会長なんかもされて、年配者の信頼も得てる。
こないだも書いたけど、毎日毎日、朝から晩まで労働する人には田舎の年寄りは絶大に信頼する。
こういう一から自分自身で取り組む姿勢がないと、田舎暮らしは無理。

この日は台風でやられて壊れかけの小屋の解体。
笑平くん、しょうたくん、井桁くんも一緒に作業。
早めに片付いたんで、松本さんの家にお邪魔して純米大吟醸の酒と焼酎で宴会。
クサヤ、カラスミ、オバイケ(鯨の皮の脂)と、日本酒には最高の肴で、一期一会の宴やった。









  

Posted by 陣 at 08:35Comments(0)