2009年12月18日
窯作り2日目
天草の窯作り、2日目。
一日目の半日で柱が立ち、梁も一つ上がってた。
2日目は2本目、3本目を乗せる。
元のコンクリートの不足を流し込む作業も同時進行。
最後の仕上げは仮枠を組んで仕上げる。
3本の梁に、真ん中に3本柄を立てる。
柄立ての切り妻という、ごくオーソドックスな構造にした。
柱が丸太で、梁は角。
柄も角材で、筋交いは丸太というデザイン。
もちろん全部丸太の歪んだ材でしっかりと組み込む、伝統の在来工法はほんとに日本人のド変態スーパー芸術やね。
解体現場なり、解体の材に美しい筆の文字で「3寸上」とか「2寸下」と書いて、墨付けして刻んでるのには「う~ん、変態やなー。」と毎回唸ってしまうよね。
入母屋のコーナーなんか、何本の木を組み合わせとんねんっ、という極めつけ芸やもんね。
天草でもそういう材を見つけて、一同ため息やったね。
まー、それはそれとして、、、。
その美しい伝統工法の材をチェーンソーでバラバラにしてビス留めして、あっと言う間に小屋を作ってしまえる。
贅沢というか、全く逆の捉え方で同じ材を扱う。
これはたまたま今の日本の贅沢三昧で、貴重な材を産廃に捨ててる現状があるから。
この日も皆でじゃんじゃん動いて超気持ちのいい、仕事になったね。
この晩は塾生で笑平くんの友達の井桁くんの家に世話になった。
塾頭に差し入れして頂いた新鮮な鯵を三枚に下ろした刺身に、熊本大学地球村を立ち上げた時からの同士、クッシーがオーガニックのほうれん草、水菜、春菊、小松菜を持って来てくれての鍋パーティー。
連日の美味しい天草の焼酎でしぶとく呑んだねー。
井桁くんも、全くのIターンで天草に入り、古い家を安く借りて、田んぼを作りながら服を製作してるコアな若者。
熊本のクッシーと天草の若者が繋がったのも有意義やったね。
クッシーの有機農業の根幹のさわりも聞けて勉強になったしね。
ビバ天草!



一日目の半日で柱が立ち、梁も一つ上がってた。
2日目は2本目、3本目を乗せる。
元のコンクリートの不足を流し込む作業も同時進行。
最後の仕上げは仮枠を組んで仕上げる。
3本の梁に、真ん中に3本柄を立てる。
柄立ての切り妻という、ごくオーソドックスな構造にした。
柱が丸太で、梁は角。
柄も角材で、筋交いは丸太というデザイン。
もちろん全部丸太の歪んだ材でしっかりと組み込む、伝統の在来工法はほんとに日本人のド変態スーパー芸術やね。
解体現場なり、解体の材に美しい筆の文字で「3寸上」とか「2寸下」と書いて、墨付けして刻んでるのには「う~ん、変態やなー。」と毎回唸ってしまうよね。
入母屋のコーナーなんか、何本の木を組み合わせとんねんっ、という極めつけ芸やもんね。
天草でもそういう材を見つけて、一同ため息やったね。
まー、それはそれとして、、、。
その美しい伝統工法の材をチェーンソーでバラバラにしてビス留めして、あっと言う間に小屋を作ってしまえる。
贅沢というか、全く逆の捉え方で同じ材を扱う。
これはたまたま今の日本の贅沢三昧で、貴重な材を産廃に捨ててる現状があるから。
この日も皆でじゃんじゃん動いて超気持ちのいい、仕事になったね。
この晩は塾生で笑平くんの友達の井桁くんの家に世話になった。
塾頭に差し入れして頂いた新鮮な鯵を三枚に下ろした刺身に、熊本大学地球村を立ち上げた時からの同士、クッシーがオーガニックのほうれん草、水菜、春菊、小松菜を持って来てくれての鍋パーティー。
連日の美味しい天草の焼酎でしぶとく呑んだねー。
井桁くんも、全くのIターンで天草に入り、古い家を安く借りて、田んぼを作りながら服を製作してるコアな若者。
熊本のクッシーと天草の若者が繋がったのも有意義やったね。
クッシーの有機農業の根幹のさわりも聞けて勉強になったしね。
ビバ天草!
2009年12月18日
天草から帰ったよ
17日ぐらいに帰る予定が、早めて15日に帰って来た。
それが、14日に土歩くんが、廃材天国のすぐ前の交差点で事故に遭って、救急車で運ばれた。
野遊が横の信号が赤になったのを見て「行け!」と。
そこは時差信号で、野遊が見た信号の逆はまだ青。
たまたま、すんごく慎重なドライバーの方で、常に黄色で止まる人でよかった。
ちょっと頭は打ったけど、2日間の入院で済んだ。
MRIで脳に出血はあったのと、鎖骨が折れたのと。
でも、出血も少しで止まってるし、大丈夫そう。
最近、「不幸中の幸い」が多いなー。
子ども達にはかなり、いい学びになったやろね。
大人もこういう事を想定して運転せんとね。
黄色で加速するドライバーなら土歩くんはまず生きてないやろし。
ほんとによかった、、、、。
えー。
熊本は天草。
新幹線、特急、バスと乗り継いで、遠かったーーー。
5日の土曜日の朝出て、着いたのは暗くなってから。
まず、今回のNPOでのピザ窯作りの講師として誘ってくれた「天草在郷美術館」の笑平くんに迎えに来てもらって、いつも塩を送ってもらってる「天草塩の会」の松本さんの所へ。
10年に一度の「新釜披露パーティー」。
陶芸やパンを焼くのは「窯」。
カマドにかけるのは「釜」。
要は土や煉瓦で造った焼く場所が「窯」で、鉄なんかで出来た水や料理を入れるものが「釜」。
結構、この違いって浸透してないよね。
塩を煮詰める大きな鉄の大きな釜は、塩で傷むんで、10年に一度は新調するそう。
県外からもたくさんお客さんがきてて、僕も宴会に参加。
完全に本物の塩作りなんで、地元の人でもコアな人が集まってて面白かったね。
僕は瀬戸内の大アナゴを持参して炭火で焙って、超大好評を得た。
三線の若者が居て、褌ダンスは僕と、笑平くん、しょうたくん。
しょうたくんも笑平くんに誘われてこのNPOの塾に参加してる。
その日は笑平くんの家に泊まって、日曜日は「NPOグリーンライフ天草」へ。
しっかりした事務所や宿泊施設も備えるNPOで、国のお金なんかで回してるそう。
今回の企画「アグリビジネス起業塾」というのも農水省からの委託事業。
何と、3ヶ月も天草に滞在して、半農半X的な田舎暮らし体験をする。
実際に、すでに天草にIターンで最近入った、若者や、今後天草に移住を考えてる参加者も居た。
20代から60代までバランスよく、15人程。
塾生は何と、毎月6万程の現金をもらいながら、様々な体験が出来る。
今、こういう事業がたくさんあるんやって。
まあでも、NPOの職員という「人ごと」的な立場と、本気で移住まで考えてる塾生とのギャップや塾生同士の温度差など、いろいろな問題もありながら、と中に入ればいろいろあるわな。
とにかく、ヒモ付きはダメダメよん。
国の金なんかアテにするな!
そら、そんな金もろてしもて「自分のやりたい事とちゃう!」と主張したって通らんよ。
そんでも僕の任された7日から11日の5日間のプログラムは充実したね。
「ぼさっと人の作業を眺めるのはNGよー。」とかハッパをかけて、思いっきり動いたからねー。
15人の力は凄いねー。
一ヶ月も続けたら、床や内装までやって、人の住める家なんか楽勝よね。
こういうイベントじみた体験で「出来るんや!」という感覚を掴めたらええよね。
でも「みんなでやったら出来る!」と、腰の引けた姿勢ではダメ。
「何がなんでも、一人ででもやってやる!」という腰を据えた気迫がないとね。
そうやって、毎日毎日、来る日も来る日も、朝から晩まで労働し続けるなら、田舎のおっちゃんからは確実に認められる。
そしたらどんどん、情報やモノ、具体的な手伝いまで、いろいろ世話をしてくれる。
そうして僕も一軒目の家や窯を14ヶ月で完成させた。
という、今までの僕のやってきた廃材ライフの話、今の廃材天国の話、自分で手づくりする食の究極の豊かさの話、と月曜日の午前中はみっちり3時間喋った。
プロジェクターで写真を見せながら。
しょうたくんからも笑平くんからも別々に「陣さん酒呑んでないですよね。」と後で聞かれた。
まあ、思いっきり熱く語ったという事で、、、。
話はそれでおしまい。
塾生からの質問タイムもなしに、午後からは思いっきり作業開始。
とにかく5日間でピザの窯の入る東屋と窯本体、そしてコンポストトイレ作りやからねー。
まずは山と積まれた廃材の仕分けと掘っ立ての穴堀りを同時進行。
埋め立て地でガラガラの固い地面で、難航するも何せ15人やからねー。
60㎝程掘って、丸太を差込み、3本の控えに杭を打って固定。
この工法は始めに水平を出さなくていいんで、早く出来る。
廃材素人建築の王道やね。
あまりにも固い地盤で、すり鉢状に広く掘らざるを得なかったんで、流し込むコンクリートの量が凄く大量になる。
NPOの塾頭が最高で、いろいろ道具を持ってる地元のおっちゃんという感じで、近所の土建屋からダルマ(コンクリートを練る機械)を借りてきてくれた。
こういう人を見方につけんとねー。
柱は3m感覚で6本。
3m×6mの東屋。
初日は6本の柱と一つだけ梁を乗せる所まで。
立てた柱の根元に細長い角材を添わせ、水平機を当てて水平を出す。
その印から上にいくらと計って、チェーンソーで飛ばせば、柱の丸太の上の面の水平が出る。
続く





それが、14日に土歩くんが、廃材天国のすぐ前の交差点で事故に遭って、救急車で運ばれた。
野遊が横の信号が赤になったのを見て「行け!」と。
そこは時差信号で、野遊が見た信号の逆はまだ青。
たまたま、すんごく慎重なドライバーの方で、常に黄色で止まる人でよかった。
ちょっと頭は打ったけど、2日間の入院で済んだ。
MRIで脳に出血はあったのと、鎖骨が折れたのと。
でも、出血も少しで止まってるし、大丈夫そう。
最近、「不幸中の幸い」が多いなー。
子ども達にはかなり、いい学びになったやろね。
大人もこういう事を想定して運転せんとね。
黄色で加速するドライバーなら土歩くんはまず生きてないやろし。
ほんとによかった、、、、。
えー。
熊本は天草。
新幹線、特急、バスと乗り継いで、遠かったーーー。
5日の土曜日の朝出て、着いたのは暗くなってから。
まず、今回のNPOでのピザ窯作りの講師として誘ってくれた「天草在郷美術館」の笑平くんに迎えに来てもらって、いつも塩を送ってもらってる「天草塩の会」の松本さんの所へ。
10年に一度の「新釜披露パーティー」。
陶芸やパンを焼くのは「窯」。
カマドにかけるのは「釜」。
要は土や煉瓦で造った焼く場所が「窯」で、鉄なんかで出来た水や料理を入れるものが「釜」。
結構、この違いって浸透してないよね。
塩を煮詰める大きな鉄の大きな釜は、塩で傷むんで、10年に一度は新調するそう。
県外からもたくさんお客さんがきてて、僕も宴会に参加。
完全に本物の塩作りなんで、地元の人でもコアな人が集まってて面白かったね。
僕は瀬戸内の大アナゴを持参して炭火で焙って、超大好評を得た。
三線の若者が居て、褌ダンスは僕と、笑平くん、しょうたくん。
しょうたくんも笑平くんに誘われてこのNPOの塾に参加してる。
その日は笑平くんの家に泊まって、日曜日は「NPOグリーンライフ天草」へ。
しっかりした事務所や宿泊施設も備えるNPOで、国のお金なんかで回してるそう。
今回の企画「アグリビジネス起業塾」というのも農水省からの委託事業。
何と、3ヶ月も天草に滞在して、半農半X的な田舎暮らし体験をする。
実際に、すでに天草にIターンで最近入った、若者や、今後天草に移住を考えてる参加者も居た。
20代から60代までバランスよく、15人程。
塾生は何と、毎月6万程の現金をもらいながら、様々な体験が出来る。
今、こういう事業がたくさんあるんやって。
まあでも、NPOの職員という「人ごと」的な立場と、本気で移住まで考えてる塾生とのギャップや塾生同士の温度差など、いろいろな問題もありながら、と中に入ればいろいろあるわな。
とにかく、ヒモ付きはダメダメよん。
国の金なんかアテにするな!
そら、そんな金もろてしもて「自分のやりたい事とちゃう!」と主張したって通らんよ。
そんでも僕の任された7日から11日の5日間のプログラムは充実したね。
「ぼさっと人の作業を眺めるのはNGよー。」とかハッパをかけて、思いっきり動いたからねー。
15人の力は凄いねー。
一ヶ月も続けたら、床や内装までやって、人の住める家なんか楽勝よね。
こういうイベントじみた体験で「出来るんや!」という感覚を掴めたらええよね。
でも「みんなでやったら出来る!」と、腰の引けた姿勢ではダメ。
「何がなんでも、一人ででもやってやる!」という腰を据えた気迫がないとね。
そうやって、毎日毎日、来る日も来る日も、朝から晩まで労働し続けるなら、田舎のおっちゃんからは確実に認められる。
そしたらどんどん、情報やモノ、具体的な手伝いまで、いろいろ世話をしてくれる。
そうして僕も一軒目の家や窯を14ヶ月で完成させた。
という、今までの僕のやってきた廃材ライフの話、今の廃材天国の話、自分で手づくりする食の究極の豊かさの話、と月曜日の午前中はみっちり3時間喋った。
プロジェクターで写真を見せながら。
しょうたくんからも笑平くんからも別々に「陣さん酒呑んでないですよね。」と後で聞かれた。
まあ、思いっきり熱く語ったという事で、、、。
話はそれでおしまい。
塾生からの質問タイムもなしに、午後からは思いっきり作業開始。
とにかく5日間でピザの窯の入る東屋と窯本体、そしてコンポストトイレ作りやからねー。
まずは山と積まれた廃材の仕分けと掘っ立ての穴堀りを同時進行。
埋め立て地でガラガラの固い地面で、難航するも何せ15人やからねー。
60㎝程掘って、丸太を差込み、3本の控えに杭を打って固定。
この工法は始めに水平を出さなくていいんで、早く出来る。
廃材素人建築の王道やね。
あまりにも固い地盤で、すり鉢状に広く掘らざるを得なかったんで、流し込むコンクリートの量が凄く大量になる。
NPOの塾頭が最高で、いろいろ道具を持ってる地元のおっちゃんという感じで、近所の土建屋からダルマ(コンクリートを練る機械)を借りてきてくれた。
こういう人を見方につけんとねー。
柱は3m感覚で6本。
3m×6mの東屋。
初日は6本の柱と一つだけ梁を乗せる所まで。
立てた柱の根元に細長い角材を添わせ、水平機を当てて水平を出す。
その印から上にいくらと計って、チェーンソーで飛ばせば、柱の丸太の上の面の水平が出る。
続く