廃材天国HP

2009年12月19日

天草のピザ窯完成

天草でのピザ窯作りは古い記憶になりつつあるんで、一応書いとこ。

2日目で東屋の構造は出来てて、3日目の朝トタンを葺いて東屋は完成。
同時に、ピザ窯の土台に入ってた。
今回は4方を廃材の角材で囲み、中に土を入れて土台にする事にした。
中が土なら火事になる心配もない。
ただ、人数もたくさん居たし、180×180cmの大きなものにした。

雨で作業は難航したけど、東屋が完成してたんで何とかなったね。
この日は本拠地を鹿児島に置く、テント劇の劇団「どくんご」のメンバーも来てくれて、手伝ってくれた。
陣さんに会いに来ましたー、って、鹿児島から4時間もかかったんやって。
嬉しいねー。

大体、この3日目に土台自体は形になった。
さすがは15人パワー。
中に入れる土だけでも一輪社に何十杯運んだか数え切れんもんねー。

で、4日目には窯もちゃんと完成。

3日目の夜は「天草在郷美術館」の笑平くんの奥さんの実家の親父さんの「いこい陶芸」で呑んだ。
コアな親父さんで、薪の陶芸家で釉薬物専門。
瀬戸黒のぐい呑みで呑む純米酒は「最高やったねー。
しかも親父さんの採ってきたキノコをツマミにして。

4日目はNPO所有の宿泊施設で塾生たちと持ち寄りで宴会。
そこには再度熊本からクッシーが来てくれた。
「風流」(かざる)という出張の蕎麦屋をしてるジュンさんを連れて。
これがまたコアな人で、10割の本物の蕎麦を手打ちする。
四国に来る機会があったら、廃材天国でも店を開いて欲しいねー。


最後の5日めにはコンポストトイレも完成。
無事にNPOの依頼した仕事も美しく完成して終える事が出来た。

でもね。
終えられたのは「こういう風にしないといけない」という枠が僕の中にないから。
実は、窯を作った粘土も粘性の低い使いづらい粘土やったし、コンポストトイレも条件的にかなり厳しい面はあったんよ。
でも、常に僕は「設計図を書かない」のと「完成度を求めない」という究極にフレキシブルな姿勢で臨むからその場その場で対応できるだけ。
これをプロみたく、何日かかろうとクオリティーはこんだけ上げたいとなると、工期は延びるし、予算は膨らむし、とトラブルの元になる。

だってさー。
廃材利用で完成度もクオリティーもクソもないっちゅうの。

何が、廃材建築のメリットか言うて、正式にキレイな仕事をせんでも「別にこれでええやん」とう姿勢でOKな事。

この後は天草在郷美術館ので「廃材天国展」。
土日に天草での、僕の陶芸の作品の展示と、廃材天国の建築中の写真や、今までのテレビに出たDVDの映像の公開。
少ないながらも来てくれたお客さんには「こんなんで生活してる奴がおるんか。」という事実は見てもらえた。

天草在郷美術館でも当然、来たお客さんと宴会に突入。
やっぱり、本気で本音をぶつけ合って、手づくりのツマミと呑む天草の焼酎は最高!
酒を呑むという行為は本質のぶつけ合いという事やね。
もちろん、酒なんか呑まなくても、僕は相手さえよければ常に本気モードで語るけどね。

26歳で2人のちびっ子が居て、年収6、70万で、家賃2万を払ってやっていってる笑平くんはまさに笑いの勢いでなんとかなってる感じ。
いやいや、僕も一軒目の廃材建築のなりふりかまわずに突っ走ってた頃を思い出したね。

ホントに天草に縁あって、仕事だけじゃなくこんだけの出会いを頂いたことは心底ありがたいね。
ほんとによかったーーー。







  

Posted by 陣 at 23:45Comments(0)イベント