廃材天国HP

2013年06月29日

自分労働

28日から植え始める。


六角定規で碁盤の目にマーキングが出来てるので、各自自分のペースで植えられる。


子どもたちも張り切って植える。


こんな風にペースが違っても、回転式の定規のように待たなくていいのがいい。


一枚植え終わって水を入れる。
苗が大きくてしっかりしてる。


二枚目の田んぼもメイメイ好きなところから植えられる。

僕は昨日も一日中六角定規を回してた。
ずっとやってると結構きつい。
それでも、一日半で3反全てにマーキングできたので、後は植えるだけ。


こういう超ガッシリした苗。

籾蒔きも田植えも去年とほぼ一緒なのに苗の生育が全然違った。
こういうのは気候の問題やろね。

去年までの回転式定規でワイワイ言いながらも楽しいけど、今年の「自分のペースで出来る」というのはほんとにいい。
泥の中を歩いて苗を一本ずつ取り、植えていく。
延々とこの繰り返し。
回りの時間が止まったかのような自分だけの時間。

自分の中は平穏な空気で満たされる。
陶芸のロクロ作業、菜園の草取り作業、井戸掘り、ハツリ作業、薪割り、、、。
全ての作業に共通するのは「自分のペース」。
「一日でよりたくさんの労働をこなそう。」というのが折角の美しい労働を台無しにする。
量より質なのだ。

しかし!
ゆっくり、のんびり、ダラダラ、とやってても楽しくならない。
自分がノッてくる、ワクワクするペースというものがある。
アドレナリンかベータエンドルフィンか分らんけど、やってるうちにハイになる。
これが「自分のペース」なのだ。
気がついて顔を上げると、「おおーー、こんなに植えたんか!」と感慨深い。

上質の労働。
それは自分自身にしか分からない。
「はよせな!」
「こんなんじゃダメだ!」
「もっと、もっと!」
という、させられる労働から、自分主体の労働。

一人で静かに黙々と続けるそれは極めて心地の良いもの。
自分の内面に入るちょっとした旅でもある。
そこで起こるあらゆる事象に対する自分の気持ちの変化で、自分の状態が丸分かりになるとも言える。
「失敗したー!」
とかで、イラついてるうちはまだまだ。
そのうち何が起こっても、クヨクヨ考えたり、イライラしたりしなくなる。

これがシャンティーでクールな「自分労働」なのだ。


  

2013年06月28日

六角定規始動

さあ、いよいよ田植えだ。


弟の源や妹の雅が参加するのは28日からなので、27日に六角定規を始動させてみた。


こんだけマーキングできれば十分に分かる。


とりあえず田んぼ一枚やってみた。


これが去年までの定規。
この辺りでは昔からこのスタイル。

今までの定規の「くるっと回転させる動作」と「横の人に合わせる」というこの二つから解放される。
しかも、植える動きが「バックから前進に変わる」。

この3点はかなり大きな変化。
毎年手植えで田植えをしてる者としては、革新的に楽になると確信する。
六角定規での印の付き具合も使ってみて上手くいくことが分かったし。


苗取り作業も並行して始める。
今年の苗は全部と言っていいぐらい分ケツが進み、巨大サイズになった。

このメリットはジャンボタニシに食害されないという所。
ウチの田んぼには10年近く前からジャンボタニシが繁殖するようになり、みんな苗の食害に悩まされている。
機械植えの苗は小さい。
それで水が深いと水面がらいくらも出ない。
その部分を食われる。
このような立派な苗だと食べられようがない。
こういう安心があると、ジャンボタニシは除草作業の有力選手として最高なのだ。
実際に、ウチの田には除草作業ナシでヒエ一本生えない。

無農薬と化学肥料ナシは割と簡単。
止めればいいだけ。
でも、草だけは稲よりほこると大変。
除草剤不使用が簡単に実現するのは非常に助かる。


親父とお袋、にこちゃんが担当。

今日から植え始める。
2、3日やってるので県内の人でやってみたい人は来てね。
  

2013年06月27日

ボアシチュー

前半の空梅雨とは打って変わって、梅雨らしくていい。

あまり間を開けずに降り過ぎると、夏野菜の根が傷むのが心配。
人参もちょっと痛んできたし。


雨でも、鶏の世話は土歩の仕事。
大人がイチイチ言わなくても、自主的にやってくれる。


パンケーキ作り。
さぬきの夢の粉、自家製酒粕、自家製甘酒、自然海塩、というシンプルな材料。
後は水で固さを調整する。
鋳物のフライパンで薪の熱というのがじっくり焼けていい。


ミニのがかわいい。

雨で暇なので、早くから晩ご飯の仕込みをすることにした。
先日ラッキョウをもらいに行った時に焼き物と物々交換した猪肉を解凍した。
「土歩、猪の料理何かリクエストあるー?」と聞くと、「ビーフシチュー!」と。

猪肉は市販の牛肉とも豚肉とも違う。
何の肉でも部位によって、性質が全然違う。
特に野生の猪肉は脂がくどくない。
脂ののったバラやロースは焼き肉が旨い。
脂身のないモモは串カツにすると最高。
そういう使い分けは他の肉と同じ。

今回はモモ肉を煮込みにすることにした。


小麦粉を炒ってブラウンソースの素を作る。


ひたすら混ぜながら炒る。
土歩だけでは疲れるので時々交代しながら混ぜ続ける。


そうしてると野遊が学校から帰ってきた。


更に炒る。


もっと炒る。
焦げつかせないように猛スピードで混ぜ続けないといけない。


このぐらいで最終段階。


最後にオリーブオイルを入れて炒めて完成。


畑の人参が悪くならないうちに使いたかったので丁度よかった。
ジャガイモも今回のは超ミニサイズなので丸いまま使えてカワイイ。

こういう材料はブラウンソースを炒りながら、奥のサブ熱源で炒めてた。
炒めた猪肉と野菜に赤ワインをドボドボ入れて、水とローリエを入れて煮込む。
味付けのポイントは塩をしっかり入れる。


欠かせないのが真空脱気してあるこれら。
トマトソースとみかんペースト。
隠し味には3年醸造の濃い醤油でキマリ。


ロケットの葉をあしらって完成!
玄米ご飯の進む濃厚な味。
それでいて、バターを入れない上に肉の脂がほとんどないのでスッキリしてる。

昨日はあっこちゃんが留守で、僕と子どもたちでの料理。
彼女の料理と僕の料理は全然違うのがいい。

食べるものと毎日の作業なり生活の共通点。
毎日同じじゃ飽きる

「美味しいもの」
「楽しいこと」
これらに絶対的なものは存在しない。
変化だ。
バラエティーこそが豊かで新鮮な感動を呼ぶのだ。

その日の天気で作業内容も食べるものも変えるのが自然。
昨日は涼しかったのでキュウリを生で食べたいとは思わなかったし、煮込み料理が丁度よかった。

実は最近廃材天国のHPを自作でリニューアル中で、珍しく昼間にPCの前に座ったりしてた。
その合間にもこういう手作りでご飯の準備をしてるとやり過ぎない。
というか、食べることに注ぐエネルギーが一番で、その空いた時間で他の作業をちょこっとやるというぐらい。

本末転倒の甚だしい現代の労働の常識を覆えすのだ!





  

Posted by 陣 at 08:31Comments(0)手作り、無添加

2013年06月27日

ボアシチュー

前半の空梅雨とは打って変わって、梅雨らしくていい。

あまり間を開けずに降り過ぎると、夏野菜の根が傷むのが心配。
人参もちょっと痛んできたし。


雨でも、鶏の世話は土歩の仕事。
大人がイチイチ言わなくても、自主的にやってくれる。


パンケーキ作り。
さぬきの夢の粉、自家製酒粕、自家製甘酒、自然海塩、というシンプルな材料。
後は水で固さを調整する。
鋳物のフライパンで薪の熱というのがじっくり焼けていい。


ミニのがかわいい。

雨で暇なので、早くから晩ご飯の仕込みをすることにした。
先日ラッキョウをもらいに行った時に焼き物と物々交換した猪肉を解凍した。
「土歩、猪の料理何かリクエストあるー?」と聞くと、「ビーフシチュー!」と。

猪肉は市販の牛肉とも豚肉とも違う。
何の肉でも部位によって、性質が全然違う。
特に野生の猪肉は脂がくどくない。
脂ののったバラやロースは焼き肉が旨い。
脂身のないモモは串カツにすると最高。
そういう使い分けは他の肉と同じ。

今回はモモ肉を煮込みにすることにした。


小麦粉を炒ってブラウンソースの素を作る。


ひたすら混ぜながら炒る。
土歩だけでは疲れるので時々交代しながら混ぜ続ける。


そうしてると野遊が学校から帰ってきた。


更に炒る。


もっと炒る。
焦げつかせないように猛スピードで混ぜ続けないといけない。


このぐらいで最終段階。


最後にオリーブオイルを入れて炒めて完成。


畑の人参が悪くならないうちに使いたかったので丁度よかった。
ジャガイモも今回のは超ミニサイズなので丸いまま使えてカワイイ。

こういう材料はブラウンソースを炒りながら、奥のサブ熱源で炒めてた。
炒めた猪肉と野菜に赤ワインをドボドボ入れて、水とローリエを入れて煮込む。
味付けのポイントは塩をしっかり入れる。


欠かせないのが真空脱気してあるこれら。
トマトソースとみかんペースト。
隠し味には3年醸造の濃い醤油でキマリ。


ロケットの葉をあしらって完成!
玄米ご飯の進む濃厚な味。
それでいて、バターを入れない上に肉の脂がほとんどないのでスッキリしてる。

昨日はあっこちゃんが留守で、僕と子どもたちでの料理。
彼女の料理と僕の料理は全然違うのがいい。

食べるものと毎日の作業なり生活の共通点。
毎日同じじゃ飽きる

「美味しいもの」
「楽しいこと」
これらに絶対的なものは存在しない。
変化だ。
バラエティーこそが豊かで新鮮な感動を呼ぶのだ。

その日の天気で作業内容も食べるものも変えるのが自然。
昨日は涼しかったのでキュウリを生で食べたいとは思わなかったし、煮込み料理が丁度よかった。

実は最近廃材天国のHPを自作でリニューアル中で、珍しく昼間にPCの前に座ったりしてた。
その合間にもこういう手作りでご飯の準備をしてるとやり過ぎない。
というか、食べることに注ぐエネルギーが一番で、その空いた時間で他の作業をちょこっとやるというぐらい。

本末転倒の甚だしい現代の労働の常識を覆えすのだ!





  

Posted by 陣 at 08:31Comments(0)手作り、無添加

2013年06月26日

廃材建築日和

雨が上がって、作業日和。

「何しよっかなー?」と考える。
で、久々の倉庫の屋根の作業にした。

日記によると、前回の作業が6/3
http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e660391.html

何と3週間ぶりの作業。
我ながら「はよせーや!」と突っ込みたくもなるぐらい。
いつまでに完成させないといけないという期限はない。

超たまーにしかやってないこんなペースでも全く問題ない。

土歩に、「屋根の作業やろか!」と言うと二つ返事でヤル気満々。
僕が三脚などの準備をしてる間に、「道具頼むわ。」と土歩にお願いする。
道具小屋からコードリール引いて、一輪車にインパクト、丸鋸、グラインダー、ビスのケースと一連の道具を出すのも土歩がやってくれる。


まずは材料を上げる。
野地板代わりの丸い電線のリールとその間を塞ぐ作業。


ビニールハウスのパイプの間隔と、丸いリールの直径の関係で、かなりランダムな配置にならざるを得ない。
その隙間を板系の廃材で塞いでゆく。


僕が脚立の上に乗って、土歩が材料を切って渡してくれる。
「後20㎜短く!」と言うとサッと対応してくれる。


下から板を打つと、こんな感じ。
この野地の上にはアスファルトルーフィングの何十倍も厚いようなゴムシートで屋根材にする。
なので、この段差を埋めておかないといけない。


適当な廃材をカットして埋める。


インパクトドライバーでのビス留めは土歩がやってくれた。
子どもが出来る作業を確保するまでの段取りを進めるのが面白い。
「これは今までやってなかったけど、やらせてみようかな?」とか考える。


グラインダーで下から飛び出たビスをはねる。
このグラインダー作業も彼は初めて。
野遊がやってるのを見てるし、「出来るやろ。」と感じたので、「やる?」と聞いてみる。
そこで、「無理やわー。」と言うなら無理強いはしない。
   

結構進んだ。


菜園のイチゴが採れた。


瀬居島の漁師、ビーテンさんのアナゴ。
天出汁と塩の両方用意する。


天ぷらと相性がいいのは生のキュウリや酢のもの。
これはサラダというよりマリネに近いけど、油は入ってない。
たくあん漬けのみじん切りに、ダイダイ酢、梅酢、キュウリ、シソ、ロケットなどのスーパー薬味。
これを各自ご飯に乗せながら頂く。

アナゴの天ぷらとロケット(ルッコラ)がこんなに合うとはねー。
これはロケットを自分で栽培しないと味わえない。
ロケットの辛味とアナゴの脂がベストマッチ!
  

Posted by 陣 at 09:01Comments(0)廃材建築

2013年06月25日

ワクワクの田んぼが始まる

田植えが近付いてきた。
6/28(金)から植え始める。

参加者が多くなると、2日で終わる。
家族だけでやっても3日ぐらいのもの。

おじいちゃんが元気な頃は6反ぐらい作って出荷してた。
今は家族が食べるだけなので、水の管理のしやすい条件のいい田んぼ3反(約1000坪)だけに減らしてる。
このぐらいなら手植えでしても途方もない作業という感じじゃなく、手軽に取り組める。

食べる人数が総員で作業するなら、お米の自給ぐらい効率のいいものはない。
数人で植えれば1反を一日で植えるのは何でもない労働。
というか年に一度のレジャーみたいなもん。
実際に田植えって、一大イベントやし。


親父がトラクターで代掻きした後、高い部分をならす作業。
田んぼに入るだけで楽しいのは大人も子どもも一緒。


どうしてもこういう隅っこの部分が高くなる。


水が入ってるので、簡単に寄せられる。

特に今年は新調した自作六角定規の使い方が未知数。
やはり、フラットな田んぼに浅水というのが理想やと思う。
高い所や深い所があると、うまく定規の印がつかないといけないので、丁寧にならした。


苗代の苗もバッチリ成長した。


田植え機用の箱苗とは完全に別モノ。
大きい所は30㎝にも及ぶ立派な苗。
既に分ケツが始まってる。

初心者が手伝うと、たまに稲と草の区別がつかずに間違える事がある。
上の写真の部分は稲ばかりやから分りやすい。

野遊なんか、金曜日は学校があるから、「うわー、残念やー!」と言うてるぐらい。
「土日があるやないか。」と言うと、「よっしゃーーー!」と張り切ってる。

行ってない土歩とにこちゃんは昨日の作業だけでもかなりテンション上ってた。
僕もやっぱり楽しみ。

これはねー。
瑞穂の国の農耕民のDNAに入ってるとしか言えない。

このお米を毎食食べるのはもちろん。
麹に加工して、発酵させて味噌、お酒にする。
あっこスイーツの素、甘酒は昔は夏の飲み物だったそう。
お米が発酵したエキスでもある甘酒は、「飲む点滴」というぐらい夏の厳しさにもってこい。

お米=日本人

折角なら、食べるだけじゃなく、労働も込みで味わうのが醍醐味というもの。
「労働が大変」というのも一種の洗脳なんちゃうの?
そこにはテレビ、新聞、学校、会社と社会ぐるみでの情報操作がある。

「させられる労働」は確かに大変。
それと混同してはいけない。

「手軽で簡単労力要らず」
「ボタン一つでほっとくだけ」
「買ったほうが安い」
これらは完全に洗脳プログラムの一環だぞ。

自分の食べるお米を作る。
自分の使う薪を作る。
自分の住む家を建てる。
家族の食べる料理を作る。
こういう事にまつわる労働は本来ワクワクする作業なのだ。

実は自由な時間があればみんなやりたい事。
だからウチがテレビに出されたり、ダッシュ村が流行ったりする。

ここの順番が大事。
「自由な時間が出来てから出来る。」のではないぞ。
「田んぼして、家作って、手作り生活を実践する。」から自由になれるのだ!
ここキーポイントね!!




  

2013年06月24日

ごっこと仕事の境目

先日来廃して頂いた、アイヌのアシリ・レラさん。
廃材天国では出来なかったアイヌの刺繍をゆかりちゃんが教わってた。


レラさんに頂いたお守り。
始まりも終わりもなく、常に循環するという意味の刺繍。

昨日はあっこちゃんの友達が数人集まって、刺繍の日にした。
お昼ご飯も持ち寄りでワイワイしながら。


ドリームキャッチャーと同じ意味だそうで、全体はクモの巣。
それぞれに意味があり、丸い部分は神の眼。
二つになるとフクロウの眼。
東西南北を菱形で守る。
渦巻きは波を表してる。
端は尖らせて悪いものを寄せ付けないようにしてるのだとか。

これを普段から身につけて、お守りにする。
アイヌの衣装や頭に巻いてるのがこれ。


にこちゃんの刺繍は野遊が傘さして学校に行ってる様子。
雲がカワイイ。
分かりづらいけど、奥から神様が見てくれてるんだそう。


刺繍に飽きると、外でおままごとが始まった。


野遊の「居酒屋ごっこ」を見てるので、メニューから作る。


下のガスレンジは野遊が作ったそう。
でも、何と鍋はにこちゃんの自作!


ガスの「つけボタン」と「けしボタン」はにこちゃんのオリジナル。
普段ガスを使ってないからか、調節はないよう、、、。


「野菜ジュース」を注文すると、大ぶりの玉ねぎと草で豪快な品が出てきた。


ごっこでは飽き足らなくなってきて、本物の料理を始めた。


さすがにここで薪を焚くのは難しそうだったので、出店用のカセットガスを用意してあげた。

玉ねぎとジャガイモの炒め物。
ちゃんと晩ご飯の時にみんなの取り皿によそってくれた。

もちろん作りながら、僕が塩持ってこようか?
フライパンに油は?
とか、聞いたり、促したりしながら。

実際に美味しいし、他の子らも「にこちゃん美味しいやん!」というと本人は嬉しいもの。
こうして自信をつけてると、また次がしたくなる。

上の子らもこうして色んな事ができるようになってきたし、これからもどんどん出来ることが増えてくる。
別に、競争や評価のためにやってるんではない。
純粋に「美味しい!」という感想は伝えるけど、「じゃあ、次はこうしたら!」とか余計なことは言わない。

本人発。

これが一番大事なのだ。
自分のアイデアと自分の選択によって、やることを選ぶ。
そして、トコトン自分の納得するまでやり続ける。
ある時はあっという間に飽きて止めることもしばしばある。
それでいい。

そうやってる間に、好きなことや自分に向いてることが分かってくる。
向いてない事ややりたくない事はやる必要のない事。
みんなが平均に出来るのを目指すという幻想を辞めろ。
特化せよ。
それでいいのだ。

何度も傷ついて自信を失った大人でも一緒。
もう一度、童心を思い出せ!
この真理を避けて、いい仕事も遊びも出来っこないぞ。


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Posted by 陣 at 08:07Comments(2)手作り、無添加

2013年06月23日

ビワに梅に、嬉しい季節


また梅をもらってきた。
今度はよく熟れてるので、梅干しには最適。


「ビワも要る?」
と、その友人の山の畑で採らせてもらった。
成りっぱなしのほったらかしとはいえ、美味しいビワがよく成ってる。

要は摘花と袋掛け。
この2つの手間をかければ売り物級になる。
別にやらなくても、十分に旬の味を享受できる。

しかし、この友人の所に行くまでの30分ぐらいの道中だけでも、ビワがよく成ってる。
ビワと夏みかんが一番成りっぱなしのほったらかし率が高いんちゃうかな?
しかも、よく出来てても収穫さえされてないような木がほとんど。
全国の放置ビワだけで数十トンに上るんちゃうかな?

こういうのは一声掛ければ必ずもらえる。
先に自分の生産物とかをあげてから頼むと100%もらえる上に、「こんなほったらかしのモンにそなん事せんでええのに。」と恐縮されるのがお約束。
今回はうちの鶏の卵をお土産にした。


やっぱし、自分の山持ってるってええなーーー(羨)。
斜面のない廃材天国からすると垂涎モノ。


コンテナに一杯採らせてもらった。


梅は熟れ具合によって選別して洗う。


ヘタの部分をツンツンして取る。


ホワイトリカーで洗う。


15%の塩で漬ける。
塩は必ず「自然海塩」を使う。
天草塩の会の「ちいさな海」という、薪で焚いてゆっくりと結晶させた塩。

味噌や梅干し、たくあん漬けなどの大量に塩を使うものを自給する意義はココにある。
自然食品店のそれらでも中々ここまでの塩を使ってるのは数少ない。
せいぜい海の精ぐらいのもの。
もちろんJTの塩よりは海の精の方がマシ。
でも、突き詰めると天日乾燥か薪で炊くかという部分所になってくる。


このあいだ漬けた甕のが水が上がってるので、重石を軽くする。


で、新たに漬けた方に大きな重石をガツンとかける。


ビワの処理も着々と進む。
最初はみんなで取りかかる。
だんだん脱落者が出始めて、最後は大人二人でやる。
それでいい。
子どもに無理やり手伝わせるのは断じてしてはならない。
「やらせてー。」という好奇心の範囲内じゃないといけない。
野遊ぐらい大きくなってくると、随分と持続力がついてきた。

一つの事に飽きると他の労働に切り替える。
一つの事を延々とやると必ず飽きる。
それは大人も子どもも一緒。
ただ、大人は「こんだけやっとかな。」と頑張れるけど、子どもの持続力は極端に短い。


外で「焚き物運ぶぞー、集合ーーー!」と僕が呼ぶと、長靴を履いて集まってくる。
僕が丸鋸やチェーンソーで切って、子どもたちが運ぶ。

よっぽど子どもたちが自分の遊びに集中してる時は僕も「集合ー!」の時間をずらせる。
でも大抵は暇な空気を見計らって呼ぶ。
マンガ読んでたりゲームしてるような時は必ず集まってくる。
うちにはテレビこそないけど、パソコンやゲームは自由にやってる。

子どもたち自身が、ゲームやマンガよりも外で労働する楽しさを知ってるというのもある。
でも、毎回必ずワクワクでやってるかと言うとそうでもない時もある。

毎日の薪での料理を子どもたちもしてるし、風呂に関しては大人は完全にノータッチ。
彼らの身体の中に、「薪の作業は必然」というものが染み込んでるんやと思う。
それは日常的に大人が毎日やって背中で見せてるからだ。
それを見て、「これはやっとかなな。」と納得してるんやと思う。

で、実際に身体を動かすと気持ちいい。
いつかのテレビの取材の時にも「野遊くんは鶏の世話とか薪の作業が嫌になったりせえへんの?」と聞かれて。
「そう思うこともあるけど、何かやりだすと、こう(大きな手振りで)楽しくなるんよね!」と言うてた。
へー、子どもでもそうなんやー、と感慨深かったのを覚えてる。


みんなで手分けして運ぶ。


にこちゃんも一輪車押したりしたくてしょうがないけど、自分でやろうとしてみて重すぎると理解する。
小さな薪を運ぶ時にはちゃんと出番がある。


ビワはコンポートにして真空脱気した。
これで常温保存できる。
あっこスイーツに使われるまで出番待ち。


ナスの初物が採れた!
何にしようかと悩んだすえ、厚揚げと炒めてショウガ醤油で頂いた。
強火で圧搾のゴマ油で炒めて、少量の酒と多めのショウガ。
何より大事なのは本醸造の美味しい醤油で味付けする。

季節を味わうってほんとに贅沢!!!  

Posted by 陣 at 07:10Comments(0)もらいもん

2013年06月21日

たこ焼き

ビワの季節。


廃材天国内に植えたビワの木も実をつけた。
摘花も袋掛けもしないけど、超甘くて美味しい。


ウチのビワだけなら量はしれてるけど、この季節はたくさん頂く。
食べた種に切り目を入れてホワイトリカーに漬け込む。
ビワの葉を漬けると「ビワエキス」ができる。
何でも種の方が葉の何倍も効果が高いとか。


まだギリギリでワラビが食べられる。
廃材の家の周りではさすがにワラビは採れない。
筍もワラビもいつもハラさんが持ってきてくれるので、超助かる。

瀬居島の漁師、ビーテンさんからタコをもらったので、たこ焼きにしようと思い立った。
でも、キャベツがなかった、、、。


ワラビに筍の煮物、これまた頂き物の海老餅の入った、奇天烈たこ焼き。
何回も焼くので更に色々入れる。
切干し大根の煮物、もやし、玄米ごはん。
タコが入らないと何焼きとも言えないけど、今回はちゃんとタコがふんだんに入ってるのでレッキとしたたこ焼き。


生地は県内産のさぬきの夢の「粉1」に対して「水3」、水の中に自家製の卵を入れる。
これがたこ焼きの黄金律。


焼くのが楽しくてやってるようなもの。


カリカリに焼けると完成。


真空の瓶詰めにして保存してあるみかんペースト、3年醸造の濃い醤油、自家製トマトソースを混ぜると簡単にたこ焼きソースが出来上がる。
こういうものを常備しておくことで、その場でサッと混ぜるだけで完成する。

マヨネーズは酒粕ベースの「おこめーず」、酒粕、豆乳、オリーブオイル、塩、梅酢、米酢というレシピ。
豆腐のマヨネーズよりも保存が効くのがいい。

大人は自家製紅ショウガを添えながら頂く。
アオサじゃなく、本物の青海苔も譲れないポイントだ。

自給自足を実現させるには、いかに自分の頭の中が自由になるかだ。

「〇〇がないといけない。」という固定概念のためにイチイチ車に乗り込んで店に買い物にいかないといけなくなる。
「コレがあるならアレと組み合わせて、おっ、こんなアレンジもアリ!」とやってるうちにジャンジャン閃く。
ぶっつけ本番の実践の中での閃きはすさまじい。

このブっ飛ばしスピード感がいい。

スローライフとはノロマなダラダラライフとは訳が違う。
破滅的な消費オンリーのファーストライフに対して、時間がかかることをやってるからスローというだけ。
本人の中ではバリバリのグルグルに活性して加速する。

これが真のスローライフの定義だ!!!  



  

Posted by 陣 at 09:19Comments(0)手作り、無添加

2013年06月19日

バラバラの瓦屋根

先日の大雨で薪ストーブの煙突から雨漏り。


「次の雨までに直しとかなー。」と思ってた。
このコーキング部分が外れてた。


この廃瓦の屋根は下のビニールシートで防水してる。
雨は瓦の下を流れる。
このトラックのシートを煙突の部分だけ高くしておき、雨が侵入しないようにしてる。
赤い平トタンと煙突際のコーキングは煙突を伝って入るのを防ぐだけ。


廃材天国自慢のバラバラの廃瓦の大屋根。
屋根の作業してると、必ず子どもたちが上がってくる。

手前の板葺きの屋根は離れ。
右に少し見えてるのは風呂の屋根。
風呂部分だけが最初のデザインを保ってる。


新築当時は全部が板葺きだった。
大量に乗せてる石は板が飛ばないための重石。
4、5年経って板が腐ってきたので葺き替えた。


大きく張り出した軒に廃材ソーラーが乗ってる。
奥に小さく見えるのは道具小屋。
その隣が建築中の倉庫。
どの屋根もウェーブしてるのがいい。


折角上がったので、一通り見回る。
風で瓦が動いてる部分を直す。
この廃瓦の下に見えてるビニールは更にその下の防水用の部にールハウスの廃ビニールを傷つけないための養生材。

まず、野地板の上に防水用にビニールハウスのビニールを4重に敷いてる。
そして、そのビニールを瓦から守るためにトラックシートやグレーのシートを置いてる。
で、最後にバラバラの瓦を敷きつめてる。
これが廃材簡単屋根の施工手順。

瓦の目的は防水のビニールを日光や風から守るため。

だからバラバラの瓦でOK。
砂利でもいいぐらい。
でも砂利の方が買わないといけない分、電話一本で持ってきてくれる廃瓦の採用と相成った。
廃材天国にピッタリのデザインのクールさも気に行ってる。


廃材ソーラーパネルの下は石と瓦が半々ぐらい。

家ごとき、こんなノリで十分。
基礎や屋根という、「そういう大事な部分はプロに頼んだ方が、、、。」という心配のハードルを蹴散らすのだ!


屋根の作業が終わって、前日の花崗土の微調整をしてると野遊が学校から帰ってきた。
すぐに、地下足袋履いて作業にとりかかる。

とにかく、子どもたちは大人のやってる事のマネがしたい。
これは、誰でも。
2、3歳から、「やらせてー。」の連発。

それを「まだ早い!」とか「危ない!」と言ってやらせないと、「自分には出来ないんだ。」と思いこむようになる。
ウチの場合、全て本人に任せる。
もちろん、親がちゃんとフォローしたり大事な所は見逃さず。

よく研がれた包丁も3人とも2歳から使って料理してる。
薪調理での火傷だって何回かしたら、もうしない。
子どもの力をなめるなよ。
鈍くさい大人の数倍のスピードで上達する。
ただ、小さかったり、力が少ないだけ。
やりようによっては何の作業でもさせられる。

面白いエピソードがある。
野遊が3、4歳の頃、僕がチェーンソーを使ってるのを見て、「やらせてー!」と。
その時も「ええよ。」と、48ccのチェーンソーをエンジンをかけて持たせた。
そいで本人が「これはまだ無理やわ。」と納得する。
このプロセスが大事。
今では電気のチェーンソーが使えるようになり、もっと力がつけばエンジンのチェーンソーを使うのを楽しみにしてる。

小さい時に「まだ早い!」とか言ってやらせないで、大きくなってから「手伝え!」とか言うてもダメダメ。
「やりたい!」というパッションを常に実現化する。
その積み重ねで、どの子も料理も大工仕事も自然に覚えた。

このエネルギーは無尽蔵だぞ。


この時期はまだ破竹がある。
他の筍と違って、採れる時期が長い。


フードプロセッサーで潰してハンバーグにした。
椎茸の軸の部分を料理する度に冷凍庫にためておいて、こういう時に使う。
キャベツの芯なんかもいい。
普通では固くで料理しづらい繊維質のものを混ぜるとこういうハンバーグにいい。


ツルムラサキがジャンジャン生えて間引くのに忙しいぐらい。
ゴマ油を強火で熱して、葉っぱ、エリンギ、ニンニク、塩を入れてフタをして蒸し焼きにする。
うちではビタクラフトの7層の鍋を使う。
この料理はこういうステンレス多構造鍋でやるとうまくいく。


ほんの1~2分でこんな感じになる。
これは出来たてを食べないと値打ちがない。
子どもたちに大人気の料理。





  

Posted by 陣 at 08:44Comments(0)廃材ハウス

2013年06月18日

土も廃材

近所の同級生で土建屋の社長から電話。
「花崗土の残土出たけどいる?」


もちろんもらった。
砕石混じりのよく締まるタイプ。
2t車で4杯分。

面白いことにプロの土木現場では、一度造成に使った花崗土でも掘り返してしまうと「残土」となる。
こんな上質のものでも残土となれば捨てる。
欲しがれば必ずもらえる。

ただ、いつでもある訳ではない。
廃材をもらう時のポイントはココ。
「いつでもええから出た時にちょうだい。」と振れ回っておく。
時間はかかるけど、タイミングが合えばもらえる。

どうしても急いでもらいたい時にはもっと積極的に集めに回ることもできる。
とにかく電話をかけろ!
今となっては廃材ネットワークが構築され、どこに声をかければ何が集まるを把握してる。
廃材王の僕だって、最初は五里霧中。
タウンページであらゆる業者に片っ端から電話かけていった。


タイヤショベルで広げた。
ここは、毎年秋に「どくんご」のテント劇の会場となる場所。
客を100人超収容できるテントなので、広い廃材天国の庭でもギリギリ。
今年も10/13(日)と日程は決まってる。


ナス、トマト、キュウリ、ピーマンと夏野菜が成長してきた。


ナスとピーマンには特にカメムシが来る。


しょっちゅう獲るしかない。
にこちゃんは手で獲るのが怖くて箸でする。

大抵、虫がわくのは土壌のバランスが崩れてると言われる。
肥料をやるとバランスが崩れることが多い。
化学肥料はもとより、畜糞などは窒素過多になる。

不耕起自然農の場合、無肥料なのでそこまでバランスが崩れることは少ない。
でも、天候、蒔く時期、あらゆる条件で虫は発生するもの。
小規模な家庭菜園の場合、木酢液なんかを散布するより獲った方が早い。

家族5人分の野菜なんてほんとにしれてる。
外食や加工品ナシで一日3食手作りしてもだ。

家庭菜園が楽しいのと同様に毎日の手作り食もまた楽しい。
それは日々新しいことに挑戦するからだ。

農産物の産地化での一極集中も、毎日毎日のルーティーンワークも必ずイビツな歪みを生む。
効率を求めるとそうならざるを得ないのは分る。
でも、人間の構造そのものが有機的なのだ。
自分が飽きたり、退屈にならん範囲ならOK。

何にせよ、余裕がないとねー。




  

Posted by 陣 at 07:22Comments(0)もらいもん

2013年06月17日

出張アートでたんぼ

日曜ビッグバラエティー見た?
久し振りに見ると、テレビって面白いなーと思える内容の番組になってた。

ウチはオール廃材の家という部分と、光熱費ナシという部分がフォーカスされてた。
やっぱし、プロの映像ってキレイ!
廃材の家が美しく(!?)映ってた。

うちの子どもたちぐらいの家族も出てて、弓作ったり、蛇捕まえたりのワイルド系。
「将来の夢は?」と聞かれて、「部族を作る!」という12歳の子に感動した。



えー。
昨日は「出張アートでたんぼ」のイベント。


高松空港から更に山の方、綾川町の枌所(そぎしょ)という所。
瀬戸内芸術祭の絡みで「やまなみ芸術祭」というのがある。
その会場。
そこに河野さんの「アートでたんぼ」が出張した形になった。

どろんこ遊び
移動式の薪の風呂
河野さんんの作品群
薪で炊く打ち込みうどん

これらをセットにして持っていった。
そこへ移動式のピザ窯も出張した。


にこちゃんも一日中どろんこ遊びしてた。


薪ボイラーの移動式の風呂が人気。
近所の家から配管したり、風呂の設置は、僕の廃材建築の師匠、田村さん。

河野さん曰く、「子どもたちが田んぼでどろんこ遊びしてるのを見てたら、そこらのアート作品なんか、かすんで見える。」
どろんこ遊びして、風呂に入って、打ち込みうどん炊いて食べる。
これがアートかと聞かれるとハッキリそうだと答えられる。

権威があって、何億も金かけるのがアートか?
否!!!
自由で楽しく、誰にでも出来る行為じゃないと、アートと呼べるか!

更に凄いのは、全く初めての田舎に行って、そこの土地の人、近所の人に受け入れてもらえる所。
河野さんや田村さんが行けば日本中の田舎ならどこでもOKという空気がある。

近所の家の庭に車停めさせてもらったりは徐の口。
一時的とはいえ、近所の家から水道の配管工事までやって水借りてるのは本当に凄い!
うどんを炊く薪も、近所のおっちゃんがすぐに用意してくれるし。
アート作品ごときよりも、こういう関係性を作るのが最も大事なのだ。


河野さんの米粉でクッキー。


うちらはイベントだったので、ゆかりちゃんが父の日の料理を作ってくれた。
これは破竹のネギ味噌のせ。


切干しの春巻き。


夏大根と豆腐のゴマシソサラダ。


唯一のあっこ料理、夏野菜のテリーヌ。
下味つけたり、型に流し込んで固めたり、手間はかかるけど感動的な逸品。

  

Posted by 陣 at 09:29Comments(0)イベント

2013年06月15日

シソの醤油漬け

六角田植え定規の続き。


前の日に6マスまで出来てたのを両方に一マスづつプラスする。
真っすぐな木を添え木にして一マス分(9寸)だけ延長する。


反対側も。


全体を見て、歪んでる所などを修正しながら、仮付けを本付けして完成。
8マスになり、昨日の日記に張り付けてた画像の木製のと同じものが出来た。

後は実際に使ってみるのみ。
田植えはいつも6月の終わりごろ。
苗の状態を見ながら決める。
24からの週で、29、30の土日までの間になると思う。


シソが凄い勢いで生えてる。
ジャンジャン間引かないといけない。


ボウルに一杯分を醤油を垂らしながら、こんな小さなタッパーにギュウ詰めにする。
韓国のニンニクや唐辛子の入ったエゴマの葉のキムチも美味しいけど、シソはあえて醤油だけがいい。


一晩漬けると真っ黒けになる。
で、一晩ではまだエグミが強い。
2、3日漬けると美味しくなる。

これは玄米ご飯のお供として最高に合う。
冷奴にも生のシソではイマイチ。
刻んでチャーハンに混ぜたりもいい。
大きな葉のをオムスビに巻くのも美味しい。
刺身と一緒に食べるのにも、やはり生よりもこの醤油漬けの方が美味しく感じる。
モサモサする生の葉に対して、醤油に漬かってお互いの風味での相乗効果がそうさせる。

シソぐらいならプランターでも出来るので、菜園がない家にもお勧め。
こんなものでも、スーパーで買ってきて作ろうと思えば高くつくもの。
やはり、大量にあるから何か加工しようという順番が正しい。

旬とはその季節。
ここの所の空梅雨で、すっかり暑い。
この暑さがまた夏野菜を求める。

シソが育つ暑いこの季節には、人間の体も中から弛めて冷やしてくれる夏野菜を求める。
汗だくの労働の後、キュウリとシソの組み合わせでサラダなんか最高。
労働しなくても、クーラーのない生活では汗かくのが普通。

大量の汗と共に、夏の季節を食べる。
ビール飲む!
これが旬の醍醐味だ!!
  

Posted by 陣 at 10:00Comments(2)手作り、無添加

2013年06月14日

六角定規

京都の北の方で自給生活を送る妹の雅からの情報。

「六角形の田植え定規があるんやて。」


ウチでは、この辺りの伝統的な定規を使って植えてる。


こんな感じで、定規の部分を植え終わると、くるっと手前に回転させる。
で、バックして植えてゆく。

これを延々と続けてると、定規の奥に手を伸ばしてて、手前に持ってくるのがおっくうになってくる。
特に小さな女性などは大変。

この労のないのが六角定規だそうな。
田んぼを浅水にしておいて、先にゴロゴロと定規を回してマーキングしておく。
そして、それぞれが前進で植えてゆく。

横の定規の人とのタイミングを計るというのも実は大変なことの一つ。
速く植える人は隣を待たないといけないし、遅い人は焦るハメになる。
これも解消されるんなら言うことない。

「六角 田植え定規」で調べると色々出てきた。
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%85%AD%E8%A7%92%E3%80%80%E7%94%B0%E6%A4%8D%E3%81%88%E5%AE%9A%E8%A6%8F&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=gUy6UfytHIWokQW4yoH4DQ&sqi=2&ved=0CDgQsAQ&biw=1120&bih=611#imgrc=_

是非、今年の田植えまでに作ろう!
でも、細い木を組み合わせるのはめんどくさそう。


で、廃材鉄工で作ることにした。
ネタはストックしてるのがあった。
まずは細い部材にバラす。


予め、図面や作り方を熟慮するのがキライなので、いきなり作りはじめる。
正三角形を繋げていけば正六角形になるやろ。
ということで、今までの定規の印の間を計ると、9寸(約27㎝)だったので、27㎝の部品をたくさん作る。


案の定六角形になった。
これを3つ作った。


起こして、六角柱にする。


間のラインを入れて、更に奥へと延ばす。


全てのラインを入れ終えた。
まだ、写真で見たのよりも短い。
後、一コマづつ両サイドに広げよう。


あっこちゃんは梅の作業。
大きさや熟れ具合によって分類する。


黄色くなってるものを先に塩漬けにする。


ラッキョウの皮をむく作業も延々と根気のいる仕事。

梅干しの漬け方も毎年経験値が上がり、微妙なところまで気を使えるようになってくる。
梅干しにしろ、田植えにしろ、年に一回の作業。
その作業の中のあらゆる事に対応する。
それは繰り返しの実践しかない。
自分の中では進化してるようでも、ベテランの古老からすれば、「まだそんなことも分かっとらんのか!」と叱咤されそう、、、。

要らんものを開発する「進歩、発展」とこういう農や手作りのスキルは同じ土俵では比べられない。
季節は巡り、命も巡る。
その大いなる循環の中の一コマが、ちっぽけな我人生。

我々はどこへ向かうのだ?

少なくとも、いくら科学が発達しようとも、「自然のメカニズムが解明出来ないという事が分かってきた。」というレベル。
籾の中の遺伝子いじって、食糧危機が救えるかよ!
ママゴトとしては面白いと思うけど、、、。

田んぼをする。
梅干しを漬ける。
これらは生きる上での最重要項目に位置づけられる。

自分の時間の中でこういう実践が増えてくることを「ダイレクトに生きる」と言うのだよ。
  

2013年06月13日

もらいもの生活

あっこちゃんの実家の備前から梅が届いた。


無農薬のほったらかし栽培で、キズがあったりするけど問題ない。


水に漬けてアク抜きをする。


近所の会社から出る廃材も「溜まっとるでー。」と連絡してもらってたので取りに行く。
今まではパイプハウスの倉庫化のための材料としてもらいにいってたので、長いの中心でもらってきてた。
今回は短いを束にしてくれてるのに目がいった。
最近、大工さんの木端があまり来てなくて、料理用の小さな薪が不足してた。
この束をキッチンに風呂にと運ぶだけで、いきなり使えるのが嬉しい。

そうこうしてると、「アートでたんぼ」の河野さんから電話。
「ラッキョウ要る?」と。
近所でラッキョウを作ってる人が、ラッキョウが値崩れして収穫や掃除の手間もアホらしくてトラクターで鋤き込んでしまうらしい。


すぐさま高瀬まで天ぷらカーを飛ばす。
河野さんの作品の下には苗が植えられてた。


どこにラッキョウがあるでしょう?
この中から掘り出した。


まだまだあったけど、このぐらいで十分。
ラッキョウのお礼に焼き締めのカップを持って行ったら、「これは嫁さんが喜ぶわ!オレの獲った猪の肉あげよう。」と更にいいものをもらった。
田舎は豊かだ。
そこで濃い付き合いをすればする程。
これは間違いない。


オマケに河野さんの最新の製粉機で米粉を挽いてもらった。
最近野遊や土歩が団子をよく作る。
米粉って買ったら高いけど、ここのはクズ米を製粉するのでタダ。
自分で原料から製粉すると過程がよく分かる。
河野さんと作業しながら喋った。
「何でも粉になってしまえは原料なんて何が混ざってても分かりませんよね。」
〇〇製粉の巨大なプラントのサイロに何万tと原料をいれて加工してる。
古いのを混ぜる、虫がわいてる、まして農薬、放射能と「どこで何をされてても絶対に分らない。」と確信する。
全部自分で自給しなくとも、こういう信頼のおける知り合いの所で加工してもらうと安心。


米粉の後はさぬきの夢(小麦)の玄麦も製粉してくれた。
これは全粒粉なので、ピザの生地に混ぜると美味しくなる。
玄米と白米の違いのように、小麦粉も全粒粉が入るとしっかりした味わいになる。

挽く前の玄麦も頂いた。
いよいよ、今年の秋に蒔くか!
麦を作れば小麦粉だけじゃなく、麦麹も作れる。
まだやってない醤油作りに入れるのが楽しみ!!


帰って、ラッキョウの掃除。


洗い方はこうして少しだけ水張って、ゴム手袋はめてグリグリグリと乱暴に混ぜる。
そうすることで表面の皮が取れやすくなる。


最後は丁寧に一つづつ剥いていく。
夕方の菜園の水やりとこういう作業を手分けして家族総出でやる。

最近は日が長いのあっこちゃんは畑に勤しむ。
こういう時は僕が晩ご飯を作る。
早速もらった猪肉をカツにした。

こうして頂き物を利用できるのはほんとにありがたい。
でも、ほっといて来るんじゃない。
電話があれば、ただちに車を出すというレスポンスが必須だ!
それと、こまごまとした処理や加工に手間を惜しまない。
これでこそ贅沢で豊かな食生活にありつけるのだ。
  

Posted by 陣 at 08:01Comments(0)もらいもん

2013年06月11日

一日設備屋

イベント出店でよく一緒になる「ラフストーン」のトミー。
彼が「原石カフェ」という店をオープンさせるという。
場所はまんのう町吉野。
「しょうゆうどん」で有名な小縣屋(おがたや)の近く。



昔の吉野小学校という古い伝統工法の建物。


中は北添さんという木の彫刻家のアトリエでもある。
それぞれの扱う木と石から「明治の学校・木石」(きせき)と名付けてる。


ここも廃材利用で色々やってる。


巨大なチップソーをテーブルにしてる。


この流し台を設置して、給排水の設備工事を頼まれてた。
これを先日廃材天国に持ち帰り、ガス台部分を切断。


混合栓を外すと38㎜の穴だったので、VP40の塩ビ管が入るように大きく加工。


この台はトミーが作ってくれてた。


給水はこの外の蛇口の下から取る。


エルボ使わずに熱して曲げて強引に繋いでる。
腕のいい職人はこういう強引技が上手い。


嫌なのはこうして切っても、微妙に曲がってる上に、塩ビ管の断面もやや楕円になってて継ぎ手が入りづらい。


こっちも強引に、塩ビ管をヤスリで削ったり、トーチバーナーで焙って強引に入れる。


奥の外蛇口から引っ張ってきて、室内に給水を入れる。
同時に排水のパイプも出す。


床下を通して、流しの下へ配管する。


廃材設備屋はこのボロい蛇口を使う。


磨いて、取り付ける。
混合栓の穴が大きかったので、こんな風に異径の継ぎ手を利用して固定した。
この塩ビ管はトミーがペイントするそうな。

で、めでたく完成と思いきや!
あの、強引に削ったり焙ったりした継ぎ手から漏水!!


再度塩ビ管を切断して、結局新規に配管。


北添さんに聞くと、外蛇口は要らないとの事だったので、中に新たに廃材蛇口をつけた。

設備工事は深い。
特にこういうヨソの現場では掘ってみないと分らないことが多い。
自分の家なら、どこにどういう風に配管してるかが全部自分の頭に入ってるから変更も容易にできる。
基礎から、構造、内装、外装、設備、電気と全て自分でやるセルフビルドの真髄はそこにある。

「自分の頭に全部入ってる」
これが何が起ころうとも自分で対応できる前提なのだ。
家の修理とかって、どっから手をつけていいのか分らないという声を聞く。
一つ一つバラして考えていけば、必ず分る。

これが僕が身につけた、解体現場に通う所を経て、一からのセルフビルドしたスキルだ。
これから田舎暮らしを始める若者には是非これをおススメする。

それでも今回のように、頼まれてる以上は想定外の事に対応する責任がある。
「前の職人が強引なことしてたから無理やしー。」では通用しない。
一瞬焦ったけど、何とか対応できたのが喜ばしい。

困難を乗り切って一日中労働したヘトヘト感が、ビールを美味しくするのも言う間でもないし♪


  

Posted by 陣 at 08:17Comments(0)廃材建築

2013年06月10日

苗成育中

空梅雨で田んぼの水が心配。
何せ、日本一雨が少なく、ため池の多い香川。
もっとも、ここ丸亀は徳島から引いてる香川用水に頼らなくとも地下水もある。


苗も順調に育って来てる。


このぐらいあれば3反分は十分。

自分たち家族が食べる分を作るのは簡単。
農業じゃなく、家庭菜園みたいなもの。
「〇〇業」にしてしまうと、効率化のために機械に投資してみたり、収支計算して、やれ合う合わないとイチイチうるさくってしかたない。
これは農だけに限った話じゃなく、仕事全般について当てはまる。

一見、効率や採算を度外視してても、経営と生活が成り立っていけば問題ない。
ウチの生活がその最たるものだ。
何年かかろうが、オール廃材で家を作り、何でも廃材利用で生活できるスキルを身につけた。


未だに絞れてないダイダイがあったので、子どもたちに絞ってもらった。
「早よしとかなー。」という作業で出来てない事って結構ある。
何を優先させるか?
この優先順位が自分の生活の価値観。

価値観の細分化と言われて久しい。
何を大事にするのか?
ちゃんと自分自身に向き合え。
あいまいに流されるな。


ギリギリセーフというか、少し水分が減ってきてたけど、何とかダイダイ酢が採れた。
冷蔵保存して、ポン酢にする。
次のスダチが出来るまで持ってくれるか?
数種類の柑橘酢、米酢、梅酢、柿酢、バルサミコ酢とあわゆる酢があることで料理のバリエーションが増える。


昨日は月に一度のオーガニックマルシェ。
あっこちゃんと子どもたちが出店してた。
帰りに弟の源とゆかりちゃんが寄ってくれた。


これは琵琶仁豆腐。
杏仁豆腐ならぬ、琵琶の種と琵琶の実で作ってる。
ゆかりちゃんのマニアックさは深く、コンセプトや見た目が先行しがち。
でも、これはちゃんと美味しかったので、更に凄い!


甘酒餡の蒸しパン。
酒粕のカレー餡もあって、どっちも美味しかった。


スコーンはキウイ、バナナ、いちご。
それぞれ、粉と果物と塩、油、アルミフリーのベーキングパウダーというシンプルな材料。

あっこちゃんのマニアぶりとはまた違うけど、ゆかりちゃんも凄い。
出店の残りものと、ウチの家の残り物でプチパーティーとなった。
お互いに食べながら、作り方や味の意見交換は実に意義深い。

手作りマニアに行き着くゴールはない。
その季節に採れる材料、もらったものがあれば、いくらでも作り、研究を続ける。
自分の嗜好性を知れば迷わずに進める。

「あるもんで」から直観的に閃く、即興建築と、直観料理は非常に通じる部分がある。



  

2013年06月08日

鶏カゴ完成

鶏カゴ完成。


こんな感じ。


鶏を入れてみた。
が、、、。
自由に出られるよう、、、。


細かく鉄材を溶接した。


これで大丈夫みたい。


クスの木の周りの細い丸太の柵は野遊と土歩と3人で作った。
丸太をインパクトでビス留めするのはほぼ子どもたちでやってのけた。
ツリーハウス風の小屋に卵を産むようにしてる。


しばらくは地面を蹴って虫を探したり草をついばんだりしてたけど、結局狭そうだったので、カゴから出した。
夕方暗くなると自主的に小屋に帰る。


土歩の要望で餃子作り。


エビ入りの水餃子にすることにした。
瀬戸内海産の芝エビの中でも大き目のを仕入れた。
東南アジア産のブラックタイガーは絶対に買わない。
「養殖」は国産でも買わないけど、インドネシアのプランテーション的な生産方法が嫌やから。
買う=支持。
自分の納得のいかないものは断じて支持できないのだ。


エビはよく叩いて潰す。
頭は餃子には使わないので、唐揚げにする。


みんなで皮を延ばしながら包んでいく。
この作業が楽しい。


子どもたちは焼き餃子よりも水餃子が好き。
大人は自家製ラー油を入れると最高。


最後に少し焼き餃子にした。
もちろんこっちも美味い。
  

Posted by 陣 at 08:40Comments(0)自作

2013年06月07日

鉄の鶏カゴ

季節は夏に近付いてきた。
鶏の食べる草が少なくなってきてる。

時々は鶏小屋から出して草をついばんだり、ミミズを掘ったりできるようにする。
「自然養鶏」とは言え、人間の与える餌だけではこういったものは食べられない。

中島正「自然養鶏」の定義とは?
平飼いと言って、ケージじゃなく、地面の上で飼う。
一坪に10羽未満。
自家飼料で育てる。
自分で手植えしてるお米のクズ米、米ぬか、牡蠣ガラ、いりこなどの出汁カス、生ゴミ、雑草。
これが自家養鶏の基本。

今の養鶏場はケージ飼いどころかウインドウレスという、窓がない。
冷暖房完備で24時間点灯。
常に餌を食べ続けさせ、効率よく卵を産ませるシステム。
その餌とは完全配合飼料という外国産のポストハーベスト入りで遺伝子組換えのトウモロコシ主体。
そこに成長を促進させる女性ホルモン、ケージでのストレスから病気にならないための抗生物質という贅沢な配合。
そんな卵食ってたらアトピーにもなるわな。
最近では自然食品の店だけじゃなく、コープなんかでも平飼いの卵を置き始めた。
一個40円以上するのが相場。

えー。
ウチの鶏の話に戻そう。
鶏は自分の小屋から出ても、暗くなったら帰る。
帰巣本能という。
なので、毎日小屋から出しててもちゃんと帰るので、野犬に襲われたりはしない。
でも、菜園の土をガサガサ掘りまくるのが迷惑。

そこで、ラオスに行った時の竹製の鶏カゴを思い出した。
カナディアンファームのハセヤンも作ってた。
そのカゴを毎日動かせば、新鮮な草やミミズを食べられる。
草や虫を食べた代わりに糞をするので、日々移動していけばまたその土地は豊かになる。


軽トラを繰り出し、鉄工所へGO!
ウチの近所には竹藪がないので、代わりにこの鉄の廃材で作ることにした。


何か作ってると必ず「何作んりょん?」と子どもたちが寄ってくる。
「もうちょい大きくなったら教えるきん。」と言われてワクワクしてる。
廃材なんちゃって溶接は超簡単。


テキトーに曲げて全体像を形作っていく。
手でクニクニ曲がるので成形しやすい。


こんな感じになってきた。


あっこ農園のジャガイモが初収穫。
子どもたちのリクエストで丸ごと揚げにした。
圧搾菜種油に、これまた圧搾のゴマ油を加えると香ばしくて美味しい。
自然海塩をまぶしてパーフェクト!


  

Posted by 陣 at 07:54Comments(0)自作

2013年06月06日

アイヌのアシリ・レラさんが来廃して下さった

アシリ・レラさんが来廃された。
口コミでたくさんの客も来廃した。


来られて、開口一番「ウチも廃材で学校作ったり、家作ったりしてるけど、ここは凄い!」と絶賛。
二風谷ダム反対運動をはじめ、アイヌの活動家。
革命生活家の僕とは通じる部分も多く、話が弾んだ。


みんなでご飯を食べながらレラさんのお話を伺う。
自然とみんなが彼女の回りに集まる。

日本人のルーツであるアイヌ。
レラさん曰く、アイヌも縄文も中国も朝鮮もみんなミックスして今の日本がある。
もうそれが分ってる。

自分のルーツに思いを馳せる。
こんなに大事なことはないぞ。
ルーツとは根っこだ。
連綿と続いてきた自分の先祖のお蔭。
その日本の文化はアイヌを抜きにしては見えてこない。
教科書やテレビ、新聞では伝えない歴史。

そこから目を反らせて自分のアイデンティティーが形成されるか!
ましてや自分の子どもに躾や教育が出来るか!
レラさんに会ってより深く思い知った。

そういうルーツを知るという事と今現在の現状認識。
この両輪を駆動させないと自分という車は前に向いて走っていかないぞ。

前に向いて走ってないとはどういうことだ?
悩む。
苛立つ。
他人の悪口を言う。
塞ぎ込む。
寝る間も惜しんで働きまくる。
人を羨ましがる。

自分が地に足をつけた生活を営むと、こういう要らん事をする必要がなくなるんよね。

やれ盤石だとか、左ウチワだとか言うて、散々ケシカケてるのはなんでか?
ウチが凄い訳でもなんでもない。
形ややり方は違えど、誰でもが踏み込める境地なのだ。
だって、他人と競争したり社会的成功を求めないんやから超簡単。

なおかつ、廃材の家なんて地震で潰れたってまた立てればいいじゃんという開き直り。
自画自賛に輪をかけた自画杜撰。
ここまで来ると敵などいない、無敵状態。
こんな仮暮らしに進化も発展も不要なのだ。

タッチパネルが普及しようが、IPS細胞の研究を進めようが、人間のやってることなんてたかがしれてる。
原発の廃炉や核のゴミをなんとかする努力は必要やけど、、、。

太陽と月があり、海と大地が健全なら自分も安泰だ。
と、思えないとこれから益々生きにくくなるぜ~。


廃材天国の後、6日は剣山。
7日、足摺岬 唐人駄馬キャンプイン
8日、足摺岬 カムイノミ(お供え一品持ち寄り)
9日、内子 菜月自然農園
    14時からアイヌ刺繍ワークショップ2000円
    夕方からユーカラ(アイヌ口承文芸)一品持ち寄り+1500円
10日、内子~来島海峡(唐子浜)~龍河洞~室戸~鳴門
11日、11時11分 鳴門・竜宮の礒 カムイノミ

連絡先は080-5669-3697(カニさん)

  

Posted by 陣 at 08:54Comments(0)イベント

2013年06月04日

6/16(日)全国放送予定

取材3日目。

レポーターのない廃材天国の日常の撮影。

廃材建築の作業として、建築中のパイプハウス倉庫を進めた。

http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e644514.html
しょうたくんとやってから、しばらくはほったらかし。


電線のリールの廃材の丸い板を増やした。
それにしても土歩が活躍してくれた。
テレビ的にもウケルんだろうけど、実際に普段から手伝うし、マジに助かる。
道具小屋からコードリール出して、インパクト、ビスと準備する所から。
上から「ドリルのコードつなぎ換えてくれ!」とか「75㎜のビス取ってくれ!」と指示するとサッと対応してくれる。
僕の作業に必要な事は大体分ってるスーパーサブ。
野遊は学校に行って居なかったけど、3人でやれば最強にいい仕事ができる

この後はタイヤショベルを使っての廃材置き場の整理。
これも後回しになってた作業だったので、はかどってよかった。

あっこちゃんは菜園の作業の撮影に対応してた。
一軒目の廃材ハウスの生活の時は僕がメインで彼女は収穫ぐらいだった。
今は反対で、彼女がメインで、僕は支柱を立てたり水やりや収穫ぐらい。
何でも熱意を持って取り組めないといけない。
自然とこういう変化に至るのもまたいい。


これは「あっこ料理教室」に参加してくれたことのある友達を呼んでの茶話会のシーン。
それぞれに自分のやりたい事を持つ女性はパワフル。

この3日間に及ぶ撮影の前にも、イベント出店の「アートでたんぼ」にも来てる。
最初は去年の田植えから。
その後、の夏の弟子居候との屋根の葺き替え作業とか。
随分通って撮影してくれた。

今の所、6/16(日)の放送予定。
テレビ東京「日曜ビッグバラエティー」という枠。
夜8時~10時の中で、いろんなスタイルの5家族が紹介されるドキュメンタリー番組。

ウチはテレビを置かないので、誰か録画したのをYOU TUBEにアップしてくれたり出来る人がおらんかなー?

  

Posted by 陣 at 10:29Comments(0)取材

2013年06月03日

武器工房

取材2日目。
色々なシーンを矢継ぎ早に撮る。


これは子どもたちの「武器工房」のシーン。
今までに作った剣、斧、盾、弓の中でも自分なりに気に入ったのを置いてる。
野遊は学校に行ってない時には朝6時過ぎからトンカントンカンやってた。
土歩は最近戦艦をよく作ってる。


看板がイイ感じ。


剣や杖。
こういうのはRPGに出てくるのを参考に作ってるみたい。


弓は実際に矢が引ける実践向け。
双剣というモンスターハンター(ゲーム)に出てくるのもある。


柄を赤く着色してるのはエヴァンゲリオンのプログレッシブソード。


戦艦は近くの小さな川に持って行き、実際に浮かべて遊んでる。
30㎝を超えるミドリガメを乗せたり、、、。

その後実際に鋸、ナタ、金槌、カンナなどを実演。
数年前までは「父ちゃん教えてー。」と言われて、必要な道具の使い方を教えたりしてた。
ここ1年ぐらいは全くノータッチで、プロセスは見ることもなく、完成品だけ見て「よく作るなー。」と思ってた。

久し振りにじっくり見ると驚くべき上達ぶりにびっくりした。
僕がびっくりするぐらいやからレポーターの驚きようも凄かった。
「そ、そんなやり方どうやって覚えたの?」とレポーターのお姉さんに聞かれても、「いや、テキトーにやってて。」としか答えられない子どもたち。

取っ掛かりの道具の基本的な使い方だけ教わり、後は自分たちでやりながら工夫してる。
1年ぐらい前までは土歩は野遊のサブとして材料を取ってきたりするぐらいだったのが、一人でバリバリできるようになってたのが一番驚いた。
野遊が学校に行き出してからヒマになったのか、一人でやるようになってた。

なんでこんな風に出来るようになるのか?

まず「こうしないといけない」という決まりがない。
材料、道具も自分で選ぶ。
手を金槌で叩いたり、切って血が出たりしても自分で対処する。
「いつまでに完成させないといけない」という期限もない。
完成品を評価されたり比べられたりしない(僕らに見せるので正直に感想を言うことはある)。

自分の中の「やりたい」とか「作りたい」という欲求と、やってるうちにドンドンアイデアが閃き、やればやる程楽しくなる。
これは僕の廃材建築と一緒。
別にこのスタイルをノウハウ化してレクチャーしてる訳ではない。
上に書いたような条件でやると、自然とそうなるような気がする。
もちろん、その子の持つ個性によって様々なマニアックなスタイルになってゆく。

僕らは夫婦揃って、自分たちのこれからの人生に心配がないのと同じぐらい子どもたちの事に不安や心配を持ってない。
何やってても大丈夫!という、全く根拠のない万全の信頼がある。
これはねー。
自分がやりたいことやって自己実現し、余裕を持って仕事や生活出来てるから。

かと言って、常に穏やかでのんべんだらりと起伏がないこともない。
余裕がなくなると怒鳴ったりもするし、夫婦喧嘩にも妥協はしない。
それでいいのだ。

親が自分に嘘をつかない。
自分を胡麻化さない。
やりたくない事をしない。

まずはそうせざるを得ないような状況を作らないことやね♪

  

Posted by 陣 at 07:49Comments(0)取材

2013年06月02日

博之さんのセミナー音声販売

テレビの取材が来てる。
取材依頼のメールはしょっちゅう。

最近はバラエティー系や出演費の出ないものは断ってる。
今回のは全国放送のドキュメンタリー。


あっこちゃんが手作り保存食の説明中。


レポーターはどなたでしょう?

今回のレポーターはしっかりした女性で、廃材左ウチワ生活の説明のし甲斐があった。
番組や放送日はまた追ってアップするので、お楽しみに!




えー。
5/18(土)に廃材天国で開催され、好評だった鈴木博之さんのセミナー。

http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e647580.html
今年のセミナーの案内

http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e654321.html
博之さんからのコメント

http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e656125.html
セミナー終了後の僕の感想

今回のセミナー(音声と資料)と、更に博之さんのコメントの中にある「経済セミナー」のセット。
「セミナーに行きたかったけど行けなくて!」という声が多く、これを販売することにした。
セミナー参加費と同じく2000円で。
これは絶対にお勧め!
事実僕が実践して立証してるし。
詳しくは重複するので、上の3つの日記読んでね。

申し込みはメールでhaizaitengoku@gmail.comまで。
件名を「セミナー音声」として、住所、氏名を書いて下さい。

  

Posted by 陣 at 04:17Comments(0)取材

2013年05月30日

6/5 アシリ・レラ来廃

この春に植えた果樹。
ライム、レモン、みかん2種、ユズ、ぶどう2種。

順調に成長してると思いきや、柑橘類はちょっと目を離すとアゲハの幼虫がくる。


こんなに大きくなると、凄い勢いで食害する。
見つけ次第、菜園用のキッチン鋏でサックリと殺す。


このみかんには来てない様子。

えー。
話は変わって、また廃材天国にゲストが来る。
アイヌのアシリ・レラさん。

アイヌ独特の刺繍をされたり、語り部として活動されてる。
今回の四国ツアーのサブタイトルも「女はチクチク、男はパチパチ」と言って、女性は刺繍、男性は焚き火をする。
毎日火を焚いて暮らすのはまさに廃材天国のスタイル。

僕は常々「衣食住」の自給を「医食住」ともじって使ってる。
衣料はもらいもので十分賄えるし、綿を育てて草木染めしてとか、羊を飼って、、、というのはそこまでワクワクしない。
実際に、衣よりも医の方が実質本位で重要やし。

でも。
衣料の自給は深い。
農閑期に繕いものをしながら女たちはお喋りしてたそうな。
昔の文字を持たないネイティブの文化には必ず、おばあちゃんからお母さん、そして娘へと口伝で受け継がれてきた事実がある。
それは日本であれば田んぼや畑、漬物や味噌作りもあろうけど、着物の繕い方、着付けとやはり、衣を通じて文化の継承がなされてきてる。
着物の作り方だけじゃなく、その淡々とした作業の中で生活のこと全般が語られてきたのだと思う。

文化とは何か?
自分が生きてる証である。
アイデンティティーだ。
自分が何者であるかと自信を持てる事。
独自性とか主体性とか言うけど、つくられたものじゃなく、それが何世代にも渡り営々と受け継がれてきたもの。
にわかに降ってわくようなもんじゃあないぞ。
このベースが座ってたら、社会が変化しようが、人が何を言おうがブレない生き方が貫けるというもの。

アイヌ民族ではあの刺繍をしながらそういう継承がされてきたのだろう。
その辺りをレラさんに語って頂く。

6/5(水)
11:00~15:00
昼食をしながらレラさんを囲む

参加費 1500円

申し込みはhaizaitengoku@gmail.comまで

件名に「アシリ・レラ」と書き、住所、氏名、電話番号を書いて下さい。


  

Posted by 陣 at 07:38Comments(0)イベント

2013年05月29日

ヨウスケくん、シネマちゃん、移住先決定

去年の12月に移住先探しの旅をしてたヨウスケさんとシネマちゃん家族。

http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e615574.html
その時に来廃した様子

その後、高知の嶺北地区(早明浦ダムの辺り)で「田舎暮らしネットワーク」の事務局をやってる「ぽっちり堂」のボンちゃんを紹介した。
で、めでたく土佐町の空家が見つかったと。
しかし、その空家がボロくてすぐには住めないので、近くのアパートを借りて通いながら直すんだと。
すぐに住めない家に決めるとはよっぽど気にいったという事かな。
そこを昨日見に行ってきた。


集落の一番奥の家で、山の水で生活するロケーション抜群の家。
目の前に田んぼもあるし。


問題はココ。
外にあるトイレと風呂。
五右衛門風呂の釜が抜けてるし、裏の瓦が落ちて半壊状態。


母屋は雨漏りもなく大丈夫。


材木のギッシリ詰まった、これまら半壊状態の家。
これは納屋じゃなくて、昔の母屋と思われる。


全ての柱が6寸という、中々見ることのできない構造。


大工さんが物置代わりに借りてて、材木がめっちゃある。


沢から引いた水がキレイでイモリがいた。
これより上には人家はなく、水は最高。

見に行ったということは、廃材建築式に直すということの相談。
さあ、どやって直すかな?
弟子入り希望者を募っての合宿式?
風呂が使えないのに合宿は無理かー。

と喋りながら、ぽっちり堂に寄った。
そこでボンちゃんが「近くの廃校になってる小学校の校舎が借りられると思うよ。」と。
こういう地元の人の紹介で入ると様々な恩恵が受けられる。
「ああ、あの人の紹介で入った人やな。」みたいに。
もちろんその紹介してくれた人に迷惑にならない努力は必要。

14年前に着工した、一軒目の廃材ハウスもそうやった。
「アートでたんぼ」の会場から近い、河野さんの土地を借りてた。
「河野さんの土地で廃材で家建ててる奴がおる。」と噂はあっという間に広がった。

田舎でヨソ者が信用を得るのは簡単ではない。
しかし、毎日毎日朝から晩まで労働する者には絶対に認められる。
外で作業してると、挨拶したり、その辺りの風習なんかも聞けるし。
「イタドリってどやって処理するんですかねー?」とか聞くと、喜んで教えてくれる。

そういう風に徐々に関係が出来てくるもの。
田舎での付き合いに名刺や肩書きは要らない。
日々の労働という背中で自分を証明して見せよ!!!



  

2013年05月27日

13年目の「アートでたんぼ」終了

13年目の「アートでたんぼ」。
今年のサブタイトルは「たんぼは、アートのトランスレーター」というもの。

主催者で百姓アーティストの河野さんの持論。
生産現場のたんぼに生産性とは全く無関係のアート作品や歌や踊りを持ってくる必要がある!
昔は田植え唄や、この辺りでは田植えの打ち上げ的な「半夏」の手打ちうどん、秋の収穫の時には神社で祭りがあり、その夜は夜這いなどもあったそう。
そういう伝統文化を復活させることも意義があるけど、河野さんのスタイルはあくまでも現代アート。

生産一辺倒で、お先真っ暗の人間の幼稚なテクノロジー崇拝から、サステイナブル(永続的)でオルタナティブ(代替えの新しい価値観)な社会とは?


その答えの片鱗がココにある。


広いたんぼの作品の合間で子どもたちはよく遊ぶ。
河野さんの作品をどかせてキックベースをしてた。


たんぼの脇は満濃池に次ぐ大きさの岩瀬池があり、ボートツアーが出る。


廃材の屋台。
今回はピザとスムージー屋。


河野さんは百姓とアーティストと並行して籾すり業も営む。
そこで出るクダケ(クズ米)を精製して米粉に加工してる。
その米粉で野遊が団子屋を開いた。
現地で錬って、茹でる。
出来たての団子に黒ゴマ、みたらし、甘酒ココア餡の3種類で出してた。


廃材や屋台の奥には高知、宮崎と県外からの自給自足系の出店者。
ウチは13年連続で出てる。

最初の年は小さな窯を作って窯焚きをした。
3、4年目ぐらいにイベントの前日に小さなピザ窯を即席で作って、当日焼いた。
その後、固定式のピザ窯を割りとちゃんと作った。
ロクに屋根も作ってなかった(竹でやってた)ので、数年でダメになった。
で、ここ3、4年は移動式の窯を運んで来てる。

このイベントがフェスやレイブ、山水人(やまうと)のような祭り系と違う所。
主催者が自分の先祖代々のたんぼで個人的にやってて、スタッフは地元のおっちゃん(60~70代)達。

準備段階から何度か足を運ぶと、田舎社会の縮図が見えてくる。
前回の日記で「田舎暮らしとは毒を喰らわば皿までもの精神で挑め」と書いた。
その毒とは地域社会の持つドロドロとした人間関係。
それは全国どこに行っても似たようなもの。
そこに目を背けて、空気がいいとか環境がいいとかいう憧れだけで田舎での生活は出来ない。

自然界の毒とはマムシを焼酎に漬けて薬になるように、利用の仕方によってはかえって恩恵を受けられる
しかし、都会の象徴でもある、比較、競争、消費という毒は全く異質だ。

田舎で悪態をつき合いがらトムとジェリーのように暮らすのが農耕民族の誇りとも言えるのだ。
まさに、河野さんのたんぼの周りで毎日行われてるように。

たんぼで作業するという事はそういう近所付き合いをダイレクトに迫られる。
タダで廃材をもらうのもそう。
タダより高いものはない!
これはレッキとした事実。

しかし、ウチのような左ウチワの廃材生活を実現しようとするならば、それを真に受けるな。
「タダならいくら労力かかろうが、望むところだ!」という姿勢だぞ!!!



  

Posted by 陣 at 10:14Comments(2)イベント

2013年05月24日

手作り法事

実家で法事があった。
おじいちゃんの7回忌。


香川の法事は朝一番にお客にうどんを振る舞う。


ウチは浄土真宗。
普段はほぼ寝たきりに近いおばあちゃんもオツトメに参加。


10時からスタートして、休憩を二回挟んで昼前までオツトメがある。
一回目の休憩の時には抹茶を立てた。


抹茶のお菓子はゆかりちゃん作のスイカがモチーフの牛皮餅。
甘酒とカレンツ(小さなレーズン)の餡。
これはおじいちゃんが亡くなる直前(4月頃)のある日の早朝「スイカが食べたい!」と言い出した。
親父が24時間営業のマックスバリューに行って3000円近い小さなスイカを買ってきて一口食べた。
で、「マズイ!(怒)」の一言、、、。
というスイカエピソードから。


二回目の休憩の時はシガーフライもどきと番茶。
これは超大好物だったシガーフライを妹の雅が手作りしたもの。
かなり美味い。


オツトメの後、お墓にお参りに行って仕上げの宴会。
みんなで前日から仕込みして手作りの料理で。


ゴマ豆腐は親父の担当。


こんな鍋セットも親父がどこかからもらってきてた。
車麩と野菜のすき焼き風。


この押し寿司はおばあちゃんの姪にあたるおばちゃんが作ってくれた。


前菜には花豆とフキの甘酒ゴマ酢和えとゴマ豆腐。


これはソラマメと豆腐のがんもどきとイモ天。
おじいちゃんはソラマメを上手に作ってたし、芋は毎日おやつに食べる程の好物だった。
出汁醤油ジュレ、ヨモギ塩、シソの実塩、レモンで食べる。
ソラマメを大量にもらえる環境ならでは発想。


豆乳寒天、甘夏、バナナ、キウイの薬膳茶シロップ掛け。
クコの実、小豆、米飴を紅茶にくず粉でトロミをつけたシロップ。


法事の後片付けをしてると、「魚の大空」の大空くんが、「鰆が安いっすよ!」と持ってきた。
すんごい獲れて値崩れしてるんだとか。
3枚に下して、半身を刺し身、後の半分は味噌漬けにした。
片付けも大家族総出でやるので、僕が一人出刃包丁持ってても問題ない。
というか、捌いて皿に乗るまであっという間に出来ないとクールじゃない。


うち、4分の1は皮を引いて刺身。


腹身はフライパンでサッと焼き目をつける簡易タタキ。
ワラで焼く高知の本格タタキがめんどうな時にいい。
これは大空くんに教えてもらった。


大きな白子が入ってた。
湯通ししてワサビ醤油とポン酢で食べてみた。


あんましたくさんあって、飽きてきたので、弟の源のアイデアで、オーブン焼きにした。
醤油、一味をタップリかけてしっかり目に焼く。
ネギをレモンで食べると最高の逸品に!
法事の酒には綾菊の純米吟醸が選ばれてたので、バッチリ。

という、準備から片付けまで2、3日を要するソコソコのイベント。
冠婚葬祭を手作りするのは家族総出の協力がないと実現できない。
ちょっと前まではどこの家でもやってた当たり前の行事。
ココで、「そんな手間かけて大変なこと出来んよね~。」と言い出すと、仕出し屋などの業者の思うツボ。
手間って何だ?
大変ってどういうことだ!

故人を忍ぶ、何年に一度しかない親戚一同が会する日だろう。
こんなキッカケでもないと、親戚なんて集まる場がないではないか。
血の繋がりのある親戚付き合いもできないで、軽々しくロハスとか口にするな!
永続可能とは連綿とした有機的繋がりによってしか実現不可能なのだ。

その準備や料理が嫌で、「形だけ済ませとけばいい。」というのは、ご先祖からの命の繋がりをナイガシロにする行為。
すなわち、自分の子や孫という未来の繋がりをも破壊するスタイルだ。
それが
「今さえよければいい。」
「常に先延ばし。」
「自分に向き合わない。」
という現代のスマートなライフスタイルか?

陰口を叩き、駆け引きをし、それでも付き合っていく。
そういう人間関係が嫌で田舎暮らしに憧れるのはナンセンスだ。

田舎暮らしとは毒を喰らわば皿までもの精神で向き合え!


  

2013年05月22日

「アートでたんぼ」開催中


河野さんの竹の大きな作品が並ぶ。


廃材天国の店。
ボロくなってるので直す。
写真では分かりにくいけど、池の上に角材を渡して建ってる。


ボール紙の劣化したのを外して新たに張った。
これは缶詰工場で缶詰をパレットに並べる時に使う養生材の廃材。
この横に移動式ピザ窯を持ってくる。
このカウンターの中でトッピングしたりする。


一枚がかなり大きく、日除けにするには手軽でいい。


10年ぐらい前、高松が高潮で水没した時に金物屋の前に山積みされてたビス。
軽トラに山盛り持って帰って河野さんと山分けした。
ウチのはほぼ使い切ったけど、河野さんの所にはまだあった。


廃材の店の横は古いバスを竹で覆ったバラック。
この竹も年々古びて毎年差し替えてる。
全体的にもう限界か。

5/19~26という会期で開催されてる「アートでたんぼ」。
グーグルマップで「アートでたんぼ」の地図が出るよ。
ウチのピザ窯出店は最終日の26(日)だけ。

アートとは何か?
芸能とは一線を画するもの。
ファッションであってはならない。
絵や彫刻、音楽、踊り、、、手段は色々。
自分の中の出さずにはおられないドロドロとしたものの噴出とも言える。

一言で言うと「新たな価値観の提案」だ。
今の社会に「これでどうだ!」と挑むもの。
その作家により、スタイルは異なる。
ここは河野さんの世界観。

ウグイスが鳴いて、昼からビール飲むにも適した季節。
アクの強いおっさん達が集まってくる。
「5㌔で500円ぞ!」と、親鳥の手羽先を持ってきて焼く。
田舎社会のカオスなたまり場。
ここで一軒目の廃材ハウスを手掛けられたことは今から考えてもほんとに幸せやと思う。

「アートでたんぼ」も僕の廃材建築も「そなな金にならん事してどーするんや!」というおっさん達の協力なしには成り立たない。
「何か分からんけど、凄いことしよるのー。」という感じで巻き込んでしまえ。
というか、「大量にムシロが要るんですけど、どっかにないですかねー。」とか聞けば、「それやったらウチの納屋にようけあるぞ。」とレスポンスは軽快。

何か分からん事に最初はケゲンな見方をされるのは当たり前。
他人に理解されなくて当然。
そこで言葉で説明しようとするからややこしくなる。
説明は無用。
態度で示すのだ。
「お前のやんりょる事はサッパリ理解できんけど、熱意だけは分かるきん協力するわ。」という流れを作ってしまえ。









  

Posted by 陣 at 07:47Comments(2)イベント

2013年05月21日

油田開発好調

天ぷらカーの燃料である飲食店からでる廃油。

最近「油田開発」と称して回収できる店を随分と増やした。
今までは割烹1軒、うどん屋1軒の2軒分だけ。
新たに、割烹、カフェ、うどん屋、中華料理店と一気に6軒に増やした。

天ぷらカーを導入して1年ちょい。
導入直後に屋久島への往復2500㌔の旅をした。
その後は今までの軽バンの感覚でそんなに遠くにいくこともなく、油の消費も少ないので2軒分で十分賄ってきてた。

天ぷらカーのボンゴは今はすこぶる快調に走ってる。
去年の秋頃、車本体の軽油の燃料タンクからのゴミで燃料フィルターやストレーナーが詰まりまくるというトラブルがあった。
軽油のタンクにほとんど軽油が入ってない状態で天ぷら油と軽油の切り替えをしょっちゅうやってたのが原因。

ディーゼルエンジンには燃料を供給するホースとリターンさせるホースとがある。
軽油にも2本、天ぷらにも2本の計4本の燃料ホースがある。
その4本のホースを繋いでポートという弁で切り替えを行ってる。
そこで切り替えた時にわずかにリターンの方に別の燃料が戻ってしまうようになってる。
普段は何も問題ないけど、燃料タンクの中の軽油が少ない所へ天ぷら油が何度もリターンすることで天ぷら油率が高くなる。
植物油の方が鉱物油より、浸透性が高くて、長年の燃料タンク内部にこびりついた膜のような汚れを浮かせてしまったという事。
その時、タンクを外して中を徹底的に洗って掃除して解決した。
今は快調なので笑い話レベルの経験。

えー。
そんな快調な天ぷらカーの燃料はウチで消費する分には十分足りてる。
ちょくちょく高知のケンジくんが関西への帰省の途中でもらいに来たり、先日は四万十塾のとーるさんまでもらいに来た。
天ぷらカー改造のメカニック「満月屋」の岩本さんとも電話で、「ある所には余ってるけど、足りない所には足りてないみたい。」という話。
そこで、もらえる僕はジャンジャンもらおうと攻めに出た。


天ぷらカーで廃油の回収。
天ぷらカーのボンゴは4ナンバー登録してあり、元々8人乗りの3列目のシートは外してある。
中間にコンパネで棚を設けてあり、長旅の時などに便利。

ガソリンスタンドに行く必要がないってホントに心地いい。
ローンや借金という毎月のペイを発生させないのは自立生活には必須だ。
それに電気、ガス、水道、ガソリンというエネルギーに毎月いくらとか払わないで済むのも大きい。
電気なんか廃材ソーラーで売ってるもんねー。

「ちょっと金かかるけど、こっちの方がエコやし!」というのはあり得ない。
金がかかる時点で、今度は稼がないといけないという強迫観念が発生するではないか。
自分が心地いいのが一番環境負荷も少ないのだ。
現代の便利で快適と宣伝される製品のほとんど(全部ではないよ)は実は不便で非合理的な邪魔者でしかないぞ。

当たり前に、「何やかんや結構経費かかるし。」という常識を覆せ。
ほっといたらかかる。
そこをほっとかない。
有り余る廃材資源はこの日本では毎日毎日無駄に捨てられてるのだ。

電話をかけろ!
軽トラを繰り出せ!
「捨てるんなら頂けませんか。」と言うて言うて言いまくるのだ!!!

  

2013年05月20日

廃材セミナー大盛況

18(土)の博之さんのセミナーは23人と盛況だった。
半数以上が県外から、しかも関東4名、九州4名という遠方から来てくれた。
徳島や岡山という近隣の人もいて、後は香川県内から。

博之さんの話は多角的でほんとに面白い。
今、起こってる問題のほとんど、原発、TPP、中国や韓国との関係、アベノミクス、、、。
これらは「日本は未だにアメリカの属国」だという観点からすれば、ごく当たり前に納得がいくと。
アベノミクスによるバブル風の演出や今後の展開と結末も大体分る。
それが分かれば自分としてどう対策を打てばいいかも明確になる。

ウチのように自主、自立、自由な生き方を大成すると何の不安もない無敵状態。
その自主、自立のライフスタイルはそれぞれ違う。
各々が、自分の納得する「これでいいのだ!」という境地に入るしかない。
何も知らないで、何も対策を打たないで、「なるようになるさ。」では時代の変化に右往左往するハメになる。
ていうか、既に不安にサイナマレテ浮足立ってる輩が多すぎるぞ。

なぜ、不安になるのか?
なぜ、自信を持てないのか?
なぜ、思い通りの人生を謳歌できないのか?

それは目の前の些細な事に振り回されてるから。
「時間に遅れる!」
「明日までにやっとかな!」
「今日はスーパーで特売の日や!」
「この仕事で大丈夫かな?」
「あの人は自分の事どう思ってるんやろ?」
という、どーでもええ事が頭を支配してると、大きな視点でモノが考えられない。

そこで、今の社会の現状認識の後はいかに大局的な見方ができるかのレクチャー。
地球の歴史や人間の生態の事。
ここで書くことは出来ないけど、これは知れば知るほど深い。
ブッダの悟りを「こういうことなんだ。」と頭では理解できた。
こういうことは頭で分かってても腹に落ちないといけない。
でもまずは頭からというのも悪くはない。

お次はスーパーコンピューターよりりも凄い、自分の脳の活かし方。
有名なマインドマップを「Xmind」というフリーのソフトによって活用する術。
これは凄い!
手書きで書くのと違って、手直しや保存が手軽にできる。
脳は思いつきや閃きには強いけど、記憶には不利で、すぐに忘れる。
このXmindで「思いつき」→「書き」→「見て」→「思いつき」とエンドレスで閃きのループに入れる。

更にはその自分のライフプランを実行に移すべく、人脈の作り方やどういう時に共感を得て、説得され、協働してくれるか。
このあたりはその人のキャラによってマチマチ。
でも、セオリー的な流れを教授して頂いた。

19(日)が移動式ピザ窯での出店があり、恒例の懇親会はできなかった。
もっとも、遠方の参加者はその日に車で熊本まで帰るとか、高松空港から東京にという日帰りプランで来られてたからしょうがない。
実際に現在進行形で古民家のリフォームに取り組む者も居て、さぞかし意義は深かったことと思う。

博之さんのセミナーと廃材の家の見学というのがベストマッチという格好になった。
「どこかの会議室で聞いてたらこれほど納得しなかったかも。」とアンケートに書いてくれた人も居た。

そう、人を感動させ、動かせるのが具体的にやってる生活なのだ。
これは環境活動でもアートでもない。
ボランティアや手伝いなど無用だ。

各々が最大限に自分を活かしきれ!

それをあらゆる角度から丁寧に示唆してくださったセミナーだった。

  

Posted by 陣 at 07:40Comments(0)イベント