廃材天国HP

2008年09月01日

ブライダルチャペルからベンチと小鳥の巣箱を依頼される

よく登場する同級生の建築士わきおさんからの依頼。
宇多津にあるセントカテリーナの披露宴会場の一つ「イタリア亭」を改装中。
コンセプトが「完成しないゲストハウス」
木をたくさん植えて森を作ろうと。
それが年々成長し、変化していくという構想。
総工費数千万だとか。

中も庭も超生まれ変ってほぼ完成に近い。
完成直前の建築完成者も会場側もピリピリした空気の中で最終チェック。
そんな所うちに依頼するなよ~~~。
最初はほんまにおよび腰だった。
でもそんな仕事は大工さんなんかには頼めないそう。

以前の「パンカフェ」の仕事(その頃は日記にアップしてない)で僕の予想を超える反響だった。
スターバックスやサンマルクカフェみたいなスタイルのオリジナル版。
パンを乗せるのをうちの焼き締めの皿を使ってくれた。
後、現場での細かい仕上げ。
大工さんなどの職人さんはきっちりした仕事はパーフェクトに仕上げてくれるけど、ここは木をランダムに組んでラフな仕上げにして欲しいとか言ってもやってくれないそう。
そもそも一般的な住宅とかの仕事ではそんな依頼はしないし。
こういう店舗などで建築士の自由な発想を実現してくれる職人さんは皆無。
で、僕に出番が来た。
おもしろかったのは現場でイスに使った丸太の残りをチェーンソーで削ってパンを乗せる器を作ったやつ。
以外にうけたのとチェーンソーカービングが楽しかったでたくさん作った。
うちのイベントの時なんかもあっこパンを乗せて出してる。

でも今回のはメチャクチャ美しい披露宴会場やからなー。
でも外やし、ベンチとか小鳥の巣箱やし、僕の好きに作ってええよと言う依頼なんで快く引き受ける。

陶芸の薪として物凄い量の丸太がうちにはストックされてる。
その中でもチェーンソーカービングに向く杉(削り安い)を選択。
皮を剥き、チェーンソーで穴をくり貫き、丸太の腰掛けを作る。
テキトーに削りながら得意の直感と即興。
丸太を十文字に貫通させた4つ穴バージョンと3つ穴バージョンの二つを製作。
その時に出た杉の皮を利用して小鳥の巣箱を作る。
普通の板に杉皮を貼り付けたものにチェーンソーでくり貫いた屋根を乗せたものと大きく割った薄い木を乗せたバージョン。
もう一つは割った木を組み合わせて本体にし、屋根に杉皮をくっつけたやつ。
この巣箱3パターンは最高の出来や。
最後に丸太を組み合わせたラブラブベンチ。
これはうちの廃材、昔の家の梁(松)で丁度いいのを発見。
ただ、松で肥えてるから削るのがめっちゃかたーい。
丸太を二本、長いキリでぶっすり穴をあけ、ボルトで固定。
それの上の面をくり貫き、元々半切りの丸太をセット。
これは巣箱に比べると無難なデザインに収めた。

一連の作業と作品の写真はフォトアルバムにアップしたんでそっちも見てねー。

今日向こうの現場でホールソーを借りて巣箱に穴を開けよう。















  

Posted by 陣 at 08:13Comments(2)手作り、無添加