廃材天国HP

2010年12月31日

ロハスって何だ?

ロクロをひいた次の日は底の仕上げ作業。
この「削り」の作業もまた楽しいもの。

やっぱり昨日も、「藤原直哉のインターネットラジオ」を聴きながら。
http://naoyafujiwara.cocolog-nifty.com/
大掃除しながらとかにオススメ!
藤原さんの言われる「ロハスこそが新時代を構築する革命だ。」というのは廃材天国のコンセプトとバッチリかぶる。

えー。
ロハス(LOHAS)Lifestyles Of Health And Sustainabilityとは。
直訳すると、「健康的で持続可能な生活様式」となる。
でも、現実は「ソトコト」という雑誌がプロパガンダ的に使ってたり、自然食やオーガニック、アーユルベーダ、マクロビ、ビーガン、スピリチュアル系、自己啓発系、果ては自然エネルギーからサプリメントと、「そういう」謳い文句で商売するためのマーケット用語。

もちろん、そういう「入り口」からマジにライフスタイルの転換になればすばらしい。
そう、「自分のライフスタイル」なのだ。
この「自分の」を付けるのと付けないのとでニュアンスが変わってくる。
別に、国家破産や円の破綻、ハイパーインフレなどもただのきっかけであったり、情報の一つとして捉えよう。
環境問題も戦争もそやし、原発だってそう。
石油がなくなるとか、温暖化とかも。
コンピューターが誤作動を起すとかいう「2000年問題」ってのもあった。
フリーメーソンだとかロスチャイルドもかな。
それらの問題の「事実」は知れば知る程面白い。
それらの問題の根幹にはオシナベテ「自分のライフスタイル」というキーワードが横たわる。

何も「全て自分のライフスタイルのせい」と背負い込む必要もない。
だから?
もし、そうだったとすれば?

どうするんぞ?
いや、どうしたいのか?

「そういう問題」によって、人類の終末とかには残念ながら辿り着かないと思う。
それでも、今までの常識は全く通用しない世界にはなるやろね。
今までの常識って?
物質=お金=量=消費=発展みたいな。
もちろん、40年前からこういう事態を見据えて発信してきた先輩たちにはほんとにありがたく思う。
福岡さんにいたっては戦前から言うてる訳やからね。

ほんとにこれからが楽しみやー。
何しよー。
何が起こるんやろー♪
藤原さんのラジオ聴いてワックワクになるか?、チンプンカンプンになるのか?はたまたネガティブになるのか?
それである程度今の自分のレベルなり、立ち位置が見えて来ると思うよ。

まー、ウチは何が起きようが、変化しながら逞しく生きていく。
これはハッキリしとる。
この「自分のライフスタイル」が揺ぎ無いものになるためのオタメシやろね。
その「素」みたいなのがしっかりしてて、あらゆる事態に対応できるという状態。

それにしても、今年もたくさん人が来たねー。
来年はどういう年になるのか?
いや。
するのか?だ。
外的な要因で変わるようならそれは「ライフスタイル」とは呼べん。

今日は今年の締めくくり、実家でのおせち料理作りや。



  
タグ :陶芸ロハス

2010年12月30日

にわか陶芸家

ええーと。
ロクロにスイッチ入れるの、いつぶり?
と、突然陶芸の作業。

来年の2月の後半に親父の窯が窯焚きを予定してる。
親父の方は僕と違って、教室の生徒の作品も焼かないかんし、親父自身も作品を作ってる。
僕の方は確か、今年の春の窯焚きの直前にも、こうしてバタバタッとちょっとだけ作った記憶がかすかに残ってる。

この間、ユウコちゃんとアンコちゃんを連れて、丸亀の「明水亭」に行った。
国産小麦、味の素なしとかいうだけじゃなく、ここの主人は14年間京都の料亭で修行した料理人。
仕事のレベルはもちろんやけど、100円のオーストラリア小麦&ホンダシのさぬきうどんとは別物。
一ヶ月級の住み込みの弟子は特別にここへ連れて行くことにしてる。
今までも随分とウチの器を買ってくれて、使ってくれてる。
今回も奥さんから「出汁の入るカケ系のメニューに対応するような深い鉢を作ってね。」とお願いされた。
それがなければ、「親父の窯焚きの手伝いだけええかー。」と思ってた所。
こういう受注生産ならやりがいもあるしね。


僕が二階の工房に上がって作業を始めると、ちびっ子たちも、「作る、作るー。」とヤル気満々。


一番奥で僕はロクロを回す。


水引きしたては超でっかい。
乾いて縮んで、焼いて縮んで、丁度いい大きさになる。

二階にもネット環境が整って、この間までアンコちゃんが早朝に使ってた。
なのでロクロをひきながら、「藤原直哉のネットラジオ」を聞いてた。
ロクロも仕上げもそうやけど、陶芸の作品作りって、廃材建築と違って超静か。
音楽聴きながらもいいし、こういう勉強にも使える。
この経済アナリストの「藤原直哉のネットラジオ」中々勉強になるよ。
政治、経済、医療と、もちろん評論家やから総括的な話に終始するけど、着眼点や切り口が鋭敏。
ヨーロッパの経済危機の今後、中国、アメリカの見通し。
日本も含めて、政治が世界経済の中で押しつぶされてるとおっしゃる。
全て、その場しのぎで先送り。
でも、それも時間の問題。
そうは誤魔化せなくなる。
情報を発してる国家なり、大手の企業や体制側は不景気とか、ネガティブな事言うてても、確実に今は明るい展望を持ってコツコツと活動してる企業も個人も居る、とも言われてた。

ウチなんかもその部類やし、自然農の専業家や、個人で起業してるヤル気のある人たちは多い。
ほんとに自分のやりたいことに向かえば時代も境遇も関係ない。
いや、むしろこういう変革期やからこそ、自分のやりたい事に向かえるのだ。
何も考えんでも、給料が倍々になっていく時代にはそっちに流される。
カエスガエスもジャンジャン焼き物が売れんでよかったー。
今は自分発で考え、行動せんと何にもならない。
夢や成功のビジョンの片隅にでも、人任せや神頼みがあってはならん。

藤原さんの話を聞いてると、2011年は益々楽しくなりそうや!!!

  
タグ :経済陶芸

Posted by 陣 at 06:08Comments(0)焼き締めの陶芸

2010年12月29日

恒例の餅つき

毎年、恒例の餅つき。
木枠のセイロに入れたもち米を薪で蒸して、石臼に杵で搗く。
もう、20数年前に親父が、飲み友達と一緒に復活させた。
僕が中学生の頃やと思う。
野遊ぐらいの時は電気でグングン回る餅搗き機で搗いてた。

もち米は2斗五升(40㌔弱)使う。
5家族と、鏡餅の頼まれたのなどをやってるとこのぐらいの量になったみたい。


26日にはこの一斗枡で計量して、洗って浸水してた。
よく浸水した方が、具合よくよく蒸せて、いい餅になる。


野遊ぐらいになってくると、半分ぐらいまでは搗ける。


土歩くんではまだカッコだけという感じ。
僕も含めて親父達は搗きたての餅に大根おろしと醤油で一杯。

後は大人が搗きまくる。
何せ、人員が多いからねー。
上の写真で源がやってる「キナドリ」という餅を返す人が上手くないと具合良く搗けない。
男衆がキナドリも搗くのもやって、女衆が揉んだり餡を入れたりする。
今年の餡は砂糖なし。
小豆と塩と甘酒で作った。
香川の名物雑煮は「白ミソに餡餅」。
甘い白味噌に甘い餡餅、要は白いゼンザイという雰囲気。
もちろん、白ミソも無添加のいいのを使って、自家製の甘さ控えめの甘酒餡やったら、そこまで甘くなくて、滋味深くて上品な味になる。

10数臼ついて、最後の3臼は「海老」、「青海苔」、「黒豆」で伸し餅にする。
どれもキレイな上に超美味しい。

餅つきが終わりかけると、これまた恒例のうどん大会。
もち米を蒸してた釜に大量の鰹節を入れて、特製のうどんを作ってくれるのは親父の後輩の鮨屋の三四郎の親方。
僕も源も高校生の頃はその鮨屋でアルバイトさせてもらった。
めっちゃ鰹節を奮発する上に、大量の白ネギと油揚げ。
これが三四郎流のうどん。
トッピングに天ぷらも乗せて、超贅沢な逸品の完成。
あまりに美味しくて、写真は撮り忘れたけど、、、。

そうこうしてると、妹の雅も京都からヒッチハイクで帰ってきた。
初めてみたいで、高速ヒッチハイクのノウハウを電話で聞いてきた。
魔の吹田ジャンクションのPAにだけは降ろしてもらわんようにとかポイントを説明してた。
9時に出て、みんながうどん食べてる間に間に合ったんで、まずまずのペースで帰れたみたい。


ちびっ子たちは庭で新しい遊びを開発中。
  
タグ :餅つき

Posted by 陣 at 06:46Comments(0)

2010年12月28日

廃材電気工事

ちょっとした労力で済むし、やった方が断然暮らしやすくなるのに、出来てない仕事ってよくあるもの。
今回の電気工事もそう。

廃材天国の玄関(?)のアルミサッシの脇につけてた外灯。
正面の深い軒の工事の際、太い丸太の柱を立てた時に邪魔になって外した。
その後、「付けた方がええなー。」と思いながらほったらかしにしてた。
夜、外の壁沿いに積み込んである薪を取りにいく時なんかは暗くて見えづらい。
なので、やっと取り掛かった。


この左の柱の裏に元々付けてた。


壁に残ってる切断された電線をアルミ製の「リングスリーブ」で圧着して延長する。
このグレーのVVFという線はホームセンターで安く売ってる。
1、6mmなら100mで5000円しない。
でも。
最初の新規の電気工事ならいざしらず、最近のこういうちょこっと工事の時には廃材の電線を使ってる。
それは解体屋から4tのダンプに積まれた角材の山の中に付属してる。
室内の配線用の線やからね。
ジャンジャン廃材を持って来てもらってた建築中は、このグレーの線ばかりを集めて売りに行ったもの。
鉄屑が㌔数十円に対して銅線は数百円もするからね。
相場は激しく動くけど。


後はこうして絶縁テープを巻けばおしまい。


廃材の線だろうが、絶縁のグレーの部分が多少硬化してようが、電気が通ればいい。
もちろん、あんまし劣化してるものや亀裂の入った線は使わない。
その辺りの判断がミソ。
プロなら絶対に使わないこういう廃材も、自分の判断で大丈夫と思えば何ら問題ない。
それに、屋内用の線なんで、日光にも風雨にもさらされてなくて、大半は傷んでない。


薪の為と、石畳のアプローチを照らす為に右側の丸太につけた。


一番左の線を裸にする工具はなくてもええけど、断然作業効率がアップする。
一番右の線を圧着する道具は必需品。
真ん中のリングスリーブというアルミの小さな管に両方から銅線を差し込んで、これでカシメる。
グレーの線の固定は「ステップル」という絶縁の股釘。
こんだけあれば、家庭の電気工事はまず大体できる。
後は増やしたいコンセントやスイッチをホームセンターで買ってくるだけ。
ウチならそういうものも解体現場から取ってきてストックされてる。

いっつも言うてるけど、作業を思いついて、ホームセンターに行かずにすぐにその場で完成までもっていけるようになったら廃材建築家として合格。
そうなるまでに僕も10年かかってる。
カナディアンファームのハセヤンは20数年。
廃材建築なり、廃材で実現する自画自賛生活は深いからね。
若者よ!
どんどんパクッて自由に生きろよ!


弟子が居なくなり、ちびっ子たちが「何かやろかー。」と色々手伝ってくれる。
これはユウコちゃんとアンコちゃんが完成させてくれた軒の屋根に使ったパレットの廃材。
余ったので、投げてもらってた。
これは薪ストーブの焚きつけやな。


薪ストーブの断熱を断熱レンガに替えて、余った耐火レンガを二人でリレーで運んでくれる。


  
タグ :電気工事

Posted by 陣 at 06:37Comments(2)廃材ハウス

2010年12月27日

タイとラオスの情報収集

住み込みの弟子たちが居なくなって、最近タイ、ラオスへの旅への準備を本格化させた。
申し込んでたにこちゃんのパスポートを取りに行ったり。
航空チケットはEチケットがメールで送られてきて、プリントした。

こういう一連の準備で、一から全部一人でやるのは初めて。
今までに行った、南アフリカ共和国、ボストン、フロリダ、タイ、ニュージーランド、はいわゆる旅行会社のツアーではないけど、NPOの主催だったり、知り合いがチケット手配してくれたりと、全く全部を自分でした経験はない。
そういう意味でも面白い。


2、3週間前に図書館でこの本を借りて読んだ。
この人も30代に入ってから、バックパック旅行の面白さにハマッて本を出してる。
ビザの取得や現地での鉄道やバスの事情など、具体的に参考になる情報が盛りだくさん。
タクシー、トゥクトゥクなどは値段がなく、直接交渉制なので、ボッタクリも常識だそう。
居心地のいいユーラシアの国々での長期滞在してるうちに「沈没」するパッカーの話とか。


上の本を返しにいって、またどっさりと借りてきた。
指差しタイ語は3年前にタイに行った時に買ったもの。
今回、ラオスも買い足した。
指差しの新シリーズ「タイ×屋台めし」というのも買った。

僕とあっこちゃんの志向性からして、観光地に行ったり、ショッピングをしたいという欲求はない。
今回は「何も決めない」という放浪自体が目的のようなものでもあるが、忙しく数カ国を周るような旅でもない。
とにかくタイやラオスの田舎に行く。
そこで毎朝開かれる市場などに通って、おばちゃんとかと仲良くなって、家庭料理や伝統的な漬物なんかを教えてもらえるようになりたい。
あわよくば「そういうことならウチに来なよ。」みたいな展開になってきたらええのになー。
その為にはカタコトの英語すら通じない所へ行くんやから「指差し会話帳」を駆使して後はジェスチャーでも何でも勢いでコミュニケーションするしかない。
こういうのには僕はめっぽう強いからね。
それには、廃材天国の生活をミニアルバムとかにして持って行こうっと。
「廃材でセルフビルド」、「薪の生活」、「何でも手作りの生活」とか写真で見せれば話が早い。
日本でこういう暮らしをしてて、タイやラオスでも昔ながらの伝統的な生活をしてる所に行きたいと伝えられる。

前回のタイへの旅でもモン族とカレン族の村を訪れたけど、大勢で押しかけて「見学」というノリだったんで、そういう失礼な訪問じゃない形がええな。
別に山岳民族や少数民族の村じゃなくてもいい。
「注文屋台」という自分好みに料理してもらえる屋台なんかも面白いとは思うけど、最初だけやろし。
ガイドブックや本には決して載らない「地元の手作り」の文化を味わいたい。
流れで彼らの日常の生活の労働を手伝えたりできたらナオサラ面白いな。

にこちゃんが居るし、荷物は出来るだけ少なくして、向こうで必要なものは現地調達というのがバックパッカーの原則らしい。
それでも、作業できるように地下足袋とか居るんちゃうー?
とか考え出すとヤバイ、、、。

早速、野遊は指差し会話帳から「トイレはどこですか?」とか「いくらですか?」なんかを自分のノートに書き出してる。
何でもすぐに取り掛かって、行動が早いのは親譲りやな。

いやー、この年末年始は完全に旅の計画や妄想に終始しそうやなー。

  

Posted by 陣 at 07:46Comments(6)

2010年12月25日

ストーブと断熱工事&手作りクリスマス

薪ストーブの断熱策に随分と考えた。
今までよりも耐火煉瓦&石で高さを稼ぐのが一番手っ取り早い。
でも、ストーブの位置自体を移動して、壁から離すことも考えた方が、、、。
でも、そうすると煙突の位置が変わって、煙突の工事も増えるな、、、。
とか。

!!!
閃きが来た。
確か、実家の親父の窯の脇に「断熱レンガ」があったぞ。
今まで置いてたのは「耐火煉瓦」で、これは1300℃の高温にも耐えられるけど、固くてしまっており、伝道熱は裏へと伝える。
それに比べて「断熱レンガ」は軽くて気泡が入ったような質で、そこまで高温には耐えられない変わりに、発泡スチロールのように熱を遮断する性質。


イソライトという断熱レンガ。


これが以前の状態。


ここまで高く断熱レンガを積めば、もう大丈夫やと思う。


クリスマスツリーも手作り。
これは先日、椎茸の菌を打ち込むためのクヌギを取りにいった山から取ってきた杉か何かの針葉樹。
あっこクッキーや松ぼっくりをみんなでぶら下げて、デコレーション。


アンコちゃんが昨日旅立つ前にプレゼントしてくれたクリスマスリース。
金倉川の河原で色々拾ってきて、コツコツ作ってたそう。


これは自家製酵母が発酵不足のシュトーレン。
中には自家製栗の渋皮煮が入ってて、固いけど味は美味しい。


そのシュトーレンと、無何有庵でのマクロビスイーツ教室であっこちゃんが作った雪だるまのお菓子。


夕方早めに実家に行って、豆腐クリームでケーキの仕上げ。


野遊はディティールに凝る。


ツリーの装飾のクッキーとミントの葉をあしらって完成。


僕はメインディッシュ担当。
先日たくさん届いた大型のメバルを冷凍しつつ、これでクリスマスに「アクアパッツァ」をしようと閃いた。
まず、塩コショウをすり込んだメバルをフライパンでソテーにする。


焼き色がついたら、アサリ、ドライトマト、を入れて、少量の水を入れる。
オリーブ、ケイパー、アンチョビ、を入れて、蓋をして蒸し煮にする。
これで「メバルのアクアパッツァ」の完成。
シンプルな料理やけど、魚に貝にアンチョビまで入って、むちゃくちゃ濃厚でハレの料理。
普段ならここまでは絶対にしないけど、クリスマスやし、醤油で煮付けにしてもねー。
これはやはり、「人気のイタリアン」の中のレシピ。


ご飯は下半分が黒豆入りの玄米ご飯、中に葉っぱとゴマのフリカケを挟んで、上が白ご飯。
レタスと赤カブの梅酢漬けを飾る。


後、母親がタジン鍋で温野菜を作ってくれて、あっこちゃんがブロッコリーのポタージュも作ってくれた。
せっかくのクリスマスの洋風料理も焼き締めの器じゃあ、ちょっと、、、。
磁器の土を買って、自分ち用に白い器焼いてもええかも。

選んだシャンパンがちょっと甘めで、料理に合わなかったのが惜しかった、、、。
子ども達の為にやってるけど、大人もここまで遊ぶとかなり楽しいもの。
中々パーティーって自分のためにそこまで労力かけれんもんね。
ウチのちびっ子たちは手作りするのが当たり前というのが染み付いてるけどね。
手作り最高!

ユウコちゃんは22日に、アンコちゃんも昨日旅立った。
久しぶりに家族だけの生活に戻る。
2人同時に長期の弟子が居なくなるのは、メリハリがあっていいかも。  

Posted by 陣 at 07:21Comments(0)手作り、無添加

2010年12月24日

熱でガラスが割れる!?

ちょっと出かけてる間にあっこちゃんから電話。
「薪ストーブの裏のガラスが割れた!」
!!!???
「ええっ?ガラスって、あの入り口の?」と聞き返した。
あの入り口のサッシは代わりのがもうないなー。
解体屋の社長に電話して探そうか?
でも中々ピッタリ合うサッシってないんよなー。
サッシ屋に頼んで入れてもらうとデカイから高いしなー。
と瞬時に色々考える。

僕が出かける直前にくべた超太い松の丸太がガンガンに燃えて、部屋は30℃にまで上がり、ストーブの裏のガラスが熱くなって割れたそう。
電話口で「ホースを引いてきて、水をぶっかけろ。」と指示した。
急いで帰ると、野遊がストーブの中に水をかけてストーブはチョロチョロ燃えになってた。
それでもまだガラスは熱々で、入ったヒビを透明のテープで補修するのもちょっと待たないとできない。


パリンと軽快な音を立てて割れたそうな。


僕がおったら、燃えてる所を写真に撮れたんやけど、、、。
こんな薪やった。
松で、中が腐って燃えやすい形状になってた。
普通、薪ストーブには煤を嫌って松は使わないけど、ウチでは関係ない。


08年から生活してるけど、最初の年は縦長の鋳物の薪ストーブやった。
09年に今の焼却炉型自作薪ストーブに変更した。
で、去年ワンシーズンと今シーズンもずっと焚いてた。
このように、薪ストーブと耐火物の間に空間を設けて、更に、壁との間にも空間を設ける。
これが基本。


こっちもそうしてた。
でもまさか、上のガラスの部分まで熱がいくとはねー。


暑くて、こっちのガラスを開けてて、割れた。


修理後。
さと子さんの知事選の時に車にポスターを透明のテープで両面から張りまくった。
写真ではあんまし分からんね。
まあ、今回はこれで修理完了ということにして、また割れたら解体現場に探しに行こうっと。
もちろん、熱で割れないような対策はせなな。

まあ、このぐらいのトラブルは日常茶飯事。
経験のない人間が自分で一から家を作るということは全てがぶっつけ本番で勉強の連続。
それでも古民家を直しながら住むよりも、一からセルフビルドで建てるのを勧めるよ。
僕は2軒建てて、住んで、住みながらこういうトラブルを一つ一つ乗り越えてきた。
水周りのトラブルも色々あったし、今回のような火関係も色々ある。
全部自分でやってるから、どこがどうなってるか、どこをどうしたら解決するかのアイデアもすぐに浮かぶ。
これが自分の生き方に「責任を持つ」とか「地に足をつける」ことへの一番の近道。
ハタから見てると「大変やなー。」と思うかもしれんけど、やってる本人はとにかく楽しい。
この活きてるリアリティーがね。
  

Posted by 陣 at 06:54Comments(0)廃材ハウス

2010年12月23日

自家製柑橘

そろそろダイダイが色づいてくる季節。
おじいちゃんが生前色々植えてくれてる果樹園が、点在してる秋山家の農地の中の一つにある。
ちびっ子たちに「みかん取りにいくでー。」と言うと大はしゃぎ。


今年は猛暑で雨が少なくて、成りが悪いけど、ウチら家族が食べるぐらいは十分に採れる。
みかんなどの柑橘系は農薬をあげなくても、ほったらかしでも余裕で出来る。
モモなんかは無農薬が難しいみたいやけどね。
今のJAのシステムはコンピューターとセンサーで糖度を測るんで、低い糖度のと、もちろん、ちょっとした傷、病気、大きさなどの制限で出来た果物のうちの数割という単位で出荷できない。
ウチのなら100%ダメ。
糖度を上げる為に化学肥料をやると、どうしても害虫や病気を誘発することになる。
なので、出来ただけでいいなら化学肥料も農薬も要らない。
もちろん、無農薬じゃなくても輸入の果物よりは国産の方を買おうね。


土歩くんは一人前に脚立に上がって収穫。
僕は全然手入れしてなくて草茫々の畑の草刈り。


こんな小さなみかんも凄く美味しい。
何もしてなくても当然甘いし、適度な酸味。


目的のダイダイも少しは採ったけど、まだ早かった。
取り残しのスダチをにこが切って、土歩が絞る。
アンコちゃんの要望でポン酢の作り方を教える。

スダチ200cc
米酢(純米)150cc
濃口醤油200cc
たまり醤油30cc
煮切り味醂50cc
カツオ節10g
昆布5g

これは雑誌「専門料理」の別冊で出てる「日本料理技術百科」の「鍋もの」の巻にあるレシピ。
全部を瓶の中に突っ込んで、冷蔵庫に保存しとくと何週間でも持つから便利。
他にもダイダイで作るレシピも載ってる。
スダチのフレッシュ感もいいし、ユズの高い香りもいい、ダイダイの風味も何ともいえない。
柑橘類の個性は千差万別。
四国ではカボスやシークワーサーはないね。


ポン酢が出来て、11時過ぎやったんで、パスタマシンでうどんを作ることにした。
香川県産小麦粉「さぬきの夢2000」はグルテンが少ない。
なので、10割ソバよろしく最初の「水回し」の工程をしっかりとやることが大事。
まとまったら少し休ませてから踏む。


土歩くんも効率を考えて、にこちゃんと二人で。


色々持ってみたり。


これでどうだー、とばかりに踏みまくる。
ほとんど子どもたちだけでいい感じに仕上がった。


後はパスタマシンで延ばす。


ちびっ子たちは細いカッターで切って、ザルうどんが好み。
そもそもパスタマシンを出そうとしたキッカケはアンコちゃんに出店の時のパスタを食べさせる為やったんやけど。
どうしても手打ちパスタよりは醤油味のうどんの方がいいみたい。


後で幅広のパスタもしたよ。
これをトマトソースのパスタに。
うどんとパスタの違いは味つけだけという結論。


ペラペラ麺の食感が楽しい。


それと、昨日はアキくんというお遍路してる途中にウチで何日か手伝ってくれた子から荷物が届いた。
この季節は但馬杜氏の弟子として酒蔵で働いてる。
その蔵自慢の純米酒を送ってくれた。
片方は火入れしてない生。
芳醇な辛口と言った感じのしっかりした酒やった。
僕は新潟のサラサラよりもこういうドッシリとした濃い酒が好き。
酒粕も3㌔も!


晩ご飯に、お昼のパスタの生地の残りを延ばして餃子。


小さい皮をコマメに作るのがメンドクサかったんで、ドデカ餃子になった。


皿が重くて手が震える土歩くん。

今、たまたま竹の廃材がたくさんあって、餃子には最適。
竹は油分があって、瞬間的に超強火になる。
水を入れて一気に強火で蒸し上げたいからね。
この餃子は完全にベジ素材。
レンコン、ゴボウ、干ししいたけ、庭のニラ、大根葉、大根の小さな角切り、白菜、練りゴマ、とあっこちゃんの指導でアンコちゃんがネタを作った。
レンコンやゴボウは摩り下ろし、大根の角切りは塩揉み、味付けには醤油と自家製の3年味噌、これがポイント。
肉がなくてここまで美味い餃子ができるとは誰も思わんやろね。
「肉を決して食べないぞ」というベジタリアンじゃない、肉が買えない訳でもない。
もちろん肉食の問題点や飼い方の問題は山ほどある。
だから自分では市販の肉は買わないし、普段食べない。
手作りハムをちびっ子の為に作りたい時は、放し飼いで牧草で育って肉骨粉や抗生剤をあげてない生産者の鶏肉や豚肉を年に何回か買う。
肉がない美味しさが自家製の野菜や3年味噌で手作りできるという感動。
この感動=贅沢なのだ。
このために廃材天国の生活がある。

餃子には昨日作ったポン酢よりは米酢と醤油だけのシンプルな酢醤油に自家製のラー油。

  

2010年12月22日

遂に、軒完成

いやー、いよいよ完成したね。
玄関前の深くて背の高い軒。
昨日の午前中で、ユウコちゃんとアンコちゃんが完成させてくれた。
屋根の野地板を打ったのはチーくん。
その後、ユウコちゃんが来て、続けてアンコちゃん。
ゴザ張ったり、ビニールで防水したり、屋根の板葺きの作業は、ほぼ2人でやってくれた。
僕はその段取りと指示。

昨日も、彼女たちが上に上がってくれてる間に、薪の積み込み。
畑で色々野菜の収穫、たくあん漬け用に大根を洗って干したり。
コンポストトイレの堆肥化。
と、僕が雑用。
別にどっちが主な作業で、どっちが雑用という区別はない。
あっこちゃんは注文のクリスマスクッキー(ツリーに飾る用の)作りしてた。


薪は直径30cmを超える大型のを中心に、一升瓶ぐらいのを補助的にくべるんで長持ちする。
最近は一日中焚いてるけど、このぐらい積み込めば2週間ぐらいはある。
少々寒くなくても、薪ストーブで料理する習慣になってるんで、焚かなしゃあないなと言う感じ。
処分したい廃材は山程あるしね。
いくら使っても、どんどん運び込まれてくる。
シルバーさんや造園屋さんには50cm前後に切った上で、積み込みまでするという条件が定着してきたんで、随分楽になった。




パレットの廃材もこうして張ってみると美しい。


打ち付ける板の最後の一枚に日付けとサインを入れて、記念写真。
ちびっ子たちも一緒に作業を手伝ってるんで、「ここはユウコちゃんとアンコちゃんと作業したなー。」とちゃんと覚えてるもの。
今までに居た子と一緒に作業した時のこともちゃんと覚えてる。


昨日は稀なルート、弟の源の知り合いから魚が回ってきた。
30cm超の大メバル、鯛、カワハギ、ガシラ(小さなメバル)、アイナメ、サザエ、と高級魚ばかり。
しかもカチカチに固くて鮮度は最高。
ガシラは丸揚げ、カワハギは煮付け、鯛は刺身で肝醤油にショウガ、と大勢居ても一人何匹も食べられる程の量やった。
こんなに美味しいもの食べてたら、とてもじゃないけど中途半端な店なんかには行く気はしない。

二人の女弟子と子どもが3人居ても、ピザなどの出店の時以外はまずスーパーに食材を買いに行くことはない。
普段は玄米と野菜をあの手この手であっこちゃんが料理してるし、こうして頂き物の魚は僕の担当。
お米は完全に一年間あるし、親父と共同の菜園では自給してるものもあるけど、こういう頂き物を工夫してうまく回ってる。

そもそも、最近ではそこまで自給自足という言葉にこだわってはない。
もちろん、楽しいし、やりたいから田んぼや畑、漬物と手作りの生活は進化し続けるんやけどねー!  

Posted by 陣 at 06:01Comments(0)廃材ハウス

2010年12月21日

「わら」のレシピでキムチ作り

正式にラオス行きの日程が決まった。
1/13関空発で2/9帰国という、一ヶ月程。
格安航空券サイト「トラベルコちゃん」に載ってた旅行会社の中から10社近くにFAXをしてた。
その中から、希望の日程で席の確保ができる所で安い所に予約をした。

僕がメールやFAXや電話をしてる間も、ユウコちゃんとアンコちゃんは働いてる。
昨日は、午前中「ヤンニョム(キムチの素)」作り。
この季節には毎年漬けてる。
白菜は親父の菜園でも作ってるけど、もらいものも回ってくる。

どこの書店にもある、世界文化社の「人気の〇〇料理」シリーズ。
その中の韓国料理の中に載ってる「キムチ」は最高に美味い。
アミエビの塩辛やもち米のオカユなんかも入れる。
それも美味しいんやけど、今回は彼女たちの勉強の為に、百姓屋敷「わら」の出してる「わらのごはん」の中に掲載されてるレシピで仕込んだ。

白菜(4%の塩で一晩漬ける)
玉ねぎ(回し切り)
長ネギ(小口切り)
人参(千切り)
大根(千切り)
いか(するめでも可)
りんご(すりおろし)
カツオ粉
煎り白ゴマ(すりゴマにしておく)
干ししいたけの粉(ミキサーにかける)
甘酒
焼酎
はちみつ
にんにく
ショウガ
醤油
豆板醤
天然酵母


これが「ヤンニョム」、これを白菜の塩漬けに一枚一枚丁寧に擦り込んで、本漬け。
最初の発酵の浅いのもフレッシュで美味しいし、酸味が出て深く漬かるのも美味しい。
その段階ごとに楽しめるのがいい。

これは確実に美味い。
上に書いたのは「わら」のレシピで、今回仕込んだのは、ちょっとアレンジ。
いかは無かったんで入れなかったし、はちみつの代わりに自家製米飴とか。
色々乾物や薬味入れるのも美味しいし、シンプルに白菜の塩漬けに、にんにく、ショウガ、唐辛子のような即席キムチも美味しい。
とにかく手作りするのが最高。
打ってるキムチは超甘ーいからね。
市販の漬物は全般的に甘い。
自然食品屋のでもそう。
たくあんなんか、塩とヌカだけでも漬けられるぐらいやからね。
大根を干したり、ヌカと塩で漬けてから一ヶ月も置くというような「時間」と「手間」をかけんとね。
手間いうたって、しれてる。
大根なんか吊るして2週間もすれば勝手に干せてるし、ヌカと塩混ぜて重石かけるだけなんやから。
と、キムチの話してたらたくあんの話になってきたな。
今日はもう完全に立派に育った大根を抜いてきて、干すかな。


午後からは軒の板打ち作業。
いよいよ完成が見えてきた。
今日半日ぐらいで出来るんちゃう。

ほんとに2人はよくやってくれてる。
女居候が同時に2人重なったのもよかったね。
お互いに切磋琢磨できるしね。

やはり、こういう弟子型の勉強熱心な者じゃないと廃材天国には居られない。
これを機に「居候」という呼び方を辞めて「弟子」ということにしようっと。
とりあえず働いたら3度の食事と泊まる所を提供するというのはマッピラゴメン。
短期の人で「弟子」というまでいかないけど、という場合は「研修生」かな。

二人とも年末には廃材天国を去る。
ユウコちゃんは来春からは県内の綾川町にある「ACIS」という小学校の廃校を利用して、マクロビオティックの料理教室をされてる三木さんの所でお世話になることが決まった。
アンコちゃんは青森の実家に帰省してから仙台に戻るそう。
その前に兵庫のデモクラティックスクール「まっくろくろすけ」に見学に行くそう。

それこそ元弟子のしょうたくんは、まっくろくろすけの建物やスタッフの家を直したり、薪ストーブを設置するための煙突工事したりしてるようで、最近よく質問の電話がかかる。
その「しょうたくんお疲れ様会&忘年会」にアンコちゃんが行くことにしたよう。

色々繋がって面白いねー。

  
タグ :キムチ

Posted by 陣 at 05:27Comments(2)

2010年12月20日

KGCアートマーケットで出店収め

土日連続のピザ窯での出店は久しぶり。
これで、今年の出店収め。
10月は凄かったけど、さすがに12月に入るとね。
来年も春頃にまたアチコチから声がかかるんちゃう?

昨日は僕とユウコちゃんと野遊の3人で出店。
アンコちゃんとあっこちゃんは廃材天国で、フライヤー作り。
「わたしが米飴を使うわけ」というあっこスイーツの説明ためのがまず一枚。
それと「わたしも地球も元気になろう♪accoのマクロビお料理教室」というフライヤー。
アンコちゃんがイラストレーターでイラストを作りながら、2人で相談しながら作ったよう。
あっこスイーツ教室と料理教室への要望は高まってきてるし、今後不定期で人数が揃い次第開催するというゆるい感じ。

ピッツァは
「トマトソースに、カボチャ、シメジ、玉ねぎ、大根葉」
「醤油ソースに、春菊の胡麻和え、豆腐マヨネーズ、フレンチマスタード」
「ソースもチーズもなしで、タコのカルパッチョ、レタス、ロケット、岩塩」
の3種類。
それに、窯でこんがり焼いた玄米ボールを酒粕と豆乳のホワイトソースの上に乗せる「スープご飯」これも人気やったね。


それと、あっこスイーツはなくて、野遊スイーツがあった。
前の晩にタルトだけ作っておいて、当日の朝早く起きてヒエ粉のクリームやリンゴの蒸し煮をあっこちゃんに聞きながらやってた。
ポップも自分で作る。


店のメニューにも自分で付け加える。
こういうディティールが楽しいんやろね。


倉庫の中の出店者も充実してた。
これは「cocoa」さんのビーズと布雑貨。


これは徳島から来てた「樹脂粘土」の作家さん。
樹脂の粘土は固く、パスタマシンのような道具で練ってから成形して、オーブンで130℃で焼いて完成するとか。
こんなん初めて見た。


高知からは「手縫屋一圭」という完全に手作りの財布やバッグ。
monoマガジンなどの本や店に置いてある革製品を見ながら、独学でここまでやってる。
今は仕事を持ちながらやってて、いずれは仕事を辞めてこっちに切り替えたいんだそう。
かなりレベルの高い作品やった。


この作者も高知からで、この技法は「インサイドアウト」というそう。
彼もトンボ玉作りから入って独学でやってると。
これもレベル高いよねー。
ありとあらゆる技があって、その場の直感で一発勝負なんだと。
トンボ玉のバーナーが800℃に対して、コレは2000から2500℃にバーナーを使うんだそう。
ウチの焼き締めも1200℃でかなり熱いけど、2500℃は凄い。
焼き物なんかドロドロに溶けてしまう。
もちろん、バーナーの先のピンポイントだけやろけど、夏はヤバイですと言うてた。

こういう好きな事を追求するモノ作りをする人が増えてると感じるね。
衣食住に加えて、こういう創作活動は人間の根源なんやろね。

他にも岡山からイラストレーターの子が来てくれてたり、女の子の雑貨系も居て、面白かった。
毎回違う出店者というのがココのマーケットの特色。

夕方からは「アキノキリン荘」というバンドと「IPPEN」河野ヨウジくんのライブ&鍋パーティー。

来年の1月、2月はオトトイ窯を持って行った「花公園」にアートマーケットの会場を移すそう。
何しろこの倉庫は背が高くてスレートでめっちゃ寒いからね。
ウチは1月はラオスやし、2月は陶芸の方の窯焚きになりそうなんで、3月から出店することになるね。
  

Posted by 陣 at 06:08Comments(0)イベント

2010年12月19日

市の公園で薪ピッツァ

「クリスマス・ハーモニーIN五岳の里」大盛況。
市立の公園で、市の主催のイベントだけあって、凄い人やった。


定番のトマトソースのピッツァ。


めっちゃ広ーい。

超立派な施設で、太いH鋼をふんだんに使って柱の少ない大きなガラス張りの温室の中では次々とライブが繰り広げられてた。
その温室の外、オープンカフェ風の場所に廃材天国の店を出した。
そこのジャバラ式にスライドするアルミサッシだけでも何十万もしそう!(サッシとか超チェックするからね)
その他にも、冷暖房完備の研修棟、事務所、美しいトイレ、と建物もゴージャス。
もちろん、通称花公園というこの公園は広大な里山を切り開いて作られてる。
子どもの遊ぶ大きな遊具、長い遊歩道、フェンスで仕切られた鴨の居る池、ヤギも電柵で囲って飼ってる。
ソメイヨシノ、ガマズミ、と小さなステンレスのキャプションの付けられた木々。

3億何千万という市の税金で、しかも市民の反対を押し切って作られたこの施設。
もちろん、利益を上げいくような施設じゃないんで、常駐してる数名のスタッフや管理するシルバーさんの人件費などの維持費たるや凄いやろね。

今年の4月にオープンしたというんで、「未だに、、、!?」とつぎ込むだけつぎ込んで、一部の業者と政治家が恩恵を受ける建設系公共事業の実態に呆れた。
つくづく情けなくもの悲しいこの現実に哀れな気持ちになってきた。
昨日の日記の原子力問題にしても、「電力」とか「国家」とか「行政」を敵視したってしょうがない。
そもそもそれらは実態がない。
実態がないものには意思がない。
そんな架空のものに対抗したりするんじゃなく、自分たちが納得のできる暮らしを送ることが大事。
だから、活動や運動じゃなく廃材天国での自画自賛生活ということ。
そやけど、やっぱしそれだけではいかんとも思う。
そういう意味でも「上関」や「沖縄の基地」の問題は、その暮らしを脅かされてるワケやから何とかして止めんとね。

それにしても、こういう公園は平和な空気で満たされてる(いい意味でね)。
ウチのちびっ子も、来てるお客も超楽しそうに遊んでる。
ウチの子ども達も、実はほんとの自然の中で遊ぶ経験をほとんどしてない。
こういうちゃんと管理された公園ではめっちゃ遊ぶ。
でも、ほんとの自然の生い茂った山とかに行くと「怖い、、、。」とビビる。

多分、大人が日常的に手入れしたりして、気持ちのいい山の中に一緒に足を運んでると慣れるんやろけど。
徳島のマツケンの所や高知のフクタくんの所にまた一緒に連れて行きたいなー。
そういう山や川で遊ぶ大人と一緒に遊んで、子ども達も浅い作られた環境で遊ぶよりも、怖いし深いけど、それを理解した上で自然の心地よさを感じるんやと思う。
ああ、やっぱしそういう環境に憧れる、、、。


トマトソースしかお客には出さないんで、自分たちは飽きる。
これはオリーブオイル塗って、醤油、大根葉の胡麻和え、豆腐のマヨネーズのピッツァ。
これにフレンチマスタードを添えて食べると最高やった。
前にも書いたけど、こういう出店よりも焼くたんびに変わりピッツァを創作しながら遊ぶパーティーの方が面白い。
本人が飽きるのが一番困る問題やからね。


アンコちゃんが残った生地で創作パン作り。


サンタはアンコちゃん、リースはあっこちゃん、ブタのような猫が土歩くん作。

さあ、今日は連続で移動式ピザ窯での出店。
善通寺は大麻町の倉庫で毎月やってる「KGCアートマーケット」へ。
  
タグ :ピッツァ

Posted by 陣 at 06:33Comments(0)イベント

2010年12月18日

青森から長芋が届く

昨日は一日中、仕込み作業。
ピザのソースやトッピングはおととい出来てるんで、玄米ライスバーガーやオムスビ作り。
バーガーの中身に今回は高野豆腐のカツ。
寒いしスタッフも揃ってるんで、バンズの玄米はピザ窯で焼いてから出そうということになった。
ムスビも練炭七輪で焼きオムスビにも出来るようにした。


ちびっ子たちは、玄関前の石畳にクウ(柴犬)用のバスタオルを自分ら用に敷いて、昼寝ごっこ。


アンコちゃんの知り合いで、青森の六戸で農家の長野さんから長芋が送られてきた。
映画「六ヶ所村ラプソティー」に出てくる「花とハーブの里」の菊川さんの所にも、こういう差し入れで支援してるそう。
六戸は六ヶ所村の「核燃料再処理工場」の隣なので、農家は風評被害なんかもある。

先日の朝日新聞に、上関原発のことが出てたそう。
中国電力が祝島の島民を訴えた裁判が最高裁まで行ってる。
ほとんど新聞やテレビの全国版に出ることのない話題。
朝日やし、最高裁まで行ってるということで取り上げられたんやろか?

営利活動の妨害をした損害賠償ということで、活動をしてる島民やカヤック隊などが訴えられてたのは聞いていた。
でも電力の営利活動の妨害の前に、原発が出来たら島で漁業を営む島民は、毎日流される温排水で環境は激変し、漁業という生活の基盤を失う。
その自分たちの生活を守るために30年近くも何億円という漁業補償を返上してまで、反対してる。
瀬戸内海の入り口で毎日出る放射能は当然、香川や岡山にも届く。
政府は温暖化防止のため、CO2を出さない原子力はクリーンだという方針。
でも、建設に何千億ものお金とエネルギーをかけて、毎日流される温排水で確実に温暖化は加速するという事実は報道されていない。
しかも、六ヶ所村で再処理された後の高レベル放射性廃棄物を300m~1000mに地下埋設処分するというアイデアも受け入れる自治体は皆無。
その六ヶ所村の再処理施設だって、満足に稼動できないのが実態。
トイレのないマンションという言い方をされる原子力政策の問題がココ。
最終的な「死の灰」という核のゴミの処理のアイデアも決まってなくて、原発推進してるんやからね。

後、山口県はまだ原子炉の設置許可は出してないのに、中国電力がブイを配置したり、砂利を積んだ作業台船で強引に埋め立てをしようとしてる所もコワイ。
その無茶を止めようと、カヤック隊や島の漁船が毎日のように船を出して、実働抗議をしてる。
それを怠ると、電力が工事を無理にでも進めてしまう。
向こうはその「既成事実」を作ってしまいたいんだそう。

電力の恩恵を受けてるんやから、原発の有無を議論するのがオカシイ?
違うがな。
電気を買ってあげてるお客なんやから、その会社の方針にNOと言うのは当然。
国が言うてるんやから間違いない?
沖縄の基地問題で特にボロが出てるけど、今の日本の「国家」というものが民意の反映ではないことぐらいみんな分かってる。


洗って、ヒゲ根を薪ストーブの灼熱で焼ききって、皮ごと頂く。


お昼にはフライパンでソテーして、最後に酒と醤油をジャッと絡めた。
夜は塩コショウとニンニクの摩り下ろしとオリーブオイルを混ぜて、オーブン焼きにした。
一時間程、醤油に漬け込んで直火で網焼きにするのもオススメ。
これは居酒屋のマスターには是非パクッてもらいたい酒の肴。

今日は「善通寺五岳の里」での「クリスマスハーモニーIN五岳の里2010」にピザ窯出動。
10時~16時で、ユリちゃんたちの「KGCアートマーケット」も来る。
他にもキャンドル作りや木工などのワークショップやパン教室もある。
フィナーレはちびっ子たちの合唱と、盛りだくさん。

「善通寺五岳の里」市民集いの丘公園 管理室 0877-63-8753
  
タグ :長芋

Posted by 陣 at 05:33Comments(2)もらいもん

2010年12月17日

この洗濯干しのアイデアは面白かったね

あっこちゃんが料理教室で居なかったんで、ユウコちゃんとアンコちゃんには土曜日の出店の準備を始めてもらった。
18(土)は善通寺市主催の「クリスマスハーモニー」というイベントにピザ窯で出店。
連続で19(日)は恒例の「KGCアートマーケット」。
10月の出店ラッシュは居候いなくても乗り切ったけど、今回は2人も居てくれてるから随分と段取りがやりやすい。

彼女たちが下ごしらえをしてくれてるんで、僕はちびっ子たちと畑に。
収穫物が多い時は軽トラでいくけど、昨日はにこちゃんの強い要望で自転車でいくことに。
なんとか自転車にコンテナをくくり付けていった。


土歩くんに大根を抜くのを頼んだ。


ふんぬーーー!
とかなり長くねばっても中々抜けない。


全力で力入れてるのに中々抜けないんで、段々可笑しくなってきた。


何とか3本は抜いてくれてる間に、僕が春菊、赤カブ、人参などを収穫。
ヤル気満々だったにこちゃんは寒くてテンションすぐ下がって「帰りたい~。」を連発。
うまく自転車に満載して帰れた。


最近、風が強かったりするのと、一日中薪ストーブ焚いてるので、洗濯物は家の中の方が都合がいいみたい。
で、女性陣からのリクエストに応えた。

物干しって、あのステンレスのが一番調子いいのは分かってる。
廃材天国の外の物干しは全部廃材の木製。
竹もいいけど、一軒目の廃材ハウスと違ってココにはない。
「取りに行く」のも「買いに行く」のもしたくない。
でも、ケバ立ってる廃材は磨けばええけど、ハンガーがかかるような太さのは中々ない。

この寸5角の垂木を斜めにカットした残りの廃材。
キレイやし、たくさんくれたんでストックしてた。
でもいくらなんでも細すぎて、洗濯物の重みすら耐えられなさそう。


で、木工ボンド塗ってクランプで挟んで太くした。
木工ボンドはクランプで挟むことでむちゃくちゃ強力になる。
これはプロの大工さんもよくやってる。


上の4mの竿を2セット作って。
この部品でトラスにすることを思いついた。


これなら細くても強い。
ハンガーも掛けられる。


アイデアの段階でターザンロープの邪魔になると、子ども達に反対されたんで、脱着式にした。
差し込んでるだけやし、軽いんで、簡単に取り外せて、壁面に収納できるようにした。

ユウコちゃんとアンコちゃんが仕込みをしてたんで、僕は外で木を削ったりできてよかった。
いくら寒くても中の作業よりは廃材相手の作業の方が楽しい。

作業中、今治から出張マッサージの途中であまらさんが寄ってくれた。
何でも、新しい土地を借りられたそうで、コンクリートで出来た、ブロックの乾燥室を住めるようにするとか。
コンクリート会社が資材置き場にしてた場所で、会社は潰れてる。
とりあえずトイレを自作するそうで、「それなら廃材天国やろー。」とウチに来た。
一軒目、二軒目共に、中国から輸入されてくるマッシュルームのタンクを採用してる。
その方式を見てもらって、状態のいいタンクを一個進呈した。
それにしても、資材置き場を自由に使っていいとは、最高の条件やなー。
廃材建築家としては、森を切り開いて家を作るのにも憧れるけど、資材置き場の廃材で作るというのは超ワクワクするね。

入れ違いで「実りの楽園四季」のマサが久しぶりに来訪。
スチールのチェーンソーもらったそうで、使い方や整備の仕方なんかを聞きに。
それと既に、大窪時の奥の四季は雪が積もってるそうで、スタッドレスタイヤの中古を探してる。
いきつけのスクラップ屋に電話すると、145/12のLT(トラックやバン用)で8分山のスタッドレスが4本で一万であると。
これはラッキー。
丸亀住人ではスタッドレスもチェーンも無用やけど、四国でも山間部の住人は居るんやねー。

こういうネットワークのある廃材天国も凄いけど、ちゃんと直感で訪ねてくる方も凄いね。
今度行く、アジアとかで廃材生活しよ思たらもっとシビアやろけどね。
このアホ経済大国ではちょっとした工夫と発想の転換で、必要なモンは何でも手に入る。
ほんとに必要なものを工夫して手に入れる手段が身につけば、不定期の収入でも何の心配もなく暮らしていける。
子ども手当てや年金なんかアテにするより、こういう工夫が大事。
一番大事なんは「要らんモノ」を買わんこと!
テレビで宣伝してるモンはまず100%要らんもんやしー。
買おうとする時に「ホントに必要?」とか「誰かにもらえるんちゃう?」とか、更には「自作できないか?」とアイデアを巡らせろ!
これが自由で、悩みもなく、自画自賛な毎日を送る秘訣。

  
タグ :洗濯物

Posted by 陣 at 05:48Comments(0)廃材ハウス

2010年12月15日

家族で東南アジア放浪の旅

長期の居候(一ヶ月以上)は週に一回は休みにしてる。
先週は二人揃って、松見歯科の「無何有庵」のマクロビ料理教室へ。
昨日はユウコちゃんは高松に。
アンコちゃんは丸亀周辺を自転車で周ってたそう。

先月の善通寺のKGCアートマーケットで、「ラフ・ストーン」のトミーに教えてもらった東南アジア最新情報を踏まえて、来春に旅の計画を練り中。
彼はカンボジアで学校を作るNPOの職員として働いてたり、バンコクにも7年間も住んでたりと経験が長い。
今も、しばしば向こうに出かけ行ってはスリランカの天然石を仕入れて、イベント出店で販売してる。

野遊が3歳、土歩くんがまだ2歳になる前に、みんなでタイに行った。
にこちゃんが3歳になったら家族で旅に出たいと思ってた。

若い時の一人旅はいい。
ヒッチハイクで国内を回るのは金もかからない。
僕が若者に勧める「高速ヒッチハイク」なら一日で四国から関東まで明るいうちに着くことだってできる。

今、廃材天国で暮らしてて、しょっちゅう居候や旅人もくる。
ちびっ子たちも毎日ココに居ながら、色んな所からきた色んな経験の大人たちを触れ合える。
それでもやっぱり、旅に出たい。
北海道の大自然も、沖縄の美しい海も、もちろんいい。
でも、今行きたいのは外国。
まさか、子連れでアフリカや南米は選択肢に入らない。
やはり、古き良き生活の残る東南アジアがいい。
この間、廃材天国でライブとスライドショーをしてくれたひろえさんの行ったベトナムにも惹かれてた。
家族で旅をした本まで出版した、滋賀の「はるや」の行ったネパールの村もいい。

以前、頼まれて原稿を書いた「ビオ・シティー」や環境系の雑誌に取り上げられてるような、エコビレッジやコミュニティーを目指すというアイデアもあった。
そういう所なら事前に連絡して、「窯を作ったり、廃材建築できます。」ということで僕が作業する代わりに家族で滞在させてね、というのもアリやと思ったから。
でも、そういうのはまた今度にしようと思う。
僕がバリバリ作業するのは、僕は楽しいけど、子ども達にとってどうか分からんし。
もちろん、ちびっ子たちがたくさん居るような村なら全然問題なく、楽しく遊んでるような気もするけどね。

子ども達と一緒に鉄道やバスで移動して、ゲストハウスを探す。
もちろん、ホテルに泊まったりレストランに行ったりはしたくない(一回ぐらいはええけど)。
近くの市場の朝市に通って現地の野菜や食材で料理して生活する。
おばちゃんと仲良くなって、現地の漬物なんか教えてもらったり。
そういう、向こうの土着の生活を体験する旅。
それに打ってつけなのが「ラオス」だとトミーは言う。
タイのように経済発展もしていなければ、買え買えとまとわりつく物売りも来ないんだそう。

教えてもらった「トラベルコちゃん」という格安航空券のサイトから、掲載されてる旅行会社数社に、これこれこういう条件でチケットを探してますというFAXを昨日流した。
迅速な対応で、早い会社は30分後には電話してきてくれた。
何しろ、家族5人で一ヶ月という条件なので、3月に帰ってくる便は既に格安の中には少ないんだそう。
一月の半ばの平日出発で、2月に帰ってくるのならソコソコ安くてあるとのこと。
今の候補は1/11出発の2/7帰国というプラン。
一ヶ月を超えるとビザも要るし、ちびっ子たちにはキツイかもしれんしね。
まず、バンコクに入って、鉄道でラオス南部を目指すことにしてる。

うーん、向こうでの行き先なんかは決めてないんで、どうなることか?


  
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Posted by 陣 at 05:57Comments(2)

2010年12月14日

廃材ブランコ

一日雨振りで、軒の屋根作業はおあずけ。

こういう時に女居候は力を発揮する。
掃除、洗濯、料理、お菓子作り。
ユウコちゃんが料理や洗濯を担当。
アンコちゃんはウチの居候には珍しいPC経験者という事で、「あっこスイーツ」の「私が米飴をつかうワケ」というA4一枚である程度、砂糖の話や米飴、マクロビの事をまとめたモノを作ってもらった。
以前、僕がワードで作った固いのをベースにイラストレーターでかわいくしてもらった。

それにしても彼女たちは競って本を読む。
僕も勉強は大好きやけど、興味関心の赴くまま、適当でいいかげん。
僕やあっこちゃんの本が書棚にたくさんある中から、環境、経済、料理、教育、自然療法と次々と読破していってる。
僕も早起きして本読んだり、PCの前に座ったりするのが日課やけど、アンコちゃんも大抵4時には起きてくる。
寒い中、厚着して2階の工房で勉強してる。

僕も雨やから、癒しの明治城(酒屋)にちびっ子と行ったり、あっこちゃんに頼まれてる買い物をしたり、室内に大量の洗濯物が干せるように工夫したり。

で、3時のティータイムに閃きが。
ブランコ作ろう!
これも長い間暖めてきたアイデアの一つ。
以前、ローブで二階の工房と母屋の間に作ったことがあるけど、ロープでは伸びたり、よれたりして今ひとつやった。
ちびっ子たちと公園に行くと必ずブランコなどの遊具の構造を入念にチェックを入れてた。

最近集まってきた廃材の中に、型枠大工のおっちゃんの資材置き場からの鉄の角パイプなどに混じって簡易型のチェーンがたくさんある。
それと、ブランコの乗る台とチェーンを固定する金具。
もちろん鉄材で自作すればいいんやけど、ぴったりのモノが来てる。
僕の廃材ライフの根幹には「買わない」「手間をかけない」「即興」というキーワードが並ぶ。
でも、閃きは急にやってくるものじゃない。
一つ、また一つと新たに来た廃材なり、よそで見た情報を元に、「!!!」と来る。


この丸太を乗る台に採用したのは、昨日廃材天国の庭を歩いてて。
以前、ウチワ職人のおじさんが廃業するからと、色々と木製のウチワを干す枠などを持ってきた中にあった。
ウチワを作る時に叩くための台にしてたそう。


この丸い金物をたくさんもらってたんで、ブランコに使おうと寝かしてた。
錆びた平鉄を加工するのも、立派なボール盤のないウチでは一苦労。


長いキリで穴を貫通させて、錆びた平鉄で挟み込む計画。


ボルトで締めて、完成間近の軒の丸太にチェーンを巻きつけて固定すれば完成。


最初は丸太が重いけど、スピードがのれば超楽チン。


うーん、上の二人はガンガンに漕ぐんで、にこちゃんは一回は頭から血を流すかも、、、。
底に飛び出してるボルトは切って、切り口を磨いといたほうがええかも。

こういう小物にも、廃材建築で培われた経験や道具が役に立つ。
材木が廃材なのは当たり前。
チェーンやボルトなどの金物も何一つ買わなかったのが嬉しい。
これは「安くつく」ということだけではなく、「してやった」という達成感が大きい。
廃材の丸太を探し始めてから完成までの、とりかかってから2時間ちょっとで完成したのもクール。
暇潰しに能率を重視するのも僕のウリ。

さー、今日は何しよー。
  
タグ :ブランコ

2010年12月13日

砂糖で締めコノシロ

ユウコちゃんとアンコちゃんが軒の屋根の上の、パレットの廃材打ちをやってくれてる。
もう後一息という所まで来てる。


こんな感じ。


野遊も学校が休みなんで、久々に釘を打つ。
久しぶりにやったからか、みんなでやって楽しくて調子に乗ったのか、豆が出来るほどやってた。


手作りの塩もニガリを落として完全にできた。


副産物のカルシウムとニガリ。
特にニガリは手作り豆腐以外にも、菜園のミネラル補給にいいそう。


昨日は携帯電話屋のおっちゃんに釣りたてのコノシロをもらった。
おとといはグチを刺身に。
しょっちゅう持って来てくれる。
魚料理は全て僕が担当する。
包丁を砥ぐのや魚を捌くのは男がやったほうがいい。
酒を呑む本人が一番情熱を持ってできるからね。

コノシロは瀬戸内海ではたくさん獲れる。
寒い今は旬で脂が乗ってる。
普通は炭火で焼いて三杯酢で南蛮漬けにすると美味い。
ところが、こんなに新鮮で美味い魚が市場では人気がないと「魚の大空」の大空くんが言う。
なんでやろ?
小骨が多いからかな。
切り身になってるノルウェー産のサーモンや塩鯖の方が手間がかからんからやろね。

昨日は「料理の方程式」で有名な「分とく山」の野崎レシピの締め鯖を参考にして、締めコノシロにした。
この写真は何と「砂糖」で締めてる所。
白砂糖はウチにはないんでどうしようかと思ってたら、あっこちゃんがかつてレモンチェロを作るのに買ってた「果糖」が残ってた。
砂糖も浸透圧の関係で「締める」ことが出来る。
初めに砂糖で脱水しておくから、その後の塩や酢が必要以上に身に入り込まなくてマイルドになる。
もちろん、身に砂糖の甘さがしみ込んだりはしない。

陶芸と料理に開眼させてくれた小向さんは「分とく山」などの一流店に直接足を運んでる。
百姓屋敷「わら」の船越さんも、一流と言われる店に散々言ったと言われてた。
自分の感覚として実際に食べるのが一番の勉強になると。
いくら柴田書店の料理書眺めて作っても、実際の料理とは違うしね。
それでもウチのように、素材と調味料がいいなら美味しくなるしかないとも思う。
後は繰り返しの経験。
料理は回数!
日常の料理をおざなりの終わればいいだけの作業にしては、ほんとにもったいない。
毎日が研究やし、毎日貴重な経験。


40分砂糖で締めた後、水で洗って、よく布巾で水をふき取り、塩をふる。
もちろん手作りの塩をふる。
で、1時間半置く。


かぶるぐらいの酢に漬け込む。
20分置いて、反対にしてまた20分。
それで完成。


後は手で皮を剥いで、引くだけ。


畑の人参もいいサイズになってきた。
ちょっと前までは、人参は細いけど葉っぱが美味しかった。
これだけ人参が生長すると、そろそろ葉は固くなってきた。
ロッジのフライパンでじっくり焼いて、手作りの塩だけで食べる。
これはねー。
自分で人参作らんと絶対に食べられない味。
めっちゃ美味い。

とにかく毎日が自画自賛やからねー!

  
タグ :コノシロ

Posted by 陣 at 06:32Comments(0)手作り、無添加

2010年12月12日

手作りの塩完成

海水を汲んできて4日目。
最初の一日はポリタンク2つ分の海水を室内の薪ストーブと外のブリキのクドで炊いた。
すぐに減ってきて、2日目からは室内の薪ストーブだけで炊く。


3日目にはカルシウム分が形成されてきてて、それを灰汁取り用の細かいカス揚げですくう。


昨日はこのキラキラした塩の結晶が始まった。


その段階で一回布で漉す。

この取り除きたいカルシウムの形成と塩の結晶の区別が初めつきにくくて、「これが塩なんかな?」のようなレベル。
初めて自分で、箱苗じゃなく田んぼに直接籾蒔きした時の「どれが稲でどれがヒエなん?」みたいな困惑感。
この知らないがためのモヤモヤしながらの作業ってほんと気持ち悪い。
塩作りに関しては天草の笑平くんには口頭で聞いてただけやし、実際に経験者と一緒に体験して、五感を通して分かってる訳じゃない。
慌ててネットで色々見ていくと段々分かってきた。


最終的には塩とニガリだけになる。
これを漉して分離すれば完成。

いやー。
このモヤモヤしてスッキリしない状態を繰り返すことを「苦労」と言うんやと思う。
一回失敗なり、経験して「何をどうすればいいか」を分かった状態での作業は苦労じゃなく、遊びにも似た楽しい作業。
もちろん、この苦労も含めて遊びになる。
こうして得た感覚は完全に自分のものになる。
木の加工から家作り、田んぼや畑の農作業、陶芸の土の仕事、鉄工の溶接、魚を捌いたり野草の灰汁抜きなどの料理、自宅出産や自然療法、などなど。
「何をどうすればいいか?」
これは自分自身の五感と身体の感覚を使って実践しない限り、ほんとうに「分かった」という自分のモノにはならない。
そう簡単に分からないのが面白いかもしれんけど、僕はあっと言う間に分かりたい(笑う所)。

先日のNPO「オルター」の西川さんの講演で聞いた、「玄米はそのまま食べると危険」ということにしても、ネットサーフィンしてたら賛否両論色々出てくる。
それは食品添加物の入門書「買ってはいけない」に対する「買ってはいけないは買ってないけない」のような低次元の話じゃなく、かなりハイレベルな科学的な話になってくる。
キーワードは「アブシジン酸」と「フィチン酸」という物質。
発芽抑制物質であるアブシジン酸やミネラル欠乏症を起すとも言われるフィチン酸。
どちらも、数時間浸水して、玄米なり雑穀や豆を「発芽モード」にすることで中和されるというのが結論らしい。
もしくは玄米珈琲やキナコのように煎っても解消されるんだと。
結構最近の研究らしく、東城百合子さんなり、クシガーデン、リマクッキングスクール、日本CI協会、大谷ゆみこさん、中島デコさん、と言った自然食やマクロビのオーソリティーでも過去の本やサイトには書かれていない。
西川さんにメールで詳しく質問すると、乾燥機で急激に高温に乾燥させてた米は浸水しても発芽モードにさえならないという所まであって、ほんとに深い。

何でも「これで分かった」とか「これがベスト」という一つの答えはない。
自分の感覚と、最新の情報とを照らし合わせるしかない。
その情報もほんとに自分がモヤモヤするようならどんどん突っ込んでいくと必ずある所で、納得のいく所に出られる。
一つの本、一人の言葉じゃなく、いろんなものを参考にして自分が納得する所が今のベスト。
これは情報だけじゃない。
人間関係や仕事、生活、買い物、金融、政治、とあらゆる日常に当てはまる。

今日のキーワードは「納得」。
何をおいても自分自身が納得しないままでは気持ち悪い。
自分自身が納得するかどうかなんて、自分自身しか分からんし。
だから自分で自分を誉める「自画自賛」なんかな。


板のシングル葺きもいい感じに進んできてるでー。

  
タグ :納得

Posted by 陣 at 06:20Comments(0)手作り、無添加

2010年12月11日

廃材建築実践家がプチ居候

茨城の石岡市の点睛(テンセイ)くんという若者からハガキをもらってた。
自分で建てた家のポストカードに、近々四国に行く機会があるので、一泊二日だけお世話になっていいですか?と。
最近イザナイの悠一郎くんと最近出会って、僕の話を聞いてハガキをくれた。


これが送られてきたポストカード。
サッシなんかは会社で実験した後の廃材をもらうんだと。

大学の同窓会の為に四国に集まるらしく、空港からレンタカーで来た。
神戸の大学で、震災後の耐震構造の建築学の勉強をして、アメリカに一年間行って、今は茨城で耐震の実験をする会社に勤めてる。
てことは、会社に行きながら廃材建築を実践してるツワモノ。
土日はもちろん、夏なんかは朝4時台に起きて作業してから会社に行くんだと。


上の写真の6坪の小屋に住みながら、20坪のこの二階建てを建築中なんだと。
凄い、かなりデカイ。
基礎なんかもちゃんと型枠を組んで、生コン車を呼んで流したんだそう。
しかも僕が一番びっくりしたのは確認申請をちゃんと出してる所。
何と、自分で図面も提出したそう。
もちろん、彼は二級建築士とかの資格は持ってない。
この家が出来た暁にはパートナーと結婚式をしたいと。
ヒューヒュー。
(って死語?)

イタリアの田舎で、いい感じの自宅のホーム結婚式にたまたま出る機会があって、その雰囲気がすんごい気にいって、山を買ってのセルフビルドに踏み切ったとか。


軒の作業をにこちゃんも手伝う。


板のシングル葺きもいい感じに進んできた。


点睛くんには一番右端に柱を入れてもらう。


やっぱり、土歩くんもやりたくなる。


いい感じに曲がった丸太を廃材置き場から見つけてきた。


途中で生セメントが足りなくなって、僕が買いに行ってる間に点睛くんに羽子板ボルトを入れるのを頼んだり、ここまで実践してる者が来ると何でもしてくれる。
車で2分程のイオンのモールにコーナンがオープンして、こういう急ぎの時の資材の調達がスムーズになった。


ユウコちゃんとアンコちゃんが無何有庵の料理教室で習った、大根と揚げ車麩のベニエを作ってくれた。(真ん中)
右のは点睛くんが持って来てくれた柿と大根のナマス。
左のはタコとエリンギのトマト炒め。
点睛くんがマクロビオティックってどういう事なんですか?と言うので「身土不二」と「一物全体」の話とか陰陽の話にもなった。
ウチのライフスタイルの根幹はこの豊かな「食」とそれを実現するための毎日の手作りの作業。
この作業こそが「仕事=遊び=生活」という式を成り立たせるのだ。

多くのウチに来る居候はフリーターとか仕事辞めてとか、自分の好きなライフスタイルを模索してる。
点睛くんのように勤めながらも自分のやりたい事に向かうというのはある意味珍しいけど、凄いと思う。
思い切って会社を辞めたけど、現金収入の為にまたアルバイトの日々というんじゃあね。
彼はその辺りをちゃんと考えて実践してる。
確認申請にしても、法律や国が馬鹿バカしいと分かった上で、ある程度の距離を持って付き合ってる。
僕みたいに「そんなのかんけーねー」というのも問題あるからね、、、。

まあ、次々色んな人が来るけど面白いねー。
  
タグ :居候

Posted by 陣 at 07:42Comments(2)廃材ハウス

2010年12月10日

勉強熱心な居候

昨日は居候の二人は松見歯科の「無何有庵」のマクロビオティック料理教室へ。
ユウコちゃんは先日「理(ことわり)のコース」というマクロビのレクチャーを受けてる。
その時に教室のことも知って申し込んでた。
教室は何コースもあって、昨日は「養のコース」という入門編。
讃岐塩屋まで行ってJRに乗って、高松の手前の香西で降りると歩いて行ける。

長期の居候は一週間に一日は休みにしてる。
男の子たちはこんなにまでは、建設的な休みの使い方はしなかったね。
折角ウチに来て、廃材建築や薪の生活の手伝いというレベルで終わってはもったいないからね。
この生活を実現させてるのは、環境から始まり、食や教育のオルタナティブを求めるから。

ユウコちゃんとアンコちゃんは二人とも本も良く読むし、勉強熱心。
環境問題から、食の問題までウチの書庫から色んな本を選んでは、自分の部屋で読んでる。

先日もNHKの「エンデの遺言」を一緒に観た所。
これは「モモ」や「はてしない物語」のミヒャエル・エンデがNHKに持ちかけた企画で、「六ヶ所村ラプソティー」の鎌仲監督が関わってる。
エンデの「パン屋でパンを買う時に払うお金と、投資の対象になるお金とは全く別の役割を持つ。」という冒頭から始まる。
スイス、ドイツ、アメリカなどで成功してる「地域通貨」を取り上げてる。
続編では坂本龍一氏が登場して、前編を見て、日本でも実践されてる地域通貨の実態が取り上げられてる。
外国でも日本でも、実践してるひとたちは口を揃えて、「地域通貨のお陰で、豊かな繋がりができて経済的にも楽になった。」と言う。
この辺りでは以前訪れた、高知の「オーガニック土曜市」を中心に展開してる「ぜよ」が有名。

話がそれたけど、、、。
二人とも昼間は屋根の作業とかする以外にも、朝6時には二人ともキッチンで料理や野遊の弁当作りをせっせと手伝ってくれたり、夕ご飯の支度の前に畑に行ったりしてくれてる。
夜の時間は他にも「ガイアシンフォニー」や色々DVDを観たいと言うてる。
男の子のように酒も呑まない上に、ウチで色々勉強するもんやから、「今日は一日プチ断食します。」とか超前向き。
僕もあっこちゃんと一緒に彼女たちに色々「食」の話を喋りながらご飯食べたりするもんやから、食べ過ぎたり、飲みすぎたりがなく、非常に健康的。

居候というか、完全に住み込みの「ワークショップ生活」。
そんなんで遊びがなくて大変やろー、と思うのは大間違いよん。
これが。
これこそが遊びなのよ。
今、自分の興味のあることにトコトン集中する。
それを「本気」で極めようとする姿勢。
子どもが遊びに集中して、暗くなるまで帰ってこないのと同じ。

毎日なんとなく過ぎたりはさせるな!



  
タグ :勉強

2010年12月09日

板葺きのシングルと海水汲み

午前中にユウコちゃんとアンコちゃんが軒の防水のビニールの端をガンタッカーで留めたり、仕上げてくれた。
いよいよ僕は屋根材のパレットの廃材の板を持って上げる。
この板をシングル葺きにしていく。
廃材天国の建築物の屋根は全部「木」。
製材所の廃材のカマボコのようなの、稲の乾燥に使う「ハゼ」の木など。

ビニールで防水して、そのビニールが日光で劣化しない為に木で覆うという方式。
一番最初に建てた、焦げた廃材の道具置き場はもう5年になるけど、雨漏りはしない。
屋根材のカマボコ状の廃材もまだしっかりしてる。
10年ぐらいしたら葺き替えたらええんかな。
というように、今ある廃材を何でも乗せてビニールを隠せばいいだけ。
母屋の板を飛ばないように石を大量に乗せてる景観はド迫力やしね。
とにかく、半永久的に腐らないという日本瓦は凄いけど、そんな手間と金のかかる代物をしかも素人が使う理由はない。
腐ったら葺き替える。
これが基本。

カナディアンファームのハセヤンの名言「家は5年に一度建てるもの。」という一言で僕も廃材建築を始めた。
5年住むだけなら軽い気持ちで始められる。
5年後にまた建てりゃええ。
生きてる間に10回も立てりゃスキルもついて来る。
軽~くいこう。
カル~~~クね。
というノリをそのまんま日常的にやってるのがココ廃材天国。


いよいよ屋根を葺き始める。


やり始めだけ彼女たちに指導して、僕はちびっこを連れて海へ。
香川の中では一番キレイな、角のように飛び出した庄内半島の先端。
浦島伝説のこの地は浦島太郎のお墓もある。
昨日行った、岬の先端は「箱」という地名。


キレイな海水を汲みにきた。


元々キレイな所やけど、冬場なので尚更透明度が高い。
この「箱」の反対側の「仁老浜」という所で、昔よくキャンプした。
サザエ、アワビも捕れる豊かな環境。


土歩くんが大きなクラゲを見つけて遊んだり、薄い石で水切りしたり。


帰ってすぐに海水を炊き始め。
夕方にはグラグラに湧いてきた。
家の中の薪ストーブでも寸胴の鍋に入れて同時進行。

火の番をしながら天草の笑平くんに電話。
彼はウチがいつも塩を買ってる「天草塩の会」の松本さんの所で手伝ってる。
松本さんは昔伊豆大島の「海の精」で塩作りをされてた。
「海の精」の社長が代代わりし、薪からボイラーになり、タイムカードが導入され、脱水機でニガリを絞るようになったと同時に辞めて、天草で手作りの塩作りを始められてる。
高知の「海工房」の「美味海」なども同じ仲間なんだそう。

塩作りは深い。
JTの5㌔500円の「食塩」は99%Naclでミネラルがない。
伯方の塩や赤穂の天塩でさえ、外国産の岩塩を溶かして、ニガリを添加した不自然なもの。
「海の精」のレベルがやっと合格点。
でも機械化と能率化で、「天草塩の会」や「海工房」の作る塩とはエネルギーや波動が違う。
後、能登にも角花さんという「揚げ浜式」という、未だに手作業で海から海水を汲んでくる猛者もいる。

食に関しては化学的なスペックさえ満たせばいいというモンじゃあない。
ナンセンスなカロリー計算どころか、陰陽理論まで勉強すると、電子レンジなんか使えない。
究極は薪で手作業という所に行き着く。

今も薪ストーブは女性陣によって、料理に活躍してるけど、寸胴の中の海水もどんどん煮詰まってきてる。
どんどん焚いて、塩分濃度が10%を超えてくると、カルシウムが形成されてくるそう。
そのカルシウムはカス揚げなんかで除去しつつ更に煮詰める。
塩の結晶は27%からなんだと。

手作りの塩。
楽しみーーー!!!


  
タグ :屋根

Posted by 陣 at 07:20Comments(0)手作り、無添加

2010年12月08日

秋山陣講演会

高松の木太南小学校のPTA主催の「家庭教育学級」で「エコで豊かな暮らし」というタイトルで講演してきた。
アヤヨさんという、僕とあっこちゃんとは付き合いの長い友人に頼まれて。

5、6年生とその父兄、先生方が対象。
陶芸家という肩書きで紹介されたんで、プロジェクターに繋いだPCから窯の写真などを出しながら。
その薪にしてた廃材で家を作ったり、今は薪で料理や風呂、暖房を賄ってると、写真を見せながらのお話。


こんな感じで次々と写真を見せて。


200人近く居たよう。
子どもたちも興味津々で写真を見てくれた。
僕が「薪で焼いたピザ食べたことある人!」というとパラパラ手が上がったりしてた。
やっぱり食べ物の話はみんな食いつくねー。
そういうのはよかったんやけど、むしろウチの写真の後、食料問題とか、森林破壊、知ってるようでちゃんと知らない温暖化の話をしてもよかったかも、、、。
最近いわゆる環境問題のデータとか、僕がウトくてキチンと喋れないような気もするけど。
先日の西川さんの講演でもあったけど、最新の中国や東南アジアの環境破壊とか凄い勢いやろし。

居候の二人も同行してて、みんなに紹介した。
あっこちゃんに話してもらってもよかったけど、にこちゃんの世話でそういうタイミングはなかった。

質問タイムに子ども達が、ジャンジャン手を上げて質問してくれたのが助かった。
お母さんたちも「ゲームはどうしてますか?」とか「夫婦で意見が合わない時にはどうされますか?」と言った、究極的な質問が出て面白かった。
ゲームやお菓子に関してはウチが夫婦が親としての考えをしっかりと普段から伝えた上で、彼らと相談して、双方同意できるようにしてる。
野遊の弁当なんかにしても、どうしても給食が食べたかったらいつでも変更できるんやでと言うてる。
これは松見歯科の教育もあって、自分で弁当を選択してくれてる。
それであっこちゃんは毎朝、給食の献立を意識して彩りや見た目も考えて、野遊のリクエストにも応えるようにガンバッてる。


帰りに、アヤヨさんのご主人(軽天の職人)自ら工事してる、お好み焼き屋になる予定の古民家によった。
さすがプロの職人、完全に美しくリフォームされてる途中やった。
軽天の材料に無垢の板を組み合わせて、上手く内装していってる。
僕からすると、せっかくの古民家の味をもっと活かした方が、、、という気持ちになるけど。
やっぱしプロが工事するとこうなるんよね。
でも店やからその方がええかもね。


こっちが店の正面になる予定。
元々、アヤヨさんのおばあちゃんの家で、自分で工事すれば家賃もなしで開業できるという事で踏み切ったそう。
ご主人の建築関係の仕事はミルミル減ってきてて、そういう流れになったそう。


アヤヨさんがホットプレートで焼きそばを作ってくれた。
国産小麦でかんすい無添加の麺を作ってる製麺所が県内にあって、そこから麺を仕入れることにしてる。
ご主人のおばさんが大阪で繁盛店のお好み焼き屋を経営してて、そこのレシピでやるという話から、アヤヨさんの自然食系のこだわりがプラスして、国産とか無添加の路線でいくことにしたと。


ウチからも玄米ムスビ、コロッケ、おから煮、お浸しなんかも持参して、豪華なランチになった。
やっぱし国産小麦のせいか、麺のモチモチ感がいい感じ。
油も圧搾の純正ゴマ油やし、ソースも自家製で最高。
高松の中央I.C.からすぐ側やし、場所もいいところ。
こんな開発されてる住宅街にこんな古民家がまだあるんや、というようなレトロ感。
「お好み くうたま」という名前にするそう。
その古民家は元々、「空」という屋号で野菜の取引きがされてたことと、今のおばあちゃんの前の世代の「たまえ」さんというおばあちゃんからとったんだと。
僕の焼き物の作品を置く棚も作ってくれてたんで、また行かな。

帰りに、「春日水神市場」というスーパーのような大型の自然食品系の店の視察もしてきたよ。
めっちゃ大きくて美しいけど、置いてる商品のレベルがマチマチ。
ココペリのパンや純正の調味料もソコソコ揃ってると思いきや、亜硝酸ナトリウムにアミノ酸入りのハムもズラッとあって、ピンボケ気味。
ただ、雰囲気はキレイで明るいんで、ロハスとかを取り上げる軽い雑誌とかを見てる若い女性には受けるやろね。
ウチとしては一番近い善通寺の「ポパイくん」にガンバッて欲しい所。
先日の「オルター」の宅配もちろりん村経由で始まる。
やはりウチとしては、地元の「久保さんのとうふ」のようなしっかりとした店と、オルターの扱う「廣久」の本葛のような本物を組み合わせるようになっていく。
  
タグ :講演学校

Posted by 陣 at 07:31Comments(0)社会

2010年12月07日

塩化ビニールの害と恩恵

昨日で、軒の防水のビニール張り完成。
3重に重ねた。
ほとんど、ユウコちゃんとアンコちゃんの2人でやってくれた。
思えば、夏に神戸のキヨムくんと秋田のノブくんが居た時に、穴掘って電柱埋める作業をスタートしてからなので、「やっとここまで来たか。」という感じ。
丸太の柱を立てた後は、石畳の作業に入って、秋の出店ラッシュで軒の作業は止まってた。
もうここまで来たらあと少し。
後はまた、パレットをバラした廃材で板葺きにする。


農業用としては産廃扱いの廃ビニールも、アスファルトフーフィングよりは遥かに性能のいい防水材になる。
フーフィングの欠点はすぐに破れる所。
ウチのような3次元的にうねった屋根に普通のルーフィング張ってもすぐに破れるだけ。


こんな状態の農業用の廃ビニールやからね。
特に、農業資材は産廃としての処分代が高いんで、喜んでもってきてくれる。
廃材天国の母屋はブルーシートやグレーのシートなどを組み合わせてやってるけど、この農業用ビニールの方が繊維状じゃなく、全くの面のビニールなので、防水の意味では信頼が高い。

それにしても、この素材は塩化ビニールなのでエコやロハスという観点からは最悪。
燃やすとダイオキシンが発生するし、室内に使ったりすると環境ホルモンが出て、シックハウスの原因にもなる。
直接触ったり、口に含むのは絶対に避けるべき素材。
それでも僕が採用するのは、危険が分かってるがゆえに、使い方や使う場所を選ぶから。
そういう意味では、今回の軒の防水などには最適。
施工してしまえば直接住人に影響は出ない。
考えられるのは、ウチが火事になった時にダイオキシンが出る所かな。


昨日は同級生の設計士わきおさんの弟子がコレを持って来てくれた。
何でも、おじいちゃんがタコを釣ってきては自分で作ってるそう。
これは貴重なモノ。
下津井(岡山のタコの名産地)で、こういう丸干しは5000円以上したと思う。
丁度、これまた同級生の建築屋「住みごこち工房」の現場で、古びた廃材が要るとのことだったんで、タコと物々交換した。
店の看板に使うらしく、廃材ならではの味を使いたいんだそう。

早速夕方、薪の直火で焙って酒のアテにしてみた。
ほんとに、滋味深い上品な味。
やっぱし、瀬戸内海最高!
  

Posted by 陣 at 06:48Comments(0)廃材ハウス

2010年12月06日

「オルター」のハイレベルに仰天

午前中はみんなで軒の作業。


ゴザが張り終わった状態。


防水の為のビニール張り。
レタスのトンネル用なので幅は2m程。
アスファルトフーフィングを張る要領で下から順に張っていく。
ガンタッカーで留めた穴が開くので、3重にはしたい。

この作業は午前中で切り上げて、高松へ。
自然食品の店「ちろりん村」でNPO「オルター」の西川さんの講演&試食。
僕も20代前半から「複合汚染」「沈黙の春」「奪われし未来」などの本から始まって、自然農や自然養鶏の実践家の家に泊まりこみで訪ねて回った。
それなりに勉強も実践もしてる僕でも、目からウロコの話が次々と飛び出してくる。
それほど「オルター」の基準はハイレベル。

玄米も食べ方を誤ると危険だそう。
圧力鍋の登場で、浸水しなくても炊けるから。
それではアブシジン酸という発ガン物質が生成されてしまうんだそう。
今の季節なら24時間は浸水して「発芽モード」にしてから炊くと美味しいし、問題ないそう。
それなら圧力鍋よりも土鍋とかでも炊ける。
玄米食を始めた頃は浸水してたけど、最近は圧力鍋を駆使した炊き方の工夫で十分美味しくなってるんで浸水の工程は省いてた。
「発芽玄米」とは違う、その手前の「発芽モード」。
発芽してしまうとモヤシと一緒で、内容がガラッと変わってしまう。
米、大豆、雑穀などは全てこの「発芽モード」にしてからじゃないと危険だと。
確かに豆は必ず浸水するもんね。

普通のスーパーには買うモンがないのは当たり前やけど、自然食品店だって怪しいものが多いと。
自然療法によく使う本葛。
これもオルターで扱う「廣久」はほんとに国産で手作業で作ってる。
無双の吉野本葛でも原料は中国産なんだと。
昨日書いた椎茸も。
国産原木なら大丈夫やけど、国産菌床は中国で作った菌床をこっちにもってくればそう表示できる。
今の中国はギョーザなど氷山の一角で、ほんとにヤバイそう。
スミチオン、マラチオンなど、日本では使えない劇薬のオンパレード。
面白いのは国産大豆100%の納豆。
これも51%が国産ならそう表示できるそう。
49%が中国産でも、51%が100%国産大豆という無茶苦茶な論理。
そもそも僕は男前豆腐みたいな大手は信用してないけどね。

とにかく、普通のスーパーで大量に並んでること自体で問題がある。
手作りの本物はそんなに流通できんからね。
何でもオルターのものを買えば安全という訳じゃなく、キチンと自給したり、手作りせないかんなと改めて思い知らされた。
それでも、そんだけの基準を満たすオルターの商品は決して高くない。
他の自然食品と比べても普通やし、スーパーの一番高いのと一緒ぐらい。
納豆なら200円とか。

ネオニコチノイド系の害の話もあった。
あらゆる農業にこの農薬が進出してる。
ミツバチが居なくなることで有名なこの農薬は神経毒の殺虫剤。
浸透性で、効き目が持続するから回数を減らせて、減農薬にもってこい。
世界中のミツバチの4分の1居なくなったら、地球上の植物の生態系は終わるんだそう。
小さい子どもの脳の発達にも、障害がでるとも報告されてる。

要は代替農薬とか代替医療の中には危険なものが山ほどある。
子宮頸がんの予防ワクチンも百害あって一理なし、不妊になってしまうケースもあるんだと。
それを国を挙げてキャンペーンして補助まで出して国民に勧めてる。
そもそも、インフルエンザから始まってワクチンって効かないものばっかし。
公務員に義務付けられてる、ガン検診なんかも受けない方がいいことは有名。
こういうのは「免疫革命」の安保徹さんのような国立の大学病院の教授が言うてるんやからね。

こういう講演会の後に、この浄水器を、とかこのサプリメントをというセールスがないのも本物の証。
浄水は竹炭、活水はセラミック(備前焼)でと言われてた。
これは僕の大事にしてる「健康と癒しに金がかかってはいけない。」という姿勢とバッチリかぶる。

それと、いきなりこういう話を聞いても「じゃあ、どうすればいいんですか?」とパニックになるのが普通の素人。
それを試食をしながら、何で美味しいのか?を話してくれたり、何で市販のがマズイのかを話してくれる。
これが非常に明快で分かりやすい。
まさにオルタナティブを指し示してくれるからオルター。
しかも200人近くスタッフが居て、全国に契約農場や生産者がいる。
ちゃんと経営的にも成り立ってるのが凄い。

また、1、2ヶ月先には高松に来てくれるそう。
それとこの西川さんの講演のDVDを借りたから廃材天国でも見れるよ。
  
タグ :講演会

Posted by 陣 at 07:39Comments(3)イベント

2010年12月05日

夢の国産原木椎茸

秋になり、ホームセンターで椎茸の栽培キットが販売されるようになった。
それを見ながら、「今年はどっかでクヌギの木を切ってきて、椎茸の菌打ち込みたいなー。」と考えてた。

一軒目の廃材ハウスで生活してる時も、スーパー田村さんと一緒に近所のクヌギを切らせてもらって、栽培してた。
当時は椎茸栽培に適した竹やぶの脇に住んでたんで、ジャンジャン作ってた。
出るときにはニョキニョキと毎日山ほど採れる。
もちろん、炭火焼き、オリーブオイルのソテー、椎茸鍋と椎茸メインの料理のやりたい放題で、今から思うとなんと贅沢な生活だったことか。
もちろん、乾燥させて干し椎茸も作ってた。

産直なんかでたまに「原木椎茸」と見つけられることがあるけど、スーパーにはまず菌床椎茸しかない。
干し椎茸は乾物屋に行けば、原木の国産のを選べばちゃんと買えるけどね。
菌床のなんか買う気がしないけど、干し椎茸は玄米菜食料理にはジャンジャン使う。

ふと、親父の所で陶芸を学んで、飯山(讃岐富士のある所)で窯を作ってるカオリさんの山を思い出した。
彼女の山は元々、全部クヌギが植林された状態で山ごと買って、陶芸の窯やプレハブを作ってる。
3、4日前に電話して切らせてもらうように頼んでた。
昨日ちびっこ達と居候たちとで行って切ってきた。


めっちゃ混み混みで生えてるんで、どの木もヒョロヒョロで真っ直ぐ。
曲がったり枝が出てたりしないんで、椎茸用としてはいいにはいい。


僕が切って、ユウコちゃんとアンコちゃんが運ぶ。


軽トラに軽く一杯切らせてもらった。


カオリさん夫婦とちびっこ、ウチの家族と居候も入れて、賑やかに山でお茶飲んだりして遊んだ。
やっぱし、廃材天国で生活してると、この斜面と落ち葉という環境は変化があって、ほんとに楽しい。
これは窯の回りに立体的に菜園を作ってる小向さんがいつも言うてた。
日常の歩いて菜園の手入れだけでも変化に富むのは斜面があるからと。
廃材天国から車で2、30分行けばこういう山はいくらでもある。
しかも平面のない、ほんとの山なら100万とか200万で買えたりする。
マジに、ハイパーインフレや輸入や流通の混乱でパニック状態になる前に買っとくのもいいね。
食の自給はたやすいけど、エネルギーの自給の要はやっぱし山やからね。


山は午後に行った。
午前中は軒の作業。
野地板は彼女たちが完成させてくれて、ゴザを張る作業。
この畳表の張り替えた廃材はいくらでももらえる。
いつ畳屋に行っても「もっといらないんですか?」とたくさんもって帰って欲しそうに言う。
廃材天国では随所にこのゴザがふんだんに使ってある。
これは板の隙間から防水のビニールが見えるのを隠す為と、板の上に張るビニールが破れないようにする養生の役割を兼ねてる。

今日は高松の自然食品店「ちろりん村」で、「オルター」の西川さんの講演と試食会がある。
11時には作業を止めて、高松にみんなで行こう。  
タグ :椎茸

2010年12月04日

にこちゃん3歳誕生日

昨日はにこちゃんの誕生日。
子ども達の誕生日会はいつも実家でするのが恒例。
常に居候たちも一緒。
今年の野遊の時には東京のケンシくん居たし、土歩くんの時には大阪のリュウくんが居た。

今回は山梨の子ども達と、東京のユウコちゃん、仙台のアンコちゃんと、にこちゃんも大勢にお祝いされてウキウキ。


午前中に子ども達でマクロビケーキを作り、お昼ごはん後にまずお祝い。


じーじーから誕生日プレゼント贈呈。


にこちゃんはハサミが好きなので、ナミナミのハサミやワクワクの文房具をお袋がチョイスしてくれたよう。


鍋パーティー&善通寺で獲れた猪の肉を炭火で焼いた。
片付けも大勢やから楽。
東京のチーくん手作りの巨大キャンドルにも点火。


大勢にバースデイソングを歌ってもらって大喜びのにこちゃん。


さすがに自分でキャンドルを吹き消せるようになった。


僕からしても、あっこスイーツのレベルはかなり安定的に高くなってきた。
昼のはアルミフリーのベーキングパウダーの量を間違えて、膨らみが足りずにズッシリ系やったけど、、、。
クリームは豆腐とキャロブ。
夜のはかなりクオリティーの高いバースデイケーキになったね。
こちらは豆乳カスタードクリーム。
バニラビーンズを99%アルコールのウォッカ「スピリタス」に漬け込んだものや自家製米飴など、素材も最高のものばっかし。
ニコニコマークと3というクッキーはユウコちゃんが作ってくれた。
これは玄米珈琲を煮出した後のをフードプロセッサーで潰して混ぜてある。

クリスマスケーキもちょっとなら注文に対応してくれるみたいやけど、たくさんは嫌なんだと。
マクロビってどんなんやろ?みたいな冷やかし系じゃなくて、子どもがアトピーでほんとに食べれらないような切実な人には是非作ってあげたいと言うてるよ。
もちろん、脱砂糖をしたいけど、自分ではまだそこまで作れない人などもいいと思うよ。
僕は自分の仕事じゃないんで、軽率に宣伝できない、、、。


  
タグ :誕生日

2010年12月03日

来訪者ラッシュ

またまた新居候到着。
仙台からアンコちゃんという女の子。
ちょっと前にバリバリ働いてた仕事を辞めて、仙台で自由な教育を目指す「be i(ビーアイ)」という所で手伝ってるそう。
ウチに来る前には京都のヴィパッサナー瞑想のセンターで10日間のプログラムを経験してる。
屋久島のケンちゃんと奈央ちゃんを初め、ウチに来た人の中にこのヴィパッサナー経験者は何人も居る。


朝、夜行バスで着いて早々に、ユウコちゃんと屋根に上がるアンコちゃん。


野地板打ちを彼女たちに任せて、僕は奥側の筋交い作り。
これまた曲がったいい感じの廃材の丸太を発見。
でもちょっと太過ぎる。


チェーンソーでタテ割りに。
こういう作業になると40cc以上のチェーンソーじゃないとね。


朝、ウチのオカカエ携帯電話屋のおっちゃんが、活きてるグチを持って来てくれたんで、開きにした。
しょっちゅうマイ船で釣りに行ってて、週に一回は来てくれる。
ウチのビールやお米、野菜などと物々交換してる。
ついでに料金プランの見直しとかもしてくれて好都合。


こっちもいい感じに出来た。


昨日はスペーサー要らずで完全にピッタリ。
しかも一発で合ったんで気持ちいい。

夕ご飯の準備を女居候とあっこちゃんがしてる間に、アララトさんから電話。
「太刀魚が豊漁やったから持って行くわ。」と。
わざわざアララトさんが来てくれるということは当然宴会モード。


ほんのり紫がかった、文字通り刀のような美しい魚。
昼のグチも活きてるまま捌いたから全然臭みがなくて、美味しかった。
このアララトさんの太刀魚も釣りたてなんで、さっきまで活きてた超新鮮なもの。


夕方、兵庫のデモクラティックスクール「まっくろくろすけ」を訪れてて、しょうたくんにウチのことを聞いたとっとちゃん一家が来訪。
彼女たちも家族でインドとかに行ってて、ホームスクーリングしてる。
山梨に住んでるけど、移住先を探してるそう。
子ども達が歩いて行ける所にホームスクーリング仲間がいる所を探してる。
そんなとこ中々ないわねー。


とっとちゃんの4人の子どもとウチの3人の子どもで、子ども天国。


太刀魚は刺身にしてワサビ醤油と、このカルパッチョ。
天草の「小さな海」の塩をしっかり振って、にんにくの摩り下ろしを入れたオリーブオイル、白コショウ、スダチで味付けして、庭の菜園から採ってきたロケットをあしらう。


もちろん塩焼きも。
キッチンストーブの薪調理で焼くと、遠赤外線でうまく焼ける。
当然アララトさんと純米酒を飲み交わして最高の宴になった。

こんなにホームスクーラーの子どもたちが大勢来てるのに、ちゃんと早目に寝て、今日も早く起きて学校に行く。
  
タグ :太刀魚

Posted by 陣 at 07:03Comments(0)来訪者

2010年12月02日

廃材建築講座

ユウコちゃんはひたすら屋根の上で金槌を振りまくってる。
僕は下側の丸太を、焦げた角材とを細い丸太で補強する。

それが終わったんで、丸太の鳥居に筋交いを入れようと考える。
廃材置き場を歩いて、細めの丸太を物色。
やっぱり、角材で筋交いを入れたんじゃあね。
角材の方が楽にピッタリとした筋交いが出来るけど、ここは丸太にコダワル。
ほとんど、「早よ終わりゃあ何でもええや。」の廃材建築やけど、ちょっとしたこういう所で全体のデザインが作られてゆく。


丁度いい細めの丸太があった。
右の丸太はチョウナの削り後が味。
これは手作業で加工した証。
昔の職人が時間をいとわずにコツコツと仕事してる。
解体の材からこういう仕事を垣間見ると、手作業しか選択肢がない時代は途方も無い作業を当たり前のようにやってたという事。
それから比べれば、一人で家を作る言うたって、こんな立派な廃材を持って来てくれたのをくっ付けていくだけなんやからね。
「大変やー。」言うたって、何でもこういうとてつもなく凄い作業と比較すれば全然たいしたことないぞ。
その昔の人にしてみれば大変でもなんでない。
てことは絶対的な「大変な作業」というものは存在せんのちゃう?


まず、丸太にチェーンソーで切り込みを入れる。
この切り込みに合わせて、廃材の板で定規を作る。
定規は元々二枚の板で、切り込み口にピッタリと当たるようにスライドさせていく。
何回も当てたり、削ったりして、ピッタリと合うまで調整する。


ここまでピッタリくればOK。
印に従ってチェーンソーで削って、ダメならまた削る。
何回かやれば大体合う。
この「即興さ」が楽に取り組む秘訣。
これはカナディアンファームのハセヤン流。
10年もやってると、廃材天国流になってきた。


定規を当てて、印をつけた丸太を切る。
これが角材なら、定規をピッタリと沿わせて印をつけて、丸鋸で正確に切ることができる。
でも、丸太なんで、印も大体やし、切るのも大体。
大体で切って、ずれてればまたチェーンソーで削る。
何回かやりゃあ大体は合う。


ね。
大体合ってるやろ。


こっちが上側。
ちょっと隙間が開いたんで、小さい木っ端を打ち込んで遊びをなくす。
この2cm程のひっかかりで、強度が違ってくる。
この切り込みがないのを「イモ付け」というそう。
もちろん大して強度を求められない箇所に関してはイモ付けでも何でもええ。


中々かっこええね。


両方とも完成。
上の丸太と焦げた角材の補強も角材じゃなく、細い丸太にしたんで、統一感があっていい。

まあ、別に統一感なんてなくてもええんやけど、、、。
こだわり過ぎて、自分のスキルが追いつかなくてイライラするんなら辞めた方がええし、閃いたワクワクのアイデアをワクワクが持続する間にやっつけられるんなら多少こだわってもええかな。
このバランスはとてつもなく大事やぞ。
思いついたアイデアが実現するのとしないのの違いはココにあると思う。
とにかく自分でやってりゃ、そのぐらい分かってくるモノ。
自分に出来る楽しいことをコツコツ積み重ねていけば、スキルなんてついてくる。
最初から学校やプロに教わるのと、素人でやる決定的な違いやね。
僕にはこの「やってりゃ出来る型」の方が断然楽で楽しいね。
  
タグ :大体

Posted by 陣 at 07:28Comments(0)廃材ハウス