廃材天国HP

2011年08月31日

自宅出産

昨日の朝、ゆかりちゃんから電話。
「破水したみたい。」と。
あっこちゃんが急いで駆けつけて、助産婦の先生も来てくれての自宅出産。
野遊と土歩を取り上げてくれた先生で、どんなに大変な出産でも穏やかな対応をしてくれる。
仲間内では自宅出産は当たり前化してるんで、たいして驚きもなく、「産まれるんやー。」という純粋に祝福してあげられる。


いくら立派な病院だろうと、自宅出産だろうと、医学の力や計器類のお陰で生まれるのではない。
人間の本能、自然の摂理、宇宙の原理によって、産まれるというだけ。
岡崎の吉村医院の先生曰く「産まれる直前までバンバン野良仕事でもして、ストレスなく、粗食を心がけておればツルツルっと産まれるぞ。」と。
反対に、パクパク、ゴロゴロ、ビクビクが自然に産めない原因だとも。
現代食を食べ、運動もしないで、ストレスも多い、、、。
まあ、自然に反した生活をしながら、お産という自然な事がスムーズに出来るわけがない。
「ストレスが多く、運動不足で、食事も偏ってる現代人にはコレ!」とかいう宣伝にのせられてサプリメントや健康食品買ってもダメ。
その問題のある生活や自分の在り方そのものを変えない限り根本解決はしないぞ。


自然食品店の宅配中の源も何とか間に合って、へその緒を切ってる所。


男の子で、秋山ノワくん。


僕と野遊と土歩くんは家で作業してた。
やっと全部の屋根材の廃材を落とし終わった。
さあ、どうやって新たな屋根を葺くか?
こうして、自分でコツコツ作業してる最中に「おっ!」と閃きが来る。
楽しみ楽しみーーー。

今日は赤ちゃんを見に行こうっと。
  
タグ :自宅出産

2011年08月30日

リフォームの段取り

ここの所、屋根の葺き替えと同時に、ピアノレッスン教室のリフォームの段取りも進めてる。
最近はネットオークションで工具の充実を図ってる。
いよいよ、釘打ち機やフロアタッカなどのエア工具も揃えることにしたし。
これらの工具は超高いし、廃材天国では出番が少ないので今までは導入を考えることすらなかった。
廃材天国ではいくら時間がかかっても問題ない、「能率化」とは無縁やったけど、、、。
でも、今回のリフォームの仕事は昔の納屋にふんだんに板を打ちつけたり、フローリングも無垢のいい材料を使う。
何より、ピアノのレッスン教室やからねー。
ウチのようにザッとした仕上げではね、、、。
キチンとした仕上げを全て手作業でやって、膨大な工期になってもいけないし。
と、色々考えての判断。

昨日は現場の測量。
東京と香川を行ったり来たりの真穂ちゃんも、そろそろ帰ってくるし。
やはり、具体的に本人を交えて打ち合わせしないとね。
廃材建築の優秀な弟子、しょうたくんも9月に入ってから来ることになってる。
この現場はほんとに楽しみやなー。


ナスとピーマンのソテー。
ニンニク、塩、酒、醤油で素晴らしい美味しさ。


ゴボウとレンコンの煮物の残りと、新たなレンコンの天ぷら。
これは自然海塩だけで最高に美味い。


今年のオクラは何でか大きくなっても固くならない。
ボールペンよりは大きくて箸よりは小さいぐらいのサイズでも十分生で食べられる。
鰹節と醤油の味付けはご飯に合うねー。


白いんげんのマリネの残りに変化球。
また白いんげんを入れて、バジルのジェノベーゼと和える。
豆料理は一度にたくさん戻して、何回かに分けて違う味付けにすると楽しい。
  
タグ :工具

Posted by 陣 at 08:07Comments(1)廃材建築

2011年08月29日

禁止では人は抑制できないで

屋根から落とした板系の廃材は、ほぼ腐ってたりそうでなくても軽くなってる。
燃料にできなくもないけど良質の薪が山とあるんで、わざわざこの廃材を薪に加工するのもめんどくさい。
で。
廃材天国内の庭で燃やした。
ついでに腐って使い物にならない丸太なども一緒に。

この野焼きに関しては「何一つ燃やしてはダメ」という変な空気になってる。
確かにビニールや石油製品を燃やすと臭いし、塩ビに至ってはダイオキシンが出る。
でも、純粋に木だけとか、落ち葉だけなら本来は問題はない。
それでも今では、庭の剪定クズから草取りした葉っぱまで市の指定のゴミ袋に入れて出すというのが定着しつつある。

悪名高い、豊島の不法投棄問題からこうなったんかな?
建築確認の問題は姉歯問題から、超厳しくなったそう。
ゴミや建築以外でも、飲酒、喫煙、と何から何まで「規制、規制!」の一途。

そもそも、酒を飲むことそのものに問題があるわけではない。
節度を持って自分で自分をコントロールできる範囲でなら問題はない筈。
まあ、そんな曖昧なことを法律という世界に適用できるわけないけど、、、。

とにかく、法律を厳しくしたってダメ。
根本的な「生きてて楽しい」という充足感なしに、規制や禁止で人間を抑制できるわけがない。
「責任」を持った「自由」。
これがないと自分自身だって楽しいわけない。
自分の身体を壊しながら、人や環境に迷惑をかけまくりながら、では根本的な部分で満足してるはずはない。
これは自分自身にも言い聞かせないと、、、。

日々のストレスからの解放やねー。
「こうでないといけない。」というのが多いほど大変やからね。


昨日は昼間もバリバリに作業したんで、ほとんど板を落とした。
後、2割ぐらいかな。
バックの讃岐富士が美しい。


親父が友達が釣ったフグをもらって、お裾わけをくれた。
刺身にして、シソと自家製ポン酢で和える。
やっぱ、小さい瀬戸内海のフグは上品。


これはおとといのハモの骨。
巨大な魚だったんで、骨もゴツイ。
塩をふって焼く。


レンコン、ゴボウ、こんにゃくの煮物。
そろそろこういう煮物が美味しい季節になってきた。


  
タグ :野焼き

Posted by 陣 at 08:20Comments(0)廃材ハウス

2011年08月28日

1m超のハモ

久々に「魚の大空」から電話。
「ハモが安いですよー。」と。


計ったら125cmの大物。
こんな大物が瀬戸内海に泳いでるんやね。
やっぱし、夏が旬のハモは今食べないとねー。


まな板には当然入らない。
コンパネに目打ちして開く。


骨切りは丁寧にする。
それでも、この巨大ハモは骨を出しながら食べないといけない。


野遊はここ、3日ぐらいコツコツと夏休みの工作を作ってた。
子どもの工作も当然廃材。
このピンボールは中々よく出来てて、ゲームとしても面白い。


土歩くんは鋸を上手く使う。


金槌も慣れたもの。


コンパネを計って切る所から全部自分でやった。
一切僕は手出しをしなかった。


夕方はいつもの屋根葺き替えゴッコ。


今度は下の方の廃材を下に落とした。
これで、全体の4割ぐらい落としたかな。
上げるのよりは圧倒的に落とすのが速い。
でも、上げた時に苦労したという印象は全くないねー。


フェーブしたデザインは葺き替えても一緒。


ハモは串を打って直火で焼く。
いつも料理してる廃材天国の薪のキッチンストーブで。
150㎜の煙突5本をストレートにしてるんで、強烈な「引き」。
それによって、炎が上に上がらない。
遠赤外線で焼く、いわゆる強火の遠火が実現する。


手作りの自然海塩だけで焼いて、ポン酢で頂いた。
これはどこの店にいこうとも食べられない、貴重で滋味深い味。



  
タグ :ハモ

Posted by 陣 at 11:21Comments(0)手作り、無添加

2011年08月27日

家族で行く定期検診は楽しい


昨日の朝、ユウコちゃんとジョナサンは旅立った。
ママチャリの前カゴも後ろにも山盛りの荷物。
もちろんウチのようなすばらしい宿に泊まれるチャンスはそうそうないので、テント張って自炊というために大荷物になってる。
この荷物で変速ナシで坂なんか大変やろな。
まだまだ暑いんで、熱射病にならんといてなー。

昨日は5ヶ月ぶりの松見歯科の定期検診。
秋山家がかかる病院は唯一ココ。
虫歯を直す歯医者というだけに留まらない、口の中から身体全体をケアするホリスティックな医院。
僕とちびっ子3人とで。
脱砂糖ライフを家族で維持するために、みんなでの定期検診はすごく有意義。
親から言われるよりは歯科衛生士のお姉さんから言われた方が素直に聞けるみたい。

虫歯だけじゃなく、歯茎の歯周ポケットを計ったり、口の中の写真を撮って、前回と比較したり。
今回はしてないけど、唾液の出る量や噛む力も量ったりする。
一番面白いのが血球の検査。
自分の血液がドロドロかサラサラかが顕微鏡で見えるというもの。

今回の検診では僕は全く問題なかった。
にこちゃんはそろそろ「チューブトレーニング」を始めるようになった。
それは、チューブを噛んで顎の発達を促して歯と歯の間を広げるというもの。
乳歯って、2、3㎜隙間があるぐらいじゃないと、永久歯が生えてくる時に重なったりして、将来矯正が必要になってしまう。
野遊と土歩くんもかつてコレで随分と広がった。

「わら」の船越さんも治療に来られてて、田中優さんの仙台の講演のDVDを頂いた。
誰か焼いてくれる人がおったら、どんどん広めて欲しいと。
9/4にサンポート高松で小出裕章さんの講演があるという情報も。
こういう重要な情報の発信基地としても、松見歯科の待合は大切な役割をしてる。


帰ってきてからは屋根の上で最近流行ってる遊び。
地面で石運ぶとかではここまでちびっ子たちもノッて来ない。
なぜか屋根の上の作業はワクワクするみたい。


大きな石はほとんど落とし終わって、小さな石は軒の部分に移動する。
小さな石ばかりを並べる「石屋根」にしよう。
この軒の上にソーラーパネルを設置しようと考え中。
  
タグ :歯医者

2011年08月26日

屋根の葺き替え中に旅人きたる

2年前、熊本の天草のNPOに呼ばれて、ピザ窯を作る講師として行った。
その時にそこの研修生として来てたユウコちゃんが来廃した。
彼氏のジョナサンと自転車で実家の大阪から沖縄までの旅の道中。


僕はちびっ子たちと屋根の葺き替え作業中に、屋根の上から自転車で来た二人を出迎えた。

丁度昼時に来たんで、外で炊きたて玄米のお昼ご飯。
泊まって行きなよー。
という流れからジョナサンは屋根の作業、ユウコちゃんはあっこちゃんと作業という自然に手伝ってもらう。


石を落とすのも大体終わって、いよいよ屋根材の廃材の板を落とす。


当時持ち上げた廃材も落とすのは超速い。
かなり落としたねー。
ジョナサンと土歩くん。
このグレーのビニールシートは3重になってて、それがどこから雨漏りしてるかの原因が分からない理由。
雨は毛細管現象で横に走ったりするそうやし。
とにかく一回ビニールを剥がして、塩ビ専用ボンドでとめよう。
当初よく知らなかったんで、シリコンのコーキングで詰めたのが間違いやった。
塩ビやポリエチレンなどはそれ専用のボンドじゃないとつかない。
ブルーシートもこのグレーのシートもビニールハウスの廃ビニールも全て塩化ビニール。
このハンパじゃない労働も勉強代の一つ。

ちなみに、このグレーのシートやブルーシートはシートの「ハトメ」をつける会社のB級品で、当時軽トラに山積みで3000円で分けてくれた。
その会社はもう潰れてなくなってしまって残念。
特にグレーのは高いブルーシートよりも更に分厚くて頑丈やった。
安物のブルーシートは話にならないほど弱いからねー。


もう腐ってて、薪にもならないぐらい。


大物が釣れたーーー。


カボチャとキュウリの煮物。
キュウリがクタクタになって美味しい。


ツルムラサキのゴマ和え。


キュウリ、長ひじき、豆腐のマリネサラダ。


オクラの煮浸し。


鮭のソテー、ビネガーソース。


ジョナサンは切り絵作家でもあって、オリジナルの絵本を読み聞かせしてくれた。
切り絵の絵本で言うと「モチモチの木」が最高やし、彼もそういう本が出せたらええねー。

大阪から3週間かけて沖縄までの旅の予定。
二人ともママチャリで、変速機もないんで、スローペース。

半日手伝ってくれただけでも超助かったーーー。
作業しながら、アレやコレやと話が出来るのもいい。
今度は子どもを連れて来て欲しいもの。

  
タグ :屋根

Posted by 陣 at 06:11Comments(0)来訪者

2011年08月24日

再び、高速で解体現場へ

連日朝7時出発、高速で新居浜の現場へ。
おとといソーラーパネルの生け捕りに成功したのはほんとによかった。
昨日はアルミサッシを捕りに。

今回、建築屋も設計士も同級生なのに加え、解体屋もいつもの馴染みの会社で捕りやすい。
解体屋が壊す直前の埃防止の養生シートを作ってる間ぐらいしか捕るタイミングはない。
その解体屋の仕事の邪魔にならないようにするのが最重要課題。
むしろ、相手が「助かるー。」と思ってくれるような計らいが必須。
特に今回の現場はリーダーが社長の息子さんだったんで、尚さらよかった。


30年ちょいの建物で、その後、この白いサイディングを張ってる。
小林亜星さんが宣伝してた「パットサイデリア」というもの。
このサイディングは一軒目の廃材ハウスの居住部分の壁面に張った。
その時も、毎日解体現場に通ってコツコツ剥がしてきた。
「懐かしいなー。」とか喜ぶよりも、いわば2重に壁があるんで、サッシを外すのには一苦労。


まず、バールでサイディングをバキバキに壊して外す。
サイディングの下の白い壁面がオリジナルの壁。
コンパネに吹き付けのようなもの。
こういう壊したサイディングなども「どこへ置いときましょうか?」と聞いて、一ヶ所に整然と積み込んでおく。
解体工事で一番の労力を要するのが「分別」。
こっちが必要なものを取らせてもらうんやから、後始末をキチンとしないといけない。
こういう事をテキパキとやってると、解体屋の職人さんも気を遣ってくれる。
お互いに気持ちのいい現場にしないとね。


内側の壁面とサッシがボンドでつけられてたので、壁ごと叩き壊してサッシを傷めないように外す。
チェーンソーかグラインダーがあればスマートに出来たやろねー。
グラインダーは発電機が要るので、こういう遠方の現場では持って帰る戦利品を優先するので無理。
チェーンソーを持っていかなかったのは、廃材建築家としてはミス。

サッシと壁面の固定は様々。
毎回違うと言うてもいいぐらい。
一番取りやすいのは、昔の伝統工法の家の木のサッシをアルミサッシに替えた家。
今回のは大変な方とはいえ、ついてるものはどうにかして外すことは出来る。
とにかく壊す家なんやから、何をやってもいい。
大ハンマーでぶっ叩こうが、バールでこじ破ろうが、思いっきり乱暴にできる。
それが楽しい。
サッシを取るという目的は、その手段であるスポーツのような「解体作業そのもの」と入れ替わる。
この「手段が目的化する」というケースは廃材建築の大きなポイント。
家が出来るのは目的じゃない。
いかに廃材を使うか?と、毎日一人で廃材建築選手権をやってるようなもの。


窓タイプが3セットに掃き出しの大きなサッシが3セット。
網戸や雨戸も入れるとかなりの量。
積み込み方を考えながら、軽トラに満載してると、、、。
見かねたのか、息子さんの方から「秋山さん、大きいのだけでもダンプに積んで帰りましょうか?」と申し出てくれた。
これはありがたかったねー。
畳を積んだ間に丁度サッシが入って、好都合。


午後に入って、最後のサッシを外すやいなや、キュラキュラキュラとユンボが家に接近して、バキボキベキベキベキとブッ壊す。
こういう中途半端に古い家は壊してからじゃないと分別ができないから厄介なんだと。
伝統工法の場合、瓦を外して、土を落として、、、と作った順序と反対に壊していけばスマートに壊せる。

去年の徳島の友達、マツケンの家の築100年を超える納屋の解体の時は、僕が棟梁で10人がかりで全く重機ナシで全て解体したもんねー。
しかも4日で!

解体現場には一軒目の廃材ハウスを作り始めた頃はしげしく通ったもの。
とにかく現場に通って、自分自身でバールとハンマーを振り回す。
職人のおっちゃんたちと仲良くなれば色々教えてくれたり、融通してくれたりする。
「産廃処理に金がかかるからタダでもらえる」というような単純な論理だけじゃあない。

ここが廃材建築の原点であり、僕の原点でもある。

  
タグ :解体

Posted by 陣 at 07:52Comments(1)解体

2011年08月23日

ソーラーパネル生け捕り完了

近所の電気工事屋のおっちゃん、その友達、僕の3人はおっちゃんの2tユニックで一路新居浜(愛媛県)へ。
やはり「生け捕り」(ちゃんと使えるように外すこと)するためにはプロのスキルが必要だと思い、近所のプロに頼んだ。
同級生の設計士、わきおさんから来たこのソーラーパネルの話は廃材天国のエネルギーの自給計画を実現する大きな進歩になる。

ここの所、四国は雨マークの連続で、天気が不安定。
ソーラーパネルは屋根の上の作業なので、雨は大敵。
廃材天国を出発した時は晴れてたのに、高速に乗った途端降ってきたーーー。
それでも何とか、新居浜に着く頃には持ち直して、作業開始。
雨なら延期にすればいいという選択はできない。
なぜなら、翌日には解体屋が入ることになってるから。
こういう古い家を解体して、新築する場合は工期がタイトに決められてるんで、日にちをずらす訳にはいかない。


最初のパネルのビスを外した所。


ステンレスの金具にドリルビスで、ソーラーパネルのアルミの枠に固定してるだけ。
その横からのビスと、上から10㎜のナットを外すと、パカッと簡単に外れる。
しかも、パネルは予想よりもかなり軽い!
この裏の配線も、カプラーのような差し込みの端子で繋がってるのを抜くだけ。


皮の電工腰袋に、あらゆる工具が整然と差し込まれたプロの職人のスタイルはカッコイイ。
おっちゃんの指示で順を追って外していく。
いわゆる「系統」というのがあって、この25枚のパネルは5枚づつの系統に別れて配線されてた。
差し込まれてるカプラーを抜く時にお互いの端子に絶縁テープを巻き、番号をふる。
その絶縁テープはマーカーで番号を書くためだけじゃなく、文字通り絶縁のため。
ソーラーパネルは線を抜いても、光が当たってる限り発電してる。
なので、抜いた線は完全に絶縁しないと危険。


パネルを全部外し、パネルが載ってるCチャンも外し終わった。
Cチャンは、このコロニアル瓦にステンレスの太めのビスで野地板に向けて固定されてるだけ。
屋根に施工するのが大変というイメージがあるけど、この施工は簡単やわー。


パワーコントローラーという装置。
他にも、メーター、ブレーカー、あらゆる配線を外した。
おっちゃんがこういう繋ぎ方などの所を抑えながら、僕はサブ的に動く。
大工さんでも、解体屋でも、こういう職人と共に仕事ができる時には、あらゆる機転を利かせて、彼らの補佐をする。
それをしながら仕事を覚える。
これはどの世界でも基本中の基本。


また高速で丸亀の廃材天国まで帰ってきて、荷降ろし。




いやー。
ほんとにうまくいったーーー。

雨が振らないのは日頃の行いがいいからかどうかは知らん。
いくら雨に濡れた屋根が危なくても、合羽来て作業するつもりで行ってるしね。
こういうプロの現場に入るということは、「降ったら降ったで、、、。」というような、流れ任せは通用しない。
「何が起ころうとも、今日中に絶対に取る!」という断固たる決意がないとね。
それで、結果的に降らなかったのはラッキーというだけの事。
廃材をもらおうというからには、そのぐらいのつもりでやって当たり前。
もちろん、このソーラーパネルは棄てられる廃材という訳じゃないんで、それなりのお礼もしないといけない。

おっちゃんと相談しながら今後、廃材天国に設置していく。
先日も書いたように、電気代を3、4千円しか使わない廃材天国としては売電が望ましい。
ただ、聞いたことのないメーカーなのと、全く書類が残ってないのとで、おっちゃんも「出来るかなー。」と言う。
もちろん、出来なければ「独立型システム」を考えないといけない。

何にせよ、今までの廃材天国で使うエネルギー源は
水道は井戸
料理は薪
風呂も薪
暖房も薪
に加え、電気も自給できることは完全に見えた。
もちろん、自給はワクワクするけど、それが全てじゃない。
現代社会の中の恩恵を受けながら、自分と自分の家族だけで生きていく基盤の全てを自給できると考える方がオコガマシイ。
「自給」よりも「自立」にウエイトを置くほうがええんちゃうかな。
何か自給って、「何でも自分だけでやる。」みたいな歪んた感覚があるし。
できるだけ自分の得意分野で作れるものは作りながら、出来ないものは他人の知恵も力も借りないと人間は生きていけない。
しかしこんだけ、廃材ばかりで家からエネルギーから食べるもんから得られるんやからほんとにありがたいねー。

「ええなー、、、。」と指をくわえてたってもらえないぞ。
「これこれ、こういうことがしたいんだ!」という自分の意思を持ち、それを発信しまくる。
意思表示って喋ってるだけじゃあ伝わらんよ。
そもそも、こんな家を作って、こんな生活してたって、この家をの前を通る人の中でピンと来る人なんかごくごく少数なんやから。
でも、このぐらい強烈に「実践」しながら喋ってると、ふとこういう話が来る。
「引き寄せの法則」があるとしたって、何もしなくて頭の中の妄想だけじゃあ、何も引き寄せない。
自分のしたい事は自分で掴みとれ!!!




  

2011年08月22日

ヨウコさん出発

いやー、晴れたねー。
雨上がって何より。
屋根の修理に入ったのは関係ないと思うけど、今までよりも一層雨漏りも激しくなってきた。


ステンレスのボウル、鍋、筒、プラスチックのモノブタ、これら全てに雨が溜まってる。
何箇所?
と、答えられない程多数、、、。
浮き輪は関係ないよ。


壁の厚みの所の漏りには上にモノブタを設置する。

雨漏りって、ちびっ子たちは超盛り上がる。
大人が、「ホレ来たぞ!」、「ビニール、鍋やー!」と対策しだすと、ちびっ子たちもスイッチ入る。
実際、急激に来ることがあって、子どもたちの手を借りないとスムーズにはいかない。
こういうプチ緊急事態って、何か楽しいんよね。
漏れる場所が移動したりすると、鍋やボウルも移動しないといけない。
土歩くんがじっと見て、「動いたー。」と鍋を移動してくれる。
壁の上に登ってモノブタを設置してくれるのも子どもの仕事。
やっぱり何もないのに登って遊んでることもあるけど、こういう時には超テキパキ作業モードで登る。
知らんうちに漏る場所が移動してたりして畳が濡れると厄介やけど、最近はブルーシートを事前に広く敷いてから鍋を置くというアドバンス対策に至ってる。
万全を期して、ちゃんと鍋とボウルに落ちるのを見守るのは中々風流なもの。
ま、畳だって、畳屋の廃材なので、ダメになったらまたもらえばいいだけ。
何が起きようとも「絶対に困る。」という想定がないのが廃材建築。


昨日はヨウコさんとの最後のディナー。
パスタマシンで生地を延ばして、ラザニア。
手作りの豆乳ホワイトソースとトマトソースを交互に塗って、最後にはチーズも乗せて焼く。


オーブン料理ついでに、鮭のチャンチャン焼き。
玉ねぎ、人参、じゃが芋の千切り、シメジ、鮭の上にニンニクスライスを置く。
酒でのばした自家製の味噌をまんべんなく落として焼く。
これは玄米ご飯が超進むご馳走!


キュウリのスティックサラダ、豆腐マヨネーズ添え。
にこちゃんの後ろのがパスタマシン。


野遊が早々と寝たけど、三脚で記念撮影。

毎日のちびっ子たちと大人に別れて英会話のレッスンはほんとによかった。
それ以外の時には徹底的に家事を手伝ってくれた。
若い男の子の居候と違い、あっこちゃんはほんとに助かったと思う。
やはり、人生の先輩でもあるので、英会話以外にも色々と教わることも多かった。

もちろん若くて何も経験がない者はバリバリ労働することでありがたいし。
結局、どんな居候が来てもありがたいには違いない。
ウーファーがあまり労働をしないで、ホストに迷惑をかけるという話を聞いたことがあるけど、お門違いやと思う。
ウチで僕とあっこちゃんと生活なり作業をしてて、横でボーッとできる空間は存在しない。
もちろん、学びたいという姿勢が強ければ強い程、自分の持てる力を最大限に発揮するのは当然。
僕自身やりたくない事に頑張りたくないから、やりたくないことはしない。
若い子にも、嫌々頑張ったりはして欲しくない。
学びたい人は歓迎するし、そうじゃないと来れないよねー。

そういう意味でも、年上なのに僕らも気を遣わずに色々お世話になった。
彼女は今日の早朝、飛行機で札幌の家族の元へと帰っていった。
ヨウコさんありがとう!!!


  
タグ :雨漏り

Posted by 陣 at 16:07Comments(3)居候

2011年08月21日

いよいよ母屋の屋根の葺き替え


一番初めに、野地板の上にはゴザ。
その上にブルーシート。
その次が板。
その板が飛ばないように焦げた角材。
更に角材に大きな石を乗せかけてる。

この石は丸亀沖の広島という小さな島の「青木石」というイサムノグチの庵治石と並ぶ有名な石。
今でも、墓石などに加工されてるので、大きな加工場に行くともらえる。
もちろんこれも廃材。
めっちゃ大きいのは母屋の基礎、こういう中ぐらいのや小さなのを屋根に使った。
薄くて大きさのあるのはキッチンや外のアプローチに敷いた。


大きな石をドスッと落とすのは気持ちイイ。


何箇所かに分けて落とす。


後でタイヤショベルに積み込んで集める。


小さな石は落とさずに、箕に入れて運ぶ。
これは葺き替え中の軒のビニールの上に置く。


落とす作業も面白かったし、箕に入れて運ぶのも以外と長い時間してくれた。
でも、そんなにちびっ子たちは長時間同じ作業をするのは飽きる。
これは、木の皮を隙間に詰め込んでる所。


こういうのを何箇所も作ってた。
こういう子ども時代の意味不明なことに対する熱中は面白いし、意義深いと思う。
何の意味もないけど、夢中で集中する。
そこにその子の嗜好性や能力が大きく関わる。
こういうしょうもないような事を繰り返すことで、インスピレーションが磨かれるんやと思う。
「スイッチが入る」という事をしやすくさせることにも繋がるやろね。


大きな石は大体落とした。
この板だけでも山にすれば凄い量やろねー。

雨漏りを直すためにチョコチョコ石と板を外したりしてみたけど、こうして思い切って全部やりかえる方がスッキリする。
こういう「途方もない作業」には慣れてるし、それをコツコツやり続けるのがセルフビルドの醍醐味。
「一人で!?」とか「手作業で!?」とか一々自分の中でビックリしない。
それが当たり前やし、10年もやり続けてきたから。

兵庫の和田山に暮らす有名な「あーす農場」の大森さん。
そこの長男のケンタくんにある人が質問した。
「何で全部手作業でやってるの?田んぼとか機械化しないの?」と。
ケンタくん曰く、「一年分の楽しみを全部機械に持っていかれる気がするからしない。」

そう。
プロの業者や機械を頼んで早く終わらせることが目的ではない。
自分の身体と感覚でコツコツと一つ一つ進めていく。
その都度自分が出来るスキルが身につき、アイデアも豊富になる。
一から完成するまでを全て自分でやる。
ここにこそ、セルフビルドをする価値がある。


どちらもロイド・カーンというアメリカ人の書いた本。
シェルターは以前から図書館で借りて読んでたけど、廃材天国に住み始めた頃、「ねむたや」のヒデくんが「ここに絶対に必要やと思うから。」と持ってきてくれた。
ホームワークはアマゾンで注文して昨日届いたばかり。
シェルターが出たのが1973年、僕の産まれた年。
ホームワークは30年後に続編として出てる。

面白いのはシェルターを見て、セルフビルドに目覚めた人の家がホームワークに出てる。
そこにはその人、その人のセルフビルドのスタイルがある。
それは家の形がオリジナルだとかよりも、その人、その人の独自のライフスタイルを構築している。
この独自性については、自己実現という最も重要な宿題に繋がるからねー。

家とは住む人の生活形態や嗜好性によって、全く別のものになるのが自然やと思う。
もっとも、家そのものが重要なのじゃあない。
どういう家で、何を仕事にして、どういう生活がしたいのか?
何に夢中になれるのか?
その答えは自分自身の中にしかないし、答えは一つじゃない。

さあ、今日は何やろかなー。

  

Posted by 陣 at 08:11Comments(0)廃材ハウス

2011年08月20日

うどん大会に元居候のユウコちゃん合流

久しぶりの手打ちうどん大会。
誰か来る時に打つ。
どこか美味しい店に行くというよりも、自分たちで作ることを楽しむ。

昨日は「でんば屋」さん夫婦が初めて来廃するというので準備してた。
うどん打ちの先生は源。

準備してると、元居候の東京のユウコちゃんから電話。
「高知に行くので寄ってもいいですか?」と。
こういう時は大勢の方が楽しいので、丁度よかったー。
友達のヨウコちゃんと来てくれた。
北海道のヨウコさんとカブルな。


グルテンの低い香川県産小麦「さぬきの夢2000」はこの水回しという作業が一番大事。
ほんのちょびっとづつ水を加えながらダマが大きくならないようにひらすら混ぜる。
この作業に1時間ぐらいかける。
その後は少し休ませて、踏む。
踏んだらまた少し休ませる。


それで、いよいよ打ちに入る。
この打つのも、さぬきうどんの名店の親父のようにガシガシ打ってはダメ。
ソフトにソフトに。
これは丸亀の「明水亭」のご主人に教えてもらった。


おととい補修したステンレスのカマドの能力もバッチリ。
薪をくべる口も大きくしたんで、太い薪が入る。
カナディアンファームのハセヤンもそうやけど、廃材天国でも重要視するのは「薪作りの省力化」。
ハセヤンも「この自作薪ストーブは90cmの薪が入れられる。」とかアピールする。
出来るだけ廃材を切る労力、割る労力を省きたい。
何しろ処分したい廃材は山程あるのだ。
燃費を考えて薪を倹約するのと真反対の考え方。

後ろに並んでるのは先日仕込んだビワエキス。
日に当てて早く抽出させようとしてる。
アルミホイルは赤いプラスチックの蓋が日光で劣化させられないように。


ピザ窯の前で出来立てのうどんを釜揚げとザルで食べる。
醤油と味醂の出汁とゴマダレの2種類。
薬味も、ネギ、生姜、シソ、ミョウガ、バジル、と豊富な上に、七味、柚子こしょうなんかも用意した。
カボチャとオオバコの天ぷらもした。
オオバコの天ぷらはほんとに美味い。


手作りで色々作ってて、初めての出店だそう。
高知の山の中で、電力会社の電気を使わないDJイベント。
手編みの帽子や小物をウチで並べてシュミレーションしてみた。


東京のヨウコちゃんはダンボールや牛乳パックを溶かして紙漉きした作品。
早速二人の作品をみんなで見せてもらった。
高知に行く前から、売れてた。
僕も陶芸の作品と物々交換させてもらった。


昼間に長々とお喋りしてまったりするのは苦手なので、軒のビニールの作業の続き。
おととい張ったビニールの上にもう一枚張る。


ビニールハウスの廃ビニールを2重に張った後、建設会社の廃ブルーシートを張る。
下のビニールで防水は完了してる。
このブルーシートは、下のビニールの保護用。


ブルーシートは3重に敷いた。
これにはガンタッカーは打てないので、隣の母屋の屋根に超大量に載ってる石を取ってきて載せた。
源とちびっ子たちも手伝ってくれて、真っ暗になる直前に完成。

ブルーシートを3重に敷いたのは、この上に載る屋根材がビニールを破らないため。
何がビニールを破るのか?
今回のアイデアは廃材天国始まって以来の「瓦屋根」!?
僕が普通に瓦を葺く訳ない。
解体現場で養生した後、まず取り掛かる作業はレッカーに大きなバケットを吊り下げて、職人が数人でバンバン瓦を投げ込む。
この廃材の瓦だ。
いつもの解体屋に電話一本すれば、11t車でドーンと持ってきてくれる。
このバラバラの瓦をブルーシートの上に敷き詰める。
ね、瓦屋根やろ。
このアイデアは今年の2月に家族でラオスに行った、旅の道中に閃いたのを温めてた。
いやー。
自分で言うのも嬉しいけど、心底飛んでる~~~♪
廃材の一番のメリットは、業者は処分したがってる訳やから、タダで持ってきてくれる所。
「廃材」なので、丁寧に扱う必要はないし。
どうせ割れてる瓦やから、下から屋根の上にバンバン投げてもいいんちゃう?
遠目には砂利を敷いたような外観になるんちゃうかなー。

廃材天国の屋根は全て、ビニールで防水して、そのビニールが風や日光で劣化しないように何かで覆うというスタイル。
今までは木、石、やったけど、初めての瓦。
何で今まで思いつかんかったんやろー?
「同じ素材が大量に出る。」
これが廃材を家の材料にする一番のキーワード。
クズ鉄が高いので無理やけど、車のボンネットを敷き詰めるとか。
土屋根は小さな井戸の屋根と鶏小屋の屋根には採用したけど、大きな面積には挑戦してない。
まだまだ色々あるやろねーーー。
エンドレスで続く廃材建築にアイデアが尽きることはない!!!



  

Posted by 陣 at 07:42Comments(0)手作り、無添加

2011年08月19日

「eco no 実 tommy」のトミー、来廃

あっこちゃん、ヨウコさん、にこちゃんは不耕起の菜園に人参の種まき。


暑くて大変なので、タープの下で作業。


立てるのも仕舞うにも簡単なタープで超便利。
あんまし、畑に利用してるのは見かけないけど。


鉄製のカマドがボロボロに、、、。
死んだおじいちゃんが素人溶接で作ったもの。
僕がその小さな溶接機をもらって、移動式のピザ窯まで作ってしまった。


鉄が劣化して薄くなってる所には新たに廃材の鉄を溶接して補強。


今回はステンレスでクールにリメイク。
こんなステンレス板も解体現場からもって帰ってストックされてる。
「直さなー。」と思い立って、すぐに動いて半日で完成する。
一々金物屋に出かける手間さえナシ。
これが廃材天国での作業の気持ちよさ。

夕方、てんつくマンの「メイクザヘブン」から独立して「eco no 実 tommy」というデザイン工房を立ち上げてるトミーが来廃してくれた。


山芋、オクラ、ヨウコさんのお土産のホタテの貝柱。
梅肉ゴマ油ソース、ゴマダレ、生姜醤油の3種。


ピーマンとプチトマトのオーブン焼き。
パン粉にニンニクのすりおろしとオリーブオイルを混ぜておくのがミソ。


じゃが芋にバジルのジェノベーゼと豆腐マヨネーズを添える。


揚げくるま麩に醤油と味醂を絡めたものを炒めた玄米に載せる。
干しシメジのコクが効いてる。

トミーはあっこちゃんと料理がしたいというのも訪れた理由の一つで、ヨウコさんと3人でプチ料理教室になってた。
バジルのジェノベーゼはトミーが菜園のバジルを採る所からしてくれたし、最近の豆腐マヨネーズの完成度はかなりのもの。
トミーとヨウコさんには「2日以内に作ると感覚を忘れないよー。」とあっこちゃん。

今は坂出の実家に帰って来てるトミーはこれから神戸に「eco no 実 tommy」の拠点を移してデザインの仕事をしていくそう。
廃材天国の同士はみんなが田舎で田んぼして自給自足を目指してる人ばかりじゃあない。
形に捕われてはいけない。
どこで、どういう種類の仕事をしていようと、来るべき将来に必要なことを目指す人は実現するし、ずっとやっていける。
この激動の時代の「永続可能なライフスタイル」なり「永続可能な仕事」とは何か?
それはやはり、トミーのようにてんつくマンの同士の全国のトップランナーたちと仕事をしてると自と身についてるんやろね。

トミーのコンセプトは「みんなの幸せを考えて天職を生きる人を繋げる。」という風に感じた。
てんつくマンの所で居て、全国の色んな人と繋がりもあるみたいで、今もある人と一緒に本を出す仕事を進めてるそう。
これは未定やけど、僕の本の計画もあるそうな、、、。
  
タグ :仕事

Posted by 陣 at 07:23Comments(1)来訪者

2011年08月18日

軽トラで走ると廃材に出会える!?

屋根の作業の続きやってます!
ここんとこ暑いけど、、、。
昨日はちょっと楽やったな。


ゴザで養生した上に貼るのはコレ。
ビニールハウスの廃ビニール。
ブルーシートのように繊維状に劣化する心配がないのと、アホみたいにデッカイのがいい。
燃やすとダイオキシン、塩ビラップからは環境ホルモンと人類の敵のようなこの塩化ビニール。
ビニールハウスで石油燃やして、旬を狂わせて、、、。
使い終われば処理の困難な産廃、、、。
と現代文明の象徴のような存在。
このタダでもらえる塩化ビニールの廃材も防水に利用する。


超重たい塊状からここまで広げるだけでも一仕事。


屋根の大きさを計って、ビニールをカットして持ち上げる。

作業中に電話。
あっこちゃんの友達からで、「旦那が廃材があるきん見に来たらと言いよるで。」と。
残念ながらその現場の廃材は僕の欲しいモノじゃなかった、、、。
でも、丁度軽トラを走らせてるのが、いつもの解体屋の資材置き場に近いのでゴー。
先日、ピアノのレッスン教室のリフォームの仕事を請けた。
その現場に使うための廃材を欲しいと解体屋の社長に電話してたから。
その電話で、「必要な丸太なり角材にテープで印をつけて頂いとけば、持っていかせますから。」との事!?
ほんとにココの社長にはお世話になってる。
向こうも「いつもお世話になってますー。」と常に言ってくれる。
お互いがメリットのある関係じゃないと長続きしないからね。


あるあるーーー。


丸太も角材もふんだんに!


この辺りの丸太は4~5m級のもの。
リフォームにこんな丸太使えない!?
イヤ、閃いたぞ!
今、建ってる納屋の屋根を剥がしてその上にこの丸太をドドンと載せてクールな屋根にしよう。
その納屋の既存の切妻の屋根の形状さえ、変えてしまおう。
やっぱ、こういうノリでやらないと面白くないからねー。
壁や床を張り替えるだけのリフォームからいかに飛べるか?
ずっと考えてたけど、この廃材の山を目にするとアイデアはビュンビュン浮かんでくる。
特に今回の施主のまほちゃんはソレを望んでくれてるし。

やっぱし、動くことで新たなモノや人に出会う。
そこから自分の中に閃きが生まれる。

廃材天国のふざけたセルフビルドは僕のラフな作業の権化。
仕事として引き受けたリフォームだって、僕が僕なりの全開で望んでこそ喜んでもらえる。
どっちも僕の仕事。


帰って、廃ビニールをガンタッカーで留めた。
いい感じー。
所々に穴があいてるのは、塩ビ専用ボンドで直す。
塩ビにはコーキングや普通のボンドは効かないからね。

暑ければ長袖に麦ワラ、寒ければたくさん着れはいい。
雨は高性能の合羽を用意しとくだけ。
自分のやりたい事を実現するのに自分の情熱を惜しめる訳がない。
夏バテも風邪もお呼びじゃない。
この全天候型でバリバリ働ける身体と精神と魂とを、手作りの玄米菜食が支えてくれてる。
無理してる訳でも、頑張ってる訳でもない。
ましてや禁欲的な質素倹約なんて、やってる場合じゃない。

さて、現代人はこの生活が贅沢で豪遊してると思えるようになるのか?






  

Posted by 陣 at 06:07Comments(0)廃材建築

2011年08月17日

屋根の修理

ここの所やってる作業は屋根の修理。
母屋の屋根も、いぜんとして修理中やけど、廃材天国の正面の軒も直さないといけない。
なぜなら、近いうちに設置するソーラーパネルはこの軒にしようと考えてるから。


この深い軒は去年の夏、秋田のノブくんと兵庫のキヨムくんとで作り始めて、冬の東京のユウコちゃん、仙台のアンコちゃんとで完成させてくれた。


パレットを分解した廃材で葺いたシングル葺き風やけど、材料がそこまでふんだんにはなかったので、釘の穴から超雨漏りする、、、。


また、この上にビニールハウスを張り替えた廃材のビニールで防水する。
でも直接ビニールを置くと、このガタガタの板で破れる心配がある。
そこでいつもの畳表を張り替えたゴザをもらってきて敷く。


ハシゴを登ってくるのは大好きのにこちゃん。
「にこちゃん来たでー。」と嬉しそう。


ゴザはガンタッカーでタンタン留める。
この上にビニールを張って、、、。
この後のアイデアは自分で言うのも嬉しいぐらいクールなもの。
また追々アップしていくよー。

ソーラーパネルを載せるための架台を作るアングルや鉄筋なんかも廃材をもらいに行かないかんな。
これは一軒目の廃材ハウスの近所にたーくさんストックされてる所があって、一声かければ頂けるからね。

ナンセ、廃材天国を作る時もこうした修理の時も材料は全て廃材。
常に自分でパパっと直せるので、何十年もの耐久性はいらない。
ハセヤンの「家は5年に一度建てればいい!」の名言が僕の根幹にドッシリと定着している。
この姿勢で望めば不安は一切払拭される。
「何?台風で飛んだ?」
「え?地震で壊れた?」
OK、OK!
ノープロブレム。
また作ればいいだけ。
もちろん、震度5ぐらいは耐えてもらいたいと思っては作ってるけど、、、。
震度6になったらそこら中で潰れてる訳やし。

こんなアホなこと誰でもがやりたい訳じゃあない。
もちろん、日本の伝統工法の3代持つ家の技術も凄い。
でも残念ながら、僕にはソコに何千万円という価値は見いだせない。
これは個人的な嗜好性やからどうしようもない。
少なくとも、自分を解放して楽になった今の生活が最高!
これはもう結論じみた域に達してるからねー。
誰が何と言おうとも、辞められないのが「自画自賛ライフ」だぜ!!!  
タグ :屋根

Posted by 陣 at 08:30Comments(2)廃材ハウス

2011年08月16日

いつもと違うお盆

いつもお盆と正月はあっこちゃんの実家の備前と決まってる。
彼女は4人兄弟で、みんな集まる。

でも今年は、、、。
お父さんが食中毒になって、「みんなに来てもらっても、、、。」ということで延期にした。

備前の実家で合う予定にしてた高梁の姫さんに連絡して、急遽一週間ぐらい前に行った香川の海でキャンプすることに。
ウチの家族、源ファミリー、滋賀の妹ファミリー、姫、ブッチャー&海人、トウヤ+友達、児島の甥と姪+彼氏。
というウチら夫婦の若い層の親戚大集合+姫&ブッチャーファミリーでキャンプ。

高梁の姫さんと言えば、野草の先生&海の先生。
毎年、一度は彼女たちのファミリーとキャンプは恒例。
お米と調味料ぐらいは持参するけど、その場で捕れたものでのサバイバルキャンプ。
サザエやアワビ、岩牡蠣、ウニ、魚、タコはもちろん、ナマコのコノワタや海ぶどう、カメの手、、、。
もちろん自分たちが食べる以上には捕らない。
当たり前やけど、、、。
しかも、とにかく漁をするという姿勢じゃなくて、海で遊んでついでに少々の収穫物を頂くというスタイル。
今回、野遊とイッサも姫先生にシュノーケリングを学んだ。
大潮というのもあって、沖の岩場が浅くなる。
そこは珊瑚はなくても、海草、貝、魚の群れの住む豊かで美しい世界。
子どもたちはまだそんなに潜れないので、シュノーケルとマスクで浮かんでるだけ。
それでも、充分に楽しめる。
僕も10年以上前に姫さんに学び、海に対する恐怖感も卒業できて、素潜りの虜になった。
海の中を自由に泳いだり潜ったり、海草の様子、魚の群れ、ほんとに癒される。


前ノリで来廃してくれた姫さんファミリー。
もちろん、ミョウガ、エゴマ、野草を持参してくれての宴会。


にこちゃんも従姉妹のお姉ちゃんと楽しそう。


姫先生にシュノーケリングを習う野遊とイッサ。


トウヤと海人くん。


ウニの処理を見学中。
残念ながら、ウニの産卵は終わりつつあって、一番美味しい卵巣の部分はすでに痩せてる。
姫さんによると7月までに捕るとプリプリなんだと。


僕らが海で採集してる間には、ブッチャーが中心でパスタの準備。


若者グループもよく手伝う。

お昼ご飯の後は昼寝したり、また泳いだり、メイメイに楽しんだ。


姫さんがちびっ子たちと岩場で見つけた。
なーんだ?


美しいウミウシさん。
ウミウシだけでなく、アマモ(海草)のコロニーも幾つも出来てた。
よく来てた10年前よりも環境はよくなりつつあるよねー、と姫さんと喋った。


夕方、帰る前に捕まえたクロダイ!
45cm!!!
このクラスの魚は岩場ではよく見かけるけど、捕れたことはなかった。
胸ビレの下のカマの部分にヤスが命中した痕が見える。

高知のフクちゃんの所で水中を見ながらの釣りで学習した。
エサを用意すれば魚は寄ってくることを。
普通に潜ってても、ベラなどの小魚はすぐ目の前まで近づける。
でも、こういう大型の魚は警戒心が強くて近づけない。
特に今回、何度もこのぐらいのタイを見つけて、ヤスがかすめるチャンスもあった。
これはマジにドキドキでワクワク。
それだけに、高知での経験を思い出した。
まずイガイという大きな貝を捕る。
そのまま水中でナイフを突き刺してコジ開ける。
それを大きな岩と岩の間の通路のような所に置く。
後は潜って岩陰に身をひそめてひたすら待つ。
すぐにベラなどの小魚が超集まってくる。
息が続かなくなると出来るだけバックして上がる。
魚は上に動くものがあると敏感に反応する。
ましてや大きなタイなんかは超敏感やから、エサの貝から離れた所から潜って、岩の影に入り、上がる時も離れて上がることを心がけた。
何度もやってると、ドキドキの緊張感が薄れて静かに長く潜っていられるようになる。
すると!!!
キターーー!
小魚を蹴散らすように、ゆっくりと大きなタイが。
最初は警戒してるけど、ガツガツ貝を食べ始めたらこっちのもの。
夢中で食べてるからこっちには気づかない。
後ろからゆっくりと近づき、思い切り引き絞ったヤスで仕留める。
このスローモーションのような瞬間がたまらない。
ヤスを放つタイミングが一瞬早くても、一瞬遅くてもダメ。
その一瞬を掴むとヤスは大きな魚に命中する。
当然魚は超暴れるんで、カエシがついてても外れそうになる。
急いでヤスを海底に押しつけながらエラの所を親指をねじ込むようにして掴む。
ここで外れて逃げることもあるからね。
後は網に入れると、とうとうゲット!
この捕るまでのやり取りから得られる満足感が「生きとる」という感覚なんやと実感する。
縄文時代には1m級のタイを捕ってたそうやけど、単にタイを食べて満足するよりもこの一連のプロセスによって満足してたんちゃうかな。


若いメンバーの多いキャンプになった。
キャンプと言うてもデイキャンプで、この後廃材天国に帰ってワクワクの料理タイム。


クロダイの皮の湯引き、ポン酢和え。
一味唐辛子と柚子の皮がコリコリの皮を引き立てる。


捌くのも気持ちのいい超新鮮さ。
活きてる状態で捌くのは鶏でも全然気持ち悪いという感覚はない。
まだ、死後硬直にも至らないので、ちょっと捌きにくいぐらい。
大根のケンの代わりに大量のミョウガ。
醤油はカメビシの3年醸造で真っ黒けのプレミアム。


アラ炊きも養殖のタイを違うんで、霜ふりも必要ナシ。
純米酒を沸かして、タイと塩と醤油だけ。
砂糖はおろか味醂すら要らない。
絶品とは余計なものをプラスする必要のないこういう味のこと。
更に、海の中でやり取りをしてゲットしたという感慨深さも味わいの一つ。


魚料理ばっかしでもアレなので。
マンバと揚げの煮物。


一枚一枚唐辛子味噌を塗った、姫さんのエゴマ。


あっこちゃんとヨウコさんのコロッケ。


麹の効いたユカリちゃんのカラシ漬け。


姫さんの完熟トマトを「ヅケ」にした。
これは握り寿司にすると最高。


デザートにはマクロビアイスも!
砂糖、卵、乳製品ナシが超美味しい。
大人はラム酒をたっぷりかける。

ここまで完全無欠のディナーになるのは姫さんもそうやし、ユカリちゃん、ヨウコさんと大勢居るから。
自分たち夫婦とちびっ子だけではねー。
自画自賛で贅沢なご馳走は仲間と集まるこういう時にこそ実現する。
文字通りみんなが役割に従って動いた結果がご馳走になる。
いやはや、ほんとうにありがたい。





  
タグ :キャンプ

Posted by 陣 at 06:57Comments(0)採集

2011年08月13日

廃材リフォームの仕事来た!

親父の陶芸教室に通ってた昔の生徒さん一家が来廃してくれた。

先日、薪のピザ&プチ精進料理のお客として秋山家本宅に訪れたそう。
(口コミだけで、予約制の「精進料理 偏泥庵」、最近人気上昇中)
そこで、精進料理を出すために改装した母屋の座敷や、昔の納屋を改装した陶芸の展示場を見て感動したと。
そりゃあ、伝統工法バッチリの大工の棟梁に、腕利きの左官の土壁、内装のプロに貼ってもらった和紙とド迫力のリフォームやからねー。

その一家とは丸亀と東京を拠点に活躍中のピアニスト田村真穂さんファミリーだった。

http://tamuramaho.jugem.jp/?pid=1
田村真穂さんのサイト。

これから、丸亀の実家の納屋をリフォームしてグランドピアノを置き、自宅でレッスンできるようにしたいんだと。
それも、新建材のビニールクロスやサイディングがキライなばかりか、「丸太や土壁がカワイイ!」という価値観の持ち主。
偏泥庵に感動した真穂さんは、「先生(親父のこと)一度見に来て頂けますか?」と。
伝統工法至上で本物嗜好+孫の代まで大丈夫という家に価値を見出す親父からすると、昔牛小屋に使われてて、キャシャな合掌造りの瓦がズレかかった建物を見るや、「いっそ潰して、私の友人の棟梁に頼んだらいい。」と。

こういうやりとりが成された後、親父から電話がかかってきて、「陣の廃材の家を見に行きたい言うとるぞ。」
と、連れてきてくれた。
僕は最初、親父のピザ窯の屋根や陶芸の展示場のように、廃材天国にストックしてある丸太を使って大工の棟梁に頼む方向かと思ってた。

が、、、。

廃材天国を隅々まで見学すると、えらく感激したようで。
「とにかく、ここのように自由にして欲しいんです。一度見に来て頂けませんか?」という流れに。
即日見に行った。


10坪程のこぢんまりとした納屋。


このトタンを外すと土壁。


中はかつてリフォームされ、事務所として使ってたそう。


丸太好きの親父にはキャシャに写るらしいけど、しっかりした合掌。
この下に天井を張ってある。


昔の四つ物のクールな瓦もかなりズレつつある。

「これを潰すのは勿体ないし、リフォームしたら十分いけるんちゃいます。」
という僕の言葉に、待ってましたとばかりの反応で、色々喋ってるうちに、「是非よろしくお願い致します!」という流れに。

さあ、大仕事やぞー!
この前のトウヨウくんの所は倉庫やったけど、今度はピアノのレッスン教室やからね。
グランドピアノを2台置けるように、という条件以外は何もナシ。
「陣くんが自分の所だったらどうするか?というつもりで好きなようにやって下さい!」との事。
これねー、、、。
嬉しいけど、困る面もあるんよね。
自分の所だからこそ、自分の労力をイトワずに何ヶ月でも投入できるけど、人んちやからね。
プロのような見積もりなんか出来んし。
でも、ザッとでも目安がないと相手に悪いし、、、。

と、多少悩むのも含めてやりがいのある仕事。
トウヨウくんの所も倉庫とはいえサイズが大きかったんで、段取りに相当神経を使った。
今回も既に頭の中はギンギンにあらゆるアイデアを引っ張り出し始めてる。


  
タグ :リフォーム

Posted by 陣 at 06:25Comments(0)廃材建築

2011年08月12日

太陽光発電のシステム

ソーラーパネルが手に入るということで、廃材天国のエネルギー自給計画は超進む。
料理、暖房、風呂は薪。
水は井戸。
と、今までも電気以外のエネルギーは十分自給できてる。
これで、ソーラーパネルを設置すると全てが自給できることになる。
わーい!

で。
ソーラーパネルを設置しただけではダメ。
光エネルギーを電気エネルギーに変換してくれるのがソーラーパネル。
それも直流12Vや24Vなので、交流100Vに変換しないといけない。
その前に、、、。
太陽光発電のシステムの説明。


「系統連系型システム」
「独立型システム」
の二つがある。

http://blogs.yahoo.co.jp/nomi2190/38320178.html
独立型システムを設置された西条(愛媛県)の「ちろりん農園」の西川さん宅の様子。

最近よく見るようになったソーラーパネルのほとんどが「系統連系型システム」
要するに余った電気を電力会社に売電するということ。
そもそもの設置費用がかさむから、自給というよりは売電して費用を回収するというのが目的。
一つの投資的な考え方でもあるんやろね。

さて、廃材天国に設置するパネルは160wのが25枚。
てことは4kw。
これは一般的に設置してる平均ぐらいある。
もちろん、ウチの電気使用量には多過ぎる。
色んな専門家に相談したところ、「独立型にこだわる方が経費がかさむよ。」という結論。
まずソーラーパネル以外に色んなものが必要。
「チャージコントローラー」、バッテリーに送る電流を制御する装置。
「インバーター」、直流を交流に変換する装置。
「ディープサイクルバッテリー」、何回も放電しきっても使えるバッテリー。
と、それぞれが高価なのでこれだけで50万とかの予算が必要になってくる。

上の西川さんのようにパネルから買うという発想ならウチも当然独立型にすると思う。
でも、今回の4kwのパネルありきという所からは「売電」した方が完全にお得。
こういうのは臨機応変に判断せんとね。
「何が何でも電力会社から独立させたい。」というのが目的じゃあない。
経済もエネルギーも自立したいけど、社会から断絶したりはできないし、隔離してしまってはいけない。
政府も電力会社も敵じゃあない。
そんなものは実態のない架空の団体やし。
いい意味で利用しよう。
脱原発で、電気の全くない生活も面白いとは思うけど、今の僕のしたいことじゃない。
脱原発はこれから当然としても、そこに至るのには色んな道がある。

早速、四電に電話して聞いてみると、工事だけでなく、申請などの手続きも電気工事士じゃないといけないとのこと。
その後、近所の電気工事屋のおっちゃんに相談。
この方はもちろんプロで、廃材天国に電気を引き込んでもらった。
「わしも初めてするきん、外すとこからやったら分かると思う。」との心強いお言葉。

うーん。
自給だけじゃなく、売る方にまでなるとはねー。

今回、ソーラーパネルが手に入るようになったのは建て替える家に乗ってるのが出たから。
当然、施主の方は新築の家に移設したいと思ったと思う。
でも、何から何までプロの業者を動かすということは、そこに相当の経費がかさむ。
しかも、プロである以上は責任を問われる。
業者の立場上、積極的には勧められないというのがこういう中古のハイテク機器。
そこで、以前からこういう発信をしてる僕に白羽の矢が命中したって訳。
解体屋が入る前に生け捕り(業界用語で丁寧に外すこと)しなければならない。
先日の下見の時には、低い平屋の家なんで、「廃材で足場を組んで下ろせば一人でもなんとかなるかなー。」とか考えてた。
でも、電力会社に繋ぐという方向になったんで、近所の電気工事のおっちゃんに相談したし、「それやったら、わしが行って外したら分かると思う。」という流れになった。
申請なんかもやってもらえるとの事。

とにもかくにも、「発信」やね。
そこに、自分の強烈な意思を込めないといけない。
そして、来た情報をモノにするために全力で動く。
考えうることは全部やる。
閃いた瞬間に。
そしたら、何かしらの動きが起こる。
で、またその動きから次の閃きが来る。

そうして今まで、廃材天国が形になってきたように、これからもまた動いていく。
今までは原発を作りたい人のエネルギーが作って欲しくない人よりも強かったんやと思う。
もちろん、お金と権力というエネルギーでモノを言わせて。
でも、そんな分かりやすいけれど幼稚なエネルギーよりも「俺はこうしたい!」というエネルギーを各人が爆発させる方が絶対に強い。
これは「そう思う」という推測じゃない。
僕の実体験に基づいた確信だ!

  
タグ :太陽光発電

2011年08月11日

英会話レッスン

お互いの得意分野の技を交換する。
これも物々交換の一種。

かつての居候の中でも、英会話の先生までしてる英語の達人は初めて。
ヨウコさんはちびっ子たちには専用のCDまで持ってきてくれて、早速遊びながらのレッスン。


めっちゃ、楽しそうー!


指をグルグル。

大人はこの後、特に教材とかは使わずにレッスン。
薪の陶芸や廃材建築のことを英語で説明したり、普段の生活のことなど。
どうしても、素人で単語の連発をしてしまう僕に、常に上手い言い方を教えてくれる。


超特大のキュウリが採れたーーー。


僕はちびっ子たちのレッスン中に薪作り。
まとまった量のカットされた薪は美しい。

ここの所トウヨウくんの倉庫作りのための現場通いで、ためてあったキッチン用の薪もなくなってた。
2、3日に一回づつコンテナに1、2杯切断器でカットしてた。
後ろのシルバー人材センターのおっちゃんが持ってきてくれた薪を半分に切ると快適にキッチンでの料理に使える。
風呂や薪ストーブならこのままでいい。


女性&ちびっ子組でビワの葉取り。
これはビワエキス作りの原料。
近所のビワの木の葉をいつも取らせてもらってる。


今年出た新芽じゃなく、厚みがあってガタガタの古い葉ほどエキスが出る。
これを洗ったりカットしたりして、ホワイトリカーに漬ける。
一番テキメンに効くのは火傷。
後、皮膚の問題には大体効く。
虫刺されにはもってこい。
ハチやアブには刺されることも少ないけど、蚊のカユミにもバッチリ。
湿疹やアトピーなどにもよく効く。


今シーズンの新ジャガで、じゃが芋の磯部揚げ。
醤油と味醂ののタレにショウガを入れてつけると美味しい。


ナスとキュウリのカレー。
ナスはもちろん、キュウリだってクタクタに煮て、エスニック風のカレーにすれは相性抜群。


キュウリと糸こんにゃくのサラダ。
昔ながらの木灰で作ったこんにゃくは、茹でこぼさなくてもいいからサラダにパッと入れられる。
  
タグ :英会話

Posted by 陣 at 07:08Comments(0)物、技の交換

2011年08月10日

北海道からの居候

昨日は新たな居候のヨウコさんが北海道から到着。
アメリカ人の旦那さんと子どもたちを置いて、2週間ぐらいの予定で来廃した。

普段見ないのに、たまたまテレビで福岡正信さんを知って、彼の本を読んだのが価値観が変わるきっかけになったんだとか。
それからてんつくマン、地球村、統合医学、、、と色んな講演会や上映会、本などで勉強してるうちに、廃材天国のブログにたどり着いて、メールをくれた。
で、色々やり取りして「行きたいです。」ということで来てくれた。
もちろん、ウチでの薪の生活やマクロビオティックの料理、何でも手作りの生活、、、と色んな体験をするために。


北海道の有名な「小樽ビール」、ホタテの貝柱などのお土産を持ってきてくれた。
酵母の活きたフルーティーな小樽ビールは最高!
貝柱もマイフェイバリットの品で感動。
写真は「北海道方言トランプ」で遊んでる所。

彼女の本業は英会話の先生で、早速にこちゃんとかプチレッスンしてもらって楽しそう。
僕らもヨウコさんが居るうちに教えてもらおうっと!
英語で話しながら作業とかしたらいいかも。
こういう、既に一芸に秀でた特別なスキルを持った居候の場合は僕らも学べてありがたい。

もちろん、同時にお互いの価値観の転換になった本や情報の話をご飯時に話すのも楽しい。
彼女はアンドリュー・ワイルの「完全なる治癒」も読まれてて、面白い話になった。

お盆に僕らが備前に帰省する時には小豆島の「元、元気の種村」にも行ってみたいんだとか。


  
タグ :英会話

Posted by 陣 at 07:49Comments(0)来訪者

2011年08月09日

山の達人に弟子入り

7~8日は元々、高知の柏島のキャンプの帰りに寄る予定だったフクちゃんの所へ。
ずーっと前にこの日記に書いた「これ、田舎からのおすそわけです」という本を23歳で出版した若者。
今は高知大学の院生で、24歳。
今までは大学の僚にいたけど、山の中の空家を借りて住み始めてる。
この3月からだそう。


南国と安芸の間の夜須という町から山の方へ10分ぐらいの山間部。
家に着く前に早速、川遊び。


キレイな川で、手長エビ、ドジョウ、ウナギ、、、と色々捕れる。


その辺りの小枝にテグス、オモリ、針にミミズをつけるだけでカワムツ、ヨシノボリという小魚が釣れる。


かなり透明度の高い川の中。


コレがヨシノボリ、ハゼのような魚。


飛び込んだり。


泳いだり。


ちびっ子チームもエビを捕った。


僕もウナギを捌くのに挑戦。
もの凄い力でウネるウナギを何とか目打ちしても、こんな様子。


炭火を熾したり焼き物をするのは慣れてるウチのちびっ子が担当。




飴色になって、美しい手長エビ。
ガスではこうはいかない。


フクちゃんも普段はガスで料理してるけど、廃材天国の住人が来たからには羽釜でご飯炊いて、薪調理。


みんなで外でご飯は超気持ちイイ。


山の中の散歩。
フクちゃんは罠猟の免許を取ったばかり。
しょっちゅう、山の中を歩いてはイノシシやシカの様子を探る。
本の中にあるけど、彼は小学校にあがる前からイノシシ猟や大スズメバチ猟の大人たちについて山の中に入ってる。
24歳にして20年というキャリアの持ち主。
ウナギ捕りなんかも、ウナギの生態を理解し、あらゆる方法で捕る。
自主的に本気で覚えた感覚って凄いと彼を見てると心底思える。


下のワイヤーにこの枝のように獣の足が入って、ワイヤーを留めてるテグスに体が触れると。


ビュシッと足が捉えられる。
でも、これは獣との駆け引き。
人間の臭いがしたた絶対に掛からないし、獣道の仕掛けるポイントがあるそう。
ワイヤーを巻きつける木も太いと張りすぎて大型のイノシシには暴れてワイヤーを切られたりもするとか。
もちろん細いと折れるので、丁度頃合いの木の太さがあるんだと。


大スズメバチの焼酎漬け。


ウチからも数々の手作りの品を持参して、この焼酎漬けと物々交換した。


ハチの子の佃煮。
魚の真子や白子のような濃厚で臭みのない珍味。
鹿児島や熊本では大スズメバチの巣はキロ一万円で取引きされ、このハチの子は珍重されてるんだとか。
大スズメバチを捕るというのは彼の実家の愛知、岐阜、三重あたりと鹿児島、熊本、宮崎ぐらいなんたとか。
高知は誰も捕らないんで、超たくさん居て「ハチ天国」なんだと。

イノシシにしても、ハチにしても命懸けで彼等と対峙するのにシビレルんだそう。
現に彼は大スズメバチには何十回と刺されてる。
ウナギにしても、夜に昼間遊んだ川の河口に連れていってもらったけど、雨の後はウナギが動くんで、河口がいいとか、時合(じあい)と言って、釣れる時間帯はほんの僅かだとか、相当詳しい。
実際に彼に言われた通りにすると30分もしないうちに3匹釣ることが出来た。
高知に来て6年間でこの辺りの川という川は随分と歩き回ってるそう。

来年大学院を卒業したら、この山の中で「自然体験」を主宰してやって行きたいと。
まだ、半年も住んでいないのに、チェーンソーで家の周り中の木や竹を駆逐したり、野草を採ったり川の恵みを捕ったりして、近所の人からも「若いのにようやりゆう。」と認められつつある。
とはいえ24歳の若者、納屋が崩れそうになってるのを直す術は持ってないし、廃材天国の技術も提供しようと思う。

こういう所に住みたいとも思うけど、ウチらは丸亀の廃材天国を拠点にこういう仲間と繋がって、物々交換なり技と技の交換をしていく。
何より子どもたちが超楽しんだ。
薪で料理したりは慣れてても、丸亀に住んでる子どもやからねー。
お兄ちゃん的なフクちゃんのリードで川も山も怖がらずに楽しめた。

いやー。
ほんとにエエとこやったーーー。
でまた、すんばらしい廃材天国に帰って来れて、ココでの自画自賛生活を満喫する!!!
  
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Posted by 陣 at 08:39Comments(1)物、技の交換

2011年08月07日

ド迫力の花火大会

昨日は隣町、多度津町の花火大会。
会場は廃材天国から車で5分の、多度津港。
幸運にも、メイン会場のすぐ近くに車を停められたし。


クーラーにビール、ちびっ子用の豆乳とりんごジュースを割ったもの、あっこスイーツ持参。








凄い人出、何万人とかやろね。
にこちゃんはちょっと怖がってたけど、他の子どもたちは大興奮!






やっぱり、ハラに響くドーンの大音響とこの迫力は間近かで見んとねーーー。
夏のお楽しみをまた一つ味わったー!
しかも無料で観れるんやからねー。
これは一人2000円は払いたいとほんとに思う。
その値打ちがある。

日本の花火職人が世界各地で花火を上げてる。
やっぱし、日本の伝統技術って凄い!
と、こういう迫力を目の当たりにすると心底思う。

  
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Posted by 陣 at 08:21Comments(2)イベント

2011年08月06日

自給自足キャンプ

車の改造もバッチリで、「いざ柏島!」と言いたい所やったけど、、、。
台風9号の影響で、現地の知り合いに電話したら、「うねりが出てて、透明度も悪いし、子どもさん連れなら難しいですねー。」と。


急遽、変更して、詫間の荘内半島の先端、仁老浜へ。
透明度は5、6mあり、超キレイやった。
今年の冬、ここの海水を汲んで帰って、塩を作ってみた。
それなりに食べられる塩になったよ。


ちびっ子たちが砂浜で遊んでる間、僕は沖の岩場に採集に。


沖の写真がなくて残念やけど、岩場の生態系はほんとに豊かそのもの。


大潮で、超引いてて、サザエ、タコ、イガイ、魚も捕れたね。
ここは僕にはホームグラウンド、10年以上前から年に何回かは訪れる。
当時、岡山の姫さんが教えてくれたように、そろそろウチのちびっ子たちにも岩場の魅力をシュノーケル付けて教えたいね。


常に潜りの人は来てるとはいえ、大きいサザエが撮れる。
もちろん小さなのは捕らない。


物怖じしないにこちゃん。
これは高級魚のアコウ。


紫ウニも山ほど居る。


にこちゃんの初ウニの感想は?
、、、、。
吐き出したー。
んで、僕が食べた。


一嵯にヤスの使い方を教える。


昼ご飯は持っていったお惣菜とオムスビ。
これは夕方のカレー作り。
泊まらないデイキャンプやけど、カレーを作る。
子どもたちは夕方に「腹減ったーーーー!!!」となるのが間違いないから。


土歩くんが火を起こして、料理。


市販のカレールーを使わないんで、スープカレー風。


オムスビが売り切れた後は、この間の出店の残りのピザ生地をナン風に焼く。


そのカレーを食べた後も、まだまだ遊ぶ遊ぶ。


アコウ、ガシラ、メバルの煮付け。
超新鮮なので、酒と醤油だけの味付けで抜群の旨さ。
捌く時にも新鮮なので、内蔵が全然臭くない。
これは当たり前やけど、大事なポイント。
ほんとに貴重な贅沢。


煮付けにする前の頭やヒレを無駄なく唐揚げに。
これも絶品。


サザエとイガイの紫蘇酢味噌和え。
これも日本酒にバッチリ!


箸休め&ちびっ子用のデカデカフライドポテト。
この採れたての男爵の揚げたては最高。


タコ刺し。
30秒だけグラグラのお湯でボイルした後、氷水で締めたタコは生の食感がグー。
紫蘇と生姜醤油で頂く!

と。
帰ってからは大人の酒の肴にウエイトが移るけど、それは当然。
この採れたての瀬戸内の上品な美味しさは捕った人にしか味わえない。
ほんと、自給自足冥利に尽きるねーーー!

結果的には高知行きがキャンセルで残念やったけど、ちびっ子たちにはキツイ長時間のドライブも無く、近場のこんなにも素敵な所で一日遊べたのがラッキー。
まだまだ夏休みは長いので、もう一回行って、野遊と一嵯にどん引きの岩場の魅力を味わわせてやりたいねー。
自給自足キャンプは何家族かでワイワイというのが楽しいんやけどーーー。
やっぱり、狩猟採集はDNAに刻み込まれてる訳やからね!
子どもたちよりも大人が一番楽しんでる!!!
  
タグ :キャンプ

Posted by 陣 at 23:07Comments(0)採集

2011年08月06日

弟、源の婚礼の儀

今日は秋山家の次男、源の婚礼の儀。
前々から仲良しのゆかりちゃんとの結婚。


秋山家が氏子の自治会の氏神様「八十主神社」(やそすかじんじゃ)での式。
400年以上歴史のある神社で、大国主命(オオクニヌシノミコト)を祀ってある神社。


宮司さんの祝詞の後、誓詞を読み上げる源。


僕らのじいちゃんが氏子総代の時に紫の幕を寄付してるのが感慨深い。


トウヤも岡山から駆けつけてくれた。


その後は47件の講中のみんなに座敷で挨拶。
ゆかりちゃんと、お母さんは緊張の一瞬。


更にその後は、川西町の日本料理「たちばな」で宴会。
法事の時に僕らの手作りの料理を振舞って仕出しとかを取らずにしたこともあったけど、今回は暑いし、親父の陶芸の個展会場として長年お世話になってるココに決定。


司会を親父のイトコのカヨちゃんが担当してくれ、親戚一同超爆笑盛り上がり中。


遂にてらきちとも義兄弟に!


爆笑と感動の宴の最中も親父は酔いつぶれて、、、。
雅の撮ったこの写真でどんだけ盛り上がったか!


一嵯と野遊、土歩も従兄弟に!


92歳のおばあちゃんも一本締めに参加。
思えば、源のことを一番心配しながらも見守ってくれたのはこのおばあちゃん。
僕が焼き物をするとか結婚すると言うた時もおんなじ、、、。
身体は弱っても、全くボケもせずに秋山家のご意見番。

氏神様の八十主神社での祝詞から始まって、近所の挨拶、親戚だけの披露宴。
カヨちゃんのアットホームな司会も最高で、参列者みんなに出番があり、「前もって言うとけよー!」と言いながらもみんな精一杯のお祝いをしてくれた。

あっこちゃんも挨拶で言うとったけど、ゆかりちゃんの手作りの情熱はハンパじゃない。
染物、洋裁、お菓子、料理、「はなうた工房」で最近は出店もしてる。
褌も人気商品の一つ。
ウチの親父が最後の挨拶で言うてたけど、同じ方向性を向いた人たちが一族となり、より各々が助け合い、磨き合い進歩していくと。

いやーーー。
面白いねー。
まさかこういう展開になるとはねー。
てんつくマンが高松で「元気の種」をオープンした時の店長がてらきちで、お姉さんのゆかりちゃんはマッサージを担当してた。
その後、高松でのデモクラティックスクール「わあい」の立ち上げの時にも僕ら家族やゆかりちゃんが関わったり。

人生何があるか分からない。
いや、分からんから面白いし、分からんから思いっきり手加減なしでいこう。
  
タグ :結婚式

2011年08月04日

車の改造

この夏には高知の海へ行こう!
と、前々から決めてた。
柏島という足摺岬を回り込んだまだ向こう。


車は軽バンなので、ちょっとでも子どもたちが長時間のドライブを快適に過ごせるように室内を改造することにした。


室内側から木のレールをドリルビスで打ち付ける。


室内の鉄板と外の鉄板が離れてる所は気にしなくていいけど、ここはスライドドアの部分。
ドアが動くの邪魔にならない位置を狙ってドリルビスを打ち込む。
この場所に突き出るのはOK。


その両サイドのレールに下から板をビス留めする。
前にもコレをつけてたのが、ルーフキャリアを自作した際に、車に穴を開けてボルト固定するのに邪魔になって外してた。
今回はフローリング用の合板があった。
こういう、「〇〇を作りたいな。」と閃いてからホームセンターにすら行かなくて、全て廃材で作れるのが最高。


全部板を張ると圧迫感があるんで、後ろの座席の上を開けて2箇所に分ける。

何より、ルーフキャリアの固定も車に穴を開けてボルトで留めてたり、今回の木をドリルビスで車に留めたり、躊躇しない。
車に穴を開けてはいけないというキマリはないし、雨が入らないようにコーキングしたルーフキャリアは車検にも通った。
よくハイエースの後ろを快適な空間に自作してるマニアックな人がいるけど、あそこまでのクォリティーには負けるけど、なんちゃって改造で一応機能性は上がったんでよしとしよう。

須崎までは高速を使ったとしても、柏島までは8~9時間はかかるコース。
子どもたちの事が優先なので、昔姫さんたちと行ってた、サバイバルキャンプのようにはいかないと思うけど、、、。
3、4家族で行くとそれぞれが狩猟班、料理班などに別れて、お米や調味料以外の食料は全て自給するというキャンプだった。
今回もヤスも持っていくし、高知の魚でBBQかなーーー。
ただし、前に土佐清水で潜って捕ったコブダイは美味しくなかったけど、、、。
  
タグ :キャンプ

Posted by 陣 at 08:16Comments(0)自作

2011年08月03日

しょうたくん出発

今までの弟子型居候の中でも、一番長いしょうたくん。
一番最初に来廃したのはまだ廃材天国が建設中の07年。
稲刈りの時やった。
その時は2、3日。
次は翌年の大勢での手植えの田植え。
その後、長期で自給的な生活、薪の生活、廃材建築などを経験するために居させて欲しいということで半年ぐらい色々手伝ってくれた。

ウチの後もアチコチ行って経験を積んで、今回の廃材建築にはちゃんと日当を払う約束で呼んだ。
実際一ヶ月半近く居てもらって、廃材建築はもとより田植え、ピザの出店など、色々手伝ってもらった。
ほんとに助かったーーー。

自給自足や廃材建築よりも何より、ウチと彼の繋がりは「デモクラティックスクール」。
姫路のちょっと北にある市川町の「まっくろすろすけ」の卒業生と彼は仲がいい。
僕も05年にまっくろくろすけに行って衝撃を受けて、本家デモクラティックスクールのボストンにある「サドベリーバレースクール」にも行ってきた。
4歳~18歳の200人の生徒が居て、クラス分けもカリキュラムもチャイムもなし。
「自由」だけど、徹底的にまで「責任」を持たされる一個人としては厳しい環境。
もう40年以上続いてる学校で、職人やアーティストのような専門職に行く子も多いけど、大半の子は大学に進学するんだとか。
もちろん自分の意思で。
フロリダの「グラスルーツスクール」も移住者でできたコミュニティのアットホームな学校でよかった。

廃材天国の生活において一番大切なのは「自分の意思で決定」して生きていく事。
やりたい事をする。
したくない事は断る。
欲しいものを買う。
欲しくないものは買わない。
極めてシンプルやけど、それを決めるバックボーンには現代社会の複雑な軋轢がある。
いくら安くても、外国でのプランテーションで搾取するような商品は応援したくないし。
原発のエネルギーも使いたくない。
「んなこというたって、、、。」的な諦めはダサい。
もちろん現状ではガソリンだって、原発の電気だって使いながらであろうとも、「嫌なもんは嫌!」、「おかしい事にはおかしい。」と意思表示する。
原発の電気が3割入った電気を使ってる以上は電力の言いなりっていう論理はない。

と、自分の意思で決めて生きていくということに関してはしょうたくんは24歳にしてかなりのレベルに到達してる。
若いから、ファッションやアクセサリー、スマートフォン、、、という買うことで得る満足を卒業してる。
あっこちゃんの物欲を卒業してるレベルまではいかないけど、、、。

今回、たくさん給料をもらっても「余ってたらタオル頂けますか?」とちゃんと遠慮なしに聞く。
もちろんタオルなんかもらいものでたくさんあるし、Tシャツ、プレミアムビール、解体現場で取ってきたメジャー、、、とあるもので彼に必要なものを色々あげた。
この遠慮ナシというのは大事やで。

僕の廃材建築の原点である、解体現場に行く姿勢もそう。
「絶対にタダでは帰らん」という強烈な意思。
この煮えたぎるようなエグイ程のモチベーション。
これが廃材天国をあらしめてるゆえんだ。
こういう言い方は好きなじゃない人もいると思うので言い替えると、、、。
「何があろうとも絶対に生きていく!」という生き物として当たり前のもの。
気持ちが凹むとか、やる気が出ないとかいう悩みなんぞママゴトにすぎない。
自分で設定してる「〇〇ごっこ」やからね。
たかだか何十年の命。
僕はこの自画自賛ごっこで自分にスイッチを入れてるだけやからねー。






  
タグ :居候

Posted by 陣 at 08:29Comments(0)廃材ハウス

2011年08月02日

廃材天国、電気自給計画進む

廃材天国では、料理、風呂、暖房、と廃材を薪にしてエネルギーの自給を目指している。
灯油、ガスは普段使わない。
今回の震災以降、急激にエネルギーの自給という話題が沸騰してる。
脱原発は当然。
未だに「好ましくないけど、今の現状では電気も必要だし原発もしかたがないでしょう。」と悠長なことを言うのは電力会社に金掴まされてるおじいさんだけで十分。

とにかく、電気の需要に対して原発なしで供給することは十分に可能と専門家は言う。
でも、原発利権絡みの専門家は「日本の経済が停滞してしまう!」と不安を煽る。
ツイッターなんかでの放射能情報に「不安を煽るな!」というような風潮がある。
これは政府なり業界側の利権を死守したいから生まれる論理。
個人的な考え方は不安がない方がいいに決まってる。

大体、不安とはどこから来るのか?
経験のないことに対しては誰でも不安はあるもの。

原発が事故起こしたら?
電気が止まったら?

電気が止まっても死ないけど、原発なんか事故起こさなくても危険な訳やから。
こういうのは現代のつくられた不安。

お金が無くなったら?
食べ物が無くなったら?

水道が止まったら?
水が無くなったら?

ガスが止まったら?
料理ができなくなったら?

ここら辺りもおもしろい。
この上の行と下の行との不安を混同してはならない。
下の行は人間のが生きていくのになくてはならない必須項目。
でも、上の行は必ずしも無ければ困るということではない。
無くても困るということではない。
にも関わらず、不安があるのはオカシイじゃん。
こういうインフラとかいうものがあるウチに、無くても生活するという経験をしとくもの悪くない。
ていうか、薪と井戸の生活も今では慣れっこで微塵の不便も感じない所が面白い。
いい意味でも悪い意味でも、慣れって凄い!

仮に今、ガスや水道を享受して生活してたとしても、それらがなくなろうとも大丈夫という自信だけは身に付けておかなければいけない。
もちろん今まで、四国電力の電気もありがたく使わせてもらってきた。
でもそれが無くても困るのはビールが冷えないことぐらい。

ところが、先日の「ソーラーパネルを25枚もらえる」という素晴らしい情報によって、電気も自給する方向になってきた。
昨日、設計士のわきおさんと「ライフスタイル」の社長に同行して新居浜の現場まで、ソーラーパネルを下見に行ってきた。






このCチャンの下にはステンレスのUの字型のウケ金物があって、屋根にボンドで固定されてる。
外し方は上からパネル同士を繋いでる金物のボルトやビスを外して、Cチャンまでは簡単に外れる。
屋根に固定するためのUの字型の金物はもし外れなくても自作すればいい。

なぜ、こんな立派なソーラーパネルがもらえるのか?
パネルそのものはまだ設置して7年とかで、まだまだ使える。
ところが、家を建て替えることになり、このパネルを外して新築の家に付けるのは難しいんだそう。
何せこのパネルが外国製で、国内製のパワーコントローラーが適合していないとか。
そもそも、業者ってこういう中古の使い回しを歓迎しない。
それは新品を買わせようという意味じゃなく、最後に取り付けた業者に責任が発生するからだとわきおさんは言う。
そりゃ、中古を付けたは、2、3年して壊れて責任を言われても嫌なのは分かる。
確かに、何でも正式に業者に頼むとちゃんとやってくれる代わりにかなりの金額が発生する。
要はソコソコ張り込んで移設したとして、パワコンを取り替える時には代わりがない。
しかも訪問販売の会社のシステムで、その会社そのものは倒産してない。
、、、、、、。
という、どこに怒ってもしゃあないというストーリー。
わきおさんの話ではこれからこういう話が頻繁にでてくるだろうと。

僕は四電に売電する「連統系型システム」じゃなく、「独立型システム」を組むので関係ない。
とはいえ、独立型にも何題は多く、コントローラー、インバーター、ディープサイクルバッテリー、と何十万ぐらいの投資は必要。
もちろん、一番ウエイトの大きいパネルが手に入ったからこその発想やけど。
そもそも、屋根の上に乗ってる大量のパネルを自分で外して下ろして、トラックをリースして運ぶという段取りをしないといけない。
そういう自分の労力を計算に入れないからこそ実現する。

う~ん。
梅雨の雨漏りで、今まで悩んでた屋根の事にもこのパネルの入手によって踏ん切りがついたし。
屋根の葺き替えとソーラーパネルの設置というワクワクの仕事に入っていこう!




  

2011年08月02日

打ち上げ連続!

やっとトウヨウくんの所の廃材建築も終わって、一段落。
しょうたくんと打ち上げ。
瀬戸内海の魚を買い込んで手作りパーティー。


サヨリの刺身。
割と大き目の魚だったんで、刺身にしやすかった。


鯵の刺身。
新鮮やし脂ものってめちゃくちゃ美味い。
これはかめびしの醤油を生姜醤油にすると最高。


玉ねぎと大穴子の酒蒸し。
ポメリーのマスタードと醤油で頂く。


薪の直火で焼いた真魚鰹の塩焼き。
照り焼きや西京漬けも悪くないけど、シンプルな塩焼きでも魚が濃厚なので美味しい。


栗ガニという蟹。

後はキュウリやナスなどの箸休め的な野菜料理。
やっぱり手作りはいい。
と自画自賛な生活を送ってるだけに、何でも手作りしてしまうのが楽しいし、調味料も純正の最高のものばかりなので、美味しいに決まってる。

けど、、、。
子どもたちはお店でご飯を食べるのに憧れる。
もちろん大手の外食産業のようなお金を払う価値のないような店に行っても僕らは後悔するだけ。
こういう機会でもなければまず行かないけど、打ち上げと称して一から手作りしてるちゃんとしたお店にも行くことにした。
宇多津にある「YABU」。
基本は和風の割烹でいて、斬新な店構えと主人の独自のスタイルで評判の高いお店。
前の日に手作りで散々魚料理食べてたにもかかわらず、和食の原点を披露して頂いいて目からウロコの感動。
和食の「出汁をひく」という表現は西洋料理のプラスしていく発想とは逆。
素材の持つ味を引き出す。
旬の素材同士の絶妙。
薬味の使い方、盛り付け方も楽しい。

と。
今回は自画自賛手作り打ち上げの写真は前振りで、和食の真骨頂を垣間見たという話。
久保さんの豆腐の社長情報では鰹本枯れ節を使ってるとのことだったんで、期待していった。
文字通り期待を裏切らない素晴らしいお店だった。

ウチの器に盛り付ければ更に美しくなるのにーーー、と思いながら料理もお酒も存分に頂いた。
和食最高!
御馳走様でした!

  
タグ :和食

Posted by 陣 at 07:54Comments(0)手作り、無添加