廃材天国HP

2010年05月28日

小さな海

天草塩の会の松本さんが廃材天国に。
http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e206613.html

以前から、小豆島で塩作りを始めたいカバちゃんに大型の鉄釜を作ってくれと頼まれてた。
それなら天草の松本さんに相談するしかない。
電話すると、「徳島の実家に行く便で廃材天国に行くわ。」と言ってくれた。
で、カバちゃんにもウチに来させて、色々話が出来た。

塩作りの根幹は「かん水」作りだと松本さんは言う。
結構、海水を煮詰めて作ってる所もあるそうやけど、それでは燃料も労力も激しく浪費する。
石油やガスなんて到底合わないし、薪の場合は労力が凄い。
海水の塩分濃度は3%。
松本さんの所では17%に濃縮してから煮詰めたり、天日小屋で結晶させたりしてた。
昭和に入り、ポンプが登場してからは松本さんのようなヤグラにネットを張って、「流下式」になったそう。
実はその流下式は戦後の「イオン交換膜式」に取って変わられて姿を消してる。

カバちゃんが見てきたのは能登の角花さんという「揚げ浜式」。
これは人力で海から海水を汲んで、砂の上にかけて濃縮するという、流下式が登場する前の方法。
瀬戸内海の宇多津や丸亀の塩田では「入浜式」という潮の干満を利用した方法だった。

今のところ、小豆島の元気の種村でカバちゃんがやってるのは「揚げ浜式」。
もの凄い労力だそうな、、、。
で、今回松本さんに色々アドバイスを得て、何とか規模の小さい流下式で生産量を増やしたいと言って、早朝に帰った。

昨日の夜は松本さんのために用意した、くぼさんのとうふの「汲み出し湯葉」、「しっかりもめん」でのピータン豆腐、ゲタガレイのから揚げ、玄米焼きオムスビの餡かけ。
もちろん純米酒で宴会。


松本さんのお土産の天草産マンゴー、一個2000円もするんやって!
宮崎さんのは8000円のもあるそう!?




これが小さな海だーーー!!!  
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Posted by 陣 at 06:39Comments(0)来訪者

2010年05月27日

水上アート屋台完成

昨日でピザ屋台ができた。
午後から夕方までの作業で3日間も費やした。

角材を地面に置いて、どんどん上にビス留めして組み立てるだけ。
屋根の形も何も考えずに、直感で。
30日の「アートで田んぼ」の一日だけしか使わないから、長持ちさせるための強度や、腐らないための処置とかは一切無視。
それでも、このぐらいの時間を費やせばかなりの迫力にはなったね。

河野さんの提唱するアートとは?
「生産-アート=生活」
難しいやろーーー。
いや、実は簡単。

人間の生産活動の向上や欲望は留まるところを知らない。
化石燃料からバイオ燃料へ、科学農法から有機農法へ、という世の中の動きはいいことか?
否。
何故か?
脱石油のバイオエタノールの需要で穀物高騰で、途上国で食糧不足が加速。
国に高い金払って有機JAS認証マークもらったり、外国の農産物でこのマークの付いたのもあるぐらい。

要するに。
エコだ、ロハスだ、環境だというビジネスが生まれてるだけ。
ビジネスとしてジャンジャン儲かる事自体、不自然なことやし、無理がある。
有機農法やからどんどん生産して、どんどん人を増やして、どんどん儲けたらいい訳ではない。
石油を辞めても、代替燃料でどんどん車を走らせること自体がナンセンス。

そういう、どんどん成長しようという方向自体を辞めようとさせるのがアートだと、河野さんは言う。
人間が田んぼを耕すという行為は、生産→効率化→富の蓄積→国家の誕生→お互いの侵略。
福岡正信さんの言う「耕し始めたことが人間の原悪だ」ということ。
でも、先人たちはその生産行為という自然を冒涜する不自然な行為を「祭り」で踊ったり、壁画を描いたり、笛を作って吹くことで、人間が自然から遊離する事を防いだんだと。
そう、縄文時代は狩猟採集じゃなく、既に農耕が始まっていた。
だからこそ、あんなにファンキーな土器が生まれてる。
その時代にはアートという言葉もない。
有名な作家も居ない。
アートが特別なもので、有名なアーティストはとんでもないセンスがあって、とてつもなく高価だという、価値感が間違いだ。

だからこそ今、農耕現場で踊りまくる。
そういう意味では渋さ知らズのようなカオスな舞台は田んぼに打ってつけという訳。




窯2台体制





  
タグ :アート

Posted by 陣 at 09:52Comments(0)イベント

2010年05月26日

田んぼに渡辺さと子さんを呼ぼうっと

おとといも昨日も午後は「アートで田んぼ」の会場へ。
リュウくんとしょうたくんは一軒目の廃材ハウスに泊り込んで手伝ってる。

ピザの窯の補修が終わって、生地を延ばしたり、トッピングする作業台を作りにかかった。
ピザ窯のある場所は池のホトリで場所が狭い。
角材を渡せば池の湾の上を人が歩けるようにできる所があった。
角材を二本渡して、電線のリールの大きな円盤を半切りにしたのが数枚あったんで、それを床や台にした。
角材は一軒目の廃材ハウスに大量にストックしてあるんで、更に柱を立てて屋根を作った。
屋根材は廃材のボール紙。
雨には耐えられんけど、日よけのために。

角材ばかりでは単調になるんで、雑木の切ったのがあったんで併用する。
廃材の釘抜きもせず、水平も垂直も計らない。
ほとんど考えずに目の前の材料をビスでくっつけていく。
いつもこういうノリやけど、こういう数日しか使わないモノになると益々速い。
完全に直感だけ。
ほんとの即興作業。
迷ったり考えたりは一切しない。
横から外野があーだこーだ言っても全く耳を貸さない。
もちろん、自分にとって「!」とくるアイデアはもらうけど。
数人が集まって「もっとこうしたら面白よねー。」とかの話が盛り上がると必ず絵に書いたモチ的な話の話だけで、実現性のない非建設的な話に終始することが多い。
僕はそういうノリが大嫌いなんで、一切相手にしない。
だから速い!
だから楽しい!

人のやっとることに口出しするよりも、自分の判断と行動で動くほうが効率がいいし楽しい。
だって、みんな面白いぐらい好みも頭の中も全く違う。
一見コンセプトが同じように感じる同士だとしてもね。
そういう事を念頭に置いた上で、一緒に協力しあえる所はもちろんした方が更に楽しくなる。

昨日は河野さんに相談して、この夏の知事選に出る「渡辺さと子」さんに来てもらうことが決定した。
最近、官僚上がりの自民、民主、社民の推薦候補が出ることが決まった。
さと子さんは全く組織や政党のしがらみがない。
県議を4期15年やってても、西の方では知名度も少ない。
実際に彼女の提唱する、「利権がらみの無駄をなくして県内でお金のまわるしくみ」というのは現実的に可能やと思う。
もちろん当選した後も議会とすったもんだはあると思うけど、、、。

とにかく、前回までの知事選の投票率30%代のは情けないもんね。
ほんまに利権にあやかりたい人は東大卒の官僚上がりの人に投票すればええし、そうじゃない人は自分の判断で投票する人を選べばええ。
政治なんか、、、と無関心になることが一番保守勢力の思惑。
そのようにマスコミも動いてるしね。
そういう世間の空気に流されるなよ。
政治も仕事も食も家も全部同じぐらい大切。

何より、選挙以外に関しても自分の判断で生きよ!!!










突き出た釘がクール!


僕以外のみんなはステージやヤグラ、テントの設営



  

Posted by 陣 at 09:11Comments(5)イベント

2010年05月24日

「アートで田んぼ」準備

三豊市は高瀬町、麻の河野さんの田んぼに向かう。
しょうたくんと。
着くと、2~3月に一ヶ月ほど廃材天国で居た、大阪のリュウくんも来てた。
昨日からしょうたくんもリュウくんと同じく、一軒目の廃材ハウスで生活してる。

今年は10周年。
しかも、「渋さしらズ」http://www3.alpha-net.ne.jp/users/poipoi/main/main.htmlが30人体制の大オーケストラで来る。
香川で以前から渋さ知らズの受け入れをしてる二宮さんが超動いてる。
サンポートからマイクロバスを出す手配とか、豚の丸焼き、いろんな飲食の人に声かけたり。
県外からたくさん来るみたい。
いつもの数倍の人になるのは必至。

ところが、、、。
現場では河野さんと一軒目の廃材ハウスの師匠田村さんと、ほぼこの二人プラスαという作業。
草刈りから、簡易トイレの設置、テントの設営(しかもフツーのじゃない)、巨大な作品の展示、グランドピアノを田んぼに持ってきたり、、、。
やることは山ほど。
そういう意味ではリュウくんとしょうたくんが加わったのはよかった。

昨日は雨やったんで、僕もどうしよかなーと思いながら河野さんに電話すると「テントの下でやっとるぞー!」と言うんで駆けつけた。
お昼どきやったんで、冷凍してた鯛子と焼酎を持参。
現場には一通りの調理設備が整ってるんで、鉄板で焼いてみんなで一杯。

僕はとりあえず自分の担当の「薪のピザ」のための一昨年作った窯の補修。
最初はビニールで保護してたけど、ほったらかしなんで、風でとんでそのままにして、、、。
と、土でできてる窯は雨に溶かされかかってた。
丁度、雨でビチョビチョなんで柔らかい土がつきやすくてよかった。

フジロックにも出演してる渋さ知らズも投げ銭ライブやし、アートで田んぼは伝統的にお金をとらない。
今回は500食うどんを振舞うおっちゃんも新たに来るそう。
去年は僕もここの空気に合わせて、薪のピザは一切れ100円にしてた。+-
でも、現実は河野さんの太っ腹によって、この祭りは運営されてる。
今年は人がたくさん来るんで、僕は反対に普通にお金をとって、儲けの一部を河野さんに還元できるようにしたいなー。

僕だけ帰ってきたけど、また雨が上がったら本格的な手伝いに行こう!


コンクリートヒューム管の河野さん手作りのスピーカー。


最大にすると、近寄れないぐらいの爆音。
リハーサル的に河野さんが色々かけてたけど、何とかマッシュルームというサイケトランスが凄かった。
僕は生音の民族音楽が好きやけど、こういうDJ系の電子音も大好き!


バッテリーから電源をとって12Vで作動してる。






めっちゃ溶けてるーーー。


補修作業中にも雨にあたるんで、ビニールをかけながらの作業。
なんとか終えて、きっちりと養生した。
  

Posted by 陣 at 09:44Comments(0)イベント

2010年05月23日

苗にトラブル!?

みたから市はゆるーい感じで、全然忙しくもなく、余裕でピザ焼きながら、ビール飲んでた。
しょうたくんも手伝ってくれてたんで、えらく楽やった。
昨日は定番のトマトソースとカレーソース。
最近のヒット「梅昆布」は自家製梅干に自家製紅生姜を切り昆布と和えたものをオムスビに乗せてる。
定番になりつつある玄米らいすバーガーも人気。

結局、オーストラリア人のチアとキーちゃんはヒッチハイク希望やったんで、イベントが終わってから、先日ヒロくんを送っていった、高速道路の「高瀬PA」に送っていく。

帰って、田んぼの稲の苗を見に行くと、、、。
もやしみたく、根っこがアラワになった、ミニサイズの苗が散らばってる。
前日に見た時には針のような芽が出てたのでホッと安心してただけに、!!!???
一応、苗代には杭を打ち込んでテグスを張って、スズメ対策はしてたつもりやけど、間隔が荒くてスズメになめられてた様子。
ちょっと出た芽を引っ張って下のまだ形のある籾を食べてる。

急いで杭の数を増やして、テグスを縦横無尽張りまくり、籾殻のくん炭をたくさん振りまいた。
これ以上スズメが来るのを防いで、ひっくり返った苗が復活してくれたら大丈夫。

ちょっと、スズメを甘く見てたねー。


商店街でピザ窯


昨日の玄米ライスバーガーはさつま芋と人参のコロッケ。


ゾラくんの奥さんのスイーツの店


ひっくり返った苗




テグスに加えて、キラキラのテープも。
くん炭は親父が大量に作ってるんで、すぐに間に合った。  

2010年05月23日

苗にトラブル!?

みたから市はゆるーい感じで、全然忙しくもなく、余裕でピザ焼きながら、ビール飲んでた。
しょうたくんも手伝ってくれてたんで、えらく楽やった。
昨日は定番のトマトソースとカレーソース。
最近のヒット「梅昆布」は自家製梅干に自家製紅生姜を切り昆布と和えたものをオムスビに乗せてる。
定番になりつつある玄米らいすバーガーも人気。

結局、オーストラリア人のチアとキーちゃんはヒッチハイク希望やったんで、イベントが終わってから、先日ヒロくんを送っていった、高速道路の「高瀬PA」に送っていく。

帰って、田んぼの稲の苗を見に行くと、、、。
もやしみたく、根っこがアラワになった、ミニサイズの苗が散らばってる。
前日に見た時には針のような芽が出てたのでホッと安心してただけに、!!!???
一応、苗代には杭を打ち込んでテグスを張って、スズメ対策はしてたつもりやけど、間隔が荒くてスズメになめられてた様子。
ちょっと出た芽を引っ張って下のまだ形のある籾を食べてる。

急いで杭の数を増やして、テグスを縦横無尽張りまくり、籾殻のくん炭をたくさん振りまいた。
これ以上スズメが来るのを防いで、ひっくり返った苗が復活してくれたら大丈夫。

ちょっと、スズメを甘く見てたねー。


商店街でピザ窯


昨日の玄米ライスバーガーはさつま芋と人参のコロッケ。


ゾラくんの奥さんのスイーツの店


ひっくり返った苗




テグスに加えて、キラキラのテープも。
くん炭は親父が大量に作ってるんで、すぐに間に合った。  

2010年05月23日

苗にトラブル!?

みたから市はゆるーい感じで、全然忙しくもなく、余裕でピザ焼きながら、ビール飲んでた。
しょうたくんも手伝ってくれてたんで、えらく楽やった。
昨日は定番のトマトソースとカレーソース。
最近のヒット「梅昆布」は自家製梅干に自家製紅生姜を切り昆布と和えたものをオムスビに乗せてる。
定番になりつつある玄米らいすバーガーも人気。

結局、オーストラリア人のチアとキーちゃんはヒッチハイク希望やったんで、イベントが終わってから、先日ヒロくんを送っていった、高速道路の「高瀬PA」に送っていく。

帰って、田んぼの稲の苗を見に行くと、、、。
もやしみたく、根っこがアラワになった、ミニサイズの苗が散らばってる。
前日に見た時には針のような芽が出てたのでホッと安心してただけに、!!!???
一応、苗代には杭を打ち込んでテグスを張って、スズメ対策はしてたつもりやけど、間隔が荒くてスズメになめられてた様子。
ちょっと出た芽を引っ張って下のまだ形のある籾を食べてる。

急いで杭の数を増やして、テグスを縦横無尽張りまくり、籾殻のくん炭をたくさん振りまいた。
これ以上スズメが来るのを防いで、ひっくり返った苗が復活してくれたら大丈夫。

ちょっと、スズメを甘く見てたねー。


商店街でピザ窯


昨日の玄米ライスバーガーはさつま芋と人参のコロッケ。


ゾラくんの奥さんのスイーツの店


ひっくり返った苗




テグスに加えて、キラキラのテープも。
くん炭は親父が大量に作ってるんで、すぐに間に合った。  

2010年05月22日

芋植えたよ

昨日は小豆島から一緒に帰ってきたしょうたくん、徳島の「実りの楽園四季」から来た、オーストラリア人のチアとキーちゃん、僕とでさつま芋のつるを100本植えた。

芋を植えてる間に、小豆島のワークショップに来てたリョウくんが廃材天国を見たいと言うて来たりもした。

ほんとに人が来てくれると助かるね。
今日は丸亀の通町商店街の「みたから市」に移動式ピザ窯で出店。
昨日からみんなで仕込みも同時進行。
人手が多いと何でもサクサク進んで朝、PCに座る時間もできるほど。
今朝も朝の4時半から最後のラッピングや何やかんやとやってる。

チアは10年前に「わら一本の革命」の英語版を読み、これからパーマカルチャーを実践したいんだと。
パートナーのキーちゃんも廃材のセルフビルドに関心があって来てる。
しょうたくんには29、30日の「アートで田んぼ」にも手伝ってもらうことにした。

彼は前々から車を探してて、同級生の車屋で安くていいのがあって、即決。
これからは車にインパクトや丸鋸を積み込んで、あちこちに出張して生活していくそう。
プロに頼んで、一日2万円の日当と高価な材料で工事するのを望まない人も多い。
そういう需要はある。
早速、数件のいろんなオファーが彼に来てる。
泊めさせてもらって、お酒をご飯出してもらえればそれでいいんですと、しょうたくん。
僕は車を持つ経費や道具もちゃんと揃えるんやから、一万とかまでいかなくても数千円ぐらいは貰わらいかんでと言うた。

僕も小豆島の元気の種村の帰りに、同じく小豆島でまた別の場所でピザ窯の依頼が決まったり。

ちゃんと、月にいくらという保障も安定もないけど、こうやって何とか仕事が来て、なんとかなっていくもの。
自分の好きな、本当にしたい事を本気でやってたらねー。
  

2010年05月21日

元気の種夢楽

小豆島の元気の種村でのワークショップ終了。
ここの窯は4年前にワークショップで2泊3日で作った。
焚くのは今回で3回目、3年ぶり。

気軽に焚けないのは窯焚きができるスタッフが村に居ないのと、廃材天国のようにジャンジャン薪が集まる状況になってないので「窯焚きって凄い大変」という感覚らしい。
実際、村のスタッフは色々やることがあって、手が回ってない現状もあるし。

18日に着いて、まずは窯詰め。
午後から参加者のみんなと、てんてん指導の火起しで窯に点火。
ウチの窯焚きなり、備前焼なんかの本格的な窯焚きは、最初の2、3日ガスのバーナーで「焙り」という湿気を抜くための工程があって、薪にシフトしていく。
それから温度計を見ながら一時間に10℃とかいうペースで上げていく。

でも、小豆島の窯は温度計もなければバーナーもなし。
なので、最初に点火してからいきなり薪だけで焚く。
一昼夜も焚くとかすかに作品がオレンジ色になる。
この辺りで上の焚き口を開けて、薪をくべ始める。
3年前の前回は緑の葉っぱのついた生の杉とシロアリが食べ残したスカスカの松という、考えられる中で最悪の薪で焚いた。
それでも2昼夜強で1200℃まで上げた。

今回は切って数ヶ月という半生の雑木と建築解体の廃材が半々。
やっぱ、解体の廃材が一番よく燃える。
なので、今回は2日目の夜中の1時には1200度に上がって、「引き出し」パフォーマンスもやって、美しく完了。
今までは2連続の徹夜で朦朧としながら、それでも他に交代要員もなく、焚ききってた。
今回は早く終わったのと、元居候のしょうたくんが僕のサブで来てくれてたんで、めっちゃ助かった。

2日目の昼間には12人の参加者さんたちは窯の前で土を砕いて粘土を練って、作品を作る。
夜には「てんつくマンと語る会」のためにてんつくマンも来て、語る会が終わった頃に1200℃になったんで、みんな引き出しも見れてラッキー。
温度は大体は見た目で分かる。
100℃単位ぐらいしか分からんけどね。
1000℃と1100℃の違いぐらい。
1200℃になって、作品が光り始めたら土の表面と積もった灰が溶けて融合し始めてる。
完全にキラキラになって、窯焚き終了。

逆に温度計やバーナーのない窯焚きはプロの僕にとっても新鮮で楽しいもの。
今回作った作品は次回6月にしょうたくんとあいこちゃんとで焚くそう。


窯詰めの様子


綱引き状態の巨大火起し




点火


下焚きの様子


かなり高温になってる


オイル缶を繋げた煙突が真っ赤になって、キレイ。
窯が小さいので、ちょっとくべたら火炎が立ちのぼって中々の迫力。  

Posted by 陣 at 09:19Comments(0)イベント

2010年05月18日

籾蒔き&屋久島の木を磨くワークショップ

親父が苗代を整えてくれてたんで、籾蒔きはあっと言う間に終わった。

今年は例年植えてるヒノヒカリに加え、徳島は神山のつよしくんにもらった古代米の黒米と赤米。
これも徳島、佐那河内村のマツケンの家の納屋を解体に集まった、Iターンで田舎暮らしをしてる仲間と「今年は黒米とか植えたいんよねー。」と喋ってたら、ちゃんと回ってきた。
お礼に、つよしくんの希望「圧力鍋の内鍋」をウチの焼き物で作ってあげた。
これはお米作ってて、玄米食べてたら必須アイテムやからねー。
カムカム鍋という専用の内鍋が売られてるけど、結構高いし。

トラクターで代掻きした苗代に、浸水しておいた籾種をパラパラッと蒔く。
周りに杭を打ち込み、テグスを張って、鳥が来ないようにする。
水を入れる。
これでおしまい。
2、3日して目が伸びてきたら籾殻を炭にしたものをふりかける。
これは苗を取る作業をしやすくするため。

6年程、不耕起の稲作をしてた時期もあったけど、今は面積も増やした(3反)んで、トラクターで代掻きして手植え、バインダーで刈り取りして天日乾燥というやりかた。
苗代のやりかたなんかも、ばあちゃんに聞いてやってる。
親父が子どもの頃のやりかた。

苗は一月以上苗代で育てて、30cm以上にして、一本づつ植える。
今年は6/20以降に植える予定。

いつも大勢で植えてるけど、今年も大勢になりそう。
京都から妹の雅が帰ってきたり、東京のケンシくんや名古屋のガクくんも来たいと言うてる。
それと、廃材天国建築中にお遍路を歩いてて手伝ってくれた、屋久島のネイチャーガイドの健太くんがパートナーと一緒に来てくれる。

丁度、彼は四国で「屋久島の木を磨くワークショップ」のツアーを企画してる。
天然記念物の屋久杉(もちろん切ったりできない)が台風の時なんかに砂浜に打ち上げられるんやって。
それを健太くんが集めてて、アクセサリーに加工してる。
屋久杉以外にもツガなどの屋久島の木もある。
廃材天国以外には今治、神山の楽音楽日、あなんど、とかでやるそう。
ウチは6/19(土)にワークショップ、20(日)は一緒に善通寺アートマーケットに出る。
という流れになった。
その後が田植えという予定。

今日から18、19、20日と3日間小豆島の元気の種村での窯焚き&陶芸ワークショップ。
4月にワークショップで作った作品を今回焼く。
畳一枚もないミニの窯なんで、2昼夜強でなんとか上がる。
今回で3度目の窯焚き。
ガスの焙りもなければ温度計もない。
ほんとに薪と僕の感覚だけ。
親父の窯のように長くない代わりに交代要員がいないんで、僕は2連続徹夜を強いられる。
今回は元居候のしょうたくんがスタッフとして来てくれるんで、ちょっとは楽かな。







  

2010年05月17日

石窯で魚!?

善通寺アートマーケット、大盛況やったー。
ピザや玄米ライスバーガーも好評。
今回ピザは「トマトソース」「カレーソース」「フキのジェノバペースト」の3種類。
バジルもどきのフキの葉のペーストはほんとに美味しいよ。
自家製オイルサーディンのトッピングも希望者にして、大好評。

ゾラくんのアナゴ丼も超美味しかったし。
中では編み物のワークショップ、タブラワークショップ、バリ雑貨、書、ゆりちゃんの世界一周写真館、、、と色んなアート系手作り作品やワークショップが開かれてた。














今回は官部衛先生の漫画シリーズの
「牛乳はモー毒!?」
「肉は危ない!?」
「砂糖は麻薬!?」
「37℃の不思議」
を置いてたら、簡単に読めるんで、アートマーケットのスタッフを中心に続々と立ち読み続出!
「ええーー!?」「マジでーーー!?」を連発しながらみんな目からウロコだった模様。
で、そういうものを食べない生活が決して、質素で貧乏くさい、我慢を強いられるようなものであってはならないぞ。
ということをウチの出店の品々が物語ってる。
ほんとの贅沢品で、美味しくて身体にやさしい。
美味しいけど、ハードという今までの常識とは反対。



ゾラくんに頂いた新鮮な瀬戸内のお魚を最後は石窯で焼いた。
もう夕方やったし、ピザのお客さんそっちのけで、魚を処理して窯焼きに。
ゆりちゃんのお母さんの指示でウロコごと焼くと、ウロコと皮が石窯の高温でパリパリになってめっちゃ美味しかったー。
  

Posted by 陣 at 09:07Comments(3)イベント

2010年05月16日

昨日の早朝、ヒロくんを高速のパーキングエリアに送っていく。
彼も高速ヒッチハイカー。
高速で滋賀まで帰る。
今までは、「本州方面」とかプラカード掲げてやってたと。
やっぱし、直接声かけるのが一番効率ええよという事を伝授した。
立ってるだけでは素通りされるけど、笑顔で「ちはー!どこまで行かれるんですかー?」とか声かけて全く無視する人の方が少ない。
もちろん、目も合わさずにシッシッと手振りだけで断られるのも無いことはない。
そんなので一々クヨクヨしてたらヒッチハイクは出来ん。
まあ、滋賀なら午後の早いうちに着けるやろ。

ピザの出店の仕込みのために買い物に行くと、超安い鰯を発見。
買えって、子どもたちと一緒に処理。
子どもって、内臓出したりするのが大好き。
しかも今の鰯は子を持ってる。
こっちが白子でこっちが真子、つまりオスとメスでうんたらかんたらと説明すると、延々と「やったー、メスやーーー!」とか歓声を上げながら全部やっつけてくれた。
このちびっ子鰯はオイルと酢で煮詰める「酢油煮」という保存食にした。
もうちょっと寒い時期ならアンチョビーが仕込めるけど、常温が10℃前後の冬じゃないと無理やね。

今日は善通寺のアートマーケットでピッツァ焼いてるよーーー!

  
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Posted by 陣 at 08:41Comments(0)手作り、無添加

2010年05月15日

アートマーケットの軒

昨日一日で、善通寺アートマーケットの会場の倉庫に隣接させて、ピザ窯用の軒完成。
ヒロくんと前日に材料を段取りしてたお陰で夕方の4時には終わってた。
午後からはマツケンとこに連れて行った、ナオヤくんも来てくれた。

日曜が雨の予報やったから「雨ではピザ窯出せんなー、じゃあ、軒作ったら出せるな。」という安直な発想で作ったけど、もう天気予報は晴れに変わってる、、、。
まあ、ここのアートマーケットは今度もずっと出店していくから、いつでも屋根があるという条件になったのはええことやけどね。

何しろ全部廃材で、今回はセメントやビス、傘釘にいたるまでストックしてるのがあったんで、何一つ買わずに、全て廃材天国にあるもんで作れた。
屋根がパッチワーク状にいろんな素材がミックスするのもクールということにしとこう。
根元もコンクリ埋めてるし、このトタンが腐る20年ぐらいは持つからね。
こんな、簡易的に作れる2、4m×3、6mの軒でも全部新品の材料を買ったり、ましてやプロの大工さんに頼むとかなりかかるんやろねー、全然想像がつかんけど、、、。

ヒロくんがバリバリ手伝ってくれてほんと助かった。
彼には廃材天国の極意を時間の限り余すところなく、全部伝えた。
彼も半農半絵描きで薪の暮らしを彼女とすぐにでも始めたいという事なんで、今回ウチに来れてよかったと思うね。
こういう若者がどんどん育つのはほんと嬉しいね。

僕がアウトロー陶芸家の小向さんや、廃材建築家のハセヤンからもらった「こんなんでええんやー。」というラフで自由なライフスタイルをペイフォワードしてる。

16日のアートマーケット楽しみやなーーー!


まず、穴を掘って。


オイル缶埋め込んで。


柱を突っ込んで、三脚で仮固定。
砂利、砂、セメントでコンクリート練って、流し込む。


昼前には炭を熾して、持参したアナゴを焼いてビールと玄米で昼飯&昼寝。


いよいよ上の部品を乗せて、ビスで固定。


幅2軒(3、6m)の角材を等間隔に配置して固定。


波トタン6枚を置く。


傘釘で固定して完成。  
タグ :廃材

Posted by 陣 at 07:09Comments(0)廃材ハウス

2010年05月14日

窯出し&アルッテ芸術祭

おととい、徳島の佐那河内村のマツケンが来てて、6月の2週目と3週目の平日にまた、泊りがけで来て欲しいという依頼。
http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e240301.html
前は2日と3日に分けて、納屋の解体とそこから出た廃材でテラスを作った。

今度は五右衛門風呂と、風呂が入る建物、コンポストトイレ作りという依頼。
また、徳島のIターンの若い仲間に声かけて大勢でやってしまう形。

昨日は窯出し。
僕の食器は渋めに上がってた。
薄すぎて、歪んでるのもあったけど、うどんの丼鉢、飯茶碗、小皿、、、といろいろ出てきた。
お昼には恒例の窯出しした器でのうどん大会。
寿美屋のさぬきの夢2000を100%使った麺で。
ウチの名物の芋天と。

天気予報見てると、16の日曜日は雨かも。
日曜は善通寺アートマーケットにピザ窯を持ってくことになってるけど、雨ではねー。
!!!
会場の倉庫の周りの駐車場は広いし、一台分ぐらいのガレージ程の屋根さえ作れば窯が濡れずにすむやん!
という閃きで、主催者のゆりちゃんと、オーナーの専務に問い合わせて、今日一日で作る事に決定。
その材料の物色と、ボロい廃材の釘や電線を抜いたり、サンダーがけしてキレイにしたりを昨日の午後ヒロくんとやった。

夜は07年に参加した「アルッテ芸術祭」の今年のミーティングに高松へ。
07年は「地球温暖化防止新聞、号外」を全国で3000万部配るという「チームGoGo」として、仮装行列に参加したり、高松の丸亀町商店街やレオマでキャンドルナイトをやったりした。

今年は「廃材天国」としての参加。
何を一番伝えたいか?
エコだの、ロハスだの、スローライフだのっていうのはもう大手の企業でも言ってる、宣伝文句になってきてる。
そういう、「地球のため、、、」のような風体を装いながら企業の金儲けと一緒になってはダメ。
要は「廃材天国」の根幹である、好きなことやって、贅沢で豊かな生活にはちょっとした価値感の転換なり視点を変えるコトで実現可能になるんだという所。
だとすれば、写真の展示とか、薪のピザ屋とかやって「へー、こんな変わった奴もおるんやー。」という
風に見られるだけよりも、もう一歩踏み込もうというのがプロデュースのUSAさんの意見。
ということで、薪のピザ焼き体験。
しかも、より廃材天国のコンセプトを伝える為に、生地を延ばす台は廃材の石、延し棒も廃材(大工さんの持って来てる木っ端の中に木製の手すりの切れ端がある)、当然廃材の薪も参加者にくべたりしてもらう。
決して薪のピザ=高級品とかじゃないぞ。
金なんかかけなくとも、窯も作れるし、もらえる廃材で何でも利用してここまでできてしまう!という目からウロコの体験。
これこそが真の贅沢なんだという体験。
もちろん、廃材天国に来るよりはインパクトも感動も小さいけど、会場のサンポート高松という場所を考えると、これでも十分。
自分自身がそういうピザ作りを体験してもらってから、廃材天国の写真を見るとまた違うと思う。
去年、天草在郷美術館で展示したA4サイズの写真を展示しよか。

まあ、そうは言うても大事なのは参加する人の意識やからねー。
ほんとに求めてる人はおる。
その求めてる人たちが食いついてくれればええね。




うどんと天ぷらでビールには最高の天気。


砂利、砂、セメント、でコンクリ練って、オイル缶に柱を突っ込むいつもの工法。
ここに、全ての材料が乗ってる。
これで2、4m×3、6mの軒が、基礎から屋根まで全て出来る。
角材のサンダーがけまで昨日やったから今日はサクサク進むこと請け合い。
ヒロくんもいい学びになると喜んでくれてる。
というか、僕は超助かるーーー。


  
タグ :廃材

Posted by 陣 at 07:45Comments(2)焼き締めの陶芸

2010年05月13日

排水溝、玄米クリーム

先日もらってきた「セッパン」をカットして排水溝にした。
コンクリートのU字溝を施工する思いをしたら、買わなくてよくて、簡単に施工できて、目的のヘドロっぽくなるのが解消されるんやから問題ナシ。

この、「一生仮で十分」という廃材天国のコンセプトは家を建築全体に貫かれてる。
雨漏りの補修にしても、台風で傷んだ壁の補修にしても、煙突工事、新しい軒、残土をもらって敷いたり、全てにおいて、業者に頼むような、お金かけて資材を買って、立派な工事をする必要がない。
なぜなら、何か問題が発生する度に、住んでる僕がチャチャッと直せばいい。
3代持つように、という伝統工法なり、プロの建築の技術の粋は確かに凄い。
でも、金もないのに借金してまで、プロに頼む必要はない。

決して「今さえよければいい」という刹那的な考えとは全く逆。
「今」に向き合って、「何をしないといけないか」という日常の仕事をこなしていく。
「アレ、せんといかんのやけどなー。」と頭の片隅にありながら、実現できてない事が多くなってくると、心が苦しくなってくる。
そやし、薪の生活なり、自給自足なり、田舎暮らしにおいて、仕事を溜め込むというのは禁物。
それでなくても、田んぼの季節が迫ってきたり、種蒔きの時期なんかは決まってる訳やから、人間がそのサイクルに沿って生活しないといけないのは当たり前。

昨日はヒロくんと、苗代の準備も整えた。
来週モミ蒔き、今年は定番のヒノヒカリに加え、徳島のつよしくんからもらった赤米と黒米も植える。
田植えは6月の20日過ぎやと思う。

昨日からにこちゃんが吐いて、何も食べられなくなって、あっこちゃんが小児科の本や自然療法の本をいろいろ調べた。
吐いて、熱が出て、という症状もそんなにキツイ訳ではなく、ぐったりしてる。
そこで、玄米クリームを作ろうということにした。
炊いた玄米ご飯を裏漉し器に擦り付けてトロトロのクリームにする。
重篤な状態程、余計に火を入れる。
煎った玄米を炊いて柔らかくして、裏漉しして、さらに鍋で煮詰める。
火を入れる事で、陽性が強まるから、弱ってる時ほど効果がある。
朝から夜までは何を食べても吐くだけで、何も食べれなかったのが、夜中にある程度クリームを食べれて、今は吐いてない。
症状もよくなってきてる。
医療の自給は勉強が必要やし、自分たちで実験しながらやからねー。
他の実践者たちとの情報交換も大事。


畑を作るんや、と二人で言い出し、廃材で枠を作って土を入れて、種まきしよったよ。


洗剤やシャンプーは使わんけど、有機物で黒くなる。


塩ビ管で延長。




セッパンを切った即席の溝を作るというか置くだけ。


苗代の畦波の破れた所にもコーキングで補修。
  
タグ :排水溝医療

2010年05月12日

夏野菜色々

3月に高知のまーくんと、60代のケンゾーさん、大阪のリュウくんとで、キッチン前の菜園の大改革を行った。
椎茸のホダ木のボロボロの、牡蠣殻、腐葉土のような真っ黒い朽ちた木、細い花崗土、を入れた。
一番問題の低かった高さを上げて、排水をよくした。

うっすらと草が生え始めてきてたんで、低い畝を作った。
これから、不耕起にして様子を見ようと思う。
不耕起の場合、その土地の力や環境が整ってないと、作物がまともに採れるまでに莫大な時間を要する。
長年草が生えては刈り続けてるような休耕田などは最高の環境。
全くほったらかしにしてると、木やカヤのデッカイ株が育って、開墾が必要になってくる。
10年以上前に、20年も何も作ってない休耕田で初めて不耕起で稲を作った時は、極めて順調に育って、太い株は50本以上にブンケツして、一反植えて、8俵以上採れた。
かつて、一軒目の廃材ハウスの時も不耕起で畑をやってて、背丈以上もの草を刈って始めたら何でもよく出来た。
反対に、廃材天国を建築中に実家の畑で、20年以上耕されて化学肥料でおじいちゃんが作ってた所を不耕起に転換すると、ぜーん然出来なかった。

廃材天国の場合、水はけが悪いので高くして改善して、粘土質の土に細い花崗土を入れて、他にも色々入れたけど、後は時間をかけて、それこそ自然に調整されていくのみ。
まあ、不耕起自然農の場合、「そこに生えたものはそこに還す」「他から持ち込まない」という原則があるけど、キチンと収穫したかったら、米ぬかなり、液肥なんかで補ってる人も多い。
毎年収穫するってことは、持ち出してる訳やからね。
もっとも、不耕起というても福岡さんの「自然農法」、川口さんの「自然農」とで微妙に見解が違う。
後、救世教のMOA自然農法と言うのも存在するけど、これは不耕起じゃない。

四国では、徳島の沖津さん、内子の中谷さん、和田さん、が不耕起自然農の専業農家としてはベテラン。
僕らと同世代の「まんがら農園」の育ちゃんや「やまそだち」の考さんがそれに続いてる。

ウチは親父とやってる、不耕起ではない有機無農薬栽培の畑の方で、食べる為の野菜はそれなりに出来るから、コッチを不耕起にして色々試してみようと思う。

早速、トマト、ミニトマト、ピーマン、パプリカ、キュウリ、ナス、水ナス、白ナス、オクラ、バジル、ズッキーニ、の苗を植える。
自然発芽してた、カボチャとシソの苗も移植。
トマトの支柱は高い方がいいので、製材所のペラペラの廃材でパパッと簡単に作る。
こういうのもインパクトでビス留めするとしっかりして、台風なんかでも大丈夫。
園芸店のプラスチック支柱を紐でくくっただけでは弱いからね。
何より、買わなくて簡単で、しっかりするんやから、絶対こっちの方がいい。
廃材やから毎年替えていけばええだけやし。






支柱も完成。


豆腐に梅酢のソースで。
野菜が端境期やからねー。


まだある筍でベジ春巻き、練りたてのカラシとポン酢で。  

2010年05月11日

薪と学校訪問

最近大量(2tダンプ5杯)に搬入されてる薪の積み込みを新居候のヒロくんと。
彼はバックパッカーなので、合羽もゴアテックスのいいのを持ってる。
子どもたちも自分の合羽を着て、作業に参加。
この合羽と長靴で大人と同じ仕事をするってのがワクワクするんやろね。
もちろん、大人と一緒に何時間もはできないけど、、、。

最初、パレットに並べてたけど、いろんなサイズの薪をキレイに積み込むのに手間がかかるので、即席の薪ストッカーをパレットを組み立てて、筋交いを入れて作った。
これは積み込みもしやすい上に、使う時にも取りやすい。
こういう小さな薪は毎日の料理に使える。
ちゃんと、小さく切って持ってきてくれるから、ウチでの作業は積み込むだけ。
事前にこのパレットのストッカーを持っていって「ここへ積み込んで持って来て下さいね。」とかお願いすると、更に楽になるよね。
ウチに来たらタイヤショベルのフォークの爪で降ろすだけになるからね。

夕方は野遊と土歩くんと一緒に学校へ。
野遊も一年生の時、行かない日の方が多くなってきた時に、担任の先生と校長先生と僕ら両親とで面談しに行った。
今回は土歩くんの担任の先生の所へ。
実際、ウチの子以外でもいわゆる不登校で、来てない子も居るそう。
でも「子どもが行きたくない、と言うから」という理由で休ませてる親はそうたくさんは居ないやろね。
普通は「行きたくない!」という子をなだめたり、煽てたりしてなんとか行かせるのが親の務めというのが常識。
最初は「なんとなく行きたくない!」というちょっとした気持ちが「ほんとに熱が出て行けない。」まで進行するのが不登校。
事実、長男の冬也(19)は一軒目の廃材ハウスの時、転校生として5年生から麻小学校に入った。
まあ、不登校状態やったね。
その時はまだ僕ら親もデモクラティックスクールなんかにも出会ってなかったからね。

では何故不登校になるのか?
行きたくない理由も聞かずに「学校には絶対に行くもんや!」と親が押し付ける事で、どんどんプレッシャーが増していく。
基本的に子どもって親の期待に応えようとするから、最初は無理してでも行くようにする。
その無理が続くと、ほんとに朝頭が痛くなったり、ほんとに熱が出たりする。
で、更にそこまでなっても親が子どもの声を聞こうとしなかったら、部屋からも出られない「引きこもり」に発展するんやと思う。
冬也の時は学校には行けなくても、土日に友達と遊んだり、劇団の練習には行ってたからまだよかった。

先生に伝えないといけないのはウチのライフスタイルの中での教育観。
もちろん、ボストンのサドベリーバレースクールに行って来た話もした。
子どもの選択によって、「行くか行かない」かを決めさせるという事も伝えた。
先生の心配は学習面をどうしていくかという部分もある。
これに関しても子どもの「今やりたい!」という衝動を阻害しさえしなければ子どもはどんどん学び吸収するもの。
ボストンだけでなく、兵庫のデモクラティックスクール「まっくろくろすけ」に通う子どもたちも自然に読み書きなんかは独学もしくは年上のお兄ちゃん、お姉ちゃんから教わって立派にできるようになってる。
それどころか、ハッキリと自分の意見を持ち、僕ら訪問者の大人の質問にも的確に応える。
実際にそういう現場を目の当たりにしてるし、「ザ・ファミリー」や「はるや」のようにホームスクーリングで立派に育ってる仲間の子どもたちを見てるからウチの子どもたちに関しても何の心配もしてない。

まあ、他の親からすればモンスターペアレントと、そう違わないのは事実。
僕らが気になるのは先生や学校という部分に負担がかかるというのが心苦しい所ではある。
「選択の自由」が実現されて、「あっ、そうなんですかー。」とお互いに「違い」を理解しあえるような社会になって欲しいもの。
そうならないと、不登校や引きこもり、いじめ、自殺といった問題は解決しない。

そもそも、競争に次ぐ競争と、常に他人の目を気にしないといけない「評価」が当たり前の社会。
この部分に関しては優れてる人も他の部分では情けないぐらいズボラだったりもする。
そんなに人間って立派なもんちゃうからねー。
「学歴なんかどうでもええよね。」と井戸端会議では喋ってても、丸亀の駅から丸高までの間の塾はどんどん増えて大流行。
そもそも、こんだけ大企業が潰れる時代に、いい大学に入って、大企業に就職したってしかたがない。
エリートだ、ヤンエグだ、官僚だ、という権威主義はとっくに崩壊してるにもかかわらず、みんなの頭の隅からはその幻想がなくならない。
その時代を走り続けた団塊の世代には、特にね。
僕らの世代の親父たちよね。

だから3世代同居で、子どもが「学校に行きたくない。」と言い出すと、非常に困るのは親。
特に「ちゃんとした躾をしないと。」という強迫観念があると嫁さんは超大変。
そこで、大事なのは「舅や姑、近所にどう言われるか。」のような不安から、本心じゃなく、「頑張って行きなさい。」と子どもに言い出すと、負の連鎖が始まる。
ウチはその団塊の世代の親父自体が学校の教員でありながら「変わった先生」の代表みたいな存在で、僕は子どものころから「勉強が全てでないぞ、自分の好きな事を見つけろ。」と小学生の頃からコンコンと言われ続けてた。
だから、まっくろくろすけやサドベリーバレーの話や、今の僕らの教育にも理解がある。

これからは子どもも大人も本心で生きないと楽しい人生は送れない。
というか、子どもは本心で生きてる。
その子どもの感覚を邪魔しないのが親や大人の務めやと思う。






美しいというかカワイイというか、ほんと積み込まれた薪ってええかんじなんよね。


みんなが植えてた朝顔の種を植えた。


ハラさんが持って来てくれたマテ貝。
純米酒とマテ貝のコラボはアメージングな感動!


  

2010年05月10日

てらきち出発at「かめ市」で久々のヒヤアツ

人口お11万の丸亀市には2本のメイン商店街がある。
どちらもシャッター街。
「通町」は毎月、第4土曜日に「みたから市」が6、7年前から開かれてる。
もう一方の「とみやまち」も今年から「かめ市」という市をやりだした。
こちらは第1と第4の土日と、月に4回も開催。

昨日てらきちの姉のゆかりちゃんが来てて、「てらきちの四国歩き旅」の出発式がかめ市であるんよ。」と。
書道詩人「てらきち」は「四国88祭り」を主催。
3年前から毎年リヤカーを引いて、四国の海沿い約1000㌔を歩いて旅する。
今年が3年目で終わりの年。
一年目からそう宣言してた。
宣言ってええよ。
自分の中で「これ、おもろいんちゃうん。」という思いつきを他人に公言する。
その事で自分の中でモチベーションが上がる。

てらきちの出発式の後、かめ市をぶらつく。
超寂れた商店街だけに出店スペースである、シャッターの前はなんぼでもある。
まだまだ出店者が少ないけど、光る店もある。
超新鮮な鮮魚の店(活きてる魚多し、しかも安い)。
バリの雑貨(善通寺アートマーケットにも出してる若い子)。
恒例となってるかめ市うどん。

あの、行列の人気店「宮武うどん」の弟子が打ってるそう。
これはさぬきうどんの火つけ役「おそるべきさぬきうどん」の第一巻に堂々と登場して以来、客が増え続けて、近くのたんぼを駐車場にした、超有名店「宮武うどん」。
惜しまれながらも、何故か近年閉店してる。
もちろん、国産小麦とか無添加じゃないけど、手作り感バリバリのゴワゴワした太麺と「アツアツ」「ヒヤアツ」「ヒヤヒヤ」のメニューが面白くて、僕も10年くらい前にはよく行った。
アツアツは熱い麺に熱い出汁。
ヒヤアツは冷たい麺に熱い出し。
ヒヤヒヤは両方冷たい。
今では他の店もこういうメニューは当たり前。
もしくはメニューには書いてなくても、セルフのうどん屋で並んで「かけ大、そのままで。」とか注文するのが通という事になってる。
なんも言わんかったら麺をぬくめて、熱い出汁をかけてくれる。
いっぺん水で締めて、コシのある麺に熱い出汁をかけるというのが醍醐味。
今となってはどっちゅうことのないコダワリなんやけど、、、。

本当のコダワリとは「国産小麦100%」「化学調味料不使用」「本醸造醤油、本味醂使用」「北海道産昆布、国産原木椎茸、本枯の鰹節、伊吹島産のイリコ」ぐらいは採用した上で、コシだの腕だのを競って欲しいものやけどね。
このスペックを満たしてるのは今の所、丸亀の「明水亭」だけという情けない現状がさぬきうどんのレベル。
800店にも膨れ上がったさぬきうどんもASW(オーストラリアスーパーホワイト)というグルテンが強く、作り置きしても延びにくいとされる粉がほとんど。
例の異常気象、穀物不足で値上がりしてるとは言うものの、100円のセルフの店が国産小麦は使えない。
そもそも、安くて美味しいという裏にはそういう理由がないと実現しない。
もちろん100円のうどんは出汁も偽者。
グルタミン酸ソーダ、業界でグルソーと呼ばれる「味の素」や「本ダシ」の原料で美味しくなる。
いつも僕の言う「オイシ過ギル」というもの。
人間の舌や脳がどういう物質に反応して美味しいと認識するかを化学的に分析して作っとんやから美味しいと感じるのは当たり前。
でも本枯節のアミノ酸、昆布のイノシン酸、干し椎茸のグアニル酸とそれは全くの別物。
味の素はさとうきびから作られた天然の調味料とか宣伝しよるけど、その抽出や精製に問題があるっちゅうの。
そのさとうきびの搾りかすから糖蜜を作って、発酵&蒸留した乙類の偽者の焼酎なんか買うなよ。
ちゃんと、お米や芋から作った本格焼酎や純米酒、麦芽100%ビールを呑もうよね。
酒呑みとして、ここは絶対に妥協できない。
美味い酒と旨い肴が本物じゃなくて、一日の労働は癒されないからねー。

今日は久々に廃材天国に興味のある若者が短期で居候にやってくる。
一杯来てる薪の積み込みからスタートやな!
今しがた雨が降り始めたんで、合羽着ての作業かー。


妖怪パレードとかやってた。


彼女の店はセンスいいよ。


この奥がうどん屋と骨付き鳥や焼き鳥の店が併設されてる。


うどん屋


食べるスペース、商店街のプライベートの家の部分でうどん打って、裏庭に足場用のパイプとコンパネ、ポリカの波板でつくられた簡易の店。
どうせなら、自然素材で安物のアジアの屋台みたいにしたらクールやのに。


裏の店側から。
すれ違うのに横向きにならんといかん程細い石畳の路地。  

Posted by 陣 at 06:42Comments(2)イベント

2010年05月09日

ピッツァと薪

ジョイ成合店の出店も無事に行ってきたよ。

今までのビオマーケットに玄米ムスビやスムージーを出してた時よりは、みんなの関心は高かったね。
ビオマーケットのオーガニック野菜とか買わんジョイのスタッフまでがピッツァは注文してくれたもん。
後、ウチのマクロビスイーツのお客さんで多いのは「チーズなし希望」。
もちろんアトピーやアレルギーの人にとって、乳製品はよくない。
もちろん僕らも心得てるんで、チーズの食べれない人用には焼く天板も包丁も別にしてる。
昨日のマクロビピッツァは玄米餅のスライスを上にトッピングした。

ビオマーケットに出してる仲間からも、「お客さんがこっちに来てくれて盛り上がるきん、また出してよ。」とお願いされた。
うーん、遠いしなー、しかもビオマーケット毎週やってるけど、まさか毎週は行けんし。
まあ、来週は善通寺アートマーケット、その次は丸亀の通町商店街の「みたから市」、その次は河野さんの「アートでたんぼ」、、、。
連週やなー。

一番困るのは自分たちがピザを頻繁に食べて、食の中での小麦粉の率が高まるコト。
いくら国産小麦といえど、小麦粉を食べるということで玄米の率が減る。
とにかく基本の玄米あっての、健康で明朗な毎日が送れてる訳なんで、ピザは味見ぐらいにして、玄米のムスビを食べるようにする。
帰ってからも久保さんの豆腐の冷奴に梅肉ダレや蒸した里芋の餡かけなど、純和風のご飯に超癒される。

ピッツァの仕込みしてる間や、出店してる日にも、廃材が搬入される。
ライオンズクラブの定例会で講演した時に聞いてくれた建築関係の会社の人から電話。
「資材置き場片付けるんで、角材が出るのを持って行ってもいいですか?」と。
「50cm以内に切って持ってきてくれるんならいいですよ。」と僕。
で、2t車に4杯も持ってきた。
まあ、切ってくれてるからすぐに使えるしね。
同時にシルバー人材センターの伐採した丸太も。
シルバーのは太いのが多い。
もちろん、彼らも50cmぐらいに切ってきてくれる。
廃材天国での、料理、風呂、暖房、一番使う陶芸の窯、といくら使ってもウチの需要よりは圧倒的に供給量が勝ってるね。
まあ、切って持ってきてくれる分には積み込んでストックしておけばいいんで、よしとしよう。


豆腐の梅肉ダレに入ったエノキがいい感じ。
瀬戸内海産の生ワカメもシコシコして最高。
エンドウはちょっと取り忘れると筋が入ってるけど、それも愛嬌。


これは建築屋の薪。


こっちがシルバーの、太い丸太。  

Posted by 陣 at 07:39Comments(3)出店

2010年05月07日

8(土)、成合のジョイに移動式ピザ窯出動

今日は一日仕込み。
親父の「精進料理 偏泥庵」の厨房で、ピザのソース、トッピング、玄米ムスビ、、、。

明日は初の「移動式ピザ窯」の高松出店やー。
ジョイの成合店から近い人は是非、薪で焼くアツアツのピッツァ食べにきてね。

今回から、北海道産の強力粉「春よ恋」に「さぬきの夢2000」の全粒粉をブレンドして、自家製酵母で発酵させた生地を使う。
手作りオリジナルのトマトソースに、トッピングは来てのお楽しみ。

さて、ウチのピッツァを目当てに来る人じゃなく、普通のジョイの買い物客がどういう反応するのかも見ものやね。


  

Posted by 陣 at 21:33Comments(2)出店

2010年05月07日

セッパン来たーーー

さすがに窯焚きも終わったし、ゆっくりしよかなーと思ってたら、「廃材天国雑木林計画」のK本さんから電話「何本か木掘ったきん今日植えようか。」と。
あっこちゃんが、栗の実から植えてもう背丈ぐらいになってる栗の木の移植もしたいし。
まず、椿、ツゲの小さな苗木を植えてから、栗の移植も出来た。
水やりは子どもたちの仕事になってる。



午後は行きつけの金物屋へ。
「セッパン」という金属の屋根材をもらうために。

以前から排水溝をちゃんと、U字溝か何かにする工事をしたいなあと思ってた。
廃材天国は、「とりあえず」のやっつけ仕事で、生活に支障がないと中々とりかかってない仕事は色々ある。
でも、これからの季節はハエや蚊の発生の問題もあるんで、梅雨までにはやりたいと思い始めてた。

で、ホームセンターのU字溝を見に行った。
一番小さい90mm幅で60cmの長さのが645円。
そんなに高いもんじゃないけど、10数mはあるんで、1万円ぐらいにはなる。
金のコトよりもこの新品の土木資材を買う気にはなれなかった。
廃材天国の何でも廃材でOKというのは「買わなくても何でも手に入る」というあり得ない状況と、「別に代わりにコレ使えばええやん」という極めてラフな価値観で何でも判断する。
この積み重ねってかなり大きいよ。

何かを買う時、「ほんまにコレが必要なんか?」「代わりに何かで代用できんか?」と猛スピードで脳ミソを回転させる。
U字溝は辞めるとして、自分で型枠組んで、コンクリ練るか?
それは大変すぎる。
何かの廃材で溝になるもんがないか?
ペットボトルや空き缶を繋ぐのは?
それはさすがに弱すぎー。
とにかくあちこちを見回しながら「何かないか?何か?」と考えまくる。
簡単にもらえる廃材で、そこそこ耐久性があって、施工が簡単。
こういう条件を満たさないとダメ。
何でも自分で工事する訳やから、クソ手間のかかる方法は選ばない。

で、駐車場なんかに使われてる「セッパン」を見て、ピンと来た。
この溝を利用したら排水溝になるなー。
で、金物屋の資材置き場にこの廃材が置いてるのもチェックしてる。
一本電話入れて「あそこの置いてるセッパンもろてもええですかね?」と。
一軒目の廃材ハウスの建築の時からずっと付き合ってるからね。
もちろん、溜まったら捨てるだけなんで、「ええよ。」と即いい返事をもらう。

以前からチェックは入れてたけど、実際に行ってみると、めちゃくちゃあった。
4~7mぐらいのが30枚ぐらい。
長いのはサンダーを持参してカットして積み込む。
こんだけあれば、今度作る予定のゲストハウスの材料に使えるなー。
と、積み込みながら閃いた。
壁と屋根にコレ使って、土で覆うってのはどうかなー。
アフリカの泥の家みたいな!






大体は0、5mmの多い、たまに0、6mmのしっかりしたのがある。
反対に0、35㎜のペラペラのもある。
一枚だけ0、8mmのを見つけた!
しかも塗装もレベル高い。
ガルバ(亜鉛メッキ)でも十分やのに、これは焼付け塗装やった。


野遊のおからバーグ、土歩くんのエンドウとワカメの酢醤油和えは彼らの作。


後、切干大根のマリネ、フキの煮物、トマト味噌スープ。

玄米菜食言うても、あれやこれやと手を尽くさないと、切干しは煮物、筍は天ぷらというんじゃあ飽きるからね。
「おっ、こんなんもええな。」という作って楽しく、食べて飽きないのが必須。
  
タグ :廃材排水溝

Posted by 陣 at 10:01Comments(0)廃材ハウス

2010年05月06日

窯焚き終わったーーー。

8日間に及ぶ窯焚きも昨日無事に終わった。


最後の方は、たくさんくべて酸欠状態にして「還元」にもっていく。
たくさんくべると高さ8mもある煙突から、火炎が上がる。


昨日の早朝、正面の焚き口を閉める前に「大くべ」と言って、目一杯くべる。


で、正面の口は泥で密封。
両サイドの小さな口から「横焚き」の開始。
窯は後ろに行くほど温度は低いんで、何箇所も「穴」が設けられてて、だんだんと後ろの口を「追い焚き」して温度を上げていく。


これは正面も横焚きも同じやけど、自分の目で直接見て、作品の「輝き具合」でどのぐらい焚くかを判断する。


そろそろかな?と思ったら、「引き出し」して実際の焼け具合を確かめる。


窯から出された、光るカップはたちまち色づいていく。


いい時間になると、近所のおっさんが集まってきての宴会。
昨日は8時半ぐらいには終わって、打ち上げ。
こういうみんなで呑む酒やご飯は最高に美味い。
まだまだある筍と、今旬の「ゲタガレイ」で一杯。

「横焚き」は朝からスタートして、このぐらいの時間に終わるのが理想。
欲張って、窯詰めしすぎると中々上がらずに次の日まで、、、というのも最初頃は何度もやってた。

【今回の窯焚き中に読破した3冊】

これは「ミュータントメッセージ」「パパラギ」「お金のいらない国」のような系統の現代の価値観や常識を「そんなもんじゃねー!」とぶっ壊すとんでもない本。
めちゃくちゃ面白かったー。
一気に一晩で読んだよ。
しかもこれが出版されてるのが僕の産まれた1973年。
これから経済成長しようとしてる時に、こんな本が出てたんやね。
とにかく「時間がない。」とか「そんなヒマなくて、、、。」と口に出したコトのある人は絶対に読んだ方が身のためやで。
時間泥棒に時間盗まれて、時間貯蓄家になってるんちゃうか!?


これは昔読んだ「アルケミスト」「星の巡礼」に続いて、読んだ久々のパウロ・コエーリョ。
途中まではイマイチ的な退屈さがあったけど、後半の急展開がめっちゃワクワク。
「アルケミスト」の中の一節「お前が何かをしたいと望む時、宇宙全体が協力して、それを実現する為に助けてくれるのだよ。」
僕はかつてこの本で「カチッ」とスイッチが入った。
今になって、色々自分のしたい事がどんどん実現していくにつれ、心底そう思える実感がある。
でも、人生に「予期せぬ出来事」はつきもの。
映画「ガイアシンフォニー」の中の「人生とは、何かを計画してしようとしている時に起こる、別の何かのようなもの。」という事にも通じる。
決してそうそう上手くスマートにはいかない。
そういう、遠大なテーマを考えされられる深い内容。
やっぱ、この作家は天才やねー。


これはオマケ。
紀伊国屋で目について衝動買い。
うーーーん。
読んでみて納得。
何故、世界中でこれが大ブレイクしてるのか?
しかし、薪の生活しながらツイッターの更新を一日何十回もは出来んしねー。
でもその僕でさえ、リアルな世界の真実の情報を伝えるツールとしてはマジに凄いと思ったね。
ていうか、僕みたいなのまでがじゃんじゃん参入することで更にリアルな情報に迫力が増すと思う。
こんな生活でも大丈夫という情報はそこらには流れてない訳やから。


  

Posted by 陣 at 08:28Comments(3)焼き締めの陶芸

2010年05月04日

季節仕事の煙突掃除

今日の窯焚き明けの作業は、この季節の恒例、煙突掃除。
必ず薪ストーブを焚き終わると煙突掃除をするのは必須。
薪ストーブを日常的に使う以上はこれをめんどくさがってはダメ。
むしろ、数ヶ月分の煤をズボッと落とすのは気持ちいいもの。
ついでに、冬場はあんまし活躍してなかったけど、これからは毎食火を焚くキッチンストーブの煙突も掃除&改善作業。

もちろん、煙突掃除と言えばあの「ゲジゲジ棒」。
120cmの棒をネジで3本連結させる仕組み。
ところが、新たに今シーズンデビューした「新型薪自作ストーブ」の煙突は120mm×900mmなので、下まで届かない。
こういう時にホームセンターに走るんじゃなく、あるもんで解決するのが廃材天国の根幹。
足場用の番線を継ぎ足してコト足りた。

薪ストーブの煙突は絶対にストレートよ。
エルボーで曲げるのは厳禁。
一軒目の廃材ハウスの時は曲げて、壁面から外に出してた。
部屋の中を横に煙突を走らせると、熱効率がよくなるんちゃう?とか思って。
そんな微々たる熱よりも、この「煤掃除」の労力の方が断然大きい。
曲げてしまうと、毎日焚くとシーズン2、3回の掃除が必要になってくる。
しかも、夜中の寒い時にいよいよ焚けなくなって、部屋中煙だらけになって、やむなく焚くのを辞めて寒い想いをした事もある。
いっつも言うてるけど、毎日の薪生活に「大変やなー。」というネガティブなオオゴト感はあってはならん。
これは薪生活を目指す同士にこそ声を大にして言うとくぞ!
何の苦労もなく、楽々とガスや灯油を辞められるようになるんやから。
ちゃんと段取りさえすれば、ウチのように快適薪ライフが出来るんだぞ!

キッチンストーブの方は煙突と、野地板が1cmぐらいしか離れてなかったんで、前々からあっこちゃんに「また火事にならんうちに対策しとこうよー。」と何回も言われてたんで、この際一緒にやっつけた。
一旦煙突を外して、周りの野地板をチェーンソーでギャギャギャギャーーーッと削って穴を大きくして、木と煙突の間の距離をあけた。
空気の層を設けるとまず、木が燃えることはない。
もちろん、天井付近の低温の部分だから言えること。
ストーブ本体に関してはかなり離さんといかんけどね。
こういう風にどういうのが危なくて、どうすれば大丈夫なのかが分かれば簡単の楽勝。
しかも、板葺きの屋根に穴を開けるのはチェーンソーで簡単にできる。
防水のビニールをカッターで切って、0、35mmの平トタンで防水する。
煙突との接点だけは「耐火コーキング」でバッチリ。


廃材天国の屋根。
手前が150mmのステンレス製のキッチンストーブの煙突はビニールハウスを解体した廃材。
奥の120mmのブリキ製のは金物屋の不良在庫で大量にもらった。


ゲジゲジ棒。


番線をネジって延長しただけ。


このモコモコの煤がどんどん溜まって、中心部分の煙が抜ける道の直径が2、3cmにまでなったことも一軒目はシバシバあった。
ストレートだと、その心配はないけど、このぐらいのウチに来シーズンに向けてちゃんと掃除するのが薪生活のスペシャリスト。


「H型」の部分が熱と雨で錆びてる(ステンレスじゃなく、鉄のもらいもんなので)んで、オフシーズンは外しておく。


代わりに、必ずウチの近所の法事の時に子どもに配られるファンキーなバケツを針金で固定して防水。


これはキッチンストーブの150mmの太い煙突の方の穴。
チェーンソーで削り取った。


これが最初に施工した直後の写真。


施工後。
こんだけ離れてたら大丈夫、て言うか、いままでの一年以上使ってて大丈夫は大丈夫やったんやけどね、、、。
ピザの窯では消防車にマジに世話になっただけに、念には念をと、あっこちゃんが、、、。
チェーンソーで削ったササクレ感がクール!


  
タグ :煙突煤掃除

2010年05月03日

今日の窯焚き開けはお城祭り

いやー、窯焚きが夜中ってのは昼間が有意義に使えてええねー。

昨日は野遊が夕方から僕と一緒に寝て、夜中の1時から窯場に同行。
ちゃんと、薪を運んだり、実際にくべたりとマジに助かるレベル。
まあ、去年の4月に焚いた時にも、夜中に起きて、ヘルメットつけて焚き始めてはいた。
でも、一年も経つと凄い。
去年は3時か4時ぐらいにはまた眠くなって、朝方まで窯の前で寝てた。
昨日は夜中にわきおさんや「居留地JJ」の内藤さんも来てたのもあるけど、野遊は眠くなる間もなく、ずっと起きてた。

しかも、窯焚きを終えて、一旦廃材天国へ帰ってから、丸亀市の伝統的な祭り「お城祭り」へ。
行政主催の祭りでもちろんそんなに面白い訳ではないけど、、、。
子どもたちはやっぱりああいう雰囲気が好きやからねー。
来年は薪のピザ出店したろか。
でも、行列で忙しくなりすぎても楽しくないし、微妙なとこやね。
もちろん、コアな祭りでマニアックな出店者やお客と喋る方が楽しいし。

テキヤの高くてしょうもないものは買いたくないんで、玄米のムスビとお茶を持参。
城内の色んな団体の出店の方は結構面白いものもある。
毎年恒例の「あめごの塩焼き」これは今年も僕はビールと一緒に頂いた。
50円均一の古本コーナーで、最近サッカーにハマッてる野遊が「キャプテン翼」を見つけたんで、15巻まとめて買う。
窯焚き中にも実家の庭でサッカーしてたし、お城祭りから帰ってもサッカー。
ホームスクーラー特有の「突然ハマル」スイッチが入ったよう。


作品はテカテカに溶けてる。




おやつも酒の肴も全てここで炙る。


すんごい煙、、、。
まあ、15年もやってるんで、119はされんけど。


大量のあめごを炭で焼くのはド迫力。
焼きたてはめちゃくちゃ旨い!


子どもたちはムシキングじゃない、本物のコーカサスオオカブト、アルキデスオオヒラタクワガタ、マンディ〇〇クワガタ、、、を見て大興奮。


こんなんもあったよ。
スズキの1200cc。

  

Posted by 陣 at 16:48Comments(0)焼き締めの陶芸

2010年05月02日

雑木林計画、再開

おとといの夜中からの窯焚きの後。
昨日の日中。
久しぶりの雑木林計画の進行を再開。

まだまだ、廃材天国には使われない、もしくは使う予定のない廃材が山と積まれてて、木を植えようにも中々場所が定まりきらない。
窯焚き中ではあるけど、三野町のK本さんの呼びかけで彼の山の木を掘りにいかせてもらった。
掘りやすい、数十㎝ぐらいの木でもよかったけど、そういうのは無く、2~3mの雑木を掘る。
クヌギ、樫、クス、モッコク、と午前中で掘って廃材天国へ移動。
アオキ、樫(小)、ツゲ(小)と、予めK本さんが掘っててくれたのも一緒に。

午後から植える作業。
廃材天国と、大きな車道との間の道沿いに、色々と雑木を植えてるけど、東側の細い道沿いには何も植えていなかった。
そっちに、3m程のクス、1、5m程の樫を2本植える。
廃材天国の土地は元水田で、しかも水持ちのいい田んぼだったんで、地面に直に植えると根を張らない。
なので、土盛りをして水はけをよくする。
最近、近所の同級生の土建屋にもらった、水源地の濾過槽の砂がたくさんある。
この砂と田んぼの表土とを半々ぐらいに混ぜて使う。
何しろ、田んぼの表土だけでは粘りが強すぎて乾くとカチンカチンになってしまう。

結局、目一杯2人で作業しても、夕方までかかった、、、。
僕は究極に眠くて、5時過ぎには就寝。


もう、窯も1000℃を超え、一m近くある丸太もそのままくべられる。


一抱えもある大木がたくさんある、K本さんのみかん山。


このクヌギの場所には石が多くて、ツルハシで割りながら掘った。
石の無い場所に比べると、何倍もの労力。
汗びっしょり


鉢の土を崩さないように、ロープでグルグル巻きにして持ってきたクスをほどいてる所。


水やりして完了!
この後、計7本の植樹。
残りの小さな苗は植木鉢に植えた。
とにかく廃材を片付けてから、植える場所を作らんとね。

それにしても、どんどん木が増えるのは楽しいね。
あっこちゃんの強い要望の果樹も植えんと。
雑木林計画と同時に果樹園計画も進めるつもりやからねー。
まだまだ、廃材天国の土地はあるからねー。
正直、パーマカルチャー的に考えると、もっともっと広大なのに越したことはないけど、、、。
まあ、ここは街化されてる中のモデルケースぐらいでもええんちゃうの。
そういう意味ではエッセンスだけを盛り込むには十分過ぎる。
ほんとの大自然にはたまに呼ばれて行くことになるだけで、最近は頻繁にあちこち行くことが出来るようになってきたし。

そろそろ、海外の大自然の環境からも声がかかるかな?

  
タグ :植樹雑木林

Posted by 陣 at 10:23Comments(0)