2013年07月25日
コンポストトイレの改修
廃材の家の裏に植えた栗の木が大きくなった。
最近実をつけるものの、食べる部分はほとんどない。
これはあっこちゃんが9年前に栗の実を植えて、木になったもの。
いわゆる実生なので、いい栗がならない。
大きな栗の木の手前に小さい栗の木があって、そっちは2年前に接ぎ木をした。
接ぎ木のやり方は彼女の実家の親父さんに来てもらって、教えてもらった。
接ぎ木した方の小さな栗の木が成長できないので、大きい方を切った。
直径20㎝はある。
たった9年でこんな立派な木になる。
こういうのを実感すると、人間が切るのを止めれば森はあっという間に回復するんだと思える。
アマゾンなどのように、とんでもないスピードで切ってるのはそんな悠長な事を言うてる場合ではないけど、、、。
中国の砂漠化や黄河の断流も深刻化してるそう。
タスマニアの巨木も紙のために切られてるし。
そういう悲観的な事実を知った上で、「何を買い、何を使うのか?」が求められる。
例えばハンバーガーのパテのように安い牛肉を生産するために、アマゾンの森が巨大資本に買われて牛の放牧地になる。
効率化のために密飼いして、何年かすると牧草の生えない痩せ地になる。
で、また他の土地に移るという繰り返し。
安物は美味しくないだけじゃなく、こういう問題もあるから不買という結論。
先進国で大量に使われる紙のためだけにジャンジャン切られてる森もある。
日本の戦後植えられた杉、檜は切り出す費用が合わないという理由で使われもしないのに。
一番使われてるものの代表はトイレットペーパーやティッシュペーパー。
材料がパルプというのが木から作られてるということ。
ウチで使ってるトイレットペーパーは「共働学舎」という作業所のもの。
ここのは「雑古紙」という紙の中でも質が悪くてもう他には利用法のないものをうまく再利用して使ってる。
http://page.freett.com/kyoudougakusya/
共働学舎の製造法。
このサイトの中から注文できるよ。
値段だって特に高い訳でもない。
無駄に浪費しなければ。
トイレットペーパーと言えば、コンポストトイレの簡易便座が傷んだので新調した。
ついでに床がガタガタしてて掃除しづらいというのも解消しようと思いついた。
解体は野遊に任せて、僕はフローリング材を物色する。
ここは解体現場の廃材じゃなく、大工さんの倉庫から出た新品廃材を使う。
安物の家に使われてる安物の合板フロア材。
コンポストトイレと昔のボットン便所の違い。
ボットンは大きな甕に大量に溜めるので臭くなる。
こういう小さなプラスチックタンクのコンポストなら少量しか溜めない。
この季節は一週間と待たずに堆肥化する。
それと、ウンコする度に籾ガラをかける。
これだけカバーされてると全然臭わない。
床も便座も新しくなっていい感じ。
新しい便座は閉める時にバタンという音のしないタイプ。
それと、廃材セルフビルドにおいて、水洗便所なんか作る事自体ナンセンス。
こんなコンポストトイレなら、まさにチャチャッと作れる。
何より、ウンコは貴重な堆肥源。
水に流してはもったいない。
昔理科で習った、生産者→消費者→分解者という図。
植物が生産してくれ、動物や人間が消費し、微生物が分解してくれる。
この循環を断ち切るのが文明社会。
調和だ、循環だ、ロハスだと、流行りのコピーやウワベだけでいいのか?
真のロハスとはウンコの活用だぞ!!!
Posted by 陣 at 08:02│Comments(0)
│廃材ハウス