廃材天国HP

2009年07月24日

久々の旅の為にバンを改造

今日から、兵庫の市川町にあるデモクラティックスクール「まっくろくろすけ」へ。
15基目のピザ窯の仕事。
今回は既にある陶芸用の本格的な窯解体して、その耐火煉瓦でピザの窯を造ろうという試み。
スクール(と言っても普通の民家)内に陶芸家の人が窯を築いて使ってたけど、その方が居なくなって、誰も使えないから解体したいと。
で、その材料で、ピザの窯を造れたらステキやねと。
それで、僕に指導を依頼された、という流れ。

24、25、26日、主に25、26の二日間で窯は完成させる予定。
僕も初めての工法なので、かなり楽しみ。

折角兵庫まで行くのなら、前々から行きたかった滋賀の「はるや」に行こう。
半農半キッチンと題し、田舎での自給的暮らしの合間に玄米やビーガン(動物性なし)の食事やスイーツを京都の手作り市などに出店して生計をたててはる。
こどもたちもうちと同じくホームスクーラーで、男の子3人。
彼らとは先日書いたひろえさんと同じくタイで初めて出会い、去年の滋賀の山奥の祭「山水人」(やまうと)でも一緒だった。
こどもたちは毎日裸で近くのキレイな川で泳ぎ三昧だという日記を羨ましく見てて、是非行こうと決めた。

まっくろくろすけの仕事が終わって、はるやに行く前に「米飴」の事をこれまた山水人で出会い、教えてくれたemma@chiyoちゃんの所にも泊めてもらうことになった。
彼女の近くにも同士が引っ越してきてて、手作り自給自足系の楽しい出会いになりそう。

一週間ほどの旅になりそうなんで、軽のバン、スバルサンバー号の室内をできるだけ広くしたい。
ここの所、中古のルーフキャリアを検索してるが、なかなか出物がない。
何と、スバル純正の新品は6万6千円だとか、、、。
社外品でスバル用のも出てるけど、純正のがしっかりしてていい。
純正の中古が1万ぐらいで出るのを狙ってるけど、そうそうないね。

とりあえず今回はハイルーフの室内に仕切りを設けて、寝袋や着替えなどの軽い荷物を上に収納できるように改造。
サイドのドアギリギリに細い木を鉄板ビスで強引に締めつけて、その木に板をビス留めするという荒工事。
鉄板ビスはドリルビスと言って、先がキリみたく加工されてて、そこそこの厚みのある鉄板でも穴を開けながら閉めこむことができる超便利もの。
要するに、鉄の素材に木を当ててビス留めできる。
溶接とかより手軽に鉄に何かを固定できるのがいい。
実はにこちゃんのチャイルドシートもベンチシートの後ろにこの鉄板ビスで固定した金具から番線でギューッと締めて固定してある。
昔の軽のバンは運転席と助手席しかシートベルトがないんで、ここにつけることにした。

これで車内は広々。
ベンチシートを倒して、ゴザ&タオルケットで子どもたちはいつでも昼寝できる。
ビールも積み込んだし、出かけようか。

この日記も月末までお休みや。



  

Posted by 陣 at 07:45Comments(2)

2009年07月22日

梅雨の畑

ここの所の雨続きで廃材天国の菜園は水浸し。
元々水持ちのいい田んぼだったので、水はけが悪いのときちんと排水を考えずに小さい菜園を作ってるんで、一気に降ると溜まってしまう。
通常は2日もほっとくと水もひくんやけど、こんだけ連続で降ると溜まりっぱなし。
野菜はどれでもそこまで水が溜まり過ぎると根が傷み、弱ってしまう。
特にちょっとした木になってるナスやトマトなどの果菜にはつらい。

で、溜まってる部分の一箇所に穴を掘って、汲み出すことに。
初めはバケツに汲んでよそへもっていってたのをキリがないんで、トイをこしらえて流すようにした。
こういうのはちびっ子にはたまらない。
夢中で汲みまくってたね。
でも、しばらくすると飽きるんやけど、、、。
後は僕が黙々と汲み続けるのみ。

そろそろ梅雨明けて欲しいなー。









  

2009年07月19日

2回目のビオ・マーケット

昨日は暑かったねー。
今日は早くPCを終わらせて明るくなりだしたら草取りしよう!

ビオ・マーケットのスムージーは大ブレイクと行きたい所やけど、今ひとつ。
生の桃をたくさんもらってたんで、贅沢に使ったのにねー。
めっちゃ美味しかったよ。
今回の目玉はズッキーニと夏野菜のカレーパイ。
その場でトースターで温めて出したんやけど最高。
あっこスイーツはピーナッツと米飴のクッキー、かぼちゃのシフォン風。
定番の玄米オムスビは黒米入り、ネギ味噌味。
ギンギンに冷やした玄米珈琲。
ビワエキスは2本だけやったんで、完売。

そんなに売れなくても自分たちが美味しいのが原点。
仕入れもほぼないに等しいんで、ちょびっとでも売り上げれば赤字には絶対にならんしー。
売り上げだけを求めるいわゆる商売では売れんと×、儲かったら○という構図。
このオーガニックマーケットは有機とか無添加の啓発でもあるし、あっこちゃんは自分のスキルアップになるとかいろいろ視点が多いんで、そういう安直な回路ではない。

今回はビオ・マーケットを目的に来てるお客さんが少ない感じ。
ジョイ自体は超流行ってて駐車場は常に満員。
赤尾さんも「タウン誌に呼びかけてみます!」と告知をもっと強化する方向。

今回は徳島から「実りの楽園四季」のマサとオカン、アカリンが来てて、廃材天国と物々交換しまくりやった。
オカンの全粒粉の揚げたてピザは最高!
ココペリや四季、キノコ農園、よしむら農園など、出店者たち同士の物々交換がこういうオーガニックマーケットの魅力の一つ。
今の段階でヘタに宣伝しまくるよりも、まずはおもろい出店者を増やすことやな。
出店者同士の物々交換や情報交換がまずあって、ワイワイ楽しそうにやってる所に「何や何や!」と他の人が覗きにくるイメージ。
事務局の有機の里のバックのよしむら農園のよしむらさんは「まず3年!」と腰を据えてるんで毎回一喜一憂したってしゃあない。
昨日も書いたけど、ビオ・マーケット自体で保健所の許可を申請するんで、個別に営業許可を取らなくても大丈夫やし。
どんどん素人の手作りで物々交換しまくろう!

な、うまいこと言うやろ。
何しろ、いかに自分が納得して楽しく仕事出来るか。
ここにかかっとる訳やからな。
そもそも仕事と思てやってないしー。

お次の7/25(土)は兵庫のデモクラティックスクール「まっくろくろすけ」にピザの窯作りに行く事になってるんで、ビオ・マーケットはお休みやな。





  

Posted by 陣 at 04:17Comments(0)手作り、無添加

2009年07月18日

ビオ・マーケット準備

今日は18日(土)。
ジョイ成合店でのビオ・マーケット。
廃材天国は2回目の出店。

昨日は準備。
子どもたちやしょうたくんはあっこスイーツ作りの手伝い。
今回はスイーツ以外に、ズッキーニのカレーパイとかも作った。
これは現地でオーブントースターで温めてホカホカを出す。

スムージーは生のスイカや桃があるんでそれを出そう。
前回は飲み物がなかったんで冷たくした玄米珈琲も持って行こう。
玄米珈琲の素も出してもええしね。
後、ビワエキス。

僕は阿部ひろえライブのフライヤー作り。

前回、事務局(有機の里)の赤尾さんがビオ・マーケット全体を定期的な長期のイベントとして保健所に申請すれば個々の営業許可はなくてもいいと。
おおー。
これは敷居が下がっていいね。
今までは営業許可もってる人しか誘えなかったけど、やっぱり、普通の主婦とか素人の手作りの方が一生懸命心をこめて作るんでより魅力的やし。
もっちろん、オーガニック、手作り、無添加、の水準はクリアせんと出せんけど、そういうの好きな人、他におらんかなー。

今回はしょうたくんもジャンベ持参で参加。
ただ、モノ並べて売るのがマンネリ化してはおもろないからね。
あくまで、イベント的やないと。
その場で煙上げながら焼いたりとかも魅力的やなー。

さ、今から平和の圧力鍋のもちもち玄米でムスビ作ろ。
今回は黒米入り、ネギ味噌味で。
  

Posted by 陣 at 06:36Comments(0)手作り、無添加

2009年07月17日

阿部ひろえライブ&上映会やるよー

京都でエイコンズビレッジというスペースを営む阿部ひろえさんが廃材天国に来てくれます。
彼女はメッセージ性のある唄を唄うシンガーソングライターで、旅、人との出会い、恋愛、自由、社会問題などをテーマにしているミュージシャンです。
彼女の全国ツアーを追ったドキュメンタリーの映画も同時上映します。

=ドキュメンタリー作品ー「ゆらりゆらゆら」(監督ー下乃坊修子《マイミク、てれれ》、40分)のコミュ二ティ

http://mixi.jp/view_community.pl?id=1956571

阿部の1月の東北ツアー、5月の九州ツアーを追って下さったドキュメンタリーです。
代々木公園ブルーテント、ネパールとのフェアトレードパーティー、自然派美容室でのライブ、重度の障害のある子どもさんのお宅でのライブとそこに集う人達、
「日本国憲法前文」を描いた桑迫賢太郎君と雪浦ウイーク、屋久島の故山尾三省さんのお宅やその村に暮らす人達、チェルノブイリのこと、自然に寄り添いつつましく平和を求める暮らしぶり、女性としての生き方の模索などが
私の歌と共に美しい映像の中に散りばめられています。


8/3(月)6時20分から上映会
7時過ぎからライブ、ライブ終了後は懇親会も予定してます。
上映会とライブで1500円です。
懇親会はドネーションでお願いします。

シングルマザーながら自身も自由な生き方を選択され、自由な子育てをされて、うちのちびっ子ぐらいのお孫さんもいます。
僕は初めてのひろえさんとの出会いは旅先のタイでした。
バントーファンという孤児院でのキャンプで彼女のライブを聞いたのが印象的でした。
タイで出会った日本人から聴いた四万十川の唄は超感動。

廃材天国でのライブは久々ですが、ドンチャンやるイメージじゃなくて、ゆったりと語り合える場になればと思っています。
故山尾三省さんを訪ねた映像が僕には超興味深いです。

ひろえさんの凛とした生き方と出会いに来てねーーー!   

Posted by 陣 at 14:28Comments(0)イベント

2009年07月16日

親父のピザ窯完成

ぶんぶん通信上映後、散々呑んで喋った割にはそれなりに早起きして日記もつけて、親父の方のピザ窯作り2日目。
石の土台と窯の床にあたる平面は完成してる。

僕は真竹を割り、窯本体の枠となるアーチ作りに入る。
みんなにはいつもの粘土、砂、ワラに水を入れながら長靴でフミフミ。

枠作りは補助してもらった方がいいので、親父に竹を割ったりしてもらってた。
当たり前やjけど、竹は元が肉厚で先に行くほど薄くなってる。
何もせずにぐっと曲げると、薄い方がよく曲がり、厚い方はテンションが強く、あまり曲がらない扁平なカーブになる。
今まで、厚い方をナタで削ったりして調整してた。
もちろんそこまできれいな形にならないし、それでよしとしてた。
今回!
親父がスゴイ発見をした。
というか、盆栽したり窯作ったり、いろいろ経験のある中では感覚的に知ってのかもしれない。
竹は節の部分が特に厚くて硬い。
その部分をぐっと強く曲げることで全体の曲がりを均一化させることが出来た。 
これによってものすごくキレイな形のアーチが可能になった。
14基目にして「知っとけよ!」って感じの考えたら当たり前の発見をしてしまった。

窯の焚き口の部分もいつもは土でアーチ状にして仕上げるんやけど、親父は知り合いの鉄工所に頼み、立派な開閉式の鉄の蓋を作ってもらってた。
これは焚く時に非常に便利やけど、今までは長い耐火煉瓦でやったり、土のアーチにこだわったりとこの案は採用してなかった。
先日の廃材天国のも土のアーチが美しい。

まんがら農園のいくちゃんの三河本味醂に勤めてた時の話で盛り上がった。
味の母でも福来純でもない、僕にとってはフェイバリットな調味料だけに興味深い。
まず、米焼酎を作る。
ここにもち米と麹を入れて醗酵させて絞って熟成。
1~3年ものを調整の為にブレンドして完成。
自分で作れるよ、といくちゃんは言うが、玄米焼酎の文蔵あたりを買って仕込むと三河本味醂よりも高くついてしまう。

夕方の5時には完成して、片付けまでみんなでやってキレイになった。
みんなが2日間よく手伝ってくれたお陰で完成した。
よく手伝ってくれて「こんな貴重な経験できて最高。」と喜んでくれる。
西条のまんがら農園と内子の秋山家にも何か恩返ししたいな。

秋山まーくんはこれから左官の弟子に入る決心をしている。
親方は年やし、仕事がないからと快諾はしてくれないそう。
心配ないよ。
これから大手はじゃんじゃん潰れていく。
この国の建築に左官の仕事は絶対に必要やからね。
不景気やからこそ手仕事の職人は耐えないといけない。
ジリ貧の大手と今の政府の方針に惑わされてはいけない。

僕もいろいろ勉強したいこと山盛りやー。

        
タグ :味醂左官

Posted by 陣 at 08:12Comments(0)手作り、無添加

2009年07月15日

石組みのピザ窯とぶんぶん通信

朝8時には実家の親父のピザ窯作りに入る。
親父の陶芸の工房に隣接させた深い軒。
そのスペースはかつて花壇とかで、その軒を作る際に出た石がゴロゴロしてた。
この石を利用して土台部分は石組みでいこう。

今回は愛媛のまんがら農園、秋山さん夫妻、ハラさん、源くん、しょうたくん、親父、梶本さん、僕というメンバー。

大きな石は超重いんでタイヤショベルにチェーンで吊って運ぶ。
石と石の隙間はモルタル。
真ん中の石のない空洞の部分を埋めるのは焼き物のガラ、砂利、土などを混ぜる。
途中足りなくなって、近所の同級生の土建屋でクラッシャー(コンクリガラの再生材)を分けてもらってそれを詰め込む。
この真ん中を埋める為の土は「えー!?」というほど要る。
土は締めると減る。
花崗土で比重は4以上、石は5以上。
この土台、1、6m×1、5m×1、1mで2、7㎥という事は10t以上。
石組みがある程度形になってきたら隙間を小さな石とモルタルを使って丁寧に埋める。

その土台の上にピザ窯の床になるベースを作る。
これは窯本体と同じく粘土、砂、ワラを混ぜたもの。
キレイにフラットな面をつくる。
ただ、この床のレベルは左右には水平やけど、前後は後ろが少しだけ上がる傾斜を持たせる。
これは窯の中にエア、要するに燃えやすくするために窯が引きやすくするための構造。
それとピザやパンを出しやすくする為にも有効。
一応5時半で何とか形になった。

急いで廃材天国に戻って、、、。
!!!
廃材天国の庭がテントサイトになっとるーーー。
愛媛からの若い女の子や愛媛の家族連れのテントで「何があるん?」という雰囲気。
平日やから会社帰りの車からはさぞかし楽しそうに見えたに違いない。

上映会の準備急がなー。
と言っても早くにきてくれた人たちで準備は整ってる。
ありがたいねー。
料理の方はあっこちゃんが朝からにこちゃんを母親にあずけて夏野菜カレーを仕込んでた。
まんがら農園のりえちゃんや岡山からの姫さんも手伝ってくれてなんとかなったみたい。

廃材天国は満員御礼。

ぶんぶん通信はさすが鎌仲監督、というかさすが祝島という、ド迫力の作品やった。
人口550人の島が5日間だけ2500人になる「神舞」という4年に一度の祭。
漁業を中心とした自給自足が成り立ってる祝島。
そしてみんなで一致団結して作り上げるこの祭。
この島の対岸、上関に原発誘致計画が持ち上がったのは27年前。
祝島では全員が原発反対、それを27年前から一貫してきてる。
中国電力は祝島漁協に漁業補償以前に反対派をなびかせる為に5億円を突然振り込んできた。
翌日、祝島は叩き返して今は国が没収してるそう。
当時、上関の漁協は8億円を受け取ったそう。
祝島の属する上関町の人口は5000人。
当然祝島は少数派。
12人しかいない町議の2、3割は反対しても多数決で強引に賛成派が通ってしまう。
とにかく、この原発が稼動すると毎秒190tの温排水が海域に廃棄される。
放射能だってもちろんやし。
祝島特産のひじき、天然鯛、乾物にするタコやイカ、これらの海の生き物は7℃上がるとされる海水の上昇に適応できない。
当然島の漁師は生活できなくなる。

かたや脱石油を目指す環境先進国スウェーデン。
電力はいろんな会社から買ったり売ったりできるのが当たり前。
電気自動車に乗り、風力発電の会社からしか電気を買わない人が「日本は電気を自由に選んで買えないのか?。」とびっくりしてた。
共同購入や国の方針で、化石燃料由来の電気よりも自然エネルギーが安く供給されてて、スタンドでは自由に選べる。
石油と原発の電気を使うエコでも何でもない日本の電気自動車とは180度逆。
12年も前から自由に選べるようになったんだと。

また、神舞の最中の祝島に戻る。
30代のUターンしてきた漁業組合長の息子さんが手漕ぎの船上で舞う。
みんなで魚をお供えし、縄に御幣をつけ、神楽を舞う仮の神殿を建てる。
美しい日本人のライフタイルが営々と在る。

上関の原発のための埋め立てを山口県が電力に許可するかどうかの是非が上関町議会で審議される。
傍聴人は20人限定。
普通は入れなくても廊下などで声だけでも聴ける所、それすらできない。
反対派は「そんなもの作られたらわしらは生活できん。」という切実な訴え。
これに対して賛成派は終始だんまりを決め込み、議決は8対4で賛成派の多数。
それでも祝島の住民は全く諦めない。
毎日淡々と漁をし、Uターンの若者はビワの葉茶をネット販売してちゃんと生計を成り立たせてる。

上映後の富田くんの話で現場の状況を詳しく伝えてくれた。
中国電力の方針では祝島の住民を諦めさせることが目標なんだと。
でも何があっても島の人は諦めない。
80代の元気なおばあちゃんが「私が生きとるうちは原発なぞ絶対に建てさせん。」という姿に震えた。

僕の中でこういうネガティブな社会問題に何故希望が持てるのか。
それは狂ったバブルという資本主義経済が終息を迎えようとしてるのが一番にある。
それともう一つ。
筋の通った生きる姿勢をはっきりと持つ祝島のおばあちゃんと質問の答えが日本語になってない電力の若いチンプンカンプンな社員を客観的に見れば分かる。
自分が選択した生き方と人に言われた事に従う生き方。
映画を観て「かっこええー。」と震えるのと「だっさー。」と辟易するのはみんなある。
それを日常の仕事、生活、買い物、投票、という全てにおいてどういう選択をするか?
ダサい選択はできない。
理想と現実などない。
あるのは自分の選んだ選択の連続で出来上がるその人の人生があるだけ。

繰り返すぞ。
毎日の選択の連続だ。
今日、今の瞬間からまた新たな選択は出来る。
今を変える事で過去も未来も変わる。
原発が55基もある世界最悪の国、からそんだけ原発が出来たから変わることができた国と変わることも十分可能。

益々ワクワクしてきたーーー。











  

Posted by 陣 at 08:23Comments(0)イベント

2009年07月14日

開閉式スクリーン

14日の上映会の為にスクリーンを一新することに。

初めは冬だったので日も短くて、窓にシーツを張っただけでいけてた。
だんだん日が長くなってきたので、窓の外にベニヤ板を張って7時ぐらいから映画が観れるようにしてた。
はよ見始めんと子どもたちが眠たくなるからね。

でも、いよいよ夏本番を迎え、窓を一つ塞いどくのは暑いんでなんとかしようと考えてた。
毎回シーツやベニヤ板を脱着するのは大変やし、、、。
で、開閉式にすることにした。

まず、細めの角材と薄いベニヤ板でスクリーンのベースを作って、蝶番で留める。
天井に滑車をつけてロープで開閉できるようにするプラン。
細い木やベニヤ板は当然いろいろストックがある。
プラスチック製の軽い滑車は廃材をもらった中にたまたま入ってたのをストックしてた。
蝶番は以前金物屋の解体現場から大量に盗ってきてた。
ロープは去年のおじさん居候二ループがジャンベを手作りした時にネットで買った細いロープがある。
たまたま材料は全部あった。
というか、あるもんで作ってしまうのが廃材天国。

しょうたくんがまだ慣れてない左手でのインパクトの操作で何回もビスを落としてたの以外は極めてスムーズに出来たよ。
繰り返しビス落とすのって超疲れるんよねー。
これは長くやって慣れるしかない。
人間長くやってりゃたいがいの事はできるようになるぞ。
僕にしても建築関係でのバイト経験もなしで二軒も家作ってる訳やからね。

本当にやりたい事
必然に迫られてる
長く続ける
毎日、朝から夕方までやる
自分で責任を持つ

こういうキーワードに合致してて実現しないものは絶対にないぞ。
出来ないことはやりたくない事。
当たり前やんー。
本当にしたくないことは僕は絶対にしない。
ここがポイント。
「本当に」ってのが深い。
すぐに、この「本当に」という自分の本音で判断できるようになったらしめたもの。
安直に「しんどいからしたくないー。」というもんでもない。
やりだせばテンション上がってくる場合もある。
要は自分で自分にスイッチを入れるコツを掴めばいいだけ。

と、活字にしても中々伝えにくいねー。

さすが、うちにしばらく居るしょうたくんは随分と楽になってきたように思うね。

今日の上映会はなんだかんだで、うちらも入れると30人ぐらいになりそう。
暑いから全部開放して松皮の煙幕焚こうか。





  

Posted by 陣 at 06:40Comments(0)廃材ハウス

2009年07月13日

廃材の角材

いつも廃材をもらってる丸亀の解体屋から電話。
ここ、2年ぐらいは持って来てもろてなかったからかな?
「丸太はないんですが、角材中心の家壊すんで持っていってもいいですか?」と。

うーん。
今すぐには要らんけどなー。
まあ、置き場はあるし、3寸~4寸の角材の在庫はかなり乏しくなってるんでもろとこか。
で、4tダンプ2車来た。

今廃材天国に廃材を供給してくれてるのは、解体屋、造園屋、シルバー人材センター、建設会社。
解体屋の角材や大きな丸太の梁なんかは廃材建築の材料に。
造園屋、シルバー人材センターの雑木の伐採したのは薪ストーブの燃料と窯の焚き物。
建設会社の木っ端は料理、風呂など。
いろんな廃材が来るんで、その都度置き場を設けたりして仕分けしとく。
実際は廃材天国で消費する需要を供給が上回ってる。

たくさんありすぎる分には陶芸の窯焚きの時に一気に焚くんで、そう問題はない。
大きい方の窯だと10日間も焚くんで、4t車10杯まで要らんけど、5杯では足りんかな。

とりあえず建築に使える角材と、折れたりしてて焚き物にするのを仕分けして積み込む。
3寸5分の米松の角材は40~50cmにチェーンソーで挽くだけで風呂の焚き物に丁度いい。
今回の五右衛門風呂は大きな薪がダイレクトに焚けるようにつくってあるからね。
軽トラの荷台に軽く一杯で一ヶ月以上はもつ。
そんだけ作って積み込むのに1、2時間もあれば十分。
料理だって毎日3回やっても木っ端を消費しきれないほど。
そんなにたいした労力をかけずにガスも灯油も要らない訳やから、こんなにありがたいことはない。

夕方、田植えの時来てくれたモリモリが大野原でレタス農家の住み込みのボラバイトをしてるカオリンをつれて来た。
自然農と手作りにめっちゃ関心があって、うちのライスタイルに共感してくれる。
夕方、にこちゃんの機嫌が悪い時に夕ご飯の仕込みを手伝ってくれて超助かった。

まあ、次々といろんな人を引き寄せるもんやねー。

いよいよ明日は「ぶんぶん通信no.1」の上映会や。
参加者もいい感じに増えてうちらも入れると20数人。
まだ滑り込みで間に合うよー。

  

Posted by 陣 at 07:56Comments(0)もらいもん

2009年07月12日

ビオ・マーケット好調な滑り出し

行って来たよ!
ビオ・マーケット。
香川最大のホームセンター、西村ジョイ成合店へ。

今回で3回目の開催となるビオ・マーケット。
うちは初めての参加。
出展者はオーガニックの生産者7軒、天然酵母パン「ココペリ」、書道詩人てらきち、廃材天国。

うちは夏の看板メニュー、スムージー、定番の玄米オムスビ、マクロビスイーツ。
スムージーはすもも、キウイ、みかん、柚子。
もちろん原料もオーガニックやし、砂糖すら入れずにキウイ以外は皮ごとコトコト煮詰めたジャム。
それを瓶に入れて真空脱気して保存してある。
これなら冷蔵庫に入れずに一年はもつ。
オムスビは玄米専用とも言える平和の圧力鍋で炊いたもちもち玄米。
味は梅カツオ。
もちろんこの梅干しも自家製の無添加やし。
スイーツは4種。
人参のマフィン、金柑とキャロブのマフィン、キャベツとソバ粉のスコーン、はったい粉のクッキー。
後、キャベツのおやき。
これは信州のおやきっぽく、味噌味に炒めたキャベツと高菜を生地で包んで蒸した上にフライパンで焼いたもの。
あっこスイーツは本に載ってない毎回違うオリジナル。
でもマクロビオティック言うても認知度が低くて、「なんなこれ?」という所からなんで中々難しいんやけどな。
もちろんそこそこは売れたよ。
スムージーもピーカンではなかったけど、結構気温は高かったんで、よく売れた方やね。

やっぱし、ムスビもスイーツもうちらや子どもたちが食べて身体に負担のないものにせんとね。
うちがこういう出店の形態をとるのは一つに啓発という目的がある。
こういう食生活ってええんやで。
そんなに難しくないよ。
手作りっておもろいよ。
アトピー、糖尿病、メタボ、ガンを未然に防ぐ免疫アップ食生活。
もちろん多少売れて生活費になればというのもあるけど、これで儲かったりはしないし、そんなことをしてはいけない。
右肩上がりに儲かり続けるというしょうもない経済の幻想そのものを僕は否定しとるからね。
伸び続けないともたないという経済の呪縛からの開放だ。

よしむら農園の吉村さんの紹介で、ある建設会社の常務から新たな依頼。
この会社も公共事業で大儲かりのかつての路線を捨て、高知の嶺北地区の木と使った家作りに取り組んでるそう。
「3社も4社も同時に見積もりさせる施主さんはお断りせよと営業に言うてるんです。」と。
ほんとうにこだわった安全な家作りを目指してるんだと。
で、彼の会社のショールームでこれから毎月いろんなイベントを考えてて、うちにも出店して欲しいんだと。
毎月は行けんと思うけど、行ける時には行こうかな。
こういう出会いもあって、高松にちょいちょい出店するのはええかもね。

今回は初めてというのもあって、残念ながらジョイ本館をぶらつく余裕はなかった。
でも、ビオ・マーケットの開催場所であるガーデニング館の一角に「オーガニックビオス」という自然食品の店がある。
ここは!?
かなりグレード高ーーー!
調味料、乾物、野菜、加工品、と全部ちゃんとしたオーガニックのものを扱ってる。
え?ジョイの一角でここまでやる?
うーん、ジョイ成合店、あなどれんなー。

出店者同士の交流も楽しいね。
みんな無農薬の生産者やからいろんな農法のことや草の事、漬物や野菜の食べ方など、情報交換が超意義深い。
僕より若い生産者の人にも知り合えたりしたよ。
椎茸農園のおじさんも凄かった。
初対面の人が多かったんで、みんなの野菜をいろいろ買って贅沢な美味しさを享受できるのもありがたい。
今度からは物々交換を提案しようっと。

とにかく継続よ、継続。
何を差し置いてもこれしかないぞ。
吉村さんのメドは3年。
3年やれば必ず見えてくると。
そやね、3年も毎週やったら、ビオ・マーケットを目的に来てくれる客も増えるに違いない。

と、言うことでうちは来週も出すよーーー!
その次は行けんな。
まあ、月に1、2回のペースぐらいかな。





  

Posted by 陣 at 07:18Comments(0)イベント

2009年07月10日

あっこスイーツ、仕込み

早速、あっこスイーツ作り。

彼女のコンセプトは今たくさん採れて余ってる野菜やもらった果物を徹底的に利用してお菓子なり料理を作る。
売るとかを前提としない、自分がそれが気持ちいいし好きだからという理由。
スーパーで買ったものがふんだんに冷蔵庫にある前提の「残り物料理」とは次元が違う。
今回たくさんキャベツをもらってるので、キャベツのスコーンとか考えてる。
小松菜のマフィンとか「抹茶ですか!?」と誰でも???

昨日野遊と作ったのは、はったい粉のクッキー。

今日作るのは人参のマフィン。
キャベツのスコーン。
もちろん粉はさぬきの夢2000、自家製玄米粉。
甘みは当たり前やけど、白砂糖は使わないんで、自家製の米飴とてんさい糖で補う。
今度のあっこスイーツ教室では米飴の作り方も教えるよ。
ネットでオーガニックの乾燥麦芽を買えば、後は自分ちのお米で出来るのがいい。
ほんとに後味のサッパリとした滋味あふれる控えめで上品な甘さ。

ここ何日か書いてるけど、難しいんよね。
一口食べてオイシイやりすぎ食品と、滋味深いスロースイーツと。
全く別もんなので、同じスイーツという括りで比べる訳にはいかない。

自分が個人的に好きか嫌いかという問題では済まないものもある。
例えば、個人の身体的に、極陰性の白砂糖と、これまた熱帯の陰性のカカオにたくさん劣悪な油を加えた市販のチョコレート。
そのカカオを作る為に、熱帯の森を伐採してプランテーションにして、日本で言うと小学生ぐらいの労働者に低賃金での過酷な労働を強いている現状。
経済のグローバル化で日本やアメリカの商社はやりたい放題。
お金を持つものは神の如く徹底的に搾取できるのが「自由化」なのか。
強いものの自由という価値観で人道を外れて言い訳がない。
要は自分の身体も害し、よその国にまで迷惑をかけてるのが現実。

自分の身体にやさしいという事と他の国の資源や人権を侵害しないという事は一致している。
もちろん美味しいものを我慢して嫌々自然食やって身体にいい訳もない。
不景気やから我慢、節制、質素、、、という論理と廃材天国をはじめ、仲間と豊かな自給自足を目指す方向は全く違うよ。

お金がないから贅沢出来ないんじゃない。
お金をかけずに体感できる贅沢がいくらでもある。
しかもそれこそが、自分も健康で嬉しくて、他の国にも喜ばれるライフスタイル。
よその国に資源を依存しなければ戦争もせんでいいしね。

まあ、あんまし頭で考えると難しいけど、あっこちゃんのように「自分の感覚」を取り戻していけば少なくともアトピーやガンのような現代病は克服できるよ。
自己満足って悪い意味やけど、実は徹底的に自分の事を考えると他に迷惑をかけないようになってる。
まずは自分のワクワクと健康からやねー。

  

2009年07月09日

さぬきビオ・マーケット

昨日ケンちゃんは旅立った。
以外と軽装な普通の自転車で、ネコのマイケルを前カゴに乗せて。

今度の土曜には成合のジョイ(県下最大のホームセンター)で「さぬきビオ・マーケット」に出店する。
毎週土曜開催。
これは香川初のオーガニックマーケットで、高知のそれは超流行ってるそう。

今のところ、有機農家7軒、うち、ココペリ、11日はてらきちも駆けつけるそう。
四季のマサも出したいと言うてるし、ACISの三木さんにも声かけてるそう。
何しろ、よしむら農園内にある事務局の方針で、保健所の営業許可を取ってないといけない。
うちは親父の精進料理の店が取ったので、実家で作って持っていくスタイル。

後、地面にゴザとかではダメで、70cmほどのテーブルで売ることになってる。
リサイクルショップで中古の会議机とかを買おうかともよぎったけど、アホらしいんで、作ることにした。
コンパネで現場で大工さんが作業台にするアレ。

今回、うちはスムージーをメインにあっこスイーツ、平和の圧力鍋で炊いた玄米オムスビ。
そろそろスムージーにいい季節になってきたからね。
ネタはオーガニックのみかんジャム、キウイジャム、スモモジャム。

まずはジョイ本館に来る客を会場となるガーデニング館の方に来てもらうように賑やかにしないといけない。
看板とかかな。

やっぱり、有機の野菜とかだけじゃなく、無添加のお惣菜やスイーツのようにやりすぎじゃない手作り系がたくさん増えると楽しそう。
最近丸亀にオープンした超オシャレなパン屋がうちらとは正反対で流行ってる。
ただでさえ甘いメロンパンの中にメープルシロップがドロドロに入ってたり。
デニッシュ系なんか絞ったら油したたり落ちるんちゃうかというぐらいのバターかマーガリンかしらんのてんこ盛り。
甘さも群を抜いて超甘。
滋味深い粉の味などどこへやら。
これを同じパンとは言うたらいかんな。
油と砂糖を極端に入れるのはファーストフードと同じ戦略。
昨日の日記と同じやな。
一口食べてマズイという人はいない。
でもこんな下劣なオイシサをしょっちゅう食べてたら病気になって当然。

人間の歴史上こんなにも砂糖と油と無理やり詰め込まれる時代はなかった。
とにかく戦争に負けて米国の余剰小麦を日本で消費させる「小麦戦略」を受け入れた日本。
たん白質が足りないと言われて日本の伝統食を放棄した。
やっと、繊維やミネラルが大事と分かって、玄米や雑穀という認識がちょこっとだけ広まった。

まずは非日常のご馳走ぶったこういう「やりすぎ食品」から、毎日食べても身体に無理のないスローな食品に替えていこう。
でもビオ・マーケットも、あんまし堅苦しくなく、楽しんで美味しいものを買えるようにいろんな人が増えるとええな。

ほんと高知では成功してるけど、香川では初めてなんで、ボチボチ広げて行きたいね。
うちらの主旨としてもここには力を入れていきたいね。



  

Posted by 陣 at 09:18Comments(1)手作り、無添加

2009年07月08日

旬のマナガツオはヤバイよ

昨日は今日旅立つケンちゃんの送別会を親父が企画してくれた。
なので、ゾラくんに魚を仕入れてもらうように頼んでおいた。
旬やけど、高級で普段買うような魚じゃないマナガツオ。
何と2キロの大型。
それに、これも型のいいキス。

マナガツオは刺身と照り焼き。
キスは塩焼き。

新鮮な魚に出刃包丁を入れるのがまた気持ちいい。
マナガツオってほかの魚と全然違うけど、一体何の仲間なんやろ?
超脂乗ってて最高!
正に旬の感動する美味しさやね。

魚も果物もそやけど、本当に旬の時を年に一度味わうと満ち足りてそれ以上欲しくない。
いや、年に一度やから感動するとも言える。
今の季節やから獲れてその味を享受できる。
何故人間の味覚が美味しいと感じるのか?
身体に必要なものを食べると美味しいと感じるようにプログラムされてるそう。
DNAか神様か、ほんとによく出来てる。
でも今は違う。
何の栄養もなく、本来的に身体の求めないものにでも現代の技術、添加物とかを駆使してオイシクできてしまう。
一口食べるとオイシイ。
それは僕も否定せんよ。
でも本当に滋味深い美味しさは自然のものにしかないし、その自然のものと言えど、毎日大きな魚を食べるとかすると、やっぱり身体は喜べない。
ほんとうに身体に必要なものが足りてないから、もっと欲しくなる現代食。
飽食の現代食は栄養過多のミネラル不足。
今からは本来の感覚を取り戻す日本の伝統食。
ベジタリアンとかローフードとかいろいろあるけど、100年前に日本で当たり前じゃなかった食べ物や食べ方はおそらく日本人には合わないハズ。
もちろん、ガン、糖尿病、アトピーとかの食養としての玄米菜食、自然療法とかは必要。
食事の6~7割を精製してない穀類食べて、梅干し、味噌、本醸造の醤油や味醂、発酵食品に季節の地の野菜、海草、キノコ、地の小魚。
これが結論やで。

いや、ほんとケンちゃんには世話になった。
丁度一ヶ月。
ピザ窯の屋根、廃材の片付け、薪運び、窯焚き、ピザ窯作り、、、。
天然でここまで自由な人はそういないよね。
ケンちゃんの送別会に相応しいご馳走もできたし。
彼はしまなみ街道から四国に入って、うちまで来てるんで、これから東の海岸線を進んで四国を一周して尾道から本州へ。

14日のぶんぶん通信no.1の上映会の日は実家の親父のピザ窯作り。
愛媛から来てくれるまんがら農園の都合で14、15日になった。
なので、14日の上映会に来られる人で窯作りもやってみたい人は是非どうぞ。
というか、時間ある方は手伝ってね。

上映会はうちらも入れると参加者は20人を越えてきた。
上映後に祝島のディープな話を富田くんとみんなでしたいんで、多すぎない方がいいかもね。

マナガツオの写真撮り忘れて残念、、、。   

Posted by 陣 at 06:02Comments(0)手作り、無添加

2009年07月06日

想いが形になるんだぞ

みんな5時台にちゃんと起きてテキパキと掃除や料理、7時には朝ごはん。
8時には作業開始。
百姓仕事やってる人たちは早起きやからええね。

おとといわずかに未完成の土台部分に粘土をつけて仕上げる。
粘土、ワラ、砂、混ぜ混ぜ作業は延々と続行。

僕は真竹を割って、窯本体のアーチの芯になる竹の枠作りに入る。
土台の関係で内径が120cmの105cmという楕円形の窯にすることにした。
もちろん横が120cm。
ピザを焼く時には薪の燃え残りの「熾き」がキーになる。
この燃え残りとまだ燃えてる薪などを左右に除けて真ん中でピザを焼くんで、横幅が大きい方がいいのだ。
大体1mあればいいんやけど、廃材天国での大人数のピザパーティーを想定して大きく設定。

僕が竹の枠を作ってる間にみんなには練った粘土をキューブ状に固めて生のレンガを作ってもらう。
この土のブロックを先にたくさん作っておくと枠が出来次第段取りよく構築できる。

いよいよ美しい竹の枠が完成して、窯本体を作りにかかる。
土のブロックは表面が固くなりつつあるものもあるんで、ドロドロの粘土を糊として塗りながらくっつけていく。

今回は窯が大きいのもあって、粘土を練る作業がかなりの量となった。
まあ、僕の一軒目の廃材ハウスに作った全長7mの穴窯に使った粘土の8tに比べれば、ほんのわずかの量。
1tあるなしちゃうかな。
大勢よってたかってやるから2日間で出来るんやけど、一人でもコツコツやれば普通に出来る。
みんなでやるから出来るんじゃなく、一人ででも取り組む根性のある僕がやってるからみんなが集まってくれる。
一人でコツコツやっても8tの粘土を使った穴窯でさえ3ヶ月で出来た。
こんなピザの窯ごときなら一人でも何週間かあればできるよ。
誰しも途方もない先が見えない作業はやりたくない。
これは人にやらされてる場合。
僕は違うよ。
自分の意思で、アイデアで、コンセプトを持って、あるビジョンに向かう。
自由になればなる程とんでもないエネルギーが涌いてくる。
「これどうなん~。」みたいな大変極まる作業にモチベーションなりテンションを落とされる事はない。
誰かが僕のテンションを下げさせる訳には決していかない。
自分の中に「でもなー」みたいな抵抗勢力がなくなれば文字通り「無敵」状態。
心を解き放て!
嫌々する事は辞めて、本当にやりたいことに向かえ!

で、夕方5時頃には窯本体完成。
なんだかんだ言うても、ほんとみんなには世話になった。

すみれのお宿にも恩返しせななー。













  

Posted by 陣 at 08:02Comments(2)手作り、無添加

2009年07月05日

二室構造のスペシャル仕様の窯

来てくれましたーーー。
岡山、大阪、淡路島、もちろん地元の香川からも!
えー、子どもと僕らも入れて総勢19人。

まず、自己紹介タイムの時にそれぞれが作った野菜、天然酵母パン、お米、焼酎(買った)なんかをテーブルの上にズラーリ。
地球村時代からの10年近いお付き合いのすみれさんの仲間たち。
ほとんどの方が今年に入って岡山で田舎暮らしを始めた人ばかり。
20代から60代までいろんな人たち。
もちろん自宅にピザ窯をという想いで参加されてる人が多く、みんな真剣。
こうでなくっちゃね。

まずは、丸太に持ち手をつけた手動ランマで地ならし。
今回は土台を丸太で組むんで、下に石を敷く。

石の作業をやってる間にケンちゃんに丸太の段取りをしてもらう。
土台は160㎝角。
丸太をチェーンソーで切って、次々と組んでいく。
チェーンソー、インパクト、丸鋸、と慣れてる人も始めての人も。

窯本体は一軒目の廃材ハウスで作った一基目の窯と同様、上下、ダブルの部屋を設けるスペシャルバージョン。
13基の中でも一基目と13基目以外は一室しかない、基本スタイル。
もちろん一室しかなくても十分ピザぐらいは焼けるけど、下からも焚けるようにしとくと、長時間の連続燃焼の時にめちゃくちゃ便利なん。
10年以上前に瓦屋を解体する際に出た瓦の窯の中の長い特殊な耐火煉瓦を取りに行ってストックしてた。
陶芸の作業でも使ったけど、たくさんあって、保存してた。
この長いレンガが下の部屋の天井になり、上の部屋の床になる。
もちろんピザやパンを焼くのは上の部屋。

こんだけ人数が居ると、どの工程も僕がきっかけとポイントを指導して、みんなが手分けして、同時にいろんな作業にかかれるんで、超美しく作業が進む。
丸太がある程度積み上がってからはコンパネ2枚に分かれて、粘土、ワラ、砂を混ぜる窯作りの基本の作業に入る。
これは大変なので、ローテーションで代わる代わるやってもらう。
いつも言うのが僕は7mの窯に8tの粘土を3ヶ月かけて練ってくっつけたと。
それからすればこんなちっこい窯ぐらい何でもないよ。

しょうたくんやあっこちゃんは主に料理の方をやってくれて、お昼はおとといのムール貝の出汁で玄米パエリア。
夜はみんなの持って来てくれた野菜でふんだんな野菜料理とゾラくんからのタイミングのいい電話でカマスが届き、ケンちゃんが湯引きの梅肉添えを作ってくれた。
これはハモでしかやらない印象が強いけど、鮮度のいいカマスでも最高。
もちろん塩焼きもしたし、当然の感動。
みんな喜んでくれたし、超話もはずむ。

僕からすればみんなに手伝ってもらって窯が出来る。
みんなは作り方を覚えられるし、折角廃材天国を訪れるなら何か作る時に来たかったという事で喜んでくれる。
お互いが嬉しくて貨幣をやりとりしない関係性。
真に豊かで文化的な関係だ。

みんな百姓仕事系なんで、僕が5時にならないうちから起きても次々起きてくれるのも嬉しいね。
とにかく人が来れば来るほど助かるというのがええよね。















  

Posted by 陣 at 06:15Comments(0)手作り、無添加

2009年07月04日

海に行ったら当然こうなるよね

今年、初海。
アララトさんの本拠地、坂出の瀬居島へ。

いつのキャンプでは狩猟採集ながらも料理のグレードを上げる為にかなりの重装備になってしまう。
今回は車を止めてから10分も急な山道を歩くと、アララトさんのプライベートビーチだそうで、なるたけ軽装備に。
まあ、デイキャンプなんで、お弁当、ビール、日除け、シュノーケルぐらい。
ケンちゃんは貝類を獲る気満々。
僕はウェットスーツにウエイトは諦めたんで、子どもと遊ぶモード。

まさにプライベート!
砂浜がいい感じに広がる両サイドにはそこそこの岩場があって、子どもも遊べて、タープも張れて、大人は漁も出来るバッチリのロケーション。

早速子どもたちとケンちゃんは磯だまりで小さなエビやカニ、ダマ(ちっこい巻貝)なんかを獲り始める。
軽く岩場を歩くと、隙間には陣笠(松笠貝)、ムール貝(ムラサキイガイ)、がたくさん。
亀の手の巨大なコロニーは見るだけでも美しい。
おおっと、、、。
ステンレス製のアワビ起こしはおろかマイナスのドライバーさえない、、、。
急いで山道を戻って車を物色すると、なぜかチェーンソー用のマイナスドライバーとレンチが合体した工具発見。
これで僕が陣笠とイガイを獲ってる間に、アララトさんが沖を廻ってカヤックで到着。

野遊は去年の無人島キャンプでアララトさんに仕込まれてるんで、ターンなどもスマートにこなして中々うまい。
僕も土歩くんを乗せたりしてしばらく遊んだ。
海の自転車って感じで、水面をスイスイと飛ばせるのが超気持ちいいー。
あっこちゃんも少し乗ってた。

僕とケンちゃん、アララトさんがシュノーケルでそこそこ獲ったものを焚き火を起こして玄米オムスビと自ビール。
装備がなくモチベーションの上がらない僕とは対照的に、ケンちゃんはシュノーケルとマスク以外は丸腰で、でっかいイガイ、サザエ、ウニ、といろいろ獲ってくれた。
僕もマイナスドライバーの発見で、出遅れながらも陣笠やイガイは獲った。
アララトさんがまあまあの大きさのアイナメをヤスでゲット。
それらを焚き火で焼きながらのビールとムスビはほんと最高。

子どもたちに埋めてもらって砂浴もしたよ。
最初は気持ちいいんやけど、だんだんとチクチク痒くなってきて我慢できなくなった。
それでも30分以上は入ったかな。
正式な砂浴ってどうやるんやろー。

夕方は早めに切り上げてアララトさんのヤポネシ屋へ。
元々漁村のヨロズ屋だったという店を改装したちょこんとした佇まい。
駄菓子や砂糖が現役で売られてる。
その横にステンレスのダブルシンク、干物用の真空パックの機械、冷凍ストッカーなどが置かれてる。
でもそれよりもアララトさんが明らかにエネルギーを注いでるのが分かる、店の前に置かれた大きな岩笛。
店内にもたくさん置かれてる。
自然の石に貝が出す酸で穴の開いた石、これが岩笛。
楽器嫌いの僕でもすっと音が出る。
実は吹奏楽とか笛の経験者の方がキレイな音が出にくいそう。
既に300個も収集してるそうで、ヤポネシ屋のサイトでも徐々に売れてるそう。
http://www10.ocn.ne.jp/~veeten/yaponesia/shop/shopindex.html

僕とあっこちゃんはアララトさんとこへ遊びに行くのに、奥さんのウツサさんの事がどうしても気になる。
しょっちゅう廃材天国のイベントや他の祭りでも一緒になるんで、何とかヤポネシ屋が繁盛まではいかんでも、そこそこ干物などが売れて生計になったらいいのにな。
でも、そこがうまくいなかいのがいいという達観した本人。
どうも僕はこの非論理的な生き方のおじさんから学ぶ所が多いし、リンクしてる部分がたくさんあってとても不思議。

お互いに面白がってるからいいのかもしれんね。

夜はお約束の貝パーティー。
イガイのトマトソースは最高。
陣笠、サザエはケンちゃんが刺身にしてくれた。
ほんと海で遊んで海の幸尽くしはこたえられないねー。












野遊が漕いだカヤックに乗ってて寝てしまったにこちゃん。


これが岩笛  

Posted by 陣 at 08:00Comments(0)採集

2009年07月03日

中古のタイヤ、ビンゴ!

ピザ窯予定地に花崗土を入れて整地。
ほんの少しなんで、あっと言う間にならす。
こういうちょっとした造成作業はめちゃ「出来た感」の得やすく、満足度の高い作業。

善通寺に注文の箸置きを届け、車のスクラップ工場へ。
先日、ドアミラーを買いに行った時に、タイヤもあるかと聞くと「1週間もすれば入ってくるやろ。」とのことだったんで訪ねる。
よくよく聞くと145の12インチ、6プライという軽トラやバン用のタイヤを求めて毎日誰かが買いに来てるんだと。
超高倍率!
もちろん、スクラップ屋にも毎日は入ってこないんでたまたまあった時に、という事。
で、昨日はたまたまあった!
しかも欲しかった3本丁度(一本は前に買ってた)。
更にラッキーなのはホイルに入ってて、ホイルのサイズが一致。
軽トラ用でもホイルは2種類あって、確率は二分の一。
これなら自分でジャッキアップして交換できる。
一本1500円のタイヤ代だけで済む。
車屋で入れてもらうと前のタイヤを外すのに500円、入れるのに500円はかかる。
うちみたく、みんなの乗り終えた10万キロ過ぎの軽をもらって乗ってると、意地でも新品のタイヤを買う訳にはいかない。
車は明日潰れてもしゃあないという前提やから。

久々に訪ねると事務所が潰れたモーテルに移転してた。
30年前ぐらいのデザインのモーテルの駐車スペースにオイルの缶や工具が無造作に置かれてたり、その隣は冷蔵庫に洗濯機と生活スペースに。
もちろんシャッターも仕切りもない。
外人の労働者をたくさん雇ってるんで、彼らが生活してる様子。
かなりいい感じすぎて写真は遠慮したよ。

いや、ほんと部品買わんでも行ったほうがええよ。
スクラップ屋は。
7000千万台以上と言われる僕らの乗った自動車の末路はバラバラになって海外へ行ってる現状がよく分かるで。
もちろん欲しければちゃんと僕らに部品売ってくれる。
もちろんプロに取り付けを頼む場合は、ぶしつけにこういう所で買って持っていっても嫌がられるんで、必ず懇意な車屋さんを作って長く付き合おう。
僕は超近所に同級生が車屋やっててほんまラッキー。
いつも無理を頼んでるけど、快く引き受けてくれてる。
「陣には新品の部品は要らんよな。」とちゃんと理解してくれてるからね。

廃材の中でも特にこの車関係は最重要。
常に「意識したアンテナ」を張り、そこら中で「まだ乗れるけど、廃車にする軽トラないかな?」とか喋りまくる事が大切。
その積み重ねで車に金がかかると言う幻想から自由になれるんだぞ。
その為にはそれ相応の自分のエネルギーは惜しみなく使おう。

その後、一軒目の廃材ハウスのオーナー河野さんを訪ねる。
あさってからのピザ窯作りの為の真竹をもらいに。
丸亀にも孟宗竹はあるけど、ピザの窯のアーチを作るには真竹がベター。
日本建築の土壁の竹小舞もそう。
肉厚が薄く、キレイに割れて、均等に曲がる。

帰りに桃とトマトをダンボールに一杯づつもらった。
竹をもらいに行ってそんなにもらったらもらい過ぎやん。
でも今、高瀬では桃の最盛期でいっぱい回ってくるそう。

ありがたいねー。



  

2009年07月02日

窯出し、うどんパーティー

窯焚きを終えて一週間。
昨日窯出し。
親父の陶芸同好会のメンバー&廃材天国の居候たちと。
まだ窯の底は熱く、狭い窯の中で汗は滝のように流れる。
今回は酸化気味(完全燃焼)の焼き方で、割りと明るめ。
焼きはいい感じやったけど、窯の後ろの方が少し甘かった(温度が足りず)。
この小窯はいつもきれいに上がるので、???。
今回は食器が多く、詰め過ぎ?
それとも横焚きをもっと引っ張ったら良かったんか?

まあ、目的の箸置きは無事にとれたんでOK。
みんなで砥石&サンドペーパーを人海戦術でワーッとやってあっと言う間に200個仕上げ完了。
窯から出た後のこの磨きの作業がけでも一仕事あるからね。
もう今年は陶芸の仕事はせんでもええかな、、、。

窯出しの後は恒例のうどんパーティー。
野菜の天ぷらを乗せて、ワカメ、シソ、ネギ、ショウガの薬味たっぷりの冷たいぶっかけにビールは最高。
とにかく昼の暑い時にビールを呑める仕事はいいね。
残った汁に玄米オムスビと薬味でぶっかけムスビ。
天ぷらと薬味と濃い目のツユはビールと相性抜群。

夜はまた、窯の前で宴会。
親父が新島から取り寄せて冷凍してたクサヤを炭火で焙ってスダチをかけてアテに。
親父のピザ窯用の軒はかなり使い勝手もよく、気持ちいい。
ケンちゃんの松皮の煙幕で蚊は問題ないし。

4、5日の廃材天国のピザ窯作りは岡山、淡路、愛媛と県外からの参加者多数で、満員御礼。
僕はたくさん来る分には問題ないけど、来たい人はみんな自分の所にも窯を作ろうとして、覚えたい人が多い。
なので、多すぎて作業が出来ない人が出ては申し訳ないんで、廃材天国の後にすぐ親父の所にも作ることにした。
まんがら農園と愛媛組のみんなの都合で14、15に決定。
14日は昼間は窯作り、夜はぶんぶん通信の上映会と盛りだくさんになったけど、野満さんたちも上映会を楽しみにしてるんで、あえて一緒にしたよ。

14日の上映会は小豆島の元気の種村から、岡山から姫さんも来てくれる事になったり、続々といい感じに増えてきてる。
フライヤー作ってあちこち走りまくって人集めせんでも、口コミでそこそこ集まっただけでよしとする方が気分的に楽。
特に今回の上映会とかはコアな内容なんでマニアは自然と反応してしまうんやろね。
いやいや特に今回は祝島の最新の話を富田くんが来てしてくれるのが楽しみ!
  

Posted by 陣 at 08:13Comments(0)焼き締めの陶芸