廃材天国HP

2012年02月29日

手抜きうどん

久しぶりに手打ちうどん。

香川県産小麦「さぬきの夢2000」はグルテンが少なくて、「水回し」が肝要。
十割蕎麦の水回しをイメージするといい。
さぬきうどんの大半はオーストラリア産小麦。
こちらはグルテンが強く、ドバッと水を入れたり、機械でラフに作っても十分ガシガシのコシが出る。
これがうどん通にこそ好まれる本場さぬきうどん。

さぬきの夢じゃなくても、国産の地粉のは別物。
ガシガシのコシは出ない代わりに、打ち立ての茹でたてはモチモチのツルツル。
丁寧な水回しの後はお約束の踏む工程、寝かして打つ。

という、今までのやり方と全く違うやり方でやってみた。

あっこちゃんの仕入れて来たこの本。
「白崎茶会」とかいう有名な料理教室の本だそうな。
この本は、これには強力粉、あれには薄力粉というのじゃなく、何でも地粉で作るというツワモノ。

で、この中のうどんは水回しもラフで簡単。
野遊が作ると言って、この本のレシピとノウハウでやってみた。
水回しを丁寧にしない代わりに、ぬるま湯でこねる。
後、茹で切れ防止のために純米酢をちょっぴり入れる。


何でもパパッと手際よくこなす。


切って、薪ストーブの上で茹でる。


たまたま来た親父も「これは美味い!」と絶賛。
丁寧な水回しも踏む工程もない、手抜きの割には美味しいうどんになった。

後、手作りの醍醐味は出汁。
麺は国産じゃないにせよ、食感やコシなどで100歩譲ったとしても出汁は絶対にうどん屋ではここまで出来ない。
大量のいりこ、鰹節、干し椎茸、昆布、それに、自然海塩、三河本味醂、本醸造醤油。
最高の材料をふんだんに使うんやから、美味しくない筈がない。
て言うたって、10分もあれば出来るんやからね。

確かにセルフのうどん屋の値段ではそういった材料は使えない。
一軒目の廃材ハウスで鶏を飼ってた時に、近所のうどん屋を回って、「鶏の餌にするんで、出汁取った後のいりこもらえますかー。」と尋ねた答えは、「ウチはそんなん出んよ。」と!!!???
要するにホンダシとかペットボトルの出汁ってこと。
まあ何軒も回ってると、ちゃんといりこをくれる店もあったけどね。
そもそも150円前後で「かけ」を出すセルフで、ちゃんとした出汁を使える訳がないわなー。
反対に裾のメニューが500円前後のゆったりした店にはちゃんと使って欲しいもの。

何より、今回僕は段取りに徹したのがよかった。
野遊と土歩でほとんどやってのけたからねー。
確かに今までのやり方では子どもではちょっと大変。
この白崎裕子の作り方は家庭の手作り向けで、ほんとにいい。
家でしょっちゅう手作りするのに、徹底的にこだわってしんどい目をしてたんでは続かない。
うどん屋に行って帰ってくる時間とは比べられんにしても、それに近いレベルで手作り出来ないとねー。

今までは長期の弟子(一週間に一日は休み)の休みの日なんかにみんなでワイワイ作ってた。
これなら子どもが「うどん食べたいー。」とたまにチョコチョコッと作れる。

あまりにうどん屋に行かないと、子どもたちは「明水亭に行きたいーーー。」と騒ぎ出すしね。
まあ、それはそれで別物として行った方がいいと思うけどね。



  
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Posted by 陣 at 08:37Comments(0)手作り、無添加

2012年02月28日

生活のサイクル

昨日は講演会イベントの片づけ。
食器やお盆だけでもソコソコの数。
焼きもの屋でよかったー。

片づけが済むと、あっこちゃんはもう次の甘酒の仕込みの段取りに入る。
で、僕が観音寺の室本「入江麹製造所」に麹を取りに行く。
取りに行った時に、次の麹のためのお米を預けておいて、必要な時に電話して仕込んでもらうようにした。
ここは、一升からでも自分のお米で仕込んでくれるからありがたい。
あっこスイーツの甘みは最近ほとんどが、甘酒。

僕用のプレミアム甘酒の仕込みもうまくいき始めたので、麹の消費が随分増えた。
こういう発酵系の手作りは2、3回失敗が続くと、モチベーションはがっくり下がる。
去年何回も失敗して、チャレンジ出来てなかった。
しかし、そういうトラウマを乗り越えて成功した時の喜びはヒトシオ。
成功してる人の話なり、本に忠実にやってみる。
それでダメならまた別のノウハウで再チャレンジする。
今年に入って、今までとは全く違う新たなノウハウで取り組んだことがよかったみたい。

とーにーかーくー。
「やる!」
これしかない。
実践あるのみだ。

これで思い出すのは、徳島の自然農の沖津さんの言葉「種まきゃ出来る!」。
有機だ、不耕起だとかグチャグチャ言ったり、考えたりする以前の問題。
種を蒔くことなしに作物ができないように、実践なしに人間の生活が成り立つ筈がないじゃん。
いっつも言うてるけど、頭でヨモヨモ考えるから前に向いて進まないんだ。

身体、五感を使うことだ。


花豆の天ぷら。


超巨大な花豆。
イベントの時にスープに入れてた残りがあったんで、天ぷらにしたのが超ヒット!
家で天ぷらをする時に、何でもかんでも天ぷらにして気持ち悪くなった経験は誰でもある。
こういう一品だけ天ぷらにすると上品なもの。


からし菜のトウが出始めた。
毎年、庭に勝手に育つからし菜。
これは自家製豆腐マヨネーズ和え。
からし菜の淡い苦みと豆腐マヨネーズがベストマッチ。


塩揉みした白菜にユズ酢とゴマをかけただけで一品。
最近キムチばっかし食べてたけど、コッチの方が落ち着くね。


今年はカボチャの保存状態がいい。
まだ、自家製のが残ってる。
久保さんの豆腐の厚揚げと煮物にする。
味付けは本醸造の醤油だけでパーフェクト。

これに当然玄米ご飯。
これが「未精製の穀類と伝統食」のお手本だ!

常に、今あるものからのインスピレーションでの手作りの連続。
こういうサイクルを確立すると、そんなに手間もかからない。
車に乗って買い物に行ったり、どこかの店にでかける方がよっぽどめんどくさいと実感する。

手作り生活はうまいサイクルに乗せないとねー。


  
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Posted by 陣 at 09:42Comments(0)手作り、無添加

2012年02月27日

スカッと爽快な講演会

船越さんの講演会はやっぱし大盛況!
爆笑トークも極まって、終盤の真剣の迫力には一同圧倒されてたよ。


公演の内容はここで書くのが惜しいぐらい。
何しろ、船越さんの口から出る言葉の説得力が凄い。
「これだけは覚えておいて下さいよ!」
「絶対に〇〇ですよ!」
「いいですか、よく聞いておいて下さいよ!」
と、ことあるごとに重要なポイントがある。

どうやったら???
という難問は山ほどある。

どうやったら、健康になれるか?
ガンや糖尿病にならないか?
老後の不安から逃れられるのか?
放射能から身を守るには?
理想の食生活は?
環境汚染を浄化するには?
地球温暖化を防止するには?
原発を無くして自然エネルギーにシフトするには?
イライラせずに楽しくなるには?
子育てのコツは?
いじめ、自殺、鬱、の解消は?
経済に対する不安からの脱却は?

問題はバラバラに山ほどあって、一つ一つ解決していかなければいけないのか?
違う!
そんなモグラ叩きのような手段で追いつくレベルじゃあないぞ。

政府が悪い?
マスコミが悪い?
政治家が悪い?
役人が悪い?
教育が悪い?
大手の業界が悪い?
教育が悪い?

そんな風に問題の原因ををヨソに持って行ってはダメ。
ましてや、自分のような一個人に解決できる訳がないと諦めるのが最もダサい。
そうじゃないぞ。
総理や大会社の社長も何の役にも立たないどころか、とんでない道化ということが分かったのが3、11じゃないか!

自分だ!
自分の生活。
自分の日常の送り方。
それこそがキー。
そして、その生活の根っこは「毎日何を食べるのか?」だ。
これしかないと言われる。

船越さんは「未精製の穀類と伝統食」と言う。
玄米ご飯と漬けものを差し置いてグルコサミンだ、ポリフェノールだ、カプサイシンだと、騒ぐな!
「体にいいのは何か?」というこんだけ飽食をした上で、まだ何かのサプリでプラスすることを考える主節転倒のお笑い草。

アホか!
と誰かに突っ込まれな分からんのか?
この現代文明のことを幼稚でアホな科学技術の果てとするならば、分からんで当然。
僕を含めてみーんな、この文明は素晴らしいという教育の元、大人になった人で作る立派な社会がコレ、、、。
その結果が3、11とその後のコントのような対応。

今日、どう生きるのか?
そして、3食何を食べるのか?
「地産地消」
「加工度の低いもの」
コレがポイント。
要は遠いところからもってきた、パックに入ったものや冷凍もの以外。
店に売ってない?
そんなものを出す飲食店がない?
当たり前じゃん。

自分で作ることを抜きにして、得ることがない。
そこよ!
それこそが、先に書いた「どうやったら???」の答えだ。

そもそも、作るプロセスが楽しいのだ。
しかも、その手間のかかる手作りをコツコツやってることで、他のいらん仕事をするヒマは消滅する。
時間がないから手作りできないんじゃあない。
毎日手作りしてたら、一日終わる。
それでいい。

そうやって、気が付いたら「どうやったら???」が全て解決してた。
という事。
今すぐに。
人生終わるころに達成する目標なんかいらん。

僕の何倍もの迫力で断言する船越さんには圧倒されつつも、気合いに入り直した講演会やった。
また機会があれば来た方がいいと思うよ。
「私なんかー。」と問題から逃げたいなら来ん方がいい。
ソコんとこはハッキリした方がいいよね。
解決したいのか、逃げたいのか?
その選択で、やる事が180度変わってくるんやから。


あっこスイーツの残りもの。
子どもたちに当たる分があってよかったー。





  
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Posted by 陣 at 11:17Comments(0)イベント

2012年02月25日

明日は廃材天国のイベント日だ

さあ、明日、2/26(日)はいよいよ船越さんの講演会。

http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e506170.html(講演会の詳細)

僕がロクロの前に座ってる間、何日も前からあっこちゃんは家の片づけやら、当日の仕込みに精を出してる。
玄米のチラシ寿司やマクロビスイーツが色々登場するよ。
今回新登場の塩麹クラッカーは間違いなく美味しいよ。

彼女が仕込みでてんてこ舞いの時は僕が料理する。
普段からどっちが料理するという決まりはない。
朝なんかは大体僕が用意するし、僕が外で労働してたら昼や夜はあっこちゃんがする。
夕方早く作業を終えて、一杯やりながら僕がすることだってある。


大根のステーキ。
最初は蓋を閉じてじっくり火を入れる。
最後に強火にして焦げ目をつけて、粒マスタードと醤油をジャッと入れて完成させる。

隣の圧力鍋は玄米ご飯、奥の手鍋は純米酒の燗。

毎日料理する薪ストーブ。
火力の調節はこの蓋を開けて強火にしたり、五徳で上に持ち上げて弱火にしたり。
ストーブそのものが超デカイので、中で燃えてる焚きものの状態でも火力は全然違う。
4寸角ぐらいのウチでは細めの薪を何本も同時に入れると、近寄れない程熱くなるし。


これは久保さんの豆腐の厚揚げ。
こちらはショウガと一緒に焼く。
やっぱり最後は醤油を回しかける。
どっちも醤油味やけど、マスタードの洋風とショウガ醤油の和風のが違いがあっていい。


フライパンを火にかけて放っておいてる間に、常備菜を冷蔵庫から出したり。
茎ワカメの酢漬け、佃煮、キムチ。
色々と料理に手間かけられない時でも、こういう常備菜を色々とストックしてるんで便利。

酒の肴にまだコノワタの塩辛も小瓶に入れたのが残ってるし。

船越さんの講演会の方はお陰で30人を超えて来た。
まだ若干入れるので、今からでも申し込んでねー!
  
タグ :講演会

Posted by 陣 at 08:17Comments(0)イベント

2012年02月24日

努力からの解放

昨日も雨なので、陶芸の作業。
冬の香川はこんなに降らないんやけど、今年はよく降る。


ロクロに座って淡々と作業すれば、食器なんかはすぐに大量にできる。

いわゆる「伝統工芸品」とか、「備前焼」いう権威の傘から離れると、そんなに高くは売れない。
こういう皿や茶碗で1000円~1500円ぐらいで販売してる。
重要と供給で言うと、こうしてたまに作るぐらいで丁度いい。
いや。
未だに、年間の大半を陶芸の作業に充てて、会場借りて個展開いて、ネットで安くて美しいDM作って、、、と努力すればもっと売れるのかもしれない。
はたまた、何十万もかけてHP作って販売する?

古代からの焼き締めで、薪だけで10日間も焼いてるし、土だって香川の土を自分で精製したオリジナル。
ロハスとか本物志向という路線ではある。
でもねー。
実際は「焼きものオタク」なり、マニアにしかそんな行程は理解してもらえないのが事実。
年間何百万と売り上げて、その金で生活を成り立たせるという発想からは10年以上も前から脱却してる。
サラリーマン並み(300、400万円)の収入を得ようとしたら、経費を考えると売上げは500万、ごときでは足りんよね。

不景気と言えども、まだまだ経済は上手く回ってる方。
努力して出来なくはないと思うけど、そんな違う努力はしたくない。
と。
2000年に廃材で一軒目の家を建て始める前から思ってた。
頑張らないと出来ないことを努力と言うんちゃうか。
ほっといてでもやってしまう事には頑張る必要がないし、努力とは言わない。
自給自足やセルフビルドだって、今の日本の常識的な家や生活を全部自分一人で組み立てるのは困難。
そういう常識が脱すると、超楽に出来てしまう。
「別にこれでいいじゃん。」と、本人が納得しさえすれば何の問題もない。

稼いで生活を成り立たせるというのが既に古いぞ。
未だに本屋には「成功」とかの本が溢れてる。
片づけしたら、、、長財布にしたら、、、使う言葉を変えたら、、、。
その、、、の先はオシナベテ「成功(金が儲かる)」という論理。
この廃材イジッて生活するのは煌びやかな成功とは無縁。
文章で伝えるのは非常に難しいけど、「稼がなくても左ウチワ」という、この廃材ライフは快適そのもの。

とはいえ、延々と廃材の家作り続けたり、田んぼや畑、手作りの加工品、と自分たちが生活するだけではまだまだヒマを持てあます。
陶芸の作業は雨の日に暇つぶしに丁度いいし。
パラパラと売れなくもないしね。
月にこんだけ売り上げないと生活できないという切迫感がないんで、何時売れても「おっ、売れたん!」というボーナス的なもの。
ウチはどの収入もそういうもん。
決まって安定したものはない。
それがいい。
決まった収入がない代わりに、決まったペイがないように持って行った。
家賃ナシ、ローン、借金ナシ、ガス、灯油、水道代ナシ、電気代が3000円台。
これにソーラーパネルが完成して、天ぷらカーになれば、電気とガソリンからも解放される。

それに、ウカウカ衝動買いするような浪費もない。
本当に必要な出費か?をトコトン考えてからしか使わない。
その辺りはあっこちゃんは徹底してる。
目先の物欲から解放されてる。

家、食べるもん、エネルギー、の自給率が上がれば上がるほど自由になっていく。
こういうことにかける労力は惜しまない。
本当に必要なことに労力をかけるのは心底楽しいからねー!!!



  
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Posted by 陣 at 08:35Comments(2)焼き締めの陶芸

2012年02月23日

バブリーな薪の生活

今年はよく薪を焚いた。
去年は、丁度この寒い1月から2月にかけて一ヶ月間家族でラオスに行ってたからね。
薪と畑の大根の減りが全然違う。


この左の列は新らしいので、コンクリートの上のを奥から順に取って焚いてきた。


このいわくつきの松なんかも、何年置いとんか分からない。
ちょっと長いのでチェーンソーで半分に切る。
よく刃の研げた吹け上がりのいいチェーンソーは超気持ちいいレクレーション。


野遊の側に投げて、彼がトラックに積み込む。


上の大きいのは僕が積み込んだ。
コレで一週間分ぐらい。
毎日、朝起きてから夜寝るまでずっと焚いてるからねー。
朝、昼、夜、と三度の炊事も全部薪ストーブの上。
薪を倹約するという発想もないんで、ジャンジャン使う。
お陰で、薪置き場の古いのが随分減って嬉しい。
いくら雑木でも何年も置くと腐っていく。
この道路沿いの薪置き場にポリカの屋根を作ればええなー。
で、「薪販売します。」の看板立ててな。
ホームセンターの一束700円は論外としても、高松の薪ストーブ屋でも㌔60円で売ってる。
てことは1t6000円。
雑木の1tなんかどれだけもない。

今年に入ってからも、どんどん新しい薪は搬入されてきてる。
さあ、山を持ってなくてこの薪バブルはいつまで続くのか?
何年か前にガソリンが150円になった時には「これはウカウカしてられん。」と将来は簡単に薪をもらえんようになる心配をしたもの。
でも!
石油が上がったから言うて現代人が薪に切り替えられるか?
あんなペラペラの家で。
と、考えた時に、「永遠に大丈夫やろ。」とも思うね。
それでも、時代の変化は着実に来てる。
近々の戦争の影響で確実にまた石油は上がるやろしね。

将来の事を考えてるようで、そん時はそん時という覚悟もある。
今もらえてる業者からのルートが閉ざされようと、あらゆる手段を講じて廃材の焚きものぐらい集めるし。
こういう閉塞的に見える変化の時代こそ、上手くやれば追い風にもなる。
要するに、今まで通りにはいかないという事さえ分かってりゃいい。

そいでも、山は欲しいねーーー。  
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2012年02月22日

廃材革命

高知のまーくんがコノワタの塩辛と猪の肉を物々交換しに来てくれた。

まーくんは猪や鹿を獲る猟師。
彼の新しいアイデアは超面白い。
高知の山は杉やヒノキの針葉樹の植林だらけ。
ブナの深い森は全国にはまだまだたくさんある。

山奥の道もロクにないような土地は超安い。
そういう山で、水の確保できる所を買う。
で、ユンボをリースして、チョイチョイッと小さな平面を造成する。
船舶コンテナ(10万円台)を買ってきて置く。
多少の断熱工事や窓なんかを付ける。

そういう所を何カ所か作って、ジプシーのように渡り歩くんだと。
何しろ、猟師は獲物を追って移動する。
そこにそういう拠点があると便利なんだと。
元々の仕事が土建屋だけに考える事が違う。

何回かこの日記にも書いてる、僕が備前焼の伝統社会から「こんなんもアリなんかー!」と脱線した原因の牛窓の小向さんもこのコンテナハウス。
4つのコンテナを間隔を開けて置いてる。
その間にスレートで屋根をつけて繋いでる。
そういう部分は廊下や物置き、風呂やトイレにしてる。
非常によく出来てる。

この国では家に金をかけるのが当たり前。
家族で住むなら家賃払うより、買って月に10万返す方がいいということになってる。
それで、30年とかいう途方もない年月支払うんやからねー。
もちろん、それが悪い訳ではない。
好きで素晴らしい仕事をしながら、喜んで払えるなら何の問題もない。
「ローンがあるから辞めるに辞めれんし。」という負のサイクルが大問題。

そこが選択だ。
その選択肢はみんなに平等に与えられてる。
金がないから、時間がないから、能力がないから、、、、というのは事実ではない。
自由な選択が出来にくいのもまた事実。

ほんとはどうか?

事実はそうじゃない。
でも、常識のある現代人であればある程出来ない。
衣食住が足りるのが当たり前になると、他のどうでもええような仕事をして時間がなくなる。
で、時間がなくなって衣食住は金で買うものという本末転倒が起きる。
何でやろー?
その生きていくのに全く関係のない、どうでもええような仕事が出来るのは何故か?
一言で言うと教育やろね。
家庭での。
教育と言えば学校を連想するけどそうじゃない。
家庭での方針。
親の生き方。
要するに親が無意識かもしれんけど毎日やってる選択。
これを子どもは毎日見てる。
良くも悪くも子どもって親の真似をしてる。

コンテナハウスでも廃材ハウスでも、雨漏りのするボロイ民家でも生きていける。
って事を大人がやってないと子どもは分かりっこない。
ムロン子どものためにやってる訳じゃあない。
自分が違和感のあること、「嫌やなー。」とチラッとでも思うことはできない。
それはまたその人によって違うから面白い。

昨日偉大な方の葬儀に参列した。
自然食品店の草分けで、30年前からされてた。
「オカシイことにオカシイと言う。」
「嫌な事は絶対にしない。」
そういう権化のような方だった。
僕はここ3、4年の付き合いしかなかったけど、生きる姿勢として多大な影響を受けた。

僕もまた、若い世代や子どもたちに「これでいいのだ!」と影響を与えつつある。
自分の選択には絶対的な自信と責任を持つ。
自給自足とか、エコなんてものは後から付いてくるオマケ。

自画自賛改め、自画ズサン。

一人で廃材で遊んでるだけ。
活動でも運動でもない。
でもこのママゴトのような生活こそが革命なのだ!




  
タグ :革命

Posted by 陣 at 09:26Comments(1)

2012年02月21日

野遊の誕生日

来廃者が相ついだ。

おとといは広島のユミコさん。
4月から「四国医療専門学校」に入学するにあたって、畑つきの古民家を探してる。
マッサージの勉強する間も、普通のアパートでは嫌という意思がある。
ところが、空き家はあっても中々貸してもらえないという現実がある。
不動産屋なんか通すと、立派で高い正式な物件しかない。
まあ、後々のトラブルとか考えて「正式」がいいというのは当たり前。

でもーーー。
彼女はウチに来る以前に、アチコチ自由な田舎暮らし人の所を訪れてるみたいで、「こういうして動いてるご縁でどっかあればいいなー。」という感覚。
非常に分かるけど、こればっかりはタイミングもあるし、中々難しい。
かつて、ミキちゃんという四国医療の学生でよく来てくれる子が居て、一緒にご飯食べてマッサージしてもらうという極めてありがたい関係だった。
ユミコちゃんも近くに決まればいいのになー。



昨日は福島から川合ファミリー。
福島に10年前に移住して、広大な土地に家を建て、畑をして、「オマプの森」という都会の人を受け入れる活動もされてる。
「非電化住宅」で有名な藤村さんとも近いそうで、一緒に活動されてるとか。
この原発震災から一年間は炭や微生物での除染を試みたり、まだ福島に住んでおられる。
ただ、、、。
未だに危なっかしくて解決しない原発からは離れたいという想いもあって、今回の旅を決断されてる。
四国に移住ということも視野に入れられての旅。

http://omapu.eco.coocan.jp/saito/omapuno_sen.html
オマプの森のサイト

こうして来てもらって、色々やりとりしてお互いに情報交換するのはめっちゃ有意義。

ただ、、、。
最近居候が減ってるのは、お遍路や旅人などのから突然の「明日泊めてもらえませんか。」という電話をことごとく断ってるから。
「見学したいんです。」とか、「遊びに行きたいんです。」というのはブッブー。
まあ、こんだけ人が来るようになると、「何だ冷やかしか。」と相手をするのがうっとおしい事もある。
「焼きもの買いに来ました。」というのとかは別に突然でもええけどね。

事前にどういう人間で何を目的に来廃するのか?
ということをお互いに詳しくやりとりして、ハッキリさせてからじゃないともったいないと思う。

僕は「廃材自画ズサンライフ」という自分の自由な生活を構築した。
「そこから何かを掴み取りたい。」
「自分もまた自由に生きていきたい。」
「なにしろ全力で学びたい。」
という人は歓迎。

とはいえ、今回のユミコさんや川合ファミリーには、「また突然メールして来てー。」という空気を全面に押し出して大変失礼をした。

とにかく、早目にメールするように!

えー。
昨日は野遊の10歳の誕生日。


本物の牛肉のステーキ!
「誕生日にはステーキがええなー。」と前々から言うてたのを実現した。
普段の大根ステーキや豆腐ステーキも美味しく食べてくれてるけど、年に一回ぐらいは牛肉でもいい。
「食べたいのに食べたことがない。」というものは例えジャンクと呼ばれるものでも食べた方がいいと思う。
「肉はいけない。」
「添加物はよくない。」
「白砂糖はダメ。」
と、大人の権力で子どもに禁止すると必ずフラストレーションが溜まる。
実際に食べる。
その上での判断は彼等の鋭敏な感覚で下される。
気持ち悪くなったり、どうやってそれが作られてるかを知ったり、虫歯になったりして学ぶ。
もちろん、コレは徳島の素晴らしい牛さんのお肉。
肉食の害の問題は知らないより、知った方がいい。
知った上で自分としてどういう選択をするのか?
そこが重要に思う。


あっこケーキでお祝い。

実家からは親父とお袋、途中ハラさんが知らずに来て、「どうぞ、どうぞ!」と結局大勢での誕生日会になったよ。
  
タグ :誕生日

Posted by 陣 at 07:54Comments(0)来訪者

2012年02月20日

たくあん漬け第二弾

いい感じに大根が干し上がってきた。
たくあん漬け第二弾。


干し上がったのを計量。
7㌔
この一割の米糠、700㌘
7%の塩
干した柿の皮(テキトー)
昆布(テキトー)
トウガラシ(少し)

前回、5%の塩分で漬けたので今回は少し強くする。
塩麹も入れてみた。


塩は天草の塩屋、松本さんの手作り自然海塩「小さな海」。
「天草在郷美術館」の笑平くんが手伝ってて、僕も一日だけ手伝わせてもらってから、なくなるごとに10㌔単位で送ってもらってる。
梅干しや普段の料理も全てこの塩。


上の材料を混ぜたものを大根を敷きつめながら振りかけていく。
最後に重石をかけて終了。
あとはほっておくだけ。
人間がするのはこの簡単な仕込みだけ。
今から一ヶ月かけて、微生物がジワジワと発酵してたくあんになっていく。


昨日は弟、源ファミリーが野遊の誕生日の前日にお祝に来てくれた。
ノワくんもよく太ってきた。
玄米菜食、母乳育児は固太り。
よく笑うようにもなってきたけど、中々カメラを向けると難しい。

野遊、土歩、イッサは11時ぐらいまで遊んでた。
部屋が広いので、夜でもターザンロープやバレーボールとかやってる。
次々と、新しいルールや遊びを考え出すのにはいつも感心する。

源は去年姫路まで通ってマッサージの勉強をした。
最近、僕はロクロの前に座って作品作りをしてるせいか、肩甲骨の辺りから首にかけてが超こってる。
この間も善通寺の「もみの木接骨院」で太田さんに施術してもらったばかり。
それでも昨日も痛くて、20分ぐらい揉んでもらってもらった。
やっぱり、色んな人にしてもらうのもええんかな。

まだ、源はお金をとって施術するということを始めてない。
もちろん今後はイベントにマッサージ台を持って行ってやったり、色々考えてるそうな。
みなさん、よろしくーーー!


  
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Posted by 陣 at 09:06Comments(0)手作り、無添加

2012年02月19日

あっこ料理教室

昨日のお菓子作り教室は男性陣も参加で、賑わったよ。


みかんのマフィン、ブルーベリーのマフィン。
マクロビスイーツ教室なので、卵、乳製品、バター、砂糖ナシ。
甘みは甘酒。


お昼はトマトソースのパスタ、野菜の出汁のスープ、だいこんのユズ醤油漬け、ヒジキレンコン、自家製キムチ、自家製たくあん、玄米オムスビ、ゴマ塩。

ゴマ塩の作り方のコツや、砂糖ナシのみならず味醂すらない醤油だけの味付けのヒジキの煮もののコツは喋っただけなので、また今度。
こういう料理の方の教室も要望があるので、やっていくみたい。
色々と、いっぺんに聞いても理解するのは難しいからね。
まあ、月に一回ぐらいのペースだそうな。

僕はお昼のご飯の時だけみんなと一緒に食べた。
男性陣がいたんで、僕なりの玄米菜食なり、マクロビオティックの理解も話した。
瀬戸内の僕らは伊吹島のいりこの出汁で味噌汁やうどんの出汁を作るのがいい。
でも、女性と男性、大人と子ども、仕事の種類、性質、、、みんな違う。
特に塩分の濃度の好みは女性は薄味やしね。
あっこちゃん以外でも「いりこは苦手」と、野菜だけの出汁のスープを美味しいと言うてた人も多い。
野遊なんかも繊細なので、美味しい言うてたなあ。

どっちにしても、マクロビオティック=動物性ナシという誤解が蔓延してるのは事実。
桜沢如一師の本には一言もそんなことは書かれていない。
オレンジページのマクロビオティックを読んでカジッてもダメ。
やはり「無双原理・易」が原点。

僕からしたら、薄味の野菜だけのスープなんて全然美味しいとは思えない。
すぐにナンプラーとゴマ油でも入れたくなってしまう。
ま、そういう好みの問題もあるし、便宜上「こういうのもアリか。」という別物やね。
僕の主張は、奥さんがマクロビオティックの勉強して、旦那が焼き鳥屋やラーメン屋に行くのでは本末転倒。
地鶏に自然海塩ふって焼けばいいし、鶏ガラ煮てスープをとればいい。
でも、それは旦那自身でやってほしいけどね。
料理は職人の技なので、素晴らしい職人の仕事の店に家族で行くのはいい事。
せめて、チープな外食産業に行くぐらいなら、家で簡単に美味しいモノが作れるんだということは知って欲しいね。
そのチープさこそが辞められないんだ、とかいう向こうの洗脳通りにハマってる人が少なくないのもまた事実。
それでも、人間の感覚はバカにしたもんじゃあない。
美味しいもんは分かるって!

これも、選択。
「これがいい。」と自分で選択する。
食べ物に関しての金の遣い方は一番大事な選択やからねー。
選択肢が山ほどある現代やからこそ、自分の感覚を頼りに「コレはいいけど、アレは嫌。」とハッキリしよう。

次の3月は野草の達人、姫さんの野草ワークショップが決定!!!
今のところ、3/15(木)を予定。
平日無理な人は残念。
また、詳細決まればアップします!
  
タグ :料理教室

Posted by 陣 at 09:40Comments(0)イベント

2012年02月17日

海鼠腸(このわた)

超大量のコノワタ!!!


ピントが合ってないけど、、、。
こんな大量のコノワタだけって生まれて初めて見た。
「魚の大空」がナマコを大量に仕入れて一日かけて売ったのの内蔵。
「いりますかー?」と聞かれ、「いるいるいるーーー!!!」と三つ返事で頂いた。


ホントは3㌔箱に2杯もあったこの生ワカメを持ってきてもらったオマケ。

昨日も工房でロクロしてた。
大空くんが来たのは昼過ぎ。
その時点で陶芸の作業から、コノワタの処理に作業が切り替わった。


この、腸(?)の中に詰まった泥を出す。


シゴくとウニウニウニッとキレイに出る。
早速味見すると、一瞬で海に飛ばされるーーっ!
美味しいとか旨いとかを超えて、とにかく飛ぶ。


こんなヒラヒラの部分もある。


こんなモワモワのも。


洗ったコノワタは生の塩辛状のビン詰めと乾燥の二種類に加工する。
やりたがりの土歩が干す係。


吊るして乾燥させる。
この乾燥品はコノコといって超高級珍味。
別に高級とかどうでもええけど、初めて作る。


ビン詰め。
こんなのは絶対に流通しない。
超高値で流通させなくていい。
市販のイカの塩辛や塩ウニなんか、ほんっとに残念な味付けばかりでガッカリするもんねー。
流通させる時点で保存料や発色剤、アミノ酸調味料を入れるという自殺行為に走らざるを得ないんやろね。


ナマコ本体もあった。


これが一匹のナマコのコノワタ。


本体は酢漬けにする。


コノワタの処理が終わったのは夜になって。
ワカメを干すのは更にその後になった。


一部はサッと湯通しして、冷蔵と冷凍に。
これをポン酢で食べると最高!
海洋民族バンザーーーイ!!!


洗ってないコノワタはほんのり海水の利いた上品な味。
どっしりとした辛口の酒が合う。
つくづく、日本人に生まれてよかったー。
お母さんありがとう!

いやねーーー。
半日かけても余りある程の価値のある作業。
またこれが、常にコノワタの香りに包まれながらの作業なので超いい気分。
夏にトマトの芽欠きの作業するのとかも最高やもんね。
気分のいい作業こそが、「いい仕事」だ。

そして、陶芸の作業(既に本業とは呼べないレベルやけど)をほっといて、掛かりきりになれるのも嬉しい。
こういう選択をしてよかったと感慨深いね。
僕なんか20代から定年退職してるようなもん。
こういう贅沢を味わうのに「時間がない。」という負の感覚は大敵。
みんな時間は均等に与えられてる。
その大切な時間を何に使うのか?
そこが問われてる。
各々、自分自身に。

僕のような自画ズサンな生き方をやってしまうと、時間泥棒の「灰色の男」は近寄れない。
来ても構わないでー。
どうせ僕には勝てっこないからね(余裕)。






  

Posted by 陣 at 07:30Comments(0)もらいもん

2012年02月16日

麹から甘酒、塩麹、etc、、、

観音寺の室本と言えば、麹屋の並ぶ有名な地区。
ウチはその中の「入江透麹製造所」に麹の加工を頼んでる。
一升のお米の加工代が650円。
自分の所の手植えのお米を少量でも加工してくれるのがいい。


お米を持って行って頼んでたのが出来上がった。


美しい板状の麹。
スーパーのはバラバラにして乾燥させてるから発酵する力が弱い。
それだけならまだしも、甘味料のステビアが入ってたりもするからね、、、。


もう、作って一カ月になる塩麹。
塩、麹、水が1:3:4。
塩辛い調味料。
散々テレビや雑誌でも出てるからみんな知ってるとは思う。
ウチも色々手作り品を手掛けてるけど、中でもこれは失敗がないものの一つ。
常温保存できるのも嬉しい。


ウチは毎食玄米なので、麹の加工を頼む時だけ精米しないといけない。
コレは解体現場から来た精米機。
循環式なのがいい。
3分搗きとかも出来るし。
子どもたちが、「白飯が食べたくなったー。」と言えばコレで精米して炊く。
それも1食ならええけど、2食続くと、「やっぱり玄米の方がええわー。」とすぐに戻るね。


これは米糠。
これが出るのも嬉しい。
乾煎りして、鰹節とゴマのフリカケに混ぜると香ばしくて美味しい。
たくさんたまると漬けものに使える。
この手植え無農薬の米糠は超貴重な品。
しかし!
大事なのは無農薬ではない。
コイン精米のボックスで、糠の盗れる所のでもいい、たくあんや糠漬けを手作りする方が大事。

塩麹なんかみんな知ってるんやから、もっと研究を重ねた成果を書いた方がいいに決まってる。
でもーーー。
自画自賛改め「自画ズサン」な僕には関係ない。
日夜努力を惜しまずに研究して、誰からも素晴らしいという評価を得る。
そういう事とは別の次元。
全く違うぞ!
例えば、野口英世の伝記読んで、「よっしゃー。」と思える奴なら別にいい。
そうじゃなくて、そういう話を「自分には出来ない天才の業。」と理解するのがナンセンスだ。

「成果」を目標にして生きてるんと違うぞ。
結果なんかどうなろうと、人がどう評価しようと、全く関係ない。
自分が、「おっ、おもろそうやん!」と思った事を瞬時に実行に移すこと。
それが家作りだろうと、ソーラーパネルだろうと、漬けもの作りだろうと、全く同レベル。

いや実際に、食べるもんや嗜好品を自給しながらそのついでに、家建てたり、陶芸したりしてる生活。
最近の雨で、ここ2、3日は二階の工房で陶芸ごっこしてるけど、手作り生活の合間にやってるだけ。
陶芸の作業ごときが優先して、「今日は忙しいから、昼はうどん屋でも行こか。」とはならない。
来たことない人には分かりにくいけど、その辺りは廃材天国のキッチンなり、薪調理のノウハウは物凄くシステマチックに構築されてるからねー。
「薪で料理する。」とか「一から手作りする。」を毎日手軽に出来るのが当たり前。
そういうのが「めんどくさい。」と思ってしまうのは、システムの問題が大きいと思うよ。
もちろんマンションのキッチンでも、工夫いかんで手作り生活は可能やし。

実践あるのみだ!


  
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Posted by 陣 at 06:50Comments(0)手作り、無添加

2012年02月15日

あっこスイーツ

アチコチから注文が来たり、イベントで出店する時に出してるあっこスイーツ。
いわゆる、マクロビスイーツ。

まず、砂糖ナシ。
白い砂糖は論外としても、黒糖、てんさい糖、ハチミツ、メープルシロップもナシ。
乳製品ナシ。
牛乳、バター、生クリーム、チーズ全てナシ。
卵もナシ。
他の添加物も当たり前やけど使わない。
ま、全て完全にオーガニックの素材でできてる訳ではないけど、出来るだけは自家製のものや、オーガニック、無農薬の材料で作ってる。

例えば、溶剤抽出の安物の油は使わないので、圧搾菜種油は一升ビンで1600円ぐらい。
それでヨシとしてる。
完全にオーガニックにしたければ、国産で無農薬の菜種を圧搾したすばらしい菜種油だと、720mlで2400円になる。
それはちょっとねー、、、。
自分たちが普段生活に使うもの、子どもたちに食べさせてもOKなもの、「ここまでなら許せる。」という材料をお菓子にも使ってる。
普段の生活に使えない程高級なスペシャルオーガニックまで行くと、お菓子の値段も高くなりすぎる。
やたらと付加価値をつけて高くすればいいってもんでもないと思うからね。

彼女もやり始めた頃は白砂糖は使わなくても、てんさい糖を使ってた。
今は自家製の甘酒か自家製の米飴で甘みをつけてる。
なぜか?
てんさい糖を使ってた頃は味見の繰り返しで、作ってると脱力感があったそう。
で、たまにもらった市販のお菓子にも手が出たりしてたそうな。
でも、甘酒、米飴というお米由来の甘みだけにしてからはそれまでの脱力感もない上に、市販のお菓子を食べたくなくなったと。
その甘酒、米飴の原料は自家製のお米から手作りしてるから、安くつくというのもいい。

ウチは家族ぐるみで、料理にもお菓子にも「脱砂糖」生活なので、この甘酒と米飴でのお菓子の開発はありがたかった。
子どもたちは色々食べたいからねー。
アレがダメ、コレがダメという禁止はストレスになる。
特に、砂糖、タバコ、アルコール、珈琲などの嗜好品こそ、禁止してはいけない。
何にでも、こういいう代替品があると嬉しい。
代替品もそやし、自分の意思で量を加減できるのがいい。
「理想はそれけど、中々ねー。」と、あきらめたもんでもない。
ウチは何だかんだやってるうちに出来るようになってきたんやから。


自分たちで手植えした無農薬の玄米を粉にして色々開発してる。


ユズとキャロブのスコーン。
これも重層やベーキングパウダーナシ、自家製酵母でゆっくりと発酵させたもの。
「国産薄力粉、有機キャロブ粉、圧搾菜種油、圧搾ゴマ油、有機クルミ、自家製ユズジャム(米飴)、自家製酵母、自然海塩」


カボチャと黒ゴマのクラッカー。
「国産薄力粉、さぬきの夢2000全粒粉(無農薬)、圧搾菜種油、自家製カボチャ、黒ゴマ、自然海塩、」


大根葉とクミンのクラッカー。
「国産薄力粉、さぬきの夢2000全粒粉(無農薬)、圧搾菜種油、自家製大根の葉、白ゴマ、自然海塩、自家製味噌、オレガノ、クミン、コショウ」


みかんペースト入りで、みかん乗せのマフィン。
もちろんみかんは知り合いの無農薬のもの。
「自家製玄米粉 国産薄力粉、有機みかん、自家製甘酒、圧搾菜種油、有機豆乳、有機おから、ケシの実、重曹、自然海塩」


ゴボウのショコラ。
これはアイレックスでもすぐ完売した人気のもの。
「さぬきの夢2000、有機ココア、カカオマス、有機豆乳、自家製甘酒、圧搾菜種油、オーガニックココナッツミルク、有機ゴボウ、自家製酵母、有機ラムレーズン、自然海塩」

で、こういうスイーツの教室をやって欲しいという要望で、先月から始めてる。
今度は2/18(土)10時~昼までやるよ。
参加費2000円
スイーツを一つ作って、お昼はあっこちゃんが予め作って置いたご飯を一緒に食べながらお喋りする。
お菓子じゃなくて、料理の教室もまた要望があればやっていくみたい。
参加希望の若いお母さんたちはみんなちびっ子連れだったんで、こういう短い時間でもできるような形にしたそうな。
来たい人は0877-89-9525か、haizaitengoku@gmail.comまで申し込んでねー。  
タグ :スイーツ

Posted by 陣 at 10:30Comments(4)手作り、無添加

2012年02月14日

A級廃材の中でも飛びっきりのブツ

来た来た来たーーー!!!
すんばらしい廃材がーーー。


トラックの幌。

先日、日記に廃材天国の母屋の屋根材に使う廃材待ちということを書いた。
のを読んで、親父の教え子のF井さんが持ってきてくれた。
イキナリ2つ!
で、昨日もうひとつあるというので、一緒に取りに行ってきた。
運送会社の部長さんのお宅にあるというので、焼きものをお土産に訪問させて頂いた。
焼きものも喜んでもらえて、「こっちは廃棄するシートなのに。」と恐縮して頂いたけど、この幌は待ちに待った秀逸廃材。

廃材にも色々ある。
ありがたいことにアッチコッチから声がかかる。
「取りに行ってまでは欲しくないけど、持ってきてくれるんならもらおうか。」というもの。
主に焚きものとしての廃材。
これは需要を供給が完全に上回ってるんで、絶対に取りに行かない。
「取りに来て欲しい。」という条件の話は全て断ってる。
持ってきてくれる人にも50㎝前後に切ってもってきてくれるならOKということにしてある。
大量にもってくる業者には積み込みもお願いしてある。

材木として使える廃材なら話は別。
以前、高松で工務店が閉まるので倉庫の整理に呼ばれた。
そん時は素晴らしい角材、床材、コンパネ、という材料系のみならず、大工さんの道具の数々も大量に頂けた。
相手からすると、金にならない古い道具は産廃業者に頼むだけ。
「だったら取りに行きます。」と高松まで何往復もした。

今回のトラックの幌は「そんなんあったらええのになー。」という「喉から手が出る程欲しいモノリスト」の中でも上位にランクインするAAA廃材。
しかも、F井さんの会社は大きくて多数の運送会社が入ってるそう。
その運送会社を仕切るのが今回の部長さん。
今後の為にも仲良くなっとく事が重要。
こういうコネが出来るタイミングは絶対に逃さない。

廃材ライフを10年以上もやってると、新品を買うという発想は毛頭ないし、ヤフオクの中古といえど金を出すのははばかられる。
ワクワクしないんよねー。
新品って。
こういう廃材を駆使して生活してると、買うのがアホみたいに思えてくる。
それもたまたま来た今回のような獲物は嬉しい限りやけど、なければないで解体現場に盗りに行くまで。
それでダメなら知り合いの業者に電話する。
更にダメならウンページでのローラー作戦を敷く。
ココよ。
このワクワク感のためにやってるようなもの。
そういう数ある電話の中にピンと当たる山がある。
その鉱山めがけて、軽トラにツルハシとスコップ積んでゴー!
ツルハシとスコップを振るのは電話以上に楽しいエンターテイメント。
岩盤に当たって難攻しても、大型のコンプレッサーをリースしてハツリでドガガガガッと破壊するのが尚楽し。

えー。

たくあんが完成した。


いっつもアップしてるのは晩ご飯。
朝ご飯は常にご飯にお汁と常備菜。
最近は、たくあん、メノリの佃煮、梅干し、鰹節とゴマのフリカケ。
キムチの次のがもう漬け上がってくるしねー。


朝も昼も夜もご飯は玄米ご飯。
味噌汁はいりこ出汁に季節の野菜、これは畑の大根、人参に茎ワカメ。
海藻が入るとパーフェクトな滋味深さになる。
出汁には少しの塩を入れておき、味噌は各自お椀の中に入れる。
鍋の中で味噌を高温にしたくないという理由と、味つけの好みを各自でできるようにした。
味噌の酵素が死んでもったいないというだけじゃなく、味噌のフレッシュ感を損なわないため。
自家製の味噌は去年の新のと、おととしの黒いのを両方用意しておいて、気分で混ぜたりできるようにしてる。
かえって、余ったお汁はお昼にショウガ、ナンプラー、ゴマ油、トウガラシなどでエスニックにアレンジしたりして楽しめる。

朝は出来るだけおかずを少なくする。
で、お昼は前日の残りもののアレンジおかず。
たまにうどん打ったり、パスタなどの麺類は月に何回かという頻度。
夜だけしっかり料理する。
というサイクル。

漬けものや佃煮、ビン詰めなどの常備菜が数種類あると、ご飯炊いてお汁があればOK。
子どもたちもめいめい、きな粉、鰹節&醤油、ゴマ油醤油&海苔と自分の好きなご飯のお伴を用意して食べてくれてる。

「出来たものを買わない」というコンセプトは家だけじゃなく、食べるものに関しても共通。
それを実現するための、電動工具なり、素晴らしい包丁、調味料には喜んで金を払える。
惜しむらくも払うってのは超嫌。
喜んで払えるものにだけ払う。
必ず現金で!







 
  
タグ :廃材

Posted by 陣 at 05:58Comments(0)もらいもん

2012年02月13日

今年初の移動式ピザ窯出動

いやーーー。
昨日のアイレックス(丸亀市綾歌町)のイベント大盛況やったー。
宇宙飛行士の山崎直子さんの講演会があったりして、凄い人。


移動式ピザ窯の出動。
これは前日に生地を焼いた時の写真。
熾き火を床に散らばらせるのがポイント。


その上に鉄板に乗せた生地を置く。


一瞬で膨らんでくる。


「おっとっとかー!」言うぐらい膨れる。

最近は粉は北海道の強力粉「春よ恋」を使ってるんでグルテンが強い。
酵母は自家製あっこ酵母。
後は自然海塩とオリーブオイル。
そんだけ。
自家製酵母は発酵がゆっくりなので、この季節は大きなボウルで練った生地を五右衛門風呂に浮かべて朝までほっておく。
40℃未満じゃないと、酵母が死んでしまう。
五右衛門風呂のメリットは朝までほっておいても30℃はある。
とはいえ、毎回発酵具合は異なるんで、その見極めが重要。
発酵不足だとネチネチと固い生地になるし、発酵過多になると酸っぱくなる。
この季節は発酵不足になりがちなので、しっかりと発酵させる。


当日の様子。
その場で手打ちしてるうどんが一杯100円やったり、もち搗きのもちなんかは振る舞いやったり、ほとんど地域のボランティアや青年団という出店。
その中でウチは完全に商売モード。
ヨソがいくら安くても、窯焼きのピザは人気やねー。


あっこちゃん不在で、子どもたちが活躍した。
野遊とイッサは「違うやろー!」とお釣りを計算してお互いにツッコミながらやってくれてた。
僕は生地延ばしたり、ソースやトッピング、助っ人のハラさんが焼き係を担当。
このちびっ子チームの接客隊が超助かったー。
正直、「大人2人ではキツイなー。」と思ってたけど、子どもたちがこんなに活躍するとは思わなかったね。
忙しくてパニックになってると、お客が「ゆっくりでええよー。」と気を遣ってくれるのもありがたい。
ちょっと忙しさが緩むと、すぐにどっかへ走って遊びにいってしまうけど、、、。
まあそういうもん。


ピザはもちろん、脇で焼く玄米オムスビも好評やった。
もちもち玄米に味噌とゴマ油を塗ってアルミホイルで焼いた。

その場で延ばしながら焼くのと、前日の白焼きのを忙しさに応じて使い分けて、ひっきりなしに焼きまくった。
お昼過ぎには完売!
今年初の移動式ピザ窯での出店としては最高の出だし。

あっこちゃんの「さぬきオーガニックマルシェ」の方もマクロビスイーツは完売だったそうな。
宇多津の役場の近く、料亭「公楽」という分かりにくい場所でのイベントもだんだん認知されてきたよう。
出店者が増えてきて、広い会場に移りたいとは言うてるけど、室内じゃないといけないし中々いい所がないみたい。
松見歯科のたま先生が力を入れてるんで、どんどん広がりつつあるみたい。

次は2/26の廃材天国での「船越さんの講演会」のイベント。
http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e506170.html(そのイベントの紹介の日記)
その時もピザ出そうかなー。
  
タグ :ピザ

Posted by 陣 at 10:04Comments(0)イベント

2012年02月11日

子どもが頼りの出店

けん引装置が塗装も終えて、無事復活。


取り付ける。


車のシャーシ自体に穴を開けてボルトで固定してある。


この開いてた穴に鉄管を突っ込んで、アングルを溶接してある。


パーフェクト!

いやー。
この12日にはアイレックスでイベントがあって、ピザ窯を持って行くんで間に合ってよかったー。
昨日からトマトソースなどの仕込み、あっこちゃんはせっせとスイーツ作りが始めてる。
実は、僕は12日の10時~のイベントで、あっこちゃんは11時から宇多津で「さぬきオーガニックマルシェ」。
別々に出店というのは初めて。
子どもたちは僕のピザの方に来ることになった。
お客とのお金のやりとりや皿やコップの洗いものなどは子どもたちに頼るしかない!

高知の「ぽっちり堂」のパスタマシンでの出店では毎年、「よく働くわー。」と感心されてるうちのちびっ子たち。
まあ、あんだけ忙しかったら手伝うしかないという状態で、2年前でも土歩は雨が降ってる時に半泣きで洗い物してた。
要するに、出番があると言えば聞こえがいいけど、「せなしゃあない。」という状態では誰でもスイッチが入るもの。

僕もあっこちゃんも常にやる事があって、何かと動いてる。
朝起きて、布団の片づけ、薪の搬入、土間の箒がけ、洗濯物を干したり、と一連の作務は毎日子どもの日課。
僕の作業中の「集合!」の一言で、何を置いても子どもたちは労働する体制に入る。
何が教育なのか?
何が子どもにとっていいのか?
そんなものに答えはない。
答えはいらん。
僕ら夫婦の子育ては簡単シンプル。
親が本気で生きる事。
いらん事したり、悩んだり、揺れたりしない事。
そんだけ。
自分たち大人がブレずに毎日やりきってたら、結果として子どもは勝手に育つ。

親が興味を持つことには当然のように興味を持つし。
face fookで友達がアップしてた映像があった。
京都市長選に脱原発の候補者が出てて、山本太郎さんが応援に駆け付けた演説で、それをyou tubeで見た時、野遊は「京都の市長選何とかせないかんやん!」と、どうやったらこの人は受かるのか?と真剣に聞いてきたもんね。
こういう事にも僕らは自分たちの言葉でしか答えられない。
そしてその言葉は毎日のライフスタイルからの産物でしかない。


豆腐、レンコン、人参などの揚げ団子。
キャベツの芯とか、とにかく固くて捨てるような部分を冷凍してためておいて、ミジン切りにして入れる。
そういう固いものを入れるのがコツ。
ニンニク、ショウガ、塩、味噌などで味もしっかりとさせる。
ソースはお好み焼きソースの残ったのに、トマトソースを混ぜた。


豆腐をしっかりフライパンで焼いて、醤油とバルサミコ酢で濃い味にした。
それを大根や人参に乗せて食べる。
豆腐マヨネーズをトッピングしても美味しかったよ。
どうかなー?というアイデアやったけど、結果オーライ。

昨日の2品はどちらも僕の料理。
あっこちゃんの料理とはまた違うスタンスやけど、団子のアイデアは彼女に色々聞きながら出来た。
どうも純米酒よりはワインの合う日になったね。

  
タグ :ピザ

Posted by 陣 at 07:44Comments(0)自作

2012年02月10日

屋根のビニールが破れとったーーー

おとといソーラーパネルの作業をしながら、久しぶりに母屋のビニールの屋根の状況を点検した。


!!!


ここも。


こっちも。


ここは一番裾の部分。

あっちこっち破けてた、、、。
去年の9月にしょうたくんとこのビニールで防水して早5ヶ月。
この上に更にビニールハウスの廃ビニールを何重にも敷いて、廃瓦を敷くアイデアは未だに実現していない。
あちこちに声をかけてる廃ビニール待ち。

ちょっとはショックで、いっそのことトタンか何かを買って仕舞いしようかという考えもよぎる。
でもそんなことより、とりあえず補修せんといけない。


大きく新しいビニールを張る。


塩ビ専用のボンドで張り合わせると、防水はバッチリ。


ここも直した。
何やかんやで、また一日暇つぶしができた♪


これが全景。
ビニールハウス状態。
何が何でも夏までには何かで覆わないと、暑くてヤバイやろねー。
それまでに廃ビニールが手に入らなかったら、、、。
外でテントで寝たらええかもーーー。

やっぱり、ボンドで補修してると、やっぱり廃ビニール&廃瓦で拭きたい衝動が勝る。
「何とかせなー。」と何もしないウチは不安は大きくなるもの。
何とかし始めると、「よし、もっとこうしよう!」と新たなアイデアも生まれて来るし。

廃材を使っても、基礎は型枠にコンクリート流して、バッチリ軸組み構造を踏襲して、屋根は大事やから張り込んで、、、。
とかには僕の嗜好性上は向いて行かない。
とにかく、ゴミを積み上げただけの何ちゃってハウスで十分。
こうして、どこかが悪くなればシコシコと直すだけ。
屋根も板拭きの所なんかは順番に腐っていくしね。
どうせ一生廃材で造り続けるんやから、別に問題ない。
何か特別な目的のために、廃材を利用して家を建てて、、、とかじゃない。
廃材でママゴトして暇つぶしするだけ。
その事そのものが目的。
よく手段と目的が入れ替わるというのは悪い意味で使われるけど、僕の場合は完全にそれでOK。


葉っぱが枯れかけてた人参が復活してきた。


スーパーの人参くらいには大きくなってる。


人参を大量に入れたお好み焼き&ソース。
みかんペーストの酸味が強かったんで、練りゴマを入れてみた。


自家製の紅ショウガと豆腐マヨネーズをそえる。
みんなお好み焼きをおかずに玄米ご飯をモリモリ食べる。
いわゆるお好み焼き屋のそれとは完全に別物やけどー。
テキトーに作ってもちゃんと美味しくなる。
途中で、「何か足りんなー。」と思えばそれから足せばいい。

そういえば、あっこちゃんのプチお菓子作り教室がまたあるよ。
2/18(土)の10時~で、みかんペーストのマフィン作り。
昼には完成して、あっこちゃんが用意した、マクロビランチをみんなで食べる。
基本のゴマ塩やキンピラゴボウも予め作っておくみたい。
味醂すら使わなくても美味しいキンピラとか食べたことない人向け。
そういう料理編もまたやるみたい。
ちびっ子連れのお母さんたちの要望で始まったこともあって、一度にたくさんは出来ないから。

参加費は2000円で、0877-89-9525かhaizaitengoku@gmail.comに申し込んでね!

  
タグ :ビニール

Posted by 陣 at 08:57Comments(0)廃材ハウス

2012年02月09日

道具の差は大きいねー


完成したけん引装置の部品を磨く。
前の塗装を一回剥がした方がいい。


で、錆止めを塗る。


昨日は近所の電気工事士のおっちゃんに、この電気工事を依頼した。
太い電線を扱うこういう要の電気工事は自分では出来ない。
ほんの1時間ほどでチャチャッとしてくれた。


今までは普通の分電盤の中の20Aのブレーカーを30Aにして溶接機を使ってた。


去年、薪ストーブの大改造まではこの小型の溶接機を使ってた。
これは家庭用の200V、20Aでいけてた。
溶接棒も2、6㎜がギリギリだった。


これは最近中古で買った本格的なもの。
本格的言うたって、古いんで1万ちょっと。
これで溶接作業をやってるけど、30Aに容量を上げても時々落ちてた。
で、60Aにしてもらった。
単層の200Vでも太い電線にして大きなブレーカーをつけると、かなり大きな電力を使えるようになる。
今回の工事はソーラー発電システムが完成するまでの仮のもの。
それでも3、2㎜や4㎜の溶接棒がバリバリ焚けるようになったのが喜ばしい。


一応付いてはいるけど、、、。


こっちが容量を上げた後。
経験が上がって上手くなったとも言えるけど、道具の違いという面も大きい。
「弘法筆を選ばず」というのは達人の域の話やと思う。
素人であればある程、道具による差ってデカイ。
プロ仕様の道具を装備することで、かなり本格的な仕事が出来るようになる。
ネットオークションで、本格的な工具も古ければ安く買えるからねー。


ソーラーパネルの架台もバリバリ溶ける。
このCチャンの亜鉛メッキを食い破るのにパワーが必要。
容量が上がって容易になった。


これで最後。


まだ、アングルとCチャンがついてないけど、随分進んできた。
こうして、ジワジワと進むのが自作なりセルフビルド。
それでいい。
全部業者に頼んで数日で出来る代わりにとんでもない額面を用意することを思えばたやすいもん。


またちょっとだけ雪が積もった。


野遊が「このホワイトスライム肉を切って、焼くんだ!」と!?

朝、face bookで話題になってる「ピンクスライム肉」映像をyou tubeで見て、一同「げ~~~~!!!」とびっくりしたからねー。
先日見たばかりの「フード・インク」とも被って「やっぱりねー!」って感じ。
http://youpouch.com/2012/02/07/53351/
この映像凄いよ!

  
タグ :溶接

Posted by 陣 at 08:49Comments(0)自作

2012年02月08日

ソーラーパネルの作業再開

雨が上がったんで、ソーラーパネルの架台作り再開。


先日の赤い錆止めの上に塗装しておいた部品を屋根の裏側に取り付ける。
別に色なんか何色でもええけど、何か塗っとかないと錆びるからね。
まず、一つ目。
4隅にこういう部品を付ける。


先に調整のための角材を固定した後で、チェーンソーで削って合わせる。


これで2つ目。


薪ストーブの上にぶら下げて塗料を固まらせる。
この季節は時間を置いただけでは完全に固まらないので。
一つずつここから持って取り付ける度に、超ぬくくて癒されるー。


反対側の3つ目と4つ目。


こんな状態で完成。

割と丁寧に部品を作ったんで、バッチリ決まった。


夕方、作業が終わってから大根を抜きに行った。
「たくあん漬けの第二弾しとこー。」と思い立った。
こんな量なら30分もかからずにチャチャッと洗って干せる。
少量づつ何回かに分けて漬けるのがいい。


薪ストーブの上で大根ステーキ。


餡かけして盛り付け。


これはカボチャ、高キビ、車麩の煮もの。


まだ、十分生で食べても美味しい。
スティックに自家製豆腐マヨネーズ。

という、大根の日はおととい。
昨日は、大根ステーキの残り、餡かけの残り、カボチャの残り、などを全部混ぜた、ハヤシライスもどき。


こういうリメイク料理の連続。
前の日の残りをうまく活用する。
和風の醤油味の煮ものでも、トマトソースやカレー味に展開すると面白い。
このハヤシライスもどきは自家製トマトソースと味噌で味付けされてる。
トロミは小麦粉を薪ストーブの上でじっくりとカラ煎りして茶色にしたものを入れた。
肉も〇〇の素もナシでも子どもたちには大ウケ。

居候がいないと、料理が残ってこういうアレンジが出来ていい。
ほんと最近の家族だけライフはゆったりしていいねーーー♪

  
タグ :大根

2012年02月07日

鉄のDIY

自作、移動式ピザ窯のけん引システム。
作って丸2年になる。
出動はせいぜい月に一回ぐらいのもん。

窯本体の方は年末に屋根を付けて雨にも対応できるようになった。
その時ぐらいから、軽トラ側の鉄骨に少し問題が発生してる。


コレ。
この写真では分かりにくい。


ココ。
チャンネルというこのコの字型の鉄骨が緩やかに歪んできた。
すぐにどうこうなる問題でもないので、「いつかは直さななー。」と思ってた。
雨でソーラーパネルの作業ができないんで、コッチにかかった。


ボルトナットで固定してるんで、すぐに外せる。


この上から大ハンマーで思いっきり叩く。
かなり力を入れないと曲がらないチャンネル。


何回も叩いはて睨んでの繰り返しで何とか直ってきた。


でも叩きすぎて、アングルの溶接箇所にヒビが入った、、、。


チャンネルを補強する鉄の廃材をもらいに近所の鉄工所へ。
色々適当にもらってきた。
ピザの窯本体の台車もこの鉄工所から廃材をもらってきて作った。
鉄の場合廃材とはいえ、鉄クズとして㌔20円とかで売れる。
それでも、色々付き合ってるウチに、「陣くんが作るぐらいしれてるんやから好きなだけもっていけ。」と言うてくれてる。


このシャコ万力という強力なクランプも貸してくれた。
これで締め付けてる間に溶接する。


もらってきた角パイプを繋いでチャンネルに沿わせて補強にした。
こんだけ頑丈になれば大丈夫やと思う。
何でもテキトーに即興で作るんで、問題が発生したらその時に対応する。
「問題が発生しないように作る。」事に頭を悩ませたりするのはナンセンス極まりない。

鉄の自作系のDIYは意外と簡単やし、木では無理な強度の構造物が出来るんで、廃材建築家としてはドンドンスキルを磨いていきたい分野。
建築関係のアルバイトすらしたことなくて家を2軒建てたのと同様、鉄工所で働いて技術を習得しなくとも、何とかやってる。
この「やってるうちに出来るようになる。」というのが共通項。

何でも、「正式に習わないといけない。」という幻想に捉われてることが多い。
資格がないと〇〇できないというのもおかしなもの。
こういうのも結局は好きか嫌いか、になってくる。
僕は「ゲリラ好き」なので、こういうスタイル。
正式や資格の好きな人はそういう路線でええし。

要するに、自分の作業そのものが楽しいのなら「ゲリラ」で十分。
客観的な評価を必要とするのなら「正式」の方がいい。
一つの分野をマニアックに研究したり、スキルを高めたいとかも「正式」の方がいいんかな?
どっちでもええんやけど、ほんとに「どっちがええやろ?」と純粋に選べる方がいい。
「これはこういうもん。」とハナから選択肢がないのは気持ち悪い。
そうして自由な選択の結果として、どっちになってもいい。
自分で決めないとスッキリしないからね。
  
タグ :溶接

Posted by 陣 at 09:05Comments(3)自作

2012年02月06日

巨大アナゴ


僕の大好きなものの一つ、瀬戸内海の大アナゴ!
60㎝はあったかな。
「ヤポネシ屋」アララトさんが捕まえたもの。


目打ちして開く。


新鮮そのものなんで、何と刺身に。
アナゴの刺身って初めて!
コリコリなのに脂が凄いんで、噛むと甘みが広がる。


こちらは漬け焼き。
これがまた最高。
養殖のウナギの脂に対してこのアナゴにお脂、市販の肉の脂に対して猪肉の脂。
両者の相関関係は同じ。
天然のものは脂が全然しつこくない。
オリーブハマチなんかもオリーブの粉末食べさせてるだけで、所詮養殖やし。
「自然」なものと「不自然」なものの違いは雲泥の差。

これは、宇多津の円通寺での護摩焚きに参加した後の持ちよりの宴会で。
住職の堂銅さんは震災後に、祈りの大切さを感じて毎月28日に開いてる。
11日は写経なんだと。

二宮さんはデッカイ牡蠣を持ってきてくれたり、僕は大根、コンニャク、アキレスのおでん。
また、素晴らしい日本酒もあって、飲み過ぎた、、、。
玄米ご飯や箸休め的な野菜料理がなかったというのもあった。
家では玄米ご飯を食べながらの晩酌なので、そこまで飲み過ぎない。
僕にとってはお酒は調味料なので、お腹一杯になるともう飲めない。

実質、昼過ぎまで気持ち悪かった、、、。
こういうことは滅多にないけど、玄米ナシでアナゴ、牡蠣、アキレス、日本酒たくさんというヘビーさは堪えた。
もちろん何で気持ち悪いかハッキリしてるんで、朝、昼ご飯抜いて梅醤番茶で過ごした。

現代で贅沢するってことは、ご飯を食べずに肉や魚ばっかりを食べること。
やっぱし穀類が一番。
バランスが崩れると体で分かるねー。
もちろん、バランスを崩した食事の連続で胃薬だウコンだ言うても解決しない。


昨日の夜はレンコン、大根、高キビ、のベジ麻婆豆腐。
玄米おむすびにメノリを塗って焼いた。
やっぱり玄米をちゃんと食べるとシャンとするねー。

体の調子が悪いのが当たり前の現代人。
バリバリの本調子を味わうと調子を崩した時によくわかる。
で、自然療法でまたバランスを整える。
自分で人体実験できる。
良くも悪くも食べたもので、すぐに自分の体に反映するのが面白い。

それより何より、好き勝手なことを言い合う酒飲み同士の飲み会は楽しい。
3、11の脱原発パレードではかなり面白いことになりそう。
ここでは書けんけどーーー。

  
タグ :アナゴ

Posted by 陣 at 09:24Comments(0)手作り、無添加

2012年02月04日

雪の節分

香川の平野部では珍しいぐらいの雪!


瞬間的にちょびっとだけ積もって、子どもたちは大喜び。


貴重な雪なんで、集めて食べたり。


元井戸掘りのための三脚、現シイタケ置き場の滑り台で滑ったり。

この後すぐに晴れて溶けた。
このぐらいで済んで大人は一安心。
この辺りではまず大丈夫やけど、たくさん積もったら下手にデカイ廃材天国の母屋は心配。
雪国ではこんな何ちゃって建築出来んよねー。
屋根の重みだけじゃなくて、隙間も凄いし。
でも、元々日本の伝統的な木と土の家って「高断熱低気密」。
何しろ「高気密」がよくない。


夜は実家で節分パーティーなので、あっこちゃんは巻き寿司作り。
稲荷寿司と太巻きが連日になった。
源はいなくて、ゆかりちゃんがイッサとノワくんを連れてきた。

高野豆腐の含め煮
大根の梅酢漬け(ゆかりちゃん)
小松菜の胡麻和え
椎茸のうま煮
ゴボウのスペアリブ風
カボチャの天ぷら
レンコンの蒲焼(ゆかりちゃん)


やっぱり、カットした方が美しいし、一口づつ食べられていい。
太巻きの丸かじりは海苔屋が仕掛けた、バレンタインのチョコと同じだそう。
それもここまで広がると慣習化したよねー。


イワシの塩焼きとおでんは親父が準備してくれてた。


最初は僕が鬼で散々ぶつけられたけど、野遊が代わって欲しくなった。
こんなカワイイ鬼でもにこちゃんは怖かったみたい。

昨日で離れの電気工事は完成をみた。
ついでに、母屋にコンセントを増設したり、道具置き場にもコンセントや照明をつける。
やり出すと簡単に出来てしまう作業でも、「いつかやろー。」と取りかかってない事って色々ある。
業者に頼むという発想はないし、一人でボツボツやっていく。
取りかかってなくても、頭のどこかで温めてるアイデアも数多い。
ソーラーパネルの作業しながらもゲストハウスのデザインとかもチラホラ出てきてる。

毎日の薪の生活、手作りの生活は何かと日々の作業が多い。
その合間に大工仕事や溶接などの工事的な作業がちょこっとづつ進むというぐらい。

生活=作業

しかもママゴトのごときの何ちゃって作業やから、神経をすり減らすこともない。
期限もノルマもないからそれで何の問題もない。
「今月の支払いがー、、、!」という心配もない。
必要なものは廃材で自作するから。
もうすぐ実現するソーラー発電と天ぷらカーまで漕ぎつけたら、益々無敵ング!

どうやったら無敵と断言出来るようになれるのか?
自分自身の中に「抵抗勢力(敵)」がいないから。
敵はヨソにいない。
自分自身の中にいる。
自分が自分に「そんなこと出来んわ。」、「やったことないし。」、「失敗したらどーしよー。」というネガティブなブレーキをかけるといくらエンジン吹かしても前に進まない。
みんな時間は等しく与えられてるし、労力を惜しまなければ何だって出来る。
新しい情報に「何それ、おもろそう!」とピンと来たら、次の瞬間には必要な所に電話をかけたり、車を走らせる。
この「ピンと来る」という部分。
ココがポイント。
本当に自分のやりたい事、違和感がなくフィットする事、寒かろうがキツかろうがワクワクする事、である事が前提。
それを自分一人ででも毎日延々とやっていける事、という事も加える必要もあるね。

僕は自分のライフスタイルをハッキリ決めたし、実現してきた。
今後更に加速していく。
みんな自分のスタイルを決めさえすれば実現は難しくない。

世間で言う所の「成功」や「金儲け」に惑わされさえしなければ。



  
タグ :節分

Posted by 陣 at 07:23Comments(0)手作り、無添加

2012年02月03日

電気工事は意外と簡単

久しぶりの電気工事。

一軒目の廃材ハウスから自己流でやってる。
テキトーセルフビルドの場合、水道の給排水工事や電気工事は簡単。
ナゼ素人でも出来るのか?
プロの素晴らしい工事を目指さないのが大前提。

水道工事は塩ビ管埋めときゃいいだけやし、電気工事はオール露出配線。
塩ビ管は見えなくなるけど、グレーの配線が見えるとかっこ悪い?
廃材天国に来た事ある人でそんなのに気付いた人おる?
おらんやろー。
そもそも家が廃材やし、そんなに上品なデザインとちゃうからね。
真っ白のビニールクロスのフラットな壁にグレーの電線が露出してると目立つけど、ウチでは誰も気づかない。
仮に少々目立ったとしても、そんな壁や天井の配線をイチイチ気にする方がアホらしい。

えー。
離れになってる寝室には正式の電気工事が成されてない。
出来て2年もたつのに、、、。
延長コードだけでいけてた。
小さな電球や扇風機ぐらいしか使わないんでそれでよかった。
今は子どもたちのゲーム(古いPS2)のためにモニターとしてのテレビ(実家の使ってないブラウン管の古いの)を置いた。
廃材天国にはテレビはない。
見たくないから。
今度持ってきたテレビもモニターとしてしか使わない。
ほんとに見たい番組だけを見るならDVDやyou tubeで十分やし、自主的に見ようと思わなくても見てしまうのが嫌やから。
それなりに見てると面白いし、意味もなく受動的な時間が流れていくからね。
だからこそ、何やかんや手作りしたり、薪で生活する時間があるとも言える。
でも、子どもたちに「禁止」みたいなのはよくない。
ワンピースなんかもyou tubeで見てる。
で。
今回、ゲームのためにテレビを入れるという選択をした。
こういう結果よりも、親の意見と子どもの意見をちゃんとすり合わせる事が一番重要。
夫婦、親子、家族みんなが納得しないとね。

テレビを置く以上は部屋を明るくしないといけない。
それで、正式にコンセントや照明をつけるべく工事に踏み切った。
本当に必要になってからでも十分間に合う。


風呂とトイレの部分のブレーカーを落として、電線を一旦切断。


ここから分岐させて延長、離れに配線する。
手持ちの電線が乏しく、1、6㎜のVVFの線を100m買ってきた。
ちょっとした延長とかなら、家の解体材についてきた線でやってるけど、今回はそれでは間に合わない。

ウチでは電気コタツ、ホットカーペット、電気ストーブのような熱関係の電化製品はほとんどない。
電気炊飯器、電気ポット、電子レンジもない。
特に、離れの部屋でそういう熱関係のワット数の大きい電化製品は使わない。
モーターの大きい電動工具は瞬間的にしか使わないし、照明の蛍光灯なんかもせいぜい20ワットぐらい。
ボチボチLEDに換えていってるし。
なので、1、6㎜(18Aまで)で十分。
それでも母屋のコンセントなんかはちゃんと2、0㎜(24Aまで)を使ってる。

冬場は冷蔵庫のコンプレッサーも活動しないせいか、電気代は3000円切ってる。
5人家族で一人暮らしよりも安いやろー。
これも我慢や倹約でやってるんじゃなくて、要らんものを置かないから結果的に自然とこうなる。


昨日は稲荷寿司。
炊いた玄米ご飯に梅酢、ゴマ、自家製紅ショウガで寿司飯が出来る。
砂糖ナシのみならず、代替の甘みもナシ。
揚げを醤油と味醂で炊いてあるんで、寿司飯に甘みはいれなかったそうな。
確かにバランス良かったよ。
子どもたちにも大ウケ。
バラ寿司の時なんかは干し柿やリンゴのスリオロシで甘みをつける事もある。


青海苔バージョン。
アオサではダメ。
ちゃんとした四万十川の青海苔は香りが違うねー。

  
タグ :電気工事

Posted by 陣 at 07:21Comments(0)廃材ハウス

2012年02月02日

フード・インク

最近のソーラーパネルの作業と並行して、陶芸の作業もしてる。


コレ。


陶器の看板。
一枚だけではうまくいくかどうか分からないので、3枚作る。


夜は映画を見た。
先日はマイケル・ムーアの「ボウリングフォーコロンバイン」を見た。
子どもたちって以外とドキュメンタリーは好きみたい。
「映画の中の話。」じゃなくて本当の話という前提で見るからね。
こっちの方が面白かったそう。
以前、「いのちのたべかた」という音声なしの淡々とした映画も面白かったみたいやし。

フード・インクのink.はincorporated(会社組織)という意味。


牛さん。


南米からの不法労働者。


このコーンから、コーンシロップ(甘味料)、食品添加物、家畜の餌、乾電池までが作られてるそう。
特に、牛にコーンを食べさせる事で早く成長させる。
でも、牛は元々草食でコーンを食べる動物じゃない。
で、体の中で大腸菌が突然変異を起こして生まれるのがO-157。


この人の農場は草を食べさせて、家族経営でフードシステムに繋がれずに成り立ってる。

僕もアメリカで「ウォルマート」に行って「でかーーー!」、「安ーーー!」とびっくりした。
アメリカの地方都市郊外の風景に必ずある「モール」。
この形態は最近の日本の地方都市でも一緒になってきた。
そんなアメリカでも、「こっちのモールには自然食品のスーパーがある。」という選択肢があって、大きくてキレイな店だった。
本醸造の醤油や味噌は超高かったよ。

深刻な糖尿病に悩みながら「薬代が高くて、日常の食べ物にお金をかけられない。」、「野菜よりも安い加工品を買ってしまう。」という人が出てきた。
自分のせいで病気になっといて、そりゃないでー。
病気はガンや糖尿病は社会問題か?
違う。
自分の選択してきた毎日の食なり生活が作った当然の結果。
それを辛辣な顔して喋っても白々しい。

O-157で2歳の息子を亡くした母親が大手食品会社を相手に運動してるシーンも出てくる。
やっぱ、原因は安いハンバーガー。
ユッケの問題しかり、とにかく「知らなかったから。」では済まされない。
当たり前にテレビで宣伝されてるものを当たり前にスーパーで買う事が深刻な問題。
知らないのは本人の勉強不足。
9、11テロ、食品会社の裏、金融の裏、こういう情報はありがたいことにたくさんある。
もちろん、その情報の真偽は自分で確かめないといけない。
でも既に、陰謀論好きオタクがネット上でボヤいてる次元じゃあない。
原発やそれを支える政治なんかも、ハッキリとおかしい事が誰にでも分かる時代。
そういう意味ではイイ時代になったねー。

「どこで誰がどうやって作ったのか?」
大手の企業や外食産業の食べ物ではそれが???。
「有機無農薬」もそういう会社の金儲けのための宣伝文句と化してる節もある。

やっぱ、自給自足までいかないまでも、地産地消や産直が大事。
アメリカに比べれば、まだまだ日本では気候も地域も多様で、その土地その土地で小規模な生産者が居る。
この辺りなら、自然養鶏では満濃町の多田羅さん、牛さんでは徳島の井利さんとか。
高知のまーくんや徳島のマツケンのように、野生の猪や鹿を獲るのが一番いい。
ウチも久しぶりに鶏飼いたくなったなー。

そもそも、日本の伝統食には毎日肉を食べるという習慣はないし。
お米と季節の野菜、小魚、キノコ、海藻、発酵食の調味料。
マクロビオティックと言うのは世界で大きく認められたその伝統食。

ほんとにありがたいねー。

  
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Posted by 陣 at 08:50Comments(0)社会

2012年02月01日

子どもに無理に押し付けない

ホームスクーラーの野遊と土歩。

土歩は最近、放課後に仮面作りに何回か行った。
先生が来てくれて「こんなんあるよー。」と言われると行きたくなるみたい。
友達と遊ぶのも楽しいそうな。

野遊は最近行ってなくて、先生が裁縫道具の注文用紙を持ってきてくれた。
最近の「絵具セット」「書道セット」「裁縫セット」は何十種類という豪華なラインナップ。
アディダスやサッカーの日本代表、ワンピースとあらゆるパターンの中から選ぶ。
野遊も土歩もランドセルももらいものやし、絵具セットや書道セット、リコーダーと冬也のお下がりだったり、近所のお兄ちゃんのお下がり。
今回の裁縫セットも冬也(あっこちゃんの連れ子で、もう大人)のがあった。
やっぱり、子どもはみんなと一緒のがいい。
それと、新しいものを買うという事自体が喜びでもある。
特に新しいものを買わない廃材ライフだと、尚更憧れる。

で、今回も「欲しいなー。」という所から始まった。
「もちろん、野遊に本当に必要なものは買うとええで。」と言う。
必要なものまでケチケチするつもりはないし、そもそも金に困って廃材生活を送ってる訳ではない。
使う絶対量が少ないんで、そこまで稼がなくてもよくて、結果的に余るというスタイル。
でも、「あるものを使う」という理念は当たり前の事。
色々喋ってるウチに、冬也の大きなプラスチック箱の中身を出して自分でセットをし始めた。
こういうスイッチが入るとその行為に楽しくなるみたい。

何で野遊の中で「新しいのが欲しい」という気持ちが消化したのか?
最近、彼はあっこちゃんのお菓子作りを手伝うのをアルバイトにして稼いでる。
先日もお下がりでもらったPS2で使うために、キャプテン翼のソフトを中古で800円で買った。
あっこちゃんに「仮の話やけど、自分のお金で買うとしても買いたい?」と聞かれて「そりゃ、そんなんやったら他のもん買うわ。」と即答。
で、あっこちゃんが色々と裁縫の小道具を揃えてるし、兄ちゃんのもあるし、で自分でセットするという方向に気持ちが動いたんだそう。


で、注文用紙と照らし合わせて足りないのが針山で、自作した。
あっこちゃんに教わって縫い始めた。


何でも集中してやる。
ものの30分ぐらいで完成して、超満足。

無理やり押し付けるんじゃなく、飽くまで本人が納得して選択する。
これは大人も子どもも一緒。
納得しないのに「こういう事になってるから。」という事では心がついていかない。
そういう事の積み重ねをストレスという。
「ストレス解消」ってナンセンス。
買い物?外食?ゲーム???そんなもので誤魔化してもダメよん。
そもそもストレスを発生させないのが前提。
ストレスがないのが当たり前の姿なんやから。
まあ、不自然な社会やから、ストレスも当たり前という事になってるけどね。

ソーラーパネルの自設置も進んでる。
昨日の写真の溶接してる下のゴザは廃瓦の隙間から見えてるビニールに火の粉がかからないようにするため。


こんなんなってる。
このブルーシートは更に下にある、農業用の廃ビニールを破らないための養生。
その溶接の火の粉は強烈なんで、ブルーシートを溶かして農業用の廃ビニールまで溶けると雨漏りする。
どっちみち、こうやってビニールが露出してるということは日光で劣化するんで、「何かでこの隙間を埋めないといかんなー。」とは思ってた。


残土置き場から土を持ってきて持ち上げる。
タイヤショベルで軒先まで持ち上げて、そこからは手箕に入れてエッサホッサと運んでバラまく。
隙間の量はたいしたことない。
軽くふりまくだけで、十分埋まっていく。


全体にふりまいた。
寒くても体を動かして暖まってきて、上着を脱いで丁度いい。

かなりカオスな状態になってきて、配線をお願いしてる近所の電気工事士のおっちゃんに驚かれる事請け合い、、、。

この後の溶接作業はビニールを溶かす心配がなくなって、超快適になった。
昨日で、Cチャンの短いのを全部つけ終わった。
まだ、Cチャンと赤いアングルの接点をつけないといけない。
  
タグ :子育て