廃材天国HP

2012年05月31日

ガレキ問題をバロメータにすると生活が分かりやすい

先日軽トラ一杯もらってきた玉ネギ。


ちびっ子たちに手伝ってもらって、束にしてぶら下げる。


かなりあるねー。


ウチの軒は深いから干す所はなんぼでもある。

まだまだもらおうと思えば畑にはこの何倍もの玉ネギがある。
この玉ネギのおっちゃんは植えるだけ植えて入院してしまい、化学肥料、農薬、除草剤、と何もやれずにほったらかしになってた。
肥料分が少ないと縦長の玉ネギになって、早々とトウ立ちして芯が入る。
当然売り物にはならない。
で、「取りにくる?」とお声がかかった。
こういう保存の利くものは大量にもらっても何も困らない。
いや、保存が利かないものを大量にもらった時にこそ「いかに使うか?いかに保存するか?」に全精力を使う。

もらいもので左ウチワ、、、。
こんな楽な生活を満喫してる間にも嫌なニュースが入ってくる。

小豆島でガレキ受け入れ可決。
http://datugenpatu55.ashita-sanuki.jp/e544184.html
小豆島は産廃の島、豊島、直島を抱えてるのでヤバイ。
瀬戸内芸術祭や地中美術館の方しか知らない若者も多いと思うけど、豊島産廃という暗黒の問題は未だに終わっていない。
当時50万tと言われ、最近になって90万tと訂正された産廃の中身は車のシュレッダーダストの野焼きの跡。
車と言っても、鉄系の部分を除いたプラスチック系のゴミを毎晩野焼きしてた。
香川県が認可した上で。
対岸が毎晩燃えてるという事で、兵庫県警が摘発して問題が明るみに出た。
僕も当時豊島に行ったけど、「この下には5階建て分の産廃が埋まっています。」とゴミの上に立って唖然としたもの。
また、それを隣の直島までわざわざ運んで処理するというのが???
直島がベネッセを抱えて商業アートの島になったのは最近。
島の7割が関係者という三菱の島。
三菱マテリアルの銅の精錬で有名な直島の対岸の岡山側の山は当時の影響で未だに禿山。
銅の精錬が下火になった今は産廃処理が仕事になってる。
いつかはなくなる産廃のゴミ処理。
県外ゴミ持ち込み処理の問題はチラホラ出てた。
3、11以前から低レベル放射性廃棄物持ち込みの噂もあった。

で!
この東北のガレキ問題!
「みんなで痛み分けを!」
「東北を支援するためにもガレキの受け入れを!」
というのは完璧に間違ってる。
放射能汚染の事実を風評被害問題と誤魔化し、反対の声を「自分たちのエゴで東北を見殺しにしていいのか!」という空気を作ってるのが政府なり業界側。
汚染された福島の土地には人間は住めないし、作物も作れない。
安全な西日本でこそ、東北の人を受け入れたり、安全な作物を東北に送ったりすることができる。

大井や伊方での原発再開問題と並んで、このガレキ処理の問題は深刻。
とにかく、西日本に放射能を拡散することは全国を汚染することになる。

他にも、、、。
福島第一の4号炉の燃料プールが崩壊すれば日本中が住めなくなる、というのっぴきならない問題。
六ヶ所村で核廃棄物をバラバラにして再処理すると全国の原発が出してる放射能を一日で放出するという問題。
日本中の原発が抱えてる核廃棄物はもう限界に近い。
何十万年もそれを冷やし続けるしかない。
ガラス固化して地下埋設の話も受け入れる自治体は皆無。

http://www.ustream.tv/recorded/22785277
屋久島の帰りに山口の「弥五郎邸」で宴会をした翌日にカンタくん、しょうたくん、テルジくんが向かった北九州。
試験焼却のためのガレキは彼等の声の向こうに搬入されていった。
これを見て湧き起る感情は腹立たしさと情けなさ、、、。

こんな国家レベルの問題自分には何も出来ないのか?
否!
黙ってる事は体制側に加担することになる。
声を上げろ!
行動を起こせ!

と言っても、この若者のように現地に行かなくても出来ることはあるぞ。
まず、何からでも今まで型の常識から脱却することだ。
「人の言うことを聞いてりゃ間違いない。」という事なかれ主義に甘んじるな。
何事も自分の感覚で判断することだ!
その毎日の生活の中での選択の繰り返しだ。

若者の前に無表情で立つ者は何を思うのか?
自分の声、意見、心を閉ざさないと、給料、立場、生活が成り立たない!?
大きな視点から見ると、形だけのその消費生活のことを成り立ってるとは言わない。

地に足をつけて生きる生活の事を「成り立つ」というのだ。
人間のテクノロジーごときで放射能問題もエネルギー問題も解決しない。

各々が真に納得して選んだ生活で成り立つことが急務だ。

それは必要な事をし、要らないものを辞めていく生活。

何も廃材生活を強要する訳ではない。

自分で決断した納得生活をせよ!!!








  
タグ :ガレキ

Posted by 陣 at 09:32Comments(0)社会

2012年05月30日

椎茸の原木も廃材!?

香南町の「陽なの村」にピザ窯の様子を見に行った。
ほぼ乾いてて、そろそろ火を入れてもイイ感じになってきてた。
村長の阿守さんが、椎茸の原木をたくさんもらってきてて、僕ももらいに行くことにした。

原木と言うても、生のクヌギではない。
椎茸の生産者の方が椎茸を生やして、更新する時に廃棄する原木。
プロはジャンジャン生える原木が衰えて、パラパラしか生えなくなると新しい原木と交換する。
でも家で食べるぐらいなら、まだまだ大丈夫だそう。

一軒目の廃材ハウスで生活してた時は竹藪の中に菌を打ち込んだ原木を置いてて、ちゃんと椎茸が出来てた。
ところが、今の廃材天国では2回打ち込んで2回とも失敗してる。
日当たりが良過ぎて陰がないのが欠点。
今度は寒冷紗で覆いをしてちゃんと管理せんとね。
ともあれ、ホームセンターの菌を買ったり打ち込んだりすることもなく、生える条件の原木をもらえるのが嬉しい。
毎年もらえるみたいなので、ウチでもどんどん更新していけばいいそうな。

山で自給自足生活をするのでなく、市街地郊外で廃材を利用して生活する廃材天国のスタイルに合ってる。
タダでもらえるものを徹底的に利用していく。
この国は世界一の経済大国。
世の中には棄てられるモノ(廃材)が山ほどある。
それらを利用しない手はないぞ。

片道2時間、香川県の端まで行った。
半日を費やすのには十分価値のある仕事だった。
もらう、もらわないの判断が大事。
自分にとって価値のある廃材には惜しまずに時間と労力を使う。
迷わず、遠慮せず、欲しいものは目一杯。
その積み重ねが左ウチワのこの生活を成り立たせてる根幹だ。


こんな感じで超大量に作ってる。
県下でも珍しい、原木専門の生産者。
チップに化学肥料なんかを混ぜた菌床が主流の中、原木の生産者がいてくれるのはありがたい。


軽トラ一杯頂いた。
焼き締めの大き目の皿と物々交換させてもらった。


オマケに立派な椎茸も頂いた。


まだ畑で頑張ってるエンドウとソテーにした。


芝エビ入りの掻き揚げ。


屋久島の「モチ芋」も揚げた。
自然塩で頂くのもいいし、ショウガの利いた天つゆもいい。


ワラビとアゲの煮物。


これまた冬からずっと畑で採れてるレタス。
切干大根にユズ酢とオイルを絡めたものと和えながら頂く。
刷毛目の白い鉢に映えるね。

昨日は久しぶりにトミーが来ての宴会になった。  
タグ :椎茸

Posted by 陣 at 10:06Comments(1)もらいもん

2012年05月28日

アートで田んぼ

第12回「アートでたんぼ」。


今年は去年の台風と打って変わって、天気がよかった。


専業みかん農家に徹することがアートだとおっしゃる坂十死男さんの作品。


今年のメインゲストは虫丸さん。
先日の屋久島への旅で奥さまにお会いするも、ドイツ公演に旅立たれててニアミスでお会いできてなかった。


県内のフリージャズの面々の即興と虫丸さんの即興のセッション。


舞踏家の虫丸さんはかなり迫力があった。

即興というのは何も決めずにその場で直感的に演奏したり踊ること。
決めて、合わせるのが普通。
その上で中々できないクオリティーを披露して拍手を得るのが観客の前での公演の常識。
その反対語のように、そうじゃないものは「あれは自己満足だよ。」という否定的な見方をされる。
てことは、観客の前で即興で公演することは演者の持つものや出すもの全てが問われる大変なこと。

廃材建築の際に大切にするのも即興性。
設計図を書かない、計画しない、細かく考えない。
今目の前にある廃材を見て、「お!」と閃く。
「これで行こ!」と直感的に判断する。
作業の一歩をやりだすと、怒涛のような流れが生まれる。
ここがポイント!
後はその流れをどんどん加速するのが、いかに自分が楽しむか。
究極的な自己満足は感動さえもたらす。
反対に自分が満足しなくて他人が感動する筈がない。
これは思いっきりやりたいことをやった経験のある者には誰にでも理解できる当たり前のこと。


ボートツアーで香川県下2番目の面積を誇る岩瀬池から見た会場。
大きな池のほとりの田んぼ。


野遊とあっこちゃんがボートに乗せてもらった。


夜、廃材の家に帰って、子どもたちのためのまかないピザ。
家でやると、アレコレ乗せて楽しめる。
出店の時は単一メニューやけど、ピザパーティーとして醤油ソースやカレーソースを作ると楽しい。
生地だけパリパリに焼いてレタスとカルパッチョを乗せる変わり種までやると最高。
最近やってないなー。

最後に主催者の河野さんのメッセージ。

人類は生産活動なくしてはありえない。
が、この生産活動は大きな問題を抱えていた。
作ることがむしろ、人類の幸せを奪うことになった。
だから人は、あらゆる場所でこのことを問うてきた。
そう、人間だけが持つこの決定的な不条理(ひずみ)は、人が大地に種を蒔いたことによるとういう。
文化(アート)の夜明けは、まさにこの生産(労働)の夜明けだった。
生産(農耕)のドグマを、歌い、踊り、そして描いた。
今、その意味をアートでたんぼに問う。
アートのきらめきが生産活動を捉えれば、確かにアートは新たな胎動を始めるようだ。

ここまで。

生産行為に疑問すら感じないということは感覚がマヒしてるということ。
要は生きるために必要な労働や生産の範囲での農や工は楽しいけど、効率一辺倒の同じことの繰り返し、ルーティーンワークは飽きてやれないっちゅうこと。
そんなのみんな分かってるよねー。

ウチは廃材だけで家を建て、やりたい放題自画杜撰のスキマ生活者。
その事を称賛したり、やっかむのを止めろとは言わない。
でも、みんな自分自身どうありたいかを知れ。
そして、そのように生きよ!!!





  
タグ :アート

Posted by 陣 at 07:57Comments(0)イベント

2012年05月25日

ステンレスカマド

旅で新たに出会った薪生活の同士に話した廃材天国の「ステンレスカマド」。
過去にさかのぼればどっかにあるけど、改めて紹介しよう。


業務用のガスレンジを改造して薪仕様にした。
今ではたくさんの薪生活者の具体例を知ってるけど、廃材天国が出来たばかりの時は全ての料理を薪でしようとは思ってなくて、まだガスレンジとしてこれを使ってた。
08年から廃材天国で生活を始めて、その年の秋に行った「ザ・ファミリー」のビンさんの家が完全に薪生活だった。
そこではレイちゃん、アマちゃんという美しい娘さんが朝早くから掃除したり、カマドで火を起こしてご飯を炊き、時計型の薪ストーブの回りをカウンター状にあつらえた回りにみんなで座ってご飯を食べた。
その時の目からウロコ体験で、「ウチもやろう!」と改造に踏み切った。
ガスを切って、この薪仕様に完成するまでには2カ月かかった。
七輪と自作ペール缶カマドで毎日料理してた。
過去の日記をさかのぼればその様子も残ってるよ。


ステンレスの中には上げ底にするための6㎜の鉄板が入っていて、薪が燃焼する所以外は土で固められてる。
煙突は150㎜の太さなのと、ストレートに屋根をぶち抜いてるお陰で超引きがいい。


要らない紙にマッチで火をつけて、うどん屋からもらってストックしてる割りばし、大工さんがもってくる廃材、造園屋のもってくる細目の丸太という順番に放り込む。
フタを開けて、次々とラフにバラバラ放り込むのがクール。
映画「バックトゥーザフューチャー2」の未来で改造されたデロリアンにゴミ燃料を放り込むイメージ。


下の鋳物の焚口は実際にはエアの取り入れ口としてしか使われてない。
普段は左の口で薪を焚いてて、一番左が強火、その次が弱火、一番右は保温ぐらい。
この写真の左から、味噌汁用の出汁、玄米ご飯を蒸して、野草茶を煎じるという順番。
両方の口に薪をくべてジャンジャン料理することもできる。
もちろん火力は薪のくべようで全く変わってくる。
その時の料理によってステンレスの多重蓋を取ったりつけたりしても調節する。


昨日はこの26(土)27(日)の「アートでたんぼ」の準備に行って来た。


移動式ピザ窯を持って行き、廃材ピザ屋台の補修。


もう3年目になるこの廃材屋台も耐久性的に今年で最後やろな。


あまりにもグラグラに弱ってるので廃材の筋交いで補強&ボール紙を張る。
このボール紙は近くの缶詰工場から大量にもらってストックしてた。
今ではその工場が潰れたので貴重な廃材。


パパッとあっという間に出来るのが魅力。


イベントの間は河野さんとスタッフはこのテントの下で毎日ご飯を食べてる。
去年参加してたケンイチくんが来てる。
イッセイくんも2週間ぐらい居たみたい。
今年の河野さんのテーマは籾すり場で出るクダケ(クズ米)での団子汁作り。
昨日もウルチとモチと両方試してた。
当然モチ米の団子は美味い。
この写真はモチ米粉100%のお好み焼き。


帰りに河野さんの田んぼに来るおっちゃんの放棄された玉ネギ畑に寄った。
植え付けはしたけど、入院して肥料も農薬もやれなくて出荷できる状態とちゃうから全部もっていってくれてもいいと!
これは廃材生活者としてはほっとけない。
しかも化学肥料も農薬もナシとは最高!
暗くなるまで必死で盗りまくった。
こういう時に遠慮せずに徹底的に盗りまくる。
解体現場にしろ、この放棄畑にしろ、どんだけ持って帰ってもタダというのに手加減しててはいけない。
この火事場泥棒のようなやり放題状態に興奮する。


軽トラに積みきれなくなったんで、まだ玉ネギは残ってたけど帰って来た。
これから束にして軒下にぶら下げておくと当分使えるからね。
自分で作ってもないのに、この玉ネギ農家バリの量をぶら下げるのが廃材ライフの誇りだ!





  
タグ :カマド

Posted by 陣 at 08:23Comments(0)廃材ハウス

2012年05月23日

屋久島への旅、長旅やった~

昨日、15日間の旅から帰廃したよ!

この旅の間はネットを始めメディアには触れてないけど、北九州のガレキ受け入れの事で仲間が動いてる。
この旅はそういう仲間との繋がりを強める旅。
新たな仲間と出会う旅。

これから生きていくのに大切な事を再確認する旅でもあった。
そしてやっぱり廃材天国での高貴でありながら杜撰な生活を揺るぎないものであることを実感した日々だった。


まず、愛媛は内子町の池田家。


カマドの上に乗せた鉄オーブンで味噌酵母パンを焼いてる。


コンパクトな土間キッチンでは毎日薪を焚いてる。


子どもたちは土間の横に上がってちゃぶ台でご飯。


「KOKOMOTU SEIKA」という屋号で高知のオーガニック土曜市に出店してる。
相当クオリティー高いよ。

この後大分に渡り、湯布院の奥「湯平温泉」の無人温泉に入って車中泊。
車の横に七輪を出して大分の地鶏を炙って、カセットコンロで玄米焚いて、三つ葉摘んでお浸しにしたり。


その次は宮崎の都城市まで一気に移動。
ちひろさんの所。
天ぷらカーを停めて、運搬車に乗り換えて更に奥へ。


このティピーの横にテントを張った。


ティピーの前に広がる草原はちひろさんが笹の根を取って全部手作業で開墾してる最中。
凄く安くこの土地を買ったそう。
将来はここに家を建てて暮らしたいそう。
「古いディーゼルの発電機があれば天ぷら油で発電できますね。」と言うとちひろさんは目を輝かせてた。


子どもたちはキレイな川があればずっと遊んでる。


ちひろさんが開墾してる土地の隣では自然養鶏の佐々木さんの鶏舎がある。
貴重な卵を頂いた。


佐々木さんは何とこの110ccのチェーンソーをセットして使う製材機で自分の山の木を製材して鶏舎を建てられてる。
ドミニカに住んで農業したり、今はここで土地を買って生活されてる。

ちひろさんの所を出た後は鹿児島港に向かい、いよいよ屋久島へ。
ガイドのだいちゃんの所に着いてすぐに渓谷に連れて行ってくれた。


めっちゃ水は冷たいけど、だいちゃんと僕は飛び込んで、子どもたちも水遊び。


次の日は海で遊んだ。
これはウミガメの足跡。


曇ってて、この透明度やからねー。
もっと真夏に行きたい!


海の次はだいちゃんの案内でガジュマルの森へ。


こーんなガジュマルの下で子どもたちは遊ぶ遊ぶ。


何年かかってここまで成長するんやろ?


この木も凄い!


行ってよかったー。


次の日は雨だったんで、屋久島一周ツアー。
滝を見たり。


海中温泉に行ったり。

最後の日は「もののけ姫」の舞台で有名な白谷雲水峡へ。


平日ですいてる方みたいやけど、結構人とすれ違う。


やっぱ屋久杉はド迫力。


途中からにこちゃんが歩かなくなって、だいちゃんに借りたザックに入れてからが大変やった。


ここが有名な「苔むす森」。


木も石も全部苔に覆われてる。


もう引き返そうと思ってた所に、野遊が「ここまで来たんやから行こう!」と最後の目的地「太鼓岩」まで行った!


屋久島を満喫してる間は毎日だいちゃんの家で泊らせてもらって、玄米焚いてオムスビにして出かけてた。
この環境が一番ありがたかった。
こんなにお世話になってありがたいねー。

最後の夜は屋久島に移住してきてる仲間が集まっての持ち寄りパーティーを開いてくれた。
9年目の虫丸さん一家を始め、一年以内の家族も多数。
こういう交流はお互い目からウロコ的な気付きがあって、超有意義。

屋久島を後にして、鹿児島で温泉に入り車中泊。
その後は阿蘇山へ行った。
子どもたちも火口に感動。
熊本でも温泉と車中泊。
熊本城にも行ったよ。
馬刺しと辛子レンコンに球磨焼酎も頂いてバッチリ堪能。
どこでも車からカセットコンロと七輪を出して、簡単に料理できるのが最高。


熊本の天草の「天草在郷美術館」に着いた。
館長の笑平くんところも子どもが3人になってて賑やか。
一ヶ月前ぐらいに来廃してくれた天草のナオキくんが朝獲れたての魚を山ほどもってきてくれて、これまた天草に移住してきてる若者たちと宴会。
みんな3、11以降に移住してきてる。


笑平くんの働く、「天草塩の会」の松本さんの塩屋を訪ねる。
このヤグラにポンプで海水を送って循環させて海水を濃縮する。


天日小屋で結晶した塩をなめさせてもらう。


ナミナミとかん水の入った釜を毎日薪で焚く。


これはサンゴ。
ヤグラのすぐ裏の岩場に生息してる。
ほんとにキレイな海。
この海に放射能が蔓延するのは断じてならん。


最後に笑平くんの義理の親父のケイシさんの窯に行って、いい感じの刷毛目の鉢を湯のみを買わせて頂いた。
ケイシさんは薪で釉薬物を焼く陶芸家。
日本ミツバチを飼ったり、自然薯掘ったり、キノコ採ったり、マテ貝、アワビの採集と生活そのものが仙人型アーティスト。


天草の後は下関のしょうたくんの所。
廃材天国で居たしょうたくんは下関で土地を借りて、廃材で小屋を建て始めてる。
僕が一軒目の廃材ハウスで河野さんに無償で土地を借りて始めたのと同じく、「おうち里山」という活動をされてる玉野さんというオーナーの所でやってる。
土地が広くてイイ所やった。
ここでもしょうたくんの仲間がもてなしてくれた。
これは蕎麦打ちの最中。


カマドで茹でて井戸水で締めた蕎麦は最高!


何町歩もある広い山。


下関の後は熊毛の「弥五郎邸」へ。


店主の隼人くんも3、11の直後に古い家を借りて移住してきてる。
その自宅で自然食品を並べてお店にしたのが「弥五郎邸」。


店内には塗装された美しいロケットストーブが作られてた。


磨きの黒漆喰のカマドがそのまま使える状態だったというのも最高。
もちろん五右衛門風呂もあった。
ここにも仲間が集まってて、すばらしい料理でもてなしてくれた。
散々呑んだ次の朝は「DON弥五郎のもう朝ですよ!」というネットラジオに急遽出演。
彼の言うバビロンシステムからの脱却には自由、自立、自律がキーワードだと力説した。

そして、宴会後の早朝に北九州に放射能ガレキのトラックを阻止するために出かけた、カンタくん、しょうたくん、テルジくん。
ウソの「助け合い精神」に騙されるな!
イランものは要らん。

この放射能拡散を解決するポイントが正にこの旅で見えた!
各々の自立した生活者のネットワークだ。
衣食住、エネルギー、教育、医療、アートの自給&仲間たちとのネットワーク。
自立した個人が繋がる強烈なパワー。
それしか今の状況を打破できない。

最後に光市の大下さんの所へ。
僕たち夫婦が自給自足生活をするキッカケになったのは環境のNPO「ネットワーク地球村」。
その地球村での活動時代に一緒だったのが大下さん。
当時から「欧舌」という家業のお菓子屋を経営されながら自然農の田畑を実践し、自分で育てた小麦でお菓子を作られてた。


これは今、大下さんが経営する「おうちえん」という自然教育の幼稚園。


おうちえんの敷地内にはほんとの茅葺きの古民家がある。


その茅葺きを直して住みながら今はこっちのセルフビルドの家に住まれてる。
1500坪の山や畑付きの土地で150万とか!?
後は大下さんの努力によってここまで形になってる。


高低差40mの沢の水での水力発電にも成功されてる。


その後、しまなみ海道を渡って、今治へ。
旅の締めに噂の「十円寿司」に!
めっちゃちっちゃい寿司がズラーッと並んで一皿250円!?
値段のことよりも、おじいちゃんとおばあちゃんが手作りで作ってくれてるアットホーム感が最高。

結局、天ぷらカーの総走行距離は2445㌔!
積んで行った天ぷら油は最後の最後でちょっと足りなくて軽油を使った。
でも、調子最高の天ぷらカーの旅やった。

ということで、これから片づけ、草刈り、今週末のアートで田んぼの仕込み、、、と廃材天国の日常生活に奮闘だーーー!
この日常生活こそが一番のワクワクなんやから!!!
  
タグ :屋久島

Posted by 陣 at 13:19Comments(1)

2012年05月08日

屋久島へ向けて九州の旅へと出発

窯焚きが終わり、昨日一日で屋久島への旅の準備をする。


まずは天ぷらカーの室内のイスを外す。
イスって外すとかなり重いものやった。


細めの廃材を探して棚を作る。


コンパネをカットしてビスで留める。
こういうのはあっという間の仕事。


ルーフキャリアの上には天ぷら油、テント、寝袋、ウエットスーツなどの海用具、七輪やフライパンなどの調理道具、インパクトや丸鋸、チェーンソーなどの大工道具と満載。
もちろん、圧力鍋、玄米、純正調味料、クーラーボックス、ビールケース、あっこスイーツなども積み込んでる。

昨日調べた所によると。
大分は「やせうま」「りゅうきゅう」「城下カレイ」「関サバ、関アジ」
宮崎は「冷や汁」「じとっこ」「きりんさい」「メヒカリ」「おびき」「がね」
鹿児島は「きびなご」「きーこん」「トビウオ」
屋久島では「首折れサバ」とかの地元名物があるそうな。
おっと、出刃包丁も入れとかな!


天ぷら油はポリタンク×10。
燃費がリッター10㌔として一個で200㌔走れる。
なので2000㌔分。

まず、内子の池田さんから「寄ってね。」と言われてるんで、愛媛の内子を目指す。
今日はそこで留めさせてもらって、明日大分を目指す。
あさっては宮崎のちひろさんの所。
その次にやっと鹿児島に入り、屋久島へ。
屋久島ではガイドのダイちゃんの所に世話になり、一週間ぐらい居る予定。
その後は鹿児島から熊本に入り、天草を目指す。
「天草在郷美術館」の笑平くんの所へ行く。
いつも使ってる天草の塩屋「小さな海」の松本さんの所へも行く。
次は山口のしょうたくんの所。
山の中で小屋を建て始めてると聞いてるんで楽しみー。

で、20日過ぎぐらいに帰廃する。

それまではこの自画杜撰ブログもお休み。
アイフォン持ってないし、電話でメールやネットしないからね。
僕には緊急のメールとかないし。

また報告お楽しみにー!  
タグ :屋久島

Posted by 陣 at 07:28Comments(2)

2012年05月07日

祝、全原発停止!

やっと窯焚きが終わった。
丁度1週間やった。
夕方寝て夜中に起きての生活が終わり、久しぶりに朝までグッスリ寝たー。

それにしても、「全原発停止」のニュースは嬉しいねー!

ただ。
たちまち運転を停止しただけで、各原発の原子炉の中、使用済み燃料プール、六ヶ所村再処理工場、、、と放射性物質は山盛りというのは何も変わってない。
今から全部廃炉にするだけでも天文学的な予算が要る訳やし。
何より放射性廃棄物を10万年間も冷却しつづけないといけないとか。
「金の為の人道無視」以外の存続理由ナシ。

それにこれから、電力会社のみならず、経産省、経団連、原発利権関係の所が、「原発止めたら電気足りんよー。」とか「火力に頼ると電気代上がるでー。」という原発推進キャンペーンを展開する。

絶対原子力戦隊スイシンジャー(テーマ曲)
http://www.youtube.com/watch?v=0AcQJE_R0iw
かなり面白いよ!

スイシンジャー 異形編 (京大の小出助教登場)
http://www.youtube.com/watch?v=9FiwgKYdwrg&feature=relmfu
小出先生凄い!

後、コレ!
http://archive.mag2.com/0000251633/index.html
田中優さんのメルマガ。
全原発停止の後のストーリーが興味深い。

さて。
廃材天国ではもうすぐソーラーパネルの運転も始まる。
料理、風呂、暖房を全て薪で賄い、水は手掘りの井戸水に加え、電力も自給出来る方向になった。
元々、電化製品が少ないんで、電気代は3000円とか。
いよいよ、光熱費ゼロが実現する。
自動車も天ぷらカーになり、軽油の代わりに廃天ぷら油。
ちょっと距離が多い時は全て天ぷらカーにして、近所の作業用の軽トラはガソリン。

元々、家賃、借金、ローン全くナシの廃材生活を12年前から手掛けてやっとここまで来た。
「ええなー。」とか簡単に羨ましがるなよ!
この生活を実現する一心不乱の労力を費やしたからこそ、当たり前の結果やもん。

いっつも言うてるけど、スティーブ・ジョブスのような事業家として大成功したり、イチローのように一流選手を目指すのとは全く反対の努力。
競争社会からの脱却。
自分のしたい事、やりたい事の実現には大前提がある。
「自然か不自然か?」という自問自答だ。
ミクロな視点での、エゴ的欲求からの「したい事」と、生命や自然界の本質的欲求からの「したい事」では丸っきり違ってくる。
その立脚点が分かってないと、この日記読んでも全く人ごとにしか聞こえない。

その前提を踏まえての、自分の解放だ。
「〇〇はこういうもの。」という呪縛からの解放。

具体的には。
屋根が飛んだら修理。
時期が来たら種蒔き。
毎日火を起こして玄米焚いて。
漬けもの漬けて。
ウンコを堆肥化したり。
スイーツ作りや嗜好品の仕込みしたり。
草が伸びれば草刈り。

ま、大した事しよらへんよねー。
ほんと、人間の一生なんて大したことない。
こうして、日々最高の生活してたらすぐに終わる。
だから楽しいし、それでこそ粉骨砕身して全力を注げるというもの。






  
タグ :原発

Posted by 陣 at 09:12Comments(1)社会

2012年05月04日

廃ビニールに最近の風は強過ぎる

窯焚きに入る前、ピザ窯作りの更に前。
廃材天国母屋の屋根の廃ビニール張りの作業をしてた。

3月終りにカリちゃんと大々的に直して以来。
何しろ、それが4月始めの突風で見事に飛ばされた。


4/28、29のピザ窯作りの直前に暗くなるまでかかってイッセイくんとやり終えてた。


昨日、夜中の窯焚きを終えて帰ってくると、バサバサしてる。
ここの所また風が強いからね。
写真では分かりにくいけど、屋根から1m近く盛り上がって、ウネッてた。
ビニール同士はテープで留めてるだけなんで、一か所剥がれるとそこから風が入って、バサーッと一気に破れて飛んでしまう。


やっぱりコレか、、、。
重いけど、風には重さがないとね。
廃ビニールが破れないようにトラックシートで覆って、廃瓦葺きをしたかったけど、シートもまだ全面を覆う程ないし。


廃ビニールを厚く敷いて、所々に石を置いて重石にする。
あまりに風が強く、一人では難航したんであっこちゃんに手伝ってもらった。


現代美術作家のいうインスタレーションのよう。
ビニールを長く張って、色のついた水を溜めた有名な作家とやらの作品を思い出した。
ああいった、生活に関係ない所でのアート作品ってバブルの産物の稚拙な遺物に思えてしかたがない。
マクロ的な大きな視点では、そういうものも必要なのかもしれんけど、脱権威芸術の僕からは大金かけて屁理屈並べてる金持ちの無駄にしか見えない。

陶芸の作品を年間数百万売って、その金で生活を成り立たせるという人生を選択しなくなってホントに楽になった。
これは自分の実感としてハッキリしてるからね。
芸術で生活する、音楽で喰う、絵で喰う、というのがどうしても先進国の金持ちのグロテスクな価値観にしか聞こえない。
個々人が完全に自給自足しなくても、第一次産業、第二次産業なくして国なり、村なりの共同体が成り立つ分訳がない。

まあ不景気とはいえ、まだまだ世界トップクラスの経済大国ではこちらの価値観の方が超マイナー。
その辺りは分かって言うてる。
マイナーでも、先端なのが廃材天国のスタイルなのだからしゃあない。
そのスタイルが「好み」だと主張してるのだ。
自分のスタイルを自由に選ぶ。
それを完結せよ。
人のスタイルを否定するなかれ。
自分で自分のスタイルを納得できておれば、他人に突っ込まれても、「これでいいのだ!ありがとう!」で問題ナシ。

僕もみんなに好かれ、みんなに受け入れられようとは一切思わない。
何しろ「攻撃こそ最大の防御」やからねー。
廃材という武器を得て、現代社会の問題を攻撃する。
〇〇活動でも、△△運動でもない。
毎日の生活が攻撃なのだ!
  
タグ :廃材

Posted by 陣 at 10:35Comments(0)廃材ハウス

2012年05月03日

焼き物の窯焚きは、食べる焼き物にも最適

どこへ行っても込む連休に窯の番は有意義なもの。

常にカレンダー関係ナシの生活なので、この窯焚きが終わってから、家族と天ぷらカーで屋久島への旅に出ることにした。
僕らのような自給自足系の友達の所を回りながら。
愛媛からフェリーで大分に渡り、宮崎、鹿児島、屋久島、鹿児島、熊本(天草)というコース。
天草からの帰りは未定。
全部で2週間ぐらいの旅。
天ぷらカーに予備の天ぷら油をたんまり積んで、圧力鍋と玄米、調味料も積み込んでね。


窯の上で親父がチヌを干物にしてた。
「魚の大空」が持って来てくれたんだと。
鯛はそろそろ産卵に入り味が落ちる時期。
でも、まだ脂が乗ってて美味しかった。


下焚き口の上は塩焼きに最適。
窯が強烈に炎と煙を吸い込んでくれるので、焼きものに理想的な強火の遠火状態。


やっぱり、野遊は僕と一緒に夕方から寝て、夜中に起きて窯の番。
大きくなったんで、窯の前で寝ることもなく朝まで付き合ってくれるようになった。
もう少ししたら、一人で3交代のローテーションに入れるやろね。

別に彼が陶芸家を目指すのを勧めたりしない。
そもそも、僕自身が陶芸家という枠を超えてるし。
〇〇家、△△屋、という専門家になる必要はない。
「好きこそものの上手なれ」しかり、好きなをどんどんやってる事で、何やっても生活に困ることはない。
大体が、生活そのものに労力の大半を割いてるんやから困る方がオカシイ。
食えるもの作ってて食えないとか、生活にまつわる事をソコソコ実践してて、生活出来ないなんてコントのような事態は存在できない。
ウチのどの子を見てても、そういった盤石の生きる礎がしっかりした上で、プラスαで得意分野の事に本領発揮していくことと思う。

こんなん言い尽くされてるけど、、、。
「親の生き方を見てしか、子は成長しない。」
僕もあっこちゃんもこういう最高の生活は大人になってから。
てことは子どものウチからやってる彼等はどんなんなるんやろー!
何が起ころうとも、自分を信じて生きていける人間になることは間違いない。
自画自賛の親が言ってるんやから完全に大丈夫。

そもそも、「何者にかならないといけない」という成功論から脱却し、社会の比較、競争から解放されれば敵はいない。
みんな知ってる?
敵がいないことを「無敵」と言うのだよ~。




  
タグ :窯焚き

Posted by 陣 at 10:02Comments(0)焼き締めの陶芸

2012年05月02日

また窯焚いてる

ピザ窯作りが終わるやいなや、陶芸の窯焚きが始まってる。
4月の始めに焚いて、一ヶ月後のこの連休に焚くのはかなりキツイけど、親父がやる気満々で焚くことになった。


あっこちゃんと子どもたちは菜園に勤しんでる。


エンドウが最盛期で、毎食のように食べてる。
キヌサヤは何でもいけるオールラウンダー。
スナックエンドウは生で美味い。


人参もイイ感じに発芽してる。
草取りしてやらなね。
「自然農ってほったらかしなんですか。」と言う人もいるけど、育てたい野菜たちに日光が当たらない程の草は当然取る。


今日は涼しいんで、火を焚くのに丁度いい。

イッセイくんは窯焚きをちょこっとだけ見て、旅立った。
本州に渡るのには歩きで行けないんで、高速ヒッチハイクを伝授した。
丸亀からなら、「府中」というパーキングエリアまで歩いて、従業員用の裏口から侵入する。
後はドライバーに笑顔で「こんちはー!」と直接声かければすぐに乗せてくれる。
直接話しかけると数人目でOKしてもらえる。
1時間も粘る時は稀、初級ヒットというケースも少なくない。
道端で手上げてたら1時間どころか、3時間待ちとかもあるからね。


相変わらず、解体屋に持って来てもらう廃材が潤沢で、遠慮ナシに焚ける。


昨日の夜中、久しぶりにムカデに噛まれた。
もう、そこそこのサイズのが居るねー。


得意のビワエキスに30分も漬けておくと、最初の激痛はすぐに和らぐ。
後も全然腫れもしない。
さすが、ビワエキスパワー!
火傷の薬と虫刺されの薬って共通する。
サラダ油にムカデを次々に放り込んで作る「ムカデ油」も火傷と虫刺されに効く。
ただ、超臭いんでビワエキスの方がええよ。

病院だけでなく、ドラッグストアの薬も使わないんで、こういう「自然療法」が役に立つ。
病院や薬の「対症療法」って根本的な原因を治すんじゃなく、出てきてる症状を押さえこむだけ。
アトピーのステロイドや抗癌剤などが有名やけど、全く根本解決にならないばかりか、かえって悪くしてしまう。
もう、こんなことは知ってる人には常識やけど、まだまだマイナー。
健康の理由と病気の原因が分かれば、極めてカンタンな理屈なんやけどね。




  
タグ :窯焚き

Posted by 陣 at 09:59Comments(0)焼き締めの陶芸