廃材天国HP

2013年08月02日

パウプハウスの屋根完成

パイプハウスの屋根の施工が進んでる。


例の真っ黒けのタールの接着剤を塗る。
これは発癌性バッチリ。
シックハウスを気にするような施主には完全にNG。
天然素材の対極の代物。

二階の工房や廃材ソーラーの乗ってる大きな軒にも使ってる、木の電柱もそう。
あの電柱をチェーンソーで切った時と、このボンドは同じ臭い。
臭いで言うと、木材に塗るクレオソートなんかが一番強烈。
今では販売中止になってるけど、解体現場から取ってきてうちにはストックしてある。

これらは全然ロハスじゃない。
ではナゼ廃材天国で採用するのか?

電柱や枕木は、今流行りのエクステリアのために防腐処理をされたんではない。
何十年と電信柱として、線路の下で、頑強に劣化せずに耐える事を求められた。
今ではコンクリートに取って変られて淘汰された。

たまたま今では枕木は一本数千円というプレミアム品になった。
電柱なんか探しても、中々ない。
でも、僕が廃材建築を始めた13年前にはジャンジャンもらえた。
一軒目の廃材ハウス、二軒目の陶芸の工房や軒の柱として、電柱は重宝した。

廃材建築にスイッチの入った「廃材王国」という本に、枕木や電柱で建てられてたというのが大きい。
著者のハセヤンは基礎に使ったコンクリートの砂利は道路のカーブしてる部分に溜まってるのを軽トラで集めて回ったそう。
そういう、現代では考えられない行動にシビレた。
「家は5年に一回建てればいい!」という金言にも参った。

石の上に柄を置き、木を組み合わせる伝統工法。
本来の木造建築には防腐剤も塩化ビニールのクロスも要らない。

僕はその素晴らしい伝統の粋を目指さないで、「家なんて、なんちゃってでいいじゃん。」という捉えかた。
廃材建築は自分のライフスタイルの象徴でもあるのだ。

解体現場に通い、グラスウールの断熱材で痒くなりつつも、一軒目の工房の屋根の断熱に使った。
アスベスト入りのスレートだって、喜んで剝して使った。
当時は実際に金もなかったし、絶対に買わないという姿勢で家作りに臨んだ。

廃材天国と命名した二軒目の今の家だって、木は一本も買ってないし製品としての材料は買わない。
買うのは砂や砂利ぐらい。
その建築現場において、基礎とか屋根という部分はすっごく大事なのだ。
しかも、今回のように23、4坪もある倉庫の屋根が廃材の折半板とアスファルトのシートで葺けるというのはアメージング。
そのシートの施工に必要なボンドがタールの塊で、「発癌性があるから使いたくない。」とか神経質な事は言ってられない。

もちろん毎日寝起きする部屋の中なんかには使いたくない。
倉庫の屋根や工房の基礎に多少あっても、大丈夫。
ビニールクロスに囲まれた高気密の家なんかよりも、ウチの母屋の方が超快適やし。

という自分独自の価値観によって、何を使うか?何を買うか?買わないか?を取捨選択する。
この家は僕の選択の結果だし、どの家だって施主の価値観で選択されてる。


一部熱でニチャーッとくっついてて、剝すのに手こずった。


敷き始めると速い。
昨日は子どもたちが居なくて、一人の作業なので困難な面もあった。
そりゃ、一人でやるより誰かに持ってもらった方が超効率いい。
でも、廃材建築で自分の家を建てるのは基本一人。
他を頼ってはいけない。


上まで敷き終えた直後に夕立ち。


棟の仕舞いがまだやけど、全然もらない。


ガタガタの折半とアスファルトのシートのコントラストがいい。


こんだけ左右非対称という建造物も珍しい。
キカイダーとか阿修羅男爵を彷彿とさせる(古すぎ?)。

いやーーー。
パイプハウスそのものも廃材やし、この広さの屋根が全て廃材で出来たことが感慨深い。
最初は農業用のビニールを張ってた。
台風で飛ばされたので、また張った。
それも台風で飛ばされた。
3回目張るのがおっくうで、数年間は骨だけで放置してた。

いきつけの金物屋から折半の廃材をもらってためて、いつかはパイプハウスの屋根にしたいなーとか妄想してた。
全部は足りないけど、張り始めてからアスファルトのシートが来た。
計算も計画もしてないけど、張ってみると半々になった。

最初のスタートはしょうたくんが居たんで手伝ってもらった。
その後は合間をみて一人でコツコツやってた。

家は素人が一人で始めても建てられる。
頭を柔らかくすれば。

一人で作れないのは子どもだけだぞ!!!
  

Posted by 陣 at 07:05Comments(0)廃材ハウス

2013年07月31日

アスファルトの屋根材

さあ、いよいよパイプハウスの屋根を葺く作業に入る。

http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e675746.html
前回の作業で下地は出来てる。


屋根材はコレ。

行きつけの金物屋からもらってきてた。
ルーフィングのようにロールになってるけど、厚みや表面の加工は正にアスファルトシングル。

http://diy-ie.com/npo-monooki/mono-yane.html
ログハウスの屋根なんかに使われてるアスファルトシングル。

以前、以来された廃材建築での、納屋をリフォームしてピアノ教室にする時に使った。
その時はもちろんちゃんとしたアスファルトシングルの製品を買って施工した。
この材料は素人でも施工しやすい。
トタンやスレートはちょっと、、、という時に素人でも施工できる簡単な素材の代表格。

しかし、こういうロール状になった製品は見たことがない。
おそらく、大きな倉庫や体育館のような建物向けの製品なのかもしれない。


ペラペラのルーフィングとは違って、凄い厚み。
2、3㎜はある。
屋根の上に持ち上げるだけでも、大変な重さ。
この暑さで熱をもったこのゴムの塊を肩に担いで、脚立から持ち上げるしかない。


重さを気合いで何とかしたら、施工は至って簡単。


継ぎ目にはこのボンドを塗る。
モノがアスファルトシングルという油を染み込ませたゴムだけに、ボンドも正にアスファルトそのもの。
熱で揮発する強烈な臭い。
相当な毒物と思われる。


片方を引っ張ってもらわないと、一人では施工できない。
土歩が活躍してくれた。

この材料はたまたま行きつけの金物屋の倉庫の外に無造作に積み込まれてた。
直観で、「廃材や!」と思ったので、倉庫番のおっちゃんに、「アレ棄てるんですか?」と聞いた。

さすがに棄てる訳ではなく、倉庫の周りの草が生える部分に敷こうと思って、取引先の業者から廃材をもらってたそうな。
直接、社長の奥さんに、「アレ欲しいんですけど。」と聞くと、「秋山さんが使うんならええで、ウチはまた出た時でええから。」と快く承諾して頂いた。

ここの金物屋は一軒目の廃材建築の時には毎朝行ってた。
チェーンソー、インパクト、発電機、丸鋸、グラインダー、差し金、金槌、メジャー、、、一通りの道具は全部ここで揃えた。
理由は、一軒目の廃材ハウスの時に色々教えてくれた地元のおっちゃんが、「あそこの金物屋で買え!」と指示してくれたから。
そのおっちゃんも常連で、仲良くなると色々融通してくれる事も教えてくれた。

最近では道具も揃い、廃材天国での作業では材料も買わないけど、依頼された廃材建築の時のガルバの波板や金物を買う。
そういう時も電話一本で現場まで配達してくれる。

今回のパイプハウスの骨組を利用した倉庫作りの材料はこのアスファルトロールと折半(金属の屋根材)。
折半も廃材をこの金物屋からもらったもの。

買うと高い建築資材。
廃材となれば棄てるのにお金のいる時代。

廃材とは言え、頂くにはお互いにメリットのある関係性じゃないといけない。
処分代が浮くというものならタダで頂けるし、金物系ならクズ鉄に売れば金になるので、ビール1ケースとか何かお礼をする。

廃材を頂くには、まずコミュニケーションから。
大声で挨拶する所から。
「こいつは面白い!」と思ってもらう必要がある。

「何か分からんけど、一生懸命やってる。」という部分で信頼してもらうしかないのだ!!!






  

Posted by 陣 at 09:34Comments(0)廃材ハウス

2013年07月25日

コンポストトイレの改修


廃材の家の裏に植えた栗の木が大きくなった。

最近実をつけるものの、食べる部分はほとんどない。
これはあっこちゃんが9年前に栗の実を植えて、木になったもの。
いわゆる実生なので、いい栗がならない。


大きな栗の木の手前に小さい栗の木があって、そっちは2年前に接ぎ木をした。
接ぎ木のやり方は彼女の実家の親父さんに来てもらって、教えてもらった。


接ぎ木した方の小さな栗の木が成長できないので、大きい方を切った。


直径20㎝はある。
たった9年でこんな立派な木になる。
こういうのを実感すると、人間が切るのを止めれば森はあっという間に回復するんだと思える。

アマゾンなどのように、とんでもないスピードで切ってるのはそんな悠長な事を言うてる場合ではないけど、、、。
中国の砂漠化や黄河の断流も深刻化してるそう。
タスマニアの巨木も紙のために切られてるし。

そういう悲観的な事実を知った上で、「何を買い、何を使うのか?」が求められる。

例えばハンバーガーのパテのように安い牛肉を生産するために、アマゾンの森が巨大資本に買われて牛の放牧地になる。
効率化のために密飼いして、何年かすると牧草の生えない痩せ地になる。
で、また他の土地に移るという繰り返し。
安物は美味しくないだけじゃなく、こういう問題もあるから不買という結論。

先進国で大量に使われる紙のためだけにジャンジャン切られてる森もある。
日本の戦後植えられた杉、檜は切り出す費用が合わないという理由で使われもしないのに。

一番使われてるものの代表はトイレットペーパーやティッシュペーパー。
材料がパルプというのが木から作られてるということ。

ウチで使ってるトイレットペーパーは「共働学舎」という作業所のもの。
ここのは「雑古紙」という紙の中でも質が悪くてもう他には利用法のないものをうまく再利用して使ってる。

http://page.freett.com/kyoudougakusya/
共働学舎の製造法。
このサイトの中から注文できるよ。

値段だって特に高い訳でもない。
無駄に浪費しなければ。


トイレットペーパーと言えば、コンポストトイレの簡易便座が傷んだので新調した。
ついでに床がガタガタしてて掃除しづらいというのも解消しようと思いついた。


解体は野遊に任せて、僕はフローリング材を物色する。
ここは解体現場の廃材じゃなく、大工さんの倉庫から出た新品廃材を使う。


安物の家に使われてる安物の合板フロア材。

コンポストトイレと昔のボットン便所の違い。
ボットンは大きな甕に大量に溜めるので臭くなる。
こういう小さなプラスチックタンクのコンポストなら少量しか溜めない。
この季節は一週間と待たずに堆肥化する。


それと、ウンコする度に籾ガラをかける。
これだけカバーされてると全然臭わない。


床も便座も新しくなっていい感じ。
新しい便座は閉める時にバタンという音のしないタイプ。

それと、廃材セルフビルドにおいて、水洗便所なんか作る事自体ナンセンス。
こんなコンポストトイレなら、まさにチャチャッと作れる。

何より、ウンコは貴重な堆肥源。
水に流してはもったいない。

昔理科で習った、生産者→消費者→分解者という図。
植物が生産してくれ、動物や人間が消費し、微生物が分解してくれる。
この循環を断ち切るのが文明社会。

調和だ、循環だ、ロハスだと、流行りのコピーやウワベだけでいいのか?

真のロハスとはウンコの活用だぞ!!!





  

Posted by 陣 at 08:02Comments(0)廃材ハウス

2013年06月19日

バラバラの瓦屋根

先日の大雨で薪ストーブの煙突から雨漏り。


「次の雨までに直しとかなー。」と思ってた。
このコーキング部分が外れてた。


この廃瓦の屋根は下のビニールシートで防水してる。
雨は瓦の下を流れる。
このトラックのシートを煙突の部分だけ高くしておき、雨が侵入しないようにしてる。
赤い平トタンと煙突際のコーキングは煙突を伝って入るのを防ぐだけ。


廃材天国自慢のバラバラの廃瓦の大屋根。
屋根の作業してると、必ず子どもたちが上がってくる。

手前の板葺きの屋根は離れ。
右に少し見えてるのは風呂の屋根。
風呂部分だけが最初のデザインを保ってる。


新築当時は全部が板葺きだった。
大量に乗せてる石は板が飛ばないための重石。
4、5年経って板が腐ってきたので葺き替えた。


大きく張り出した軒に廃材ソーラーが乗ってる。
奥に小さく見えるのは道具小屋。
その隣が建築中の倉庫。
どの屋根もウェーブしてるのがいい。


折角上がったので、一通り見回る。
風で瓦が動いてる部分を直す。
この廃瓦の下に見えてるビニールは更にその下の防水用の部にールハウスの廃ビニールを傷つけないための養生材。

まず、野地板の上に防水用にビニールハウスのビニールを4重に敷いてる。
そして、そのビニールを瓦から守るためにトラックシートやグレーのシートを置いてる。
で、最後にバラバラの瓦を敷きつめてる。
これが廃材簡単屋根の施工手順。

瓦の目的は防水のビニールを日光や風から守るため。

だからバラバラの瓦でOK。
砂利でもいいぐらい。
でも砂利の方が買わないといけない分、電話一本で持ってきてくれる廃瓦の採用と相成った。
廃材天国にピッタリのデザインのクールさも気に行ってる。


廃材ソーラーパネルの下は石と瓦が半々ぐらい。

家ごとき、こんなノリで十分。
基礎や屋根という、「そういう大事な部分はプロに頼んだ方が、、、。」という心配のハードルを蹴散らすのだ!


屋根の作業が終わって、前日の花崗土の微調整をしてると野遊が学校から帰ってきた。
すぐに、地下足袋履いて作業にとりかかる。

とにかく、子どもたちは大人のやってる事のマネがしたい。
これは、誰でも。
2、3歳から、「やらせてー。」の連発。

それを「まだ早い!」とか「危ない!」と言ってやらせないと、「自分には出来ないんだ。」と思いこむようになる。
ウチの場合、全て本人に任せる。
もちろん、親がちゃんとフォローしたり大事な所は見逃さず。

よく研がれた包丁も3人とも2歳から使って料理してる。
薪調理での火傷だって何回かしたら、もうしない。
子どもの力をなめるなよ。
鈍くさい大人の数倍のスピードで上達する。
ただ、小さかったり、力が少ないだけ。
やりようによっては何の作業でもさせられる。

面白いエピソードがある。
野遊が3、4歳の頃、僕がチェーンソーを使ってるのを見て、「やらせてー!」と。
その時も「ええよ。」と、48ccのチェーンソーをエンジンをかけて持たせた。
そいで本人が「これはまだ無理やわ。」と納得する。
このプロセスが大事。
今では電気のチェーンソーが使えるようになり、もっと力がつけばエンジンのチェーンソーを使うのを楽しみにしてる。

小さい時に「まだ早い!」とか言ってやらせないで、大きくなってから「手伝え!」とか言うてもダメダメ。
「やりたい!」というパッションを常に実現化する。
その積み重ねで、どの子も料理も大工仕事も自然に覚えた。

このエネルギーは無尽蔵だぞ。


この時期はまだ破竹がある。
他の筍と違って、採れる時期が長い。


フードプロセッサーで潰してハンバーグにした。
椎茸の軸の部分を料理する度に冷凍庫にためておいて、こういう時に使う。
キャベツの芯なんかもいい。
普通では固くで料理しづらい繊維質のものを混ぜるとこういうハンバーグにいい。


ツルムラサキがジャンジャン生えて間引くのに忙しいぐらい。
ゴマ油を強火で熱して、葉っぱ、エリンギ、ニンニク、塩を入れてフタをして蒸し焼きにする。
うちではビタクラフトの7層の鍋を使う。
この料理はこういうステンレス多構造鍋でやるとうまくいく。


ほんの1~2分でこんな感じになる。
これは出来たてを食べないと値打ちがない。
子どもたちに大人気の料理。





  

Posted by 陣 at 08:44Comments(0)廃材ハウス

2013年04月28日

廃材格安販売

最近、定期的に廃材をもらいに行ってる工場の知り合いから電話。
「また、廃材が軽トラ一車ぐらい溜まったで。」と。


持って帰って、種類別に分類する。
解体屋からは絶対にもらえない、板や細い角材が多いので嬉しい。
これはホームセンターの材木置き場のように、屋根をつけて種類ごとに縦に置けるようにしたくなってきた。
で、道路沿いに「廃材格安販売!」と看板立てればバッチリ!?

何でもたくさんあると家の材料になる。
完璧に揃ってなくとも、それでも問題のない工法や使い方を編み出す。
これらがこんなにもいいペースでもらえるのは超ラッキー。
パイプハウスの屋根に使うのためにもらい始めたけど、今後あらゆる出番がありそう。


手作りのラー油作り。
にんにく、ショウガ、太ネギ、唐辛子、ゴマ、酒粕、干し椎茸、山椒、陳皮、シナモン、八角、塩。


もう、流行りは過ぎた「食べるラー油」タイプ。


じゃがいもと玉ねぎをゴマ油、にんにく、ショウガで炒めた後、水と味噌を入れて混ぜずにじっくりと火を通す。
調味料は味噌だけ。
それだけに本醸造の味噌の味で決まる。
この超シンプルな料理に手作りのラー油がピッタリ。
唐辛子の量を控えてるので、具の部分をたくさんかけて食べられる。


最後のウド。
これは木の芽と白味噌和え。


ウドの皮のキンピラは子どもたちも大好き。
これほど純米酒に合うアテがあろうかという逸品。


筍もまだまだ食べてる。
これはカレー風味の煮物。
シンプルな煮物は飽きたので、どんどん変化球を入れていく。



  

Posted by 陣 at 08:01Comments(0)廃材ハウス

2013年04月05日

アルミ板廃材

毎日、夜中の窯焚きとパイプハウスの作業同時進行中。

「窯焚きって、24時間やから大変やろー。」とか、よく言われるけど、きちんと3交代でやってるから、大したことはない。
大きな薪の窯はスパンが長いので、日々の作業と同等の感覚。
かえって、小さな窯を2、3日で上げようとする方が大変という捉え方。

毎日夕方の5時台から12時過ぎまで(6~7時間)グッスリ寝てるんで、睡眠不足とか疲れはない。
普段なら、9~10時に寝て、4~5時に起きるので、睡眠時間としては一緒ぐらい。


前の日の折板に続いて、秀逸な廃材を思い出した。
ベニヤ板をアルミの薄板でサンドイッチにした製品。
サッシ屋から出た廃材。
昔のアルミのドアで、上半分はガラスで下半分にこのアルミの板が使われてた。
解体現場などでもよくお目にかかるドア。
例えば、勝手口のドアや納屋のトイレのドアなどによく使われてる。
今は使わないらしく、新品のまま廃材として大量にもらったものをストックしてた。
今の廃材の家の新築時には風呂の壁面に使った。


これも折板同様、ドリルビスでパイプに直接固定できる手軽さがいい。


これは0、35㎜の平トタン。
廃材ではなく、金物屋から買った。
元々パイプハウスに隣接してる焦げた廃材で作った道具小屋との「谷」に使う。
角材の上に置き、叩いて曲げてる所。


こんな風に曲げると上出来。
中々うまく曲げるのって難しい。
一軒目の時も母屋と工房の間とかに入れた。
その時に、近所の何でも出来るベテランの職人のおっちゃんに聞いた。


こんな感じに入れる。


これは反対側。
中央から両方に雨の流れを振り分ける。


こんな感じ。
道具小屋の壁面と隣接してるので、壁材が倹約できていい。
折板もふんだんにある訳ではないので、アルミの板を思い出して良かった。


セルフビルドは工期が長い。
というか、ボツボツ合間を見ながらの作業。
このアルミ板の中は、単なるベニヤ板なので、雨に弱い。
アルミは強いので、断面にコーキングを施せば大丈夫。
コーキングは一軒目の廃材ハウスの時からふんだんに使ってる。
あの匂いがアットホームでいい。


こんな感じ。

今回、谷用に買った平トタンだけで、1万円ぐらいした。
もちろん最低限の材料代やから然るべき出費。
それを高いと思うか安いと思うか?

新品の製品をちゃんと用途に応じて張り込むのなら、それなりに耐久性も発揮してくれて高いと思わないのが普通。
でもそれは選択肢のない常識意的な考え方。
タダの廃材という選択肢が加わると、「最低限これぐらいはかかるなー。」という常識を破壊できる。
例えば、新品の折板でこのハウスの面積全てを張るのなら50万円ぐらい。
もちろん材料代だけで。
ガルバの波板でも11万はする。
20坪を超える倉庫の資材なので、当然と言えば当然。
それを、廃材折板+廃材アルミ板+廃材ゴムシートというタダでやってしまおうという目論見。

まあ一軒目、二軒目共に、今までほとんどの材料を新品の材料なんか買わずに建ててきた。
母屋、キッチン(30坪)、陶芸の工房(12坪二階建て)離れ(5坪)、母屋とは別に風呂、トイレ、井戸、道具小屋、自転車置き場、鶏小屋、という全てにおいて。
建物の材料は、基礎から構造、内装、外装、屋根まで100%廃材。
材木、コンパネ、フローリング、アルミサッシ、何一つ買った事がない。
買ったのはビス、ボルトなどの金物関係、電気工事の電線、設備工事の塩ビ管ぐらい。

なので、今回も「谷」という、必要に迫られてどうしても買わなければしょうがない材料しか買わない。
それでも1万円ですら「高いなー!」と思ってしまう。
廃材はタダだし、自分の日当はタダなのだ。
しかも、日々お金を稼ぐという行為を出来るだけしたくない自給自足生活。
とくれば、「最低限このぐらいは、、、。」という常識をどのぐらい超えられるかが勝負。
「いかに金を稼ぐか?」よりも、「いかに使わないか!」にウエイトを置く。

というか、衣食住、エネルギーに金を使わないのが当たり前になり過ぎてて、余裕で余っていく。
無理してカツカツというのではクールで自由な生活は送れない。
自給自足なんて、自由な生活のツールとしては当たり前。
ここら辺りも重要なのはその人の「嗜好性」。
辺境の地で仙人生活を目指す者も何家族も知ってる。
善い悪い、生活水準が高い低い、社会に認められる認められない、そんなもの全て関係ない。

「自分自身が納得する選択をする」
これしかないぞ。
  
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Posted by 陣 at 09:18Comments(0)廃材ハウス

2013年04月04日

廃材はガラクタじゃない

雨が上がって、パイプハウスの屋根工事再開。


いよいよ折板(セッパン)屋根の資材の出番。
何年もかかって貯めた廃材。
やっと出番が来た。

「片づけ」、「掃除」の本や講演が流行って久しい。
使わないモノはどんどん捨てろ?
ゴミ=不のエネルギー??
ガラクタを捨てることで、人生が良くなる???
人間関係、仕事、お金、結婚、、、、とかに結び付けられ始めると〇〇占いや風水の類と同等。

もちろんガラクタを溜め込んでいい訳はない。
片づければ気持がいいし、何よりも作業の能率も上がるし、安全にも繋がる。
近所の消防士に聞いたことがあるけど、火事を出す家は決まって散らかってるそう。

シンプルライフ。
それは自然の中で身一つで生きられるノウハウを持つ、先住民のようなモノを持たないクリエイティブな暮らし。
でも、そういう英知を放棄した現代人が何でも捨ててモノのないシンプルな暮らしって、どんな暮らしだ?
現代のそれは、衣食住、エネルギーの全てお金で買い求める消費文明の最たる姿。
そういうのを「ネジレ現象」と言うのだ。

ここまでトコトン廃材利用で生活していけるのは、世界一の経済大国だから。
ありがたく利用するし、モノが多すぎて困る、、、というボヤキなど出る筈がない。
廃材が多すぎて困ることなどある訳がないぞ。
それは使い方を知らぬ者の話だ。

要するに、物欲にまみれた消費マインドのまま、形だけモノを捨ててもダメダメ。
「〇〇がないと生きていけない。」という頭の中の〇〇をどんだけ捨てられるか?
家、車、電化製品に始まり、モノ、モノ、モノ。
なくても困らないけど、タダでくれるから使うというのがむしろ楽々ポジティブスタイル。


パイプハウスに直接ドリルビスを打ち込んで固定する。


こんな感じに、出来るだけ色をバラつかせて張る。


内側からのビュー。


アーチ型の方の長さ、12m、奥行き11m。
壁面と屋根を兼ねるので、かなりの量を使う。
折板の材料がなくなり次第、例の廃材ゴムシートを張る予定。
予想以上に折板の量があり、嬉しい限り。
予め、計ったり計算したりしないので、実際に張ってみないと分からない。
また、分かる必要もない。
足りるまで張って、次にゴムシート、それでも足りなければまたその時に考える。
その場シノギの連続でノープロブレム。


12時半に野遊と起きて、窯場に行くと、土歩とイッサが起きてた。


子どもたちが焚いてくれるので超助かる。
  
タグ :廃材

Posted by 陣 at 07:35Comments(0)廃材ハウス

2013年04月02日

工場の廃材はよりどりみどり

パイプハウスの屋根作業も窯焚きも2日目。

窯焚き交代は午前9時。
それから廃材の家に帰ると、しょうたくんは朝ごはんを終えて、作業に取り掛かってた。
僕も合流してワクワクの作業に入る。


ここは近所の工場の廃材置き場。
パイプに沿わせてゴムシートの下地にする野地板のような廃材を物色しに来た。
親父の教え子で、ここに勤めてる人が色々融通してくれる。
大きな工場なので、守衛室でハンコをもらわないと入れない。

まあ、様々な廃材がある。
工場で使われる部品がパレットや木枠に入って来るから。
専従で、これらをバラしてコンパクトにする仕事をされてる職員のおっちゃんに聞きながら取らせてもらう。
基本的にどれを持って帰ってもOK。
県内で合板を作ってる会社に持っていくと無料で処分はできるけど、持っていく大型車の搬送代はかかる。
なので、作業中に管理職とおぼしき方が見に来てくれて、「いくらでも持って帰ってくれたらええきん。」と。


軽トラに2車満載してもって帰ってきた。
解体屋からもってきてもらう廃材は、梁や桁などの太い丸太や角材(3寸~4寸角)がほとんど。
垂木や野地板として使えるようなこういう廃材は中々出に入らない。
今回も、パイプに沿わせて使う下地を廃材天国内で物色した所、圧倒的に足りない事に気付き、「取りに行ってもいいですか?」という電話をすることになった。


これは設備屋さんに頂いた梁と桁。
右の曲がってるのが松の梁、左の通ってるのが杉の桁。
以前使われてたように今回も使う。


まずは一本目の梁。
こういう細い丸太は2人でやれば手でヒョイっと持ち上げられる。
もうちょい太くなるか、一人での作業ならチェーンブロックの登場とあいなるが、今回はナシ。


丸太が太い所はチェーンソーで削って添え木を入れる。
「羽子板ボルト入れて、、、。」とか、すぐに本格的な工法に頭がいってしまうのが情けない。
こんなパイプハウスの倉庫の補強ごときに金物など要らん!
寝起きしてる家でさえ、あのザマ。
何でも頑丈に美しくすればいいというもんじゃない。
それと、「プロの大工なら、こうする。」という工法を敢えて目指さない事で省力化してる節もあるし。
この辺りがなんちゃって廃材建築の真骨頂。

更に言えば、僕にしか分からない作業のスピード感やデザインという美意識が最も重要。
むしろ、この廃材天国そのものが自分自身の納得する作品なのだ。
客観的評価など受け付けない。
それを自画杜撰と呼び、そういう設定にしてきたのだ。
この「設定」は各人がそれぞれに自由に選択できるし、無限に存在し得るのだ。
「金がないから廃材を使う。」ような消極的な姿勢は設定でも何でもないぞ。
しかたなくやらされてるんじゃない。
自分の意思と信条において「自分の仕事」としてやり抜いてるのだ。
だから自信とアイデンティティーに繋がる。
凹んだり、辞めたりできない。
自分の内部から無尽蔵に湧いてくるものの権化が、自分自身ということなのだ。

しょうたくんも居候当時は言われるがままに手伝ってた。
でも、今は独自に成長してきてるんで、益々理解に苦しむよう。
それでいいし、何の問題もない。
彼は彼なりの自分自身の設定をすればいいだけ。


2本目の梁を入れて、桁も入れる。


これで4本の梁と桁が乗った。


これは元々、桁とパイプを番線で縛って固定するための作業。
埋め込みの柱の長さもテキトー、梁の太さもマチマチ、桁の太さもマチマチ。
で、こういう美しい仕事になるという結果。

予め、考える、計る、設計する、、、という諸々のイラつく工程は全て割愛。
廃材を見る、閃く、チェーンソーで切る、持ち上げる、隙間が出来るなら木端を差し込む、長いビスを滅多打ちする。
こういう順番でクールな仕事が決まる!


中にはたまたま木端なしでピタッと決まる所もある。
そんなのがあっても別に悪いわけではない。


後は番線とシノでギンギンに締め付けるだけ。
これで、相当固くなった。
横方向は子どもが揺すってもグラグラだったのが、もう大人が揺すってもビクともしない。
まあ、パイプ自体も全部地中に埋め込まれてる訳やし。
パイプと木の構造体とがお互いに突っ張りあって、頑丈になるという予想通りの結果。
更に筋交いとか入れていく。


窯の温度は800度を超え、上口からも薪をくべるようになった。
夜中じゅう野遊がやってくれる。
僕は椅子に座って指示する監督。
それと2人分のご飯作ったり、洗い物したりするのが仕事。


これは下焚き口の上に滑車で鉄の枠を上下させるようにしてある。
そこへ焼き網をのせて何でも炙れる。
これは葉ゴボウの天ぷらをパリッと焼いてる所。
強火の遠火という理想的な熱源。
でもって、窯が強烈に煙を引き込んで上に煙が上がらないという最高の状況。


  
タグ :廃材

Posted by 陣 at 07:58Comments(0)廃材ハウス

2013年04月01日

ウドと鶏ハムの前菜

前日にセットしたダルマでコンクリートを練る。
バラス、砂、セメント、水を放り込みコンセントを差し込むだけ。
1分も回すと十分練れる。
バケツ単位で、バラス3、砂2、セメント1、水0、8ぐらい。
この量を大型の角船で手で練るとソコソコの労力。


一回ダルマを回すと、一斗缶2個弱練れる。
前回の「かぐや姫プレイパーク」のピザ窯の東屋と同じ工法の独立基礎。
自分ちなので、カンナどころかグラインダーで磨いたりもしない。
このテキトーさが誇らしい。
実は、しょうたくんに「グラインダーで磨こうか。」と指示したら、「ええっ、磨くんですか!?」とビックリされた。
最近、ヨソでの廃材建築の時の丁寧さが癖になったみたいで恥ずかしい。

DIYでもプロ顔負けみたいなのが好きな人も少なくない。
廃材天国では物理的にトゲが刺さって困る部分以外は、廃材のまんま使う。
一軒目なんか釘も抜かなかったぐらい。
みんな自分の仕事では、いい意味で素晴らしい精度を求めれられる職場に身を置く。
だから趣味のDIYでも美しく丁寧な仕事を目指すのかな?

それはそれで悪いことではない。
ただ、「自分の家族の住む家までは作れっこない。」という常識が邪魔をしてるとすればもったいない。
そこで、我が師「廃材王国」のハセヤンの言葉「家なんて5年持てばいい。」が活きてくる。
実際に作ってしまえば5年てことなくモツ。
でも、そのぐらいのスタンスで向かうと誰だって作れる。
ここが目からウロコ!


昼ごはんまでに7本立て終わってて、午後に入って8本立て終わった。
しょうたくんと二人でやってるというのもあるけど、細かいことを気にしなければサクサク進む。
廃材なんていくらでもあるし、計り間違え、切り間違えなどの失敗も全く恐れずにジャンジャン進める。
設計図はないし、その場その場で、「よし、次こうしよ!」という閃きの連鎖で出来ていく。
経験を積んでくると、「こうもできるし、ああも出来るな。」と即座にあらゆるパターンが思いつく。
廃材を見て、「コレをアソコに使おう!」という閃きの瞬間が一番ワクワクする。


作業中、ウドをチェック。
いい感じに伸びてきてる。


もみ殻を入れておくことで、茎を軟白化させることができる。


あっこちゃんは菜園の世話に勤しんでた。
あらゆる菜花が採れてる。
わざわざ品種改良した「菜花」という野菜もあるけど、アブラナ科の野菜がトウ立ちした芽は全部美味しい。
ロケットの花も美味しい。


これは廃鶏を頂いた時に、ビールと物々交換した鶏ハム。
昨日から、僕は夕方6時ぐらいには寝て、夜中から窯焚きという生活に入った。
コレをツマミに早目に一杯頂いてから超早寝。
ウドをハムの薬味にしてポメリーのマスタードとかめびしの醤油で最高の前菜になる。

野遊も一緒に寝て窯焚きに挑む。
今は春休みやからええし、学校に行ってない時期ならまだええけど、3年生の時には窯焚き明けで学校行って、学校から帰ってきて早く寝てというサイクルで窯焚きしてた。
火焚くのが好きなんよねー。


夜中の1時に親父と交代。


物心ついた時からやってるし、料理に風呂に暖房にと毎日火を使ってるので、焚きものの扱いは上手いもの。

さあ、これから1週間は24時間焚きものをくべ続ける窯焚き。
ご飯を常に窯の前で食べるのがいい。
季節的にも火を焚くのに丁度いい。  
タグ :窯焚き

Posted by 陣 at 07:51Comments(0)廃材ハウス

2013年03月31日

廃鶏

パイプハウスの屋根を廃材建築でスタート。
いい天気で廃材建築日和。


まずは下げ降りで柱の位置を測量する。


杭を打って、糸を張りそれぞれ印をつける。
穴を掘って、柱を立てるのは8カ所。

しょうたくんと野遊が穴を掘ってる間に、僕がダルマの用意をする。
ダルマは母屋の周りの石畳張り作業の時以来の登場。
ビニールをかけてたとは言え、外に何年も置いてるので、草が生い茂って、モーターなんか半分ぐらい土に埋まってた。


これがあると、バラス、砂、セメントを練るのが飛躍的に速くなる。
廃材で高くしてるのは、練ったコンクリートを一輪車で受けるため。
これも一般的には何で高くするのか知らんけど、廃材が山ほどあるウチではこうする。
チョンチョンとビスで仮留めしとけば、ダルマが回る振動でも大丈夫。


作業中、廃材が届いた。
宇多津の塩釜修復工事の時に仕事をしてくれた設備屋さんから電話で、「自分の所の納屋を解体してるんやけど、廃材いる?」と。
これは2間半(4、5m)×3間半(6、3m)のもの。
丁寧に手作業で解体してるので、柱、桁、梁、柄、棟、垂木がフルセットである。
築50年ぐらいらしいけど、全然痛んでなくて、もう一度再築できるレベル。
こういう小さな納屋なら材木の単位が小さいので、解体にしろ、再築にしろ、とても扱い安い。

しかも、ジャストタイミング!
缶に埋め込む柱は物色してたものの、梁と桁をどうしようかと思ってた所に届いたし、求めてた長さで本数も十分に揃った。
トタンで覆いをして、積み込んである廃材をバラさずに部材が揃ったのがありがたい。
特に、4m級のクネクネの松の梁と、キッチリ通った杉の桁とが、丁度欲しかった材。
廃材建築ではこういう事がよくある。
別に「引き寄せたー!」とかオーバーに騒ぐ程のことでもない。
世の中にジャブジャブ余ってる廃材をこちらが「欲しい!」と発信すれば、いくらでも集まる、コレ当たり前。
需要と供給のバランスで言うと、圧倒的にウチの需要を供給が上回ってる。
しかも、市街地郊外の開発地帯という立地条件もあいまって、いくらでも集まるという現実がある。
あんまし山奥ではここまで潤沢にはもらえない。


8カ所穴を開け終わり、底を抜いた缶をセットする。

バラスと砂も結構必要なので、近所の土建屋に軽トラ一杯づつ分けてもらいに走る。
車で数十秒の近所に同級生が社長をしてる土建屋があって、むっちゃ世話になってる。


作業中、県内で自然養鶏を営む生産者の方から電話、「春になって、若い鶏がどんどん生み出したきん、古いのを潰すんやけど、要る?」と。
事実上は廃鶏やけど、まだそこまでの年寄りじゃない。
最近、一羽野犬に持って行かれて一羽だけになってたので、ありがたい。
早速、あっこちゃんにもらいにいってもらった。


雄は強烈にケンカするけど、メス同士はすぐになじむ。

  
タグ :廃鶏

Posted by 陣 at 07:28Comments(0)廃材ハウス

2013年03月30日

一斗缶

またしょうたくんが山口から来た。
今度は廃材建築の仕事じゃなく、陶芸の窯焚きのため。

今現在はバーナーでの焙り中。
31日から薪にシフトする。

薪生活の好きな彼は薪の陶芸も好きで、ウチでの窯焚きには何度も参加してる。
薪だけで日夜1週間以上焚き続ける。
窯焚きそのものは親父、親父の友人、僕の3交代制なので、別にしょうたくんは中心メンバーという訳でもない。

僕の担当は夜中の1時~朝の9時。
いつも夕方早目に寝て、夜中に起きるサイクルにしてる。
なので、朝から夕方までは廃材天国での作業。
例のパイプハウスの屋根作りを一緒に進める。
これは何年も前から温め続けてるけど、ようやく着工できて嬉しい。
それも、廃材ゴムシートの登場で俄然盛り上がってきたし。

廃材建築はとにもかくにも、材料ありきでスタートする。
「こんなんが来たんやからアレに使おう!」という閃きで工事に着工する。
いつまでに作らんといかん、というのがないから、それでOK。
これが全く材料を買わずに、100%廃材での家作りまで可能にする。

昨日も柱の独立基礎のコンクリートの枠として、ガソリンスタンドの20ℓのペール缶をもらいに走った。
大体、廃天ぷら油をもらってくる一斗缶が何個か転がってるけど、先日の鉄のゴミの片付けで全くなかったから。
近くのスタンドでは数が揃わなかったので、他のスタンドに足を伸ばしてる途中!
道路のライン引きの作業の横を通った。
で、次のスタンドでは一個ももらえなかった。

そこで、さっきのライン引きの作業で大量に使ってる一斗缶の資材入れに狙いをつけた。
引き返し、車を停め、リーダー格とおぼしき人に大声で挨拶する。
「ちょっとした倉庫の基礎にしたいんで、空いた一斗缶頂けないでしょうか?」と。
「何個要るん?」と即OKしてくれた。
地下足袋に作業着という、同じ職人スタイルでノリノリで尋ねる、という雰囲気が大事。
それと、「何に使うか。」という目的をハッキリ伝える事も、気持ちよくもらえるコツの一つ。


スタンドのペール缶はオイルを洗えばバケツにも使えて、重宝する。
痛んだらまた交換すればいい。
いくらでもタダでもらえるので惜し気なく使える。
「日用品すら買わない!」これが廃材左ウチワ生活の鉄則。
資材用の一斗缶は、いつもの廃天ぷら油のそれよりも固くて頑丈だった。


パイプハウスの中に置いてあった廃材をすっかり片づけた。
シーソーや鉄の足場セット、廃材関係。
材木関係の廃材は雨ざらしで何年もほったらかしなので、土に還りつつあった。


しょうたくんのお土産。
山口の「弥五郎邸」のハヤトくんが最近このドーナッツを出店してて人気だそうな。


めっちゃ美味い。
写真で味が伝わらないのが残念な程。
ウチと同じく、砂糖ナシで甘くはないけど、滋味深い美味さ。
全粒粉で、いい塩を使って、圧搾の油で揚げてる。
こういうシンプルなものは素材が命やからねー。

  
タグ :ドーナッツ

Posted by 陣 at 07:32Comments(0)廃材ハウス

2013年03月26日

S級廃材

行きつけの金物屋の倉庫に廃材の物色に。


この裸のパイプハウスに屋根をつけるための材料探し。


何年もかかってためたセッパンが割とたくさんある。
これは「保護板」と言って、何十枚と注文があった時に一番下に敷いて、養生として一枚余分を持って行って、倉庫に持って帰る。
たまにもらいに行って、ためると相当の量になる。


今回もそのセッパンを目当てに行った所がなくて、このゴムシートがあった!!!
以外やったけど、こんな廃材は初めてで、超嬉しい!
これはアスファルトシングル(正式な屋根材)の厚さで、ルーフィングシートのようなロールになってる製品。
まぎれもないS級廃材。
ここ何年かの中でも群を抜いて秀逸なもの。
廃材ソーラーパネルに次ぐレベル。

しかし、このシートは金物屋の人が倉庫の周りの草を抑えるためにもらって来てたもの。
「また次に出ますかねー?」と聞いた所、「ウチは急がんから秋山さんが先に使うてくれたらええで。」と!
いやー、本当にありがたいねーーー。
この金物屋との付き合いは一軒目の廃材建築スタート時(13年前)からのもの。
「陶芸家が自分で家建ててる。」という事で、金物屋の中でも話題になり、最初から色々と親切に教えてくれた。
今でもこうして色々と融通してくれてありがたい限り。

カーブしてる屋根に沿わせるために、このゴムシートが好都合。
しかも、これを噴くだけで屋根として完結するので手間要らず。
パイプハウスには強度がないので、いつものような、ビニールで防水して、石だのバラバラの瓦だのを置くという訳にはいかない。
そもそもカーブしてて置けないし。

廃材建築において、屋根は最大の難関。
100%「廃材」で完成させるのをコンセプトにする場合、防水できて耐久性のある材料って中々ない。
さすがに今回はパイプハウスという特殊な屋根なので、軽量化のためにポリカか平トタンでも張り込もうかとすら頭をよぎった。

買うのは簡単。
簡単な事にはワクワクしない。
折角自分でやるならワクワクしないと値打ちがない。
廃材を使う理由はソコにある。
電話をかけ、軽トラを走らせ、交渉する。
その手に入れるためのプロセスに苦労が大きいほど、「来たーーー!!!」と盛り上がる。
自分に対して、「ここまでやるか!」という挑戦と、「さすがに今回は難しいと思ったけど。」という達成感。
あくまで、自分の内面の問題。

思いついて、受話器を取るなり、車に乗り込む瞬間。
その時のモチベーションで結果はついてくる。
これが成功する「仕事」の条件だ。

そもそもそのモチベーションたる「自分を突き動かす力」はどこから来るのか?
これは絶対に論理的な答えはでない。
他人に明確な言葉で説明できない程、自分の心の声なんだとも思える。
「自分が無性に好きな事」を他人に説明できたらおかしいんじゃないのか。
説明できないから「無性に」なのだ。

ウズウズして居ても立ってもいられない程の事。
それが好きな事だし、それを仕事にしない限りうまくいかない。

自分が生き生きと活きる事。
僕にとってはそれが医食住という生きていくことにまつわる事になってきた。

中でも一切、弟子入りも研修も勉強もナシで始めたなんちゃって廃材建築に対する思い入れは誰にも想像できないと思う。
「無性に」やりたくなって始めたからだ。

最近、ヘタに色々知識や経験ができてきた。
その中で確実な屋根材を買うという選択をしななった事は心底喜ばしい。

実は心の奥底で、「自分が決めていた」からこうなったとも言える。




  
タグ :廃材

Posted by 陣 at 09:50Comments(0)廃材ハウス

2013年03月22日

砕石パーティー

最近は毎日が自分の生活のためのダイレクトな労働。

包丁研いだり、お米系や麦系の嗜好品仕込み。
そういうちょこちょこっとした作業をしながら、「何しよーか?」とイメージを膨らませる。

最近は、「骨組だけのパイプハウスの屋根をどうするか?」が自分の中での熱いテーマ。
かなり選択肢があるだけに考えるのが楽しくてしかたがない。
最初はビニールハウスのようにちゃんと張ってたけど、2回も台風で飛ばされて、3回目は張らずに骨だけ。


それと廃材天国の入口は花崗土を敷いただけの状態。
雨が降れば当然ぬかるむ。
自分たちは慣れてるからええけど、「料理教室などの来客の美しい車やヨソイキの靴を汚すのも悪いなー。」と前々から思ってはいた。
せめて砂利でも敷こうかと。

砂利を最小限に抑えるために、予め地面の凹凸をならしておく。
常に雨水が溜まる部分には花崗土を入れる。
この調整には時間を費やして丁寧にやる。


中途半端に造成しきれてない部分にも花崗土を入れる。
最近たくさん持ってきてくれた残土は完全たる花崗土で、こういう所に最適。
一回でも掘りなおしたりすると、それは残土として捨てられる。
土建屋に頼んでおくと必ず出るもの。


このジョレンで広げる作業は超楽しい。

砕石は土歩と一緒に善通寺の採石場に買いに行った。
1tで2000円。
大型ダンプしか出入りしない採石場に軽トラに行くのは場違いやけど、何回も繰り返し通ってると融通してくれるようになる。


学校から帰ってきた野遊が、「うわー!」と歓声を上げて、すぐさまジョレンを持つ。
こんなに楽しい作業をやらずにおれないという感じ。

昨日は天気もよくて作業日和だった。
車庫の上の廃材ソーラーもジャンジャン発電してくれてた。


立派なワケギを頂いた。
旬のワケギは見るからに美味しそう。
大きく育ってるのに固くなくて最高のもの。


揚げとヌタにした。
ワケギは少量のゴマ油で強火で炒りつける。
揚げも別に空炒りにしておく。
味噌、酢、甘酒だけでシンプルなヌタの和え衣が出来る。


ブロッコリーも頂いた。
これはカレー風味のフリッターにしてる。
薪調理での揚げものは、たくさん熾き火を作ってガンガンの強火にするのがポイント。


外はサックリと揚げって、中のブロッコリーはほっこり柔らかくて美味しい。
天然で質のいい重層をほんの一つまみ入れるのが裏ワザ。


いつもの玄米ご飯よりも更に色が黒いけど、実は精米した白ご飯。
イイダコとダイコンを煮た煮汁でタコ飯にした。
甘辛い出汁をご飯が吸って激旨!
  
タグ :砕石

Posted by 陣 at 08:10Comments(0)廃材ハウス

2012年12月21日

廃瓦屋根のメンテナンス

ここの所やってる廃材の養生。
現状で廃材天国にある廃材は最後の最後まで、養生し終えた。


こんなトタンの塊が9つも出来た。

4間モノ(7、2m)などの丸太
4寸(12㎝)×8寸(24㎝)の桁
3寸5分(10、5㎝)の柱
合掌の部品一式(これは貴重)
鴨居、敷居のセット
1寸(3㎝)厚の床板
1寸5分角(4、5㎝)の垂木
野地板

これらが相当の数で揃ってる。
そりゃ、築60年と築30年の家2軒解体した材料がそっくりある訳やからねー。
何でも作れる!
養生したとはいえ、是非とも来年は新たな廃材建築に着工したい。


冬の入り口の突風の日々が過ぎて久しい。
強風の日の夜中は屋根の上がガチャガチャと忙しそうやった。
なので、久しぶりにこのふざけた屋根に上がり、点検と補修。
廃材天国の母屋の屋根面積は80坪。
瓦を使ってはいるけど、バラバラの廃瓦を敷きつめてるだけ。

セルフビルドにおいて屋根って大事。
屋根は家の耐久度の象徴でもある。
いくら構造がしっかりしてても屋根が悪ければ家は腐る。
でも!
その屋根にも廃材しか使わない。
家そのものを完全に舐め切ってる証拠。
つくづく廃材天国と命名してよかった。
何度も直さないといけない屋根作業の折に、「アスファルトシングルでも張ったら20年は持つのになー。」とか頭をカスメルこともなくはない。
でも、新品の材料を張り込んでパリッとさせる事にワクワクしないから即却下。
で、手持ちになくても、今まで培ってきた廃材ネットワーク情報を総動員して廃材を段取りする。

「どうしよっかなー?」という右も左も決まってない所から、「おっ!」と閃き電話をかける所からが一番楽しい。
映画の冒頭みたいな感じ。
そこからうまくいかない失敗も含めてのドラマのためにやってる。

家は孫子の代まで持たなければいけないなんて事は断じてないぞ。
家のスタイルは生活スタイルが違えば全く違ってきて然るべき。
実際にこの間解体した家だって、全然傷んでなくって普通に住める家。
でも、施主の息子さんや娘さんは全く興味を示さなかったそうな。
もちろんそれはそれでいい。


養生のシートがめくれてる。
下のビニールハウスのビニールで防水して、グレーのシートは廃瓦がビニールを破らないための養生材。
で、バラバラの瓦は養生材を日光と風から守るためのもの。
風で飛ばない重さがあって、腐らない素材なら何でもいい。
いっその事砂利を敷き詰めたっていい。
でも、砂利がすぐに自分の土地の周辺で取れるならいいけど、普通は買わないといけない。
廃瓦なら解体屋に電話一本。
4tダンプが何杯でも降ろしてくれる。


茶色くなってる部分はビニールの柔軟性がなくなり、パリパリになってる。
ここが突破されると下の野地板が腐り始める。


トラックシートを細く切って、裏側だけをエアタッカーで留める。
この頑丈なトラックシートの廃材は超貴重。


母屋の屋根から井戸の土屋根の上に跳び移れる。
今の季節は草屋根が枯れてる。


ソーラーパネルも点検。
もちろん問題なく稼働してる。
こんな緩い日差しでも、電化製品の少ないウチでは明るい時は常に売電してる。


夕方、菊イモを掘った。
地上部が枯れたら収穫時期。


見た目はショウガのようなもので、いわゆる芋の仲間ではない。
イヌリンとかいう糖尿病に効果のある物質が含まれてたり、注目されてる。
それよりも、畑じゃなくてもどこに植えてもほったらかしでジャンジャン育つ。
食糧難時代にもってこいの作物。


ゴマ油で炒めて、塩と醤油だけのキンピラで超甘くて美味しい。
菊イモは炒め物、サラダ、煮物とオールラウンダー。


白菜の蒸し煮。
針ショウガが利いてて最高。


ここの所、にこちゃんが一品作るのが定着してきてる。
これは豆腐、サツマイモ、黒ゴマと醤油の味付け。
一見中華風のこの料理にサツマイモの甘みが以外やけどバッチリ。



  
タグ :廃材建築

Posted by 陣 at 07:30Comments(0)廃材ハウス

2012年09月29日

残土パーティー

廃材天国から歩いて行けるほど近くの土建屋。
社長が同級生で、いつも世話になってる。
土木の仕事からでる廃材はこれまた利用価値の高いものが多い。

造成工事の時に出る残土。
粘土や田んぼの天土のようなのはいくらでももらえる。

花崗土でも一回埋め立てに使って、浄化槽を埋める時に再度掘る。
その時に少しでも他の土や草が混じったりすると、残土として捨ててしまう。
捨てるって事は当然もらえる。

こういう残土が出たという情報を得るような根回しが必要。
何かで会った時の何気ない会話の中で、「地面に敷けるような残土出んかなー。」と聞いておく。
一ヶ月先か半年先かいつになるか分からんけど、必ず出るタイミングがある。
そういう時に、「こんな土が出るんやけど。」と連絡をもらえる。
で、今回のようにもってきてもらえる。

花崗土は11tダンプで7~8000円はする。
たくさん敷きたかったらすぐに何万もになる。
こうしてコツコツ残土をもらっては徐々に敷いていくのならタダ。
こういう積み重ねよ。

どの材料でも買うとすぐに何万という出費になる。
どの業者からどういう廃材が出るのか?
そしてそれはどう処分されるのか?
それが分かると、もってきてもらえるのか、取りに行かないといけないのかが分かる。
はたまた少々金払ってでも欲しいものもある。
去年のソーラーパネルのように。

業者でも処分に金のかからないものもあればかかるものもある。
鉄のように金になるものもある。
それを見極めて、価値の高いものをもらえる時などはビールケースでも現金でも持参する。
そういう見返りだけじゃないけど、「あいつに言えば欲しがってる。」という純粋に、無駄に捨てるより利用できるのなら、という事で持って来てくれる業者も多い。

とにかく、「お互いにメリットのある関係」を築くことが必須だ。
タダでもらえて自分だけが嬉しいというのでは長続きしない。
廃材生活は泥棒とは路線が違う。
自分独自の価値観を構築し、社会の中のスキマで貪欲に生きていくのだ。
そういう観点から見ると、この国はほんと豊かな国だこと。


コレがそれ。
2t車に4杯もってきてくれた。
今回のは花崗土に少しクラッシャー(コンクリートの再生材)の混じった土。
これは地面に敷く時には締まりやすくて、買った花崗土よりもかえっていい。


車の進入口が長年経って、段が出来てるので、ここに入れよう。


裾の方まで多めに入れて、スロープを緩くする。


こっちはもう一つの進入路。
進入の際、結構ガタッとなるので、こっちも緩やかにする。


タイヤショベルでガタガタやってるとすぐに子ども達が寄って来る。
微調整はやはり、手作業でする。
やりかたを教えるとノリノリでやってた。
このぐらいのちょっとした作業なら飽きる前に終わって丁度いい。


まだ五色台の猪の冷凍のがあった。
これはBBQソースっぽく味付けしたまま冷凍してたんで、解凍したまんま焼くだけ。
強火の遠火でジックリと焼く。


焦げ目がつくぐらいしっかり焼くと美味しい。


玉ねぎの甘みですき焼き風。
コンニャクやジャガイモに味がしみて美味しい。


もやしのナムルが箸休めにいい。


ジャンべ合宿の賄いのためにあっこちゃんは早速色々考えてる。
これはツルムラサキ、オクラ、納豆のスープ。
ギニアでは年中オクラが採れてみんな大好きだそう。
日本のネバネバ食も大好きだそうなのでウケルかなー?
  
タグ :残土

Posted by 陣 at 08:45Comments(0)廃材ハウス

2012年09月14日

まだまだ廃瓦増量中

まだまだ暑い中、タイチくんと屋根の廃瓦の作業。


こんな風に瓦にスキマがある部分があった。


二人で午前中一杯かかって、また廃瓦を持ちあげた。
性根の要るスーパーハードワーク。
一人でコツコツやるのと、複数で掛け声上げながらのチークワークはまた違ってていい。
僕はどっちも好き。

一軒目の廃材ハウスは終始一人やったし、今の家も本体の完成まではほぼ一人でやってた。
今から思い返してもホントに楽しい。
最近では人海戦術のリーダーとしてエキスパートになってるけど、大勢でワーッとやるのはまた別の楽しさがある。
「みんなでやるから出来る」というのは「一人では何も出来ない」ということ。
一人でもコツコツやってるから、みんなが集まって来る。
これは絶対的な真理。


廃瓦の量としてはこのぐらいで十分。
スキマもある程度埋まった。
廃瓦の目的は防水のための農業用の廃ビニールを風と日光から守るため。
そもそも農業用のビニールはブルーシートよりは耐候性が強い。
とはいえ、風でバタバタしたり、直射日光に晒され続けると劣化していく。


午後からハラさんにもらった、アサツキの球根を植えようとして、コレが気になった。
菜園の枠にしてる丸太。
3、4年になる。
地面に密着してるし、松の解体材なので腐りが早い。


この丸太沿いにアサツキを植えたかったので、交換することにした。
今度は石の廃材にすることにした。


丸太はタイヤショベルにワイヤーをかけて引っ張り抜いた。
ボコッと溝が出来たので、これまた廃瓦で埋める。
こんな所こそ何を埋めてもいい。


4間(7m20㎝)以上ある大きな梁。
畑の表面との接地点はボロボロやけど、むしろ底の方がしっかりしてる。
一番微生物の多い所から分解されてる様子がよく分かる。


完成!
これは以前、屋根の板葺きの押さえにしてた石。
丸亀沖の島から産出する石で、墓石に加工する際に出る廃材。


満を持してアサツキを植えた。


夜は手巻き生春巻き。
キュウリ、蒸しナス、炒めたニラ、バジル、モヤシ、人参、エノキ、レタス。
適当に取って、濡らしたライスペーパーに巻いていく。


それぞれがメイメイに好きな具材を巻いてナンプラーのタレにつけて食べる。


オカヒジキのお浸し&マテ貝の燻製。
同級生の畑シェフからの頂きもの。


大人が多いのでゴーヤの炒め物。
干しエビの粉末とニンニクを山ほど一緒に炒めて、庭の鶏の卵でとじる。
タイチくんと「美味いねー!」と爆笑する程の美味しさやった。
大人は生春巻きにもこのゴーヤ料理を一緒に巻いた。

最後の締めに、玄米ご飯の上に生春巻き用の具材を乗せて、チリソースをかけるブッカケご飯も最高に美味しかった。
ヒョウタンから駒的な新発想で超美味い。
こういう、「おっ、コレどうやろ?」という閃きが身を震わせる程の歓びとなる。
これは出店に使えるねー!
  
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Posted by 陣 at 06:37Comments(1)廃材ハウス

2012年08月22日

廃瓦の屋根、一応完成をみた

屋根の作業続行中。


子どもたちも暑い中一緒にやる。
野遊がカズマくんのビデオ撮影を代わってやってる。


野遊は午前中も午後もずっと一緒にやってくれた。


最後のウェーブのキツイ所に乗せて、大体乗せ終わった。


こんな感じ。
廃瓦屋根のイメージは出来た。
まだシートが見えてる部分があるので、瓦の密度を上げて完全にシートを瓦で覆うと完成。

実は昨日はテレビの撮影の日でもあった。
テレビ東京の番組で何回かに分けて撮影に来てる。
昨日は屋根の作業メインで撮りに来てた。
で、ディレクターが、「屋根、凄いことになってますけど、これで大丈夫なんですか!?」と。
まー、初めてコレ見たら誰だってそう思うやろね。

僕からすればこの屋根の完成度は廃材建築の粋が詰まった最高の屋根。
廃材の家2軒目、12年の経験とノウハウの賜物。
もっとも、一軒目はトタンにスレートとまず雨漏りしない材料だった。
2軒目の建築物は全て自然素材系の廃材にフィーチャーした。

屋根は土を乗せて草を生やす屋根。
道具小屋と母屋の大屋根は板葺きに石で重石。
とにかくビニールで防水して、そのビニールが劣化しないように何かで押さえるという発想。
ビニールでの防水のノウハウが分かってなかった頃は雨漏りにも悩まされた。
今の母屋のビニールの防水は成功して、雨漏りはしていない。
この廃瓦とビニールの組み合わせで数年を経てどう変化するのか?
また問題が起きればその時に考えるだけ。
どうせ一生続く廃材建築。

「これで万全」
「永久的に大丈夫」
「一生モノ」
そういう幻想はナッシング。

「廃材王国」ハセヤンの名文句
「家は5年に一回建てるもの」
家ごとき、それぐらいのスタンスで丁度いい。


天ぷらカーを格納してる軒の上の廃材ソーラーとのコントラストがいい。


作業が終わって野球。
実はコレを一番楽しみにしてた。


ピザ窯BBQの時のタンドリーチキンが残ってたんで、串に刺して直火で焼いてみた。


こんがりと焼けて、ピザ窯で焼くより美味しかった。


やはりサラダはないとね。


厚揚げ入りトムヤムクン。


昨日はタカヒロくんもビール飲めてよかった。


ご飯食べた後はウノ。

子どもたちは居候の若者と遊ぶのをこよなく楽しみにしてる。
ターザンロープでもひとしきり遊んだし。
ウチら夫婦って、常にとりつかれたように作業モードで子どもと遊んだりしないからね。
役割分担ってことで丁度いい。

とにかく、大学の卒論に代わる「卒業プロジェクト」のためという異例の居候。
普段はバイト三昧と就活という生活の彼等は半農半Xを目指してる訳でもなんでもない。
そういう意味では廃材天国の弟子としての動機は不純。
でも、これはこれでまた新しくてよかった。

卒業プロジェクトとして、5~10分の映像作品にして発表するとのこと。
是非見せてほしいと頼んである。
彼等の経験した廃材天国の生活ってどんなんやろ~?


  
タグ :屋根

Posted by 陣 at 07:30Comments(0)廃材ハウス

2012年08月21日

居候入れ替えデー

昨日の朝は居候入れ替え。


傍島飛龍くん夫婦は相模原に向けて旅立った。
主の表情が超中途半端、、、。

彼等がまだ旅立つ前に、大学生2人組、カズマくんとタカヒロくんが到着。
何でも、大学の卒論に変わる「卒業プロジェクト」として。
2人の行ってる四国学院のカルチュラルマネジメント学科は海外に行ってレポートしたり、その国の屋台のお菓子をパクッて善通寺で屋台開いたりと、斬新なことしてる。

今回のプロジェクトのテーマは「ツアーを企画する」だそう。
で、2人は普通に海外旅行とか企画してもありきたりやと思い、ウチに来た。
「廃材生活者の暮らしに潜入する!」というツアー!
これってツアーか?
よく分からんけど、友達のメグママの娘さんの婿なので受け入れた。


早速、屋根の作業。
廃瓦をシートの上に置く作業。
屋根の作業は子どもたち大好き、と言うてもこの暑さなのでちょっと手伝ってすぐに降りたけど、、、。

トラックシートはふんだんにないんで、廃材の絨毯敷いてみた。
絨毯もそんなにないんで、結局ブルーシートも使うことにした。
廃材のブルーシートも残りが少なくなってきて、丁度今回の屋根で使い切る。
要は雨を防いでくれてる、農業用のビニールを瓦で傷つけないようにするのが目的。


総面積80坪という大屋根。
坪単価0円の廃瓦。
結構瓦で占めてきた。

もっともっと瓦を置いて、全くシートが見えなくなればOK。
シートは日光で劣化するので、何かで日光を遮るのが目的。
その何かの材料も雨と日光に弱いものではいけない。

以前の板葺き&石で重石の屋根は5年で腐った。
もちろん腐るのは分かってたし、5年も持てば十分。
板のシングル葺きが憧れやけど、ログハウスなどのそれはウエスタンレッドシダーという耐水性にすぐれた素材。
当然輸入品でお高いものなので、採用しない。

今回採用の廃瓦は何せ、日本建築の誇る最高の屋根材。
持って来てくれる解体屋の社長にも、「セメント瓦や釉薬瓦は嫌なので、本瓦でお願いします。」と頼んでた。
いやー、特にバラバラに割れてるのが廃材天国のデザインともマッチするし。
元々割れてるんで、施工も超ラフにできるのもいい。
これが廃材の醍醐味。
どーせ産廃。
タダでいくらでもある上にラフに扱えて非常に楽。
この瓦だけじゃなく、角材などでも間違えて切ってもノープロブレム。
そのラフさが建築という重いジャンルのハードルを下げるキーになる。


作業中、食事風景と色々映像を撮る。
何せ、卒業プロジェクトやから発表せんといかんからねー。


BBQの残りの材料で揚げ春巻きをみんなで作った。
山清の練り辛子の練りたてはブッ飛ぶ辛さ!
その辛子と酢醤油が揚げ春巻きにはマスト調味料。

タカヒロくんはバイトで途中抜けていなかった。
若者は忙しいのー。

3日間の日程での滞在なので、屋根の作業がはかどって丁度いい。
子どもたちも野球したり遊んでくれて楽しそう。

どんな卒業プロジェクトになるか?
是非その発表を見たいもの。


  
タグ :屋根

Posted by 陣 at 07:32Comments(0)廃材ハウス

2012年08月09日

暑い屋根でクールに決まった

前々からあっこちゃんに言われてた、煙突のスキマを塞ぐ作業。
すぐ出来ると思う作業なだけにノビノビになってる事って多い。


ステンレスカマドから屋根をブチ抜いてる直径150㎜の煙突。

カマド、薪ストーブ、五右衛門風呂、煙突は全てストレート。
薪生活では毎日使うだけに、煤が溜まる。
でも、ストレートなら超簡単。
たまに、ゴンゴンと棒で叩くだけ。
それで下に落ちる。
煙突を外しての煤掃除なんかは必要ない。

特にこの150㎜の煙突は引きが違う。
120㎜のそれとはケタ違い。

煤の問題だけじゃなく、この「引き」にも影響するから、煙突は絶対にストレートに抜く。
一軒目の廃材ハウスでは横に抜いてた。
寒い中煤がつまって家中の窓を開けて、煙突外した苦い経験も今では笑い話。
ただ、屋根の防水という大問題をクリアしないといけない。


分かりにくいけど、煙突の根元だけがボコッと盛り上がってて、上から流れてくる水はこの隙間にははいらない。
もちろん煙突そのものを伝って入るのは入る。
それで、今回の工事に踏み切った。

まずは薄い平トタンを用意する。
丁度いいのがなかったので、行きつけの金物屋の倉庫へ。
倉庫番のおっちゃんに、「500㎜角ぐらいの平トタンの切れっぱしないですかね。」と相談した。


で、「コレなら要らんから持ってってええで。」と、頂いてきた。
ここに来ればこういう半端な材料は常にもらえる。
一軒目の廃材の家を作る時からの付き合いなので、12年になる。


0、3㎜がハサミで切ったり加工がしやすい。


ハサミでカットして、煙突にピッタリに加工する。


煙突に被せてコーキング。
このコーキングは耐熱コーキングという特殊なもので、アメリカ製。
必要な人は「ルトランド」で検索だ!
防水と耐熱を兼ね備えたものは国産ではない。


廃瓦で押さえて完成。
廃瓦の屋根も未だに途中のまんま。
防水の農業用ビニールに廃瓦で傷つけないためのトラックシート待ち。


晩ご飯に、鶏を捌いたガラで取ったスープでカレー。
濃厚なので、カレーにバッチリ。
ガラについてる身も手でむしって全部入れる。
折角殺した鶏さんなので、余すところなく頂いた。
手前が子ども用で、奥が大人用。
子ども用にはクミン、ターメリック、コリアンダー、だけでチリパウダーは入れない。

昼には干麺のうどんを茹でて、ざるうどんにした。
そのツケ出汁にもガラスープを使った。
濃厚でラーメン風になって美味しかった。

一羽の鶏からこれだけの料理ができるんやからねー。
ほんとにありがたい。

この生きてる命を頂いて、自分の命が存続できてるのがよく分かる。
命あるものを食べない限り、自分の命が健康であれるはずがないのだ!
  
タグ :煙突

Posted by 陣 at 08:54Comments(0)廃材ハウス

2012年06月24日

廃ビニールに廃瓦の屋根

久しぶりに屋根の作業。
合間、合間で中々進んでない。


一応、この農業用ビニールで雨漏りは一滴もしない。
でも、ピーカンの日はそろそろ室内が暑くなってきた。
いわばビニールハウスやもんね。
二階の工房では顕著にそれが分かる。
まだ、窓を開けてれば何とかなってるけど、梅雨明けの本格的な夏を迎える前には何とかしたいもの。


廃材天国に住み始めた08年頃はこんな屋根。
ビニール(ブルーシート)の上に板葺きの屋根。
石は板が飛んでいかないための重石。
ブルーシートではウチの屋根の横の長さに足りずに継いでた。
それが雨漏りの理由。
コーキングで留めてたけど、ブルーシート(塩ビ)とシリコンコークでは完全にくっついていなかった。
それは素材の問題。
塩ビを留めるには塩ビ専用のボンドじゃないといけない。
この辺りは色々経験して分かってきた。

素材とボンドの相関性は深いよ。
ポリエチレンなんか、完全にくっつくボンドはないからね。
ビニールハウスの素材でも、塩ビとポリエチレンがある。
商品によって「タフ二ール」(塩ビ)とか「ポリエース」(ポリエチレン)とか、こういう流れで聞けば分かるけど、当時は分からなかった。
こんなのも最初はピンと来てなかったもん。
事実、ピザ窯を置いてある軒の屋根の防水は農業用ポリエチレンだった。

何でブルーシートを使ってたかと言うと、岡山にブルーシートのハトメを加工してる工場があって、B品が出る。
備前焼の弟子時代に薪の覆いに使ってた。
軽トラに山盛りで3000円なので、瀬戸大橋を渡って買いに行った。
それもホームセンターの最安のペラペラのじゃなく、厚みのあるいい品物。
廃材天国の全ての屋根にこのブルーシートが使われてる。
ところが、その工場は移転して事務所に電話しても「そういうものはお分け出来ません。」で取り合ってくれない。
当時から直接現場のおっちゃんに3000円渡して分けてもらってたから、会社は通してなかったんやろう。

どっちにしてもブルーシート採用案は廃材としての入手ルートが断たれたので、ボツ。
それで農業用のビニールハウスの廃材に照準を合わせた。
何年かに一度張り替えて棄てるとはいえ、結構みんな再利用して使ったりしてる。

「廃棄にお金がかかるからもらえる。」
廃材の入手はそういう簡単な論理ではない。
どの廃材にも必ず「引き受け手」があって、需要がある。
自分が欲しいものは必ず他にも欲しい人がいるってこと。
それを踏まえて交渉しないといけない。
場合によっては現場に毎日入り、徹底的に労働を手伝ってもらうこともしばしば。
知り合いの紹介とか、ビール持って行くとか。
そういう「何が何でもこの廃材が欲しい。」という姿勢を行動で示す。

「廃材はタダではもらえん。」
これが廃材で12年生活してきた経験者の結論。

今の農業用の廃ビニールなら一つが100mとかあるんで、横方向には継ぎ目がない。
それが雨漏り解決の理由。
それと塩ビ専用のボンドでバッチリ留めてるし。
今使ってるのは大野原(香川の西部のレタスの有名な所)のレタスのトンネル用のもの。
幅が2mぐらいで長さが100mもあるのを何十本と頂けた。
それを何重にも張った。


この農業用ビニールの上はバラバラの廃瓦を置くというのが今回のアイデア。
でも、ビニールが破れてはいけないのでこのトラック用の廃シートを敷く。
これは近所の大きな工場に勤める知り合いの紹介で頂いた貴重な廃材。
これこそ中々もらえんよー。


これが廃瓦。
以前からこのために解体屋からもらって廃材天国内に置いてあった。
やっと出番がキタ!


昼からの半日だけでも随分と上げた。
ちょこっと子どもたちも手伝ってくれたし。

どうせバラバラの廃瓦なので、ラフに手箕にガチャガチャ入れて運んではドサッと捨てるように置く。
この作業性がいい。
きちんと瓦を葺くのなんでタダでイイ瓦が手に入ってもやりたくない。
そう。
やりたくないのだ。

このラフでテキトーでグチャグチャの廃材仕事がイイ。
大工さんの仕口も継ぎ手も憧れもしなければ絶対にやりたくない仕事。
チェーンソーでぶつ切りにした丸太に長いキリをブッ刺して穴を開け、4分のボルトで繋ぐだけでイイ。

プロ顔負けの美しいセルフビルドは僕の好みに合わない。
廃材天国では僕の好みのラフでカオスな仕事しか出来ない。

でもそれを金がないから仕方なくやってる訳でもない。
廃材という目の前に大量にある素材から閃くアイデアと動き出すと止まらない作業中毒で進む。
これは創造なのだ。
クリエイトする。
これは人間の本能やと思う。
それを目一杯やりきる。
そこに歓喜が湧き起る。

これが生きることの根源だ!!!

  
タグ :ビニール

Posted by 陣 at 08:25Comments(2)廃材ハウス

2012年06月11日

廃材建築家、山陰に出張

今日から兵庫の鳥取にも海にも近い山の中に出張。
アキくんという、2、3年前に来てた居候の所。

何でも、実家のすぐ近くの親戚の民家を譲り受けたけど、雪の重みで瓦が傷んでるそう。
雨漏りしてるけど、今のウチに直しておけば中はイイ状態だそうな。
その屋根を直しに行って来る。
アキくんと友達を呼んでて、僕が棟梁。
徳島の佐那河内村のマツケンの所の納屋の解体やその解体工事で出た廃材での露天風呂の建築のようなノリ。
合宿しながらの廃材建築は楽しい。
仕事が終わって、みんなで酒飲みながらの交流も意義深いし。

軽トラに大工道具一式満載して行く。
とりあえず、瓦屋根は全部解体して、野地板や垂木がどこまで傷んでるか?
それは瓦を剥がしてみないと分からない。
まずは一週間ぐらいを予定してる。

帰って来て、5/27、28日頃から田植え。
苗も順調に育ってるし、今年も3反を手植えする。
毎年、この時期を狙って来る居候が居て、大勢でワイワイと植える。
田植えそのものがお祭りみたいなもん。

  

Posted by 陣 at 10:59Comments(0)廃材ハウス

2012年05月25日

ステンレスカマド

旅で新たに出会った薪生活の同士に話した廃材天国の「ステンレスカマド」。
過去にさかのぼればどっかにあるけど、改めて紹介しよう。


業務用のガスレンジを改造して薪仕様にした。
今ではたくさんの薪生活者の具体例を知ってるけど、廃材天国が出来たばかりの時は全ての料理を薪でしようとは思ってなくて、まだガスレンジとしてこれを使ってた。
08年から廃材天国で生活を始めて、その年の秋に行った「ザ・ファミリー」のビンさんの家が完全に薪生活だった。
そこではレイちゃん、アマちゃんという美しい娘さんが朝早くから掃除したり、カマドで火を起こしてご飯を炊き、時計型の薪ストーブの回りをカウンター状にあつらえた回りにみんなで座ってご飯を食べた。
その時の目からウロコ体験で、「ウチもやろう!」と改造に踏み切った。
ガスを切って、この薪仕様に完成するまでには2カ月かかった。
七輪と自作ペール缶カマドで毎日料理してた。
過去の日記をさかのぼればその様子も残ってるよ。


ステンレスの中には上げ底にするための6㎜の鉄板が入っていて、薪が燃焼する所以外は土で固められてる。
煙突は150㎜の太さなのと、ストレートに屋根をぶち抜いてるお陰で超引きがいい。


要らない紙にマッチで火をつけて、うどん屋からもらってストックしてる割りばし、大工さんがもってくる廃材、造園屋のもってくる細目の丸太という順番に放り込む。
フタを開けて、次々とラフにバラバラ放り込むのがクール。
映画「バックトゥーザフューチャー2」の未来で改造されたデロリアンにゴミ燃料を放り込むイメージ。


下の鋳物の焚口は実際にはエアの取り入れ口としてしか使われてない。
普段は左の口で薪を焚いてて、一番左が強火、その次が弱火、一番右は保温ぐらい。
この写真の左から、味噌汁用の出汁、玄米ご飯を蒸して、野草茶を煎じるという順番。
両方の口に薪をくべてジャンジャン料理することもできる。
もちろん火力は薪のくべようで全く変わってくる。
その時の料理によってステンレスの多重蓋を取ったりつけたりしても調節する。


昨日はこの26(土)27(日)の「アートでたんぼ」の準備に行って来た。


移動式ピザ窯を持って行き、廃材ピザ屋台の補修。


もう3年目になるこの廃材屋台も耐久性的に今年で最後やろな。


あまりにもグラグラに弱ってるので廃材の筋交いで補強&ボール紙を張る。
このボール紙は近くの缶詰工場から大量にもらってストックしてた。
今ではその工場が潰れたので貴重な廃材。


パパッとあっという間に出来るのが魅力。


イベントの間は河野さんとスタッフはこのテントの下で毎日ご飯を食べてる。
去年参加してたケンイチくんが来てる。
イッセイくんも2週間ぐらい居たみたい。
今年の河野さんのテーマは籾すり場で出るクダケ(クズ米)での団子汁作り。
昨日もウルチとモチと両方試してた。
当然モチ米の団子は美味い。
この写真はモチ米粉100%のお好み焼き。


帰りに河野さんの田んぼに来るおっちゃんの放棄された玉ネギ畑に寄った。
植え付けはしたけど、入院して肥料も農薬もやれなくて出荷できる状態とちゃうから全部もっていってくれてもいいと!
これは廃材生活者としてはほっとけない。
しかも化学肥料も農薬もナシとは最高!
暗くなるまで必死で盗りまくった。
こういう時に遠慮せずに徹底的に盗りまくる。
解体現場にしろ、この放棄畑にしろ、どんだけ持って帰ってもタダというのに手加減しててはいけない。
この火事場泥棒のようなやり放題状態に興奮する。


軽トラに積みきれなくなったんで、まだ玉ネギは残ってたけど帰って来た。
これから束にして軒下にぶら下げておくと当分使えるからね。
自分で作ってもないのに、この玉ネギ農家バリの量をぶら下げるのが廃材ライフの誇りだ!





  
タグ :カマド

Posted by 陣 at 08:23Comments(0)廃材ハウス

2012年05月04日

廃ビニールに最近の風は強過ぎる

窯焚きに入る前、ピザ窯作りの更に前。
廃材天国母屋の屋根の廃ビニール張りの作業をしてた。

3月終りにカリちゃんと大々的に直して以来。
何しろ、それが4月始めの突風で見事に飛ばされた。


4/28、29のピザ窯作りの直前に暗くなるまでかかってイッセイくんとやり終えてた。


昨日、夜中の窯焚きを終えて帰ってくると、バサバサしてる。
ここの所また風が強いからね。
写真では分かりにくいけど、屋根から1m近く盛り上がって、ウネッてた。
ビニール同士はテープで留めてるだけなんで、一か所剥がれるとそこから風が入って、バサーッと一気に破れて飛んでしまう。


やっぱりコレか、、、。
重いけど、風には重さがないとね。
廃ビニールが破れないようにトラックシートで覆って、廃瓦葺きをしたかったけど、シートもまだ全面を覆う程ないし。


廃ビニールを厚く敷いて、所々に石を置いて重石にする。
あまりに風が強く、一人では難航したんであっこちゃんに手伝ってもらった。


現代美術作家のいうインスタレーションのよう。
ビニールを長く張って、色のついた水を溜めた有名な作家とやらの作品を思い出した。
ああいった、生活に関係ない所でのアート作品ってバブルの産物の稚拙な遺物に思えてしかたがない。
マクロ的な大きな視点では、そういうものも必要なのかもしれんけど、脱権威芸術の僕からは大金かけて屁理屈並べてる金持ちの無駄にしか見えない。

陶芸の作品を年間数百万売って、その金で生活を成り立たせるという人生を選択しなくなってホントに楽になった。
これは自分の実感としてハッキリしてるからね。
芸術で生活する、音楽で喰う、絵で喰う、というのがどうしても先進国の金持ちのグロテスクな価値観にしか聞こえない。
個々人が完全に自給自足しなくても、第一次産業、第二次産業なくして国なり、村なりの共同体が成り立つ分訳がない。

まあ不景気とはいえ、まだまだ世界トップクラスの経済大国ではこちらの価値観の方が超マイナー。
その辺りは分かって言うてる。
マイナーでも、先端なのが廃材天国のスタイルなのだからしゃあない。
そのスタイルが「好み」だと主張してるのだ。
自分のスタイルを自由に選ぶ。
それを完結せよ。
人のスタイルを否定するなかれ。
自分で自分のスタイルを納得できておれば、他人に突っ込まれても、「これでいいのだ!ありがとう!」で問題ナシ。

僕もみんなに好かれ、みんなに受け入れられようとは一切思わない。
何しろ「攻撃こそ最大の防御」やからねー。
廃材という武器を得て、現代社会の問題を攻撃する。
〇〇活動でも、△△運動でもない。
毎日の生活が攻撃なのだ!
  
タグ :廃材

Posted by 陣 at 10:35Comments(0)廃材ハウス

2012年04月19日

ビニールハウスで生活

廃材看板仕上げして梱包、発送した。


シリコン系のラッカーでコーティング。
艶が出てそれらしくなった。


本体から廃材で、梱包材も廃材。
どうせすぐにゴミになる梱包材こそ廃材で十分。
畳屋の張り替えた畳表。
この廃材は廃材天国ではあらゆる所に使われてる。
こういうコンスタントに供給される廃材はいつでも確実にアテにできて安心。


午後からは屋根に上がった。
先日の突風で破れたビニールと折れた煙突。


こっちも。


これが一番下の部分。


下から3分の2ぐらい飛んでた。
昨日新たにまた下から張って行った。

廃ビニールはたくさんある。
飛んだって、何回でも張り直せばいい。
年に一度の突風や台風の時にも何もないようにしておくのか?
いや、そういう時に多少飛んだりしても構わない。
「何かあるといけないから。」という根拠のない心配のために、プロに頼んだり新品の材料を買うような事に甘んじる訳にはいかない。
そりゃ、100万も張り込めば色々屋根材はある。
ここは廃材天国!
このキーワードに助けられて、「いやいや、いまさら買う訳には、、、。」と思い留まれるのがラッキー。

ていうか、去年の9月からビニールハウス状態で生活してるけど、本当はこのビニールの上に廃瓦を乗せるのが最終目標。
それにはビニールを何重かに張り重ねた後、ビニールが瓦で破れないようにトラックシートなんかを敷く。
その材料がまだ揃ってない。
ま、気長にいこう。


ハラさんがまた色々持ってきてくれた。
これはイタドリ。
高知人の大好物。
高知のを採り尽して、香川まで採りに来てるという噂もあるぐらい。


寸胴鍋一杯はあろうかというワラビ。
毎日食べてるけど、ハラさんが22日のピザ用にたくさん採ってきてくれた。

他にも百花、白ネギと畑の野菜の片づけ時期で色々持ってきてくれた。
〇〇が大量に来たー!
と、こういう時こそが廃材生活の腕の見せ所。
絶対に無駄にはしない。
トコトン使い倒す。

「〇〇がないから買わんといけない。」という発想は家の材料から食べるもんに至るまで皆無。
微塵もないぞ。
大体「〇〇がないから△△で行こう。」という発想になる。
それよりも山のようなタダの材料を目の前にして、「こんだけあるんやったら!!!」と閃くのが常套手段。

この生きるための貪欲さよ。

仕事がない?
経済に活気がない?
アホか!
給料や売上げが増え続けるという幻想はとっくに終わってるっちゅうの。

生活出来ない?
食えない?
こういうのも真面目に言うてるとしたら救いようがないぞ。
生活自体に、喰うこと自体に、エネルギーを費やして出来ない訳がないやん。
3000万の家、500万の車、新品の電化製品、新品の、、、という経済大国ごっこが出来ないだけ。
むしろ、そういうお馬鹿ごっこから卒業することで、超楽ちんで左ウチワの生活が実現しとるがな。
この廃材の家で!

金をかけないからこそ、何が起ころうがノープロブレム。
家ごとき何度でも作ればええし、毎日焚火して暮らしていくだけ。
経済がどうなろうとも、政府がどうなろうとも、自分が生きるぐらいの力は誰にでもある。

被害妄想入って、「〇〇が悪い。」と矢印を外に向けてもダメ。
内に向き過ぎて「自分には出来ない。」と鬱々としたってダメ。

僕は「廃材で家を建てて生活する!」と断言して10年以上やってきた。
それを実現させてきた座右の銘は「攻撃こそ最大の防御」だ。
これからも、なりふり構わずにドンドン攻めるぜーーー!!!



  
タグ :ビニール

Posted by 陣 at 07:39Comments(0)廃材ハウス

2012年04月04日

風とビニールは相性抜群

いやーーー。
風すごかったねー。
昨日の午後までは実家の窯の前だったんで、廃材天国の様子は「さぞかし、、、。」と想像はしてた。

帰ってみると、やっぱり、、、。。。


この間から張った屋根の廃ビニールはことごとく飛んでるーーー。
超バタバタが強くて、引っかかったのを取るにも取れないほど。


この元鶏小屋の自転車置き場にピッタリ張りついてたのも面白かった。

ビニールはほとんど飛んでしもた。
まあ、廃ビニールなので惜し気はない。
まだまだあるしー。
風が止んだらボチボチまた張るか。


洗濯干しにはビニールテープが巻きついたり。


室内は、、、と入ってビックリ。
薪ストーブの煙突が落ちとるーーー。
しかも水浸し。
いや、これ、ストーブ焚いてる最中やなくてよかったよね。
もし、焚いてたらあの風の中、部屋中煙だらけ。
全部窓開けて、水ぶっかけて薪ストーブを鎮火するハメになってたやろから。
確か、一軒目の時にあったような、、、。


煙突の屋根の上の部分が風を受けてグニャンと曲がってる。
薪ストーブに関しては今シーズンはもう終わりやからまたゆっくり直せばええ。

風呂の煙突とステンレスカマドの方は大丈夫で、晩ご飯にも風呂にもありつけた。
一軒目の時からやけど、廃材の家は本体から大きく軒を出して、色んなものを置いてる。
あんだけ風が強いとあらゆるものが飛んで飛んで、、、。

こういうのは日常の中の当たり前のよくあるトラブル。
自分で一から全てやってる以上、いかなるトラブルも想定内。
地震で潰れようが、火事で灰になろうが所詮廃材。
もともと産廃なんやからねーーー。

どういう状況になろうと、また解体屋の社長に「どうですかね、最近。」と電話入れて、廃材建築開始だーーー!!!

ま、今回はソコまでドラマティックな展開にはなってないけどね。
とりあえず風が止んでから屋根に上がってみよっと。



  
タグ :ビニール

Posted by 陣 at 08:45Comments(0)廃材ハウス

2012年03月31日

魅惑のビニール張り

ついこの間の日記で、廃ビニールを大量にもらったと書いた。
それを2日がかりで、カリちゃんと廃材天国母屋屋根のビニール張り。


これは去年の9月にしょうたくんと張ったビニール。
このまま半年以上経ってる、、、。


これで二重張り目。
ビニールはたくさんもらったんで、何重にも張ろう。
これで屋根の防水が出来るんやから最高。
ブルーシートは卒業したし、ルーフィングすら買う必要がない。


カリちゃんとにこちゃん。
去年、9月の時はビニールの所々にプラスチック板にボンドをかましてエアタッカ―で留めた。
強風で剥がれるのを心配しての策だったけど、やはりそこからジワッと水がしみ込んでる。
今回はビニールとビニールをテープで張り合わせただけ。
なので、ちょっと風が出るとお芝居の海の如く超ウネル。
この上のバラバラの廃瓦葺きが楽しみで半年も寝かせた甲斐はあったね。


滅多に見ない人、来たことのない人のために、廃材天国全景。
左端の離れは寝室、右端の黒い柱の草屋根の下が手掘りの井戸。
母屋の奥の二階の工房まで屋根は続いてる。
屋根の面積は実に80坪!
ここに、廃材じゃない新品の資材で葺く気はない。
借りにトタンやスレートでも何十万もかかる。
逆に何十万ぐらいの資材を張りこめば20年とか持つ訳やから、こんな廃ビニール張りの苦労から逃れられるという見方も出来る。
でもそんなの、この産廃で出来た家に似合わないじゃん。
これが都合がよくてねー。
「廃材天国に似つかわしくない。」という理由で、ことごとく資材を買わなくて済む。
「廃材で!」という自分の初期設定でこうも楽ができるとはねー。
労力が多少かかる言うたって、2日で廃ビニールが張れるんやから問題ない。

タダで出来るという魅力を上回るのが、段ボールやブルーシートの仮住まいで生活するようなラフで自由な感覚。
自由について回るのがラフ(荒いとか雑という意味の)。
僕なんか元々が繊細で丁寧なんで、こういう設定をかけて自分を解放させるのが手っ取り早かった。

自分の嗜好性と好みで選択するんだ!
とか言うてるけど、そんなのどんどん変えて行けばいい。
そのためにこの「設定」ってほんとに便利なもの。
その設定すら自由に出来るんやから。

お好みで「自分には出来ない。」という設定も悪くないのかも。
どっちだってたいした差はないんやから。  
タグ :ビニール

Posted by 陣 at 11:13Comments(0)廃材ハウス

2012年02月10日

屋根のビニールが破れとったーーー

おとといソーラーパネルの作業をしながら、久しぶりに母屋のビニールの屋根の状況を点検した。


!!!


ここも。


こっちも。


ここは一番裾の部分。

あっちこっち破けてた、、、。
去年の9月にしょうたくんとこのビニールで防水して早5ヶ月。
この上に更にビニールハウスの廃ビニールを何重にも敷いて、廃瓦を敷くアイデアは未だに実現していない。
あちこちに声をかけてる廃ビニール待ち。

ちょっとはショックで、いっそのことトタンか何かを買って仕舞いしようかという考えもよぎる。
でもそんなことより、とりあえず補修せんといけない。


大きく新しいビニールを張る。


塩ビ専用のボンドで張り合わせると、防水はバッチリ。


ここも直した。
何やかんやで、また一日暇つぶしができた♪


これが全景。
ビニールハウス状態。
何が何でも夏までには何かで覆わないと、暑くてヤバイやろねー。
それまでに廃ビニールが手に入らなかったら、、、。
外でテントで寝たらええかもーーー。

やっぱり、ボンドで補修してると、やっぱり廃ビニール&廃瓦で拭きたい衝動が勝る。
「何とかせなー。」と何もしないウチは不安は大きくなるもの。
何とかし始めると、「よし、もっとこうしよう!」と新たなアイデアも生まれて来るし。

廃材を使っても、基礎は型枠にコンクリート流して、バッチリ軸組み構造を踏襲して、屋根は大事やから張り込んで、、、。
とかには僕の嗜好性上は向いて行かない。
とにかく、ゴミを積み上げただけの何ちゃってハウスで十分。
こうして、どこかが悪くなればシコシコと直すだけ。
屋根も板拭きの所なんかは順番に腐っていくしね。
どうせ一生廃材で造り続けるんやから、別に問題ない。
何か特別な目的のために、廃材を利用して家を建てて、、、とかじゃない。
廃材でママゴトして暇つぶしするだけ。
その事そのものが目的。
よく手段と目的が入れ替わるというのは悪い意味で使われるけど、僕の場合は完全にそれでOK。


葉っぱが枯れかけてた人参が復活してきた。


スーパーの人参くらいには大きくなってる。


人参を大量に入れたお好み焼き&ソース。
みかんペーストの酸味が強かったんで、練りゴマを入れてみた。


自家製の紅ショウガと豆腐マヨネーズをそえる。
みんなお好み焼きをおかずに玄米ご飯をモリモリ食べる。
いわゆるお好み焼き屋のそれとは完全に別物やけどー。
テキトーに作ってもちゃんと美味しくなる。
途中で、「何か足りんなー。」と思えばそれから足せばいい。

そういえば、あっこちゃんのプチお菓子作り教室がまたあるよ。
2/18(土)の10時~で、みかんペーストのマフィン作り。
昼には完成して、あっこちゃんが用意した、マクロビランチをみんなで食べる。
基本のゴマ塩やキンピラゴボウも予め作っておくみたい。
味醂すら使わなくても美味しいキンピラとか食べたことない人向け。
そういう料理編もまたやるみたい。
ちびっ子連れのお母さんたちの要望で始まったこともあって、一度にたくさんは出来ないから。

参加費は2000円で、0877-89-9525かhaizaitengoku@gmail.comに申し込んでね!

  
タグ :ビニール

Posted by 陣 at 08:57Comments(0)廃材ハウス

2012年02月03日

電気工事は意外と簡単

久しぶりの電気工事。

一軒目の廃材ハウスから自己流でやってる。
テキトーセルフビルドの場合、水道の給排水工事や電気工事は簡単。
ナゼ素人でも出来るのか?
プロの素晴らしい工事を目指さないのが大前提。

水道工事は塩ビ管埋めときゃいいだけやし、電気工事はオール露出配線。
塩ビ管は見えなくなるけど、グレーの配線が見えるとかっこ悪い?
廃材天国に来た事ある人でそんなのに気付いた人おる?
おらんやろー。
そもそも家が廃材やし、そんなに上品なデザインとちゃうからね。
真っ白のビニールクロスのフラットな壁にグレーの電線が露出してると目立つけど、ウチでは誰も気づかない。
仮に少々目立ったとしても、そんな壁や天井の配線をイチイチ気にする方がアホらしい。

えー。
離れになってる寝室には正式の電気工事が成されてない。
出来て2年もたつのに、、、。
延長コードだけでいけてた。
小さな電球や扇風機ぐらいしか使わないんでそれでよかった。
今は子どもたちのゲーム(古いPS2)のためにモニターとしてのテレビ(実家の使ってないブラウン管の古いの)を置いた。
廃材天国にはテレビはない。
見たくないから。
今度持ってきたテレビもモニターとしてしか使わない。
ほんとに見たい番組だけを見るならDVDやyou tubeで十分やし、自主的に見ようと思わなくても見てしまうのが嫌やから。
それなりに見てると面白いし、意味もなく受動的な時間が流れていくからね。
だからこそ、何やかんや手作りしたり、薪で生活する時間があるとも言える。
でも、子どもたちに「禁止」みたいなのはよくない。
ワンピースなんかもyou tubeで見てる。
で。
今回、ゲームのためにテレビを入れるという選択をした。
こういう結果よりも、親の意見と子どもの意見をちゃんとすり合わせる事が一番重要。
夫婦、親子、家族みんなが納得しないとね。

テレビを置く以上は部屋を明るくしないといけない。
それで、正式にコンセントや照明をつけるべく工事に踏み切った。
本当に必要になってからでも十分間に合う。


風呂とトイレの部分のブレーカーを落として、電線を一旦切断。


ここから分岐させて延長、離れに配線する。
手持ちの電線が乏しく、1、6㎜のVVFの線を100m買ってきた。
ちょっとした延長とかなら、家の解体材についてきた線でやってるけど、今回はそれでは間に合わない。

ウチでは電気コタツ、ホットカーペット、電気ストーブのような熱関係の電化製品はほとんどない。
電気炊飯器、電気ポット、電子レンジもない。
特に、離れの部屋でそういう熱関係のワット数の大きい電化製品は使わない。
モーターの大きい電動工具は瞬間的にしか使わないし、照明の蛍光灯なんかもせいぜい20ワットぐらい。
ボチボチLEDに換えていってるし。
なので、1、6㎜(18Aまで)で十分。
それでも母屋のコンセントなんかはちゃんと2、0㎜(24Aまで)を使ってる。

冬場は冷蔵庫のコンプレッサーも活動しないせいか、電気代は3000円切ってる。
5人家族で一人暮らしよりも安いやろー。
これも我慢や倹約でやってるんじゃなくて、要らんものを置かないから結果的に自然とこうなる。


昨日は稲荷寿司。
炊いた玄米ご飯に梅酢、ゴマ、自家製紅ショウガで寿司飯が出来る。
砂糖ナシのみならず、代替の甘みもナシ。
揚げを醤油と味醂で炊いてあるんで、寿司飯に甘みはいれなかったそうな。
確かにバランス良かったよ。
子どもたちにも大ウケ。
バラ寿司の時なんかは干し柿やリンゴのスリオロシで甘みをつける事もある。


青海苔バージョン。
アオサではダメ。
ちゃんとした四万十川の青海苔は香りが違うねー。

  
タグ :電気工事

Posted by 陣 at 07:21Comments(0)廃材ハウス

2011年11月16日

廃材来たーーーー!!!

一旦京都の実家に帰ってたしょうたくんも窯焚きが好きで、16日の火入れに合わせて戻ってきた。
さあ、朝から居候3人体制。
大勢来過ぎるとやることがないという事は全くない。
泊まる所は二階の工房に畳が3枚ある。
通常は居候は一人の事が多いので、工房の一角に畳2枚だけ敷いて彼らの部屋になる。
おとといははどうやって寝たのか3人で寝たよう。

まずはユウジくんが薪作りを担当、ノザキくんはビワエキスの瓶詰めを担当してもらう。
しょうたくんと僕は「田村ピアノ学校」の最後のちょこっと手直しに行ってた。

帰って来て、軒の上のビニールに廃瓦を乗せる作業をやり始めた。
ら。
いつも伐採した丸太を持ってきてくれるシルバー人材センターのおっちゃんが来た。
シルバーのおっちゃんは軽のダンプに高いアオリの特注の車で来る。
アオリ一杯まで積んでくることもあるけど、軽なのでたいした量ではない。
が、昨日の話では。
「30年も放置されとったみかん山を全部切ってなー。」と。
どうもハッキリは推測できないぐらいの量みたいで、軽トラでは20~30杯分はあるという。
常に廃材天国と大きな歩道付きの道路の境目のコンクリートの畦に沿って、そういう丸太を積みこんでる。
どのぐらいやろ?
50m以上はあるかな。

「積み込む場所さえ決めてもろとったら、わしらがボツボツ積み込むで。」と、おっちゃん。
これは急いで積み込み場所を空けんといかん!
10月の劇団「どくんご」のテント芝居の為に広く片付けはしたものの、周囲の廃材の累々とした山は相当のもの。


、、、、、、。
こういう状態、、、。
手前の焦げた材木は、近所の材木置き場が火事になったのをもらってもう5年ぐらいになる。


アフター。
昨日は軽トラに4杯来た。


ビワエキスもたくさん瓶詰めできた。


早速、野遊の作ったサッカーゴールでサッカーをするべく、みんなに「サッカーしてー。」と言って夕方みんなもヘトヘトになるぐらいやってた。


タコと長芋の炒め物。
タコだけ別で一瞬の火入れをして、後で混ぜる。
セロリが利いてて最高。


エビの素揚げと蒸したジャガイモの和えもの。
酢も入って、アッサリ中華風という感じ。
ウチでは小エビの定番料理。


大根葉のチジミ。
自家製紅ショウガと自家製ポン酢が美味い。

他にも冬瓜のスープもあった。
この時期にピッタリのほっこり系。


ナオヤくんも合流して大勢になった。

もう、ユウジくんとノザキくんは旅立って、今日は火入れ。
  
タグ :廃材

Posted by 陣 at 08:34Comments(2)廃材ハウス

2011年10月17日

廃材天国の廃材の仕分け

久しぶりの廃材天国内での作業!
しょうたくんと廃材の片付け。
普段の料理用の薪作りとかも。


何しろこんな感じで、廃材は山ほど、、、。
草は茫々、、、。


毎年「劇団どくんご」のテント劇場が設営される廃材天国の庭も廃材の山。
今回のリフォームの為に解体屋に持ってきてもらった廃材もまだまだある。

実際、解体屋から来た廃材の中でも、廃材建築に使えるものは僅か。
最近の日記しか見てない人は、秋山陣=廃材建築家と思ってると思う。

でも実は、「自給自足陶芸家 秋山陣」というのが一応の看板。
備前焼で修行した焼き締めの陶芸の燃料として、廃材を集め始めたのがキッカケ。


これは実家の庭。
親父の窯の窯焚きが11月の半ばにある。
で、こっちに廃材を持って行った。


最近は親父の窯に、親父の作品と僕の作品を半々に入れて一緒に窯焚きをしてる。
実家は昔の百姓屋敷で庭も広い。
この通路の奥にも山と廃材がストックされてる。
陶芸家の親父も薪ストーブに薪の風呂と常に薪を愛用してる。
ピザの窯も僕が一緒に作ったもんね。


一日動けばこのぐらい片付く。
建築用(長くてキレイな一級廃材)
陶芸用(折れてたりはするけど、太いもの)
薪ストーブ用(60㎝までの短くて太いもの)
風呂用(50㎝までの角材系)
キッチン用(細かい木端)
の5種類に分ける。


このぐらい片付けばどくんごのテントは何とか設営できる。

さあ、今日からはまた職人に戻ってリフォームの仕事やーーー!
もうチョイという所までは来てるからね。  
タグ :廃材

Posted by 陣 at 07:03Comments(1)廃材ハウス