廃材天国HP

2010年07月31日

岩風呂の露天風呂!

27(火)の3時ごろ、佐那河内村へ出発!
軽バンに、インパクト、チェーンソー、丸鋸から、水平機、ハンマーなど細かい道具を満載。
もちろんビールも!
ルーフキャリアにはアルミの脚立が2本、コンクリ用の大きな角舟。

今回はマツケンのお母さんが居ないということで、初めてあっこちゃんとにこちゃんも同行。
あっこちゃんは料理担当。
子どもたちは家族で遊びに行くようなもん。
ルーフキャリアの上がキャンプ道具でなく、アルミの脚立というのも彼らにはそう大した関係はない。

作業は前回の続きで、五右衛門風呂と脱衣場の建設。
メンバーも一緒。
マツケン、マサ、ヨウダイ、ゆうた、のぶほ、それに棟梁の僕。
今回は熱低が来て、28(水)は涼しい中での作業。
29(木)の午前中だけ雨で作業は中止。
30(金)の午前中作業して、午後は帰路についた。

岩風呂の露天風呂!
前回粘土を練って作った燃焼室の上に五右衛門釜を乗せてた。
もうそれも外側はかなり乾いてる。
その外側へ、ここらの地区の青石をモルタルで貼り付けていく。
吉野川系のこの青石はとっても美しい。
石の際だけはモルタルで固める。
それ以外の部分は瓦のガラで埋める。
これは解体した時のが一杯あるからね。
土だと後で収縮して地盤沈下するけど、ガラは縮まないんで最適な素材。
こういうのはあるもんでいい。

岩風呂の露天風呂!
五右衛門釜から排水のパイプが出るようになってる。
それは外に出すんじゃなく、必ず浴室内に向ける。
で、この角のマスを設置して、浴室の床のすぐに下に手を延ばして排水できるようにする。

岩風呂の露天風呂!
五右衛門風呂は焚き口と燃焼スペースの都合で、風呂がどうしても高くなる。
ので、浴室内に段を設けて、子どもでも入りやすいようにする。

岩風呂の露天風呂!
焚き口の上も、五右衛門釜の側面を覆うように、石を張る。

岩風呂の露天風呂!
風呂から夕日を望めるように、谷側の外壁はなし。
風呂につかるシュミレーションだけでも最高に気持ちいい。
はよ、ほんまに入りたいもの。

岩風呂の露天風呂!
浴室の床は廃材天国で最近石畳に使ってる薄い石。
予めマツケンが粘土と一緒に取りに来てた。

岩風呂の露天風呂!
休憩のときのおやつタイム。
あっこちゃんが現地で仕込んだ甘酒を自家製クズ餅にかけて、黒豆キナコをまぶして食べたよ。
しかも、スイカの角切りを混ぜて。
甘酒は冬というイメージがあるけど、乳酸菌、酵母菌、麹菌などが入ってて、夏の疲れに抜群なのだとか。
しかも、米とクズ粉で身体を冷やしすぎない。
身体を冷やし過ぎたり、緩め過ぎたりする、白砂糖のアイスクリームとは雲泥の差。

岩風呂の露天風呂!
浴室の壁も石積みにした。
廃材建築はとにかく材料ありき。
マツケンの家の持ち山からこういう素材が自給できるのは最高。
買うと高いよ、この青石。

岩風呂の露天風呂!
みんなにどんどん、指示したり、指導したりと忙しい。
まさにその都度、どの材料を使って、どういうデザインにするかと考えながらの作業やから。
モルタルの石積みもある程度やってみせて、後は誰かにバトンタッチ、「こんな風にやってな。」と。
僕でしか出来ない作業もたくさんあるんで、丁度このぐらいの人数がいいね。
解体の時なんかは10人ぐらいでやったけどね。

岩風呂の露天風呂!
脱衣室の床。
浴室の入り口には薄い石をはめ込んだ。
丁度、床板と同じ厚みのがあったんで。
この床材や壁面に張る板はマツケンが製材所でもらってきた。
カマボコ状の廃材の背板をもらいに行って、「自分らで五右衛門風呂作っりょんですよ。」とか喋って「ほほう。」とおっちゃんの興味を引いたらしく、「売りモンにならんやつやから使えや。」とくれたそう。
デカシタ、マツケン!
こういう出会いで廃材建築はできるもの。
その為には、軽トラを走らせてて「おっ!」と材料が目につくと、ブレーキ!
で、「こんちはーーー!」と勢いよく喋りかける。

岩風呂の露天風呂!
これも廃材天国からもってきたダンタニの新品の廃材ドア。

岩風呂の露天風呂!
帰りにいつものプールで水遊び。

いやーーー。
ほんとにクオリティ高い仕事になってきたね。
この岩風呂は一般の家庭にあるレベルじゃないよね。
旅館とかみたい。
しかも、壁なしの景色は最高。
作業中も「サンセット作業やんーーー!」と言いながらはしゃいでたぐらいやからね。

マツケンのところはカエスガエスも環境抜群!
親父さんは鹿と猪を撃ってくるし、息子は鰻を釣ってくる。
家のすぐ前の菜園では完熟トマトや夏野菜がワンサカ採れてる。
標高200mで、夜はかなり涼しい。
自給自足という観点からは廃材天国のような山もないような土地とは別物。

でも、僕なり廃材天国の役割は大きい。
言わば、マツケンの所の近所の家でも非常に近代化されてる家も多い。
ロケーションが最高やからと言うて、最高の暮らしを送れるかと言うと難しい。
世間にどうこう言われようと「ほんとうに自分のしたいコト」を見つける。
そうすれば金や権力、テレビや新聞の情報操作とも無縁の世界になれる。
もちろん、世界情勢も近所づきあいも大事。

自分が本気の自分を引き出しさえすれば、後はついてくる。
あらゆる心配は消し飛ぶ。
自分の中の「大丈夫かな?」「どう思われるかな?」などの抵抗勢力がなくなる。
すると、珍しいもんやから逆に協力してくれる人もどんどん現れる。
「あいつはそういう生き方なんや。」というレッテルを貼ってもらった方がうまくいく。

まあ、今回完成には至らなかった。
また来週ーーー!


タグ :岩風呂

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この記事へのコメント
大和の誕生日にケーキを作っていただいたAkikoです。
現在アメリカです。
一つ教えてください。あっこさんは、はと麦水飴を作ってますか?
アメリカでも、玄米中心の食事をしていますが、どうしても小麦粉を口にする機会が多くて、何か処置方法を探しています。ネットで調べたところ、”はと麦水飴+葛”が小麦粉の食べ過ぎに良いみたいですが、何処のショップも売られていません。もし作られていなければ、リクエストって可能ですか? 
Posted by Akiko at 2010年08月01日 02:38
Akikoさん
普段、甘味料として自作してるのは「米飴」(麦芽水飴)と「甘酒」です。
米飴の原料はほとんど、炊いたご飯+少量の乾燥麦芽です。
なので、この二つが米由来の甘味料として、身体に負担が少ないとか。
以前、テンサイ糖も使ってた時には、味見をしてるうちに、あっこちゃん自身がだるくなったり、しんどくなったりしていたようです。
最近、テンサイ糖、メープルシロップ、蜂蜜さえ辞めて、この米由来の甘味料オンリーにしてからは作ってる本人が一番身をもって実感してるようです。

きっと、アメリカでも乾燥麦芽は手に入ると思われます。
後は白いご飯を炊いて、荒引きの麦芽を混ぜて、60℃で6時間保温するとサラサラの甘い液体になります。
炊飯ジャーで保温できます。
それを絞って、煮詰めると米飴の完成です。

詳しい作り方は「田んぼロッジ」を検索されるのをオススメします。
僕もそのサイトの作り方でやっています。
Posted by at 2010年08月02日 12:39
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