廃材天国HP

2013年02月06日

プロの仕事

久し振りの塩釜の窯作り現場。
どんどん気温の下がっていく寒い日になった。
と言うても瀬戸内海沿岸のココは氷点下にはまずならない。

プロの仕事
窯の正面のバーナー取り付け口の枠を取り付けに来てくれた。
彼等は鉄工所のプロ集団。
慣れた動きでサクサクと仕事を進める。

プロの仕事
コンクリートの躯体が塩害でなくなった部分は底の土間コンからアンカーを取る。
横に回してる細いアングルが釜の底のライン。
常にレーザーを当てながらの正確な作業。
バーナーの口もアンカーも75㎜のステンレスアングル。
こんなしっかりしたステンレスのアンカーは初めて見た。
ステンレス萌えな僕としては美しいビードの溶接面に引き込まれる。

プロの仕事
大容量のエンジンウェルダーでクールな溶接作業。

プロの仕事
鉄工職人が美しい仕事をしてくれてた。
その間にしょうたくんが奥の煙道の方の耐火レンガを積んだ。
親父は風邪でダウンして来てなかった。

いわゆるプロの職人の仕事はこういう窯のアンカーごときでも1㎜単位の仕事。
2㎜ずれてもやり直す。
ウチの担当する窯部分、その上のステンレスの釜部分、外側の左官仕事の仕上げ部分、あらゆる職人が同時に仕事をする。
お互いに段取りがあるので、他の職人の仕事も見計らいながら合わる必要がある。

考えてみれば当たり前やけど、今までやったことのない分野だけに超新鮮。
やはりプロの仕事は美しい。
使ってる道具もプロ仕様の堅牢で美しいもの。
バイスクランプでも見たことないカッコイイもの。

廃材建築や自分の使う陶芸の窯、ピザの窯などはセンチ単位。
2~3㎝ズレても何の問題もないどころか、その場その場で変更しながら合わせていく。
自分だけで仕事を進め、自分が把握して、完成してからも自分が使いながら修正していく。
こういう場合には全てアバウトな「現場合わせ」という即興作業でOK。

今回はこの新鮮なミリ単位の仕事を楽しんでる。
自分の所の仕事って、とかく「早よせなー!」的な慌てモードになってしまう。
むしろ、こういう頼まれた仕事の方が時間をかけても正確で美しい仕事が要求される。
そやし、自分の所のガツガツとした作業じゃないキチンキチンとしていくのが新しい。

プロというのはプロ仕様の道具を使いこなし、段取りを踏んで一つ一つの工程をこなしていく職人仕事。
それが長年培ったコツや数々の現場を踏んだ経験。

そういう経験ナシに建築も窯作りもやってきたけど、やってりゃできるもの。
経験を積まないとできないんじゃなく、やってるうちに経験がついてくる。
要は勉強や修行をしないとできないんじゃなく、イキナリ始めるのが勉強。
ぶっつけ本番が一番勉強になる。

勉強のための勉強みたいなのが一番ナンセンスだぞ!


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