廃材天国HP

2012年09月21日

分かりやすくてワクワクの「脱原発論」

小林よしのり「脱原発論」読んだよ。

小林よしのりは「戦争論」や「天皇論」の中でも左翼、右翼、親米ポチ派とかわざとイデオロギー色をつけて他の言論人たちを批評する。
そういう書き方自体が彼の思想だし、悪くもない。

それこそ僕が12年前に廃材の家を作り始めた動機は、環境破壊をしない自然豊かな暮らしがしたい一心だった。
でも、そこには環境問題の講演会の主催や活動を経験して、「自分で実践するしかない!」という鬼気迫る想いもあった。
小林よしのりのマンガ風に客観的に言うと「純粋まっすぐサヨク」というジャンルになる。

今、2軒目の廃材の家に住んで、住の自給は100%。
食の自給率は90%ぐらい。
手作業で掘った井戸水の自給100%。
料理、風呂、暖房は100%廃材の薪。
電気は廃材ソーラーパネルで毎日使う量よりも売電する量の方が遥かに多い。
自宅出産を経て、医療も自然療法を家族で人体実験してる。
着るものは古着もらって間に合うので、自分で作ろうとは思わない。

2軒目の廃材の家は先祖代々の土地でほんとにありがたい。
近所付き合いや神社のお祭りなどは超大事だと思ってる。
天皇家や麻の事を勉強すると日本の伝統に敬意を抱く。

こんな薪の生活で日本の伝統文化崇拝者って事は、極めて保守的なのかもしれない。
伝統の悪しき面は「しがらみ」そこから利権や金が動く。
いい面は日本の気候風土から来る食生活や自然崇拝という文化。

そういう思想の問題はジャンル分けできなくなってきてる。
ある本読んで、「かっこええーー!!」と思えば、影響される。
ある人に出会って「自分もやりたいーーー!!!」と思えば感化される。
やっぱり今の時代って面白いと思う。

思想よりもライフスタイルが大事。
もちろん、思想がないとスタイルは構築できない。
反対にフラフラしたライフスタイルでは思想もグラついてるって事。
盤石の自分流スタイルを築くのだ!

しかし、こんな生活はみんながやりたい訳ではないし、ウチの生活は極めて個人的な嗜好性によるマニア生活とも言える。
大事なのは「やりたくても出来ない」は「やりたくない」と同義という前提で。

ここへ到達しての心境は「自分が環境が云々、社会が云々、と言う活動や批判をしない。」という風に変化してきた。
あくまでも自分が納得する日々を送る事に重点を置く。
決して自分本位のエゴではなく、その生活がひいては環境や社会に影響を与えるという考え方。

分かりやすくてワクワクの「脱原発論」
この「原発をなくせば経済成長できる!」という帯で言うように、僕のようなマニア生活者でなくとも、この本の内容は必読!

ウチのような生活をするから原発がいらないという論理じゃない。
そもそも、原発がある方が日本の経済にデメリットだという事をあらゆる取材を元に証明してる。

後、原発が存在することの倫理的な問題。
今までの日本の中での原発の歴史や利権構造。
放射能の数値のトリックや福島でタブー化してる訳。

一番ワクワクするのは現在の風力発電のデメリットを克服したプラントを作って実践してる所へ取材に行ってる所。
こういう具体策が示されてるのもいい。

22、3歳の頃、広瀬隆「東京に原発を」という本を読んで、ショックを受けた。
その後、小出先生の講演、鎌仲監督の映画「六ヶ所村ラプロティー」、広島の被爆者肥田舜太郎医師の「内部被爆」など、既に3、11以前から原発や放射能の事は勉強してた。

この本は3、11以降の原発や放射能の総括としても分かりやすい。
これからの日本に必要な希望が満載という所がいい。

ピークオイルは過ぎ、経済は緩やかに縮小していく社会に適応できない者は淘汰されていくと思ってた。
それは僕の個人的な幻想でもある。
しかし、資本主義も貨幣経済もある日突然終息する訳ではない。

あとがきの「原発のある不景気」から「原発のない好景気」へ!という部分は興味深い。
僕の場合、景気なんかよくならなくても全然大丈夫という価値観に立ってしまってるだけに、ほんとに無理や無駄のない景気回復ってよく分からない所がある。

これからの世の中どうなるのか誰にも分からない。
悪いのは「これさえしてたらいい。」、「この人の言う事を聞いてればうまくいく。」という主体性と自主性の欠落。
自分で考え、自分で判断する。

こういう本を読む勉強がそのための材料になるのだ!

タグ :脱原発

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