廃材天国HP

2019年01月22日

廃材天国ブログの引越しのお知らせ

2019年1月から「廃材天国でエコ&ロハスな自給自足」は「廃材天国.com」に引越ししました。
今後ともよろしくお願いします!!!  

Posted by 陣 at 05:35Comments(0)

2013年08月13日

夏の旅、滋賀編

京北町の雅の所から、彦根の野遊の従兄の所へ回らずに、北上。
京都から滋賀に入ってすぐの所。
はるやが去年引っ越しをした場所。

まさに今、家を建ててる真っ最中。
「どっぽ村」という建築と農業の集団に相談して。

http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e677892.html
出発前の説明。

標高500mの山中に広い土地を見つけたはるや一家。


これは仮住まい用の家。
ここに住みながら、本宅を建ててる。


こっちが建設中の本宅。
豪雪を考慮して、高床式の下に薪を置いたり、作業が出来るスペースを確保してる。


基礎(と言っても、石の上に柄を置く伝統工法)や構造、屋根だけを大工さんにやってもらって、土壁塗ったり、外壁張ったり、床張ったり、コツコツ自分たちで作業を進めてる。


この新型の足場がカッコイイ。
こういうのに憧れる。


風呂やトイレは一階部分に作るんだそう。


これが2階と2、5階になる大きい空間。
キチンと組まれた仕口、すべて無垢材、グラスウールやスタイロフォームはナシ。
超気持ちのいい家。
自分ではマネしようとは思わないけど、やっぱり伝統工法は素晴らしい。


歩いてすぐに前の川で遊べる。
冷たくて気持ちいい。


小さい仮住まいは大勢で押し掛けたので、満員になった。
やっぱり手作りのご飯が美味しい。
同じ手作り派でも、よそで食べると色んなものが新鮮。
漬けものも微妙に違ってて、これが絶品。


建ててる家から更に高台に、これもどっぽ村の若い大工さんの仕事の東屋があった。
ここに小さく軒を伸ばして、かまどを作ることになった。
行く前から、土壁の材料が残ってて、何か作れる?と聞いてはいた。


はるやが10年以上昔にやってた店の廃材を使ってパパッと作った。
材料は何でも、置いとくと使えるもの。


これまた敷地内の石をみんなで運んで、土を詰める。


土を練って、ブロック状にして、積み込んでゆく。

http://haruyanahibi.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-4353.html
その様子をはるやのゆみえさんがブログに書いてくれてる。
その4まで。


はるさんや子どもたちも手伝ってくれて、何とか一日で出来た。


僕とはるさんが作業中、子どもたちはちょっと離れたいいスポットに遊びに行ってた。


こっちは深くて飛びこめるので気持ちよさそう。


これは何と風歌くんが手づかみで獲ったアマゴ。


帰ってくると家の中では、野遊と太郎くんがひたすらマンガを描く。


この二人、屋根の上でもマンガを描く。
似たような年齢で興味も似てれば、お互いに触発しあう。
こういうのは見てても楽しい。

廃材天国も狭くはないけど、たかたが600坪の市街地郊外の田んぼを利用して建てた。
はるやの土地は何千坪という広大な土地。
しかも周りは森。
間伐してる杉など自由に使ってもいいそう。
間伐材というと細いのかと思ってたけど、捩じれた木は製品にできないので、価値がなく太いのでも伐採されてた。

目の前はアマゴの獲れる美しい川。
心底羨ましい。
でも、ないものねだりはしない。

たったの1週間留守にしてた、丸亀の廃材天国に帰ってきてそう思った。
「久し振りの家やーーー。」と子どもたちも口ぐちに喜びの声を発する。
やっぱり自分家がいい。
何しろ自分にとって、快適なように作ってあるから。

そう再認識するためにも旅っていい。
他の家族、違う価値観、色んな環境。

ゆみえさんのブログの中で面白いことが書かれてた。
太郎くんが、お互いの家族の共通点を「家族で楽しいことしてる所。」と言ってたそう。
これは名言や。

楽しくないと続かない。
しかも、いつも一緒に居る家族で価値観がかけ離れてると大変。

一緒に作業する。
一緒にご飯作る。
一緒に食べる。

その何でもない日常に価値観の共有ができる。
前回の日記でも書いたけど、京都の街中のレストランよりも家で食べるご飯の方が遥かに美味しい。

自分で一から作っていれば、家のごはんが「何で美味しいか?」ということも、店のごはんが「何で美味しくないか?」ということも理由が分かってしまう。
今回の旅で、子どもたちは素晴らしい仕事をしてる店のご飯は美味しいということも知ったのもよかった。

やっぱり旅はいい。
これからも年に一度はこうして、初めて訪れる場所に行こう。
そのためにも自由な生活は辞められない。

いくら出店を頼まれようが、廃材建築の依頼が来ようが、家族の時間がなくなってまでそれらを優先する理由がない。
これは「稼がないと生活できない」という順番を変えたから実現したのだ。

生活=生きること=医食住、エネルギー。
これらは自分の体を駆使して成し遂げる。
そしてそれを妨げる自由な時間を明け渡すことは、何を差し置いても絶対にしない。

同士の生活に触れ、益々意を新たにした。
とはいえ、淡々と薪でご飯炊く生活は何も変わらない。


帰ってすぐ、大量のネギを頂いた。


白い部分でネギ醤油を作って、ドレッシングに。


ほとんどネギ!
ネギとじゃがいものグラタン。

暑くても、この快適生活は辞められない。




  

Posted by 陣 at 14:51Comments(0)

2013年08月12日

夏の旅、京都編

京都、滋賀の旅から帰った。

天ぷらカーも好調に走ってくれた。
と言っても、走行距離たったの760㌔。
天ぷら油も4、5本ぐらいのもの。

琵琶湖半周を取りやめてたので距離が短くて済んだ。
雅の京北町から、野遊の従兄のいる彦根まで行って、また滋賀の朽木村のはるやまで帰ってくる予定だった。
子どもたちには長い車の移動は退屈でしかたない。
しかもこの暑さやし。
またお盆にはあっこちゃんの実家で従兄たちには会えるからということで。


京北町に居る妹の雅は「かめのみみ」という屋号で、自分の育てた野菜を使ってケータリングや出店で現金収入を得ながら自給自足的な暮らしを営んでる。
雅とみかおちゃんという2人のユニット。


鮎の炭火焼でもてなしてくれた。
これはみかおちゃんの旦那の獲った天然の鮎。
山椒の実と佃煮にしたのも最高やった。

子どもたちは感動して、翌日釣りに行こうと盛り上がった。
その後一杯やりながら、旦那と子どもたちは釣りの仕掛け作り。
テグスに針をくくりつける所から。


雅の畑にはミミズがわんさか。
さすが「自給農法」と称するだけのことはある。
野菜もよく出来てた。


歩いて行ける小さな川でジャコを狙った。
早速、土歩がたて続きに2匹釣り上げた。


野遊も負けじとどんどん釣る。


これは子どもたちにとっては、爆釣(バクチョウ)と言える釣果。
先日の海釣りでは半日で3匹という結果でも大喜びだったけど、こんだけ釣れると楽しくってしかたない様子。


にこちゃんも捌くのに興味津津。
とにかく「やらせて~。」の連発。
釣った魚を捌いて食べる。
こういう一連の作業が「遊び」から、「仕事」や「生活」に繋がるようになってくる。


唐揚げにして食べた。
身が柔らかくて、海で言うとベラのような身なので、唐揚げが一番なんだとか。


「自給農法」の師匠でもある、かつての「畑カフェおいしい」の糸川さんも来ての宴会。
ジャンさんや光くん家族も合流して、大所帯になった。
道中、京都の街中でレストランにも行ったけど、こっちの方が遥かに美味しい。
自給自足実践者の持ち寄りぐらい高レベルの宴会はないぞ。


2泊で京北町を後にした。

滋賀の朽木のはるやを目指す前に、「自給農法」の開祖である糸川さんの所にも寄った。


糸川さんはうり坊を飼ってて、超なついてた。
山から迷い込んできたんだと。


元々、土建屋の資材置き場で、コンテナや電柱などが放置されてた所を徐々に片づけながら、廃材で小屋を立てながら、畑を開墾しながら。
もう、3年も現在進行形でその作業を続けてる。


家というよりは、小屋と言った方がしっくり来る。


立派な京地鶏を飼ってる。


PCと証明はソーラーパネルからバッテリーに蓄電して賄う。
電動工具などの大きく電力を使うものは発電機。


水は沢の水が道路の側溝に溜まるのを小さな電動ポンプをバッテリーで動かして汲み上げてる。
水質は結構よかった。

料理は自給自足生活者ご用達の「時計型ストーブ」に薪をくべてやってる。
要するに、電気、ガス、水道という3本のインフラなしでの生活。
そういう条件はうちも同じ。
でもウチの廃材ソーラーや超便利快適なステンレスカマドからすれば、かなり不便に見えるこの生活を一人でされてるのに感動した。


野菜も色々よく出来てた。
最初はゴロゴロの石をどけながらやってたのを、最近では石があるのを容認してそのまんま植えてるそう。
採れたての野菜を毎回料理するので冷蔵庫も要らないと。

ウチの「自給自足合宿」とはまた違い、糸川さんは「開拓ランド」と名付けて自給自足を目指す者を受け入れる予定。
泊まれる場所が出来次第受け入れを開始するんだとか。

全国にはこういう猛者がたくさん居る。
ただ、弟子入りなり、ウーフ的な滞在を受け入れてるかどうかは別。
「見学に行きたい。」
「体験したい。」
そういう者は受け入れ先の都合をよく聞いて、迷惑にならないように行け!

「本気で学びたいです!」とかメールでなら誰でも書けるぞ。
ヨソの一家庭に見ず知らずの者が世話になるのだ。

「そこまでガムシャラに働いて倒れられても困るし!」というぐらいで丁度いい。







  

Posted by 陣 at 10:55Comments(0)

2013年08月04日

京都、滋賀へ出発

さあ、今日は京都、滋賀への旅に向けて出発。

京都は京北町で自給自足しながら、自然食のケータリングで生計を立ててる妹の雅の所。
滋賀はあっこちゃんの妹の所、野遊や土歩の従兄の所。
最後はいつもお正月開けに来てくれる「はるや」の所。

http://haruyanahibi.cocolog-nifty.com/blog/
はるやのブログ

丁度、はるやは家作り真っ最中!
滋賀でも彦根の方のあっこちゃんの妹の所とは反対の山深く、冬は大雪の村。

セルフビルドではないけど、「どっぽ村」という所の大工さんに基礎、構造、屋根なんかはやってもらい、土壁塗ったり、床張ったりは自分らコツコツやるスタイル。

http://doppo.jpn.org/
建築×農業を看板にした「どっぽ村」のサイト

うちの土歩と違い、ひらがな。
更にうちと大きく違うのは、設計士も大工さんもプロの方たちが携わってるという点。

似てる所も多い。
家作り、田んぼ、陶芸、木工、染色、と様々な部門があり、仲間たちで自給自足できる村作りを目指してる。

うちの場合は個人的に、医食住、エネルギーの自給を実現した。
どっぽ村は本当に「村」と呼べるぐらい大きな単位。
ヤマギシのように、本当に集団で自給自足する村ではなく、拠点はあるもののアチコチに出かけて行って家作りをしたり、ワークショップ的に指導したりしてる。
はるやの家作りもその一つなんだそう。

最初の建前までは大勢でバッとやって、後は若い見習いの大工さんとはるやの家族でコツコツやるというスタイル。

「ハセヤンの廃材王国」や「秋山陣の廃材天国」だと、ニッチ過ぎてて、中々後続者が出にくいという難点がある。
でも、この「どっぽ村」の場合は、「仕事をしてて、セルフビルドまでは、、、。」という人でも、「自分で積極的に家作りに関わりたい」と思えば、様々な形で相談に乗ってくれるよう。

国からお金借りて、工務店にお願いする。
これ以外の選択肢が、うちのような破天荒なやりかたじゃなく、きちんと存在してることが希望。
どっぽ村以外でも田舎なら実現可能な集団だけに、今回の旅はその現場を味わうのも楽しみの一つ。

僕の実家は築90年を超えて健在。
ひいおじいちゃんとおじいちゃんが琴南(香川の南部)まで牛に大八車を引かせて梁や桁となる松を買いに行く所からやったとか。
目の前の金倉川に松を浮かべて皮を剥いたそうな。
もちろん大工の棟梁は居て、下手間は家族や近所の人にも手伝ってもらって。
竹の小舞(土壁の下地)を編んだり、土壁錬ったり、瓦を運んだり、、、何年もかけての家作りだったそう。

昔はみんなそういう「結」のようにして家を建てた。
重機も電動工具もない、オール手作業の時代にはそれしか選択肢がなかった。
今はこうして、選択肢がたくさんあるのだ。

選ぶのだ。

自分の好みで。

後悔せぬよう。

納得のいくよう。

責任をもって。

家作りとは、どんな形であれ最高に楽しい一大イベントなのだ。
「廃材だけで、」とか、「自分一人で、」というのは、「出来なくはないよ。」という選択肢を隠そうとする陰謀に対するアンチテーゼ。
僕一人の持つ情報ごときでも、全国に色んなやり方で色んな生活をおくる者がわんさと居る。
その「色んな」というバラエティーは着実に増す一方。

創れ!
自分のスタイルを。

土地がない?
金がない?

なら夢を語れ!

PCやスマホの中だけじゃなく、電話をかけろ!
自分の足で動け!!!

自分の想いは実現する。
「出来る」というのも、「出来ない」というのも、、、。


天ぷらカー、マツダボンゴ。
天ぷら油の予備7本。
テント、寝袋。
お米20㌔。
ビール2ケース。
腰袋に地下足袋、差し金などの細かい道具から電動工具まで大工道具一式。
天ぷら油のフィルター、整備用工具一式。

今回は一週間弱の小規模な旅なので、荷物はこのぐらい。
ルーフキャリアに乗せるまでもなく、車内で収まった。

去年の天ぷらカー導入直後の長旅は屋久島を目指した。
2週間で約2500㌔走った。

http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e551447.html
そん時の日記(長いよ)

畑の水やりがーーー、とか思ってたら、出発前の朝(今現在)土砂降りの朝立ち!
今回の旅は幸先ええな!!!
  

Posted by 陣 at 05:22Comments(1)

2013年08月03日

バジル穂の醤油漬け


バジルがよく育ってる。
次々に出る穂は放っておくと、種になってしまう。
そうなる前に、摘み取って捨ててる。


摘み取る量は多いので、全部は利用できない。
少量だけ醤油漬けにする。


一昼夜でこんな感じになる。
生だと葉と違って、苦味の強い穂の部分も醤油に漬かると美味しくなる。
とは言え大人の味。
玄米ご飯に乗せると合う。
でも、子どもたちは食べない。



桃の季節が終わり、スイカの季節。
親戚のおばちゃんの作ったのを頂いた。

最初はそのまま食べた方が感動的な美味しさ。
作業中の昼間のクールダウンと水分補給には最適。


これはスイカゼリー。
ゼリーと言っても、マクロビ仕様は動物性のゼラチンを使わない。
寒天の葛粉で固める。
この二つのバランスが重要だそうな。

自然海塩を振ると塩分の補給にもなる。
炎天下での昼間の作業中に、お茶や水ばかり飲んでるとダルくなってくる。
そうなる前に塩分を補給する。
一番いいのは梅干し。
一番いけなのはスポーツドリンク。
要らない糖分が山盛りやからね。

一番いい日本人の夏のドリンクは甘酒。
もちろん米と米麹だけの。
麹菌や酵母菌の活きた発酵食品。
なおかつ多糖類の甘酒はゆっくりと吸収されるから、身体にやさしい。
「飲む点滴」とか言うそうな。

コレが絶対的に体によくて、アレが間違いなく体に悪いというのは根拠のない言い掛かり。

うちら夫婦は自分の体で実験した結果、「こっちの方が調子いいわー。」という判断で今の食生活に至る。
しかし、男と女という性質の違いや労働の違いによって必要な塩分量も違う。
味付けを万人共通にすることなど出来ないのだ。

ご飯と野菜中心の食事だけじゃなく、こういう飲み物や塩分の取り方、糖分の断ち方。
これで健康で自由な生活がおくれるのだ!

健康とは特別な理想の状態じゃあないぞ。
生まれながらにして人間は健康だし、少々の病気や怪我は自然治癒で直る。
ほっといたら健康になっていまうこの心身を病気にするなど困難な事。

それを現代の類稀な努力をもって、病気にせしめてるのだ。
その努力を辞めようぜ!!!






  

Posted by 陣 at 08:01Comments(0)手作り、無添加

2013年08月02日

パウプハウスの屋根完成

パイプハウスの屋根の施工が進んでる。


例の真っ黒けのタールの接着剤を塗る。
これは発癌性バッチリ。
シックハウスを気にするような施主には完全にNG。
天然素材の対極の代物。

二階の工房や廃材ソーラーの乗ってる大きな軒にも使ってる、木の電柱もそう。
あの電柱をチェーンソーで切った時と、このボンドは同じ臭い。
臭いで言うと、木材に塗るクレオソートなんかが一番強烈。
今では販売中止になってるけど、解体現場から取ってきてうちにはストックしてある。

これらは全然ロハスじゃない。
ではナゼ廃材天国で採用するのか?

電柱や枕木は、今流行りのエクステリアのために防腐処理をされたんではない。
何十年と電信柱として、線路の下で、頑強に劣化せずに耐える事を求められた。
今ではコンクリートに取って変られて淘汰された。

たまたま今では枕木は一本数千円というプレミアム品になった。
電柱なんか探しても、中々ない。
でも、僕が廃材建築を始めた13年前にはジャンジャンもらえた。
一軒目の廃材ハウス、二軒目の陶芸の工房や軒の柱として、電柱は重宝した。

廃材建築にスイッチの入った「廃材王国」という本に、枕木や電柱で建てられてたというのが大きい。
著者のハセヤンは基礎に使ったコンクリートの砂利は道路のカーブしてる部分に溜まってるのを軽トラで集めて回ったそう。
そういう、現代では考えられない行動にシビレた。
「家は5年に一回建てればいい!」という金言にも参った。

石の上に柄を置き、木を組み合わせる伝統工法。
本来の木造建築には防腐剤も塩化ビニールのクロスも要らない。

僕はその素晴らしい伝統の粋を目指さないで、「家なんて、なんちゃってでいいじゃん。」という捉えかた。
廃材建築は自分のライフスタイルの象徴でもあるのだ。

解体現場に通い、グラスウールの断熱材で痒くなりつつも、一軒目の工房の屋根の断熱に使った。
アスベスト入りのスレートだって、喜んで剝して使った。
当時は実際に金もなかったし、絶対に買わないという姿勢で家作りに臨んだ。

廃材天国と命名した二軒目の今の家だって、木は一本も買ってないし製品としての材料は買わない。
買うのは砂や砂利ぐらい。
その建築現場において、基礎とか屋根という部分はすっごく大事なのだ。
しかも、今回のように23、4坪もある倉庫の屋根が廃材の折半板とアスファルトのシートで葺けるというのはアメージング。
そのシートの施工に必要なボンドがタールの塊で、「発癌性があるから使いたくない。」とか神経質な事は言ってられない。

もちろん毎日寝起きする部屋の中なんかには使いたくない。
倉庫の屋根や工房の基礎に多少あっても、大丈夫。
ビニールクロスに囲まれた高気密の家なんかよりも、ウチの母屋の方が超快適やし。

という自分独自の価値観によって、何を使うか?何を買うか?買わないか?を取捨選択する。
この家は僕の選択の結果だし、どの家だって施主の価値観で選択されてる。


一部熱でニチャーッとくっついてて、剝すのに手こずった。


敷き始めると速い。
昨日は子どもたちが居なくて、一人の作業なので困難な面もあった。
そりゃ、一人でやるより誰かに持ってもらった方が超効率いい。
でも、廃材建築で自分の家を建てるのは基本一人。
他を頼ってはいけない。


上まで敷き終えた直後に夕立ち。


棟の仕舞いがまだやけど、全然もらない。


ガタガタの折半とアスファルトのシートのコントラストがいい。


こんだけ左右非対称という建造物も珍しい。
キカイダーとか阿修羅男爵を彷彿とさせる(古すぎ?)。

いやーーー。
パイプハウスそのものも廃材やし、この広さの屋根が全て廃材で出来たことが感慨深い。
最初は農業用のビニールを張ってた。
台風で飛ばされたので、また張った。
それも台風で飛ばされた。
3回目張るのがおっくうで、数年間は骨だけで放置してた。

いきつけの金物屋から折半の廃材をもらってためて、いつかはパイプハウスの屋根にしたいなーとか妄想してた。
全部は足りないけど、張り始めてからアスファルトのシートが来た。
計算も計画もしてないけど、張ってみると半々になった。

最初のスタートはしょうたくんが居たんで手伝ってもらった。
その後は合間をみて一人でコツコツやってた。

家は素人が一人で始めても建てられる。
頭を柔らかくすれば。

一人で作れないのは子どもだけだぞ!!!
  

2013年07月31日

アスファルトの屋根材

さあ、いよいよパイプハウスの屋根を葺く作業に入る。

http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e675746.html
前回の作業で下地は出来てる。


屋根材はコレ。

行きつけの金物屋からもらってきてた。
ルーフィングのようにロールになってるけど、厚みや表面の加工は正にアスファルトシングル。

http://diy-ie.com/npo-monooki/mono-yane.html
ログハウスの屋根なんかに使われてるアスファルトシングル。

以前、以来された廃材建築での、納屋をリフォームしてピアノ教室にする時に使った。
その時はもちろんちゃんとしたアスファルトシングルの製品を買って施工した。
この材料は素人でも施工しやすい。
トタンやスレートはちょっと、、、という時に素人でも施工できる簡単な素材の代表格。

しかし、こういうロール状になった製品は見たことがない。
おそらく、大きな倉庫や体育館のような建物向けの製品なのかもしれない。


ペラペラのルーフィングとは違って、凄い厚み。
2、3㎜はある。
屋根の上に持ち上げるだけでも、大変な重さ。
この暑さで熱をもったこのゴムの塊を肩に担いで、脚立から持ち上げるしかない。


重さを気合いで何とかしたら、施工は至って簡単。


継ぎ目にはこのボンドを塗る。
モノがアスファルトシングルという油を染み込ませたゴムだけに、ボンドも正にアスファルトそのもの。
熱で揮発する強烈な臭い。
相当な毒物と思われる。


片方を引っ張ってもらわないと、一人では施工できない。
土歩が活躍してくれた。

この材料はたまたま行きつけの金物屋の倉庫の外に無造作に積み込まれてた。
直観で、「廃材や!」と思ったので、倉庫番のおっちゃんに、「アレ棄てるんですか?」と聞いた。

さすがに棄てる訳ではなく、倉庫の周りの草が生える部分に敷こうと思って、取引先の業者から廃材をもらってたそうな。
直接、社長の奥さんに、「アレ欲しいんですけど。」と聞くと、「秋山さんが使うんならええで、ウチはまた出た時でええから。」と快く承諾して頂いた。

ここの金物屋は一軒目の廃材建築の時には毎朝行ってた。
チェーンソー、インパクト、発電機、丸鋸、グラインダー、差し金、金槌、メジャー、、、一通りの道具は全部ここで揃えた。
理由は、一軒目の廃材ハウスの時に色々教えてくれた地元のおっちゃんが、「あそこの金物屋で買え!」と指示してくれたから。
そのおっちゃんも常連で、仲良くなると色々融通してくれる事も教えてくれた。

最近では道具も揃い、廃材天国での作業では材料も買わないけど、依頼された廃材建築の時のガルバの波板や金物を買う。
そういう時も電話一本で現場まで配達してくれる。

今回のパイプハウスの骨組を利用した倉庫作りの材料はこのアスファルトロールと折半(金属の屋根材)。
折半も廃材をこの金物屋からもらったもの。

買うと高い建築資材。
廃材となれば棄てるのにお金のいる時代。

廃材とは言え、頂くにはお互いにメリットのある関係性じゃないといけない。
処分代が浮くというものならタダで頂けるし、金物系ならクズ鉄に売れば金になるので、ビール1ケースとか何かお礼をする。

廃材を頂くには、まずコミュニケーションから。
大声で挨拶する所から。
「こいつは面白い!」と思ってもらう必要がある。

「何か分からんけど、一生懸命やってる。」という部分で信頼してもらうしかないのだ!!!






  

Posted by 陣 at 09:34Comments(0)廃材ハウス

2013年07月30日

ナスペースト

夏野菜で手巻き生春巻き大会。
手巻き寿司大会はどこの家でもやってると思うけど、これもおススメ。


ナス、キュウリ、トマトがよく採れてる。
ナスは前日の残り物料理も入れるし、新たに蒸したのも用意した。
キュウリは小さくてフレッシュなものを千切りに。
玉ねぎの梅酢漬け。
庭の鶏の茹で卵。
トマトは大玉、中玉、プチトマト。
バジルにロケット。
タレはナンプラーを水で薄めて梅酢、夏ミカンの搾り汁。


各自、好きなものを巻いて食べる。
子どもはロケットは苦味があって好きじゃないけど、大人には最高のハーブ。
大人はタレに自製豆板醤を入れたり。


ジャンジャン使ってもナスの大きなのは食べきれないので、蒸して保存食にする。


にんにくも一緒に蒸して、フードプロセッサーで潰す。
塩、粒マスタードも一緒に回してナスペースト完成。

ピザやパスタのソースとして使う。
バゲットに塗って、ワインのアテにもいい。

自給してると、こういう奇天烈なアイデアでも思いつかないと消費しきれない。
そうは言え、今は変わった料理書が多く出てるし、ネット上でも色々ある。

このナスペーストは「ババガヌーシュ」という中近東の料理。
主にピタパンに塗って食べるそう。
元のレシピは練ゴマやクミン、コリアンダーなどが入り、大人向けの味。
ウチでは子どもたちがスパイシーなのが嫌いなので、マイルドにしてる。

やはり、焼きナスやナスの浅漬けがご飯には合う。
基本的にこういう、外国の料理はご飯に合わない。
変化球としては面白いけど。

それでも、毎日ナス、キュウリ、トマト、ピーマン、オクラ、と夏野菜の「バッカリ食」には変化球もないと飽きる。
いくら美味しいものでも、繰り返すと飽きる。

「久しぶりにアレが食べたい!」のような欲求から手作りのモチベーションが湧き起こる。
食べて感動することは毎日必要。
「とりあえず、済ませとこう。」というのはダメダメ。

玄米ご飯に味噌汁という毎日食べても飽きないド真ん中ストレートと、こういう変化球を織り交ぜるバランスが重要なのだ!!!
  

Posted by 陣 at 09:00Comments(0)手作り、無添加

2013年07月29日

梅干し完成

梅干しの土用干しを終え、甕と瓶に保存した。
これで一年中梅干しの効用を享受できる。
完全に自家製薬。


この甕だけでも凄い量。
小さな瓶のは干してない、梅漬け。


青梅をカリカリ梅風に漬けたのはシソを入れてない。


梅酢もたくさん出来た。
柑橘酢や米酢とは決定的に違う性格の梅酢。
寿司飯には欠かせないし、ドレッシングへの出番も多い。


畑での収穫から切ったり、盛りつけ、彼女なりに工夫してる様子。


オリーブや酒粕ドレッシングはあっこちゃんが保存してるもの。
ロケットが美味しい。


ナスを揚げて、醤油、酢、味醂、にんにく、ショウガに漬け込むエスニック風。
錬りゴマ、ネギ、豆板醤と加えると一味深くなる。


かぼちゃと揚げの煮物。
こういう料理はかぼちゃが美味しいかどうかが決め手となる。

夏の料理は体の中の暑さをクールダウンしてくれる。
焼き肉や鰻でスタミナつけて夏を乗り切る???
穀類と夏野菜食べずに肉と脂では、夏の体にわざわざムチ打ってるようなもの。

鱧の梅肉餡もマナガツオの西京焼きも美味しいけど、あくまでご飯のおかずとしてちょこっとで十分。
ご飯とこういう畑の野菜だけで、夏バテせずに一日中バリバリ働ける。
真夏は玄米ばかりじゃなく、5分搗きや3分搗きも織り交ぜる。
圧力鍋で焚いたり、土鍋で炊いたり、「今日のこのご飯の炊き加減いいねー!」と食卓のネタになる。
それこそ、梅干しは休憩中にお茶と一緒に食べる程必須やけど。

この心地よさは実践してみて実感した者じゃないと分らない。
何せ身体が軽くて快適なのだ。

ヤル気が出ない、ダルい、年には勝てない???
そんなバカな!!!

もちろん食生活だけじゃない。
モリモリみなぎる活力には、自由な空気が第一やし。
「やらされる感」は大敵。

ご飯、自然海塩、日本の伝統調味料、発酵食品、これらは一年中。
後は季節の野菜、キノコ、小魚、海草。

カナメは脱加工品に脱砂糖だ!!!






  

Posted by 陣 at 09:07Comments(0)手作り、無添加

2013年07月27日

何でも自分次第や

パイプハウスの屋根の作業。
7/12ぶり。

http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e671842.html
前回のパイプハウスの作業。
その日に廃材天国HPの案内もしてる。
自給自足合宿虎の穴は定員6名のうち、3名まで決定してる。
後3名なので、迷ってる者は決意せよ。


全部隙間を埋め終えた。


端の仕舞はちょっと工夫が必要だった。


これで、やっとこさ下地が完成。

電線のリールの枚数も一応足りた。
どこに配置して残りが何枚で、とか全く計算しないので足りなくても何かで埋めればいい。
どうせ廃材は色々とたくさんある。

廃材天国内のどの建造物の工法も周到に前もって考えるという工程がない。
設計も図面もナシ。
後で、「最初に考えてたのと合わない!」というトラブルも発生しない。
何をやっても失敗がないので、気持ちが超楽。    

一つ一つ丸いのを置いて、間を埋める。
この繰り返しを延々と続けてると、こうして終わる。
キチンと。
正確に。
はお呼びじゃない。

不必要なのが分かってるのに「〇〇しないといけない事になってる。」みたいな事が多い。
法律や決まりって何のためにあるんだ?
少なくとも権力者のためにあるのではない筈。

今回の参院選の争点にもなった、憲法改正だってそう。
元々、権力者に暴走させないために安々と変えられるようにしてある。
そのハードルを下げようとした訳やから。
結論はさすがに2/3には達しなかったので、そう簡単にはいかないよう。

それでもTPP参加で、一般的な生活を送ってる者には益々大変になってくる。
給料は上がらないのに物価は上がり、医療や教育も益々エグいことになる。
今までの価値観的に、慎ましく真面目に生きてる者ほど大変。
正直者がバカを見るようなことはあってはならないのだ。

だから廃材生活までいかなくとも、自分を解放して自由になるほど楽になれる。
その辺りのサジ加減は自分次第だ。
どうあれ、その設定は自分が決定してるのだ。
自分の人生の設定を変えることが出来るのは自分しかいない。
「スタートメニューからコントロールパネルに進み、、、。」と他人が教えてくれはしないぞ。

まあ、大変な状況になればなる程、「何とかせな!」という者は増える。
現にそう考えて、仕事や生活を変化させた者は多い。
これからの予備軍も含めると頼もしい数字になってくる。
それと逆行して、悶々と悩める者も増える。
更に、自分の事として考えられない「自己家畜化」も進む一方。

実はそんな客観的な捉え方をして騒ぐほどのことでもない。
「自分がどうしたいか?」だけだから。

今、政治や社会がそうあれ、自分の人生ぐらい自分次第で必ずよくなる。


午後から子どもたちの要望で釣りに行った。
夏休みで従兄のイッサが来てるので、みんなで釣り具屋に行く時点で超盛り上がった。
この子らにとっては人生初の釣り。


中々お魚は釣れない、、、。


先に近くで釣ってた高校生に色々と教えてもらいながら。


それでもダメなので、夕方場所を変えた。
一匹ぐらいは魚が釣れないとねー。


やっとのことで野遊がフグとアイナメの子を釣った。


イッサはガシラ。


この貴重な釣果は美味しく料理しないといけない。


と言っても魚が小さいので、全部唐揚げにした。
フグは皮と内蔵をキレイに取ると毒はない。
みんなで、釣った時の事をあーのこーの言いながら美味しそうに食べた。

こんな小魚3匹でここまで喜べる子どもたちを見てると、心底「自分次第」やと思えるね。
結果を気にして、マゴマゴするな!

やりたい事やれないというのも自分だぞ!!!


  

Posted by 陣 at 09:43Comments(0)採集

2013年07月26日

新廃油タンク


ある工場からタンクが来た。
天ぷらカーの燃料である、廃油をストックするタンクにするために。


鉄管の配管材料を用意する。
こういう、絶対に必要な製品は金を使う所。
素晴らしい精度の工業製品はその価値からすれば、値段は超安いもの。
こういう、「どこに金をかけるか?」は同じ自給自足系でも、個人の好みの別れる所でもある。

バルブは「ストップバルブ」じゃなく、「ゲートバルブ」を使う。
ストップバルブは普通の水道のコマみたいなゴム製のパッキンが入ってる。
植物油はそういう部分を侵食する。
ゲートバルブは真鍮製のゲートの開閉なので、大丈夫。


まず、ホールソーで段違いに穴を開ける。
下のはオリを捨てるのドレン。
上の穴から燃料用の廃油を取る。


ステンレス製のバルブ取り付け金具をつける。


角材をチョンチョンと切って、タンクの台を作る。
下にペール缶を置いて油を出すのでこのぐらい上げておく。


シールテープを巻いてしっかりとバルブを取り付ける。


ベニヤ板をジグソーで切って、ザルを置く。
ザルはキッチンでよく使われてボロくなったのを使う。
このザルが天カスなどの一時濾過。


二号タンク完成。
道具小屋には一号タンクがあり、狭くなるので、作りかけの倉庫に置いた。


こちらが一号タンク。

今回来た廃タンクをフル活用すれば五号タンクまで製造可能。
一つ200ℓなので、1Kℓまで溜められる。
廃油は週に一度はどこかの店に回収に回るので、順調に集まってる。

8月には京都と滋賀まで旅に出るので、走行距離を計算してポリタンクを何本積み込むかを事前に調べる。
屋久島に行った時は予備10本、室内のタンクを含めると11本持って行った。
11本で約2000㌔走れた。
残りの400㌔ぐらいは軽油で帰ってきた。

今度の旅は近いので、そこまで要らない。

日々廃油で走る天ぷらカー。
アクセル踏み込む時に、「廃油が燃えてる。」という実感があって、超気持ちがいい。
この季節は暖気のための軽油もほとんど使わない。
従って、ガソリンスタンドに行くのは、「何ヶ月ぶりやったっけー?」という頃になってから。


梅の土用干し。
この干す前のもトロリーンとして美味しい。


梅も切干し大根もこのコンテナで干す。
これはユリの球根が入ってたもので、ユリ農家に行くとジャンジャンもらえる。

廃油も梅干しも毎日必要な大事なもの。
自分が必要なものは自分で責任を持って集めてくるなり、作るようにする。

大事なことには労力をイトワない。
と言うたって大したことのない軽い作業。

ちょこちょこっとした合間の作業で、自由な生活が約束されるのだ!!!






  

2013年07月25日

コンポストトイレの改修


廃材の家の裏に植えた栗の木が大きくなった。

最近実をつけるものの、食べる部分はほとんどない。
これはあっこちゃんが9年前に栗の実を植えて、木になったもの。
いわゆる実生なので、いい栗がならない。


大きな栗の木の手前に小さい栗の木があって、そっちは2年前に接ぎ木をした。
接ぎ木のやり方は彼女の実家の親父さんに来てもらって、教えてもらった。


接ぎ木した方の小さな栗の木が成長できないので、大きい方を切った。


直径20㎝はある。
たった9年でこんな立派な木になる。
こういうのを実感すると、人間が切るのを止めれば森はあっという間に回復するんだと思える。

アマゾンなどのように、とんでもないスピードで切ってるのはそんな悠長な事を言うてる場合ではないけど、、、。
中国の砂漠化や黄河の断流も深刻化してるそう。
タスマニアの巨木も紙のために切られてるし。

そういう悲観的な事実を知った上で、「何を買い、何を使うのか?」が求められる。

例えばハンバーガーのパテのように安い牛肉を生産するために、アマゾンの森が巨大資本に買われて牛の放牧地になる。
効率化のために密飼いして、何年かすると牧草の生えない痩せ地になる。
で、また他の土地に移るという繰り返し。
安物は美味しくないだけじゃなく、こういう問題もあるから不買という結論。

先進国で大量に使われる紙のためだけにジャンジャン切られてる森もある。
日本の戦後植えられた杉、檜は切り出す費用が合わないという理由で使われもしないのに。

一番使われてるものの代表はトイレットペーパーやティッシュペーパー。
材料がパルプというのが木から作られてるということ。

ウチで使ってるトイレットペーパーは「共働学舎」という作業所のもの。
ここのは「雑古紙」という紙の中でも質が悪くてもう他には利用法のないものをうまく再利用して使ってる。

http://page.freett.com/kyoudougakusya/
共働学舎の製造法。
このサイトの中から注文できるよ。

値段だって特に高い訳でもない。
無駄に浪費しなければ。


トイレットペーパーと言えば、コンポストトイレの簡易便座が傷んだので新調した。
ついでに床がガタガタしてて掃除しづらいというのも解消しようと思いついた。


解体は野遊に任せて、僕はフローリング材を物色する。
ここは解体現場の廃材じゃなく、大工さんの倉庫から出た新品廃材を使う。


安物の家に使われてる安物の合板フロア材。

コンポストトイレと昔のボットン便所の違い。
ボットンは大きな甕に大量に溜めるので臭くなる。
こういう小さなプラスチックタンクのコンポストなら少量しか溜めない。
この季節は一週間と待たずに堆肥化する。


それと、ウンコする度に籾ガラをかける。
これだけカバーされてると全然臭わない。


床も便座も新しくなっていい感じ。
新しい便座は閉める時にバタンという音のしないタイプ。

それと、廃材セルフビルドにおいて、水洗便所なんか作る事自体ナンセンス。
こんなコンポストトイレなら、まさにチャチャッと作れる。

何より、ウンコは貴重な堆肥源。
水に流してはもったいない。

昔理科で習った、生産者→消費者→分解者という図。
植物が生産してくれ、動物や人間が消費し、微生物が分解してくれる。
この循環を断ち切るのが文明社会。

調和だ、循環だ、ロハスだと、流行りのコピーやウワベだけでいいのか?

真のロハスとはウンコの活用だぞ!!!





  

Posted by 陣 at 08:02Comments(0)廃材ハウス

2013年07月23日

今年のどくんご&手作り市は10/13

毎年10月に開催する「テント劇&手作り市」。

テント劇の劇団どくんごは今年、九州から北海道まで全国38ヶ所、63公演を予定。
廃材天国では10/13に開催。

「君の名は」というタイトル。
多分、タイトルと内容はあんまり関係ないと思われる。


色がいい感じ!


今年の廃材天国公演は一回。

手作り市の出店者募集中!
それとフライヤー置いてくれるお店や宣伝してくれる人も同時募集!

http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e595855.html
「劇団どくんご」の説明は去年の日記に譲る。

廃材天国での公演は何と5回目。
毎年巡業を始めた年からウチに来てくれてる。
それまでは4年に一度とかしか出来てなかったそう。

5年も連続で毎年トラック2台とハイエースで全国巡業が成り立ってることが凄い!
廃材天国のような田舎での定住生活は自給自足じゃなくとも、無駄な経費を抑えて楽に暮らせる。
どくんごのような大所帯での旅生活は風呂代一つ取っても大変やと思う。
食事は楽屋テントで自炊してるとは言え、全て買わないといけない訳やし。

それでも実現してるという事は傍から見て想像する苦労よりも、テント劇の醍醐味の方が上回ってるんやと思う。

大変!?
苦労!?
めんどくさい!?

それらを減らすということは、ワクワクして生きるという値打ちが下がるということなのだ。
大変な程、面白いし楽しいのだ。

労力的に大変な事と精神的に自由になれる事は完全に反比例する。
言うこと聞いて座ってるだけ、自分発の言動を控えるほど、生活が保障されるなんてあってはならない。

これは今回の参院選での自民党圧勝というのに象徴される現象。
権力の塊のような党の方針と個人的な想いが一致するなんてあり得ない。
そのあり得ない事を「金のため」ということで無理やりこじつけてる訳やから。

それでも、山本太郎が通ったり、緑の党の三宅洋平の「選挙フェス」などが社会現象化したのも画期的な事。
価値観は多様化し、情報も細分化する一方。

自分がどこを向くのか?
何を大事にするのか?
それは自分にしか決められない。

やりたい事をする。
嫌な事はしない。
やりたくないとハッキリ言う。

それでは生きていけないという洗脳から解放されるのだ。
方法も道もたくさんある。
責任を持って自由に生きる者のアイデアをどんどんパクッたらええ。

「それでは生活できない。」というのは「させられてる生活から抜け出せない。」という事だぞ。
使役なんて本来出来る訳がないのだ。

させられるな!
自主、自立せよ!!

選択肢はたくさんあるのだから。




  

Posted by 陣 at 09:24Comments(2)どくんご

2013年07月22日

流しそうめん大会

地域の子ども会の夏の恒例行事。
流しそうめん大会!


細い竹を切り込んで三脚を作ったり、太い竹の節をノミとサンドペーパーで仕上げる。
鋸やノミの作業に野遊と土歩がバリバリ活躍するのは言う間でもない。
毎日のように使ってる道具なので、動きに躊躇がない。


完成!
今年で3年目というのもあって、上級生が慣れてるので速い。


流しそうめんの台が出来た後は、器と箸も作る。
小さい子のは僕が割ったり、切ったりしたのをサンドペーパーで磨くだけ。


素麵を茹でては流すけど、みんな凄い勢いで食べるので、なかなか追いつかない。


茹でたてをよーく水でさらして流すので美味しい。
茹でて時間の経った素麵では値打ちがない。


プチトマトも流したり。


子どもたちはお腹いっぱいになると、ひたすら遊ぶ。

年に数回の行事しかない子ども会も、子どもたちは楽しみにしてる。
特にこの夏の流しそうめんは人気。

それと、夏と言えばカレー!
夏野菜を山盛り入れた、自家製のカレーは最高!!


デカデカきゅうりでカレーを作り始めた。


あっこちゃんが菜園のトマトと鶏小屋の卵を採ってきたので、カレーに入れることにした。


フライドエッグにした。
カレーにフレッシュトマトをふんだんに入れるのも格段に美味しくなる。


作りながら味見しながら、酒粕入れたり、自家製ソースで酸味が来たのを入れたりしていく。
日本料理の「引き算の論理」と違って。カレーには残り物をジャンジャン入れ込む。

南蛮漬けの漬けダレやソースやドレッシングの残りの処分にもってこい。
手作り生活ではそういう自家製の作り置き品がビンやタッパーに入って冷蔵庫を占める。
行き着く先はカレーやシチューなどの洋風料理になる。
その発酵具合や酸味の進み方を味見しつつ、使い道が自ずと決まる。

手作り保存食や自家製調味料はどんどん味が変化するのが楽しい。
「味の変わらないウチに食べる」
「消費期限を守って」
という市販品とは別次元。

もちろん、刺身や冷奴、生のキュウリやトマトなどは鮮度命。
でも、それにかける醤油やゴマダレ、酒粕ドレッシングなどの調味料は発酵してなんぼという微生物の働きの賜物なのだ。

そしてその微生物を摂るほどに、夏バテや生活習慣病を寄せ付けずにバリバリ働けるのだ!!!

  

Posted by 陣 at 08:03Comments(0)手作り、無添加

2013年07月19日

ドライトマト

焼却炉の作業2日目。


流れが出来てるので、どんどん積み上げていく。


レンガ作業のポイントはコレ。
予めレンガに吸水させておく。
こうしておかないと、目地を塗った時にすぐに目地の水分が吸い取られてうまく施工できない。


耐火レンガはここまで。


鉄工所に発注したフタを乗せて完成。
焼却炉にはもったいないぐらいになった。


トマトがたくさん採れてる。


プチトマトはほっといてもジャンジャン採れるけど、大玉もうまく採れ始めた。


プチトマトはドライトマトにすることにした。
塩をふってしばらく置く。


オーブンで低温で焼いて、水分が抜けてシワシワになるとOK。
超濃厚な凝縮されたトマトの味!


デカデカきゅうりに形の悪いナスと、ドライトマトにしなかった大玉と中玉とでラタトゥイユをしようと閃いた。

そもそも、何をもって野菜の形がいい悪いという尺度が決まったのか?
この曲がったのじゃないといけない事にJAの規格で決まってたら、真っ直ぐな方が棄てられるのか?
他人の都合で勝手に決められた規格って何だ?
そもそも、規格って工業製品のためにJIS規格とか決めてるもの。
そんな尺度を食べるものに当てはめては断じていけない。


ラタトゥイユって普通はナス、ズッキーニ、ピーマン、トマトで作るように料理書にはある。
でも、キュウリでも美味しい。
とにかくこのデカデカきゅうりは相当しつこく火を入れるのがコツ。

デカイ=美味しくないとは限らない。
小さなうちのフレッシュなきゅうりは生で食べた方が美味しい。
デカイのは先日のクミン炒めも美味しいし、この料理も最高に美味しい。

いい悪いに絶対的尺度などない。
向き不向きがあるだけ。
その特徴を活かした料理にするのが料理をする者のスキルだ。
「あるもんで料理」を長年やってると、今までの経験で、すぐさま閃く。

「規格」も「普通」も自分の中で創ってしまうのだ!!!

  

Posted by 陣 at 08:23Comments(0)手作り、無添加

2013年07月18日

レンガ職人

廃材建築じゃなく、レンガ職人としての仕事。
焼却炉を作って欲しいという依頼。

田舎の農家では必ず剪定クズなどのゴミを燃やす必要がある。
でも今の風潮は「野焼き禁止」。

塩化ビニールを低温で燃やした時に発生する猛毒のダイオキシンが有名。
もちろん、ダイオキシンが出ないものでも、石油製品は庭や畑で燃やさない方がいい。

そういうのと、落ち葉や剪定クズなどを区別せずに、全面的に禁止というのはナンセンス。


今までにあった炉が壊れて、しっかりしたのを作って欲しいという要望。


砂とセメントを水を入れずに混ぜた「空練り」を水平に敷く。


土台となる底面は目地ナシで耐火レンガを敷き詰める。


炉の壁面を積み上げる。


火を扱う炉の目地には耐火モルタルを使う。
屋根のある窯などなら耐火モルタル100%でいく。
でも、露天の焼却炉なので、普通のセメントも混ぜて耐水性を持たせる。


どんどん積み上げてゆく。


朝から夕方まで目一杯でここまでいった。
依頼された仕事は自分ちの廃材天国のようなテキトーさじゃなく、キチッとする。
どっちも真剣な仕事だけど、かける労力のベクトルが異なる。


廃材天国に帰って、鉄工所でちゃんと作ってもらったフタの裏にアンカーを溶接する。
これで、次の日の準備もバッチリ。


いやー。
暑かった。
西日までバッチリ浴びて、一切影のない現場だったので、汗の量もお茶の量も大量。
熱中症対策は水だけでなく、自家製の梅干しを持参する。
スポーツドリンクでは摂りたくない糖分が入り過ぎてるのでNG。

これだけ暑い中、バリバリ労働できるのは何を置いても「手作りの食」。
玄米と伝統純正調味料、ナス、キュウリ、トマトのばっかり食。
純正とは、醤油なら「大豆、小麦、塩」で作られたもの。
脱脂加工大豆やカラメル色素の入ったのは偽物。

エンジンオイルは純正じゃなくっても大丈夫。
調味料は絶対に純正だぞ!!!





  

Posted by 陣 at 07:21Comments(0)自作

2013年07月17日

昔のリヤカーかっこいい


菜園の水やりを一緒にすると、ラッキー!
これは見つけたものの役得。

昨日は親戚のおばちゃんから連絡。
色々納屋に眠るモノを見て、要るものがあればもって帰って欲しいと。


リヤカーがあった。
しかも、デカイ!
これは軽トラで引っ張れないか。


こちらは小型。
タイヤがないのが益々レトロ感が強い。


これは昔の農業用乾燥器。
米、麦用。
農家としては馴染みのある「シヅオカ」の乾燥器。


モーターが美品!
エンジンは長く使われてないと、整備が必要だけど、こういう使用頻度の低いモーターはメンテレスですぐに使える。
僕の場合はモーターにプーリーつけてベルトかけてとか、機械を自作するほどのエンジニア魂はない。
それでも、このモーター付きの送風機は何かに使える。

廃材って特に用途が決まってもらうケースの方が少ない。

大抵「こんなんあるけど、使う?」という話が来る。
で、見に行く。
欲しいものはもらう。
という手順。

でも!
ここからがポイント。

処分して欲しいと相手が思ってるモノは出来るだけ持って帰る。
要らないモノでも、プラスチックやビニール製品じゃない限りはもらう。
木製のタンスや机なら燃やせるし、金物はスクラップに出してもいい。
今回も古バッテリーが3個ほどあったけど、これはスクラップ屋で金になる。

要するに、棄てる時に何に処分費がかかって、どれが金になるかを熟知しとく必要がある。
もっと大事なのは、どこへ持っていけば安く棄てられるかも大事。
いわゆる産廃業者に持って行くと、何でも凄い額になる。

農家の納屋は広い。
「これはもったいないから。」と置き場に困らない限りはみなさん何でも置いてある。
でも、何かのタイミングで処分しないといけなくなる。
そういう時に声がかかるように、常に情報発信するのが大事。

「廃材で家建てて、もらいもので生活してる。」
と、このブログで発信してるように。
知り合いに、「どっかに眠ってる〇〇ないかなー?」と声をかけておくのも重要。

「ウチでは使わんけど、業者に処分させるのはもったいない。」
これがみんな共通の心情。
「長年使ってきた愛着もあるし、できたら活かして欲しい。」
これが普通。

それを活かすのが廃材生活なのだ。

一軒目の廃材ハウスの生活の時はホントに「何でももらいます!」という勢いだった。
今では生活に必要なモノはほぼ揃った。
とはいえ、今回のように廃材の発掘は楽しいもの。

この世界一豊かな国にはまだまだ廃材資源が眠ってる。
それを発掘し、買わない生活を実現するのだ!!!





  

Posted by 陣 at 07:05Comments(0)もらいもん

2013年07月15日

選挙に行くのは当然

参議院選が近付いてきた。

無関心が拍車をかけ、自民党が圧勝すれば、原発再稼働、TPP参加、改憲という道。
自民党に入れたい年寄りは別として、じゃあどこに入れたらええのん?という若者は多い筈。

「どうせ行っても変わらない。」なんて事実は存在しない
事実、今の自民党政権は投票を放棄する者が増えて、投票率が下がり、自民党に入れた少数の票により政権を実現してる。
どんどん時代は進み、国民にとっては悪い方へと変わって行ってる。

国政選挙で60%を切るとやり直しという意見もあるよう。
事実、香川県知事選などは40%を切ったり、実際には民主主義は成り立ってはいない。

原発が再稼働したり、原子力村が在り続けることでどうなるのか?
TPPに参加することで、今の農業、金融、医療、保険にどう影響があるのか?
96条の「議員の2/3の賛成がないと、憲法改正できない」から「過半数で改憲できる」となり、改憲されるとどうなるのか?

イメージせよ!
自分のために。
自分の生活にどう影響があるのか?
自分の子どもがどうなるのか?

ええ!
それを出来ない程、スマートに洗脳されてるのか?

考えることを放棄すな!
惰性で流されて生きることを是とするな!
まして、諦めるなんてできっこないぞ!

「なるようになる」などという主体性のない現象はあり得ない。
自分のやったことの結果がついてきてるだけなのだ。

放棄することは自由じゃない。
自由とは責任を伴ってこそ、存在し得るのだ。

投票に行くのは当たり前だ。
自民も民主もダメならどこに入れたらええか分からない?

http://www.chikyumura.org/election/
コレが分りやすい。
党別の方針一覧表だ。



釣りたての鮮度のいいママカリをもらった。


薪キッチンで直火焼きにする。


醤油、米酢、味醂、水(全て同割)で漬ける。
調味料が本醸造だと、ここで味が決まる!


一旦漬け液を玉ねぎスライスとショウガの千切りに浸して、しんなりしたらママカリの上に敷く。
これは冷蔵庫で一日寝かせる。

ママカリはすぐに食べない方が美味しいので、別の料理を作る。


キュウリがジャンジャン採れ出した。
大きくなりぎたのは炒め物がいい。
オリーブオイルでクミンをたっぷりと炒めて、キュウリを強火で徹底的に炒める。
塩を気前よく入れて味を整え、最後にナンプラーで仕上げる。


ゴマ油を熱してナスは強火でサッと炒める。
表面がいい色ににったら蒸し器に入れて蒸す。
醤油、米酢、水、で漬け液を作り、ショウガのスリおろしを加える。
そこに蒸せたナスを漬ける。
大人は豆板醤とバジルをチギリながらながら頂く。


マテ貝の天ぷら。
春に採れるマテ貝はワケギのヌタ和えが最高。
冷凍してた大きめのマテ貝は天ぷらでもいける。
塩もいいし、味醂の利いた天出汁も用意する。

  

Posted by 陣 at 08:48Comments(0)社会

2013年07月13日

廃材天国HP仮オープン

いよいよ「廃材天国HP」がソコソコ形になってきた。
まだまだ改良したり、ボリュームを持たせていく。
とりあえずは仮のオープンということで。

このサイトを作った一番の目的は、「やりたい者は誰でも自主、自立の生活ができるんだ。」とキッカケにしてもらいたいから。
日々更新されるブログでは様々な情報が埋もれてゆくというのもある。
HPで、ウチでやってる事の一覧を網羅できるようにした。
今作ったコンテンツから更にリンクさせたり、掘り下げていこうと思う。
乞うご期待!!

それとサイト内で「自給自足合宿」という案内もしてる。
第一回目は9月に開催予定!
今までの弟子居候を日常に受け入れるのを辞めた代わりという訳ではない。
日常に漫然と来るのでなく、2泊3日のプログラム化した凝縮スケジュールにしたい。
詳細はサイトの方を見てちょうだい!!

http://haizaitengoku.com/
コチラ!


赤シソが出来るまで待って、塩揉みして梅の中に入れる。
梅はすぐに水が上がって使ってたけど、赤シソが大きくなるのを待って入れる。


今年は梅雨明けが異常に早かった。
気候的にはもう土用干ししてもいいぐらい。
土用前後の一ヶ月間ぐらいは猶予がある。


パイプハウスの屋根の作業をしてたら、野遊が学校から帰ってきて、地下足袋を履いて、「何か手伝うわー。」と。
土歩もやる気になったので、下から突き出たビスをグラインダーで切りとばしてもらう。
夥しい数のビスも二人同時にかかってジャンジャン切ればあっという間。


最近グラインダーデビューした土歩も、早くも慣れたもの。
ぶっつけ本番が当たり前の廃材建築においては、一回経験すれば次からは余裕でできる。


子どもたちが上でギャギャーッと切削してくれてる間にも、僕はひたすら下から丸材の隙間に板を打ちつける。


ほぼ打ち終えたね。
テキトーにジャンジャンやってると、かなりカオスで濃いデザインになる。
何も考えてない訳ではない。
単調にならないよう、揃わないよう、敢えてバラバラに打ちつけてる。



トマトがどんどん採れ始めた。


土歩専用の畑でも採れた。
こちらは畑にして新しく、まだ土地がやせてるのか、キュウリとナスは小さい。
でも、トマトはいい感じに大きくなってる。

夏は作業の後、菜園の水やりが日課。
ここの所、夕立ちの来る様子もないし。
天草の松本さんの薪で炊いた塩を小皿に入れて、ビールを片手に井戸水のホースを持つ。
その時に美味しそうなキュウリやトマトに塩をつけながら飲むビールは最高!

一通り水をやってると、野菜の成長具合もチェックできていい。
この汗の噴き出す季節は夏野菜に最高。
自分ちの菜園の採れたて野菜はスーパーのとは比べものにならない程美味しい。

これはやった者にしか得られない豊穣の境地なのだ!!!


  

Posted by 陣 at 10:36Comments(0)自作

2013年07月12日

丸い野地

パイプハウスの屋根作業進行中。


どんどん丸いのを乗せていく。


数が足りるか?
段差をどう誤魔化すか?
その場その場で臨機応変に対応する。


一気に焦げた角材の道具小屋との谷まで進める。


ほぼ全面に張った。

この丸い材はまず、パイプの裏からキリで穴を貫通させて、ビス留めしてる。
そして隙間を裏から板材で埋めていくという工程。

下から上を見上げて首が痛くなりそうな作業。
そして、何よりも脚立なり、バタ板の足場への上がり降りが大変。
一人でやってると、「あっ、ビスが足りない!」とまた下まで降りて取りにいかないといけない。

これは一軒目の廃材建築に取り掛かった時には、超能率悪くて、こういう上がり降りばかりに時間も使うし、労力もかかってたように思う。
一軒目の陶芸の工房なんか、軽トラの荷台に現場用のスチールの足場を2段組んで、ロープや番線で固定してた。
たった二組の足場だけ借りてきて、移動しながらどこにでも使えていいじゃんという、グッドアイデアと思いきや、足場の上(地面から4~5m)はめちゃくちゃ揺れて、しがみついてるだけでかなりの疲労だった。
そこを「ビスがない。」、「ビットを落とした。」と上がったり降りたり、、、。


今ではビスも各種分類して、自作のこの箱に入れてる。
で、必要なサイズのビスをペットボトルごと腰袋に入れて使う。


更に秀逸なのが、コレ。
色々なサイズを別々に脚立の上にキープしておく。
その時の作業ごとに腰袋のレイアウトは変えないといけない。


細い針金ではダメ、この足場用の番線が最高。


こういうアレンジも可能。
これは自給自足なりセルフビルドの実践者には是非パクッて欲しいアイデア!
イチイチ下に降りるのが面倒だからということで、腰袋の中で数種類のビスが混ざるというのもダメ。
何回も何回も袋の中に手を突っ込んで、「これじゃない、、、。」とつぶやきながらの作業はクールじゃない。

職人の腰袋を見てたら、電工、大工、解体、設備、と業種別で大体のパターンがある。
全てに取り組むセルフビルダーにはその都度、対応が求められる。
一つの事に熟練度を磨くのが職人。
というか、そればっかりやってたら誰でもできるようになる。

車の運転は誰でも出来る。
それは教習所に行くというのもあるけど、日々乗ってるから。
陶芸のロクロなんかでも毎日回してたら誰だって出来るようになる(確)。
たまたま、みんながしてないから、出来る者を「凄い!」という評価がされる。
本人からすれば凄くもなんともない。

何かを出来るようになるのに、訓練や研修してからじゃないと出来る気がしないというのはオカシイ。
完璧に学校教育の弊害やね。
まあ、イキナリやって出来ないのも当たり前。
でもやってりゃ、ドコかで掴むもの。
「お、こんな感じか!」とちょい出来れば、後は続けるのみ。
 
軽いノリでいこう♪

絶大な執念を持って!!! 


  

Posted by 陣 at 08:47Comments(0)廃材建築

2013年07月11日

パイプハウス建築再開

近所の大きな会社への廃材の引き取り。
うだるような暑さの中、簡易テントの下で担当の人が作業して、電線のリールやパレットを分解してくれてる。


僕はその分解してくれてるのを積みこむだけという超ありがたい状況。
昨日は太い角材とリールの丸い材、後は丁度風呂焚きや料理にの薪に使うのがたくさん!


小さい方はキッチンにピッタリやし、長い方は風呂の焚き口に合わせたかのようなサイズ。


ちょっと、この量は重すぎた、、、。
一束減らして運んだ。


小さな方は整然とコンテナに並べておく。

午後からはパイプハウスの屋根の作業。

http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e666715.html
前回の作業が6/25、梅雨明けしたので、これからどんどん進めたい所。


電線のリールの丸い材を増やした。


ジワジワと進んでる。
こんな変な工法だと、親父の窯の屋根のようにサクサクっとは進まない。
材料を選ぶのも、「次のはこれでどうかな?」とイチイチ考えないといけない。
まあ、それが楽しいとも言える。

どっちにせよ、期限はない。
ボチボチでもやってりゃ出来る。
これがセルビルドの基本のキ!

この惜しみない労力のお陰で、何一つ材料を買わずに100%廃材で家が出来てしまうんやからねー。
自分の人件費はタダだぞ!!!

「こんなんで大丈夫かなー?」
とか変な心配してる間に取り掛かってしまうのだ。
やり始めると、自分自身も盛り上がってくるし、作業の先も見えてくる。

まず動く。
その後で、「そういえば、こうした方がええかな。」という順番だ。

スマートにいかなくていい。
失敗してやり直しなんてしょっちゅう。
その失敗から開き直って全体的なデザインを変更してもOK。

とにかく何でもアリ!
自分さえ納得すれば。





  

Posted by 陣 at 05:24Comments(0)廃材建築

2013年07月10日

窯の屋根完成

小窯の屋根作り2日目。


下地が出来てるので、ガルバの波板を葺き始める。
馴染みの金物屋に頼んでおくと、朝一番で届けてくれる。

よほどの細かいもの以外はホームセンターよりは金物屋で買うのがポイント。
ホームセンターにいくら通っても、常連扱いとはない。
金物屋の場合、馴染みになればなる程色々と融通してくれる。


筋かいの数も増やして、上で歩いても揺れないぐらいにはした。
こんな屋根だけの建造物の強度はこのぐらいで十分。


完成。
新品のガルバリウムは美しい。
これを張り込んどけば30年とか持つ。

最も、親父が丁度70歳なので、100まで陶芸せなーーー。
しかし、70歳というても、精力的に色々やってる。

まず、田んぼに菜園。
ロードバイク(自転車)も毎日20㌔は走ってる。
年に何度かは輪行(タイヤを外してバックに入れて電車に乗せて運ぶ)で遠くの名所に走りに行く。
陶芸も、これから4基目の窯を作るという意気込み。

波板を張るだけだったので、半日で作業を終えた。
トータル一日半。
こんな簡易の屋根なんかこのぐらいのもの。

とはいえ、梅雨も明けて暑い。
クマゼミもジャンジャン鳴き始めた。
長い雨も終わり、菜園の野菜たちが調子に乗ってきた。


ゴマだれ冷奴。
菜園のキュウリは順調に採れてる。
すぐに大きくなるので、小さめで収穫するのを心がける。
トマトもやっと赤くなり始めて、子どもたちは大喜び。
「くぼさんの豆腐」じゃないとこの美味しさは得られない。


インゲンのゴマ和え。
ゴマはよく炒って、本醸造の醤油と混ぜるだけでパーフェクトな和え衣になる。


もやしのラー油炒め。
強火で一瞬火を入れる。
これがもやし料理のコツ。
後は自然海塩と自家製ラー油、隠し味にひと振りだけ醤油。


イイダコとジャガイモのソテー、バジルソース添え。
イイダコはサッとボイルしておく。
じゃがいもは皮付きのまま、大ぶりに切って、ごく少量の水で茹でる。
その水がなくなるまで煮とばすことで煮崩れもしないし、味が抜けない。
じゃがいもとバジルは超相性がいいのは言うまでもない。

夏バテ知らずでバリバリ働けるのは、この手作りの食生活のお陰。
暑い時期にはクールダウンさせてくれる夏野菜だ。
それに、シソ、ロケット、バジル、ニラ、ショウガなどの薬味が大事。
それらはより、お米をモリモリ食べるためのおかず。
大人は玄米食べてるけど、子どもたちは夏は食べにくくなるようなので、たまに精米してる。
昼は冷たい素麵やうどんもたまにはいいけど、やはり基本はお米。
玄米か白飯かよりも、お米中心で腹一杯食べてるとバッチリ!

「暑い~!」と文句を言うな!
暑くないとこの素晴らしく美味しい夏野菜も出来ないし、それを美味しいと感じる身体にもならない。

更に重要なのは、労働による大量の汗と感動的なビールの味は切っても切り離せないのだ!!!



  

Posted by 陣 at 07:40Comments(0)廃材建築

2013年07月09日

窯の屋根

トミーのイベントが終わって、実家の親父に頼まれてた廃材建築に入る。

親父は僕よりは陶芸家としての作業に勤しむ。
4月の登り窯の窯焚きの後、小さな窯を作る計画を進めてる。

親父の作った窯は3基。
教員時代に築いた全長8mの登り窯。
高知の大豊町に築いた全長7mの穴窯。
登り窯のサブとして築いた全長4mの穴窯。

今回の4基目の窯は更に小さな全長2mちょっとのほんとのミニ窯。
このコンセプトは一人で焚くというもの。
8mの登り窯は焙りの工程からすると10日。
4mの穴窯でも、4、5日はかけて焚くので、僕や陶芸教室のおっちゃんとの3交代で連日連夜つきっきりで焚く。
備前には2週間、3週間、一ヶ月以上という大きな窯もザラにある。


養護学校を卒業して以来、10年以上も勤めてくれてるスタッフにも手伝ってもらう。
いつもの一斗缶の独立基礎の簡単工法。


間口3、7mで奥行き4、5m、でも奥にいくにつれて狭くなる台形の屋根になる。
小さいので柱は4本、ほとんど3寸角の廃材を用意した。
このぐらいの小屋の材料はトタンで養生してる大物の梁や桁などの廃材の出番はない。
ジャンジャン切断機でカットして日々の料理に使ってるような角材。


一斗缶の周りにもコンクリートを詰めることで頑丈になる。


今回は4本の柱に水平方向に段差をつけて桁を入れる。


桁に対して、3寸角で垂木を入れる。
これがこういうトタン屋根のオーソドックスなスタイル。


高い方の桁の長さが足りなかったので、角材を抱かせて継いだ。
こういうのも廃材建築では自由自在。


垂木の長さも足りなくて、同様に延長する。
もちろん後で足りないのき気付いた訳じゃなく、初めから足りないのを知って角材を選んでる。
こんな風に、「次足しながらでもこの角材を処分ついでに使おう。」という感覚で材料を選ぶ。

午後からゆかりちゃんのお父さんが手伝ってくれた。
田植えも手伝ってくれたし、今回の大工仕事はかなり出来る人なので、超強力助っ人となった。


実家も薪の風呂なので、焚き物用の廃材がストックしてある。
その中からちょうど同縁クラスの揃った材料をみつけた。
まさにトタンの下地にピッタリの材料!
量が足りるかどうかは施工してからでいい。
足りなければ廃材天国に行って探せばいい。
最近ではこういう細い廃材もまあまああるし。


これでトタンの下地完成。
ゆかりちゃんのお父さんが来てくれたのもあって、一日でここまで出来た。
このスピード感は建物のカネ(垂直)を気にしないからこそ実現する。
柱を建てる時には水平機を当てて、垂直は合わせる。
そこじゃなく、建物の上から見た時の垂直。
そこは斜めでも構わない。
ナゼ垂直が求められるのか?
それはトタンなどの製品材料をキチッと施工するため。


別にトタンをガタガタに葺いてもいいし、斜めにカットしてもいい。
そもそもが台形の屋根なので、斜めに葺いていくことになるし。
こういう建築の根幹である「こうしなければいけない。」という常識を外せば、超簡単に素人でも出来てしまう。

測ったり計算したり、という作業を割愛する。
これが臨機応変で自由な廃材建築。
言い方を変えれば、「行き当たりばったり」とか「その場しのぎ」とも言える。
そんなのはどっちでもええ。

目的は3つだ。
窯に雨が当たらないのと、パパッと作って、金かけない。
この3つを満たす材料を工法をとれば、必然的にこうなるというお手本のようなもの。

伝統工法の継ぎ手も仕口も素晴らしい。
でも、別にそこまでせんでもええんちゃう?というのが僕の廃材建築論。

釘を使わずに強度を出す昔の大工さんには選択肢がなかった。
木を切り込んで組み合わせるしか。
僕の廃材建築はほとんどインパクトドライバーでのビス留めで強度を得る。
ビス留めなんて、当然仮固定のようなもの。
そもそも、家そのものがしばらく雨を防いでくれればいいというラフな発想なので、仮で十分という開き直り。

日当を頂く廃材建築の時は一部新品の材料を使ったり、強度を出すためのアンカーや金物類もふんだんに使う。
角材を切り込んでのホゾ継ぎなんかも時間をかけてちゃんとやってる。

でも、自分ちではそれを敢えてやらない。
この辺りは「好み」の問題。
切りこんだり、ピタッと合わせる作業に興奮を覚えるのか?
サクサク、あっという間のショーのようなテキトー作業にワクワクするのか?
もちろん二者択一じゃない。
その人の数だけ作業のスタイルは違う筈なのだ。
農作業も手仕事も全部そう。

自分の好みを見つけろ!
それは経年の実践の中でしか見えてはこないぞ!!!




  

Posted by 陣 at 08:14Comments(0)廃材建築

2013年07月08日

カブトにヒラタ

昨日は県内、まんのう町の「明治の学校木石」のオープニングイベント!
木の彫刻家の北添さんのアトリエに、天然石のトミーが一緒にやってるので「木石(きせき)」という名。

廃材天国もラフさでは群を抜いてるけど、ココもかなりラフ!
さすが、日本での生活よりも外国(主に東南アジア)での生活の長いトミーの作った場所。
北添さんも彫刻の作品はキチッとしてるのに、スペースの壁の作り込みなんかはかなりアバウトでいい感じ。
中々ありえないコンビかも!?

ウチはいつもの移動式ピザ窯での出店。
場所が分りにくいのと暑さの極まる中、たくさんのお客が来てくれた。
ピザの出店はこのイベントが最後で夏は予定を入れてない。
暑いと、薪で焼く窯もあんまし有難がられないからねー。

何とカメラを持って行くのを忘れて写真が一枚もない、、、。

トミーの仲間がたくさん出店してて、盛りだくさんで大盛況のイベントになった。
何より、嬉しいのは地元の年配客が多かった事。
田舎で店を開くにしろ住むにしろ、近所の人が理解してくれてナンボやからねー。


えー。
話は変わって、今年の二月に薪割り中に出てきたカブトの幼虫。

http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e626463.html
その時の日記。

それを土歩が丁寧に世話(霧吹きで水をかけたり)してた。


何と、ちゃんとサナギになった。


上の幼虫はしきりに動いてる。
下のサナギになりかけてるのは脱皮中。


このフタ付きのボックスの中にゴロゴロ居る。


更に、何と昨日ヒラタクワガタを廃材天国内で捕まえた。


全長60㎜のヒラタ!
野遊もコクワガタぐらいは捕まえたことがあるけど、こんな大物は初めて。
しかも自分ちで!


早速、PCでクワガタやカブトムシの事を調べ始めた。
興味が湧いた時に即座に調べられてええよねー。
柔軟な子どもたちにはPCのスキルアップもあっという間やろね。
近いうちに色々教えてもらえるぐらいになりそう。

大抵初めて来廃する者は、「こんな市街地にあると思いませんでした!」と驚く、廃材の家。
それぐらい今現在でも、近所には新築の家が増え続け、数十メートル先の交差点にセブンイレブンが出店が決まったような場所。

こんな所でまさか!?と思ったけど、カブトの幼虫は大量に積み込んである丸太が朽ちかけてる所に居た。
ヒラタも雑木が茂ってきたから来たのかもしれない。
クヌギにケヤキ、クス、、、様々な樹種の雑木を植えて、数年。


かなり木が成長してきた。


場所によっては道路から廃材の家が隠れる程になってきてる。


クヌギの木の下に自生してる小さなクヌギの赤ちゃん。

木の成長って遅いようで早い。
こうして改めて写真を撮ると、「もうこんなに大きくなったのか!」と感慨深い。

全国的に似たような構図の、市街化の進む地方都市の一つの丸亀にある廃材の家。
コンクリートやアスファルト化が進み、残された農地は化学肥料と農薬が蔓延する。
そんな所でも、600坪という微々たる土地に木を植え、草を生やしてるとそこには生き物の宝庫になるんやなー。
ウチの土地だけじゃなく、近所の休耕地ではフキノトウやツクシも採れるし。

田舎暮らしに憧れる者なら、必ず素晴らしいロケーションの大自然がいいに決まってる。
僕だって沢の水が飲めるような山の中の丸太を切り倒して家を建てたいとも思う。
でも、先祖代々のこの土地に廃材の家を建てて、今の自画杜撰生活を実現した。
これはこれで悪くはない。

無いものねだりで他に求めるな!
桃源郷は自分の中で実現できるのだ。

自分に自然を内包せよ!
そこから周りが自然回帰を始めるのだ!!!



  

Posted by 陣 at 08:29Comments(3)採集

2013年07月06日

果物の廃材

桃の季節到来。
毎年、桃の産地飯山(丸亀市内)の知り合いから出荷できないペケ品を頂く。


この段ボールに3段と超たくさん頂いた。
甘くて桃ならではの香りがたまらない。
そのまま2、3個はすぐに食べられる。


桃と甘酒のフローズンスムージーにしてみた。


既に真夏のような日だったのもあって、冷たくて美味しい。
大人はタンカレー(ジン)を少しだけ垂らすと最高!


それでもそんなには消費しきれないので、保存用に火を入れる。


5分ぐらいで火から外す。


火が入ると簡単に皮がむける。


桃から出た汁を煮詰めて加える。


真空脱気して完成。
これで大量の桃が常温保存できる。
この保存瓶は超便利で日々使いこなしてる。

インスタントコーヒーの瓶や100円屋のではダメ。
蜂蜜やジャムの入ってる、フタの裏にパッキンのついたやつ。
ホームセンターなら2、300円とかするけど、ネットで買うと安い。
「ガラス瓶.com」というサイトで買えるよ。
でも、ここは卸なので、大量に買わないといけない。
何人かで分けるとええかも。

トマトソース、みかんペースト、先日作ったビワのコンポート。
大量の果物に火を入れて保存するというのはジャムやお菓子用にとどまらない。
みかんペーストは3年醸造の濃い醤油と混ぜるだけでソースになる。
ビワのコンポートのパスタも以外といけた。
この桃のコンポートはカレーの隠し味としても使える。
これは「百姓屋敷わら」の本に書いてあって、以前から真似してる。

常に、「あっ、アレがある!」と料理中に閃くネタ。
ネタは多い程いい。
整然と分り易く保存されていれば。

手作りの調味料と、本格的な伝統調味料、そしてハーブやスパイス類。
これらをキッチンに常備することで、加工品と外食から解放される。
スーパーの加工品に価値がないのはもとより、外食するより家で作った方が美味しいんやから当然と言えば当然。

市販の加工品って何でも甘過ぎ。
漬けものなんか自分で漬けてるとあの甘~い黄色いたくあんなどタダでも頂きたくない。
それにハム、ソーセージ、かまぼこ、チクワなどの錬りモノには添加物の宝庫やし。
カレーの素、シチューの素、パスタソース、ウスターソース、マヨネーズ、ケチャップ、これらも押し並べて甘過ぎる。

お米作って菜園作るのなんかは田舎にいけば誰でもやってる。
こういう加工品やソース類まで手作りすると、感動的な美味しさを自給できるというものだ。

しかもその材料はこうして棄てられてゆくペケ品利用でいけるんやからねー。
とりあえず季節の旬の果物は全国でこういう風景が繰り広げられてる。

加工の手間を惜しむな!
潤沢に頂ける人間関係を構築せよ!!!



  

Posted by 陣 at 10:00Comments(0)もらいもん

2013年07月04日

苗代の田植え

田植えは苗代の小さな田んぼを植えずに終了してた。
苗が足りなくなって。

植え終わった後、近所の人に、「ここは植えんのな?」と聞かれた。
「それが、苗がないんやがな。」と答えると、「ウチの余っとるきん植えな。」という流れで、頂いた。


田植え機用の苗だが、ウチの直前に植え終わり、そこまで徒長してなくてイイ感じの苗。
品種もヒノヒカリなので一緒。


しかもこの苗箱は「ミノル式」の田植え機用のもの。
一本一本が太いので手植えにも向いてる。

今までにも、苗代が失敗したりして箱苗を頂いて植えたことが何度もある。
苗が徒長してようが、黄色くなりかかってて悪かろうが、植えればお米になる。
これが結論。


苗代の田んぼは小さい。
4、50坪ぐらいのもの。
先日の田植え中に親父がトラクターで代掻きはしてた。


定規は使わずにフリー植え。


こんな感じで歪むけど問題ない。
定規を使う最大の理由は田車(除草用)を押すのに困るから。
アレは縦横十文字に押すから列が歪んでると困る。
ウチの場合、ジャンボタニシ除草なので関係ない。
ただ、大きな田んぼは複数で植えるので、何かしらの指針がないと植えづらい。
定規の役割はそれぐらいのもの。


植え終わって水を入れる。
親父と僕、ちびっ子二人の作業。
ならすのに30分、植えるのに2時間といった所。
にこちゃんは一瞬で飽きて止めるけど、土歩はコツコツとやり続けた。
丸一日はまだ無理やけど、このぐらいならいけるみたい。

実は、朝の鶏の世話が終わってなかったので、「先に田んぼ行っとくでー。」とにこちゃんと出かけた。
土歩も「鶏の世話したらすぐに行くわー。」と。

で、親父とにこちゃんと作業してても中々来ない。
後で聞くと、「焼き物作りがしたくなってロクロ引いてた。」と。
最初は、「ええーっ(何でやねん)。」と思ったけど、あっこちゃんに聞くと、「どうしてロクロがしたくなったけど、構んの?」と聞いたよう。
で、一緒にやってたんだと、、、。

「最初はすぐに行く言うたやないか。」
と怒りたくもなるけど、ここで怒鳴ったりすると、彼の心は閉ざしてしまう。
そしてそういう事が繰り返されると、「自分のやりたい事を主張しても無駄だ。」と思わざるを得なくなる。
それを考えると、大人の都合を押し付けたり、こっちの論理に無理やり従わせる訳にはいかない。  

よっぽどの状況じゃないと本人の意思を尊重したい。
と思う。
ようにしてる。
しょっちゅう怒鳴って怒るけど、、、。

彼女曰く、「そんなにやりたいんならやった方がええと思って。」と。
たしかに、しばらくして田んぼに来たし、来たら最後までコツコツと作業するし、感心なもの。

夕方も、野遊が帰ってきてから、土歩と僕と3人で晩ご飯作りもした。

田んぼ、畑、薪作り、家の建設、、、。
手伝ってくれて助かるというのは事実。
鶏の世話と風呂焚きは大人は全くタッチしない。
二人で相談して交代でやってるみたい。

でも、一番大事なのは大人の補助になる事ではない。
大人の言うことをよく聞くことでもない。

彼等にとって、ワクワクしてやりたい事が日々実現するということだ!!!



  

2013年07月03日

エネルギー自給の作業

日常の作業。


天ぷら油の回収。
全部で6軒の店からもらってる。
ある店はドラム缶に溜めておいてくれて、ポンプで汲み上げて持って帰る。
ある店は一斗缶に入れて店の裏に出しておいてくれる。
ある店はポリタンクに入れてぴてくれるので、空のタンクを持っていく交換。
と、その店、その店の事情や状況に合わせる。

何しろ、こっちはタダで燃料を頂く身。
ある店には週に一回は行く。
ある店は月に一度ぐらい。
ある店は2ヶ月に一度でいい。
その店の都合に合わせて向こうが、「助かるわー。」と言ってくれるように考えないといけない。

持って帰った油は大きなタンクに入れて、まず沈澱の工程。
沈澱が長ければ長い程、濾過が楽になる。

今の季節は温度が高いから沈澱も濾過も早い。
冬のようにエンジンが温まるまで軽油で走るというのもほとんどしなくていい。
天ぷらカーにはもってこいの季節。
燃料代を気にせずに走れるというのは気分的に超快適。

天ぷらカーは導入したものの、廃油が潤沢に入手できずに軽油で走ってる人もいるとか。
ウチは最近の油田開発のお陰で供給量がハネ上がったから余る程ある。
格安で販売しまっせー。
定期的に集めに行く労力や沈澱、濾過まで考えると、そうホイホイ配ってあげるようなモンではない。
天ぷらカーに改造済みの車からすれば、軽油と同等の価値やからね。
物々交換も微妙で、こっちの要らないものと交換してもしゃあない。
お互いに、同じぐらい欲しい物同士じゃないと、長続きはしない。


廃材の整理を兼ねて、料理用の薪を作る。
最近は弟子居候を受け付けてないので、2週間に一回ぐらい子どもたちと作る。


僕が切断機でカットした廃材を土歩がコンテナに詰めて運ぶ。


最近野遊は体も大きくなり力もついてきたけど、土歩も負けじと成長してる!
一人でコンテナ一杯の薪が運べるようになった。


一輪車と違って、これは二輪車。
これはひっくり返るリスクはない。
でも、この量は土歩にはギリギリ。

天ぷら油に家の解体材。
車と料理の燃料を自分で調達できる。
このダイレクトな労働に嫌気がさす訳がないぞ。

子どもがヒマそうなタイミングを見計らって、「薪作りするぞー!」と声を掛けると必ず、「はーーーい!」といい返事が返ってくる。
武器工房に籠ってる時や、カメを捕まえにいってる時、マンガに集中してる時なんかには声を掛けない。

「学校に行かないなら、家の手伝いをしないといけない。」
こういう押し付け論理は間違ってる。
学校に行くのも自分の意思だし、行かないのも自分の意思。
行ってどうするか?
行かなくてどうするのか?
それすらも自分で意思決定する。
家で学校の教科書に遅れまいと勉強をさせるのはホームスクーリングとは言えない。

憲法にこう書いてある。
「親は子どもに普通教育を受けさせる義務を負う。」
ウチで自信を持って日々教育をしているのだ。

学校に行っている野遊も行ってない土歩も人間的には同レベルでバリバリ成長していってる。
客観的に見てて、どっちがいいとか判断できっこない。
にこちゃんもお古のランドセルをもらって、来年から学校に行くのにワクワクしてる。
行きはじめてからの彼女の判断でどうするのかは全くの自由。

義務教育とはいえ、学校にさえ行ってればいい訳ではない。
教育の要は家庭だぞ。
家で親の生き方を見て育つのだ。

最近の学校の先生はほんとに大変やと思う。
夜遅くまで学校での仕事を終えて、ウチに来てくれたりもする。
ウチの子どもにとってはありがたいけど、「これからまた学校に戻って仕事ですかー!?」と目を丸くしてしまう。

野遊が自主的に毎日せっせと行くように、学校の持つ社会性もある年齢になれば求めるもの。
野遊の従兄のイッサは高松で「虹の部屋」という学校に行ってない子どもたちの通う所へ毎日楽しんで行ってるそう。

無理やり行くのも変。
じーっと家に居るのも変。
子どもの目を見よ。
子どもの気持ちをくみ取って、子どもの意思を尊重するのだ。

もちろん、こちらの伝えたい事はビシッと言った上で!!!




  

2013年07月02日

消費から生産へ

田植えも終わり、雅とゆかりちゃんも時間があって、来廃して手打ちパスタをしようということになった。
パスタマシンでの手打ちパスタは、ピザ窯を持って行けない高知や愛媛に出店する時に作る。


出店の時には卵は入れない。
自然養鶏の卵でさえ、アレルギー反応する人もいるので。
今は折角鶏の卵があるので、卵を入れるレシピでやってみた。
なぜか、本で手打ちパスタと名がつくと必ず卵を入れることになってる。
乾麺のパスタには卵なんて入ってないのに。


粉がさぬきの夢なので、水回しの工程は丁寧な方がいい。
本では強力粉と薄力粉を半々で入れることになってる。


うどん同様に踏む。


更に踏む。


20分休ませて、パスタマシンにかける。
この休ませてる間に薪に火をつけてお湯を沸かす。
ガスやIHのように速くは湧かないけど、早目につけるという段取りをすればいいだけ。


一度ペラペラにして折りたたむ。


大体同じ大きさに分割してまとめる。


再度延ばして、カッターにかける。


3~4分で茹であがる。


瓶詰めしてあるトマトソースに畑のプチトマトを入れると簡単に出来る。
バジルも育ってきて嬉しい。


このバジルのジェノベーゼは去年作って冷凍保存してたもの。
まだバジルが小さいからここまではできない。


最後は水で締めて冷製パスタにする。


ビワと夏ミカンの冷製パスタ。
シソとニンニクをオリーブオイルで炒めて、この間瓶詰めしたビワのコンポートを入れた。
これはゆかりちゃんのアイデア。
で、あっこちゃんの夏ミカンにダイダイ酢を絡めてロケットをトッピングというコラボ。
美味いんか~?というキワモノ系っぽいけど、以外に美味しかった。

今回のは3品とも合格点に達するレベルになった。
何より、パスタ本体がモチモチで美味しかったし。
手作りもなれると、そんなに手間じゃない。
11時から準備し始めて、食べ終わっても1時過ぎ。

まず、作ること自体がおもしろい。
それに、美味しい。
更に、材料は厳選素材に最高の調味料という身体にいい。
最後にリーズナブル、といういいことづくめ。

やったことがないと、「めんどくさい。」とか、「失敗しそう。」と二の足を踏んでしまう。
やってみると簡単なもの。
まあ、長年の積み重ねでパパッと作れるようになる。

どうしても、キッチンとキッチンツールがバッチリ使いやすく完備されてないとおっくうになる。
最近は見せる収納もアリになって来てるから、女性たちには是非おススメ。

この廃材の家の中で一番お金をかけてるのがキッチンとキッチンツール。
もちろん大工道具にもかなりかけてる。

金を稼ぐことや使うことそのものが問題なのではない。
貴重な稼いだ金を無駄に使うな!
消費するというルーティーンのために毎月の安定から脱却できないのだ。

「パスタを一回食べに行く金で、素晴らしい料理人の料理書が買える。」
これはハタチ過ぎの僕が、コンテナハウスのアウトロー陶芸家の小向氏からよく聞かされた。
当時の僕には新鮮だった。
廃材悠々生活を実現した今でも、全くその通りやと思う。

出来たものじゃなく、材料を買え!
消費じゃなく、生産せよ!

更に、アドバンスさせると材料すら買わないで、廃材だったり、材料から作ったりというステージに入れる。
自由な生活の要は金の稼ぎ方と使い方なのだ!!!











  

Posted by 陣 at 07:57Comments(1)手作り、無添加

2013年07月01日

新たな田植えスタイル

田植え3日目。


1歳児も田んぼに慣れてきた。


ええ顔になった。


子どもたちは苗取り作業に大活躍してくれた。
ビワ食べて休憩中。


お昼ごはんは毎日親父のピザ窯の前。

3日目にして、新たな田植えスタイルを開発した。


これは従来のスタイル。
回転式定規を返す労力から解放されたとはいえ、中腰で結構キツイ。


田んぼが固くてそんなにめり込まないので、膝をついてやってるうちに四つん這いになった。
苗の選別も両手でできる。


植えるのも両手で植えられる。
しかも、腰への負担が少なくていい。

こういうのも、その時の状況で柔軟な思いつきで閃く。
そしてそれを実行する。
やってみてまたどんどん改良が加わって発展する。
自分で考えて自分がいいようにする。
これが自由なスタイル。
「〇〇でなくてはならない。」なんてことはないのだ。


夕方早目に一番大きな3枚目の田んぼも終わった。
終わるやいなや夕立ちのような雨が降った。

今年も無事に植えられた。
植えたという事は必ずお米はできる。
水、空気、太陽があれば。

衆院選、アベノミクス、TPP、消費税、原発再稼働、、、。
そんな情勢がどうなろうとも、お米はできるのだ。
そして、お米さえあれば生きていけるという盤石の自信に繋がる。

お米だけじゃない。
自分で医食住、エネルギーを何とかできる。
この自主、自立のライフスタイルを確立すると、政治や経済の情勢にビクつくことはない。
しかし、社会に無関心で自分さえよければいい訳でもない。

こういう生き方こそがこれから必要なのだという発信。
この細々とした動きこそが必要なのだ。
そして、こういう動きが全国各地で同時多発してる。

これが革命だ!!!

とか、能天気にほざいて悦に浸ってるんやから手の施しようがない。
これが敵の存在しない、無敵状態なのだ。

  

2013年06月30日

田んぼマニア

田植え2日目。


朝一番はまず、苗取り。
この苗代の田にも田植えするので、苗を取ってしまわないといけない。
親父がトラクターで耕し始める。


いとこ同士仲良く遊ぶ。


ほどなく2枚目の田んぼが植え終わる。


3枚目の大きな田んぼ。
最も大きな田んぼだった、2反の所に廃材の家を建てたので、この1反4畝のが最大になった。

野遊が活躍する。
一日目に植えられなかったのもあってか、随分大人と一緒に植えた。
にこちゃんは一列ぐらいは植えるけど、すぐ飽きる。
土歩でさえしばらくはやるけど、やっぱり長続きしない。
こういうのは年齢に応じて続くようになってくる。


先に水の溜まってる所に植えて、水を入れながら植える。
ハッキリとマーキングされてる所は水を入れた方が植え易い。
かつて不耕起で植えてたのを思い出すと、いくら乾いても植え易いには違いない。


6時半でもこのぐらい日が高い。
この夕方の静けさの中、延々とやり続けるのがクール。

一日目に来てくれてた妹の雅友達が帰り、2日目はゆかりちゃんのお父さんが来てくれた。
去年も来てくれたけど、「50年ぶりの田植えやー!」と喜んでやってくれる。
超助かる上に、たまに来る客人なので夜の宴会も盛り上がるし。

午前中源がギックリ腰になったり、トラクターが溝にハマったり、というトラブルもあった。
ギックリ腰は安静にするのが一番やし、トラクターは廃材の家のタイヤショベルでひっぱし出した。
こういうトラブルは想定内。
何かあり得ない事が起きて田植えが続行出来ないなんてことはない。

少々のトラブルが起ころうとも、やり続けると終わる。
それが手作業だ。
そういう意味ではトラクターが壊れたら出来ないという事もない。

そうなればいよいよ不耕起だ。
以前不耕起で一反植えた時には3~4人で4日間かかった。
一人でやった時には10日ぐらいかかったこともあった。
それで何か問題があったか?
何もない。

少々時間がかかろうとも、その作業で一年分のお米が自給できるのだ。
その重要性からすれば3日の田植えが10日や2週間になろうとも問題ではない。
何より、これを最優先できる生活や仕事の環境をバッチリ整えてるし。

この時間の余裕。
これが自給自足なり、廃材生活における魅力であり、大前提なのだ。
時間は万人に等しく与えられてる。
それを各人の選択と判断によって使ってるのだ。

この社会でみんながみんな自給自足だ、自由な生活だとうつつを抜かすのが無理なのも理解できる。
ただ、その時間の使い道が自分の納得のいくものであればOK。

嫌々やってる
させられてる
しゃあなしになってる
これらはブッブー(ドクロマーク)。

そうせざるを得ないなんてことは断じてないぞ。
必ず自分の意思でやってるのだ。

ごまかすな。
先延ばしにするな。

その意思をハッキリせよ!