廃材天国HP

2008年05月21日

一日で石窯とおくどさんとは!?

昨日は丸一日高瀬の河野さんの田んぼ。
6/1「アートで田んぼ」という祭の準備。

河野さん曰く、3万年前、人は農耕を始めた事で自然と遊離し始めた。
そこで作物を作るという罪を歌や踊りで払拭する事も同時に始めた。
それがアートの誕生。
だから今の狂った社会にこそ「アートで田んぼ」と。

パンを焼く石窯とおくどさんを作りたいと以前から相談されてた。
河野さんの住む高瀬でも麻という地区は山の中。
木の電柱や廃材、粘土、ワラなど窯作りに必要なものは全てある。
おまけに土建屋さんの使い終わったユンボまで。
で、僕が行く前に早々と石窯もおくどさんも土台は完成。
粘土もユンボで練ってある。
ワラを切らないと、と言えば、河野さんが携帯で誰かに電話すれば軽トラで飼い葉きりが届く。
昨日は田村さんという一軒目の時に超お世話になった建築、土木、溶接など、何でも出来る(しかもゲリラで)おじさんと河野さんと3人で。
僕の廃材建築の原点は「廃材王国」の本だけでなく、確実にこの麻地区でも南山という場所の空気で育てられた。

田村さんに土を練ってもらい、僕が窯を形作る。
その間に河野さんに真竹を取りに行ってもらう。
窯のアーチを割り竹で編むのだが、孟宗では堅すぎてダメ。
しなやかな真竹がいい。
河野さんが帰ってくれば田村さんが手早くナタで割り、僕が窯の格好を決める。
僕も田村さんとどんどん土を練り、ワラを練りこみ、土ブロックを作る。
僕がポイントを押さえながら作っていくが、2人とも土を練ったりするのも慣れてるんで早い早い。
午前中には粗方石窯の格好になる。
昼メシとビールで休憩した後、細部の仕上げに入っていく。
同時におくどさんにも取り掛かる。
こちらはアーチもいらないんで、竹は使わない。
ただ土ブロックを積み上げて行くのみ。
河野さんが「名物かまど」(香川のまんじゅう)みたいなカワイイ形にしたいと。
こちらも粗方はあっという間に形になるが、ディティールに入りだすとキリがない。
河野さんも理数系で田村さんは職人系と他で僕流に「適当でいいじゃん」の石窯やおくどさんもなかなかキリッとした仕上がりになった。
最後、丁寧に仕上げたんで夕方までかかったが一日で、しかも3人で窯二つは記録的な早さ。
何度も言うが、体と原始的な道具で自然の材料を使って生活に必要なモノを作る事。
昔からやってきたし、僕らの血に刻まれてる。
作業はやればやるほどハイになる。
肉体労働を伴わずに、現代の恩恵でダラダラと生活するのは断じてスローライフじゃない。
朝から晩まで鍬を振るう。
これが日本人のスタイルだ。

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この記事へのコメント
「名物かまど」に見えますよ、
何か、すごい楽しそうですね!
そんな雰囲気が十分伝わってきます。
Posted by まっき~ at 2008年05月21日 21:24
まっき~さん
そうなんですよ。
めっちゃ楽しかった~~~!
6/1が楽しみー。
Posted by 陣陣 at 2008年05月22日 07:58
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    コメント(2)