廃材天国HP

2009年11月04日

第二回、たいこのまつり

高知は安芸。
タイガースのキャンプで有名な球場の手前。
55線からガタガタ道を海に下りた砂利浜(砂でなくて砂利)。
車を止めた場所からザクザクと歩いて行くとパラパラとテントが並んでる。

この祭の主催者はくずめさんというジャンベを作る専門家。
もちろんアフリカ(マリ共和国)に行かれてジャンベの作り方を習得されて、日本で製作されてる。
お話を伺うと、アフリカで太鼓を作る事は日常に使う臼やイス、ボウルを作る延長なんだと。
その家を継ぐ家長が鍛冶になり、チョウナのような道具を作る。
弟やおじさんのような取り巻きが丸太削りの職人になるんだと。
太鼓作りの職人でなく、丸太削り。
丸太を削る人はイスやボウルという日常の道具を産み出し、太鼓も作る。
もちろん、チェーンソーも電動工具もなしで。
と、いうアフリカントラディショナルなスタイルで、くずめさんも実際にイスや太鼓を削ってる。

で、その日本でも唯一と言うてもええぐらいの本格的な手づくりのジャンベ職人のくずめさんの太鼓を愛用する、これまた日本のトップクラスのマスタードラマーの競演っ!!!
僕もハタチぐらいの時、岡山でママディ・ケイタの演奏を生で観て涙が溢れた。
アフリカとは縁もゆかりもないような現代人の日本の僕でさえ、魂レベルで芯から揺さぶられる。
今回、こんなに贅沢な演奏の連続でええんかーーーという超凄い面々。
サヨコオトナラの奈良さん、岡山のわっしーの師匠のニシヤマン、一月程前に廃材天国に寄ってくれた三好トウヨウ、神戸のまことくん、他にもたくさんの太鼓マニア大集結。
やっぱり天才的な奏者はほんとに芯から太鼓が好きでやりまくってたら上手くなったという事やと思ったね。
誰も苦労して努力を重ねた人はここにはいない。
出発のくずめさんがそう。

日本を代表する宮大工の今は亡き西岡棟梁の話を用いて、当時の職人は木と対話出来たと。
法隆寺のように600年も持つ建築物を建てるような技術はテクノロジーとかいう言葉で表現できるような世界ではないぞ。
おそらく、このジャンベという太鼓もそう。
丸太を前にして経験と直感で彫る。
いかに木と付き合うか。
その真髄にほんのすこしだけ触れて鳥肌が立った。

とにかく自分で音楽の演奏とかはしない僕も、ジャンベを目の前にしてアホみたいに踊り狂うのが大好き。
そういう意味でも普段在り得ない、太平洋の水平線をバックに焚き火を囲むハイグレードなジャンベ奏者たちには痺れるーー。

うちは手打ちパスタ、マクロビスイーツ、玄米オムスビなんかを出店しながら心ゆくまで楽しんだ。
出店に関しては連続で大変な面と連続することで次々回していけるメリットがある。
宇多津の収穫祭で残ったトマトソースをここへ持ってきたし、スイーツなんかもそう。
麺に関しては現地でパスタマシン廻した。
ほんと、遊びに行って合間で商売できるんやから最高!

僕もあっこちゃんも自分ら的には山水人よりも他の祭よりも最高のロケーションとすばらしい条件での出店が出来て絶対に来年も来たいねーと言いながら帰路についた。

うちらもそやし、くずめさんやトウヨウやニシヤマンを観てて思うけど、ほんとに好きな事をしてみんなに喜んでもらえる事しか続かないね。
そういう生き方の根幹に熱く訴える為の祭であったとも思うね。
横に並ぶ出店者のじゃじゃロクさん、アララトさん、青キーズ、楽音家族、アイタルカレーのデバちゃん、、、とみんな同士。
僕の言う同士とはほんとに大切なものに全精力をかける、当たり前のライフスタイルを選択した人たち。

ほんとに僕には最高で至高の祭やった。
この為に産まれてきて、今生きてるんやーってね。
なっちゃんが「上関原発いらん」という旗を持ってきて踊ったのも象徴的やった。
クマさんやアララトさん、ナダ長老が山口の田名埠頭に行ってた話も深く聞いた。
僕も行かないかん。
この楽しくないかのようなの原発反対も、美味しいもんつくって太鼓を楽しむ最高の宴も実は同じ。
同じエネルギーだぞ。
ほんとに好きなことをして生きていくための責任がぼくらにはある。
その責任を果たさない限り、ほんとの自由は手にはいらないんよ。
分かるか!
ほんとに分かりたい奴だけが前に出ろ!
その覚悟をせんかぎりほんとに楽しい人生は決して訪れない。
決してね。
歯を食いしばらずに、口を開けて両手両足ブラブラで。
ブラブラで居て自立と自律を兼ね備えた自由がキーワードやきんねー。
大手の商社にも外食産業にも電力会社にも世話にならんでも自分らの世話は自分らの仲間でしようぞ。

いやー、一日カフェ、宇多津の祭、たいこのまつりと連日の出店がいい意味でリンクと加速を呼んで超能率がよくて、いい仕事ができた4日間になったねー。
そういう意味では連日で大変という部分と連日やからいろんな準備が兼ねられるメリットとかあるね。

どっちにせよ、僕らの目的は痺れる太鼓に自分ら家族が楽しい遊びに兼ねて出店してるだけなんで、あんまし細かい事は考えてない。
ほんとに焚き火と太鼓と夕日にここまで感動できたら、ある意味怖いもんなしのフルパワー状態。

ほんとにくずめさんの彫った太鼓を愛用するとんでも無くレベルの高い奏者が繋がってることも希望やね。
かれらからは太鼓以外の人生の指針も含めてエッセンスとして受け取るイベントやったと思う。
そのぐらいゴツかった!

ほんとに人間は「今」に満足してたら、過剰に溜め込んだり不安にさいなまれたりせずにハッピーに生きていけるね。
集まったみんながその「今を楽しむ」ことに全エネルギーをかけてるんやからそうなるしかないって。

海最高!

月最高!

夕日最高!

太鼓最高!

踊り最高!

アナゴ最高!

お酒最高!

植物最高!

みんな最高!

第二回、たいこのまつり
僕とくずめ氏の語らい

第二回、たいこのまつり

第二回、たいこのまつり

第二回、たいこのまつり
ファイヤーダンスも凄かったーーー!


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